JPH10145441A - Fm多重受信装置 - Google Patents

Fm多重受信装置

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JPH10145441A
JPH10145441A JP8296195A JP29619596A JPH10145441A JP H10145441 A JPH10145441 A JP H10145441A JP 8296195 A JP8296195 A JP 8296195A JP 29619596 A JP29619596 A JP 29619596A JP H10145441 A JPH10145441 A JP H10145441A
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JP
Japan
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signal
demodulated data
data
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JP8296195A
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Minoru Kimura
稔 木村
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Original Assignee
Sharp Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低消費電力化を図ることのできるFM多重受
信装置を提供する。 【解決手段】 FM多重受信装置は、所定の方式により
変調されたFM多重信号を含むIF信号からFM多重信
号成分を抽出して出力するためのFM多重信号抽出部2
1と、FM多重信号成分を受取って1T遅延検波データ
615を生成して出力するための復調部23と、FM多
重信号成分と1T遅延検波データ615とを受取って1
T遅延検波データの誤り率を改善した2T遅延検波復号
データ616を生成して出力するための2T遅延検波復
号回路61と、IF信号を受取って受信信号レベルが予
め定められた第1の設定値を満たしているか否かを示す
遅延検波方式制御信号101を出力するための受信信号
レベル判定部22と、遅延検波方式制御信号101に応
答して復調部23または2T遅延検波復号回路61の出
力を選択的に出力するための切換制御部614とを含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はFM(Frequency Mo
dulation)多重受信装置に関し、特に従来のFMラジオ
放送に番組補完情報、ニュース等の各種文字情報より構
成されるディジタルデータを多重して放送するFM多重
放送を受信するためのFM多重受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】FM多重放送では、多重信号をMSK
(Minimum Shift Keying)変調する際に1T(Tとは転
送レートの1ビット相当の時間をいう。)だけデータを
遅延させて変調し送信する。
【0003】ここでMSK変調とは、FSK(Frequenc
y Shift Keying)変調の一種である。FSK変調とは、
搬送波にディジタル信号“1”、“0”の離散的データ
を乗せる方式である。FSK変調では伝送データの
“0”、“1”に2つの周波数を対応させる。その振幅
は一定である。この場合に、変調の深さを表わすパラメ
ータとして、変調指数がある。変調指数は、 m=|f1 −f2 |・T で定義される。ただし、 f1 :データ“0”に対応した搬送周波数 f2 :データ“1”に対応した搬送周波数 T:ディジタル信号の周期(転送レートの1ビット相当
の時間) である。ここでm=0.5の場合を特にMSK変調とい
う。MSK変調がなされた信号をMSK信号という。こ
のMSK信号からディジタル信号“1”、“0”のデー
タを取出すことをMSK復調という。
【0004】FM多重受信装置において、MSK信号の
遅延検波と復号を行なうためのMSK遅延検波回路は、
通常のMSK復調回路と、MSK復調回路の出力のデー
タ誤り率を改善するためのデータ誤り率改善回路とを含
み、この回路構成によって、復調時のデータの誤り率を
改善するように工夫されている。
【0005】図10は従来のFM多重受信装置のブロッ
ク図である。図10を参照して、FM多重受信装置は、
MSK方式により変調されたFM多重信号を含むFM受
信信号から得られるIF(Intermediate Frequency)入
力信号が入力される入力端子1と、FM多重信号のIF
入力信号からFM多重信号成分を抽出してMSK信号5
01を出力するためのFM多重信号抽出部21と、MS
K信号501を受取って復調し2T遅延検波復号データ
616して出力するためのMSK遅延検波部160と、
2T遅延検波復号データ616を受取って同期検出、誤
り訂正を行なうためのデータ復調部7とを含む。
【0006】FM多重信号抽出部21は、IF入力信号
を増幅するためのIF増幅回路2と、IF増幅回路2の
出力を受けてFM検波出力信号を生成するためのFM検
波回路3と、FM検波出力信号を受けて76kHz帯域
の成分を通過させるための76kHz帯域通過フィルタ
4と、増幅回路および比較回路から構成され、76kH
z帯域通過フィルタ4の出力信号からFM多重信号成分
を抽出してMSK信号501を生成して出力するための
抽出フィルタ5とを含む。
【0007】MSK遅延検波部160は、MSK信号5
01を受けてMSK復調し、1T遅延検波データ615
を生成して出力するための復調部23と、1T遅延検波
データ615とMSK信号501とを受けて復調時のデ
ータの誤り率を改善した2T遅延検波復号データ616
を生成して出力するための2T遅延検波復号回路61と
を含む。
【0008】復調部23は、MSK信号501を1ビッ
ト遅延させた1T遅延信号を出力するための1T遅延回
路601と、MSK信号501と1T遅延信号とをアナ
ログ乗算して出力するためのアナログ乗算回路602
と、アナログ乗算回路602の出力を受けMSKのベー
スバンド信号である1T遅延検波データ615を生成し
て出力するための、LPF(Low Pass Filter )を含む
波形整形回路603とを含む。
【0009】2T遅延検波復号回路61は、MSK信号
501を2ビット遅延させた2T遅延信号を出力するた
めの2T遅延回路604と、MSK信号501と2T遅
延信号とをアナログ乗算して出力するためのアナログ乗
