JP4049444B2 - 多重放送用受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、番組放送及び該番組放送に多重されたデータを含む多重放送電波から番組放送を受信するともに、当該番組放送に多重されたデータを取得する多重放送用受信装置に関し、特に放送帯域を所定の周波数ステップごとにスキャンしてシーク選局する時に受信電界強度の判定結果と中間周波数のカウント公差に基づき周波数ステップを変更できるようにした多重放送用受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
多重放送には、FMラジオ放送の放送電波に当該番組放送に関連する情報や交通情報などの情報を多重し、受信側が当該多重された情報を解読することにより、当該ラジオ放送の受聴者に対して様々なサービスを提供することができるRDS(ラジオ・データ・システム)方式がある。
【0003】
このようなRDS方式は、主に多くの放送局がネットワークを組んで同一番組を放送することが多い欧州等で広く普及しているものであって、FM変調波の周波数帯域外で19KHzのステレオパイロット信号の3倍の周波数である57KHzを副搬送波とし、フィルタリング及びバイフェーズコード化された番組関連情報や交通情報等の情報を示すデータ信号により、前記副搬送波を振幅変調してラジオデータ信号(以下、単にRDSデータと称する)とし、この振幅変調された副搬送波を周波数変調して放送するようになっている。
【0004】
RDSデータは、放送局や番組などに関するデジタルデータの集まりであり、このRDSデータには、国名データや番組データからなるネットワークを示す番組識別データ(PIコード)、交通情報放送局の識別データを示す交通番組識別データ(TPデータ)や交通情報中の識別データを示す交通アナウンス識別データ(TAデータ)、同一番組を放送しているネットワーク局群の各局の周波数に関わるデータ、すなわち代替周波数データ(AFデータ)、放送局名やネットワーク名等の放送局名データ(PSデータ)などが含まれている。
【0005】
このようなRDSデータを使用する多重放送用受信装置は、RDSデータの受信時に復調して得られるAFデータを取り込んでメモリに記憶しておき、例えばマルチパス妨害等の外乱により現在受信中の放送局における受信レベルが低下した場合、メモリに記憶したAFデータに基づいて受信レベルの良好な他のネットワーク局である代替局を選択する自動追従システムを備えている。この自動追従システムを用いることにより、外乱の影響を受けることなく、常に受信状態の良好な同一番組の放送をユーザーに提供することができる。
【0006】
ところで、上述のようなRDSサービスを行う東欧のFM放送帯域には、FM1(ローバンド)=65MHz〜74MHzと、FM2(ノーマルバンド)=87.5MHz〜108MHzがある。このうち、FM1のローバンドに使用される多重放送用受信装置の受信周波数は、殆どの場合、65MHz〜74MHzの周波数帯を30kHzの周波数ステップで、かつPLLの分周比Nに対応して変化する構成されている。しかし、東欧でもラトビアやブルガリアなどの一部の放送局の周波数は、上述する30kHzの周波数ステップから外れている。
【0007】
また、このような国の65MHz〜74MHzのFM放送帯域は、元々30kHzの整数倍になっていないので、PLLの基準周波数を30kHzにすることができず、10kHzにしなければならない。
【0008】
一方、全ての受信周波数が65MHzから30kHzの周波数ステップになっていれば、65MHzから74MHzまでの周波数ステップは300ステップとなる。すなわち、65MHzの受信周波数に対応するPLLの分周比N=7570とし、74MHzの受信周波数に対応するPLLの分周比N=7870であるとすると、65MHzから74MHzまでの周波数ステップは300ステップとなる。
【0009】
