JP3966523B2 - 自動周波数制御回路及び自動周波数制御方法 - Google Patents

自動周波数制御回路及び自動周波数制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
(目次)
発明の属する技術分野
従来の技術
発明が解決しようとする課題(図9)
課題を解決するための手段
発明の実施の形態
(a)第1実施形態(図1〜図5)
(b)第2実施形態(図6〜図8)
発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、携帯電話端末に用いて好適な、自動周波数制御回路及び自動周波数制御方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
一般に、自動周波数制御回路(AFC回路;Automatic Frequency Control )は、安定な基地局からの着信周波数をカウントしたのち、予め設定された理論値とのずれが存在する場合、端末機(携帯機)のシンセサイザ(受信ローカル発生部)における基準周波数を、そのずれの量に従って制御する回路である。
【0004】
また、着信周波数は、受信IF信号(中間周波数信号)の位置でカウントするようになっているが、携帯機(携帯電話端末)の電波の状況は、フェージング等の現象を受けて変化しているため、その影響を平均化するために十分なカウント時間をとらなければ正確な計測を行なうことができない。
一方、ディジタル携帯電話のように、受信がTDMA(Time Division Multiple Access )方式で動作する装置は、TDMA動作中(即ち、通話中)は自分の受信スロットのみしか周波数を計測することができないため、十分なカウント処理を施すには、この場合も長い時間を必要とする。即ち、時間をT,1フレームの時間をF,自分が受信するスロットの時間をSとしたとき、(T/S)×Fという長い時間が必要となる。
【0005】
このため、携帯機では、受信IF信号そのものをカウントするのではなく、携帯機の受信部におけるデモジュレート(DEM)回路で再生する検波の基準搬送波をカウントする場合が多い。即ち、再生搬送波信号は、フェージング影響が抑圧されているため、受信IF信号を直接カウントするよりも短時間で正確なカウントが可能なのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述に示したように、デモジュレート回路で再生する検波の基準搬送波をカウントするAFC回路の場合、デモジュレート回路の周波数追従限界がAFC回路そのものの周波数追従限界となってしまう。即ち、デモジュレート回路は、多くの場合、回路規模を低減したり、容易にLSI化できるように、検波するための十分な回路以外には余分な回路をもたないように簡略化されている。そのため、上述のような周波数追従限界が生じてしまうのである。そのほか、検波方式を実現する回路構成により理論的に周波数追従限界が生じてしまう場合もある。
【0007】
具体的には、図9に示すように、デモジュレート回路のディジタル回路にて構成された搬送波再生回路は、入力周波数(受信IF周波数)に対する追従限界範囲〔“−FL〜+FL”(2|FL|);図9のA参照〕があり、この追従限界範囲外の入力周波数においては、出力周波数(再生搬送波周波数)が同じ値を繰り返す特性がある。そのため、追従限界範囲外においては、出力周波数と入力周波数との値の比が一致していないのである。
【0008】
一方、携帯機に、安定度の高い局部発振器を使用したシンセサイザを搭載した場合には、このシンセサイザが高価となり、ひいては携帯機全体のコストを増大させてしまうという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、自動周波数制御回路の周波数追従限界を拡大することができるようにした自動周波数制御回路及び自動周波数制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明の自動周波数制御回路は、受信信号を直接カウントする回路と、受信信号の再生搬送波をカウントする回路とを併用することにより、自動周波数制御回路の周波数追従限界を拡大することができるようにするために、入力されてくる受信信号に基づいて受信信号周波数の周波数制御処理を施すものであって、上記の入力されてくる受信信号の再生搬送波の周波数をカウントする高精度であるが周波数追従限界の小さい第1カウンタに基づいて周波数制御を施す第1制御回路と、上記の入力されてくる受信信号の周波数を直接カウントする該第1カウンタより低精度の第2カウンタに基づいて周波数制御を施す第2制御回路とをそなえ、入力されてくる受信信号に対する第1カウンタの出力と第1基準値との比較結果、および、第2カウンタの出力と第2基準値との比較結果に応じて上記の第1制御回路と上記の第2制御回路とを切り替えて使用することを特徴としている。
【0010】
また、請求項2記載の本発明の自動周波数制御回路は、受信信号を直接カウントする回路と、受信信号の再生搬送波をカウントする回路とを併用することにより、自動周波数制御回路の周波数追従限界を拡大することができるようにするために、入力されてくる受信信号に基づいて受信信号周波数の周波数制御処理を施すものであって、上記の入力されてくる受信信号に基づいて生成される再生搬送波信号の周波数をカウントする第1カウンタと、上記の入力されてくる受信信号の周波数をカウントする第2カウンタと、再生搬送波信号用の第1基準値を有する第1基準値設定回路と、受信信号用の第2基準値を有する第2基準値設定回路と、上記の第1カウンタの出力を受けて上記の第1基準値設定回路から出力された第1基準値と比較する第1比較器と、上記の第2カウンタの出力を受けて上記の第2基準値設定回路から出力された第2基準値と比較する第2比較器と、この第2比較器からの出力に基づいて、上記の再生搬送波信号の周波数が追従限界範囲内であると判断された場合には上記の第1比較器からの出力を選択する一方、上記の再生搬送波信号の周波数が上記の追従限界範囲外であると判断された場合には上記の第2比較器からの出力を選択する選択回路と、この選択回路からの出力に基づいて上記の受信信号周波数の周波数制御処理を施すための周波数制御信号を出力する周波数制御信号生成部とをそなえて構成されたことを特徴としている。
【0011】
さらに、請求項3記載の本発明の自動周波数制御回路は、請求項2記載の構成において、上述の周波数制御信号生成部が、上記の選択回路からの出力に基づいて制御パルス信号を発生する制御パルス発生回路と、この制御パルス発生回路からの制御パルス信号に応じてカウント値を増加または減少させて、周波数制御信号を出力するアップ/ダウンカウンタとをそなえて構成されていることを特徴としている。
【0013】
さらに、請求項記載の本発明の自動周波数制御回路は、入力されてくる受信信号に基づいて受信信号周波数の周波数制御処理を施すものであって、上記の入力されてくる受信信号に基づいて生成される再生搬送波信号の周波数又は受信信号の周波数のいずれか一方を選択する選択回路と、この選択回路からの出力を受けてその出力の周波数をカウントするカウンタと、再生搬送波信号用の第1基準値及び受信信号用の第2基準値を有し、上記の選択回路の切り替えに伴い、この第1基準値及び第2基準値を選択的に出力する基準値設定回路と、上記のカウンタの出力を受けて上記の基準値設定回路から選択的に出力された第1基準値及び第2基準値と比較する比較器と、この比較器からの出力に基づいて受信信号周波数の周波数制御処理を施すための周波数制御信号を出力する周波数制御信号生成部と、上記の選択回路に上記の再生搬送波信号の周波数又は上記の受信信号の周波数のいずれか一方を選択させるための選択切換制御信号を出力する制御信号出力部とをそなえ、上記の制御信号出力部が、上記の選択回路が上記の再生搬送波信号の周波数を選択している際には、上記の比較器からの出力に基づいて上記の再生搬送波信号の周波数が収束範囲内ではないと判断した場合に、上記の選択回路に上記の受信信号の周波数を選択させる選択切換制御信号を出力する一方、上記の選択回路が上記の受信信号の周波数を選択している際には、上記の比較器からの出力に基づいて上記の受信信号の周波数が追従限界範囲内であると判断した場合に、上記の選択回路に上記の再生搬送波信号の周波数を選択させる選択切換制御信号を出力することを特徴としている。
