JPH11127078A - 自動周波数制御回路及び自動周波数制御方法 - Google Patents

自動周波数制御回路及び自動周波数制御方法

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JPH11127078A
JPH11127078A JP9287484A JP28748497A JPH11127078A JP H11127078 A JPH11127078 A JP H11127078A JP 9287484 A JP9287484 A JP 9287484A JP 28748497 A JP28748497 A JP 28748497A JP H11127078 A JPH11127078 A JP H11127078A
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counter
frequency control
frequency
circuit
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修 川野
Fujio Inagami
富士夫 稲上
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03JTUNING RESONANT CIRCUITS; SELECTING RESONANT CIRCUITS
    • H03J7/00Automatic frequency control; Automatic scanning over a band of frequencies
    • H03J7/02Automatic frequency control
    • H03J7/04Automatic frequency control where the frequency control is accomplished by varying the electrical characteristics of a non-mechanically adjustable element or where the nature of the frequency controlling element is not significant
    • H03J7/06Automatic frequency control where the frequency control is accomplished by varying the electrical characteristics of a non-mechanically adjustable element or where the nature of the frequency controlling element is not significant using counters or frequency dividers

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話端末に用いて好適な自動周波数制御
回路及び自動周波数制御方法に関し、受信信号を直接カ
ウントする回路と受信信号の再生搬送波をカウントする
回路とを併用することにより、自動周波数制御回路の周
波数追従限界を拡大することができるようにする。 【解決手段】 入力されてくる受信信号に基づいて受信
信号周波数の周波数制御処理を施す自動周波数制御回路
20において、入力されてくる受信信号を用いて高精度
カウンタ201に基づいて周波数制御を施す第1制御回
路と、入力されてくる受信信号を用いて粗カウンタ20
4に基づいて周波数制御を施す第2制御回路とをそな
え、入力されてくる受信信号に応じて第1制御回路と第
2制御回路とを切り替えて使用するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題(図9) 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (a)第1実施形態(図1〜図5) (b)第2実施形態(図6〜図8) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、携帯電話
端末に用いて好適な、自動周波数制御回路及び自動周波
数制御方法に関する。
【0003】
【従来の技術】一般に、自動周波数制御回路(AFC回
路;Automatic Frequency Control )は、安定な基地局
からの着信周波数をカウントしたのち、予め設定された
理論値とのずれが存在する場合、端末機(携帯機)のシ
ンセサイザ(受信ローカル発生部)における基準周波数
を、そのずれの量に従って制御する回路である。
【0004】また、着信周波数は、受信IF信号(中間
周波数信号)の位置でカウントするようになっている
が、携帯機(携帯電話端末)の電波の状況は、フェージ
ング等の現象を受けて変化しているため、その影響を平
均化するために十分なカウント時間をとらなければ正確
な計測を行なうことができない。一方、ディジタル携帯
電話のように、受信がTDMA(Time Division Multip
le Access )方式で動作する装置は、TDMA動作中
(即ち、通話中)は自分の受信スロットのみしか周波数
を計測することができないため、十分なカウント処理を
施すには、この場合も長い時間を必要とする。即ち、時
間をT,1フレームの時間をF,自分が受信するスロッ
トの時間をSとしたとき、(T/S)×Fという長い時
間が必要となる。
【0005】このため、携帯機では、受信IF信号その
ものをカウントするのではなく、携帯機の受信部におけ
るデモジュレート(DEM)回路で再生する検波の基準
搬送波をカウントする場合が多い。即ち、再生搬送波信
号は、フェージング影響が抑圧されているため、受信I
F信号を直接カウントするよりも短時間で正確なカウン
トが可能なのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述に
示したように、デモジュレート回路で再生する検波の基
準搬送波をカウントするAFC回路の場合、デモジュレ
ート回路の周波数追従限界がAFC回路そのものの周波
数追従限界となってしまう。即ち、デモジュレート回路
は、多くの場合、回路規模を低減したり、容易にLSI
化できるように、検波するための十分な回路以外には余
分な回路をもたないように簡略化されている。そのた
め、上述のような周波数追従限界が生じてしまうのであ
る。そのほか、検波方式を実現する回路構成により理論
的に周波数追従限界が生じてしまう場合もある。
【0007】具体的には、図9に示すように、デモジュ
レート回路のディジタル回路にて構成された搬送波再生
回路は、入力周波数(受信IF周波数)に対する追従限
界範囲〔“−FL〜+FL”(2|FL|);図9のA
参照〕があり、この追従限界範囲外の入力周波数におい
ては、出力周波数(再生搬送波周波数)が同じ値を繰り
返す特性がある。そのため、追従限界範囲外において
は、出力周波数と入力周波数との値の比が一致していな
いのである。
【0008】一方、携帯機に、安定度の高い局部発振器
を使用したシンセサイザを搭載した場合には、このシン
セサイザが高価となり、ひいては携帯機全体のコストを
増大させてしまうという課題がある。本発明は、このよ
うな課題に鑑み創案されたもので、受信信号を直接カウ
ントする回路と、受信信号の再生搬送波をカウントする
回路とを併用することにより、自動周波数制御回路の周
波数追従限界を拡大することができるようにした自動周
波数制御回路及び自動周波数制御方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の自動周波数制御回路は、入力されてくる受信
信号に基づいて受信信号周波数の周波数制御処理を施す
自動周波数制御回路において、上記の入力されてくる受
信信号を用いて高精度カウンタに基づいて周波数制御を
施す第1制御回路と、上記の入力されてくる受信信号を
用いて粗カウンタに基づいて周波数制御を施す第2制御
回路とをそなえ、入力されてくる受信信号に応じて上記
の第1制御回路と上記の第2制御回路とを切り替えて使
用するように構成されたことを特徴としている。
【0010】また、請求項2記載の本発明の自動周波数
制御回路は、入力されてくる受信信号に基づいて受信信
号周波数の周波数制御処理を施す自動周波数制御回路に
おいて、上記の入力されてくる受信信号に基づいて生成
される再生搬送波信号の周波数をカウントする第1カウ
ンタと、上記の入力されてくる受信信号の周波数をカウ
ントする第2カウンタと、再生搬送波信号用の第1基準
値を有する第1基準値設定回路と、受信信号用の第2基
準値を有する第2基準値設定回路と、上記の第1カウン
タの出力を受けて上記の第1基準値設定回路から出力さ