しかし、ラトビアやブルガリアなどの国における一部の放送局の周波数は、30kHzの周波数ステップから外れるため、この放送局に対応させるためには10kHzの周波数ステップにする必要がある。このようにると、PLLの分周比Nは900ステップとなってしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように65MHz〜74MHzの周波数帯を10kHzの周波数ステップでスキャンして受信周波数を変化させた場合、PLLの分周比Nは900ステップとなってしまうため、受信周波数のシーク選局スピードに問題が生じる。すなわち、PLLが高速ロックアップ機能を有するRDS受信機のように、1周波数ステップに対する確認時間を短くできても、全体の受信周波数のシーク選局時間が長くなる。例えば、1周波数ステップのシーク選局に要する時間が10msであったとしても、分周比N=900に対応するシーク選局時間は9秒となり長くなる。
【0011】
また、RDS受信機の場合、PLLの基準周波数は50kHzであるため、1周波数ステップ10msでシーク選局が可能であるが、PLLの基準周波数が10kHzになると、1周波数ステップ当たり20〜30msのシーク選局時間が必要になり、その結果、分周比N=900に対応する全受信周波数のシーク選局に要する時間は19〜27秒となり、受信周波数のシーク選局に多くの時間がかかるという問題がある。
【0012】
本発明は、上記のような課題を解決するものであり、受信周波数のシーク選局スピードを向上できるとともに、周波数ステップから外れた放送局に対してもシーク選局を可能にした多重放送用受信装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明は、FM放送電波に同調して目的とする周波数のFM放送波信号を取り出すFMチューナと、このFMチューナにて目的とする周波数のFM放送波信号を受信すべく選局制御用電圧を生成すると共に、周波数変換のための局部発振信号を生成するPLL回路と、このPLL回路を制御して第1の周波数ステップごとに受信周波数を変更して、前記FMチューナでシーク選局動作させる制御手段を有する多重放送用受信装置であって、前記FMチューナのFM検波出力信号からFM放送波信号の電界強度を検出する電界強度検出回路と、前記FMチューナから抽出される中間周波数信号の中間周波数カウント値を計測する中間周波数計測回路とを備え、前記制御手段は、該制御手段により前記PLL回路がFM放送帯域の受信周波数を第1の周波数ステップごとにシーク選局動作させるとき、前記電界強度検出回路にて、該第1の周波数ステップごとに変更される受信周波数の電界強度を検出し、この電界強度が予め設定した値以上であるか否かを判定する電界強度判定手段と、この電界強度判定手段にて設定値以上であると判定したとき、前記中間周波数計測回路を動作させて現在受信周波数の中間周波数カウント値を計測し、該中間周波数カウント値が指定された第1の公差内にあるか否かを判定する第1の中間周波数判定手段と、この第1の中間周波数判定手段にて中間周波数計測回路で計測された中間周波数カウント値が第1の公差内であると判定したとき、この中間周波数カウント値が指定された第2の公差内にあるか否かを判定する第2の中間周波数判定手段と、この第2の中間周波数判定手段にて中間周波数カウント値が第2の公差内でないと判定したとき、周波数ステップを第1の周波数ステップから第2の周波数ステップに変更し、かつ該第2の周波数ステップで前記PLL回路により前記FMチューナによるシーク選局動作を実行させて受信周波数を変更する周波数ステップ変更手段とを備えて、前記周波数ステップ変更手段が第1の周波数ステップから第2の周波数ステップに変更して受信周波数を変更したとき、該受信周波数の±2ステップを受信できるように変更し、各受信周波数の中間周波数カウント値に対して前記第2の中間周波数判定手段により第2の公差内にあるか否かを判定し、この中間周波数カウント値が第2の公差内にあると判定されたとき、FMチューナによるシーク選局動作を停止させることを特徴とする。
【0014】
