JP2682363B2 - スペクトル拡散変調及び/又は復調装置 - Google Patents

スペクトル拡散変調及び/又は復調装置

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JP2682363B2
JP2682363B2 JP36098092A JP36098092A JP2682363B2 JP 2682363 B2 JP2682363 B2 JP 2682363B2 JP 36098092 A JP36098092 A JP 36098092A JP 36098092 A JP36098092 A JP 36098092A JP 2682363 B2 JP2682363 B2 JP 2682363B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスペクトル拡散(以下
“SS”と記載する)通信に使用される送信機における
SS変調装置,受信機におけるSS復調装置,又は送受
信機におけるSS変調復調装置に係り、特に、遅延ロッ
クループ(DLL)等の同期保持機能やAGC回路等を
不要にし、簡易な無線装置に応用可能な、同期型(搬送
波周波数と拡散符号とが同期関係に有る)のSS変調及
び/又は復調装置に関する。
【0002】
【技術的背景】近年のSS通信において、SS技術によ
る多元接続法を用いた移動体通信が実用域に達して来て
いる。周知の如く電波資源は有限なので、周波数を有効
に利用する必要がある。その点、SS信号は広い周波数
帯域に拡散されてそのパワースペクトル密度は非常に小
さくなり、これにより他の通信に与える影響は小さく、
既存の通信周波数帯での混用も可能になるため、その面
での効用も大きく、原理的に周波数利用効率の向上に寄
与できるものである。また最近、わが国の郵政省におい
て、SS通信専用の周波数帯域も認可されようとしてお
り、今後は家庭用のワイヤレス通信にまで応用が拡大さ
れると予想され、その将来性や発展性が大きく期待され
ている。
【0003】
【従来の技術】SS通信用の受信機(復調装置)におい
て、復調動作時の同期捕捉と同期保持は基本的に重要な
ものであり、今までに種々の同期捕捉方法や保持方法が
提案され、且つ、実用化されている。その中で、変調時
に1次変調である角度変調用のキャリヤ(搬送波)と、
2次変調であるSS変調に用いられる拡散符号用クロッ
ク信号とに同期関係を持たせてSS変調を行なう所謂同
期型SS変調,復調方式も、受信機(復調装置)におい
て回路構成を多少なりとも簡素化できる方式として知ら
れつつある。なお、角度変調としては、FM(周波数変
調)やPM(位相変調)等があり、特に被変調信号がデ
ィジタル信号の場合にはShift Keying(シ
フトキーイング;SK)と呼ばれ、これにはF(Fre
quency)SK,P(Phase)SK,M(Mi
nimum)SK及びGM(Gausian Mini
mum)SK等の変調方式がある。
【0004】かかるSS変調装置及び/又は復調装置の
従来例について、図面を参照し乍ら説明する。図1及び
図2は夫々従来のSS変調装置及びSS復調装置のブロ
ック構成図、図3はSS復調装置にて行なわれるDLL
(遅延ロックループ)型同期保持動作の主要部となる信
号処理回路36の具体的ブロック構成図、図4はDLL
型同期保持動作における同期保持特性図、図5はスライ
ディング相関型の同期捕捉動作説明用の相関特性図であ
る。なお、SS変調復調装置は図1及び図2の両方の構
成を夫々変調部及び復調部として備えていることは言う
までもない。
【0005】まず、送信器におけるSS変調装置(又は
送受信機におけるSS変調復調装置の変調部)の構成及
び動作について、図1と共に説明する。入力端子In1
より音声や情報等の信号S(t)が、発振器59より1
次変調用のキャリヤ(cosωtで表わされる余弦波)
が、共に変調用の乗算器5に供給され、ここで情報等の
信号S(t)の1次変調が行なわれて、変調波S(t)
cos ωtが得られる。
【0006】更に、発振器59の出力を周波数分周器
(以下「分周器」と略記する)25に供給し、ここで1
/N(Nは例えば9等の自然数)に分周して繰返し
周波数用のクロック信号を作り、このクロック信号を基
に拡散符号発生器(PNG)48にて拡散符号P(t)
を生成する。従って、この拡散符号P(t)と上記1次
変調用のキャリヤとは同期関係が成立しているわけであ
る。拡散符号P(t)は一般に擬似ランダム雑音であ
り、そのクロック周波数をfr,キャリア周波数をfc
とすると、SS信号のスペクトル分布の主ローブの中心
周波数はfc、周波数帯域は(fc−fr)〜(fc+
fr)となることは周知の通りである。
【0007】かかる拡散符号P(t)は拡散変調用の乗
算器6に供給され、ここでSS変調が行なわれてSS変
調波(以下、SS信号あるいはスペクトル拡散信号とも
いう)が生成され、BPF(帯域濾波器)11及び出力
端子Out1を介してアンテナ(図示せず)より電波と
して出力される。従って、かかるSS変調波は、空気等
の伝送媒体を介して他のSS通信用の受信機(送受信
機)のアンテナでキャッチされ、その復調装置(復調
部)にて復調されて、元の信号S(t)が復元されるわ
