JP3973313B2 - 電子写真現像剤用樹脂コートキャリア及び該キャリアを用いた現像剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真用複写機、プリンター等、特にフルカラー機に使用される電子写真現像剤用樹脂コートキャリア及び該キャリアを用いた現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
電子写真方式に使用される二成分系現像剤は、トナーとキャリアで構成されており、キャリアは現像槽内でトナーと混合撹拌され、トナーに所望の電荷を与え、電荷を帯びたトナーを感光体上の静電潜像に運び、トナー像を形成させる担体物質である。
【0003】
キャリアはマグネットロール上に残り、再び現像槽内に戻り、新たに補給されるトナーと再び混合撹拌され繰り返し使用される。
【0004】
従って、キャリアとしては、使用期間中、トナーに対しあらゆる環境下で絶えず所望のキャリア特性、特に帯電特性を得られることが要求される。
【0005】
しかし、従来の現像剤は、撹拌によるキャリア同士の衝突や現像槽とキャリア間の摩擦等のストレスによりキャリア表面にトナーが融着するスペント化が起きる。また、このストレスによりキャリア表面の被覆樹脂の剥離、脱落等も起こり、これらの問題に起因して帯電量やキャリア抵抗等のキャリア特性が変動し、画像の劣化(画像濃度変動、画像上カブリ不良等)やトナー飛散が発生する。
【0006】
このようなキャリア特性の劣化を防止するために、従来からキャリア表面に被覆する樹脂の種類の検討が種々行われており、その中では、アクリル系樹脂やシリコーン系樹脂が汎用されている。
【0007】
アクリル系樹脂は、キャリア芯材との密着性が高く、また、アクリル系樹脂被覆キャリアは、トナーに対する帯電付与能力、特に負荷電性トナーに対する帯電付与能力に優れており、従来から汎用されているが、スペント性に劣る欠点がある。一方、シリコーン系樹脂被覆キャリアは、表面エネルギーが低く、スペント性に優れているものの帯電付与能力に劣る欠点がある。最近、このシリコーン系樹脂にアミノ基を含有させることにより、帯電付与能力をアクリル系樹脂被覆キャリア程度まで高めたアミノ基含有シリコーン系樹脂被覆キャリアが提案されている(特開平7−104522号公報)。
【0008】
しかし、シリコーン系樹脂被覆キャリアは、被覆樹脂層の高絶縁性に起因する現像剤の耐刷時帯電変動(帯電量の上昇)により、画像特性が変動する問題がある。特に、フルカラー用キャリアは階調性を重視するため、耐刷時帯電量上昇による画像濃度変化は大きな問題となる。
【0009】
これらアクリル系樹脂及びシリコーン系樹脂被覆キャリアの良好な特性を併せ持つものにアクリル変性シリコーン系樹脂被覆キャリアが提案されており(特開平55−157751号公報、特開平8−234501号公報)、帯電付与能力、耐刷時帯電安定性のいずれにも優れており、また、スペント性に関しても、アクリル系樹脂被覆キャリアより優れている。
【0010】
しかしながら、これら従来のアクリル変性シリコーン樹脂被覆キャリアは、流動性が悪く、特にキャリア平均粒径を60μm以下の小粒径にした場合、その流動性の悪さから現像時のマグネットロール上でのキャリア搬送性が低下し、これに起因して感光体上へのトナー現像能力が低下してしまう。また、現像槽内でトナーと混合する際の均一混合性に劣るという問題がある。
【0011】
また、従来のアクリル変性シリコーン樹脂被覆キャリアは、スペント性に関してアクリル系樹脂被覆キャリアよりは優れているものの、シリコーン系樹脂被覆キャリアとの比較では劣っており、特にトナーとの接触回数の多いフルカラー機用キャリアとしては問題が多く、現在に至るもこれらの問題は解決されていない。
【0012】
従って、本発明の目的は、トナーに対する帯電付与能力が高く、かつ耐刷時の帯電性が安定しており、さらに耐刷時のスペント性に優れた電子写真現像剤用樹脂コートキャリア及び該キャリアを用いた電子写真用現像剤を提供することにある。
【0013】
また、本発明のさらなる目的は、流動性が良好で、平均粒径60μm以下の小粒径キャリアでも現像時のマグネットロール上でのキャリア搬送性が良く、感光体上へのトナー現像能力が良好で、かつ環境変動による帯電安定性に優れた電子写真現像剤用樹脂コートキャリア及び該キャリアを用いた電子写真用現像剤を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意検討の結果、キャリア芯材に被覆する樹脂として帯電付与能力が高く、かつ耐刷時の帯電安定性に優れたアクリル変性シリコーン樹脂を用い、該被覆樹脂中のアクリル樹脂とシリコーン樹脂の重量比、又は該シリコーン樹脂中のメチル基とメチル基以外の有機基のモル比を特定範囲とすることにより、上記課題を達成し得ることを知見した。