算回路605と、アナログ乗算回路605の出力を受け
MSKのベースバンド信号である2T遅延検波データ6
17を生成して出力するための、LPFを含む波形整形
回路606と、1T遅延検波データ615を受け、1ビ
ット遅延させるための1T遅延回路607と、1T遅延
検波データ615と1T遅延回路607の出力との排他
的論理和信号を生成して出力するためのXOR(exclus
ive OR)回路608と、XOR回路608の出力と2T
遅延検波データ617との排他的論理和信号618を生
成して出力するためのXOR回路609と、XOR回路
610と、XOR回路610の出力を1ビット遅延させ
た遅延信号を出力するための1T遅延回路611と、1
T遅延回路611の出力した遅延信号と排他的論理和信
号618との論理積信号を出力するためのAND回路6
12と、1T遅延回路607の出力信号とAND回路6
12の出力信号との排他的論理和信号を生成して2T遅
延検波復号データ616として出力するためのXOR回
路613とを含む。
【0010】データ復調部7は、2T遅延検波復号デー
タ616を受け、多重データの同期をとるための同期検
出部71と、同期検出部71の出力を受け、多重データ
の誤りを訂正するための誤り訂正部72とを含む。
【0011】次にFM多重受信装置の動作を説明する。
IF入力端子1からIF入力信号が入力されると、IF
増幅回路2およびFM検波回路3によってFM検波出力
信号が生成され、FM検波出力信号は音声復調回路に加
えられる一方、76kHz帯域通過フィルタ4に入力さ
れる。76kHz帯域通過フィルタ4からの出力信号に
より抽出フィルタ5によってMSK信号501が生成さ
れる。
【0012】次にMSK遅延検波部160の信号処理動
作を説明する。MSK信号501は1Tの遅延回路60
1により1ビット分遅延され、アナログ乗算回路602
において元のMSK信号501と遅延信号とがアナログ
乗算された信号が生成された後、LPFを含む波形整形
回路603においてMSKのベースバンド信号が得られ
る。これが1T遅延検波データ615である。
【0013】次にMSK復調したディジタルデータの誤
り率を改善するための2T遅延検波復号回路61の信号
処理動作を説明する。MSK信号501は2T遅延回路
604により2ビット遅延され、アナログ乗算回路60
5にて元のMSK信号501と遅延信号とがアナログ乗
算された信号が生成された後、LPFを含む波形整形回
路606においてMSKのベースバンド信号が得られ
る。これが2T遅延検波データ617である。
【0014】一方1T遅延検波データ615は1T遅延
回路607により1ビット分遅延され、XOR(exclus
ive OR)回路608にて元の1T遅延検波データ615
と遅延信号との排他的論理和信号が生成され、XOR回
路609において排他的論理和信号と2T遅延検波デー
タ617との排他的論理和信号618が生成される。排
他的論理和信号618はXOR回路610とAND回路
612とに入力される。一方XOR回路610の排他的
論理和出力は1T遅延回路611により1ビット分遅延
され、遅延回路611の出力としてAND回路612に
入力される。AND回路612の出力信号はXOR回路
610へフィードバック入力される。XOR回路613
において遅延回路607の出力信号とAND回路612
の出力信号との排他的論理和信号が生成される。これが
2T遅延検波復号データ616であり、MSK遅延検波
部160からデータ復調部7へ出力される。
【0015】MSK信号501からMSK遅延検波部1
60によってMSK復調されるとともにデータの誤り率
が改善されたディジタルデータ(MSK復調データ)で
ある2T遅延検波復号データ616は、データ復調部7
に入力され、同期検出部71で多重データの同期がとら
れ、誤り訂正部72で多重データの誤り訂正が行なわれ
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のFM多重受信装
置のMSK遅延検波部160は、上記のとおり、通常の
遅延検波回路である復調部23と、パリティ検査用の出
力生成回路と、復調部23の出力とパリティ検査用出力
生成回路の出力との合成回路とからなる2T遅延検波復
号回路61とで構成されている。2T遅延検波復号回路
61は復調データの誤り率を改善する目的で追加されて
いる復調データの誤り率を改善する回路である。この復
調データ誤り率改善回路は通常の遅延検波回路に対して
直列に追加されている。しかしFM受信レベルが大きく
てノイズが小さい場合、すなわちいわゆる受信感度が良
い場合には、復調データの誤り率も極小であって、前記
の復調データ誤り率改善回路の効果が実用上あまり発揮
されない。このような場合でも上記の復調データ誤り率
改善回路が常に動作しているため、遅延検波部の消費電
力が不必要に大きくなるという課題があった。
【0017】本願の請求項1に記載の発明の目的は、受
信信号レベルの良否に応じて復調回路の出力と復調デー
タの誤り率改善回路の出力とを選択することができ、受
信信号レベルが良好であるときは復調データ誤り率改善
回路の動作を停止させることができ、低消費電力化を図
ることのできるFM多重受信装置を提供することにあ
る。
【0018】請求項2に記載の発明の目的は、請求項1
に記載の発明の目的に加え、受信信号レベルの良否と復
調データの良否とに応じて復調回路の出力と復調データ
誤り率改善回路の出力とを選択することができ、受信信
号レベルと復調データとがともに良好であるときは復調
データ誤り率改善回路の動作を停止させることができ、
低消費電力化を図ることのできるFM多重受信装置を提
供することにある。
【0019】請求項3に記載の発明の目的は、請求項2
に記載の発明の目的に加え、受信信号レベルの良否と復
調データのデータ誤り率の良否とに応じて復調回路の出
力と復調データ誤り率改善回路の出力とを選択すること
ができ、受信信号レベルと復調データとがともに良好で
あるときは、復調データ誤り率改善回路の動作を停止さ
せることができ、低消費電力化を図ることのできるFM
多重受信装置を提供することにある。
【0020】請求項4に記載の発明の目的は、請求項3
に記載の発明の目的に加え、MSK変調による受信信号
レベルの良否とMSK復調データのデータ誤り率の良否
とに応じてMSK復調回路の出力とMSK復調データ誤
り率改善回路の出力とを選択することができ、MSK変
調による受信信号レベルとMSK復調データとがともに
良好であるときは復調データ誤り率改善回路の動作を停
止させることができ、低消費電力化を図ることのできる
FM多重受信装置を提供することにある。
【0021】請求項5に記載の発明の目的は、請求項4