けである。なお、BPF11及び後述のBPF12は、
周知の如く不要な周波数帯域成分を減衰乃至除去するも
のである。
【0008】次に、従来の受信機のSS復調装置(送受
信機の復調部)の構成及び動作について、図2を参照し
乍ら説明する。アンテナ(図示せず)にて受信されたS
S変調波は、入力端子In2よりBPF12を介してA
GC(自動利得制御回路)60に供給され、ここで必要
に応じて増幅又は減衰されたのち、後述の乗算によるス
ライディング相関及び逆拡散復調兼用の乗算器8と、D
LL型同期保持用信号処理回路(以下単に「信号処理回
路」と記載する)36に供給される。乗算器8にはPN
G(拡散符号発生器)49にて生成される拡散符号も供
給されており、この拡散符号用のクロック信号周波数
は、同期捕捉されるまでは同期保持時に比較してやゝ高
めの周波数に、VCO(電圧制御発振器)21により設
定されている。そして周波数を次第に低下させ乍ら相関
点を探すことによりスライディング相関が行なわれる。
なお、スライディング相関動作と逆拡散復調動作は時系
列的に行なわれる。
【0009】ここで、同期捕捉に至る動作(同期確立動
作)について説明する。BPF12にて不要な周波数帯
域成分を減衰乃至除去されたSS変調波はAGC回路6
0を介して乗算器8及び信号処理回路36に供給され、
この乗算器8においてPNG49からの拡散符号との乗
算による相関が行われる。上記した信号処理回路36に
おいて、AGC回路60からの信号は図3に示すよう
に、In3を介して乗算器7A,7Bに夫々供給され
る。乗算器7A,7BにはPNG49において生成 され
る拡散符号に対して符号位相が進んだ拡散符号と遅れた
拡散符号とが夫々供給される。乗算器7A,7Bからの
乗算出力はBPF43,44を介して絶対値回路43,
44に供給され、包絡線検波が行われる。絶対値回路4
3,44の出力は引算回路40において差分を演算され
ることにより拡散符号の位相一致検出が行われる。図4
において、横軸を拡散符号の位相とすると(A),
(B)は位相が±にずれていることに対応しており、
(C)は受信されたSS変調波と拡散符号との位相が一
致していることに対応している。
【0010】一方、AGC回路60からのSS変調波は
乗算器8においてPNG49からの拡散符号と乗算され
る。乗算器8において上記したようなスライディング相
関が行われる様子を図5に示す。同図の横軸は時間的変
化であり、これに対して時刻t において拡散符号の位
相が完全に一致したときの乗算器8の出力が示されてい
る。乗算器8の出力は乗算器3,10に供給され、乗算
器10ではVCO24からの再生キャリヤとの乗算によ
る同期検波が行われる。乗算器10からの出力はLPF
45において余分な信号成分が除去され、乗算器61に
供給されると共に出力端子Out2を介して出力され
る。LPF45の出力は同期判定回路34にも供給さ
れ、この同期判定回路34において予め設定されたスレ
ッシュホールドレベル(SHL)との比較により同期捕
捉位置の検出が行われる。検出結果は出力整形回路35
を介して加算器41において上記した信号処理回路36
からの制御信号と加算され、PNGクロックを生成する
VCO21に帰還され、その発振周波数を制御し同期を
保持する。こうしてSS変調波の同期位置と拡散符号の
位相とを検出し同期の捕捉を行っている。
【0011】同期捕捉後、乗算器3において、乗算器8
の出力とVCO24の出力信号を位相シフト回路62に
おいてπ/2だけ位相をずらした信号との乗算が行わ
れ、乗算器10ではVCO24の出力信号と乗算器8の
出力信号との乗算が夫々行われる。乗算器3,10の出
力はLPF45,46を介して乗算器61にて乗算さ
れ、ループフィルタ23に供給される。ループの応答時
定数を決めるループフィル タ(特性的にはLPF)23
においてVCO24の出力信号と角度変調波との平均位
相差が得られ、これを誤差信号としてVCO24に供給
し、角度変調波に追従するようにVCO24の発振制御
が行われる。
【0012】って、VCO24より出力される再生キ
ャリヤの周波数は、この制御用信号の電圧変化に応じて
変化することとなり、かかる一巡の位相同期ループから
なるキャリヤ再生回路50では、前記入力端子In2か
らのSS変調波のキャリヤに同期(同調)してPSK復
調を同時に行なうことができるわけである。
【0013】SS復調装置(SS変調復調装置)の入電
後、最初に働き出すのはこのキャリヤ再生回路50であ
り、キャリヤを再生した後、上記LPF45にて得られ
た相関出力P(t)*ρ(t)即ち図5の三角出力特性
に基づく時刻t0点を中心とする出力は、スライディン
グ相関における同期捕捉用の同期判定回路34に供給さ
れ、ここでP(t)*ρ(t)の出力レベルがSHLを
越えた時点、即ち同期捕捉点SHLを検出した時点(同
期捕捉時)以後は、出力整形回路35にて包絡線検波す
ることにより一定の直流出力を得ている。この直流出力
は加算回路41に供給され、ここで信号処理回路36か
らの相関出力と加算された後、VCO21に供給され
る。以上のようにして得られた加算出力によってVCO
21の発振周波数は制御されるので、VCO21の発振
出力は、正規の同期保持時の拡散符号を発生させるため
のクロック信号となるわけである。