【0014】
また、請求項記載の本発明の自動周波数制御回路は、請求項記載の構成において、上述の周波数制御信号生成部が、上記の比較器からの出力に基づいて制御パルス信号を発生する制御パルス発生回路と、この制御パルス発生回路からの制御パルス信号に応じてカウント値を増加または減少させて、周波数制御信号を出力するアップ/ダウンカウンタとをそなえて構成されていることを特徴としている。
【0015】
さらに、請求項記載の本発明の自動周波数制御回路は、請求項記載の構成において、上述の制御信号出力部が、受信信号に基づいて生成される再生搬送波信号の周波数又は受信信号の周波数のいずれか一方の出力を選択するための選択制御信号を出力する選択制御信号発生部と、この選択制御信号発生部からの選択制御信号に基づいて、上記のカウンタにおけるカウント時間を出力するゲート発生回路とをそなえていることを特徴としている。
【0016】
また、請求項記載の本発明の自動周波数制御方法は、受信信号を直接カウントする回路と、受信信号の再生搬送波をカウントする回路とを併用することにより、自動周波数制御回路の周波数追従限界を拡大することができるようにするために、受信信号の再生搬送波の周波数をカウントする高精度であるが周波数追従限界の小さい第1カウンタ及び該受信信号の周波数を直接カウントする上記の第1カウンタより低精度の第2カウンタをそなえた自動周波数制御回路において、上記の第1カウンタ及び上記の第2カウンタにて、入力信号について、それぞれ高精度カウント及び粗カウントし、第2カウンタでカウントされた粗カウント値と粗カウント用の基準値とを比較し、この比較結果から、粗カウント値と粗カウント用の基準値との差が再生搬送波信号に基づく追従限界範囲内であるか否かの判断を行ない、この判断の結果から、粗カウント値と粗カウント用の基準値との差が上記の追従限界範囲を超えている場合に、追従限界範囲を超えた回数が規定範囲以内において、周波数制御処理を施す一方、粗カウント値と粗カウント用の基準値との差が上記の追従限界範囲を超えていない場合に、第1カウンタでカウントされた高精度カウント値と高精度カウント用の基準値との比較結果から、入力信号の周波数が収束範囲内であるか否かの判断を行ない、入力信号の周波数が収束範囲外である場合に、収束範囲外となった回数が規定範囲以内において、周波数制御処理を施すとともに、収束範囲内であって、入力信号の同期はずれがない場合に、周波数制御処理を終了することを特徴としている。
【0017】
さらに、請求項記載の本発明の自動周波数制御方法は、請求項記載の方法において、上述の第1カウンタを用いた周波数制御処理において、上記収束範囲外となった回数が規定範囲を超えている場合に、上記の収束範囲外となる前の値を復旧させたのち、この第1カウンタを用いた周波数制御処理を強制的に終了することを特徴としている。
【0018】
また、請求項記載の本発明の自動周波数制御方法は、請求項記載の方法において、上記の第2カウンタを用いた周波数制御処理において、上記追従限界範囲を超えた回数が規定範囲を超えている場合に、上記の追従限界範囲を超える前の値を復旧させたのち、この第2カウンタを用いた周波数制御処理を強制的に終了することを特徴としている。
【0019】
さらに、請求項10記載の本発明の自動周波数制御方法は、受信信号に起因する入力信号に基づいて受信信号の再生搬送波の周波数を高精度カウントするか、又は、受信信号の周波数を粗カウントするカウンタをそなえた自動周波数制御回路において、上記のカウンタにおいて、入力信号について高精度カウントしたあと、このカウンタで高精度カウントされた高精度カウント値と高精度カウント用の基準値とを比較し、この比較結果から、入力信号の周波数が収束範囲内であるか否かの判断を行ない、上記収束範囲内であって、入力信号の同期はずれがない場合は、周波数制御処理を終了する一方、上記収束範囲外である場合には、収束範囲外となった回数が規定範囲以内において、周波数制御処理を施すとともに、収束範囲外となった回数が規定範囲を超えると、上記のカウンタを粗カウントしたあと、このカウンタで粗カウントされた粗カウント値と粗カウント用の基準値とを比較し、この比較結果に基づいて周波数制御処理を施すことを特徴としている。
【0020】
また、請求項11記載の本発明の自動周波数制御方法によれば、請求項10記載の方法において、上記のカウンタを粗カウントさせた周波数制御処理において、粗カウント値と粗カウント用の基準値との差が再生搬送波信号に基づく追従限界範囲を超えた回数が規定範囲を超えている場合に、上記の追従限界範囲を超える前の値を復旧させたのち、上記のカウンタを粗カウントさせた周波数制御処理を強制的に終了することを特徴としている。
【0021】
さらに、請求項12記載の本発明の自動周波数制御方法によれば、受信信号に起因する入力信号に基づいて受信信号の再生搬送波の周波数を高精度カウントするか、又は、受信信号の周波数を粗カウントするカウンタをそなえた自動周波数制御回路において、上記のカウンタにおいて、入力信号について粗カウントしたあと、このカウンタで粗カウントされた粗カウント値と粗カウント用の基準値とを比較し、この比較結果から、上記の粗カウント値と粗カウント用の基準値との差が再生搬送波信号に基づく追従限界範囲内であるか否かの判断を行ない、この判断の結果から、上記の粗カウント値と粗カウント用の基準値との差が上記の追従限界範囲を超えている場合に、上記追従限界範囲を超えた回数が規定範囲以内において、周波数制御処理を施す一方、上記の粗カウント値と粗カウント用の基準値との差が上記の追従限界範囲を超えていない場合に、上記のカウンタを高精度カウントしたあと、このカウンタで高精度カウントされた高精度カウント値と高精度カウント用の基準値とを比較し、この比較結果から、上記入力信号の周波数が収束範囲内であるか否かの判断を行ない、上記収束範囲内であって、入力信号の同期はずれがない場合は、周波数制御処理を終了する一方、収束範囲外である場合には、収束範囲外となった回数が規定範囲以内において、周波数制御処理を施すことを特徴としている。
【0022】
また、請求項13記載の本発明の自動周波数制御方法によれば、請求項12記載の方法において、上記のカウンタを粗カウントさせた周波数制御処理において、上記追従限界範囲を超えた回数が規定範囲を超えている場合に、上記の追従限界範囲外となる前の値を復旧させたのち、上記のカウンタを粗カウントさせた周波数制御処理を強制的に終了することを特徴としている。
【0023】
さらに、請求項14記載の本発明の自動周波数制御方法によれば、請求項12記載の方法において、上記のカウンタを高精度カウントさせた周波数制御処理において、上記収束範囲外となった回数が規定範囲を超えている場合に、上記の収束範囲外となる前の値を復旧させたのち、このカウンタを高精度カウントさせた周波数制御処理を強制的に終了することを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(a)第1実施形態の説明
図1は本発明の第1実施形態にかかる自動周波数制御回路(AFC回路)が搭載された携帯電話端末の構成を示すブロック図で、この図1に示す携帯電話端末60は、受信部1,受信信号処理部2,シンセサイザ部3及び送信部4をそなえて構成されている。
【0025】
ここで、受信部1は、基地局からの出力を無線回線5を介して受信するもので、例えば、図1に示すように、第1バンドパスフィルタ10,低雑音増幅部11,第2バンドパスフィルタ12,受信ミキサ13,第3バンドパスフィルタ14,増幅部15及びデモジュレータ回路16をそなえて構成されている。
第1バンドパスフィルタ(BPF)10は、入力されてくる信号に帯域制限を施すものであり、低雑音増幅部(LNA)11は第1バンドパスフィルタ10からの出力を受けて増幅させるものであり、第2バンドパスフィルタ(BPF)12は低雑音増幅部11からの出力に帯域制限を施すものである。
【0026】