に記載の発明の目的に加え、MSK変調による受信信号
レベルの良否とMSK復調データのデータ誤り率の良否
とMSK復調データのデータフレームのフレーム同期検
出の有無とに応じてMSK復調回路の出力とMSK復調
データ誤り率改善回路の出力とを選択することができ、
MSK変調による受信信号レベルの良否とMSK復調デ
ータのデータ誤り率の良否とMSK復調データのデータ
フレームのフレーム同期検出の良否とがすべて良好であ
るときは復調データ誤り率改善回路の動作を停止させる
ことができ、低消費電力化を図ることのできるFM多重
受信装置を提供することにある。
【0022】請求項6に記載の発明の目的は、請求項2
に記載の発明の目的に加え、受信信号レベルの良否とデ
ータフレームのフレーム同期検出の有無とに応じて復調
回路の出力と復調データ誤り率改善回路の出力とを選択
することができ受信信号レベルとデータフレームのフレ
ーム同期検出とがともに良好であるときは復調データ誤
り率改善回路の動作を停止させることができ、低消費電
力化を図ることのできるFM多重受信装置を提供するこ
とにある。
【0023】請求項7に記載の発明の目的は、復調デー
タの良否に応じて復調回路の出力と復調データ誤り率改
善回路の出力とを選択することができ、復調データが良
好であるときは復調データ誤り率改善回路の動作を停止
させることができ、低消費電力化を図ることのできるF
M多重受信装置を提供することにある。
【0024】請求項8に記載の発明の目的は、請求項7
に記載の発明の目的に加え、復調データのデータ誤り率
の良否に応じて復調回路の出力と復調データ誤り率改善
回路の出力とを選択することができ、復調データが良好
であるときは復調データ誤り率改善回路の動作を停止さ
せることができ、低消費電力化を図ることのできるFM
多重受信装置を提供することにある。
【0025】請求項9に記載の発明の目的は、請求項8
に記載の発明の目的に加え、MSK復調データのデータ
誤り率の良否に応じてMSK復調回路の出力とMSK復
調データ誤り率改善回路の出力とを選択することがで
き、MSK復調データが良好であるときは復調データ誤
り率改善回路の動作を停止させることができ、低消費電
力化を図ることのできるFM多重受信装置を提供するこ
とにある。
【0026】請求項10に記載の発明の目的は、請求項
9に記載の発明の目的に加え、MSK復調データのデー
タ誤り率の良否とMSK復調データのデータフレームの
フレーム同期検出の有無とに応じてMSK復調回路の出
力とMSK復調データ誤り率改善回路の出力とを選択す
ることができ、MSK復調データのデータ誤り率とMS
K復調データのデータフレームのフレーム同期検出とが
ともに良好であるときは復調データ誤り率改善回路の動
作を停止させることができ、低消費電力化を図ることの
できるFM多重受信装置を提供することにある。
【0027】請求項11に記載の発明の目的は、請求項
7に記載の発明の目的に加え、データフレームのフレー
ム同期検出の有無に応じて復調回路の出力と復調データ
誤り率改善回路の出力とを選択することができ、データ
フレームのフレーム同期検出が良好であるときは復調デ
ータ誤り率改善回路の動作を停止させることができ、低
消費電力化を図ることのできるFM多重受信装置を提供
することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に記載の
FM多重受信装置は、所定の方式により変調されたFM
多重信号を含むIF信号からFM多重信号成分を抽出し
て出力するためのFM多重信号抽出手段と、前記FM多
重信号成分を受取って第1の復調データを生成して出力
するための復調手段と、前記FM多重信号成分と前記第
1の復調データとを受取って、前記第1の復調データの
誤り率を改善した第2の復調データを生成して出力する
ための復調データ誤り率改善手段と、前記IF信号を受
取って、受信信号レベルが予め定められた第1の設定値
を満たしているか否かを示す第1の信号を出力するため
の受信信号レベル判定手段と、前記第1の信号に応答し
て前記復調手段または前記復調データ誤り率改善手段の
出力を選択的に出力するための選択手段とを含むことを
特徴とする。
【0029】請求項1に記載の発明によれば、FM多重
信号抽出手段は、IF信号からFM多重信号成分を抽出
し出力する。復調手段は、FM多重信号成分から第1の
復調データを生成し出力する。復調データ誤り率改善手
段は、FM多重信号成分と第1の復調データとから、第
1の復調データの誤り率を改善した第2の復調データを
生成し出力する。受信信号レベル判定手段は、IF信号
の受信信号レベルが予め定められた第1の設定値を満た
しているか否かを示す第1の信号を出力する。選択手段
は、第1の信号に応答して復調手段または復調データ誤
り率改善手段の出力を選択的に出力する。
【0030】したがって選択手段は、受信信号レベルが
良好である場合には、復調手段を選択し、受信レベルが
良好でない場合には復調データ誤り率改善手段の出力を
選択することができる。このため受信信号レベルが良好
である場合には、復調データ誤り率改善手段の動作を停
止させることができるので、FM多重受信装置の低消費
電力化を図ることができる。
【0031】請求項2に記載のFM多重受信装置は、請
求項1に記載のFM多重受信装置であって、前記FM多
重受信装置は、前記選択手段から出力された復調データ
の良否を示す第2の信号を出力するための復調データ判
定手段をさらに含み、前記選択手段は、前記第1の信号
と前記第2の信号とに応答して、前記復調手段または前
記復調データ誤り率改善手段の出力を選択的に出力する
ことを特徴とする。
【0032】請求項2に記載のFM多重受信装置によれ
ば、請求項1に記載のFM多重受信装置の作用に加え、
復調データ判定手段は、選択手段から出力された復調デ
ータの良否を示す第2の信号を出力する。選択手段は、
第1の信号と第2の信号とに応答して、復調手段または
復調データ誤り率改善手段の出力を選択的に出力する。
【0033】したがって選択手段は、受信信号レベルが
良好であって、かつ復調データも良好である場合には、
復調手段を選択し、受信信号レベルと復調データとのい
ずれかが良好でない場合には、復調データ誤り率改善手
段の出力を選択することができる。このため受信信号レ
ベルと復調データとがともに良好である場合には、復調
データ誤り率改善手段の動作を停止させることができる
ので、FM多重受信装置の低消費電力化を図ることがで
きる。
【0034】請求項3に記載のFM多重受信装置は、請
求項2に記載のFM多重受信装置であって、前記復調デ
ータ判定手段は、前記復調データのデータ誤り率が、予