【0014】次に、同期保持動作について、信号処理回
路36の具体的回路構成である図3を併せ参照して説明
する。入力SS変調波はBPF12及びAGC60を介
して信号処理回路36の入力端子In3に供給され、信
号処理回路36を構成する乗算器7及び8において、P
NG49より入力端子In4,In5を夫々介して供給
される拡散符号(イ){正規の拡散符号P(t)よりも
位相がΔt早いP(t−Δt)},及び拡散符号(ロ)
{同じくΔt遅いP(t+Δt)}と、夫々乗算され
る。なお、ΔtはSS方式では拡散符号の1ビット分の
時間,即ち1チップ時間なので、乗算器7の出力は正規
動作時の逆拡散出力であるPSK変調波となる。
【0015】このPSK変調波はこれを伝送し得る狭帯
域特性のBPF43を介して絶対値回路(又はエンベロ
ープ検出回路)38に供給されて直流的信号出力とな
る。また、乗算器8の出力はBPF44にて様な周波数
成分を除去した後、絶対値回路39にて直流的信号出力
とされる。従って、絶対値回路38からの出力は、近似
的にキャリヤ周波数の2倍の成分にP(t)*P(t−
Δt)が乗じられた信号となり、絶対値回路39の出力
も同様にキャリヤ周波数の2倍の成分にP(t)*P
(t+Δt)が乗じられた信号として得られる。
【0016】両絶対値回路38,39の出力を引算回路
40に供給して引算すると、その引算出力の特性は図4
に示す逆S字型の相関特性となる。なお、点(C)は同
期保持点である。このようにして得られた相関出力は、
これを制御信号に加工するためのループフィルタ37を
介して出力端子Out3より図2の加算回路41に出力
され、ここで前記出力整形回路35の出力と加算された
信号がVCO21に供給されることにより、同期の保持
が行われるものである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のスペクトル
拡散変調及び/又は復調装置においては、信号処理回路
36を構成する乗算器8におけるPNG49からのP
(t+Δt)との乗算,即ちアップコンバージョンによ
り変換されたSS変調波において、そのSS変調波のキ
ャリヤ周波数と拡散符号とを同期関係に保ち、復調の際
に変調時と対称性を持たせたダウンコンバージョンを乗
算器3,10で行なっているので、復調時のSS同期を
確実に得ることができ、復調時の信号対雑音比(CN
比)を確保する等の性能面は略満足できる水準までに至
っている。
【0018】しかし乍ら、SS復調装置の構成がまだ複
雑であり、例えば入力SS変調波のレベルを適切にする
ためのAGC60や、DLL等の同期保持用の回路等が
必要不可欠であり、また、高価なVCO(21,24)
が、キャリヤ再生用と同期保持用に夫々1つずつ用いら
れている等、装置全体として回路構成が複雑であり、特
に、移動体間通信等の民生用の機器に応用する場合には
更なる低廉化が求められている。また、変調部と復調部
の両方を有するSS変調復調装置においては、その各構
成回路における回路部品を共用化することにより、部品
コストの低減や充分な変調性能,復調性能を確保しつつ
動作の安定性を高めることが望まれている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するために、以下のように構成したSS変調装置と
SS復調装置とを提供し、更に、両機能を併せ備えたS
S変調復調装置をも提案するものである。
【0020】まず送信側であるSS変調装置は、音声等
の情報信号を角度変調する角度変調手段と、得られた角
度変調信号を2以上の自然数Nで周波数逓倍して逓倍
角度変調波を得る周波数逓倍手段と、上記角度変調信号
を2以上の自然数Nで分周する分周手段と、該分周手
段の出力をクロック信号としてこれを基に拡散符号を生
成する拡散符号発生手段と、該得られた拡散符号で上記
逓倍角度変調波を拡散変調してスペクトル拡散変調波を
出力する拡散変調手段とを備えて構成している。
【0021】また、受信側であるSS復調装置には、
部発振信号を出力する局部発振器と、該局部発振信号に
より復調用拡散符号を中間周波に変換する周波数変換手
段と、該中間周波に変換された拡散符号を上記スペクト
ル拡散変調波に乗算することにより逆拡散して角度変調
波を得る逆拡散復調手段と、該得られた角度変調波を復
調して角度復調信号を得る位相同期ループと、該位相同
期ループ内の電圧制御発振器より出力される電圧制御発
振信号と上記局部発振信号とを基にクロック信号を発生
させるクロック信号生成手段と、該得られたクロック信
号を基に上記復調用拡散符号を生成する復調用拡散符号
発生手段と、上記角度復調信号より同期捕捉用の制御信
号を生成してスペクトル拡散復調時の同期捕捉を行なう
同期捕捉 手段と、同期捕捉時には同期捕捉用の信号発生
器からのクロック信号と、同期確立後には上記電圧制御
発振信号と上記局部発振信号とを基に得られたクロック
信号とを夫々切り換え出力するスイッチ手段とを備え
構成した。
【0022】
【実施例】図6以降を参照し乍ら、本発明のスペクトル
拡散変調及び/又は復調装置の一実施例について説明す
る。図6(A),(B)は、夫々本発明のSS変調装置
1の一実施例のブロック構成図及びSS復調装置2aの
第1実施例のブロック構成図である。なお、変調部と復