また、受信ミキサ13は、後述するシンセサイザ部3からの出力に基づいて第2バンドパスフィルタ12において帯域制限された受信信号を周波数変換するもので、具体的には、後述するように、シンセサイザ部3からのLO信号(受信ローカル信号;局部発振器出力)を用いてRF信号(ラジオ周波数信号)をIF信号(中間周波数信号)に周波数変換(ダウンコンバート)するようになっている。
【0027】
さらに、第3バンドパスフィルタ(BPF)14は、受信ミキサ13からの出力に帯域制限を施すものであり、増幅部(リミッタAMP)15は、第3バンドパスフィルタ14からの出力を増幅して位相情報として出力するもので、後述する自動周波数制御回路20では、この位相情報に基づいて、信号立ち上がり回数を一定ゲート時間カウントすることにより、受信IF周波数を測定することができるのである。
【0028】
また、デモジュレータ回路(DEM)16は、増幅部15からの出力を復調(受信信号を検波)するもので、図1に示すように、搬送波再生回路160を有しており、この搬送波再生回路160は、検波時に搬送情報の位相位置を特定するために、搬送波自体を再生するようになっている。
次に、受信信号処理部2は、受信部1からの出力を受信して後述する送信部4へ送信するための所要の処理を施すもので、自動周波数制御回路(AFC回路)20,TDMA(Time Division Multiple Access )制御回路21,コーデック回路22,アナログフロントエンド回路23及び移動機制御部24をそなえて構成されている。
【0029】
ここで、AFC回路20は、入力されてくる受信信号に基づいて受信信号周波数の周波数制御処理を施すもので、後述する移動機制御部24によって起動又は終了を制御されている。なお、このAFC回路20については、図3にて後述することにする。
また、TDMA制御回路21は、デモジュレータ回路16からのディジタル信号を時間的にビット単位で取り出すもので、ビット単位の同期を確立させるようになっている。そして、このTDMA回路21から取り出された信号は、後述する移動機制御部24において解読するようになっている。
【0030】
さらに、コーデック回路22は、TDMA回路21において同期が確立したディジタル信号をアナログ変換するとともに、後述するアナログフロントエンド回路23からのアナログ信号をディジタル変換するものであり、アナログフロントエンド回路23は、信号の受信時にコーデック回路22からのアナログ信号を音声として取り出すもので、送信時には、入力した音声をアナログ信号としてコーデック回路22に出力するようになっている。
【0031】
また、移動機制御部24は、基地局からの受信信号を解読して、上述の各回路に所要の処理を施すもので、例えば、CPU(Central Processing Unit ;中央処理装置)やファームウェア(マイクロプログラム)によって構成されている。具体的には、この移動機制御部24は、上述したように、AFC回路20の起動又は終了の制御信号を送信するほか、TDMA回路21において時間的に取り出された信号を解読するようになっており、さらには、後述するシンセサイザ部3において使用される周波数を制御するようになっている。なお、本実施形態においては、上述のような各回路における所要の制御を、移動機制御部24において行なっているが、各回路においてそれぞれ行なうようにしてもよい。
【0032】
次に、図1に示すシンセサイザ部3は、入力信号の周波数を可変にするための受信ローカル信号(LO信号)を出力するもので、シンセサイザ回路30及び局部発振器31を有している。
ここで、局部発振器(基準局発)31は、AFC回路20からの発振周波数制御信号に基づいて最も安定な基準搬送波を出力するものであり、シンセサイザ回路30は、局部発振器31からの出力(参照値)と移動機制御部24からの出力(周波数制御信号)とに基づいて、上述の受信ミキサ13及び後述する送信部4へ受信ローカル信号及び送信ローカル信号を出力するようになっている。
【0033】
つまり、移動機制御部24からは、基地局において予め決められている周波数に応じたものが出力されるようになっており、シンセサイザ回路30では、この予め決められた周波数と局部発振器31からの参照値とを比較して、その比較結果に応じた信号が出力されるようになっているのである。
また、上述のシンセサイザ回路30は、具体的に、図2に示すように、第1電圧制御発振器301,第1PLL回路302,第2電圧制御発振器303,第2PLL回路304及び乗算器305を有している。
【0034】
ここで、第1電圧制御発振器(VCO)301は、発振周波数(f)を出力するものであり、第1PLL回路(PLL)302は局部発振器31からの信号を受けて、第1電圧制御発振器301からの発振周波数をカウントするもので、上述したように、図2に示す移動機制御部24からの出力(周波数設定信号)に基づいて発振周波数を制御するための電圧を第1電圧制御発振器301へ出力するようになっている。
【0035】
そして、第1電圧制御発振器301では、自身と第1PLL回路302とで生成された周波数(ロックした値)を受信ミキサ13へ出力し、この出力(RxLO;受信ローカル信号)によって入力信号の周波数チャネルが制御されるようになっている。また、この第1電圧制御発振器301からの出力は、後述する乗算器305へも送信されている。
【0036】
また、第2電圧制御発振器(VCO)303は、上述した第1電圧制御発振器301と同様に、発振周波数を出力するものであり、第2PLL回路(PLL)304は局部発振器31からの信号を受けて、第2電圧制御発振器303からの発振周波数をカウントするもので、この第2PLL回路304の電圧は固定値(例えば、130MHz)となっている。
【0037】
さらに、乗算器305は、第1電圧制御発振器301からの出力と第2電圧制御発振器303からの出力とを乗算するもので、この乗算器305からの出力(TxLO;送信ローカル信号)は、後述する送信部4(RF変調器42)へ出力され、送信信号の周波数チャネルを設定するようになっている。つまり、この乗算器305により、受信ローカル信号と送信ローカル信号との周波数が常に一定間隔に設定されるようになっている。
【0038】
また、図1に示す送信部4は、携帯電話端末60内において処理された信号を無線回線5を介して基地局へ送信するもので、例えば、図1に示すように、第4バンドパスフィルタ40,電力増幅回路41,RF変調器42及びベースバンドモジュレータ43をそなえて構成されている。
ここで、ベースバンドモジュレータ43は、変調ベースバンド信号(BB信号)を発生するものであり、RF変調器42は、ベースバンドモジュレータ43からの変調ベースバンドをRF信号に周波数変換するもので、シンセサイザ回路30からの送信ローカル信号に基づいて変調(アップコンバート)するようになっている。
【0039】
また、電力増幅回路41は、RF変調器42からの出力に増幅処理を施すものであり、第4バンドパスフィルタ(BPF)40は、電力増幅回路41からの出力に帯域制限を施すもので、その出力は無線回線5を介して基地局へ送信されるようになっている。
次に、図3は、本発明の第1実施形態にかかるAFC回路20の構成を示すブロック図で、この図3に示すように、AFC回路20は、第1カウンタ201,第1コンパレータ202,第1基準レジスタ203,第2カウンタ204,第2コンパレータ205,第2基準レジスタ206,選択回路207,制御パルス発生回路210,アップ/ダウンカウンタ211,ディジタル/アナログ変換回路212,選択制御信号発生部213及びゲート発生回路214をそなえて構成されている。
【0040】
ここで、第1カウンタ(高精度カウンタ)201は、入力されてくる受信信号(以下、受信IF信号ということがある)に基づいて生成される再生搬送波信号の周波数(PATH1)をカウントするもので、具体的には、後述するゲート発生回路214から出力される所定のカウント時間に応じてカウント間隔が調整されている。
【0041】
つまり、再生搬送波信号はフェージング影響が抑圧されているため、後述する第2カウンタ204においてカウントされる受信IF信号を直接カウントするよりも、短時間で正確なカウント(高精度カウント)を行なうようになっている。
また、第1コンパレータ(第1比較器)202は、第1カウンタ201の出力(C1;第1カウント値)を受けて第1基準値と比較するもので、この第1基準値は後述する第1基準レジスタ203から出力されている。