め定められた第2の設定値を満たしているか否かを示す
信号を前記第2の信号として出力するためのデータ誤り
率監視手段を含むことを特徴とする。
【0035】請求項3に記載のFM多重受信装置によれ
ば、請求項2に記載のFM多重受信装置の作用に加え、
データ誤り率監視手段は、選択手段から出力された復調
データのデータ誤り率が、予め定められた第2の設定値
を満たしているか否かを示す信号を第2の信号として出
力する。
【0036】したがって選択手段は、受信信号レベルが
良好であって、かつ復調データのデータ誤り率も良好で
ある場合には、復調手段の出力を選択し、受信信号レベ
ルと復調データのデータ誤り率とのいずれかが良好でな
い場合には、復調データ誤り率改善手段の出力を選択す
ることができる。このため受信信号レベルと復調データ
のデータ誤り率とがともに良好である場合には、復調デ
ータ誤り率改善手段の動作を停止させることができるの
で、FM多重受信装置の低消費電力化を図ることができ
る。
【0037】請求項4に記載のFM多重受信装置は、請
求項3に記載のFM多重受信装置であって、前記所定の
方式はMSK変調方式であり、前記FM多重信号成分は
MSK信号であることを特徴とする。
【0038】請求項4に記載のFM多重受信装置によれ
ば、請求項3に記載のFM多重受信装置の作用に加え、
FM多重信号はMSK変調方式により変調され、FM多
重信号抽出手段は、MSK信号を抽出し出力する。
【0039】したがって選択手段は、MSK変調方式に
より変調されたFM多重信号を含むIF信号の受信信号
レベルが良好であって、かつMSK方式による復調デー
タのデータ誤り率も良好である場合には、復調手段の出
力を選択し、IF信号の受信信号レベルとMSK方式に
よる復調データのデータ誤り率とのいずれかが良好でな
い場合には、復調データ誤り率改善手段の出力を選択す
ることができる。このためMSK方式によるFM多重受
信装置の低消費電力化を図ることができる。
【0040】請求項5に記載のFM多重受信装置は、請
求項4に記載のFM多重受信装置であって、前記復調デ
ータ判定手段は、前記復調データのデータフレームのフ
レーム同期検出の有無を示す第3の信号を出力するため
のフレーム同期検出手段をさらに含み、前記選択手段
は、前記第1の信号と前記第2の信号と前記第3の信号
とに応答して、前記復調手段または前記復調データ誤り
率改善手段の出力を選択的に出力することを特徴とす
る。
【0041】請求項5に記載のFM多重受信装置によれ
ば、請求項4に記載のFM多重受信装置の作用に加え、
フレーム同期検出手段は、選択手段から出力された復調
データのデータフレームのフレーム同期検出の有無を示
す第3の信号を出力する。選択手段は、第1の信号と第
2の信号と第3の信号とに応答して、復調手段または復
調データ誤り率改善手段の出力を選択的に出力する。
【0042】したがって選択手段は、受信信号レベルが
良好であって、かつ復調データのデータ誤り率も良好で
あって、かつ復調データのデータフレームのフレーム同
期も良好である場合には、復調手段を選択し、受信信号
レベルと復調データのデータ誤り率と復調データのデー
タフレームのフレーム同期とのいずれか1つでも良好で
ない場合には、復調データ誤り率改善手段の出力を選択
することができる。このため受信信号レベルと復調デー
タのデータ誤り率と復調データのデータフレームのフレ
ーム同期とがすべて良好である場合には、復調データ誤
り率改善手段の動作を停止させることができるので、F
M多重受信装置の低消費電力化を図ることができる。
【0043】請求項6に記載のFM多重受信装置は、請
求項2に記載のFM多重受信装置であって、前記復調デ
ータ判定手段は、前記復調データのデータフレームのフ
レーム同期検出の有無を示す信号を前記第2の信号とし
て出力するためのフレーム同期検出手段をさらに含むこ
とを特徴とする。
【0044】請求項6に記載のFM多重受信装置によれ
ば、請求項2に記載のFM多重受信装置の作用に加え、
フレーム同期検出手段は、選択手段から出力された復調
データのデータフレームのフレーム同期検出の有無を示
す信号を第2の信号として出力する。
【0045】したがって選択手段は、受信信号レベルが
良好であって、かつ復調データのデータフレームのフレ
ーム同期検出も良好である場合には、復調データの出力
を選択し、受信信号レベルと復調データのデータフレー
ムのフレーム同期検出とのいずれかが良好でない場合に
は、復調データ誤り率改善手段の出力を選択することが
できる。このため受信信号レベルと復調データのデータ
フレームの同期検出とがともに良好である場合には、復
調データ誤り率改善手段の動作を停止させることができ
るので、FM多重受信装置の低消費電力化を図ることが
できる。
【0046】請求項7に記載のFM多重受信装置は、所
定の方式により変調されたFM多重信号を含むIF信号
からFM多重信号成分を抽出して出力するためのFM多
重信号抽出手段と、前記FM多重信号成分を受取って第
1の復調データを生成して出力するための復調手段と、
前記FM多重信号成分と前記第1の復調データとを受取
って、前記第1の復調データの誤り率を改善した第2の
復調データを生成して出力するための復調データ誤り率
改善手段と、前記復調手段または前記復調データ誤り率
改善手段の出力を選択的に出力するための選択手段と、
前記選択手段から出力された復調データの良否を示す第
1の信号を出力するための復調データ判定手段とを含
み、前記選択手段は、前記第1の信号に応答して前記復
調手段または前記復調データ誤り率改善手段の出力を選
択することを特徴とする。
【0047】請求項7に記載のFM多重受信装置によれ
ば、FM多重信号抽出手段は、IF信号からFM多重信
号成分を抽出し出力する。復調手段は、FM多重信号成
分から第1の復調データを生成し出力する。復調データ
誤り率改善手段は、FM多重信号成分と第1の復調デー
タとから、第1の復調データの誤り率を改善した第2の
復調データを生成し出力する。選択手段は、復調手段ま
たは復調データ誤り率改善手段の出力を選択的に出力す
る。復調データ判定手段は、選択手段から出力された復
調データの良否を示す第1の信号を出力する。選択手段
はさらに、第1の信号に応答して復調手段または復調デ
ータ誤り率改善手段の出力を選択する。
【0048】したがって選択手段は、復調データが良好
である場合には、復調手段を選択し、復調データが良好
でない場合には復調データ誤り率改善手段の出力を選択
することができる。このため復調データが良好である場
合には、復調データ誤り率改善手段の動作を停止させる
ことができるので、FM多重受信装置の低消費電力化を
図ることができる。