調部の双方を有するSS変調復調装置は、当然図6
(A),(B)の両方の構成を備えているわけである
が、アンテナA,AやPNG48,49等一部の構
成要素は兼用できる。なお、この図6において、図1,
図2に夫々示した従来装置と同一構成要素には同一符号
を付して、その詳細な動作説明を省略する。また、SS
変調復調装置の説明は、SS変調装置及びSS復調装置
の説明で代用することにする。
【0023】図6(A)に示すように、送信機における
SS変調装置1は、1次変調用の角度変調回路52,周
波数逓倍器(逓倍数=N)53,分周器(分周数=1
/N)28,PNG48,LPF31,拡散変調用の
乗算器6,及び増幅器16等を備え、これらを図示の如
く結線して構成されている。なお、変調用キャリヤ供給
用の発振器は角度変調回路52に内蔵されており、ここ
での角度変調としては一般的にFM変調やPM変調を指
すが、広義には前記FSKやMSK及ぴGMSKの各デ
ータ変調も含まれる。本実施例では、FM変調に限定し
て説明するが、角度変調であれば、FM変調以外の変調
波にも応用できるものである。
【0024】ところで、角度変調を用いた通信では、そ
の変調用キャリヤ周波数を高い周波数に選んで直接送信
する方法と、予め低い周波数を選んで角度変調を行って
からアップコンバージョンにより高い周波数に変換して
送信する方法がある。前者の直接送信する方法では回路
構成は簡単になるので、一般に周波数偏移に対するキャ
リヤ周波数が高くなるほど変調回路でのSN比は悪くな
る傾向にあるが、本発明装置では構成の簡素化の面か
ら、前者の方法を用いることにする。
【0025】図6(A)示の構成において、音声信号や
データ等の情報信号S(t)=sin ptが、入力端
子In1より角度変調回路52に供給されて、ここで内
蔵の発振器からのキャリヤを情報信号S(t)で変調す
ることにより、1次変調であるFM変調が行なわれる。
この角度変調回路52の出力をFM変調信号fM(t)
で表わすことにする。この場合のキャリヤ周波数をf
O,周波数偏移をΔFとする。
【0026】FM変調信号fM(t)は周波数逓倍器5
3に供給され、ここでキャリヤ周波数と周波数編移がN
倍(Nは9等の自然数)に逓倍される。従って、周
波数逓倍器53により、夫々NfO,NΔFなる最
終のキャリヤ周波数及ぴ周波数編移が得られ、周波数変
調波f(t)=Esin{ω0 t+(Δf/fm)s
in pt}として出力され、拡散変調用の乗算器6へ
供給される。なお、fmは情報周波数を示し、sin
pt=S(t)である。
【0027】一方、FM変調信号fM(t)は分周器2
8にも供給され、ここで分周されて、基本キャリヤ周波
数がfO/N(Nは5等の自然数)、周波数編移が
Δf/Nとなる。この分周出力信号は周波数fcなる
クロック信号C(t)してPNG48に供給され、ここ
でこのクロック信号を基に拡散符号P(t)力性成され
る。この拡散符号をLPF31を介して拡散変調用の乗
算器6に供給し、ここで上記周波数変調波f(t)との
乗算によるスペクトル拡散が行われる。従って、乗算器
6の出力としてP(t)f(t)なるスペクトル拡散信
号SS(t)が得られ、増幅器16で適宜増幅されて、
送信アンテナAより電波となって出力される。
【0028】次に、受信側である本発明のSS復調装置
の第1実施例について、図6(B)と共に説明する。S
S復調装置2aは図示の如く、乗算器(ミキサー,位相
比較器)8〜10,BPF12〜14,増幅器17〜2
0,PNG4,局部発振器57,58,同期補足制御
回路32,排他的論理和回路22,LF(ループフィル
タ)23,VCO24,及び分周器{分周数=1/(N
*N);以下単に“1/( )”と記す}2
6,27やLPF29,30等を備え、これらを図示の
如く結線して構成されている。なお、LF23,VCO
24,位相比較器10,及び増幅器19によりPLL
(位相同期ループ)41が形成されており、このVCO
24の出力や局部発振器58からの局発信号がアナログ
信号の場合には、排他的論理和回路22の前段に、夫々
A/D変換器等の2値化手段が接続される。
【0029】かかる構成のSS復調装置2aにおいて、
受信用アンテナ により受信されたSS変調波SS
(t)は、BPF12にて不要な周波数帯域成分を除去
された後、高周波増幅器17にて適宜増幅されて、逆拡
散用の乗算器8に供給される。なお、ここでのSS変調
SS(t)は、前記送信アンテナAより出力される
SS変調波SS(t)とは実際には相違し、干渉波等の
雑音成分が含まれているが、便宜上同じ記号SS(t)
を用いることにする。
【0030】一方、乗算器8には、乗算器9において局
部発振器58からの中間周波数に変換(ダウンビート)
されたPNG49からの拡散符号が入力される。PNG
49には、スイッチSwのx側端子を介して同期補足用
信号発生器57からのクロック信号が供給される。この
とき同期補足用信号発生器57のクロック周波数fs
は、送信機側でSS変調に用いられているPNGクロッ
ク信号C(t)の周波数(fc)よりもδfだけ早い
(又は遅い)周波数となっている(fs=fc±δ
f)。乗算器8では受信されたSS信号との間でスライ
ディング相関が行われ、その出力波形は例えば図7
(A)のようになる。
