JP3251443B2 - Fm多重放送受信装置 - Google Patents

Fm多重放送受信装置

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JP3251443B2 JP28080794A JP28080794A JP3251443B2 JP 3251443 B2 JP3251443 B2 JP 3251443B2 JP 28080794 A JP28080794 A JP 28080794A JP 28080794 A JP28080794 A JP 28080794A JP 3251443 B2 JP3251443 B2 JP 3251443B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声信号にデジタルデ
ータを併せて送信するようにしたFM多重放送を受信す
るための受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記FM多重放送は、周波数変調放送の
音声信号にデジタルデータを併せて送信するようにした
ものであり、欧州におけるラジオデータシステム(RD
S)および我が国におけるVICSと称される路車間情
報の伝送のための装置などとして用いられている。
【0003】前記RDSでは、前記デジタルデータは、
番組補完情報および付加情報ならびに各種の文字データ
を表すために用いられている。たとえば、前記付加情報
には、現在受信中の放送局のネット局の周波数などを表
す情報が含まれており、したがって、現在受信中の放送
局からのラジオ放送の受信レベルが車両の走行に伴って
低下してゆくと、ラジオ受信機は、前記付加情報に基づ
いて、各ネット局の周波数で受信レベルを測定し、最も
良好な受信レベルのネット局に選局を行うような、いわ
ゆる自動追尾などを行う。
【0004】また、上述のようなデジタルデータを使用
するラジオ受信機は、前述のように、自動車等の移動体
に搭載されて、電波環境が変動する状況で使用されるラ
ジオ受信機に好適に実施される。したがって、前記ラジ
オ受信機にはまた、多くの場合、車体に相互に間隔を開
けて配置した複数のアンテナの内、受信状況が最も良好
なアンテナを選択する、いわゆるダイバシティ機能が備
えられている。したがって、ラジオ受信機は、現在選択
しているアンテナの受信状況が悪化すると、残余のアン
テナに切換えて受信を行うように構成されている。
【0005】このようなダイバシティ機能を備える典型
的な従来技術は、たとえば本件出願人が先に提案した特
開平5−206788号公報および特開平5−2069
02号公報で示される。この従来技術のRDSのラジオ
受信機では、前記デジタルデータの内、該デジタルデー
タの始端に設けられている同期データでもある16ビッ
トのブロック識別符号の予め定める固定のビットパター
ンと、受信データ列における対応するヘッダ部分とを相
互に比較して、誤りを検出し、その誤り数が所定値以上
となると受信状態が悪化したと判断して、他のアンテナ
への切換を行うように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来技術
では、デジタルデータのフォーマットで予め規定されて
いる16ビットの前記ブロック識別符号と、受信された
デジタルデータ列との比較を行って、その結果、受信さ
れたデジタルデータの16ビットが識別符号と2〜3回
連続して一致したときには、前記デジタルデータが識別
符号に同期した受信状態が良好な状態であると判定さ
れ、アンテナの切換は行われない。これに対して、同期
していたデジタルデータが2〜3回連続して識別符号と
一致しなくなると、同期が外れ、受信電界強度が低下し
たものと判定して、アンテナの切換が行われる。また前
記一致判定は、16ビット全部が一致しなくても、2,
3ビット程度の誤りならば一致していると判定される。
【0007】しかしながら、受信状態が悪化すると、2
88ビットから成る1ブロックのデータ中から、前記ブ
ロック識別符号を抽出できなくなってしまうという問題
がある。また、受信状態を判定するにあたって、前記2
88ビット中の連続した16ビットのみが使用されるこ
とになり、ビット数が少なく、かつ、検出タイミングに
偏りがあり、したがって受信状態の悪化からその検出ま
でに要する時間が長くなってしまうという問題もある。
【0008】さらにまた、自動追尾などに対応した頻繁
な周波数切換に対応可能とするように、デジタルデータ
を処理するためのクロック信号を再生するフェイズロッ
クループ(略称PLL)のループゲインを高くしておく
と、車両の走行に伴う電界強度変化に対して、再生され
るクロックが安定性に劣るという問題もある。