【0015】
本発明は、上記知見に基づきなされたものであり、平均粒径25〜60μmのキャリア芯材に、アクリル変性シリコーン樹脂からなる被覆樹脂層を有し、該被覆樹脂におけるシリコーン樹脂中に含まれる有機基がメチル基とフェニル基からなり、そのモル比が64モル%≦〔メチル基/(メチル基+フェニル基)〕<70モル%で、かつアクリル樹脂とシリコーン樹脂の重量比が2/8≦(アクリル樹脂/シリコーン樹脂)≦4/6であることを特徴とする電子写真現像剤用樹脂コートキャリアを提供するものである。
【0016】
また、本発明は、上記キャリアと非磁性トナーとからなる電子写真用現像剤を提供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明では、キャリア芯材を被覆する樹脂としてアクリル変性シリコーン樹脂を用いる。このアクリル変性シリコーン樹脂中に含まれる有機基は、メチル基とフェニル基からなり、そのモル比は、64モル%≦〔メチル基/(メチル基+フェニル基)〕<70モル%であり、好ましくは、68モル%≦〔メチル基/(メチル基+フェニル基)〕≦69モル%である。メチル基のモル比が70モル%以上では環境変動による帯電安定性が悪化し、高温高湿時の帯電量低下によるトナー飛散や画像上カブリ発生、及び低温低湿時の帯電量上昇による画像濃度不足等の問題が発生する。64モル%未満では樹脂被覆キャリアの流動性が悪化し、これに起因してトナー現像能力が低下する。また、耐刷時のスペント性が悪化し、帯電量やキャリア抵抗等のキャリア特性が変動することによる画像の劣化(画像濃度変動、画像上カブリ不良等)やトナー飛散が発生する。
【0019】
さらに、このアクリル変性シリコーン樹脂のアクリル樹脂とシリコーン樹脂の重量比は、2/8≦(アクリル樹脂/シリコーン樹脂)≦4/6であり、好ましくは2.5/7.5≦(アクリル樹脂/シリコーン樹脂)≦3.5/6.5である。変性樹脂の重量比が2未満では被覆樹脂層が高絶縁性化してしまい、耐刷時帯電変動(帯電量の上昇)により画像特性の変動が起こる。また、トナーに対する帯電付与能力、特に負荷電性トナーに対する帯電付与能力も不足してしまう。変性樹脂の重量比が4を超えると樹脂被覆キャリアの流動性が悪化し、特にキャリア平均粒径を60μm以下の小粒径にした場合、その流動性の悪さから現像時のマグネットロール上でのキャリア搬送性が低下し、これに起因して感光体上へのトナー現像能力が低下してしまう。また、耐刷時のスペント性も悪化してしまう。
【0020】
このアクリル変性シリコーン樹脂は、アクリル樹脂とシリコーン樹脂の反応物もしくは混合物である。
【0021】
このアクリル樹脂は、以下のラジカル重合性ビニルモノマーから選ばれる1種を単独重合もしくは2種以上を共重合したものである。ラジカル重合性ビニルモノマーとしては、ラジカル重合が可能なものであれば以下に示す従来公知のものを適用できる。
(a)2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、無水マレイン酸モノエポキシエステル等のヒドロキシ基含有ビニルモノマー、
(b)ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、5−ヘキセニルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、4−ビニルフェニルトリメトキシシラン、3−(4−ビニルフェニル)プロピルトリメトキシシラン、4−ビニルフェニルメチルトリメトキシシラン、スチリルトリメトキシシラン等のラジカル重合性官能基を含有するシラン化合物、
(c)アクリル酸又はメタクリル酸のメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、オクチル、2−エチルヘキシル、ラウリル、ステアリル又はシクロヘキシルエステル等のアルキル基の炭素数1〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステル、
(d)アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸等のカルボキシル基又はその無水物含有ビニルモノマー、
(e)(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有ビニルモノマー、
(f)ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアミノ基含有ビニルモノマー、
(g)メトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート等のアルコキシ基含有ビニルモノマー、
(h)グリシジル(メタ)アクリレート、グリシジルアリルエーテル等のグリシジル基含有ビニルモノマー、