【0031】図7においてa,a′は相関点、b,b′
は非相関点である。復調信号はa,a′の相関点におけ
る信号より得られ、b,b′の非相関点では殆どが雑音
成分である。横軸は時間tである。拡散符号の1周期の
チップ数をN pn とすると、a〜a′の期間はN pn
(fs−fc)=N pn /±δfで表せる。
【0032】相関点aにおける乗算器8の出力は、BP
F13を介して角度復調器(位相同期ループ)41の乗
算器10に供給される。角度復調器41の出力を図示し
ないHPFにより情報周波数帯域より広域の周波数帯に
生じる雑音を抽出すると、図7(B)に示すように、相
関点で雑音が小さく、非相関点で雑音が大きく生じる。
よって同期捕捉制御回路32において雑音電圧と信号電
圧との識別が可能となり、雑音の小さいときをSS信号
の同期位置として検出することが出来る。
【0033】ところで一方、局部発振器58の発振信号
(周波数fLとする)が分周器27において1/N
に分周され、fL/N となって排他的論理和演
算回路(Ex−OR回路)22に供給される。また、位
相同期ループ41のVCO24の発振信号(周波数fi
とする)が分周器26によって1/N に分周さ
れ、fi/N となってEx−OR回路22に供給
される。
【0034】Ex−OR回路22において上記した分周
器26,27からの入力を演算してこれを出力する。
尚、Ex−OR回路22は乗算器であっても良い。Ex
−OR回路22からの出力はBPF14によって(fi
+fL)/N なる周波数成分が抽出され、増幅器
20を介してスイッチSwのy側端子に供給される。ス
イッチSwは、上記した同期捕捉制御回路32からの同
期位置の検出信号によりx側からy側に切換えられ、S
S同期が確立される。
【0035】ここで、上記した相関点(同期確立位置)
における乗算器8の出力は、SS変調波の中心キャリア
周波数であるのでfi=N *f −fLなる周波数で
表される。これは局部発振器58の発振周波数fLの影
響を受けているためである。一方、上記した位相同期ル
ープ41のVCO24は(N *f −fL)なる周波
数に同期して発振させるものであるから、Ex−OR回
路22の出力する周波数を(fi+fL)/N
することにより、(fi+fL)/N =((N
*f −fL)+fL)/N =(N *f )/N 即ち、局部発振器58の影響を打ち消して、送信側で用
いられた拡散符号のクロックと同期したクロックを受信
側で再生することができる。
【0036】同期確立後は、乗算器8から出力されるS
S信号は位相同期ループ41において角度復調され、L
PF30において不要な周波数成分が除去された後、出
力端子Out2より図示しない伝送路に供給され、復調
された情報が得られる。
【0037】かかる同期捕捉用の制御信号(例えぱ、図
7(B)の信号を上記した同期判定回路34と出力整形
回路35とで整形し出力したもの)のレベルは、受信電
界強度によって変動することはないが、これは従来のS
S復調装置におけるAGC(Auto Gain Co
ntroller)60の代りに、振幅制限増幅器18
が利用できるようになったためである。これにより、制
御信号は受信電界強度の大小によらず安定的に検出され
る。この制御信号により相関点a又はa′で切換えられ
てPNG49に供給されるクロック信号は、変調時のク
ロック信号と等価になるので、PNG49にて生成され
る拡散符号は、スイッチSwの接点yへの切換え以降、
ρ(t)か前記PNG48と同じ拡散符号P(t)に
変わる。
【0038】この拡散符号P(t)をLPF29を介し
て乗算器(ミキサー)9に供給し、ここで前記の如く局
部発振器58からの局発信号で周波数変換したのち乗算
器8に供給して、ここでSS変調波SS(t)を逆拡散
復調すると、逆拡散された中間周波に変換された角度変
調波となる。これをBPF13,振幅制限増幅器18を
介して位相同期ループ41(位相比較器10)に供給す
ることにより、位相同期ループ41で角度復調が良好に
行われ、LPF30にて復調情報信号の周波数帯域以外
の不要な成分が除去された後、出力端子Out2より復
調された情報S′(t)が得られるものである。
【0039】次に、本発明のSS復調装置の第2実施例
について、図8のブロック構成図と共に説明する。この
図8において、図6に示した第1実施例装置2aと同一
構成要素には同一符号を付して、その説明を省略する。
第2実施例装置2bの主な特徴は、両図を比較すれば明
らかなように、同期捕捉のための回路構成等に若干の相
違がある。即ち、VCO24からスイッチSwに至る同
期捕捉用クロック信号生成回路系等が相違しており、動
作原理も当然異なるので、これについて以下詳細に説明
する。
【0040】具体的な相違点の1つとして、EX−OR
回路の代りに第2実施例装置2bでは乗算器4を使用し
ており、しかも、各分周器で夫々分周しないで、PLL
41中のVCO24の出力及び局部発振器58からの局
発信号出力E0*cos ωt(周波数fL)を直接こ
こで掛け合せている。VCO24の出力信号は、前記の
如く同期捕捉キャリア信号fiに同期しているので、乗
算器4からは当然fL+fiなる周波数の成分も出力さ
れる。そこで、BPF15でこの周波数fL+fiなる