請求項1記載の発明によれば、電界強度判定手段にて現在受信周波数の電界強度が設定値以上であると判定したとき、前記中間周波数計測回路を動作させて現在受信周波数の中間周波数カウント値を計測し、該中間周波数カウント値が指定された第1の公差内にあるか否かを判定する第1の中間周波数判定手段と、この第1の中間周波数判定手段にて中間周波数計測回路で計測された中間周波数カウント値が第1の公差内であると判定したとき、この中間周波数カウント値が指定された第2の公差内にあるか否かを判定する第2の中間周波数判定手段と、この第2の中間周波数判定手段にて中間周波数カウント値が第2の公差内でないと判定したとき、周波数ステップを第1の周波数ステップから第2の周波数ステップに変更し、かつ該第2の周波数ステップで前記PLL回路により前記FMチューナによるシーク選局動作を実行させて受信周波数を変更する周波数ステップ変更手段とを備えるようにしたので、受信周波数のシーク選局スピードを向上できるとともに、周波数ステップから外れた放送局に対してもシーク選局を行うことができ、更に、周波数ステップ変更手段が第1の周波数ステップから第2の周波数ステップに変更して受信周波数を変更したとき、該受信周波数の±2ステップを受信できるように変更し、各受信周波数の中間周波数カウント値に対して前記第2の中間周波数判定手段により第2の公差内にあるか否かを判定し、この中間周波数カウント値が第2の公差内にあると判定されたとき、FMチューナによるシーク選局動作を停止させるようにしたので、第1の周波数ステップから外れた放送局の受信周波数を確実にシーク選局することができる。
【0015】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の構成に加えて、前記第2の周波数ステップは、前記第1の周波数ステップより小さい値に設定されていることを特徴とする。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の効果に加えて、前記第2の周波数ステップが、前記第1の周波数ステップより小さい値に設定されているようにしたので、第1の周波数ステップから外れた放送局の受信周波数を確実にシーク選局することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の多重放送用受信装置について説明する。図1は本発明の一実施の形態における多重放送用受信装置の概略構成を示すブロック図である。
【0020】
図1において、多重放送用受信装置は、複数の放送局から放送される番組放送及び該番組放送に多重されたRDSデータを含むFM多重放送電波を受けるアンテナ11、FMチューナ12、マルチプレクサ13、トーンコントロール/ボリューム部14、音声増幅部15、スピーカ16、PLL回路17及び受信装置全体を制御するマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略称する)18を備えている。
【0021】
FMチューナ12は、アンテナ11に到来する所望のFM放送電波に同調して目的とする周波数f121の受信信号S121を取り出す同調回路121と、この同調回路121から取り出された受信信号S121を増幅する高周波増幅回路122と、この増幅された受信信号S121とPLL回路17から送出される局部発振信号S171とをミキシングすることにより中間周波数f123の中間周波信号S123に周波数変換するミキサ回路123と、この中間周波信号S123を増幅するIF増幅器124と、この増幅された中間周波信号S123をFM検波するFM検波回路125を備える。
【0022】
マルチプレクサ13は、FM検波回路125からの検波出力信号をオーディオ信号に復調し、ステレオ放送の場合はL(左)、R(右)チャネルのオーディオ信号に分離する。
【0023】
トーンコントロール/ボリューム部14は、マルチプレクサ13からのオーディオ信号の音質及び音量を調整するものであり、このトーンコントロール/ボリューム部14で音質及び音量の調整されたオーディオ信号は音声増幅部15により増幅されてスピーカ16に出力される。
【0024】
PLL回路17は、FMチューナ12にて受信すべき所望の放送電波に同調させて目的とする周波数のFM放送波信号を得るための選局制御用電圧を生成するとともに周波数変換のための局部発振信号を生成するもので、電圧制御発振回路(VCO)171、可変分周回路172、位相比較回路173、基準発振回路174及びローパスフィルタ(LPF)175を備えている。
【0025】