【0049】請求項8に記載のFM多重受信装置は、請
求項7に記載のFM多重受信装置であって、前記復調デ
ータ判定手段は、前記復調データのデータ誤り率が、予
め定められた第1の設定値を満たしているか否かを示す
信号を前記第1の信号として出力するためのデータ誤り
率監視手段を含むことを特徴とする。
【0050】請求項8に記載のFM多重受信装置によれ
ば、請求項7に記載のFM多重受信装置の作用に加え、
データ誤り率監視手段は、選択手段から出力された復調
データのデータ誤り率が、予め定められた第1の設定値
を満たしているか否かを示す信号を第1の信号として出
力する。
【0051】したがって選択手段は、復調データのデー
タ誤り率が良好である場合には、復調手段の出力を選択
し、復調データのデータ誤り率が良好でない場合には、
復調データ誤り率改善手段の出力を選択することができ
る。このため復調データのデータ誤り率が良好である場
合には復調データ誤り率改善手段の動作を停止させるこ
とができるので、FM多重受信装置の低消費電力化を図
ることができる。
【0052】請求項9に記載のFM多重受信装置は、請
求項8に記載のFM多重受信装置であって、前記所定の
方式はMSK変調方式であり、前記FM多重信号成分は
MSK信号であることを特徴とする。
【0053】請求項9に記載のFM多重受信装置によれ
ば、請求項8に記載のFM多重受信装置の作用に加え、
FM多重信号はMSK変調方式により変調され、FM多
重信号抽出手段はMSK信号を抽出し出力する。
【0054】したがって選択手段は、MSK方式による
復調データのデータ誤り率が良好である場合には、復調
手段の出力を選択し、MSK方式による復調データのデ
ータ誤り率が良好でない場合には、復調データ誤り率改
善手段の出力を選択することができる。このためMSK
方式による復調データのデータ誤り率が良好である場合
には、復調データ誤り率改善手段の動作を停止させるこ
とができるので、MSK方式によるFM多重受信装置の
低消費電力化を図ることができる。
【0055】請求項10に記載のFM多重受信装置は、
請求項9に記載のFM多重受信装置であって、前記復調
データ判定手段は、前記復調データのデータフレームの
フレーム同期検出の有無を示す第2の信号を出力するた
めのフレーム同期検出手段をさらに含み、前記選択手段
は、前記第1の信号と前記第2の信号とに応答して、前
記復調手段または前記復調データ誤り率改善手段の出力
を選択的に出力することを特徴とする。
【0056】請求項10に記載のFM多重受信装置によ
れば、請求項9に記載のFM多重受信装置の作用に加
え、フレーム同期検出手段は、選択手段から出力された
復調データのデータフレームのフレーム同期検出の有無
を示す第2の信号を出力する。選択手段は、第1の信号
と第2の信号とに応答して、復調手段または復調データ
誤り率改善手段の出力を選択的に出力する。
【0057】したがって選択手段は、復調データのデー
タ誤り率が良好であって、かつ復調データのデータフレ
ームのフレーム同期も良好である場合には、復調手段を
選択し、復調データのデータ誤り率と復調データのデー
タフレームのフレーム同期とのいずれかが良好でない場
合には、復調データ誤り率改善手段の出力を選択するこ
とができる。このため復調データのデータ誤り率と復調
データのデータフレームのフレーム同期とがともに良好
である場合には、復調データ誤り率改善手段の動作を停
止させることができるので、FM多重受信装置の低消費
電力化を図ることができる。
【0058】請求項11に記載のFM多重受信装置は、
請求項7に記載のFM多重受信装置であって、前記復調
データ判定手段は、前記復調データのデータフレームの
フレーム同期検出の有無を示す信号を前記第1の信号と
して出力するためのフレーム同期検出手段を含むことを
特徴とする。
【0059】請求項11に記載のFM多重受信装置によ
れば、請求項7に記載のFM多重受信装置の作用に加
え、フレーム同期検出手段は、選択手段から出力された
復調データのデータフレームのフレーム同期検出の有無
を示す信号を第1の信号として出力する。
【0060】したがって選択手段は、復調データのデー
タフレームのフレーム同期検出が良好である場合には、
復調手段の出力を選択し、復調データのデータフレーム
のフレーム同期検出が良好でない場合には、復調データ
誤り率改善手段の出力を選択することができる。このた
め復調データのデータフレームの同期検出が良好である
場合には、復調データ誤り率改善手段の動作を停止させ
ることができるので、FM多重受信装置の低消費電力化
を図ることができる。
【0061】
【発明の実施の形態】以下本願発明の実施の形態に係る
FM多重受信装置を図面を参照して説明する。なお本願
発明の実施の形態として、受信状態の良否を判別するた
めの、後述する受信信号レベル、復調データの誤り率お
よび復調データのフレーム同期検出について、これらの
代表的な組合せを使用した例を示すが、本願発明はこれ
に限定されるものではなく、これらの受信状態良否判別
手段の任意の組合せをFM多重受信装置について適用す
ることができる。
【0062】また本願発明の実施の形態として、MSK
変調方式により変調されたFM多重信号を受信するFM
多重受信装置の例を示すが、本願発明はこれに限定され
るものではなく、他の変調方式によるものに対しても適
用することができる。
【0063】図1は本願発明の実施の形態1に係るFM
多重受信装置のブロック図である。図10で説明したF
M多重受信装置と同一の要素には同一の参照符号を付し
ている。これらについての詳細な説明はここでは繰返さ
ない。図10のFM多重受信装置と異なる点は、MSK
遅延検波部160に代えて復調部23と2T遅延検波復
号回路61とに加えて切換制御部614をさらに含むM
SK遅延検波部6を設けた点、受信信号レベル判定部2
2および復調データ判定部73を新たに設けた点であ
る。以下順次説明する。
【0064】FM多重受信装置は、IF入力信号が入力
される入力端子1と、FM多重信号抽出部21と、IF
入力信号を受取って受信信号レベルが予め定められた設
定値を満たしているかを示す遅延検波方式制御信号10
1を出力するための受信信号レベル判定部22と、MS
K信号501を受取って復調しMSK復調データ102
を出力するためのMSK遅延検波部6と、MSK復調デ
ータを受取って同期検出、誤り訂正を行なうためのデー
タ復調部7と、データ復調部7に接続され復調データの
良否を判定して、後述するデータ誤り率悪化検出信号1
05と、フレーム同期検出信号104とを出力するため
の復調データ判定部73と、信号101、104および
105を入力として受け、合成遅延検波方式制御信号1
03を出力するための3入力のOR回路15とを含む。