信号成分のみを通過させて、増幅器20にて必要に応じ
て増幅して後、分周器26にて周波数分周を行い、基本
周波数が(fL+fi)/(N)の出力信号を得
る。
【0041】前記の如く、スペクトル拡散信号SS
(t)の中心キャリヤ周波数はN*fOであるので、
この分周器出力は、fO/Nとなって、スイッチSw
に供給される。このfO/Nなる周波数は、前記SS
変調装置1における分周器28の基本分周キャリヤ周波
数に等しく、SS同期が確立した場合に変調用拡散符号
発生回路48に供給されるクロック信号と等しくなるこ
とも、前記した通りである。
【0042】かかる構成により、第1実施例のSS復調
装置2aでは分周器を2つ必要としたが、本実施例では
1個ですみ、構成が更に簡素化されている。また、EX
−OR回路の代りに乗算器4を使用しているので、VC
O出力や局発信号はアナログ信号の形態でも構わないの
で、2値化手段も不要となる。
【0043】次に、本発明のSS復調装置の第3実施例
について、図9のブロック構成図と共に説明する。この
図9において、図6,図8に夫々示した第1,第2実施
例装置2a,2bと同一構成要素には同一符号を付し
て、その説明を省略する。第3実施例装置2cの主な特
徴は、図面を比較すれば明らかなように、復調用拡散符
号のビートダウンの仕方や同期捕捉のための回路構成に
若干の相違がある。
【0044】具体的な相違点として、局部発振信号出力
用の局部発振器58を、前記第1,第2実施例装置2
a,2bにおける発振周波数よりもNで除した分だけ
低い周波数を発振するよう構成し、そして局部発振器5
8からの局発信号出力E0*cosωtの周波数fLを
逓倍する逓倍器33を設けている。なお、VCO2
4からスイッチSwに至る同期捕捉用クロック信号生成
回路系は第1実施例装置2aの方に類似しており、EX
−OR回路22を使用しているので入力信号としてディ
ジタル信号しか扱えないが、乗算器に比べてバランス調
整が不要であるという特長を有する。
【0045】ここで、第3実施例のSS復調装置2cに
おける同期捕捉動作について説明する。同期捕捉用信号
発生器57からの同期捕捉用信号C s(t){その周
波数fsは正規のクロック信号C(t)の周波数fcよ
り僅かに異なる}を拡散符号発生回路49に供給して拡
散符号ρ(t)を発生させ、この拡散符号ρ(t)をL
PF29を介して乗算器(ミキサー)9に供給する動作
は前記第1,第2実施例装置2a,2bと同様である。
【0046】−方、局部発振器58からは周波数fL′
なる局発信号が出力されており、これが逓倍器33によ
りN2逓倍されて逓倍局発信号となり、上記ミキサー9
に供給される。従って、ミキサー出力はBPF13によ
り中間周波に変換された同期捕捉キャリヤ信号のみが抽
出される。この信号は時間軸上で示すと、やはり前記図
7(A)のようになる。
【0047】同期捕捉キャリヤ信号は振幅制限増幅器1
8を介してPLL41を構成する位相比較器(乗算器)
10に供給され、PLL41を構成するVCO24よ
り、位相比較器10に供給される同期捕捉キャリヤ信号
fiに同期した出力が分周器26に供給される。一方、
上記局発信号は分周器25にも供給され、ここでその基
本周波数を1/Nに分周されて、fL′/Nなる基
本周波数の出力信号となって、EX−OR回路22の一
方の端子に供給される。
【0048】また、VCO24の出力は分周器26で1
/Nに分周されて基本分周周波数がfi/(N
)となり、EX−OR回路22の他方の端子に供給
される。従って、EX−OR回路22では排他的論理和
演算による乗算が行なわれて、両信号の乗算出力が得ら
れるが、その中から(fL+fi)/(N)なる
周波数の信号をBPF15にて抽出し、増幅器20によ
り十分に増幅してからスイッチSwに供給する。なお、
増幅器20の出力基本周波数は前記した理由によりfO
/Nとなるが、このfO/Nは前記SS変調装置、
1における分周器28の基本分周キャリヤ周波数に等し
く、SS同期が確立した場合に変調用の拡散符号発生回
路48に供給されるクロック信号の周波数と等しくな
る。
【0049】図7(A)に示したBPF13の出力波形
における相関点a及びa′を検出するために、本実施例
でも、角度復調用のPLL41内の誤差増幅器19の出
力を利用しており、この角度復調出力から情報周波数よ
りも高域の周波数帯に生じる雑音を検出すると、図7
(B)に示したように相関点a,a′では雑音電圧が小
さく、非相関部分b,b′で雑音電圧が大きくなること
を利用して、第1実施例2a同様スイッチSwの切換え
動作を行なっている。これにより制御信号は受信電界強
度により変動することなく安定的に検出され、この制御
信号によるスイッチSwの端子χよりyへの切換えで、
PNG49に供給されるクロック信号が変調時のクロッ
ク信号と等価なものとなるので、PNG49から出力さ
れる拡散符号はスイッチSwの切換え時にρ(t)から
P(t)に変わる。
【0050】かかる拡散符号P(t)はLPF29を介
してミキサー9に供給され、ここで前記逓倍器33から
の逓倍局発信号Eと乗算された後、逆拡散用の乗算器8
に供給されて逆拡散が行われ、中間周波に変換された角
度変調波(中間周波信号)となり、更にPLL41で角
度復調が行なわれた後、LPF30を介して出力端子O