VCO171は、目的とする受信周波数f121と中間周波数f123(例えば、10,7MHz)との和に相当する周波数f171の局部発振信号S171をFMチューナ12のミキサ回路123に供給するとともに可変分周回路172に供給する。
【0026】
可変分周回路172は、FMチューナ12のシーク選局時に、その受信周波数を、65MHz〜74MHzのFM放送帯域において第1の周波数ステップである30kHzの周波数ステップで、かつ分周比Nに対応して変化させるため、及び30kHzの周波数ステップから外れた受信周波数に対してもシーク選局できるように、第2の周波数ステップである10kHzの周波数ステップで受信周波数を変更するために局部発振信号S171を30kHzの周波数ステップまたは10kHzの周波数ステップに対応する1/Nまたは1/3Nの周波数に分周するものであり、その分周信号は位相比較回路173に供給される。また、可変分周回路172に対する分周比Nの設定及び1/Nまたは1/3Nへの切り替えはマイコン18からの制御信号により行われる。
【0027】
位相比較回路173は、可変分周回路172からの分周信号と基準発振回路174からの発振信号(例えば、周波数30kHz)との位相を比較し、差がある時、その位相の方向と大きさに比例した電圧を出力する。位相比較回路173から出力される電圧はローパスフィルタ175により平滑化され、この電圧をVCO171に制御電圧として加えることにより、VCO171から出力される局部発振信号S171の周波数f171を目的とする受信周波数に対応して変化させるようになっている。また、ローパスフィルタ175で平滑化された電圧は、FMチューナ12の同調回路123に選局電圧として供給される。
【0028】
したがって、PLL回路17がフェーズロックされる定常状態では、可変分周回路172からの分周信号と基準発振回路174からの発振信号との周波数は等しいので、局部発振信号S171の周波数f171は、
f171=N×0.03[MHz]・・・・・・・・・・・・(1)
f171=N×0.01[MHz]・・・・・・・・・・・・(2)
となる。そして、受信周波数f121は、
f121=N×0.03−10.7[MHz]・・・・・・・(3)
f121=N×0.01−10.7[MHz]・・・・・・・(4)
となる。
【0029】
したがって、分周比Nを7570〜7870の間で「1」ずつ変化させれば、30kHzの周波数ステップの場合の局部発振周波数f171は、上記(1)式から算出される227.1MHz〜236.1MHzの間を30kHzの間隔で変化するので、その受信周波数f121は、65MHz〜74MHzのFM放送帯域を30kHzの周波数ステップで、かつ分周比Nに対応して変化することになる。また、10kHzの周波数ステップの場合の局部発振周波数f171は、上記(2)式から算出される75.7MHz〜78.7MHzの間を10kHzの間隔で変化するので、その受信周波数f121は、65MHz〜74MHzのFM放送帯域を10kHzの周波数ステップで、かつ分周比Nに対応して変化することになる。
【0030】
上記FMチューナ12には、FM検波回路125で検波された出力信号からRDSデータを抽出するRDSデコーダ19が接続されており、このRDSデコーダ19から抽出されたRDSデータはマイコン18に入力される。また、FMチューナ12には、FM検波回路125で検波された出力信号から受信信号の電界強度(SD信号)を検出する電界強度検出回路20が接続されており、この電界強度検出回路20で検出されたSD信号はマイコン18に入力される構成になっている。さらに、FMチューナ12には、IF増幅器124から出力される中間周波信号S123の中間周波数f123をマイコン18からの制御指令に従い計測する中間周波数計測回路26が接続され、この中間周波数計測回路26で計測された中間周波数f123の計測値はマイコン18に入力される構成になっている。
【0031】
また、マイコン18には、RDSデコーダ19で抽出されたRDSデータであるAFデータやPIコード及び電界強度検出回路20で検出されたSDデータ等を記憶する外部メモリ(記憶手段)21、及び様々な操作指令を入力する操作部22が接続されている。この操作部22は、様々な操作指令を入力するキーマトリックス23と、様々な情報を液晶表示部(LCD)24に表示させるLCDドライブ25を有している。