れた第1基準値と比較する第1比較器と、上記の第2カ
ウンタの出力を受けて上記の第2基準値設定回路から出
力された第2基準値と比較する第2比較器と、上記の第
1比較器及び第2比較器からの出力のいずれか一方を選
択する選択回路と、この選択回路からの出力に基づいて
上記の受信信号周波数の周波数制御処理を施すための周
波数制御信号を出力する周波数制御信号生成部と、入力
されてくる受信信号に応じて、選択切換制御信号を出力
する制御信号出力部とをそなえて構成されたことを特徴
としている。
【0011】さらに、請求項3記載の本発明の自動周波
数制御回路は、請求項2記載の構成において、上述の周
波数制御信号生成部が、上記の選択回路からの出力に基
づいて制御パルス信号を発生する制御パルス発生回路
と、この制御パルス発生回路からの制御パルス信号に応
じてカウント値を増加または減少させて、周波数制御信
号を出力するアップ/ダウンカウンタとをそなえて構成
されていることを特徴としている。
【0012】また、請求項4記載の本発明の自動周波数
制御回路は、請求項2記載の構成において、上述の制御
信号出力部が、上記の第1比較器及び第2比較器からの
いずれか一方の出力を選択するための選択制御信号を出
力する選択制御信号発生部と、この選択制御信号発生部
からの選択制御信号に基づいて、上記の第1カウンタ及
び第2カウンタにおけるカウント時間をそれぞれ出力す
るゲート発生回路とをそなえていることを特徴としてい
る。
【0013】さらに、請求項5記載の本発明の自動周波
数制御回路は、入力されてくる受信信号に基づいて受信
信号周波数の周波数制御処理を施す自動周波数制御回路
において、上記の入力されてくる受信信号に基づいて生
成される再生搬送波信号の周波数又は受信信号の周波数
のいずれか一方を選択する選択回路と、この選択回路か
らの出力を受けてその出力の周波数をカウントするカウ
ンタと、再生搬送波信号用の第1基準値及び受信信号用
の第2基準値を有し、上記の選択回路の切り替えに伴
い、この第1基準値及び第2基準値を選択的に出力する
基準値設定回路と、上記のカウンタの出力を受けて上記
の基準値設定回路から選択的に出力された第1基準値及
び第2基準値と比較する比較器と、この比較器からの出
力に基づいて受信信号周波数の周波数制御処理を施すた
めの周波数制御信号を出力する周波数制御信号生成部
と、上記の入力されてくる受信信号に応じて、選択切換
制御信号を出力する制御信号出力部とをそなえて構成さ
れたことを特徴としている。
【0014】また、請求項6記載の本発明の自動周波数
制御回路は、請求項5記載の構成において、上述の周波
数制御信号生成部が、上記の比較器からの出力に基づい
て制御パルス信号を発生する制御パルス発生回路と、こ
の制御パルス発生回路からの制御パルス信号に応じてカ
ウント値を増加または減少させて、周波数制御信号を出
力するアップ/ダウンカウンタとをそなえて構成されて
いることを特徴としている。
【0015】さらに、請求項7記載の本発明の自動周波
数制御回路は、請求項5記載の構成において、上述の制
御信号出力部が、受信信号に基づいて生成される再生搬
送波信号の周波数又は受信信号の周波数のいずれか一方
の出力を選択するための選択制御信号を出力する選択制
御信号発生部と、この選択制御信号発生部からの選択制
御信号に基づいて、上記のカウンタにおけるカウント時
間を出力するゲート発生回路とをそなえていることを特
徴としている。
【0016】また、請求項8記載の本発明の自動周波数
制御方法は、受信信号に起因する入力信号に基づいて受
信信号周波数をカウントする高精度カウンタ及び粗カウ
ンタをそなえた自動周波数制御回路において、上記の高
精度カウンタ及び上記の粗カウンタにて、入力信号につ
いて、それぞれ高精度カウント及び粗カウントし、粗カ
ウンタでカウントされた粗カウント値と粗カウント用の
基準値とを比較し、この比較結果から、粗カウント値と
粗カウント用の基準値との差が再生搬送波信号に基づく
追従限界範囲内であるか否かの判断を行ない、この判断
の結果から、粗カウント値と粗カウント用の基準値との
差が上記の追従限界範囲を超えている場合に、追従限界
範囲を超えた回数が規定範囲以内において、周波数制御
処理を施す一方、粗カウント値と粗カウント用の基準値
との差が上記の追従限界範囲を超えていない場合に、高
精度カウンタでカウントされた高精度カウント値と高精
度カウント用の基準値との比較結果から、入力信号の周
波数が収束範囲内であるか否かの判断を行ない、入力信
号の周波数が収束範囲外である場合に、収束範囲外とな
った回数が規定範囲以内において、周波数制御処理を施
すとともに、収束範囲内であって、入力信号の同期はず
れがない場合に、周波数制御処理を終了することを特徴
としている。
【0017】さらに、請求項9記載の本発明の自動周波
数制御方法は、請求項8記載の方法において、上述の高
精度カウンタを用いた周波数制御処理において、上記収
束範囲外となった回数が規定範囲を超えている場合に、
上記の収束範囲外となる前の値を復旧させたのち、この
高精度カウンタを用いた周波数制御処理を強制的に終了
することを特徴としている。
【0018】また、請求項10記載の本発明の自動周波
数制御方法は、請求項8記載の方法において、上記の粗
カウンタを用いた周波数制御処理において、上記追従限
界範囲を超えた回数が規定範囲を超えている場合に、上
記の追従限界範囲を超える前の値を復旧させたのち、こ
の粗カウンタを用いた周波数制御処理を強制的に終了す
ることを特徴としている。
【0019】さらに、請求項11記載の本発明の自動周
波数制御方法は、受信信号に起因する入力信号に基づい
て受信信号周波数を高精度カウント及び粗カウントする
カウンタをそなえた自動周波数制御回路において、上記
のカウンタにおいて、入力信号について高精度カウント
したあと、このカウンタで高精度カウントされた高精度
カウント値と高精度カウント用の基準値とを比較し、こ
の比較結果から、入力信号の周波数が収束範囲内である
か否かの判断を行ない、上記収束範囲内であって、入力
信号の同期はずれがない場合は、周波数制御処理を終了
する一方、上記収束範囲外である場合には、収束範囲外
となった回数が規定範囲以内において、周波数制御処理
を施すとともに、収束範囲外となった回数が規定範囲を
超えると、上記のカウンタを粗カウントしたあと、この
カウンタで粗カウントされた粗カウント値と粗カウント
用の基準値とを比較し、この比較結果に基づいて周波数
制御処理を施すことを特徴としている。
【0020】また、請求項12記載の本発明の自動周波
数制御方法によれば、請求項11記載の方法において、
上記のカウンタを粗カウントさせた周波数制御処理にお
いて、粗カウント値と粗カウント用の基準値との差が再
生搬送波信号に基づく追従限界範囲を超えた回数が規定
範囲を超えている場合に、上記の追従限界範囲を超える
前の値を復旧させたのち、上記のカウンタを粗カウント
させた周波数制御処理を強制的に終了することを特徴と
している。
【0021】さらに、請求項13記載の本発明の自動周
波数制御方法によれば、受信信号に起因する入力信号に
基づいて受信信号周波数を高精度カウント及び粗カウン
トするカウンタをそなえた自動周波数制御回路におい
て、上記のカウンタにおいて、入力信号について粗カウ
ントしたあと、このカウンタで粗カウントされた粗カウ
ント値と粗カウント用の基準値とを比較し、この比較結
果から、上記の粗カウント値と粗カウント用の基準値と
の差が再生搬送波信号に基づく追従限界範囲内であるか
否かの判断を行ない、この判断の結果から、上記の粗カ
ウント値と粗カウント用の基準値との差が上記の追従限
界範囲を超えている場合に、上記追従限界範囲を超えた
回数が規定範囲以内において、周波数制御処理を施す一
方、上記の粗カウント値と粗カウント用の基準値との差
が上記の追従限界範囲を超えていない場合に、上記のカ
ウンタを高精度カウントしたあと、このカウンタで高精
度カウントされた高精度カウント値と高精度カウント用
の基準値とを比較し、この比較結果から、上記入力信号
の周波数が収束範囲内であるか否かの判断を行ない、上
記収束範囲内であって、入力信号の同期はずれがない場
合は、周波数制御処理を終了する一方、収束範囲外であ
る場合には、収束範囲外となった回数が規定範囲以内に
おいて、周波数制御処理を施すことを特徴としている。
【0022】また、請求項14記載の本発明の自動周波
数制御方法によれば、請求項13記載の方法において、
上記のカウンタを粗カウントさせた周波数制御処理にお
いて、上記追従限界範囲を超えた回数が規定範囲を超え
ている場合に、上記の追従限界範囲外となる前の値を復
旧させたのち、上記のカウンタを粗カウントさせた周波
数制御処理を強制的に終了することを特徴としている。
【0023】さらに、請求項15記載の本発明の自動周