ut2より復調された情報S′(t)が出力される。
【0051】なお、以上説明した第3実施例の構成にお
いて、逓倍器33の逓倍数をNの代りにNとし、且
つ分周器25の分周数を1/Nの代りに1/Nとし
ても、ほぼ同様の結果が得られる。その場合、局部発振
器58は、前記第1,第2実施例装置2a,2bにおけ
る発振周波数よりもNで除した分だけ低い周波数を発
振するよう構成されることは言うまでもない。
【0052】次に、本発明のSS復調装置の第4実施例
について、図10のブロック構成図と共に説明する。こ
の図10においても、図6,図8,図9に夫々示した第
1〜第3実施例装置2a〜2cと同一構成要素には同一
符号を付して、その詳細な説明を省略する。第4実施例
装置2dの回路構成は、図面を比較すれば明らかなよう
に、図9の第3実施例装置2cに最も類似しており、相
違点としては、局部発振器58を第1,第2実施例装置
2a,2bにおける発振周波数よりもNで除した分だ
け低い周波数を発振するよう構成し、この局部発振器5
8からの局発信号の周波数fLを逓倍する逓倍器33の
逓倍数を、Nの代りにNとしている。これにより、
分周器26の分周数が1/Nから1/Nとな
り、第3実施例装置2cで使用した分周器25は不要と
なるので、回路構成が少し簡素化される。なお、かかる
第4実施例装置2dの同期捕捉動作や復調動作は、上記
第3実施例装置2c等と基本的には変らないので、その
詳細な説明は省略する。
【0053】なお、以上の第3,第4実施例装置2c,
2dにおいても、EX−OR回路22の代りに乗算器を
用いても良く、これは、前記第1実施例装置2aと同様
の理由による。
【0054】
【発明の効果】叙上の如く、本発明のSS変調及び/又
は復調装置によれば、角度変調出力信号の周波数を分周
したものを拡散符号生成用のクロック信号とし、且つ角
度変調出力信号の周波数を逓倍して所定のキャリヤ周波
数と周波数偏移を確保する角度変調波として、キャリヤ
周波数と拡散符号用クロック信号とに同期関係を持たせ
て、SS変調及び/又はSS復調を行なっているので、
次のような種々の特長を有する。
【0055】 SS復調における逆拡散用拡散符号発
生用のクロック信号を、PLL,分周器,EX−OR回
路(又は乗算器),BPF等を用いて比較的容易に生成
できる。 同期捕捉後の同期保持を上記角度復調用のPLLで
容易に行うことができ、これにより従来装置では不可欠
だった同期保持用のDLLが不要となる。 中間周波段には簡単な振幅制限増幅器を使用してい
るので、SS受信には必須とされるAGCを不要にでき
る等により、SS変調復調が比較的簡単な回路構成で実
現可能となり、簡易な無線装置等へのSS技術の応用が
可能となる。
【0056】 復調用拡散符号生成用のクロック信号
の生成手段におけるEX−OR回路を、乗算器で代用す
れば非常に高い周波数の乗算処理もでき、VCO出力や
局発信号はアナログ信号の形態でも構わないので、2値
化も不要となる。 復調用拡散符号生成用のクロック信号の生成手段
を、局部発振信号と電圧制御発振信号の両信号を1/
(N)に分周したもの同士を乗算又は排他的論理
和演算し、この演算出力の中からクロック信号生成に必
要な周波数成分のみを抽出するよう構成すると、キャリ
ア周波数が比較的に低い場合に有利である。
【0057】 クロック信号の生成手段を、局部発振
信号と電圧制御発振信号とを乗算して、得られた乗算出
力信号の中からクロック信号の生成に必要な周波数成分
のみを抽出し、更に1/(N)に分周するよう構
成すれば、使用し得るキャリア周波数の範囲を広くでき
る。 復調用拡散符号生成用のクロック信号の生成手段
を、局部発振信号を1/N又は1/Nに分周して得
た信号と、電圧制御発振信号を1/(N)に分周
して得た信号との乗算又は排他的論理和演算を行なっ
て、この演算出力信号の中からクロック信号の生成に必
要な周波数成分のみを通過させるよう構成し、且つ、局
部発振信号出力用の局部発振器を、必要な発振周波数よ
りもN又はNで除した分だけ低い周波数を発振する
よう構成し、更にこの局郁発振器の出力信号周波数をN
倍又はN倍に逓倍する周波数逓倍器を備えた場合に
は、キャリア周波数が高い場合でも安定なクロック再生
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の代表的なSS変調装置のブロック構成
図。
【図2】従来の代表的なSS復調装置のブロック構成
図。
【図3】従来のSS復調装置を構成するDLL型同期保
持用信号処理回路のブロック図。
【図4】DLL型同期保持用信号処理回路における同期
保持動作説明用特性図。
【図5】スライディング相関型同期捕捉動作の説明用相
関特性図。
【図6】本発明のSS変調装置及びSS復調装置(第1
実施例)のブロック構成図。
【図7】本発明のSS変調装置における同期捕捉動作説
明用信号波形図。
【図8】本発明のSS復調装置の第2実施例のブロック
構成図。
【図9】本発明のSS復調装置の第3実施例のブロック
構成図。
【図10】本発明のSS復調装置の第4実施例のブロッ
ク構成図。
【符号の説明】
1…SS変調装置、2a〜2d…SS復調装置、3〜1
0…乗算器、11〜15…帯域濾波器、16〜20…増
幅器、21,24…VCO(電圧制御発振器)、22…