【0032】
上記マイコン18は、FMチューナ12及びPLL回路17が65MHz〜74MHzのFM放送帯域の受信周波数を第1の周波数ステップである30kHzの周波数ステップごとにシーク選局動作する時、その第1の周波数ステップごとに変更される受信周波数の電界強度(SD)が予め設定した値以上かであるか否かを判定する電界強度判定手段181と、この電界強度判定手段181が設定値以上であると判定した時に中間周波数計測回路26を動作させてIF増幅器124から出力される中間周波数f123を計測し、このIFカウント値が指定された第1の公差(例えば、IFカウント値±20kHz)内にあるか否かを判定する第1の中間周波数判定手段182と、第1の中間周波数判定手段182にてIFカウント値が第1の公差内であると判定した時、このIFカウント値が指定された第2の公差(例えば、IFカウント値±3kHz)内にあるか否かを判定する第2の中間周波数判定手段183と、第2の中間周波数判定手段183がIFカウント値が第2の公差内でないと判定した時、周波数ステップを第1の周波数ステップ(例えば、30kHz)から第2の周波数ステップ(例えば、10kHz)に変更し、かつ該第2の周波数ステップで前記PLL回路17によりFMチューナ12をシーク動作させて受信周波数を変更する周波数ステップ変更手段184とを備えている。
【0033】
次に、図2に示すフローチャート及び図3を参照してマイコン18が行う処理動作について説明する。
【0034】
図3は、65MHz〜74MHzのFM放送帯域において第1の周波数ステップである30kHzの周波数ステップで受信周波数をシーク選局する時に、30kHzの周波数ステップから外れた受信周波数が66.22MHzに相当する放送局がある場合を示す説明図である。
【0035】
以下、図3に示すように、受信周波数が66.22MHzに相当する放送局がある時、この66.22MHzの受信周波数にシーク選局動作させる場合について述べる。図2に示す処理プログラムがスタートすると、まず、マイコン18はFMチューナ12及びPLL回路17を65MHz〜74MHzのFM放送帯域に対して第1の周波数ステップである30kHzの周波数ステップごとに受信周波数が変更されるようにシーク選局動作させる(ステップS1)。
【0036】
これに伴い、VCO171から送出される周波数f171の局部発振信号S171をFMチューナ12のミキサ回路123及び可変分周回路172に供給される。可変分周回路172に供給された局部発振信号S171は30kHzの周波数ステップに対応する1/Nの周波数に分周され、その分周信号は位相比較回路173に供給される。位相比較回路173では、可変分周回路172からの分周信号と基準発振回路174からの発振信号(例えば、周波数30kHz)との位相を比較し、差がある時、その位相の方向と大きさに比例した電圧を出力する。この電圧はローパスフィルタ175により平滑化された後、VCO171に制御電圧として加えることにより、VCO171から出力される局部発振信号S171の周波数f171を目的とする受信周波数に対応して変化させる。さらに、ローパスフィルタ175で平滑化された電圧をFMチューナ12の同調回路123に選局電圧として供給することにより、同調回路123を30kHzごとに変更される受信周波数fn(受信周波数f121)に同調させ、当該受信周波数fnを受信する(ステップS2)。
【0037】
一方、第1の周波数ステップごとに変更される受信周波数fnの電界強度(SD)は電界強度検出回路20で検出され、マイコン18に入力されるとともに、電界強度判定手段181により電界強度(SD)が設定値以上かを判定する(ステップS3)。ここで、通常電界強度(SD)を検出し得る帯域は±40kHz以上あるので、図3に示すように、65MHzからアップシークを開始すると、66.20MHzで電界強度検出回路20により検出された電界強度(SD)は設定値以上となる。なお、電界強度(SD)が設定値以下の場合はステップS1に戻る。
【0038】