波数制御方法によれば、請求項13記載の方法におい
て、上記のカウンタを高精度カウントさせた周波数制御
処理において、上記収束範囲外となった回数が規定範囲
を超えている場合に、上記の収束範囲外となる前の値を
復旧させたのち、このカウンタを高精度カウントさせた
周波数制御処理を強制的に終了することを特徴としてい
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (a)第1実施形態の説明 図1は本発明の第1実施形態にかかる自動周波数制御回
路(AFC回路)が搭載された携帯電話端末の構成を示
すブロック図で、この図1に示す携帯電話端末60は、
受信部1,受信信号処理部2,シンセサイザ部3及び送
信部4をそなえて構成されている。
【0025】ここで、受信部1は、基地局からの出力を
無線回線5を介して受信するもので、例えば、図1に示
すように、第1バンドパスフィルタ10,低雑音増幅部
11,第2バンドパスフィルタ12,受信ミキサ13,
第3バンドパスフィルタ14,増幅部15及びデモジュ
レータ回路16をそなえて構成されている。第1バンド
パスフィルタ(BPF)10は、入力されてくる信号に
帯域制限を施すものであり、低雑音増幅部(LNA)1
1は第1バンドパスフィルタ10からの出力を受けて増
幅させるものであり、第2バンドパスフィルタ(BP
F)12は低雑音増幅部11からの出力に帯域制限を施
すものである。
【0026】また、受信ミキサ13は、後述するシンセ
サイザ部3からの出力に基づいて第2バンドパスフィル
タ12において帯域制限された受信信号を周波数変換す
るもので、具体的には、後述するように、シンセサイザ
部3からのLO信号(受信ローカル信号;局部発振器出
力)を用いてRF信号(ラジオ周波数信号)をIF信号
(中間周波数信号)に周波数変換(ダウンコンバート)
するようになっている。
【0027】さらに、第3バンドパスフィルタ(BP
F)14は、受信ミキサ13からの出力に帯域制限を施
すものであり、増幅部(リミッタAMP)15は、第3
バンドパスフィルタ14からの出力を増幅して位相情報
として出力するもので、後述する自動周波数制御回路2
0では、この位相情報に基づいて、信号立ち上がり回数
を一定ゲート時間カウントすることにより、受信IF周
波数を測定することができるのである。
【0028】また、デモジュレータ回路(DEM)16
は、増幅部15からの出力を復調(受信信号を検波)す
るもので、図1に示すように、搬送波再生回路160を
有しており、この搬送波再生回路160は、検波時に搬
送情報の位相位置を特定するために、搬送波自体を再生
するようになっている。次に、受信信号処理部2は、受
信部1からの出力を受信して後述する送信部4へ送信す
るための所要の処理を施すもので、自動周波数制御回路
(AFC回路)20,TDMA(Time Division Multip
le Access )制御回路21,コーデック回路22,アナ
ログフロントエンド回路23及び移動機制御部24をそ
なえて構成されている。
【0029】ここで、AFC回路20は、入力されてく
る受信信号に基づいて受信信号周波数の周波数制御処理
を施すもので、後述する移動機制御部24によって起動
又は終了を制御されている。なお、このAFC回路20
については、図3にて後述することにする。また、TD
MA制御回路21は、デモジュレータ回路16からのデ
ィジタル信号を時間的にビット単位で取り出すもので、
ビット単位の同期を確立させるようになっている。そし
て、このTDMA回路21から取り出された信号は、後
述する移動機制御部24において解読するようになって
いる。
【0030】さらに、コーデック回路22は、TDMA
回路21において同期が確立したディジタル信号をアナ
ログ変換するとともに、後述するアナログフロントエン
ド回路23からのアナログ信号をディジタル変換するも
のであり、アナログフロントエンド回路23は、信号の
受信時にコーデック回路22からのアナログ信号を音声
として取り出すもので、送信時には、入力した音声をア
ナログ信号としてコーデック回路22に出力するように
なっている。
【0031】また、移動機制御部24は、基地局からの
受信信号を解読して、上述の各回路に所要の処理を施す
もので、例えば、CPU(Central Processing Unit ;
中央処理装置)やファームウェア(マイクロプログラ
ム)によって構成されている。具体的には、この移動機
制御部24は、上述したように、AFC回路20の起動
又は終了の制御信号を送信するほか、TDMA回路21
において時間的に取り出された信号を解読するようにな
っており、さらには、後述するシンセサイザ部3におい
て使用される周波数を制御するようになっている。な
お、本実施形態においては、上述のような各回路におけ
る所要の制御を、移動機制御部24において行なってい
るが、各回路においてそれぞれ行なうようにしてもよ
い。
【0032】次に、図1に示すシンセサイザ部3は、入
力信号の周波数を可変にするための受信ローカル信号
(LO信号)を出力するもので、シンセサイザ回路30
及び局部発振器31を有している。ここで、局部発振器
(基準局発)31は、AFC回路20からの発振周波数
制御信号に基づいて最も安定な基準搬送波を出力するも
のであり、シンセサイザ回路30は、局部発振器31か
らの出力(参照値)と移動機制御部24からの出力(周
波数制御信号)とに基づいて、上述の受信ミキサ13及
び後述する送信部4へ受信ローカル信号及び送信ローカ
ル信号を出力するようになっている。
【0033】つまり、移動機制御部24からは、基地局
において予め決められている周波数に応じたものが出力
されるようになっており、シンセサイザ回路30では、
この予め決められた周波数と局部発振器31からの参照
値とを比較して、その比較結果に応じた信号が出力され
るようになっているのである。また、上述のシンセサイ
ザ回路30は、具体的に、図2に示すように、第1電圧
制御発振器301,第1PLL回路302,第2電圧制
御発振器303,第2PLL回路304及び乗算器30
5を有している。
【0034】ここで、第1電圧制御発振器(VCO)3
01は、発振周波数(f)を出力するものであり、第1
PLL回路(PLL)302は局部発振器31からの信
号を受けて、第1電圧制御発振器301からの発振周波
数をカウントするもので、上述したように、図2に示す
移動機制御部24からの出力(周波数設定信号)に基づ
いて発振周波数を制御するための電圧を第1電圧制御発
振器301へ出力するようになっている。
【0035】そして、第1電圧制御発振器301では、
自身と第1PLL回路302とで生成された周波数(ロ
ックした値)を受信ミキサ13へ出力し、この出力(R
xLO;受信ローカル信号)によって入力信号の周波数
チャネルが制御されるようになっている。また、この第
1電圧制御発振器301からの出力は、後述する乗算器
305へも送信されている。
【0036】また、第2電圧制御発振器(VCO)30
3は、上述した第1電圧制御発振器301と同様に、発
振周波数を出力するものであり、第2PLL回路(PL
L)304は局部発振器31からの信号を受けて、第2
電圧制御発振器303からの発振周波数をカウントする
もので、この第2PLL回路304の電圧は固定値(例
えば、130MHz)となっている。
【0037】さらに、乗算器305は、第1電圧制御発
振器301からの出力と第2電圧制御発振器303から
の出力とを乗算するもので、この乗算器305からの出
力(TxLO;送信ローカル信号)は、後述する送信部
4(RF変調器42)へ出力され、送信信号の周波数チ
ャネルを設定するようになっている。つまり、この乗算
器305により、受信ローカル信号と送信ローカル信号
との周波数が常に一定間隔に設定されるようになってい
る。
【0038】また、図1に示す送信部4は、携帯電話端
末60内において処理された信号を無線回線5を介して
基地局へ送信するもので、例えば、図1に示すように、
第4バンドパスフィルタ40,電力増幅回路41,RF
変調器42及びベースバンドモジュレータ43をそなえ
て構成されている。ここで、ベースバンドモジュレータ
43は、変調ベースバンド信号(BB信号)を発生する
ものであり、RF変調器42は、ベースバンドモジュレ
ータ43からの変調ベースバンドをRF信号に周波数変
換するもので、シンセサイザ回路30からの送信ローカ
ル信号に基づいて変調(アップコンバート)するように
なっている。
【0039】また、電力増幅回路41は、RF変調器4
2からの出力に増幅処理を施すものであり、第4バンド
パスフィルタ(BPF)40は、電力増幅回路41から
の出力に帯域制限を施すもので、その出力は無線回線5
を介して基地局へ送信されるようになっている。次に、