EX−OR(排他的論理和)回路、23,37…ループ
フィルタ、25〜28…分周器、29〜31…低域濾波
器、32…同期捕捉制御回路、33,53…逓倍器、4
1…PLL、48,49…PNG(拡散符号発生器)、
52…角度変調回路、57〜59…局部発振器、A1,
A2…アンテナ、Sw…スイッチ。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変調部には、音声等の情報信号を角度変調
    する角度変調手段と、得られた角度変調信号を2以上の
    自然数N で周波数逓倍して逓倍角度変調波を得る周波
    数逓倍手段と、上記角度変調信号を2以上の自然数N
    で分周する分周手段と、該分周手段の出力をクロック信
    号としてこれを基に拡散符号を生成する拡散符号発生手
    段と、該得られた拡散符号で上記逓倍角度変調波を拡散
    変調してスペクトル拡散変調波を出力する拡散変調手段
    とを備え、 復調部には、局部発振信号を出力する局部発振器と、該
    局部発振信号により復調用拡散符号を中間周波に変換す
    る周波数変換手段と、該中間周波に変換された拡散符号
    を上記スペクトル拡散変調波に乗算することにより逆拡
    散して角度変調波を得る逆拡散復調手段と、該得られた
    角度変調波を復調して角度復調信号を得る位相同期ルー
    プと、該位相同期ループ内の電圧制御発振器より出力さ
    れる電圧制御発振信号と上記局部発振信号とを基にクロ
    ック信号を発生させるクロック信号生成手段と、該得ら
    れたクロック信号を基に上記復調用拡散符号を生成する
    復調用拡散符号発生手段と、上記角度復調信号より同期
    捕捉用の制御信号を生成してスペクトル拡散復調時の同
    期捕捉を行なう同期捕捉手段と、 同期捕捉時には同期捕捉用の信号発生器からのクロック
    信号と、同期確立後には上記電圧制御発振信号と上記局
    部発振信号とを基に得られたクロック信号とを夫々切り
    換え出力するスイッチ手段とを備えることを特徴とする
    スペクトル拡散変調復調装置。
  2. 【請求項2】前記クロック信号生成手段は、局部発振信
    号を1/(N )に分周して分周局部発振信号を得
    る第1の分周器と、電圧制御発振信号を1/(N
    )に分周して分周電圧制御発振信号を得る第2の
    分周器と、該第1及び第2の分周器の両出力の乗算又は
    排他的論理和演算を行なう演算手段と、該演算手段の出
    力信号の中から,クロック信号の生成に必要な周波数成
    分のみを通過させる帯域濾波 器とからなることを特徴と
    する請求項1記載のスペクトル拡散変調復調装置。
  3. 【請求項3】前記クロック信号生成手段は、局部発振信
    号と電圧制御発振信号とを乗算する乗算器と、該乗算手
    段の出力信号の中からクロック信号の生成に必要な周波
    数成分のみを通過させる帯域濾波器と、該帯域濾波器の
    出力信号を1/(N )に分周する分周器とからな
    ることを特徴とする請求項1に記載のスペクトル拡散変
    調復調装置。
  4. 【請求項4】クロック信号生成手段は、局部発振信号を
    1/N 又は1/N に分周して分周発振信号を得る第
    1の分周器と、電圧制御発振信号を1/(N )に
    分周して分周電圧制御発振信号を得る第2の分周器と、
    該第1及び第2の分周器の両出力信号の乗算又は排他的
    論理和演算を行なう演算手段と、該演算手段の出力信号
    の中からクロック信号の生成に必要な周波数成分のみを
    通過させる帯域濾波器と、前記局部発振器の出力信号周
    波数をN 倍又はN 倍に周波数逓倍して前記周波数変
    換手段に供給する周波数逓倍器とを備えることを特徴と
    する請求項1に記載のスペクトル拡散変調復調装置。
  5. 【請求項5】前記クロック信号生成手段は、電圧制御発
    振信号を1/N に分周して分周電圧制御発振信号を得
    る第1の分周器と、この分周器の出力信号と局部発振信
    号との乗算又は排他的論理和演算を行なう演算手段と、
    該演算手段の出力信号中よりクロック信号の生成に必要
    な周波数成分のみを通過させる帯域濾波器と、該帯域濾
    波器の出力信号を1/N に分周してクロック信号を生
    成する第2の分周器と、前記局部発振器の出力信号周波
    数をN 倍又はN 倍に周波数逓倍して前記周波数変換
    手段に供給する周波数逓倍器とを備えることを特徴とす
    る請求項1に記載のスペクトル拡散変調復調装置。
  6. 【請求項6】前記同期捕捉手段として、位相同期ループ
    で復調される角度復調出力から前記情報信号の周波数帯
    域より高い周波数帯域を有する雑音成分を検出して相関
    点と非相関部分の識別を行い、識別結果を制御信号に変
    換して上記スイッチ手段を切 換えることにより同期捕捉
    を行うよう構成した、請求項1乃至請求項5に記載のス
    ペクトル拡散変調復調装置。
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