【0009】本発明の目的は、受信状態の悪化に対応し
たアンテナの切換を行うにあたって、前記受信状態の検
出タイミングに偏りがなく、かつ、速やかに受信状態の
悪化を検出することができるFM多重放送受信装置を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るF
M多重放送受信装置は、制御手段が切換手段を制御し
て、音声受信機およびデータ受信機に複数のアンテナを
選択的に接続させ、前記音声受信機が所望とする放送局
の受信信号から音声信号を復調して音響化するととも
に、データ受信機が前記所望とする放送局の受信信号中
に含まれるデジタルデータを復調して利用するようにし
たFM多重放送受信装置において、前記データ受信機
は、デジタルデータを復調するデジタル復調回路と、復
調されたデータの誤りを訂正し、解析を行うデジタル信
号処理回路とを備え、前記制御手段は、デジタル信号処
理回路によって検出される受信データの誤り訂正を行っ
た個数が予め定める値以上となると、前記切換手段に、
現在選択されているアンテナから残余のアンテナに切換
を行わせ、前記デジタル復調回路は、データの復調を行
うとともに、電圧制御発振器、位相比較器およびローパ
スフィルタを備えるフェイズロックループを有し、復調
データの処理のためのクロック信号を再生し、前記制御
手段はまた、切換手段の切換時には、前記ローパスフィ
ルタの時定数を定常受信時の時定数より小さくさせるこ
とを特徴とする。
【0011】
【0012】
【作用】請求項1の発明に従えば、制御手段が切換手段
を制御して音声受信機に複数のアンテナを選択的に接続
させ、所望とする放送局の受信信号から音声信号を復調
して音響化するダイバシティ受信が可能であり、かつ、
前記受信信号中からデータ受信機がデジタルデータを復
調して、たとえば、そのデータに基づいてネット局の自
動追尾などを行うようにしたRDSなどのFM多重放送
を受信する装置において、データ受信機を、デジタルデ
ータを復調するデジタル復調回路と、復調されたデータ
の誤りを訂正し、解析を行うデジタル信号処理回路とを
備えて構成しておく。また、制御手段は、デジタル信号
処理回路によって検出される受信データの誤り訂正を行
った個数を検出し、その検出された個数が予め定める値
以上となると、切換手段に、現在選択されているアンテ
ナから残余のアンテナに切換を行わせる。
【0013】したがって、同期データなどのように一部
分のデータの誤り数から受信状態を判定するのではな
く、データ全体における誤り数から受信状態を判定する
ので、検出タイミングに偏りがなく、かつ、受信状態が
悪化したことを速やかに検出することができる。
【0014】また、前記デジタル復調回路は、デジタル
信号処理のためのクロック信号を再生する電圧制御発振
器と、この電圧制御発振器からのクロック信号と、受信
信号から復調されたクロック信号とを相互に比較し、両
者の位相差に対応した出力を導出する位相比較器と、前
記位相比較器からの出力を平滑化して前記電圧制御発振
器に与えるローパスフィルタとを備えるフェイズロック
ループを有しており、データの復調とともに、復調され
たクロック信号に応答して、安定した周波数のクロック
信号を再生する。このようなフェイズロックループの
内、たとえばRC積分回路などで実現されるローパスフ
ィルタは、前記切換手段の切換時に、制御手段によっ
て、その時定数が定常受信時の時定数より小さくされ、
すなわちフェイズロックループのループゲインが高く設
定される。
【0015】したがってアンテナ切換時には、切換えら
れたアンテナでの受信信号から復調されたクロック信号
に同期したクロック信号を速やかに再生することができ
る。これに対して、前記切換の行われない定常時には、
前記ローパスフィルタの時定数が大きく、すなわち前記
ループゲインが小さくされて、電界強度変化などに対し
て良好な安定性を確保することができる。
【0016】
【実施例】本発明をラジオ受信機に適用した一実施例に
ついて、図1〜図4に基づいて説明すれば以下の通りで
ある。
【0017】本実施例に係るラジオ受信機1は、音声信
号とともにデジタルデータによって搬送波を周波数変調
して送信するFM多重放送の受信に用いられる前記RD
Sのためのラジオ受信機である。またこのラジオ受信機
1は、受信回路2が切換回路3によって2つのアンテナ
4または5と接続されるダイバシティ受信機である。
【0018】前記受信回路2は、高周波増幅回路、混合
回路、PLLを有する局部発振回路、中間周波増幅回路
および検波回路などを備えるスーパーヘテロダイン方式
の受信回路などで実現され、音声信号およびデジタル信
号を復調し、音声処理系のローパスフィルタ(略称LP