図3は、本発明の第1実施形態にかかるAFC回路20
の構成を示すブロック図で、この図3に示すように、A
FC回路20は、第1カウンタ201,第1コンパレー
タ202,第1基準レジスタ203,第2カウンタ20
4,第2コンパレータ205,第2基準レジスタ20
6,選択回路207,制御パルス発生回路210,アッ
プ/ダウンカウンタ211,ディジタル/アナログ変換
回路212,選択制御信号発生部213及びゲート発生
回路214をそなえて構成されている。
【0040】ここで、第1カウンタ(高精度カウンタ)
201は、入力されてくる受信信号(以下、受信IF信
号ということがある)に基づいて生成される再生搬送波
信号の周波数(PATH1)をカウントするもので、具
体的には、後述するゲート発生回路214から出力され
る所定のカウント時間に応じてカウント間隔が調整され
ている。
【0041】つまり、再生搬送波信号はフェージング影
響が抑圧されているため、後述する第2カウンタ204
においてカウントされる受信IF信号を直接カウントす
るよりも、短時間で正確なカウント(高精度カウント)
を行なうようになっている。また、第1コンパレータ
(第1比較器)202は、第1カウンタ201の出力
(C1;第1カウント値)を受けて第1基準値と比較す
るもので、この第1基準値は後述する第1基準レジスタ
203から出力されている。
【0042】さらに、第1基準レジスタ(第1基準値設
定回路)203は、再生搬送波信号用の第1基準値〔R
1;高精度カウント用の基準値(理論値)〕を有するも
ので、第1コンパレータ202から出力されている。な
お、この第1基準値(理論値)は、設計時に設定される
ようになっている。そして、この第1コンパレータ20
2では、第1カウンタ201からの第1カウント値(C
1)を第1基準値(R1)と比較したのち、その比較結
果(C1−R1)を後述する選択回路207へ出力する
ようになっているのである。
【0043】また、第2カウンタ(粗カウンタ)204
は、入力されてくる受信信号(受信IF信号)の周波数
(PATH2)をカウントするもので、具体的には、第
1カウンタ201と同様に、後述するゲート発生回路2
14から出力される所定のカウント時間に応じてカウン
ト間隔が調整されている。つまり、この第2カウンタ2
04では、上述の第1カウンタ201のように、再生搬
送波をカウントするのではなく、増幅部15からの受信
IF信号を直接カウントするようになっており、第1カ
ウンタ201に比べて間隔の広い粗カウント(低精度カ
ウント)を行なっている。
【0044】また、第2コンパレータ(第2比較器)2
05は、第2カウンタ204の出力(C2;第2カウン
ト値)を受けて第2基準値と比較するもので、この第2
基準値は後述する第2基準レジスタ206から出力され
ている。さらに、第2基準レジスタ(第2基準値設定回
路)206は、受信信号用の第2基準値〔R2;粗カウ
ント用の基準値(理論値)〕を有するもので、第2コン
パレータ205から出力されており、この第2基準値
(理論値)も上述の第1基準値と同様に、設計時に設定
されるようになっている。
【0045】そして、この第2コンパレータ205で
は、第2カウンタ204からの第2カウント値(C2)
と第2基準値(R2)とを比較したのち、その比較結果
(C2−R2)を後述する選択回路207へ出力するよ
うになっているのである。また、選択回路207は、第
1コンパレータ202及び第2コンパレータ205から
の出力のいずれか一方を選択するもので、後述する選択
制御信号発生部213からの出力に基づいていずれか一
方を選択するようになっている。
【0046】さらに、制御パルス発生回路210は、選
択回路207からの出力に基づいて制御パルス信号を発
生するものであり、アップ/ダウンカウンタ211は制
御パルス発生回路210からの制御パルス信号に応じて
カウント値を増加または減少させて周波数制御信号を出
力するものであり、ディジタル/アナログ変換回路(D
/A変換回路)212は、アップ/ダウンカウンタ21
1を介して得られる制御パルス発生回路210からの出
力(ディジタル信号)をアナログ変換するものである。
【0047】なお、上述の制御パルス発生回路210及
びアップ/ダウンカウンタ211は、周波数制御信号生
成部208として構成されている。つまり、この周波数
制御信号生成部208は、選択回路207からの出力に
基づいて受信信号周波数の周波数制御処理を施すための
周波数制御信号を出力するようになっているのである。
【0048】また、選択制御信号発生部213は、第1
コンパレータ202及び第2コンパレータ205からの
いずれか一方の出力を選択するための選択制御信号を出
力するもので、その出力は選択回路207及び後述する
ゲート発生回路214へ出力されている。具体的には、
上述したように、図1に示す移動機制御部24からの切
替えトリガ信号に基づいて、選択制御信号が出力される
ようになっているのである。
【0049】つまり、選択回路207では、再生搬送波
信号の周波数が追従限界範囲内である場合、第1コンパ
レータ202からの出力を選択するようになっており、
追従限界範囲外である場合、第2コンパレータ205か
らの出力を選択するようになっているのである。さら
に、ゲート発生回路214は、選択制御信号発生部21
3からの選択制御信号に基づいて、第1カウンタ201
及び第2カウンタ204におけるカウント時間をそれぞ
れ出力するもので、この第1実施形態においては、第1
カウンタ201へは200msec毎にイネーブル信号
(カウンタゲート信号1)を、第2カウンタ204へは
1sec毎にイネーブル信号(カウントゲート信号2)
を同時に出力するようになっており、上述の第1カウン
タ201及び第2カウンタ204では、このゲート発生
回路214から出力されるイネーブル信号に基づいて、
入力されてくる450KHzのパルス信号をそれぞれ所
定時間カウントするようになっている。
【0050】つまり、第2カウンタ204においては、
1sec間に450KHzのパルスをカウントするよう
になっており、第1カウンタ201においては、200
msec間に90K(第2カウンタ204の1/5)の
パルスをカウントするようになっている。なお、上述の
選択制御信号発生部213及びゲート発生回路214
は、制御信号出力部209として構成されており、この
制御信号出力部209は、入力されてくる受信信号に応
じて選択切換制御信号を出力するようになっている。
【0051】このように、上述のAFC回路20は、入
力されてくる受信信号を用いて第1カウンタ201に基
づいて周波数制御を施す第1制御回路(第1カウンタ20
1,第1コンパレータ202,第1基準レジスタ20
3,選択回路207,周波数制御信号生成部208)
と、入力されてくる受信信号を用いて第2カウンタ20
4に基づいて周波数制御を施す第2制御回路(第2カウ
ンタ204,第2コンパレータ205,第2基準レジス
タ206,選択回路207,周波数制御信号生成部20
8)とによる2系統の周波数制御処理によって構成され
ており、入力されてくる受信信号に応じてこの第1制御
回路と第2制御回路とを切り替えて使用するようになっ
ているのである。
【0052】従って、シンセサイザ部3に安定度の低い
安価な基準局発を使用した場合においても、安定にAF
C制御することができ、携帯電話端末60の送受信周波
数を精度良く保つことが可能となるのである。以下、上
述のごとく構成された本発明の第1実施形態にかかるA
FC回路20が搭載された携帯電話端末60は、図1に
示すように、受信時には、基地局から信号が入力される
と、第1バンドパスフィルタ10において帯域制限が施
され、低雑音増幅部11において増幅され、第2バンド
パスフィルタ12においてさらに帯域制限が施される。
【0053】その後、第2バンドパスフィルタ12から
の出力は、受信ミキサ13においてIF信号にダウンコ
ンバートされたのち、第3バンドパスフィルタ14にお
いて帯域制限され、増幅部15において増幅される。そ
して、この増幅部15において増幅された信号は、デモ
ジュレータ回路16において、受信データとしてTDM
A制御回路21に出力されるほか、デモジュレータ回路
16の搬送波再生回路160によって再生搬送波信号が
生成されてAFC回路20に出力される。さらに、増幅
部15において増幅された信号の一部(受信IF信号)
は、デモジュレータ回路16を介さずに、AFC回路2
0に出力される。
【0054】そして、AFC回路20において、受信し
た再生搬送波信号あるいは受信IF信号を用いて、受信
信号周波数に応じた周波数制御処理が施される一方、T
DMA制御回路21において、デモジュレータ回路16
からの受信データ(ディジタル信号)が、時間的にビッ
ト単位で取り出され、コーデック回路22においてディ