(i)酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル系モノマー、
(j)スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニルモノマー、
(k)(メタ)アクリロニトリル等のシアン化ビニルモノマー、
(l)塩化ビニル、臭化ビニル等のハロゲン化ビニルモノマー、
(m)ジビニルベンゼン、アリル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等の1分子中にラジカル重合性不飽和基を2個以上含有するビニルモノマー、
(n)エチレンオキサイド基の数が1〜100個の(ポリ)オキシエチレンモノ(メタ)アクリレート等の(ポリ)オキシエチレン鎖含有ビニルモノマー、
(o)片末端に(メタ)アクリロキシプロピル基を含有するジメチルポリシロキサン、片末端にスチリル基あるいはα−メチルスチリル基を含有するジメチルポリシロキサン等の片末端にラジカル重合性官能基を有し、シロキサン単位が1〜200個のジオルガノポリシロキサン等を具体例として例示することができる。
【0022】
これらの中で、シリコーン樹脂との反応が可能な(a)ヒドロキシル基含有ビニルモノマー、(b)ラジカル重合性官能基を含有するシラン化合物等と(c)炭素数1〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とすることが好ましい。
【0023】
上記重合反応において、反応形式として特に限定されることはなく、塊状重合、懸濁重合、乳化重合、溶液重合等を採用することができる。重合反応操作の安定性、容易性等から、アルコール類、エステル類、ケトン類、キシレン等の芳香族炭化水素類等を溶媒とする溶液重合が好ましく採用される。
【0024】
使用される重合開始剤は、重合形式あるいは重合媒体に応じて、適宜選択して使用することができる。具体的には、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシアセテート等のパーオキシエステル型過酸化物;ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ベンゾイルパーオキシド、アゾビスイソブチロニトリル、ジメチル−2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)等が例示できる。
【0025】
重合開始剤の使用量は、重合開始剤の種類、共重合反応条件等に応じて適宜変更可能であるが、通常は共重合させるべき単量体全量に対して0.005〜10重量%、特に0.05〜8重量%程度が採用される。
【0026】
溶液重合に際し用いられる溶剤としては、例えばトルエン、キシレン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、オクタン等の炭化水素類;メタノール、エタノール、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、i−ブチルアルコール、もしくはs−ブチルアルコール等のアルキルアルコール類;エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のエーテル類:酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類;メチルエチルケトン、アセト酢酸エチル、アセチルアセトン、メチルイソブチルケトン、アセトン、シクロヘキサン等のケトン類等が挙げられる。
【0027】
また、分子量を調節するために、必要に応じて、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ブチルメルカプタン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン等の連鎖移動剤を用いることができる。
【0028】
また、分子量は、特に限定されないが、得られる硬化性樹脂組成物の作業性、安定性ならびに得られる塗膜の外観性等の観点から、数平均分子量で1,000〜100,000の範囲であることが好ましく、特に2,000〜50,000の範囲のものが好ましい。
【0029】
一方、シリコーン樹脂は、例えば、下記一般式で示される。
(CH3 )m R1 n SiX1 p O(4−m−n−p)/2
(但し、R1 :フェニル基、X1 :水酸基及び/又は加水分解性基、m:0.32≦m≦1.26、n:0≦n≦0.54、0.5≦m+n≦1.8、0.64≦m/(m+n)<0.7、p:0<p≦1.5)
で表されるSi原子に直接結合する全有機置換基のうち、メチル基を64モル%以上70モル%未満含有するシリコーン樹脂である。
【0030】