【0065】MSK遅延検波部6は、復調部23と、2
T遅延検波復号回路61と、復調部23の出力と2T遅
延検波復号回路61の出力とに接続され、OR回路15
の出力する信号103に応答して復調部23の出力と2
T遅延検波復号回路61の出力とを選択的に出力するた
めの切換制御部614とを含む。
【0066】復調データ判定部73は、誤り訂正部72
に接続され復調データのエラーパケットをカウントする
ためのエラーパケットカウンタ12と、予め定められた
設定値が記憶された判定スレッショルドレベル記憶部1
4と、エラーパケットカウンタと判定スレッショルドレ
ベル記憶部14とに接続され、エラーパケットカウンタ
12と設定値とを比較して結果をデータ誤り率悪化検出
信号105としてOR回路15へ出力するための比較器
13と、同期検出部71に接続され復調データのデータ
フレームのフレーム同期検出の有無を検出してフレーム
同期検出信号104をOR回路15へ出力するための同
期検出回路16とを含む。
【0067】受信信号レベル判定部22は、IF入力信
号を受取って直流電圧に変換するためのSメータ8と、
Sメータ8から受取った直流電圧を増幅するための増幅
器9と、予め定められた基準値に相当する基準電圧が設
定されている基準電圧設定部11と、増幅器9が出力し
た直流電圧と基準電圧設定部11に設定された基準電圧
とを比較して遅延検波方式制御信号101を出力するた
めの比較回路10とを含む。
【0068】次に図1のFM多重受信装置の動作を説明
する。IF入力端子1からIF入力信号が入力される
と、FM多重信号抽出部21によりMSK信号501が
抽出される。
【0069】一方IF入力信号は受信信号レベル判定部
22のSメータ8に加えられ、整流されて直流電圧に変
換され増幅器9を通って比較器10に加えられる。比較
器10でこの直流電圧レベルと基準電圧設定部11に設
定された基準電圧とが比較され、遅延検波方式制御信号
101が生成される。この場合受信状態が良好であり、
IF信号による直流電圧レベルが大きい場合には、遅延
検波方式制御信号101はLow(0値)であり、受信
信号が良好ではなく直流電圧レベルが小さい場合には、
遅延検波方式制御信号101はHigh(1値)であ
る。遅延検波方式制御信号101はOR回路15へ出力
される。
【0070】一方復調データ判定部73のエラーパケッ
トカウンタ12において、誤り訂正部72による誤り訂
正後の多重データのステータス情報がチェックされる。
たとえばサンプリングパケット数に対する誤りパケット
数のカウントが行なわれ、エラー率が算出されて、比較
器13で算出値と判定スレッショルドレベル記憶部14
に記憶された設定値とが比較され、データ誤り率悪化検
出信号105が生成される。この場合、算出値が判定ス
レッショルドレベル記憶部14の設定値よりも小さけれ
ば、データ誤り率悪化検出信号105はLow(0値)
であり、算出値が判定スレッショルドレベル記憶部14
の設定値よりも大きければ、データ誤り率悪化検出信号
105はHigh(1値)である。データ誤り率悪化検
出信号105はOR回路15へ出力される。
【0071】一方同期検出部71において多重データの
データの同期がとられ、同期検出回路16においてデー
タフレームのフレーム同期検出が行なわれる。この場合
多重データの送信はブロック単位で行なわれる。送信さ
れるブロックの各々の予め定められた位置にはブロック
識別信号(以下「BIC」という。)が含まれる。FM
多重放送ではBICとしてBIC1〜4の4種類のBI
Cパターンが用いられている。
【0072】FM多重受信装置においては、受信された
データ列からBICのパターンが抽出される。抽出され
たBICパターンに基づいてブロックの区切が検出され
る。BICのパターンが複数回検出されたことにより、
ブロック同期が判定される。フレーム同期が検出された
場合にはフレーム同期検出信号104はLow(0値)
となり、検出されない場合にはHigh(1値)とな
る。フレーム同期検出信号104はOR回路15へ出力
される。前述したように、データ誤り率悪化検出信号1
05と遅延検波方式制御信号101とフレーム同期検出
信号104とはOR回路15へ入力されて合成され、合
成遅延検波方式制御信号103が生成され、切換制御部
614に加えられる。
【0073】切換制御部614は、合成遅延検波方式制
御信号103に応答して、1T遅延検波データ615と
2T遅延検波復号データ616とのいずれかを選択し、
MSK復調データ102としてデータ復調部7に加え
る。合成遅延検波方式制御信号103は同時に2T遅延
検波復号回路61の動作クロックの供給/停止の切換制
御も行なう。
【0074】図2は実施の形態1に係るFM多重受信装
置の切換制御動作の状態遷移の説明図である。図2およ
び図1を参照して、切換制御部614は、受信信号レベ
ル、データ誤り率およびフレーム同期検出がいずれも良
好である場合には、1T遅延検波データ615を選択
し、2T遅延検波復号回路61の動作を停止させる。一
方受信信号レベル、データ誤り率、またはフレーム同期
検出のいずれか1つでも良好でない場合には、2T遅延
検波復号データ616を選択し、2T遅延検波復号回路
61を動作させるために動作クロックを供給する。
【0075】以上のように実施の形態1のFM多重受信
装置によれば、受信信号レベルの良否、復調データの誤
り率の良否および復調データのフレーム同期検出の良否
に応じて、切換制御部が復調回路である復調部の出力と
復調データ誤り率改善回路である2T遅延検波復号回路
の出力とを選択することができる。したがって受信信号
レベル、復調データの誤り率および復調データのフレー
ム同期検出のいずれもが良好である場合には、切換制御
部は復調回路の出力を選択し、復調データ誤り率改善回
路の動作を停止することができる。このため低消費電力
化を図ることのできるFM多重受信装置を提供すること
ができる。
【0076】図3は本願発明の実施の形態2に係るFM
多重受信装置のブロック図である。図3を参照して、図
1のFM多重受信装置と異なる点は、受信信号レベル判
定部22と復調データ判定部73とOR回路15とのう
ち、受信信号判定部22のみを設けている点である。
【0077】遅延検波方式制御信号101がHigh
(1値)のときは、MSK復調データ102として2T
遅延検波復号データ616が選択され、2T遅延検波復
号回路61の動作クロックが供給される。一方、遅延検
波方式制御信号101がLow(0値)のときは、MS
K復調データ102として1T遅延検波データ615が
選択され、2T遅延検波復号回路61の動作クロック供
給が停止される。
【0078】以上のように実施の形態2のFM多重受信