ジタル信号がアナログ変換され、アナログフロントエン
ド回路23において音声として取り出される。
【0055】一方、送信時には、アナログフロントエン
ド回路23の音声をコーデック回路22においてディジ
タル変換したのち、TDMA制御回路21において時間
的にビット単位で取り出され、送信データとして出力さ
れる。その後、このTDMA制御回路21からの送信デ
ータは、ベースバンドモジュレータ43において変調ベ
ースバンドに変換されたのち、RF変調器42において
シンセサイザ回路30からの送信ローカル信号に基づい
てRF信号にアップコンバートされ、電力増幅回路41
において増幅されたのち、第4バンドパスフィルタ40
によって帯域制限が施され、無線回線5を介して基地局
へ出力される。
【0056】ところで、本発明の第1実施形態にかかる
AFC回路20における自動周波数制御方法について図
4に示すフローチャート(ステップa1〜a12)に従
って説明する。まず、再生搬送波信号及び受信IF信号
が入力されると、再生搬送波信号を第1カウンタ201
においてカウントし〔第1カウント値(C1);図4の
ステップa1〕、受信IF信号を第2カウンタ204に
おいて粗カウントする〔第2カウント値(C2);図4
のステップa2〕。その後、第1カウンタ201では、
第2カウンタ204による所定の判断に基づいてウェイ
ト状態となる。
【0057】つまり、このとき、第2カウンタ204で
は、受信IF信号が粗カウントされると、このカウント
された第2カウント値(C2)と第2基準レジスタ20
6からの第2基準値(R2)とを比較し、この比較結果
から、第2カウント値と第2基準値との差(C2−R
2)が再生搬送波信号に基づく追従限界範囲内であるか
否かの判断を行なう(“FL≧|C2−R2|?”;図
4のステップa9)。
【0058】その判断の結果、第2カウント値と第2基
準値との差が上記の追従限界範囲を超えている場合に
(図4のステップa9のNoルート)、その追従限界範
囲を超えた回数(追従限界範囲外回数)が規定範囲以内
(例えば、5回以内)であるか否かを判断し(図4のス
テップa10)、追従限界範囲を超えた回数が規定範囲
以内である場合(図4のステップa10のYesルー
ト)、周波数制御処理を施す(図4のステップa1
1)。
【0059】また、追従限界範囲を超えた回数が規定範
囲を超えている場合には(図4のステップa10のNo
ルート)、追従限界範囲を超える前の値を復旧させたの
ち(図4のステップa12)、この第2カウンタ204
を用いた周波数制御処理を強制的に終了する。一方、上
述の図4のステップa9において、第2カウント値と第
2基準値との差が追従限界範囲を超えていない場合(図
4のステップa9のYesルート)、第1カウンタ20
1を用いた周波数制御処理を施す。
【0060】つまり、第1カウンタ201では、上述の
第2カウンタ204による所定の判断に基づいて、ウェ
イト状態が解除されたか否かの判断を行ない(図4のス
テップa3)、ウェイト状態が解除されていない場合は
(図4のステップa3のNoルート)、ウェイト状態が
解除されるまでウェイト状態を持続し、ウェイト状態が
解除されると(図4のステップa3のYesルート)、
第1カウンタ201でカウントされた第1カウント値
(C1)と第1基準値(R1)とを比較する(図4のス
テップa4)。なお、ステップa9でYesルートをと
るような条件が満足されると、ウェイト状態は解除され
る。
【0061】そして、この比較結果から、入力信号の周
波数が収束範囲内であるか否かの判断を行ない〔“収束
OK?”(|C1−R1|≦制御しきい値?);図4の
ステップa5〕、収束範囲外である場合に(図4のステ
ップa5のNoルート)、この収束範囲外となった回数
(収束NG回数)が規定範囲以内(例えば、5回以内)
であるか否かを判断し(図4のステップa6)、収束範
囲外となった回数が規定範囲以内である場合(図4のス
テップa6のYesルート)、周波数制御処理を施す
(図4のステップa7)。
【0062】また、収束範囲外となった回数が規定範囲
を超えている場合には(図4のステップa6のNoルー
ト)、収束範囲外となる前の値を復旧させたのち(図4
のステップa8)、この第1カウンタ201を用いた周
波数制御処理を強制的に終了する。一方、収束範囲内で
あって、入力信号の同期はずれがない場合に(図4のス
テップa5のYesルート)、周波数制御処理を終了す
る。
【0063】なお、具体的に、上述の周波数制御処理
を、図5に示すフローチャート(ステップb1〜b4)
に従って説明すると、選択回路207から出力された信
号に基づいて、制御パルス発生回路210において制御
パルス信号を発生し(図5のステップb1)、アップ/
ダウンカウンタ211においてアップ/ダウンカウント
したのち(図5のステップb2)、ディジタル/アナロ
グ変換回路212においてアナログ変換し(図5のステ
ップb3)、このアナログ信号を発振周波数制御信号と
して局部発振器31に出力し(図5のステップb4)、
これにより、受信信号の周波数を制御する。
【0064】このように、本発明の第1実施形態にかか
るAFC回路20によれば、デモジュレータ回路16の
追従限界を超える受信周波数のずれが生じた場合でも、
補助機構のカウンタ(第2カウンタ204)を用いて、
受信IF信号を直接カウントすることにより、再生搬送
波信号の周波数を追従限界範囲内に制御することができ
るので、回路自身の追従限界を拡大することができ、本
装置の処理能力を大幅に向上させることができる。
【0065】また、本発明の第1実施形態によれば、シ
ンセサイザ部3に安定度の低い安価な基準局発を使用し
た場合においても、安定にAFC制御することができる
ので、携帯電話端末60の送受信周波数を精度良く保つ
ことができ、この場合も、本装置の性能向上に寄与しう
る。 (b)第2実施形態の説明 図6は、本発明の第2実施形態にかかる自動周波数制御
回路(AFC回路)20Aの構成を示すブロック図で、
この図6に示すように、AFC回路20Aは、カウンタ
201A,コンパレータ202A,基準レジスタ203
A,制御パルス発生回路210A,アップ/ダウンカウ
ンタ211,ディジタル/アナログ変換回路212,選
択制御信号発生部213A,ゲート発生回路214A及
び選択回路215をそなえて構成されている。なお、既
述の符号と同一の符号は、同一あるいはほぼ同一のもの
を示しているので、その詳細な説明は省略する。
【0066】ここで、選択回路215は、入力されてく
る受信信号(受信IF信号)に基づいて生成される再生
搬送波信号の周波数(PATH1)又は受信信号の周波
数(PATH2)のいずれか一方を選択するもので、後
述する選択制御信号発生部213Aからの選択制御信号
に基づいて選択するようになっている。具体的に、選択
回路215では、通常、入力されてくる再生搬送波信号
の周波数が選択されているが、その信号が所定の範囲を
超えた場合、例えば、同期はずれ等が生じた場合に、受
信IF信号の周波数を選択するように切り替えられる。
【0067】また、カウンタ201Aは、選択回路21
5からの出力を受けてその出力の周波数をカウントする
もので、後述するゲート発生回路214Aから出力され
る所定のカウント時間に応じて調整するようになってい
る。具体的には、選択回路215において選択された信
号が、再生搬送波信号である場合は、上述の第1実施形
態と同様に、200msec毎のカウントに応じて調整
されるようになっており、受信IF信号である場合に
は、例えば、1sec毎のカウントに応じて調整される
ようになっている。
【0068】さらに、コンパレータ(比較器)202A
は、カウンタ201Aからの出力〔C1又はC2;高精
度カウント値(第1カウント値)又は粗カウント値(第
2カウント値)〕を受けて基準値と比較するもので、こ
の基準値は、後述する基準レジスタ203Aから出力さ
れている。また、基準レジスタ(基準値設定回路)20
3Aは、再生搬送波信号用の第1基準値(R1)及び受
信信号用の第2基準値(R2)を有し、後述する選択回
路215の切り替えに伴ない、この第1基準値及び第2
基準値を選択的に出力するもので、これらの第1基準値
及び第2基準値(理論値)は、ともに、設計時に設定さ
れるようになっている。
【0069】具体的に、この基準レジスタ203Aは、
選択回路215が再生搬送波信号を選択しているときに
は、再生搬送波信号用の第1基準値を出力し、受信信号
を選択しているときには、受信信号用の第2基準値を出
力するようになっており、それぞれの基準値は、コンパ
レータ202Aにおいて、それぞれの信号のカウント値
と比較(C1−R1又はC2−R2)されているのであ
る。
【0070】また、制御パルス発生回路210Aは、コ
ンパレータ202Aからの出力に基づいて制御パルス信
号を発生するもので、この制御パルス発生回路210A