F)6およびデジタル処理系のデジタル復調回路11に
与える。復調された音声信号およびデジタル信号の内、
前記音声処理系では、LPF6によって音声信号のみが
抽出され、電力増幅器7で増幅された後、スピーカ8に
よって音響化される。前記受信回路2、LPF6、電力
増幅器7およびスピーカ8は、音声受信機を構成する。
【0019】また復調された音声信号およびデジタル信
号の内、デジタル復調回路11では、バンドパスフィル
タ(略称BPF)12によって、76kHz付近のデジ
タル信号のみが抽出される。このデジタル信号は、振幅
を一定にするために、増幅回路13で増幅された後、比
較器14において、所定の基準レベルと比較されて矩形
波に成形され、こうして得られたMSK(Minimum Shif
t Keying) 信号は、遅延回路15で1ビット分だけ遅延
された後、排他的論理和ゲート16の一方の入力に与え
られるとともに、該排他的論理和ゲート16の他方の入
力に直接与えられる。したがって排他的論理和ゲート1
6からは、比較器14からの信号と、該信号の1ビット
だけ以前の信号とが相互に異なるとき、すなわちデータ
が変化したときに、ハイレベルの出力が導出される。排
他的論理和ゲート16からの出力は、LPF17を介し
て、波形整形回路18で波形整形され、こうして前記M
SK信号のベースバンド成分がデータ信号として、デジ
タル信号処理回路19へ入力される。
【0020】また、前記LPF17で濾波されたデジタ
ルデータは、PLL21を構成する位相比較器22の一
方の入力に与えられている。この位相比較器22の他方
の入力には、電圧制御発振器23からの発振信号が入力
されている。位相比較器22は、受信信号から復調され
たクロック信号のパルスと、電圧制御発振器23で再生
されたクロック信号のパルスとを相互に比較し、両者の
位相差に対応した誤差信号をLPF24へ出力する。L
PF24は、前記誤差信号を直流電圧に平滑化して電圧
制御発振器23に与える。電圧制御発振器23は、前記
平滑化された誤差信号の電圧レベルに対応した周波数で
発振を行い、その発振信号はクロック信号として、前記
位相比較器22の他方の入力に与えられるとともに、デ
ジタル信号処理回路19に入力される。こうして、PL
L21からデジタル信号処理回路19へは、前記復調さ
れた受信信号のパルスに応答して再生されたクロック信
号が入力される。
【0021】デジタル信号処理回路19は、入力された
データ信号およびクロック信号に基づいて、ディスクラ
ンブル、誤り訂正、および同期検出などの所定の信号処
理を行って、前記付加情報および文字データなどを取出
し、マイクロコンピュータなどで実現される制御回路3
0に与える。制御回路30は、入力された前記文字デー
タに対応して、たとえば受信中の放送局名などを、液晶
パネルなどで実現される表示装置31によって表示す
る。
【0022】また制御回路30は、アップダウンキーお
よびプリセットキーなどで実現される入力回路32への
入力操作に応答して、たとえば前記受信回路2における
PLLの分周比を変化して受信周波数の変更を行い、ま
たは電力増幅器7の増幅度を変化して音量調整などを行
う。
【0023】デジタル信号処理回路19はまた、後述す
るようにして、入力されたデータの誤り訂正を行うにあ
たって、その誤り数をカウントしており、そのカウント
値も前記制御回路30に与えられる。制御回路30は、
前記誤り数が所定値以上となると、および同期検出がで
きなくなると受信状態が悪化したものと判定して、切換
回路3を駆動して、現在選択されている一方のアンテ
ナ、たとえば5から他方のアンテナ4への切換を行う。
またこの切換にあたって、予め前記LPF24の時定数
を小さく設定する。さらに制御回路30は、前記切換に
よっても受信状態が改善されないときには、前記付加情
報に基づいてネット局を選局するために受信回路2の受
信周波数の変更などを行う。前記受信回路2、デジタル
復調回路11およびデジタル信号処理回路19は、デー
タ受信機を構成する。
【0024】図2は、LPF24の具体的構成を示す電
気回路図である。このLPF24は、位相比較器22か
らの前記誤差信号を電圧制御発振器23へ出力するライ
ン33に直列に介在される抵抗R1と、前記ライン33
と接地ラインとの間に介在されるコンデンサC1および
抵抗R2,R3から成る直列回路と、前記抵抗R3と並
列に接続されるバイパストランジスタTr1と、前記制
御回路30からの出力を分圧して与えるバイアス抵抗R
4,R5とを備えて構成されている。
【0025】前記制御回路30は、定常受信時には前記
バイパストランジスタTr1のベースにハイレベルの出
力を与える。これによって該バイパストランジスタTr