ステップS3で電界強度(SD)が設定値以上と判定された場合は、中間周波数計測回路26を動作させてIF増幅器124から出力される中間周波数f123を計測し(ステップS4)、そのIFカウント値をマイコン18に入力する。そして、IFカウント値が指定された第1の公差(例えば、IFカウント値±20kHz)内にあるか否かを判定する第1の中間周波数判定手段182により判定する(ステップS5)。ここで、IFカウント値が第1の公差内にない場合はステップS1に戻り、IFカウント値が第1の公差内にあると判定された場合は中間周波数計測回路26を再度動作させてIF増幅器124から出力される中間周波数f123を計測し(ステップS6)、このIFカウント値が指定された第2の公差(例えば、IFカウント値±3kHz)内にあるか否かを第2の中間周波数判定手段183で判定する(ステップS7)。ここで、IFカウント値が第2の公差内にあると判定された場合、66.20MHzに通常の放送局があれば、当該放送局の受信周波数にシークストップし(ステップS18)、当該受信周波数を受信させる(ステップS19)。
【0039】
また、IFカウント値が第2の公差内にないと判定された場合は、66.20MHzの近くに放送局があると判断し、周波数ステップ変更手段184を動作させて周波数ステップを第1の周波数ステップ(例えば、30kHz)から第2の周波数ステップ(例えば、10kHz)に変更し(ステップS8)、66.22MHzに対し、±2ステップ(66.18MHz,66.19MHz,66.21MHz,66.22MHz)の周波数を受信し、これら受信周波数に対する第2の公差(±3kHz)第2の中間周波数判定手段183により判定し、66.22MHzのシーク処理を実行する。
【0040】
まず、第2の周波数ステップである10kHzの周波数ステップに変更することにより、受信周波数fn(例えば、66.20MHz)を受信周波数fn+10kHzに変更して当該周波数の受信信号が受信できるようにPLL回路17及びFMチューナ12を制御する(ステップS9)。そして、受信周波数fn+10kHzに対し、中間周波数計測回路26を再度動作させてIF増幅器124から出力される中間周波数を計測し、このIFカウント値が指定された第2の公差(±3kHz)内にあるか否かを第2の中間周波数判定手段183で判定する(ステップS10)。ここで、IFカウント値が第2の公差内にあると判定された場合、fn+10kHzに通常の放送局があれば、当該放送局の受信周波数にシークストップし(ステップS18)、当該受信周波数を受信させる(ステップS19)。
【0041】
また、ステップS10でのIFカウント値が第2の公差内にないと判定された場合は、受信周波数fnを受信周波数fn−10kHzに変更して当該周波数の受信信号が受信できるようにPLL回路17及びFMチューナ12を制御する(ステップS11)。そして、受信周波数fn−10kHzに対し、中間周波数計測回路26を再度動作させてIF増幅器124から出力される中間周波数を計測し、このIFカウント値が指定された第2の公差(±3kHz)内にあるか否かを第2の中間周波数判定手段183で判定する(ステップS12)。ここで、IFカウント値が第2の公差内にあると判定された場合、fn−10kHzに通常の放送局があれば、当該放送局の受信周波数にシークストップし(ステップS18)、当該受信周波数を受信させる(ステップS19)。
【0042】
次に、ステップS12でのIFカウント値が第2の公差内にないと判定された場合は、受信周波数fnを受信周波数fn+20kHzに変更して当該周波数の受信信号が受信できるようにPLL回路17及びFMチューナ12を制御する(ステップS13)。そして、受信周波数fn+20kHzに対し、中間周波数計測回路26を再度動作させてIF増幅器124から出力される中間周波数を計測し、このIFカウント値が指定された第2の公差(±3kHz)内にあるか否かを第2の中間周波数判定手段183で判定する(ステップS14)。ここで、IFカウント値が第2の公差内にあると判定された場合、fn+20kHzに通常の放送局があれば、当該放送局の受信周波数にシークストップし(ステップS18)、当該受信周波数を受信させる(ステップS19)。
【0043】