及びアップ/ダウンカウンタ211は周波数制御信号生
成部208Aとして構成されている。つまり、この周波
数制御信号生成部208Aは、コンパレータ202Aか
らの出力に基づいて受信信号周波数の周波数制御処理を
施すための周波数制御信号を出力するようになっている
のである。
【0071】さらに、選択制御信号発生部213Aは、
受信信号に基づいて生成される再生搬送波信号及び受信
信号のいずれか一方の出力を選択するための選択制御信
号を出力するもので、その出力は後述するゲート発生回
路214A,選択回路215及び基準レジスタ203A
へ出力されている。具体的には、上述の第1実施形態の
ように、図1に示す移動機制御部24からの切替えトリ
ガ信号に基づいて、選択制御信号が出力されるようにな
っているのである。
【0072】つまり、通常、選択回路215が、PAT
H1側の再生搬送波信号を選択し、基準レジスタ203
Aが、第1基準値を出力するように設定しているが、入
力されてくる信号(再生搬送波信号)の周波数が収束範
囲外となった回数が規定範囲を超えている場合には、こ
の選択制御信号によって、選択回路215の選択をPA
TH2側の受信IF信号に切り替え、基準レジスタ20
3Aからの出力を第2基準値に切り替えるようになって
いる。
【0073】また、ゲート発生回路214Aは、選択制
御信号発生部213Aからの選択制御信号に基づいて、
カウンタ201Aにおけるカウント時間を出力するもの
で、具体的に、この第2実施形態においては、再生搬送
波信号(PATH1)が選択されているときには200
msec毎に、受信IF信号(PATH2)が選択され
ているときには1sec毎にカウンタゲート信号(イネ
ーブル信号)を出力するようになっている。
【0074】なお、上述の選択制御信号発生部213A
及びゲート発生回路214Aは、制御信号出力部209
Aとして構成され、この制御信号出力部209Aでは、
入力されてくる受信信号に応じて、選択切換制御信号を
出力するようになっているのである。従って、第2実施
形態では、既存の高精度カウンタによる周波数制御処理
と新たな粗カウンタによる周波数粗制御処理とが1つの
カウンタ201Aにおいて行なえるようになっている。
【0075】このような構成により、本発明の第2実施
形態にかかるAFC回路20Aは、図6に示すように、
通常は、入力されてくる受信信号に基づいて生成される
再生搬送波信号の周波数を選択回路215を介し、カウ
ンタ201Aにおいてその周波数をカウントし、その
後、コンパレータ202Aにおいて基準値と比較する。
そして、その比較結果に基づいて、制御パルス発生回路
210Aにおいて、制御パルス信号を発生させたのち、
アップ/ダウンカウンタ211においてその制御パルス
信号に応じたカウント値を増加または減少し、周波数制
御信号を出力したのち、アナログ/ディジタル変換回路
212において、アナログ変換することによって、発振
周波数アナログ信号として局部発振器31へ出力する。
【0076】ところで、上記の一連の処理の間に、周波
数ずれが大きくなり、周波数ずれが生じると、再生搬送
波信号からでは、周波数追従動作が不十分となるが、こ
の場合は、移動機制御部24の判断により、このAFC
回路20Aに用いられる周波数を受信IF信号の周波数
(PATH2)に切り替えて周波数制御処理が行なわれ
る。
【0077】以下、このときのAFC回路20Aにおけ
る自動周波数制御方法について図7に示すフローチャー
ト(ステップc1〜c12)に従って説明する。まず、
再生搬送波信号及び受信IF信号が入力されると、選択
回路215においてPATH1側(再生搬送波信号)を
選択し(図7のステップc1)、カウンタ201Aにお
いて高精度カウントしたあと〔第1カウント値(C
1);図7のステップc2〕、この第1カウント値(C
1)と第1基準値(R1)とを比較する(図7のステッ
プc3)。この比較結果から、入力信号の周波数が収束
範囲内であるか否かの判断を行なう(図7のステップc
4)。
【0078】この判断の結果、収束範囲内であって、入
力信号の同期はずれがない場合は(図7のステップc4
のYesルート)、周波数制御処理を終了する一方、収
束範囲外である場合には(図7のステップc4のNoル
ート)、収束範囲外となった回数(収束NG回数)が規
定範囲以内であるか否かが判断され(図7のステップc
5)、収束範囲外となった回数が規定範囲以内である場
合において(図7のステップc5のYesルート)、周
波数制御処理を施す(図7のステップc6)。
【0079】また、入力信号の周波数が収束範囲外とな
った回数が規定範囲を超えている場合に(図7のステッ
プc5のNoルート)、選択回路215においてPAT
H2側(受信IF信号)を選択し(図7のステップc
7)、カウンタ201Aにおいて粗カウントする〔第2
カウント値(C2);図7のステップc8〕。その後、
カウンタ201Aでは、この第2カウント値(C2)と
第2基準値(R2)とを比較し、この比較結果から、第
2カウント値と第2基準値(C2−R2)が再生搬送波
信号に基づく追従限界範囲内であるか否かの判断を行な
う(図7のステップc9)。
【0080】その判断の結果、第2カウント値と第2基
準値との差が上記の追従限界範囲を超えている場合に
(図7のステップc9のNoルート)、追従限界範囲を
超えた回数が規定範囲以内であるか否かを判断し(図7
のステップc10)、追従限界範囲を超えた回数が規定
範囲以内である場合(図7のステップc10のYesル
ート)、周波数制御処理を施す(図7のステップc1
1)。
【0081】また、上記追従限界範囲を超えた回数が規
定範囲を超えている場合(図7のステップc10のNo
ルート)、追従限界範囲を超える前の値を復旧させたの
ち(図7のステップc12)、カウンタ201Aを粗カ
ウントさせた周波数制御処理を強制的に終了する。一
方、上述の図7のステップc9において、第2カウント
値と第2基準値との差が追従限界範囲を超えていない場
合(図7のステップc9のYesルート)、再び、PA
TH1側を選択して(図7のステップc1)、図7のス
テップc2〜c6の処理を施す。
【0082】このように、本発明の第2実施形態にかか
るAFC回路20Aによれば、1つのカウンタ201A
が、受信信号に起因する入力信号に応じてカウント速度
を切り替えてカウントすることができるので、回路構成
を縮小することができ、装置全体の軽量化及びコストの
低減をはかることができる利点がある。 (b1)第2実施形態の変形例の説明 上述の第2実施形態では、通常、選択回路215Aにお
いて入力信号のうち、PATH1側の再生搬送波信号の
周波数を選択し、入力されてくる信号の周波数が収束範
囲外となった回数が規定範囲を超えている場合に、PA
TH2側の受信IF信号の周波数の入力に切り替えて粗
カウントによる周波数制御を施すようになっているが、
ここでは、選択回路215Aが、始めにPATH2側の
受信IF信号の周波数を選択し、その受信IF信号を粗
カウントしたのち、その入力信号が再生搬送波信号に基
づく追従限界範囲内である場合に、PATH1側の再生
搬送波信号に切り替えて周波数制御処理を施すようにな
っている。つまり、この方法では、粗カウントによる判
断の結果に応じて高精度カウントによる周波数制御が施
されるようになっているのである。
【0083】そこで、この場合における周波数制御方法
について、以下、図8に示すフローチャート(ステップ
d1〜d13)に従って説明する。まず、再生搬送波信
号及び受信IF信号が入力されると、選択回路215に
おいてPATH2側(受信IF信号)を選択し(図8の
ステップd1)、その受信IF信号をカウンタ201A
において粗カウントし〔第2カウント値(C2);図8
のステップd2〕、この第2カウント値(C2)と第2
基準値(R2)とを比較し、この比較結果から、第2カ
ウント値と第2基準値との差(C2−R2)が再生搬送
波信号に基づく追従限界範囲内であるか否かの判断を行
なう(“FL≧|C2−R2|?”;図8のステップd
3)。
【0084】この判断の結果、第2カウント値と第2基
準値との差が上記の追従限界範囲を超えている場合に
(図8のステップd3のNoルート)、追従限界範囲を
超えた回数(追従限界範囲外回数)が規定範囲以内であ
るか否かを判断し(図8のステップd4)、追従限界範
囲を超えた回数が規定範囲以内である場合(図8のステ
ップd4のYesルート)、上述の図5に示したものと
同様の周波数制御処理を施す(図8のステップd5)。
【0085】一方、追従限界範囲を超えた回数が規定範
囲を超えている場合(図8のステップd4のNoルー
ト)、追従限界範囲を超える前の値を復旧させたのち
(図8のステップd6)、カウンタ201Aを粗カウン
トさせた周波数制御処理を強制的に終了する。また、上