装置によれば、受信信号レベルの良否に応じて、切換制
御部が復調回路である復調部の出力と復調データ誤り率
改善回路である2T遅延検波復号回路の出力とを選択す
ることができる。したがって受信信号レベルが良好であ
る場合には、切換制御部は復調回路の出力を選択し、復
調データ誤り率改善回路の動作を停止することができ
る。このため低消費電力化を図ることのできるFM多重
受信装置を提供することができる。
【0079】図4は本願発明の実施の形態3に係るFM
多重受信装置のブロック図である。図4を参照して、図
1のFM多重受信装置と異なる点は、フレーム同期検出
を行なわない点、すなわちフレーム同期検出回路16を
設けず、エラーパケットカウンタ12と比較器13と判
定スレッショルドレベル記憶部14とのみを設けた復調
データ判定部173を設けた点である。
【0080】復調データ判定部173の比較器13から
出力されるデータ誤り率悪化検出信号105と受信信号
レベル判定部22から出力される遅延検波方式制御信号
101とはOR回路15で合成され、合成遅延検波方式
制御信号103が生成され、切換制御部614に加えら
れる。この場合、遅延検波方式制御信号101がLow
(0値)でデータ誤り率悪化信号がLow(0値)の場
合にのみ、合成遅延検波方式制御信号103はLow
(0値)となり、それ以外の場合には合成遅延検波方式
制御信号103はHigh(1値)となる。合成遅延検
波方式制御信号103に応答して、切換制御部614に
よりMSK復調データ102の選択と2T遅延検波復号
回路61の動作クロックの供給/停止の切換制御が行な
われる。
【0081】上記した内容に基づいて、図4のFM多重
受信装置の切換制御部614の制御動作の状態遷移を示
すと、図5の表のとおりとなる。
【0082】以上のように実施の形態3のFM多重受信
装置によれば、受信信号レベルの良否および復調データ
の誤り率の良否に応じて、切換制御部が復調回路である
復調部の出力と復調データ誤り率改善回路である2T遅
延検波復号回路の出力とを選択することができる。した
がって受信信号レベルおよび復調データの誤り率のいず
れもが良好である場合には、切換制御部は復調回路の出
力を選択し、復調データ誤り率改善回路の動作を停止す
ることができる。このため低消費電力化を図ることので
きるFM多重受信装置を提供することができる。
【0083】図6は本願発明の実施の形態4に係るFM
多重受信装置のブロック図である。図6を参照して、図
1のFM多重受信装置と異なる点は、エラーパケットの
監視を行なわない点、すなわち図4のFM多重受信装置
とは逆にエラーパケットカウンタ12と比較器13と判
定スレッショルドレベル記憶部14とは設けず、フレー
ム同期検出部16のみを設けた復調データ判定部174
を設けた点である。
【0084】復調データ判定部174のフレーム同期検
出部16から出力されるフレーム同期検出信号104と
受信信号レベル判定部22から出力される遅延検波方式
制御信号101とはOR回路15で合成され、合成遅延
検波方式制御信号103が生成され切換制御部614に
加えられる。この場合、遅延検波方式制御信号101が
Low(0値)であって、フレーム同期検出信号104
がLow(0値)の場合にのみ、合成遅延検波方式制御
信号103はLow(0値)となる。それ以外の場合に
は、合成遅延検波方式制御信号103はHigh(1
値)となる。合成遅延検波方式制御信号103により、
MSK復調データ102の選択と2T遅延検波復号回路
61の動作クロックの供給/停止の切換制御が行なわれ
る。
【0085】上記の内容に基づいて、図6のFM多重受
信装置の切換制御部614の動作の状態遷移を示すと、
図7の表のとおりとなる。
【0086】以上のように実施の形態4のFM多重受信
装置によれば、受信信号レベルの良否および復調データ
のフレーム同期検出の良否に応じて、切換制御部が復調
回路である復調部の出力と復調データ誤り率改善回路で
ある2T遅延検波復号回路の出力とを選択することがで
きる。したがって受信信号レベルおよび復調データのフ
レーム同期検出のいずれもが良好である場合には、切換
制御部は復調回路の出力を選択し、復調データ誤り率改
善回路の動作を停止することができる。このため低消費
電力化を図ることのできるFM多重受信装置を提供する
ことができる。
【0087】図8は本願発明の実施の形態5に係るFM
多重受信装置のブロック図である。図8を参照して、図
1のFM多重受信装置と異なる点は、受信信号レベル判
定部22と復調データ判定部73とのうち、復調データ
判定部73のみを設けた点である。
【0088】比較器13から出力されるデータ誤り率悪
化検出信号105とフレーム同期検出信号104とがO
R回路15で合成され、合成遅延検波方式制御信号10
3が生成され、切換制御部614に加えられる。
【0089】図8のFM多重受信装置の切換制御部61
4の動作の状態遷移は、これまでに述べてきたFM多重
受信装置の場合と同様に考えると、図9の表に示すとお
りとなる。
【0090】以上のように実施の形態5のFM多重受信
装置によれば、復調データの誤り率の良否および復調デ
ータのフレーム同期検出の良否に応じて、切換制御部が
復調回路である復調部の出力と復調データ誤り率改善回
路である2T遅延検波復号回路の出力とを選択すること
ができる。したがって復調データの誤り率および復調デ
ータのフレーム同期検出のいずれもが良好である場合に
は、切換制御部は復調回路の出力を選択し、復調データ
誤り率改善回路の動作を停止することができる。このた
め低消費電力化を図ることのできるFM多重受信装置を
提供することができる。
【0091】以上のように本願発明に係るFM多重受信
装置によれば、受信状態の良否に応じて、復調回路の出
力と復調データ誤り率改善回路の出力とを選択的に出力
することができるので、受信状態が良好であるときは、
復調回路の出力を選択し、復調データ誤り率改善回路の
動作を停止させることができる。したがって低消費電力
化を図ることのできるFM多重受信装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るFM多重受信装置のブロッ
ク図である。
【図2】実施の形態1に係るFM多重受信装置の切換制
御動作の状態遷移の説明図である。
【図3】実施の形態2に係るFM多重受信装置のブロッ
ク図である。
【図4】実施の形態3に係るFM多重受信装置のブロッ
ク図である。
【図5】実施の形態3に係るFM多重受信装置の切換制
御動作の状態遷移の説明図である。
【図6】実施の形態4に係るFM多重受信装置のブロッ
ク図である。
【図7】実施の形態4に係るFM多重受信装置の切換制