次に、ステップS14でのIFカウント値が第2の公差内にないと判定された場合は、受信周波数fnを受信周波数fn−20kHzに変更して当該周波数の受信信号が受信できるようにPLL回路17及びFMチューナ12を制御する(ステップS15)。そして、受信周波数fn−20kHzに対し、中間周波数計測回路26を再度動作させてIF増幅器124から出力される中間周波数を計測し、このIFカウント値が指定された第2の公差(±3kHz)内にあるか否かを第2の中間周波数判定手段183で判定する(ステップS16)。ここで、IFカウント値が第2の公差内にあると判定された場合、fn−20kHzに通常の放送局があれば、当該放送局の受信周波数にシークストップし(ステップS18)、当該受信周波数を受信させる(ステップS19)。
【0044】
また、ステップS16でのIFカウント値が第2の公差内にないと判定された場合は66.20MHzに再び戻り(ステップS17)、第1の周波数ステップである30kHzの周波数ステップでシーク選局動作を開始する。そして、次の66.23MHzでも電界強度(SD)が設定値以上となるため、ステップS3以下の処理を実行することにより、66.22MHz以外の第1の周波数ステップから外れた放送局の受信周波数に対しても上記と同様にシーク選局動作させることができる。
【0045】
従って、上記のような本実施の形態によれば、第1の周波数ステップによるシーク選局動作時に、第1の周波数ステップごとに変更される受信周波数の電界強度(SD)が予め設定した値以上であるか否かを電界強度判定手段181で判定し、この電界強度判定手段181が設定値以上であると判定した時に中間周波数計測回路26を動作させてIF増幅器124から出力される中間周波数f123を計測し、このIFカウント値が指定された第1の公差内にあるか否かを第1の中間周波数判定手段182により判定し、さらに、第1の中間周波数判定手段182がIFカウント値が第1の公差内であると判定した時、このIFカウント値が指定された第2の公差内にあるか否かを第2の中間周波数判定手段183で判定し、第2の中間周波数判定手段183がIFカウント値が第2の公差内でないと判定した時、周波数ステップを周波数ステップ変更手段184により第1の周波数ステップから第2の周波数ステップに変更して受信周波数を変更する構成にしたので、受信周波数のシーク選局スピードを向上できるとともに、周波数ステップから外れた放送局に対してもシーク選局を行うことができ、65MHz〜74MHzなどのFM放送帯域の全受信周波数に対してシーク選局を終了させるフェーズロックドループを構成することができる。
【0046】
なお、本発明は、上記実施の形態に示す65MHz〜74MHzなどのFM放送帯域のシーク選局に限らず、その他のFM放送帯域、例えば87.5MHz〜108MHzのようなFM放送帯域のシーク選局にも同様に適用することができる。
【0047】
【発明の効果】
上記のように構成された本発明における請求項1記載の発明によれば、電界強度判定手段にて現在受信周波数の電界強度が設定値以上であると判定したとき、前記中間周波数計測回路を動作させて現在受信周波数の中間周波数カウント値を計測し、該中間周波数カウント値が指定された第1の公差内にあるか否かを判定する第1の中間周波数判定手段と、この第1の中間周波数判定手段にて中間周波数計測回路で計測された中間周波数カウント値が第1の公差内であると判定したとき、この中間周波数カウント値が指定された第2の公差内にあるか否かを判定する第2の中間周波数判定手段と、この第2の中間周波数判定手段にて中間周波数カウント値が第2の公差内でないと判定したとき、周波数ステップを第1の周波数ステップから第2の周波数ステップに変更し、かつ該第2の周波数ステップで前記PLL回路により前記FMチューナによるシーク選局動作を実行させて受信周波数を変更する周波数ステップ変更手段とを備えるようにしたので、受信周波数のシーク選局スピードを向上できるとともに、周波数ステップから外れた放送局に対してもシーク選局を行うことができ、更に、周波数ステップ変更手段が第1の周波数ステップから第2の周波数ステップに変更して受信周波数を変更したとき、該受信周波数の±2ステップを受信できるように変更し、各受信周波数の中間周波数カウント値に対して前記第2の中間周波数判定手段により第2の公差内にあるか否かを判定し、この中間周波数カウント値が第2の公差内にあると判定されたとき、FMチューナによるシーク選局動作を停止させるようにしたので、第1の周波数ステップから外れた放送局の受信周波数を確実にシーク選局することができる。