述のステップd3において、第2カウント値と第2基準
値との差が再生搬送波信号に基づく追従限界範囲内を超
えていない場合(図8のステップd3のYesルー
ト)、選択回路215においてPATH1側を選択し
(図8のステップd7)、カウンタ201Aにおいて高
精度カウントしたあと〔第1カウント値(C1);図8
のステップd8〕、この第1カウント値(C1)と第1
基準値(R1)とを比較する(図8のステップd9)。
【0086】この比較結果から、入力信号の周波数が収
束範囲内であるか否かの判断を行ない(“収束OK
?”;図8のステップd10)、収束範囲内であって、
入力信号の同期はずれがない場合は(図8のステップd
10のYesルート)、周波数制御処理を終了する一
方、収束範囲外である場合には(図8のステップd10
のNoルート)、収束範囲外となった回数が規定範囲以
内であるか否かを判断する(図8のステップd11)。
【0087】その結果、収束範囲外となった回数が規定
範囲以内である場合(図8のステップd11のYesル
ート)、周波数制御処理を施し(図8のステップd1
2)、収束範囲外となった回数が規定範囲を超えている
場合(図8のステップd11のNoルート)、収束範囲
外となる前の値を復旧させたのち(図8のステップd1
3)、カウンタ201Aを粗カウントさせた周波数制御
処理を強制的に終了する。
【0088】従って、この場合においても、1つのカウ
ンタ201Aが、受信信号に起因する入力信号に応じて
カウント速度を適宜切り替えてカウントすることができ
るので、上述の第2実施形態と同様の利点が得られるほ
か、速度の異なったカウント処理をどちらから開始した
場合においても迅速に対応することができるので、本装
置のシステム構築の際の柔軟性に寄与しうる。
【0089】(c)その他 なお、上述の第2実施形態においては、第1カウンタ
(高精度カウンタ)201及び第2カウンタ(粗カウン
タ)204の2つのモード切り替えは、CPU及びファ
ームウェアにより構成される移動機制御部24において
行なわれているが、これに限らず、MPU(Micro Proc
essor Unit)によるソフト制御やランダムロジック制御
にしてもよい。また、本発明は、携帯電話端末に限ら
ず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施
することができる。
【0090】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
デモジュレータ回路の追従限界を超える受信周波数のず
れが生じた場合でも、補助機構のカウンタを用いて、受
信IF信号を直接カウントすることにより、再生搬送波
信号の周波数を追従限界範囲内に制御することができる
ので、回路自身の追従限界を拡大することができ、処理
能力を大幅に向上させることができる(請求項1〜4,
8〜10)。
【0091】また、本発明によれば、1つのカウンタ
が、受信信号に起因する入力信号に応じてカウント速度
を切り替えてカウントすることができるので、回路構成
を縮小することができ、装置全体の軽量化及びコストの
低減をはかることができる利点がある。さらに、本発明
によれば、カウンタが、速度の異なったカウント処理を
どちらから開始した場合においても迅速に対応すること
ができるので、本装置のシステム構築の際の柔軟性に寄
与しうる(以上、請求項5〜7,11〜15)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる自動周波数制御
回路が搭載された携帯電話端末の構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる自動周波数制御
回路が搭載された携帯電話端末の要部を示すブロック図
である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる自動周波数制御
回路の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかる自動周波数制御
回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態にかかる自動周波数制御
回路の動作の一部を説明するためのフローチャートであ
る。
【図6】本発明の第2実施形態にかかる自動周波数制御
回路の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2実施形態にかかる自動周波数制御
回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態の変形例にかかる自動周
波数制御回路の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図9】一般的なディジタル回路にて構成された搬送波
再生回路の入出力特性例を示す図である。
【符号の説明】
1 受信部 2 受信信号処理部 3 シンセサイザ部 4 送信部 5 無線回線 10 第1バンドパスフィルタ(BPF) 11 低雑音増幅部 12 第2バンドパスフィルタ(BPF) 13 受信ミキサ 14 第3バンドパスフィルタ(BPF) 15 増幅部 16 デモジュレータ回路(DEM) 20,20A 自動周波数制御回路(AFC回路) 21 TDMA(Time Division Multiple Access )制
御回路 22 コーデック回路 23 アナログフロントエンド回路 24 移動機制御部 30 シンセサイザ回路 31 局部発振器(基準局発) 40 第4バンドパスフィルタ 41 電力増幅回路 42 RF変調器 43 ベースバンドモジュレータ 60 携帯電話端末 160 搬送波再生回路 201 第1カウンタ(高精度カウンタ) 201A カウンタ 202 第1コンパレータ(第1比較器) 202A コンパレータ(比較器) 203 第1基準レジスタ(第1基準値設定回路) 203A 基準レジスタ(基準値設定回路) 204 第2カウンタ(粗カウンタ) 205 第2コンパレータ(第2比較器) 206 第2基準レジスタ(第2基準値設定回路) 207,215 選択回路 208,208A 周波数制御信号生成部 209,209A 切換制御信号出力部 210,210A 制御パルス発生回路 211 アップ/ダウンカウンタ 212 ディジタル/アナログ変換回路(D/A変換回
路) 213,213A 選択制御信号発生部 214,214A ゲート発生回路 301 第1電圧制御発振器(VCO) 302 第1PLL回路 303 第2電圧制御発振器(VCO) 304 第2PLL回路 305 乗算器

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されてくる受信信号に基づいて受信
    信号周波数の周波数制御処理を施す自動周波数制御回路
    において、 該入力されてくる受信信号を用いて高精度カウンタに基
    づいて周波数制御を施す第1制御回路と、 該入力されてくる受信信号を用いて粗カウンタに基づい
    て周波数制御を施す第2制御回路とをそなえ、 該入力されてくる受信信号に応じて該第1制御回路と該
    第2制御回路とを切り替えて使用するように構成された
    ことを特徴とする、自動周波数制御回路。
  2. 【請求項2】 入力されてくる受信信号に基づいて受信
    信号周波数の周波数制御処理を施す自動周波数制御回路
    において、 該入力されてくる受信信号に基づいて生成される再生搬
    送波信号の周波数をカウントする第1カウンタと、 該入力されてくる受信信号の周波数をカウントする第2
    カウンタと、 再生搬送波信号用の第1基準値を有する第1基準値設定
    回路と、 受信信号用の第2基準値を有する第2基準値設定回路
    と、 該第1カウンタの出力を受けて該第1基準値設定回路か
    ら出力された第1基準値と比較する第1比較器と、 該第2カウンタの出力を受けて該第2基準値設定回路か
    ら出力された第2基準値と比較する第2比較器と、 該第1比較器及び該第2比較器からの出力のいずれか一
    方を選択する選択回路と、 該選択回路からの出力に基づいて該受信信号周波数の周
    波数制御処理を施すための周波数制御信号を出力する周
    波数制御信号生成部と、 該入力されてくる受信信号に応じて、選択切換制御信号
    を出力する制御信号出力部とをそなえて構成されたこと
    を特徴とする、自動周波数制御回路。
  3. 【請求項3】 該周波数制御信号生成部が、該選択回路
    からの出力に基づいて制御パルス信号を発生する制御パ
    ルス発生回路と、該制御パルス発生回路からの該制御パ
    ルス信号に応じてカウント値を増加または減少させて、
    該周波数制御信号を出力するアップ/ダウンカウンタと