【0042】
さらに、第1基準レジスタ(第1基準値設定回路)203は、再生搬送波信号用の第1基準値〔R1;高精度カウント用の基準値(理論値)〕を有するもので、第1コンパレータ202から出力されている。なお、この第1基準値(理論値)は、設計時に設定されるようになっている。
そして、この第1コンパレータ202では、第1カウンタ201からの第1カウント値(C1)を第1基準値(R1)と比較したのち、その比較結果(C1−R1)を後述する選択回路207へ出力するようになっているのである。
【0043】
また、第2カウンタ(粗カウンタ)204は、入力されてくる受信信号(受信IF信号)の周波数(PATH2)をカウントするもので、具体的には、第1カウンタ201と同様に、後述するゲート発生回路214から出力される所定のカウント時間に応じてカウント間隔が調整されている。
つまり、この第2カウンタ204では、上述の第1カウンタ201のように、再生搬送波をカウントするのではなく、増幅部15からの受信IF信号を直接カウントするようになっており、第1カウンタ201に比べて間隔の広い粗カウント(低精度カウント)を行なっている。
【0044】
また、第2コンパレータ(第2比較器)205は、第2カウンタ204の出力(C2;第2カウント値)を受けて第2基準値と比較するもので、この第2基準値は後述する第2基準レジスタ206から出力されている。
さらに、第2基準レジスタ(第2基準値設定回路)206は、受信信号用の第2基準値〔R2;粗カウント用の基準値(理論値)〕を有するもので、第2コンパレータ205から出力されており、この第2基準値(理論値)も上述の第1基準値と同様に、設計時に設定されるようになっている。
【0045】
そして、この第2コンパレータ205では、第2カウンタ204からの第2カウント値(C2)と第2基準値(R2)とを比較したのち、その比較結果(C2−R2)を後述する選択回路207へ出力するようになっているのである。
また、選択回路207は、第1コンパレータ202及び第2コンパレータ205からの出力のいずれか一方を選択するもので、後述する選択制御信号発生部213からの出力に基づいていずれか一方を選択するようになっている。
【0046】
さらに、制御パルス発生回路210は、選択回路207からの出力に基づいて制御パルス信号を発生するものであり、アップ/ダウンカウンタ211は制御パルス発生回路210からの制御パルス信号に応じてカウント値を増加または減少させて周波数制御信号を出力するものであり、ディジタル/アナログ変換回路(D/A変換回路)212は、アップ/ダウンカウンタ211を介して得られる制御パルス発生回路210からの出力(ディジタル信号)をアナログ変換するものである。
【0047】
なお、上述の制御パルス発生回路210及びアップ/ダウンカウンタ211は、周波数制御信号生成部208として構成されている。つまり、この周波数制御信号生成部208は、選択回路207からの出力に基づいて受信信号周波数の周波数制御処理を施すための周波数制御信号を出力するようになっているのである。
【0048】
また、選択制御信号発生部213は、第1コンパレータ202及び第2コンパレータ205からのいずれか一方の出力を選択するための選択制御信号を出力するもので、その出力は選択回路207及び後述するゲート発生回路214へ出力されている。具体的には、上述したように、図1に示す移動機制御部24からの切替えトリガ信号に基づいて、選択制御信号が出力されるようになっているのである。
【0049】
つまり、選択回路207では、再生搬送波信号の周波数が追従限界範囲内である場合、第1コンパレータ202からの出力を選択するようになっており、追従限界範囲外である場合、第2コンパレータ205からの出力を選択するようになっているのである。
さらに、ゲート発生回路214は、選択制御信号発生部213からの選択制御信号に基づいて、第1カウンタ201及び第2カウンタ204におけるカウント時間をそれぞれ出力するもので、この第1実施形態においては、第1カウンタ201へは200msec毎にイネーブル信号(カウンタゲート信号1)を、第2カウンタ204へは1sec毎にイネーブル信号(カウントゲート信号2)を同時に出力するようになっており、上述の第1カウンタ201及び第2カウンタ204では、このゲート発生回路214から出力されるイネーブル信号に基づいて、入力されてくる450KHzのパルス信号をそれぞれ所定時間カウントするようになっている。
【0050】
つまり、第2カウンタ204においては、1sec間に450KHzのパルスをカウントするようになっており、第1カウンタ201においては、200msec間に90K(第2カウンタ204の1/5)のパルスをカウントするようになっている。
なお、上述の選択制御信号発生部213及びゲート発生回路214は、制御信号出力部209として構成されており、この制御信号出力部209は、入力されてくる受信信号に応じて選択切換制御信号を出力するようになっている。
【0051】
このように、上述のAFC回路20は、入力されてくる受信信号を用いて第1カウンタ201に基づいて周波数制御を施す第1制御回路(第1カウンタ201,第1コンパレータ202,第1基準レジスタ203,選択回路207,周波数制御信号生成部208)と、入力されてくる受信信号を用いて第2カウンタ204に基づいて周波数制御を施す第2制御回路(第2カウンタ204,第2コンパレータ205,第2基準レジスタ206,選択回路207,周波数制御信号生成部208)とによる2系統の周波数制御処理によって構成されており、入力されてくる受信信号に応じてこの第1制御回路と第2制御回路とを切り替えて使用するようになっているのである。
【0052】
従って、シンセサイザ部3に安定度の低い安価な基準局発を使用した場合においても、安定にAFC制御することができ、携帯電話端末60の送受信周波数を精度良く保つことが可能となるのである。
以下、上述のごとく構成された本発明の第1実施形態にかかるAFC回路20が搭載された携帯電話端末60は、図1に示すように、受信時には、基地局から信号が入力されると、第1バンドパスフィルタ10において帯域制限が施され、低雑音増幅部11において増幅され、第2バンドパスフィルタ12においてさらに帯域制限が施される。
【0053】
その後、第2バンドパスフィルタ12からの出力は、受信ミキサ13においてIF信号にダウンコンバートされたのち、第3バンドパスフィルタ14において帯域制限され、増幅部15において増幅される。そして、この増幅部15において増幅された信号は、デモジュレータ回路16において、受信データとしてTDMA制御回路21に出力されるほか、デモジュレータ回路16の搬送波再生回路160によって再生搬送波信号が生成されてAFC回路20に出力される。さらに、増幅部15において増幅された信号の一部(受信IF信号)は、デモジュレータ回路16を介さずに、AFC回路20に出力される。
【0054】
そして、AFC回路20において、受信した再生搬送波信号あるいは受信IF信号を用いて、受信信号周波数に応じた周波数制御処理が施される一方、TDMA制御回路21において、デモジュレータ回路16からの受信データ(ディジタル信号)が、時間的にビット単位で取り出され、コーデック回路22においてディジタル信号がアナログ変換され、アナログフロントエンド回路23において音声として取り出される。
【0055】
一方、送信時には、アナログフロントエンド回路23の音声をコーデック回路22においてディジタル変換したのち、TDMA制御回路21において時間的にビット単位で取り出され、送信データとして出力される。
その後、このTDMA制御回路21からの送信データは、ベースバンドモジュレータ43において変調ベースバンドに変換されたのち、RF変調器42においてシンセサイザ回路30からの送信ローカル信号に基づいてRF信号にアップコンバートされ、電力増幅回路41において増幅されたのち、第4バンドパスフィルタ40によって帯域制限が施され、無線回線5を介して基地局へ出力される。
【0056】
ところで、本発明の第1実施形態にかかるAFC回路20における自動周波数制御方法について図4に示すフローチャート(ステップa1〜a12)に従って説明する。