御動作の状態遷移を表形式で示す説明図である。
【図8】実施の形態5に係るFM多重受信装置のブロッ
ク図である。
【図9】実施の形態5に係るFM多重受信装置の切換制
御動作の状態遷移を表形式で示す説明図である。
【図10】従来のFM多重受信装置のブロック図であ
る。
【符号の説明】
12 エラーパケットカウンタ 13 比較器 14 判定スレッショルドレベル記憶部 16 同期検出回路 21 FM多重信号抽出部 22 受信信号レベル判定部 23 復調部 61 2T遅延検波復号回路 73 復調データ判定部 101 遅延検波方式制御信号 103 合成遅延検波方式制御信号 104 フレーム同期検出信号 105 データ誤り率悪化検出信号 614 切換制御部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の方式により変調されたFM多重信
    号を含むIF信号からFM多重信号成分を抽出して出力
    するためのFM多重信号抽出手段と、 前記FM多重信号成分を受取って第1の復調データを生
    成して出力するための復調手段と、 前記FM多重信号成分と前記第1の復調データとを受取
    って、前記第1の復調データの誤り率を改善した第2の
    復調データを生成して出力するための復調データ誤り率
    改善手段と、 前記IF信号を受取って、受信信号レベルが予め定めら
    れた第1の設定値を満たしているか否かを示す第1の信
    号を出力するための受信信号レベル判定手段と、 前記第1の信号に応答して前記復調手段または前記復調
    データ誤り率改善手段の出力を選択的に出力するための
    選択手段とを含むFM多重受信装置。
  2. 【請求項2】 前記FM多重受信装置は、 前記選択手段から出力された復調データの良否を示す第
    2の信号を出力するための復調データ判定手段をさらに
    含み、 前記選択手段は、前記第1の信号と前記第2の信号とに
    応答して、前記復調手段または前記復調データ誤り率改
    善手段の出力を選択的に出力する、請求項1に記載のF
    M多重受信装置。
  3. 【請求項3】 前記復調データ判定手段は、前記復調デ
    ータのデータ誤り率が、予め定められた第2の設定値を
    満たしているか否かを示す信号を前記第2の信号として
    出力するためのデータ誤り率監視手段を含む、請求項2
    に記載のFM多重受信装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の方式はMSK変調方式であ
    り、前記FM多重信号成分はMSK信号である、請求項
    3に記載のFM多重受信装置。
  5. 【請求項5】 前記復調データ判定手段は、前記復調デ
    ータのデータフレームのフレーム同期検出の有無を示す
    第3の信号を出力するためのフレーム同期検出手段をさ
    らに含み、 前記選択手段は、前記第1の信号と前記第2の信号と前
    記第3の信号とに応答して、前記復調手段または前記復
    調データ誤り率改善手段の出力を選択的に出力する、請
    求項4に記載のFM多重受信装置。
  6. 【請求項6】 前記復調データ判定手段は、前記復調デ
    ータのデータフレームのフレーム同期検出の有無を示す
    信号を前記第2の信号として出力するためのフレーム同
    期検出手段をさらに含む、請求項2に記載のFM多重受
    信装置。
  7. 【請求項7】 所定の方式により変調されたFM多重信
    号を含むIF信号からFM多重信号成分を抽出して出力
    するためのFM多重信号抽出手段と、 前記FM多重信号成分を受取って第1の復調データを生
    成して出力するための復調手段と、 前記FM多重信号成分と前記第1の復調データとを受取
    って、前記第1の復調データの誤り率を改善した第2の
    復調データを生成して出力するための復調データ誤り率
    改善手段と、 前記復調手段または前記復調データ誤り率改善手段の出
    力を選択的に出力するための選択手段と、 前記選択手段から出力された復調データの良否を示す第
    1の信号を出力するための復調データ判定手段とを含
    み、 前記選択手段は、前記第1の信号に応答して前記復調手
    段または前記復調データ誤り率改善手段の出力を選択す
    る、FM多重受信装置。
  8. 【請求項8】 前記復調データ判定手段は、前記復調デ
    ータのデータ誤り率が、予め定められた第1の設定値を
    満たしているか否かを示す信号を前記第1の信号として
    出力するためのデータ誤り率監視手段を含む、請求項7
    に記載のFM多重受信装置。
  9. 【請求項9】 前記所定の方式はMSK変調方式であ
    り、前記FM多重信号成分はMSK信号である、請求項
    8に記載のFM多重受信装置。
  10. 【請求項10】 前記復調データ判定手段は、前記復調
    データのデータフレームのフレーム同期検出の有無を示
    す第2の信号を出力するためのフレーム同期検出手段を
    さらに含み、 前記選択手段は、前記第1の信号と前記第2の信号とに
    応答して、前記復調手段または前記復調データ誤り率改
    善手段の出力を選択的に出力する、請求項9に記載のF
    M多重受信装置。
  11. 【請求項11】 前記復調データ判定手段は、前記復調
    データのデータフレームのフレーム同期検出の有無を示
    す信号を前記第1の信号として出力するためのフレーム
    同期検出手段を含む、請求項7に記載のFM多重受信装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005027326A (ja) * 2003-07-03 2005-01-27 Samsung Electronics Co Ltd 受信されたqam信号によって表現された伝送シンボルを回復するための復調器と復調方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005027326A (ja) * 2003-07-03 2005-01-27 Samsung Electronics Co Ltd 受信されたqam信号によって表現された伝送シンボルを回復するための復調器と復調方法
US7706460B2 (en) 2003-07-03 2010-04-27 Samsung Electronics Co., Ltd. QAM signal decoding

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