mが0.32未満では、被膜が硬くなりすぎ、硬化被膜にクラックが発生し易いため好ましくない。1.26を超えると、鎖状単位が多くなる結果、硬化被膜がゴム性を帯び、耐擦傷性が不足するため好ましくない。より好ましくは、0.6以上1.2以下の範囲を満たすのがよい。nが0.54を超えると、メチル基以外の含有率が多くなるため、スペント化し易くなり、硬度を維持するのが難しくなるため好ましくない。また、m+nの最適範囲も、上記のmの説明理由と同様である。
【0035】
シラノール及び/又は加水分解性基は必須成分であるが、pは1.5を超えると、シリコーン樹脂が不安定となる上、分子が小さくなり、被膜が脆くなるため好ましくない。保存安定性が良好で、同時に高い硬化性も確保するためには、pのより好ましい範囲は0.05〜0.8であり、さらに好ましくは0.2〜0.7の範囲を満たしているのがよい。
【0036】
加水分解性基としては、−OX基で表され、Xは炭素数1〜6のアルキル基、アルケニル基、アリール基等の一価炭化水素基を表わす。加水分解性基OXの具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基、イソプロペノキシ基、フェノキシ基等を挙げることができる。特に好ましくは、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基を用いるのがよい。適用可能なシリコーン樹脂は、上記条件を満たしていれば、いかなる方法で製造してもよい。より好ましい具体的な製造方法を以下に述べる。
【0037】
製造するための原料として、加水分解性基の種類がクロルあるいはアルコキシであり、加水分解性基を1個、2個、3個又は4個含有し、上記条件を満たす有機置換基を有するシラン化合物であればいかなるものも使用可能である。具体的には、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメチルジクロルシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、5−ヘキセニルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、4−ビニルフェニルトリメトキシシラン、3−(4−ビニルフェニル)プロピルトリメトキシシラン、4−ビニルフェニルメチルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン等の所謂シランカップリング剤以外に、テトラクロルシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブトキシシラン、メチルトリクロルシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラン、メチルトリイソプロペノキシシラン、ジメチルジクロルシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジイソプロポキシシラン、ジメチルジブトキシシラン、ジメチルジイソプロペノキシシラン、トリメチルクロルシラン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、トリメチルイソプロペノキシシラン、エチルトリクロルシラン、エチルトリメトキシシラン、プロピルトリクロルシラン、ブチルトリクロルシラン、ブチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリクロルシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、デシルトリクロルシラン、デシルトリメトキシシラン、フェニルトリクロルシラン、フェニルトリメトキシシラン、シクロヘキシルトリクロルシラン、シクロヘキシルトリメトキシシラン、プロピルメチルジクロルシラン、プロピルメチルジメトキシシラン、ヘキシルメチルジクロルシラン、ヘキシルメチルジメトキシシラン、フェニルメチルジクロルシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、ジフェニルジクロルシラン、ジフェンルジメトキシシラン、ジメチルフェニルクロルシラン、及びこれらの部分加水分解物等が使用可能なシラン化合物とて挙げられる。操作性、副生物の留去のし易さから、メトキシシラン等あるいはエトキシシランを使用するのが好ましい。使用可能な有機ケイ素化合物はこれに限定されるものではない。これらシラン化合物の1種又は2種以上の混合物を使用してもよい。
【0038】
上記加水分解性シラン化合物を加水分解して、本発明に使用可能なシリコーン樹脂を得る方法としては、以下の方法がある。