まず、再生搬送波信号及び受信IF信号が入力されると、再生搬送波信号を第1カウンタ201においてカウントし〔第1カウント値(C1);図4のステップa1〕、受信IF信号を第2カウンタ204において粗カウントする〔第2カウント値(C2);図4のステップa2〕。その後、第1カウンタ201では、第2カウンタ204による所定の判断に基づいてウェイト状態となる。
【0057】
つまり、このとき、第2カウンタ204では、受信IF信号が粗カウントされると、このカウントされた第2カウント値(C2)と第2基準レジスタ206からの第2基準値(R2)とを比較し、この比較結果から、第2カウント値と第2基準値との差(C2−R2)が再生搬送波信号に基づく追従限界範囲内であるか否かの判断を行なう(“FL≧|C2−R2|?”;図4のステップa9)。
【0058】
その判断の結果、第2カウント値と第2基準値との差が上記の追従限界範囲を超えている場合に(図4のステップa9のNoルート)、その追従限界範囲を超えた回数(追従限界範囲外回数)が規定範囲以内(例えば、5回以内)であるか否かを判断し(図4のステップa10)、追従限界範囲を超えた回数が規定範囲以内である場合(図4のステップa10のYesルート)、周波数制御処理を施す(図4のステップa11)。
【0059】
また、追従限界範囲を超えた回数が規定範囲を超えている場合には(図4のステップa10のNoルート)、追従限界範囲を超える前の値を復旧させたのち(図4のステップa12)、この第2カウンタ204を用いた周波数制御処理を強制的に終了する。
一方、上述の図4のステップa9において、第2カウント値と第2基準値との差が追従限界範囲を超えていない場合(図4のステップa9のYesルート)、第1カウンタ201を用いた周波数制御処理を施す。
【0060】
つまり、第1カウンタ201では、上述の第2カウンタ204による所定の判断に基づいて、ウェイト状態が解除されたか否かの判断を行ない(図4のステップa3)、ウェイト状態が解除されていない場合は(図4のステップa3のNoルート)、ウェイト状態が解除されるまでウェイト状態を持続し、ウェイト状態が解除されると(図4のステップa3のYesルート)、第1カウンタ201でカウントされた第1カウント値(C1)と第1基準値(R1)とを比較する(図4のステップa4)。なお、ステップa9でYesルートをとるような条件が満足されると、ウェイト状態は解除される。
【0061】
そして、この比較結果から、入力信号の周波数が収束範囲内であるか否かの判断を行ない〔“収束OK?”(|C1−R1|≦制御しきい値?);図4のステップa5〕、収束範囲外である場合に(図4のステップa5のNoルート)、この収束範囲外となった回数(収束NG回数)が規定範囲以内(例えば、5回以内)であるか否かを判断し(図4のステップa6)、収束範囲外となった回数が規定範囲以内である場合(図4のステップa6のYesルート)、周波数制御処理を施す(図4のステップa7)。
【0062】
また、収束範囲外となった回数が規定範囲を超えている場合には(図4のステップa6のNoルート)、収束範囲外となる前の値を復旧させたのち(図4のステップa8)、この第1カウンタ201を用いた周波数制御処理を強制的に終了する。
一方、収束範囲内であって、入力信号の同期はずれがない場合に(図4のステップa5のYesルート)、周波数制御処理を終了する。
【0063】
なお、具体的に、上述の周波数制御処理を、図5に示すフローチャート(ステップb1〜b4)に従って説明すると、選択回路207から出力された信号に基づいて、制御パルス発生回路210において制御パルス信号を発生し(図5のステップb1)、アップ/ダウンカウンタ211においてアップ/ダウンカウントしたのち(図5のステップb2)、ディジタル/アナログ変換回路212においてアナログ変換し(図5のステップb3)、このアナログ信号を発振周波数制御信号として局部発振器31に出力し(図5のステップb4)、これにより、受信信号の周波数を制御する。
【0064】
このように、本発明の第1実施形態にかかるAFC回路20によれば、デモジュレータ回路16の追従限界を超える受信周波数のずれが生じた場合でも、補助機構のカウンタ(第2カウンタ204)を用いて、受信IF信号を直接カウントすることにより、再生搬送波信号の周波数を追従限界範囲内に制御することができるので、回路自身の追従限界を拡大することができ、本装置の処理能力を大幅に向上させることができる。
【0065】
また、本発明の第1実施形態によれば、シンセサイザ部3に安定度の低い安価な基準局発を使用した場合においても、安定にAFC制御することができるので、携帯電話端末60の送受信周波数を精度良く保つことができ、この場合も、本装置の性能向上に寄与しうる。
(b)第2実施形態の説明
図6は、本発明の第2実施形態にかかる自動周波数制御回路(AFC回路)20Aの構成を示すブロック図で、この図6に示すように、AFC回路20Aは、カウンタ201A,コンパレータ202A,基準レジスタ203A,制御パルス発生回路210A,アップ/ダウンカウンタ211,ディジタル/アナログ変換回路212,選択制御信号発生部213A,ゲート発生回路214A及び選択回路215をそなえて構成されている。なお、既述の符号と同一の符号は、同一あるいはほぼ同一のものを示しているので、その詳細な説明は省略する。
【0066】
ここで、選択回路215は、入力されてくる受信信号(受信IF信号)に基づいて生成される再生搬送波信号の周波数(PATH1)又は受信信号の周波数(PATH2)のいずれか一方を選択するもので、後述する選択制御信号発生部213Aからの選択制御信号に基づいて選択するようになっている。
具体的に、選択回路215では、通常、入力されてくる再生搬送波信号の周波数が選択されているが、その信号が所定の範囲を超えた場合、例えば、同期はずれ等が生じた場合に、受信IF信号の周波数を選択するように切り替えられる。
【0067】
また、カウンタ201Aは、選択回路215からの出力を受けてその出力の周波数をカウントするもので、後述するゲート発生回路214Aから出力される所定のカウント時間に応じて調整するようになっている。具体的には、選択回路215において選択された信号が、再生搬送波信号である場合は、上述の第1実施形態と同様に、200msec毎のカウントに応じて調整されるようになっており、受信IF信号である場合には、例えば、1sec毎のカウントに応じて調整されるようになっている。
【0068】
さらに、コンパレータ(比較器)202Aは、カウンタ201Aからの出力〔C1又はC2;高精度カウント値(第1カウント値)又は粗カウント値(第2カウント値)〕を受けて基準値と比較するもので、この基準値は、後述する基準レジスタ203Aから出力されている。
また、基準レジスタ(基準値設定回路)203Aは、再生搬送波信号用の第1基準値(R1)及び受信信号用の第2基準値(R2)を有し、後述する選択回路215の切り替えに伴ない、この第1基準値及び第2基準値を選択的に出力するもので、これらの第1基準値及び第2基準値(理論値)は、ともに、設計時に設定されるようになっている。
【0069】
具体的に、この基準レジスタ203Aは、選択回路215が再生搬送波信号を選択しているときには、再生搬送波信号用の第1基準値を出力し、受信信号を選択しているときには、受信信号用の第2基準値を出力するようになっており、それぞれの基準値は、コンパレータ202Aにおいて、それぞれの信号のカウント値と比較(C1−R1又はC2−R2)されているのである。
【0070】
また、制御パルス発生回路210Aは、コンパレータ202Aからの出力に基づいて制御パルス信号を発生するもので、この制御パルス発生回路210A及びアップ/ダウンカウンタ211は周波数制御信号生成部208Aとして構成されている。つまり、この周波数制御信号生成部208Aは、コンパレータ202Aからの出力に基づいて受信信号周波数の周波数制御処理を施すための周波数制御信号を出力するようになっているのである。
【0071】
さらに、選択制御信号発生部213Aは、受信信号に基づいて生成される再生搬送波信号及び受信信号のいずれか一方の出力を選択するための選択制御信号を出力するもので、その出力は後述するゲート発生回路214A,選択回路215及び基準レジスタ203Aへ出力されている。具体的には、上述の第1実施形態のように、図1に示す移動機制御部24からの切替えトリガ信号に基づいて、選択制御信号が出力されるようになっているのである。