1が導通して、抵抗R3がバイパスされ、PLL21の
ループゲインが低くなって、ノイズなどに対しても、電
圧制御発振器23を安定した周波数で発振させることが
できる。これに対して、前記切換回路3の切換時には制
御回路30はローレベルの出力を導出し、これによって
バイパストランジスタTr1が遮断して、PLL21の
ループゲインは高くなり、アンテナ4,5の距離差など
に対応した復調されたクロック信号の位相差を速やかに
吸収して、電圧制御発振器23によって再生されるクロ
ック信号を、前記復調されたクロック信号に速やかに同
期させることができる。
【0026】図3は前記デジタル信号処理回路19にお
ける誤り訂正のための具体的構成を示すブロック図であ
り、図4は前記RDSにおけるデータの構成を示す図で
ある。図4を参照して、1フレームのデジタルデータ
は、272のブロックから成り、各ブロックは、16ビ
ットのブロック識別符号D1と、190ビットの本体デ
ータD2と、82ビットのパリティビットD3 とから構
成されている。
【0027】前記ブロック識別符号D1は、受信機側で
の同期を得るためなどに用いられる。また、前記本体デ
ータD2は、ネット局の周波数などの付加情報や、受信
中の放送局名などを表す文字データなどであり、1また
は複数のブロックで1つの情報を表すように構成されて
いる。さらにまた、パリティビットD3は、誤り訂正の
ための冗長なビットである。一般にデジタル信号処理回
路19では、まずブロック識別符号D1によって同期処
理を行うので、該ブロック識別符号D1の誤りは多くて
も2〜3ビット程度しか許可されず、さらにまた、2〜
3ブロック連続して、このブロック識別符号D1が検出
できないときには、非同期となって、以後のデータ処理
動作は停止される。これに対して、フレーム同期が得ら
れると、前記図3で示す構成によって、以下のように誤
り訂正を行う。
【0028】本実施例における誤り訂正方法は、従来か
らのテレビジョンの文字放送などにおける誤り訂正方法
と同じであり、たとえば、1984年4月発行の電子通
信学会誌J67−B No.4 符号化伝送方法文字放送
用誤り訂正符号(小田 宰)などで示されている。
【0029】すなわち、FM多重放送のデータは、前記
図4で示されるように、各ブロック当り、本体データD
2と、パリティビットD3との272ビットで構成され
ている。前記波形整形回路18からは、そのデータがパ
ラレルで16ビットずつデータ変換器41に入力され
て、パラレル/シリアル変換され、シンドロームレジス
タ42およびシフトレジスタ43にそれぞれ入力され
る。前記データ変換器41は、タイミング発生回路44
によって前記パラレル/シリアル変換動作を17回繰返
すように制御されて、1ブロックのデータの入力が完了
する。また、この間に、シンドロームレジスタ42は巡
回する。
【0030】一方、データ変換器41によってシリアル
変換されたデータの入力が完了すると、タイミング発生
回路44によって前記シンドロームレジスタ42および
シフトレジスタ43のストア内容が1ビットずつシフト
され、シンドロームレジスタの1〜82の各ビットのス
トア内容から、それぞれ表1で示すような排他的論理和
A1〜A17を演算し、それらの演算結果を多数決判定
回路45で10進加算することによって、排他的論理和
A1〜A17の和が10以上であるか否を判断し、10
以上であるときには該多数決判定回路45はシフトレジ
スタ43およびシンドロームレジスタ42のビット内容
を反転させて、誤り訂正を行う。
【0031】
【表1】
【0032】上述のようにしてエラー訂正が行われたシ
フトレジスタ43のストア内容は、データ変換器41で
シリアル/パラレル変換された後、前記制御回路30へ
出力される。なお、前記タイミング発生回路44は、レ
ジスタ42,43のデータ転送および巡回等のタイミン
グを制御する。
【0033】このような演算処理をデータ変換器41へ
入力される1ブロック272ビットの全てのデータにつ
いて行い、その時点でシンドロームレジスタ42の内容
が全て0であるときには、判定回路46は正しいデータ
であると判断し、データが正しいことを表すエラーステ
イタス信号を制御回路30へ出力する。また、前記制御
回路30へは、エラーカウント回路47によってカウン
トされた1ブロック中のデータの誤り数が出力される。
【0034】上述のような(272,190)短縮化差
巡回符号による誤り訂正方法では、1ブロック288ビ
ット中で、ランダムに最大11個までの誤り検出が可能
である。したがって、前記制御回路30は、誤り数が、
たとえば11個以上となると、受信状態が悪化したと判
断し、前述のように切換回路3を駆動して、アンテナ
4,5の切換を行う。このように本体データD2および