すなわち、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、オクタン等の炭化水素、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系化合物、酢酸エチル、酢酸イソブチル等のエステル系化合物、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、t−ブタノール等のアルコール類から選ばれる有機溶剤中で加水分解する方法である。
【0039】
加水分解を実施するに際し、加水分解触媒を使用してもよい。加水分解触媒としては、従来公知の触媒を使用することができ、その水溶液がpH2〜7の酸性を示すものを使用するのがよい。特に酸性ハロゲン化水素、カルボン酸、スルホン酸、酸性あるいは弱酸性の無機塩、イオン交換樹脂等の固体酸等が好ましい。例としてはフッ素化水素、塩酸、硝酸、硫酸、酢酸、マレイン酸に代表される有機カルボン酸、メチルスルホン酸、表面にスルホン酸基又はカルボン酸基を有するカチオン交換樹脂等が挙げられる。加水分解触媒の量はケイ素原子上の加水分解性基1モルに対して0.001〜10モル%の範囲内であることが好ましい。
【0040】
また、このアクリル変性シリコーン樹脂にアミノシランカップリング剤をさらに添加することにより、樹脂被覆キャリアのトナーに対する帯電防止能力、特に負荷電性トナーに対する帯電防止能力を高めることができ、とりわけトナーとの接触回数の多いフルカラー機用キャリアとして有効である。アクリル変性シリコーン樹脂中におけるアミノシランカップリング剤の含有率は、好ましくは1〜35重量%であり、特に好ましくは20〜35重量%である。
【0041】
このアミノシランカップリング剤の種類に関しては特に制限はなく、従来より汎用されている下記の一般式で表されるものが使用できる。
【0042】
【化1】
【0043】
また、特に好ましくは帯電付与能力の大きい1級アミンである下記式で表されるものである。
【0044】
【化2】
【0045】
本発明で用いられる樹脂コートキャリア用芯材としては、従来より公知のものが使用できる。例えば、鉄粉、フェライト粉、マグネタイト粉等が挙げられるが、樹脂コート後のキャリア特性に影響を及ぼす、芯材の表面、形状、抵抗等のコントロールの容易なフェライト粉が好ましい。さらに、フェライトの粒子成長を均一に管理でき、樹脂被覆形成に有利なスムースかつ均一な芯材の表面性を得ることができ、また、粒子間の磁化パラツキの少なく、キャリア磁化特性の優れたMn−Mg−Sr系フェライトが特に好ましい。
【0046】
また、キャリア粒径に関しては、平均粒径25〜60μmであり、かつ16μm以下の小粒径粒子の含有率が5.0重量%以下が好ましい。平均粒径25μm未満及び16μm以下の小粒径粒子含有率が5.0 重量%を超えるキャリアでは、1粒子当たりの磁化の低い微粉粒子の含有率が多くなり、現像の際にキャリア飛散が生じる。また、キャリア平均粒径が60μmを超えるとキャリア比表面積が減少し、トナーに対する帯電付与能力が低下してしまう。
【0047】
上記したMn−Mg−Sr系フェライトの製造方法としては、まず、各原材料の金属酸化物、金属炭酸塩、金属水酸化物等を適量配合し、水を加え、湿式ボールミル又は湿式振動ミル等で1時間以上、好ましくは1〜20時間粉砕混合する。このようにして得られたスラリーを乾燥、造粒する。場合によっては、原材料を配合後、乾式で粉砕、混合を行った後、造粒してもよい。さらにこの造粒物を700〜1200℃の温度で仮焼成する。見掛密度をさらに下げたい場合には、仮焼成の工程を省いてもよい。仮焼成後、さらに湿式ボール又は湿式振動ミル等で15μm以下、好ましくは5μm以下、さらに好ましくは2μm以下に粉砕した後、必要に応じて分散剤、バインダー等を添加し、粘度調整後、造粒し、1000〜1500℃の温度で1〜24時間保持し、本焼成を行う。この本焼成時に雰囲気(酸素濃度)制御を行うことにより、フェライトの磁化特性及び抵抗を任意に調整できる。この焼成物を解砕し、粒度調整(篩い分け)を行う。平均粒径が60μm以下の小粒径キャリア芯材の場合は、微粉サイズを気流分級等で分級する。なお、さらに必要に応じ、還元を若干行った後に、表面を低温で再酸化してもよい。
【0048】
樹脂被覆キャリア中の樹脂被覆量としては、キャリア芯材に対して0.03〜5.0重量%であり、好ましくは0.05〜2.0重量%である。樹脂被覆量が0.03重量%未満になるとキャリア表面に均一な被覆を形成することができず、5.0重量%を超えると被覆層が厚くなりすぎてキャリア粒子同士の造粒が発生し、均一なキャリア粒子を得ることが困難となる。
【0049】
キャリア芯材への樹脂被覆方法としては、溶剤に希釈した樹脂をキャリア表面に被覆するのが一般的であり、浸漬法、スプレー法、ハケ塗り法、混練法等により塗布された後、溶剤を揮発させる。なお、このような溶剤を用いた湿式法ではなく、乾式法によってキャリア表面に樹脂粉を被覆することも可能である。
【0050】