【0072】
つまり、通常、選択回路215が、PATH1側の再生搬送波信号を選択し、基準レジスタ203Aが、第1基準値を出力するように設定しているが、入力されてくる信号(再生搬送波信号)の周波数が収束範囲外となった回数が規定範囲を超えている場合には、この選択制御信号によって、選択回路215の選択をPATH2側の受信IF信号に切り替え、基準レジスタ203Aからの出力を第2基準値に切り替えるようになっている。
【0073】
また、ゲート発生回路214Aは、選択制御信号発生部213Aからの選択制御信号に基づいて、カウンタ201Aにおけるカウント時間を出力するもので、具体的に、この第2実施形態においては、再生搬送波信号(PATH1)が選択されているときには200msec毎に、受信IF信号(PATH2)が選択されているときには1sec毎にカウンタゲート信号(イネーブル信号)を出力するようになっている。
【0074】
なお、上述の選択制御信号発生部213A及びゲート発生回路214Aは、制御信号出力部209Aとして構成され、この制御信号出力部209Aでは、入力されてくる受信信号に応じて、選択切換制御信号を出力するようになっているのである。
従って、第2実施形態では、既存の高精度カウンタによる周波数制御処理と新たな粗カウンタによる周波数粗制御処理とが1つのカウンタ201Aにおいて行なえるようになっている。
【0075】
このような構成により、本発明の第2実施形態にかかるAFC回路20Aは、図6に示すように、通常は、入力されてくる受信信号に基づいて生成される再生搬送波信号の周波数を選択回路215を介し、カウンタ201Aにおいてその周波数をカウントし、その後、コンパレータ202Aにおいて基準値と比較する。そして、その比較結果に基づいて、制御パルス発生回路210Aにおいて、制御パルス信号を発生させたのち、アップ/ダウンカウンタ211においてその制御パルス信号に応じたカウント値を増加または減少し、周波数制御信号を出力したのち、アナログ/ディジタル変換回路212において、アナログ変換することによって、発振周波数アナログ信号として局部発振器31へ出力する。
【0076】
ところで、上記の一連の処理の間に、周波数ずれが大きくなり、周波数ずれが生じると、再生搬送波信号からでは、周波数追従動作が不十分となるが、この場合は、移動機制御部24の判断により、このAFC回路20Aに用いられる周波数を受信IF信号の周波数(PATH2)に切り替えて周波数制御処理が行なわれる。
【0077】
以下、このときのAFC回路20Aにおける自動周波数制御方法について図7に示すフローチャート(ステップc1〜c12)に従って説明する。
まず、再生搬送波信号及び受信IF信号が入力されると、選択回路215においてPATH1側(再生搬送波信号)を選択し(図7のステップc1)、カウンタ201Aにおいて高精度カウントしたあと〔第1カウント値(C1);図7のステップc2〕、この第1カウント値(C1)と第1基準値(R1)とを比較する(図7のステップc3)。この比較結果から、入力信号の周波数が収束範囲内であるか否かの判断を行なう(図7のステップc4)。
【0078】
この判断の結果、収束範囲内であって、入力信号の同期はずれがない場合は(図7のステップc4のYesルート)、周波数制御処理を終了する一方、収束範囲外である場合には(図7のステップc4のNoルート)、収束範囲外となった回数(収束NG回数)が規定範囲以内であるか否かが判断され(図7のステップc5)、収束範囲外となった回数が規定範囲以内である場合において(図7のステップc5のYesルート)、周波数制御処理を施す(図7のステップc6)。
【0079】
また、入力信号の周波数が収束範囲外となった回数が規定範囲を超えている場合に(図7のステップc5のNoルート)、選択回路215においてPATH2側(受信IF信号)を選択し(図7のステップc7)、カウンタ201Aにおいて粗カウントする〔第2カウント値(C2);図7のステップc8〕。
その後、カウンタ201Aでは、この第2カウント値(C2)と第2基準値(R2)とを比較し、この比較結果から、第2カウント値と第2基準値(C2−R2)が再生搬送波信号に基づく追従限界範囲内であるか否かの判断を行なう(図7のステップc9)。
【0080】
その判断の結果、第2カウント値と第2基準値との差が上記の追従限界範囲を超えている場合に(図7のステップc9のNoルート)、追従限界範囲を超えた回数が規定範囲以内であるか否かを判断し(図7のステップc10)、追従限界範囲を超えた回数が規定範囲以内である場合(図7のステップc10のYesルート)、周波数制御処理を施す(図7のステップc11)。
【0081】
また、上記追従限界範囲を超えた回数が規定範囲を超えている場合(図7のステップc10のNoルート)、追従限界範囲を超える前の値を復旧させたのち(図7のステップc12)、カウンタ201Aを粗カウントさせた周波数制御処理を強制的に終了する。
一方、上述の図7のステップc9において、第2カウント値と第2基準値との差が追従限界範囲を超えていない場合(図7のステップc9のYesルート)、再び、PATH1側を選択して(図7のステップc1)、図7のステップc2〜c6の処理を施す。
【0082】
このように、本発明の第2実施形態にかかるAFC回路20Aによれば、1つのカウンタ201Aが、受信信号に起因する入力信号に応じてカウント速度を切り替えてカウントすることができるので、回路構成を縮小することができ、装置全体の軽量化及びコストの低減をはかることができる利点がある。
(b1)第2実施形態の変形例の説明
上述の第2実施形態では、通常、選択回路215Aにおいて入力信号のうち、PATH1側の再生搬送波信号の周波数を選択し、入力されてくる信号の周波数が収束範囲外となった回数が規定範囲を超えている場合に、PATH2側の受信IF信号の周波数の入力に切り替えて粗カウントによる周波数制御を施すようになっているが、ここでは、選択回路215Aが、始めにPATH2側の受信IF信号の周波数を選択し、その受信IF信号を粗カウントしたのち、その入力信号が再生搬送波信号に基づく追従限界範囲内である場合に、PATH1側の再生搬送波信号に切り替えて周波数制御処理を施すようになっている。つまり、この方法では、粗カウントによる判断の結果に応じて高精度カウントによる周波数制御が施されるようになっているのである。
【0083】
そこで、この場合における周波数制御方法について、以下、図8に示すフローチャート(ステップd1〜d13)に従って説明する。
まず、再生搬送波信号及び受信IF信号が入力されると、選択回路215においてPATH2側(受信IF信号)を選択し(図8のステップd1)、その受信IF信号をカウンタ201Aにおいて粗カウントし〔第2カウント値(C2);図8のステップd2〕、この第2カウント値(C2)と第2基準値(R2)とを比較し、この比較結果から、第2カウント値と第2基準値との差(C2−R2)が再生搬送波信号に基づく追従限界範囲内であるか否かの判断を行なう(“FL≧|C2−R2|?”;図8のステップd3)。
【0084】
この判断の結果、第2カウント値と第2基準値との差が上記の追従限界範囲を超えている場合に(図8のステップd3のNoルート)、追従限界範囲を超えた回数(追従限界範囲外回数)が規定範囲以内であるか否かを判断し(図8のステップd4)、追従限界範囲を超えた回数が規定範囲以内である場合(図8のステップd4のYesルート)、上述の図5に示したものと同様の周波数制御処理を施す(図8のステップd5)。
【0085】
一方、追従限界範囲を超えた回数が規定範囲を超えている場合(図8のステップd4のNoルート)、追従限界範囲を超える前の値を復旧させたのち(図8のステップd6)、カウンタ201Aを粗カウントさせた周波数制御処理を強制的に終了する。
また、上述のステップd3において、第2カウント値と第2基準値との差が再生搬送波信号に基づく追従限界範囲内を超えていない場合(図8のステップd3のYesルート)、選択回路215においてPATH1側を選択し(図8のステップd7)、カウンタ201Aにおいて高精度カウントしたあと〔第1カウント値(C1);図8のステップd8〕、この第1カウント値(C1)と第1基準値(R1)とを比較する(図8のステップd9)。