    をそなえて構成されていることを特徴とする、請求項2
    記載の自動周波数制御回路。
  4. 【請求項4】 該制御信号出力部が、 該第1比較器及び該第2比較器からのいずれか一方の出
    力を選択するための選択制御信号を出力する選択制御信
    号発生部と、 該選択制御信号発生部からの該選択制御信号に基づい
    て、該第1カウンタ及び該第2カウンタにおけるカウン
    ト時間をそれぞれ出力するゲート発生回路とをそなえて
    いることを特徴とする、請求項2記載の自動周波数制御
    回路。
  5. 【請求項5】 入力されてくる受信信号に基づいて受信
    信号周波数の周波数制御処理を施す自動周波数制御回路
    において、 該入力されてくる受信信号に基づいて生成される再生搬
    送波信号の周波数又は該受信信号の周波数のいずれか一
    方を選択する選択回路と、 該選択回路からの出力を受けて該出力の周波数をカウン
    トするカウンタと、 再生搬送波信号用の第1基準値及び受信信号用の第2基
    準値を有し、該選択回路の切り替えに伴ない該第1基準
    値及び該第2基準値を選択的に出力する基準値設定回路
    と、 該カウンタの出力を受けて該基準値設定回路から選択的
    に出力された第1基準値及び第2基準値と比較する比較
    器と、 該比較器からの出力に基づいて該受信信号周波数の周波
    数制御処理を施すための周波数制御信号を出力する周波
    数制御信号生成部と、 該入力されてくる受信信号に応じて、選択切換制御信号
    を出力する制御信号出力部とをそなえて構成されたこと
    を特徴とする、自動周波数制御回路。
  6. 【請求項6】 該周波数制御信号生成部が、該比較器か
    らの出力に基づいて制御パルス信号を発生する制御パル
    ス発生回路と、該制御パルス発生回路からの該制御パル
    ス信号に応じてカウント値を増加または減少させて、該
    周波数制御信号を出力するアップ/ダウンカウンタとを
    そなえて構成されていることを特徴とする、請求項5記
    載の自動周波数制御回路。
  7. 【請求項7】 該制御信号出力部が、 該受信信号に基づいて生成される再生搬送波信号の周波
    数又は該受信信号の周波数のいずれか一方の出力を選択
    するための選択制御信号を出力する選択制御信号発生部
    と、 該選択制御信号発生部からの該選択制御信号に基づい
    て、該カウンタにおけるカウント時間を出力するゲート
    発生回路とをそなえていることを特徴とする、請求項5
    記載の自動周波数制御回路。
  8. 【請求項8】 受信信号に起因する入力信号に基づいて
    受信信号周波数をカウントする高精度カウンタ及び粗カ
    ウンタをそなえた自動周波数制御回路において、 該高精度カウンタ及び該粗カウンタにて、該入力信号に
    ついて、それぞれ高精度カウント及び粗カウントし、 該粗カウンタでカウントされた粗カウント値と粗カウン
    ト用の基準値とを比較し、この比較結果から、該粗カウ
    ント値と該粗カウント用の基準値との差が再生搬送波信
    号に基づく追従限界範囲内であるか否かの判断を行な
    い、 この判断の結果から、該粗カウント値と該粗カウント用
    の基準値との差が上記の追従限界範囲を超えている場合
    に、該追従限界範囲を超えた回数が規定範囲以内におい
    て、周波数制御処理を施す一方、 該粗カウント値と該粗カウント用の基準値との差が上記
    の追従限界範囲を超えていない場合に、該高精度カウン
    タでカウントされた高精度カウント値と高精度カウント
    用の基準値との比較結果から、該入力信号の周波数が収
    束範囲内であるか否かの判断を行ない、 該入力信号の周波数が収束範囲外である場合に、該収束
    範囲外となった回数が規定範囲以内において、該周波数
    制御処理を施すとともに、 該収束範囲内であって、該入力信号の同期はずれがない
    場合に、周波数制御処理を終了することを特徴とする、
    自動周波数制御方法。
  9. 【請求項9】 該高精度カウンタを用いた周波数制御処
    理において、該収束範囲外となった回数が規定範囲を超
    えている場合に、上記の収束範囲外となる前の値を復旧
    させたのち、該高精度カウンタを用いた周波数制御処理
    を強制的に終了することを特徴とする、請求項8記載の
    自動周波数制御方法。
  10. 【請求項10】 該粗カウンタを用いた周波数制御処理
    において、該追従範囲を超えた回数が規定範囲を超えて
    いる場合に、上記の追従限界範囲を超える前の値を復旧
    させたのち、該粗カウンタを用いた周波数制御処理を強
    制的に終了することを特徴とする、請求項8記載の自動
    周波数制御方法。
  11. 【請求項11】 受信信号に起因する入力信号に基づい
    て受信信号周波数を高精度カウント及び粗カウントする
    カウンタをそなえた自動周波数制御回路において、 該カウンタにおいて、 該入力信号について高精度カウントしたあと、該カウン
    タで高精度カウントされた高精度カウント値と高精度カ
    ウント用の基準値とを比較し、 この比較結果から、該入力信号の周波数が収束範囲内で
    あるか否かの判断を行ない、 該収束範囲内であって、該入力信号の同期はずれがない
    場合は、周波数制御処理を終了する一方、 該収束範囲外である場合には、 該収束範囲外となった回数が規定範囲以内において、該
    周波数制御処理を施すとともに、 該収束範囲外となった回数が規定範囲を超えると、該カ
    ウンタを粗カウントしたあと、該カウンタで粗カウント
    された粗カウント値と粗カウント用の基準値とを比較
    し、この比較結果に基づいて周波数制御処理を施すこと
    を特徴とする、自動周波数制御方法。
  12. 【請求項12】 該カウンタを粗カウントさせた周波数
    制御処理において、 該粗カウント値と粗カウント用の基準値との差が再生搬
    送波信号に基づく追従限界範囲を超えた回数が規定範囲
    を超えている場合に、上記の追従限界範囲を超える前の
    値を復旧させたのち、該カウンタを粗カウントさせた周
    波数制御処理を強制的に終了することを特徴とする、請
    求項11記載の自動周波数制御方法。
  13. 【請求項13】 受信信号に起因する入力信号に基づい
    て受信信号周波数を高精度カウント及び粗カウントする
    カウンタをそなえた自動周波数制御回路において、 該カウンタにおいて、 該入力信号について粗カウントしたあと、該カウンタで
    粗カウントされた粗カウント値と粗カウント用の基準値
    とを比較し、 この比較結果から、該粗カウント値と該粗カウント用の
    基準値との差が再生搬送波信号に基づく追従限界範囲内
    であるか否かの判断を行ない、 この判断の結果から、該粗カウント値と該粗カウント用
    の基準値との差が上記の追従限界範囲を超えている場合
    に、該追従限界範囲を超えた回数が規定範囲以内におい
    て、周波数制御処理を施す一方、 該粗カウント値と該粗カウント用の基準値との差が上記
    の追従限界範囲を超えていない場合に、該カウンタを高
    精度カウントしたあと、該カウンタで高精度カウントさ
    れた高精度カウント値と高精度カウント用の基準値とを
    比較し、 この比較結果から、該入力信号の周波数が収束範囲内で
    あるか否かの判断を行ない、 該収束範囲内であって、該入力信号の同期はずれがない
    場合は、周波数制御処理を終了する一方、 該収束範囲外である場合には、 該収束範囲外となった回数が規定範囲以内において、該
    周波数制御処理を施すことを特徴とする、自動周波数制
    御方法。
  14. 【請求項14】 該カウンタを粗カウントさせた周波数
    制御処理において、該追従限界範囲を超えた回数が規定
    範囲を超えている場合に、上記の追従限界範囲外となる
    前の値を復旧させたのち、該カウンタを粗カウントさせ
    た周波数制御処理を強制的に終了することを特徴とす
    る、請求項13記載の自動周波数制御方法。
  15. 【請求項15】 該カウンタを高精度カウントさせた周
    波数制御処理において、該収束範囲外となった回数が規
    定範囲を超えている場合に、上記の収束範囲外となる前
    の値を復旧させたのち、該カウンタを高精度カウントさ
    せた周波数制御処理を強制的に終了することを特徴とす
    る、請求項13記載の自動周波数制御方法。
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