樹脂をキャリア芯材表面に被覆した後、焼付することもできる。焼付装置としては、外部加熱方式又は内部加熱方式のいずれでもよく、例えば、固定式又は流動式電気炉、ロータリー式電気炉、バーナー炉でもよく、もしくはマイクロウエーブによる焼付でもよい。焼付温度に関しては、150〜300℃が好ましい。
【0051】
本発明のキャリアは、トナーと混合して二成分現像剤として用いられる。ここに用いられるトナーとしては、結着樹脂中に着色剤等を分散させたものである。トナーに使用する結着樹脂としては特に限定されるものではないが、ポリスチレン、クロロポリスチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、さらにはロジン変性マレイン酸樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。これらは単独または混合して用いられる。
【0052】
本発明に用いることのできる荷電制御剤としては、任意のものを用いることができる。例えば、正荷電性トナー用としは、ニグロシン系染料、4級アンモニウム塩等があり、負荷電性トナー用としては、含金属モノアゾ染料等が挙げられる。
【0053】
着色剤としては、従来より知られている染料及び/又は顔料が使用可能である。例えば、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマネントレッド、クロムイエロー、フタロシアニングリーン等を使用することができる。この着色剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対し0.5〜10重量部程度でよい。その他、トナーの流動性、耐凝集性向上のためシリカ微粉体、チタニア等の如き外添剤をトナー粒子に応じて加えることができる。
【0054】
トナーの製造方法は特に限定されるものではなく、例えば、結着樹脂、荷電制御剤、着色剤をヘンシェルミキサー等の混合機で十分混合し、次いで、二軸押出機等で溶融混練し、冷却後、粉砕、分級し、外添剤を添加後、ミキサー等で混合することにより得ることができる。
【0055】
【実施例】
以下、実施例等に基づき、本発明を具体的に説明する。尚、下記の実施例8は参考例であり、本発明の実施例ではない。
【0056】
〔実施例1〕
<キャリア芯材>
Mn−Mg−Srフェライト
1.配合組成
MnO;40モル%、MgO;10モル%、Fe2 O3 ;50モル%、SrO;外添0.8重量%
2.粒度分布
平均粒径;35μm、−16μm≦3.0重量%
3.磁化特性
飽和磁化;65emu/g、残留磁化;2emu/g、保磁力;15Oe
4.被覆樹脂
<アクリル変性シリコーン樹脂>
1.アクリル樹脂;メチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、メチルオキシプロピルトリメトキシシランからなるアクリル樹脂
2.シリコーン樹脂中の有機基
・メチル基/(メチル基+メチル基以外の有機基)=68モル%
・メチル基以外の有機基中のフェニル基=100モル%
アクリル樹脂/シリコーン樹脂の重量比=3/7
<添加アミノシランカップリング剤>
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン
上記の被覆樹脂にアミノシランカップリング剤を33重量%混合し、トルエン溶剤で希釈した後、流動床を用いて上記のキャリア芯材(Mn−Mg−Srフェライト)表面に、樹脂被覆量0.1重量%のコーティングを行い、さらに220℃で2時間の焼付を行い樹脂コートキャリアを得た。
【0057】
この樹脂コートキャリアを、ミノルタ社市販のCF−70用のシアントナーを用いて、トナー濃度8重量%の現像剤を調製し、CF−70(ミノルタ社製)を用いての耐刷試験(含む環境試験)による画像評価を行った。この結果を表1に示す。
【0058】
キャリアの具体的な画像評価方法を下記に示す。
【0059】
〔画像評価方法〕
▲1▼現像性(キャリア流動性)
適正露光条件下でコピーし、ベタ部の画像濃度(マクベス濃度計による)及び均一性を測定しランク付け評価を行った。
◎:均一に濃度ムラがなく、原稿濃度を非常によく再現している。
○:原稿濃度を再現している(実用上問題ないレベル)。
△:不均一で濃度ムラがある(実用上問題を生じるレベル)。
×:原稿濃度に比べて大きく変化している(実用できないレベル)。
【0060】
▲2▼画像上カブリ
白地画像上のトナーカブリを日本電色工業社製測色色差計Z−300又はこれと同等の装置を用いて測定し、ランク付け評価を行った。
◎:0.5%未満
○:0.5〜1.5%未満
△:1.5〜2.5%未満
×:2.5%以上
【0061】
▲3▼帯電量の環境変動
現像剤を10℃、湿度15%の環境下で24時間放置後の帯電量(QLL)と30℃、湿度85%の環境下で24時間放置後の帯電量(QHH)を測定し、その差ΔQ〔(QLL)−(QHH)〕でランク付け評価を行った。