【0086】
この比較結果から、入力信号の周波数が収束範囲内であるか否かの判断を行ない(“収束OK?”;図8のステップd10)、収束範囲内であって、入力信号の同期はずれがない場合は(図8のステップd10のYesルート)、周波数制御処理を終了する一方、収束範囲外である場合には(図8のステップd10のNoルート)、収束範囲外となった回数が規定範囲以内であるか否かを判断する(図8のステップd11)。
【0087】
その結果、収束範囲外となった回数が規定範囲以内である場合(図8のステップd11のYesルート)、周波数制御処理を施し(図8のステップd12)、収束範囲外となった回数が規定範囲を超えている場合(図8のステップd11のNoルート)、収束範囲外となる前の値を復旧させたのち(図8のステップd13)、カウンタ201Aを粗カウントさせた周波数制御処理を強制的に終了する。
【0088】
従って、この場合においても、1つのカウンタ201Aが、受信信号に起因する入力信号に応じてカウント速度を適宜切り替えてカウントすることができるので、上述の第2実施形態と同様の利点が得られるほか、速度の異なったカウント処理をどちらから開始した場合においても迅速に対応することができるので、本装置のシステム構築の際の柔軟性に寄与しうる。
【0089】
(c)その他
なお、上述の第2実施形態においては、第1カウンタ(高精度カウンタ)201及び第2カウンタ(粗カウンタ)204の2つのモード切り替えは、CPU及びファームウェアにより構成される移動機制御部24において行なわれているが、これに限らず、MPU(Micro Processor Unit)によるソフト制御やランダムロジック制御にしてもよい。
また、本発明は、携帯電話端末に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0090】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、デモジュレータ回路の追従限界を超える受信周波数のずれが生じた場合でも、補助機構のカウンタを用いて、受信IF信号を直接カウントすることにより、再生搬送波信号の周波数を追従限界範囲内に制御することができるので、回路自身の追従限界を拡大することができ、処理能力を大幅に向上させることができる(請求項1〜)。
【0091】
また、本発明によれば、1つのカウンタが、受信信号に起因する入力信号に応じてカウント速度を切り替えてカウントすることができるので、回路構成を縮小することができ、装置全体の軽量化及びコストの低減をはかることができる利点がある。
さらに、本発明によれば、カウンタが、速度の異なったカウント処理をどちらから開始した場合においても迅速に対応することができるので、本装置のシステム構築の際の柔軟性に寄与しうる(以上、請求項1014)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる自動周波数制御回路が搭載された携帯電話端末の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる自動周波数制御回路が搭載された携帯電話端末の要部を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる自動周波数制御回路の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかる自動周波数制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態にかかる自動周波数制御回路の動作の一部を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態にかかる自動周波数制御回路の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2実施形態にかかる自動周波数制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態の変形例にかかる自動周波数制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】一般的なディジタル回路にて構成された搬送波再生回路の入出力特性例を示す図である。
【符号の説明】
1 受信部
2 受信信号処理部
3 シンセサイザ部
4 送信部
5 無線回線
10 第1バンドパスフィルタ(BPF)
11 低雑音増幅部
12 第2バンドパスフィルタ(BPF)
13 受信ミキサ
14 第3バンドパスフィルタ(BPF)
15 増幅部
16 デモジュレータ回路(DEM)
20,20A 自動周波数制御回路(AFC回路)
21 TDMA(Time Division Multiple Access )制御回路
22 コーデック回路
23 アナログフロントエンド回路
24 移動機制御部
30 シンセサイザ回路
31 局部発振器(基準局発)
40 第4バンドパスフィルタ
41 電力増幅回路
42 RF変調器
43 ベースバンドモジュレータ
60 携帯電話端末
160 搬送波再生回路
201 第1カウンタ(高精度カウンタ)
201A カウンタ
202 第1コンパレータ(第1比較器)
202A コンパレータ(比較器)
203 第1基準レジスタ(第1基準値設定回路)
203A 基準レジスタ(基準値設定回路)
204 第2カウンタ(粗カウンタ)
205 第2コンパレータ(第2比較器)
206 第2基準レジスタ(第2基準値設定回路)
207,215 選択回路
208,208A 周波数制御信号生成部
209,209A 切換制御信号出力部
210,210A 制御パルス発生回路
211 アップ/ダウンカウンタ
212 ディジタル/アナログ変換回路(D/A変換回路)
213,213A 選択制御信号発生部
214,214A ゲート発生回路
301 第1電圧制御発振器(VCO)
302 第1PLL回路
303 第2電圧制御発振器(VCO)
304 第2PLL回路
305 乗算器

Claims (14)

  1. 入力されてくる受信信号に基づいて受信信号周波数の周波数制御処理を施す自動周波数制御回路であって、
    該入力されてくる受信信号の再生搬送波の周波数をカウントする高精度であるが周波数追従限界の小さい第1カウンタに基づいて周波数制御を施す第1制御回路と、
    該入力されてくる受信信号の周波数を直接カウントする該第1カウンタより低精度の第2カウンタに基づいて周波数制御を施す第2制御回路とをそなえ、
    該入力されてくる受信信号に対する該第1カウンタの出力と第1基準値との比較結果、および、該第2カウンタの出力と第2基準値との比較結果に応じて該第1制御回路と該第2制御回路とを切り替えて使用することを特徴とする、自動周波数制御回路。
  2. 入力されてくる受信信号に基づいて受信信号周波数の周波数制御処理を施す自動周波数制御回路であって
    該入力されてくる受信信号に基づいて生成される再生搬送波信号の周波数をカウントする第1カウンタと、
    該入力されてくる受信信号の周波数をカウントする第2カウンタと、
    再生搬送波信号用の第1基準値を有する第1基準値設定回路と、
    受信信号用の第2基準値を有する第2基準値設定回路と、
    該第1カウンタの出力を受けて該第1基準値設定回路から出力された第1基準値と比較する第1比較器と、
    該第2カウンタの出力を受けて該第2基準値設定回路から出力された第2基準値と比較する第2比較器と、
    該第2比較器からの出力に基づいて、該再生搬送波信号の周波数が追従限界範囲内であると判断された場合には該第1比較器からの出力を選択する一方、該再生搬送波信号の周波数が該追従限界範囲外であると判断された場合には該第2比較器からの出力を選択する選択回路と、
    該選択回路からの出力に基づいて該受信信号周波数の周波数制御処理を施すための周波数制御信号を出力する周波数制御信号生成部とをそなえて構成されたことを特徴とする、自動周波数制御回路。
  3. 該周波数制御信号生成部が、
    該選択回路からの出力に基づいて制御パルス信号を発生する制御パルス発生回路と、