【0048】
また、本発明における請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の効果に加えて、前記第2の周波数ステップが、前記第1の周波数ステップより小さい値に設定されているようにしたので、第1の周波数ステップから外れた放送局の受信周波数を確実にシーク選局することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における多重放送用受信装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における多重放送用受信装置のシーク選局動作の手順を示すフローチャートである。
【図3】65MHz〜74MHzのFM放送帯域において第1の周波数ステップである30kHzの周波数ステップで受信周波数をシーク選局する時に、30kHzの周波数ステップから外れた受信周波数が66.22MHzに相当する放送局がある場合を示す説明図である。
【符号の説明】
11 アンテナ
12 FMチューナ
13 マルチプレクサ
14 トーンコントロール/ボリューム部
15 音声増幅部
16 スピーカ
17 PLL回路
18 マイコン(制御手段)
20 電界強度検出回路
26 中間周波数計測回路
181 電界強度判定手段
182 第1の中間周波数判定手段
183 第2の中間周波数判定手段
184 周波数ステップ変更手段
Claims (2)
- FM放送電波に同調して目的とする周波数のFM放送波信号を取り出すFMチューナと、このFMチューナにて目的とする周波数のFM放送波信号を受信すべく選局制御用電圧を生成すると共に、周波数変換のための局部発振信号を生成するPLL回路と、このPLL回路を制御して第1の周波数ステップごとに受信周波数を変更して、前記FMチューナでシーク選局動作させる制御手段を有する多重放送用受信装置であって、
前記FMチューナのFM検波出力信号からFM放送波信号の電界強度を検出する電界強度検出回路と、
前記FMチューナから抽出される中間周波数信号の中間周波数カウント値を計測する中間周波数計測回路とを備え、
前記制御手段は、
該制御手段により前記PLL回路がFM放送帯域の受信周波数を第1の周波数ステップごとにシーク選局動作させるとき、前記電界強度検出回路にて、該第1の周波数ステップごとに変更される受信周波数の電界強度を検出し、この電界強度が予め設定した値以上であるか否かを判定する電界強度判定手段と、
この電界強度判定手段にて設定値以上であると判定したとき、前記中間周波数計測回路を動作させて現在受信周波数の中間周波数カウント値を計測し、該中間周波数カウント値が指定された第1の公差内にあるか否かを判定する第1の中間周波数判定手段と、
この第1の中間周波数判定手段にて中間周波数計測回路で計測された中間周波数カウント値が第1の公差内であると判定したとき、この中間周波数カウント値が指定された第2の公差内にあるか否かを判定する第2の中間周波数判定手段と、
この第2の中間周波数判定手段にて中間周波数カウント値が第2の公差内でないと判定したとき、周波数ステップを第1の周波数ステップから第2の周波数ステップに変更し、かつ該第2の周波数ステップで前記PLL回路により前記FMチューナによるシーク選局動作を実行させて受信周波数を変更する周波数ステップ変更手段とを備えて、
前記周波数ステップ変更手段が第1の周波数ステップから第2の周波数ステップに変更して受信周波数を変更したとき、該受信周波数の±2ステップを受信できるように変更し、各受信周波数の中間周波数カウント値に対して前記第2の中間周波数判定手段により第2の公差内にあるか否かを判定し、この中間周波数カウント値が第2の公差内にあると判定されたとき、FMチューナによるシーク選局動作を停止させることを特徴とする多重放送用受信装置。 - 前記第2の周波数ステップは、前記第1の周波数ステップより小さい値に設定されていることを特徴とする請求項1記載の多重放送用受信装置。
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