◎:ΔQ=10μc/g未満
○:ΔQ=10〜15μc/g未満
△:ΔQ=15〜20μc/g未満
×:ΔQ=20μc/g以上
帯電量の測定は、細川ミクロン社製E−SPART ANALYZER又はこれと同等の装置を用いた行った。
【0062】
▲4▼帯電量の耐刷時変動
現像剤を20℃、湿度60%の環境下で2万枚の耐刷試験を行い、この時の初期帯電量(QINI )と2万枚後の帯電量(Q20K )を測定し、その差ΔQ〔(QINI )−(Q20K )〕でランク付け評価を行った。
◎:ΔQ=5μc/g未満
○:ΔQ=5〜10μc/g未満
△:ΔQ=10〜15μc/g未満
×:ΔQ=15μc/g以上
帯電量の測定は、細川ミクロン社製E−SPART ANALYZER又はこれと同等の装置を用いた行った。
【0063】
▲5▼スペント量
上記耐刷試験における耐刷試験後、現像剤からトナーを洗浄除去した後、炭素量分析を行うことによりキャリア表面に付着したトナースペント量を評価する。初期現像剤からのトナー洗浄除去キャリアの炭素量(CINI )及び2万枚後の現像剤からのトナー洗浄除去キャリアの炭素量(C20K )を測定し、その増加率ΔC〔(C20K )/(CINI )〕でランク付けを行った。
◎:ΔQ=30%未満
○:ΔQ=30〜50%未満
△:ΔQ=50〜70%未満
×:ΔQ=70%以上
【0064】
▲6▼トナー飛散
上記耐刷試験において、耐刷2万枚後の機内トナー飛散状況を評価し、画像品質に問題となるトナー飛散状態のランク付けを行った。
◎:極めて良好なレベル
○:若干の発生認められるものの実用上問題のないレベル
△:トナー飛散により画像品質上問題の生じるレベル
×:トナー飛散不良で実用できないレベル
【0065】
▲7▼キャリア付着
画像上のキャリア付着、すなわち白斑のレベルを評価し、ランク付けを行った。
◎:A3用紙連続コピー10枚中に2個以下
○:A3用紙連続コピー10枚中に3〜9個
△:A3用紙連続コピー10枚中に10〜14個
×:A3用紙連続コピー10枚中に15個以上
【0066】
▲8▼総合評価
画像評価結果全体を総合的に評価し、キャリア性能のランク付け評価を行った。
◎:画像評価において極めて良好なレベル
○:画像評価において実用上問題のないレベル
△:画像評価において実用上問題の生じるレベル
×:画像評価において実用できないレベル
【0067】
〔実施例2〜9及び比較例1〜6〕
表1〜2に示されるキャリア芯材及び被覆樹脂を用いて実施例1と同様にして樹脂コートキャリアを得た。なお、実施例9で用いたCu−Znフェライトの組成は、CuO;20モル%、ZnO;25モル%、Fe2 O3 ;50モル%であり、比較例5で用いたポリエステル樹脂はフタル酸を主成分とするポリエステル樹脂である。
【0068】
この樹脂コートキャリアを用いて、実施例1と同様にしてトナー濃度8重量%の現像剤を調製し、CF−70(ミノルタ社製)を用いての耐刷試験(含む環境試験)による画像評価を行った。この結果を表1〜2に示す。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電子現像剤用樹脂コートキャリアは、トナーに対する帯電付与能力が高く、かつ耐刷時の帯電性が安定しており、さらに耐刷時のスペント性の優れ、しかも流動性が良好で、平均粒径60μm以下の小粒径キャリアでも現像時のマグネットロール上でのキャリア搬送性が良く、感光体上へのトナー現像能力が良好で、かつ環境変動による帯電安定性に優れる。従って、このようなキャリアを用いた本発明の現像剤は、初期の画像特性を長期に亘って維持することができる。
Claims (4)
- 平均粒径25〜60μmのキャリア芯材に、アクリル変性シリコーン樹脂からなる被覆樹脂層を有し、該被覆樹脂におけるシリコーン樹脂中に含まれる有機基がメチル基とフェニル基からなり、そのモル比が64モル%≦〔メチル基/(メチル基+フェニル基)〕<70モル%で、かつアクリル樹脂とシリコーン樹脂の重量比が2/8≦(アクリル樹脂/シリコーン樹脂)≦4/6であることを特徴とする電子写真現像剤用樹脂コートキャリア。
- 上記アクリル変性シリコーン樹脂中に、アミノシランカップリング剤を1〜35重量%含有する請求項1に記載の電子写真現像剤用樹脂コートキャリア。
- 上記キャリア芯材が、16μm以下の小粒径粒子の含有率が5.0重量%以下のMn−Mg−Sr系フェライトである請求項1又は2に記載の電子写真現像剤用樹脂コートキャリア。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のキャリアと非磁性トナーとからなる電子写真用現像剤。
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