    該制御パルス発生回路からの該制御パルス信号に応じてカウント値を増加または減少させて、該周波数制御信号を出力するアップ/ダウンカウンタとをそなえて構成されていることを特徴とする、請求項2記載の自動周波数制御回路。
  4. 入力されてくる受信信号に基づいて受信信号周波数の周波数制御処理を施す自動周波数制御回路であって
    該入力されてくる受信信号に基づいて生成される再生搬送波信号の周波数又は該受信信号の周波数のいずれか一方を選択する選択回路と、
    該選択回路からの出力を受けて該出力の周波数をカウントするカウンタと、
    再生搬送波信号用の第1基準値及び受信信号用の第2基準値を有し、該選択回路の切り替えに伴ない該第1基準値及び該第2基準値を選択的に出力する基準値設定回路と、
    該カウンタの出力を受けて該基準値設定回路から選択的に出力された第1基準値及び第2基準値と比較する比較器と、
    該比較器からの出力に基づいて該受信信号周波数の周波数制御処理を施すための周波数制御信号を出力する周波数制御信号生成部と、
    該選択回路に該再生搬送波信号の周波数又は該受信信号の周波数のいずれか一方を選択させるための選択切換制御信号を出力する制御信号出力部とをそなえ
    該制御信号出力部が、該選択回路が該再生搬送波信号の周波数を選択している際には、該比較器からの出力に基づいて該再生搬送波信号の周波数が収束範囲内ではないと判断した場合に、該選択回路に該受信信号の周波数を選択させる選択切換制御信号を出力する一 方、該選択回路が該受信信号の周波数を選択している際には、該比較器からの出力に基づいて該受信信号の周波数が追従限界範囲内であると判断した場合に、該選択回路に該再生搬送波信号の周波数を選択させる選択切換制御信号を出力することを特徴とする、自動周波数制御回路。
  5. 該周波数制御信号生成部が、
    該比較器からの出力に基づいて制御パルス信号を発生する制御パルス発生回路と、
    該制御パルス発生回路からの該制御パルス信号に応じてカウント値を増加または減少させて、該周波数制御信号を出力するアップ/ダウンカウンタとをそなえて構成されていることを特徴とする、請求項記載の自動周波数制御回路。
  6. 該制御信号出力部が、
    該受信信号に基づいて生成される再生搬送波信号の周波数又は該受信信号の周波数のいずれか一方の出力を選択するための選択制御信号を出力する選択制御信号発生部と、
    該選択制御信号発生部からの該選択制御信号に基づいて、該カウンタにおけるカウント時間を出力するゲート発生回路とをそなえていることを特徴とする、請求項記載の自動周波数制御回路。
  7. 受信信号の再生搬送波の周波数をカウントする高精度であるが周波数追従限界の小さい第1カウンタ及び該受信信号の周波数を直接カウントする該第1カウンタより低精度の第2カウンタをそなえた自動周波数制御回路において、
    第1カウンタ及び該第2カウンタにて、該入力信号について、それぞれ高精度カウント及び粗カウントし、
    第2カウンタでカウントされた粗カウント値と粗カウント用の基準値とを比較し、この比較結果から、該粗カウント値と該粗カウント用の基準値との差が再生搬送波信号に基づく追従限界範囲内であるか否かの判断を行ない、
    この判断の結果から、該粗カウント値と該粗カウント用の基準値との差が上記の追従限界範囲を超えている場合に、該追従限界範囲を超えた回数が規定範囲以内において、周波数制御処理を施す一方、
    該粗カウント値と該粗カウント用の基準値との差が上記の追従限界範囲を超えていない場合に、該第1カウンタでカウントされた高精度カウント値と高精度カウント用の基準値との比較結果から、該入力信号の周波数が収束範囲内であるか否かの判断を行ない、
    該入力信号の周波数が収束範囲外である場合に、該収束範囲外となった回数が規定範囲以内において、該周波数制御処理を施すとともに、
    該収束範囲内であって、該入力信号の同期はずれがない場合に、周波数制御処理を終了することを特徴とする、自動周波数制御方法。
  8. 第1カウンタを用いた周波数制御処理において、該収束範囲外となった回数が規定範囲を超えている場合に、上記の収束範囲外となる前の値を復旧させたのち、該第1カウンタを用いた周波数制御処理を強制的に終了することを特徴とする、請求項記載の自動周波数制御方法。
  9. 第2カウンタを用いた周波数制御処理において、該追従範囲を超えた回数が規定範囲を超えている場合に、上記の追従限界範囲を超える前の値を復旧させたのち、該第2カウンタを用いた周波数制御処理を強制的に終了することを特徴とする、請求項記載の自動周波数制御方法。
  10. 受信信号に起因する入力信号に基づいて受信信号の再生搬送波の周波数を高精度カウントするか、又は、該受信信号の周波数を粗カウントするカウンタをそなえた自動周波数制御回路において、
    該カウンタにおいて、
    該入力信号について高精度カウントしたあと、該カウンタで高精度カウントされた高精度カウント値と高精度カウント用の基準値とを比較し、
    この比較結果から、該入力信号の周波数が収束範囲内であるか否かの判断を行ない、
    該収束範囲内であって、該入力信号の同期はずれがない場合は、周波数制御処理を終了する一方、
    該収束範囲外である場合には、
    該収束範囲外となった回数が規定範囲以内において、該周波数制御処理を施すとともに、
    該収束範囲外となった回数が規定範囲を超えると、該カウンタを粗カウントしたあと、該カウンタで粗カウントされた粗カウント値と粗カウント用の基準値とを比較し、この比較結果に基づいて周波数制御処理を施すことを特徴とする、自動周波数制御方法。
  11. 該カウンタを粗カウントさせた周波数制御処理において、
    該粗カウント値と粗カウント用の基準値との差が再生搬送波信号に基づく追従限界範囲を超えた回数が規定範囲を超えている場合に、上記の追従限界範囲を超える前の値を復旧させたのち、該カウンタを粗カウントさせた周波数制御処理を強制的に終了することを特徴とする、請求項10記載の自動周波数制御方法。
  12. 受信信号に起因する入力信号に基づいて受信信号の再生搬送波の周波数を高精度カウントするか、又は、該受信信号の周波数を粗カウントするカウンタをそなえた自動周波数制御回路において、
    該カウンタにおいて、
    該入力信号について粗カウントしたあと、該カウンタで粗カウントされた粗カウント値と粗カウント用の基準値とを比較し、
    この比較結果から、該粗カウント値と該粗カウント用の基準値との差が再生搬送波信号に基づく追従限界範囲内であるか否かの判断を行ない、
    この判断の結果から、該粗カウント値と該粗カウント用の基準値との差が上記の追従限界範囲を超えている場合に、該追従限界範囲を超えた回数が規定範囲以内において、周波数制御処理を施す一方、
    該粗カウント値と該粗カウント用の基準値との差が上記の追従限界範囲を超えていない場合に、該カウンタを高精度カウントしたあと、該カウンタで高精度カウントされた高精度カウント値と高精度カウント用の基準値とを比較し、
    この比較結果から、該入力信号の周波数が収束範囲内であるか否かの判断を行ない、
    該収束範囲内であって、該入力信号の同期はずれがない場合は、周波数制御処理を終了する一方、
    該収束範囲外である場合には、
    該収束範囲外となった回数が規定範囲以内において、該周波数制御処理を施すことを特徴とする、自動周波数制御方法。
  13. 該カウンタを粗カウントさせた周波数制御処理において、該追従限界範囲を超えた回数が規定範囲を超えている場合に、上記の追従限界範囲外となる前の値を復旧させたのち、該カウンタを粗カウントさせた周波数制御処理を強制的に終了することを特徴とする、請求項12記載の自動周波数制御方法。
  14. 該カウンタを高精度カウントさせた周波数制御処理において、該収束範囲外となった回数が規定範囲を超えている場合に、上記の収束範囲外となる前の値を復旧させたのち、該カウンタを高精度カウントさせた周波数制御処理を強制的に終了することを特徴とする、請求項12記載の自動周波数制御方法。
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