パリティビットD3の誤り数から受信状態を判定するこ
とによって、判定期間が一部分に偏ることなく、かつ速
やかに判定することができる。
【0035】また、切換回路3の切換時に予めPLL2
1のLPF24の時定数を小さく、すなわちPLL21
のループゲインを高く設定しておくことによって、定常
時における安定性を損なうことなく、切換時における2
つのアンテナ4,5での受信信号の位相差を吸収して、
切換えられたアンテナでの受信信号から復調されたクロ
ック信号に同期したクロック信号を速やかに再生するこ
とができる。
【0036】本発明に従うラジオ受信機は、RDSに限
らず、路車間情報を受信する前記VICS用のラジオ受
信機などの他のFM多重放送受信装置としても好適に実
施することができる。また、アンテナは3本以上であっ
てもよく、誤り訂正の方法にも、他の手法が用いられて
もよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明に係るFM多重放送受信
装置は、以上のように、受信データの誤り訂正を行った
個数が予め定める値以上となると、ダイバシティ受信を
実現するアンテナの切換を行う。それゆえ、同期データ
などのように、一部分のデータの誤り数から受信状態を
判定するのでなく、データ全体における誤り数から受信
状態を判定するので、検出タイミングに偏りがなく、か
つ受信状態が悪化したことを速やかに検出することがで
きる。
【0038】また、請求項の発明に係るFM多重放送
受信装置では、以上のように、受信信号から復調された
クロック信号に同期して、デジタル信号処理のためのク
ロック信号を再生するフェイズロックループにおいて、
アンテナ切換時には、定常受信時の時定数よりローパス
フィルタの時定数が小さく、すなわち該フェイズロック
ループのループゲインが高く設定される。それゆえ、ア
ンテナ切換時には、復調されたクロック信号の位相差な
どを速やかに吸収して、復調されたクロック信号に同期
したクロック信号を速やかに再生することができる。ま
た、切換の行われない定常時には、前記ローパスフィル
タの時定数が大きく、すなわち前記ループゲインが小さ
くされるので、電界強度変化などに対して良好な安定性
を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るラジオ受信機の電気的
構成を示すブロック図である。
【図2】前記ラジオ受信機におけるクロック信号を再生
するためのPLLのLPFの具体的構成を示す電気回路
図である。
【図3】前記ラジオ受信機におけるデジタル信号処理回
路19の誤り訂正のための具体的構成を示すブロック図
である。
【図4】FM多重放送におけるデータの構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 ラジオ受信機 2 受信回路(音声受信機,データ受信機) 3 切換回路(切換手段) 4 アンテナ 5 アンテナ 7 電力増幅器(音声受信機) 8 スピーカ(音声受信機) 11 デジタル復調回路(データ受信機) 19 デジタル信号処理回路(データ受信機) 21 PLL 22 位相比較器 23 電圧制御発振器 24 LPF 30 制御回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御手段が切換手段を制御して、音声受信
    機およびデータ受信機に複数のアンテナを選択的に接続
    させ、前記音声受信機が所望とする放送局の受信信号か
    ら音声信号を復調して音響化するとともに、データ受信
    機が前記所望とする放送局の受信信号中に含まれるデジ
    タルデータを復調して利用するようにしたFM多重放送
    受信装置において、 前記データ受信機は、デジタルデータを復調するデジタ
    ル復調回路と、復調されたデータの誤りを訂正し、解析
    を行うデジタル信号処理回路とを備え、 前記制御手段は、デジタル信号処理回路によって検出さ
    れる受信データの誤り訂正を行った個数が予め定める値
    以上となると、前記切換手段に、現在選択されているア
    ンテナから残余のアンテナに切換を行わせ 前記デジタル復調回路は、データの復調を行うととも
    に、電圧制御発振器、位相比較器およびローパスフィル
    タを備えるフェイズロックループを有し、復調データの
    処理のためのクロック信号を再生し、 前記制御手段はまた、切換手段の切換時には、前記ロー
    パスフィルタの時定数を定常受信時の時定数より小さく
    させる ことを特徴とするFM多重放送受信装置。
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