JP2650557B2 - 同期型スペクトル拡散変調波の復調装置 - Google Patents

同期型スペクトル拡散変調波の復調装置

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1次変調波のキャリヤと
拡散符号とが同期関係にある、同期型スペクトル拡散
(以下“SS”と略記する)変調波を復調する復調装置
の改良に係り、特に、同期保持機能を不要とした、同期
型SS変調波の復調装置に関する。なお、以下の説明に
おいては、本発明の復調装置を、通信機器の受信部に適
用するものとし、必要に応じて送信部(変調回路)の説
明も行なうことにする。
【0002】
【技術的背景】最近SS通信において、SS技術による
多元接続法を用いた移動体通信が実用域に達して来てい
る。周知の如く電波資源は有限なので、周波数を有効に
利用する必要がある。その点、SS信号は広い周波数帯
域に拡散されて、変調波のパワースペクトル密度が微小
なので、他の通信電波等に与える影響は小さく、既存の
通信周波数帯での混用も可能であり、原理的に周波数利
用効率の向上に寄与できる。そこでSSによる無線通信
も身近になりつつあり、今後、車両等に搭載しての移動
体間通信応用など、その将来性や発展性が大きく期待さ
れている。
【0003】
【従来の技術】SS通信において、受信における同期捕
捉と同期保持は基本的に必要なものであり、今までに種
々の同期捕捉方法や保持方法が提案され、且つ、実用化
されている。その中で、変調時に1次変調である角度変
調(周波数変調や位相変調)用キャリヤと、2次変調で
あるSS変調に用いられる拡散符号用クロック信号とに
同期関係を持たせてSS変調を行なう、所謂同期型SS
変調,復調方式も、受信,復調において回路構成を多少
なりとも簡素化できる方式として知られている。
【0004】かかる従来技術について、図1乃至図5を
併せ参照して説明する。図1は本復調装置に対する送信
用信号を生成する送信部側(変調装置)の回路構成を、
図2は従来の同期型SS変調波の復調装置の回路構成
を、図3はDLL(遅延ロックループ)型同期保持回路
の主要部となる信号処理回路の具体的回路構成を、図4
はDLL型同期保持回路における同期保持特性を、図5
はスライディング相関型同期捕捉動作を示す相関特性
を、夫々示している。
【0005】まず、送信部である同期型スペクトル拡散
変調装置について、図1を参照しながら説明する。オー
ディオ信号を含む情報S(t)は、入力端子In1 より角度変
調回路52に供給されて角度変調が行われる。角度変調
用キャリヤは局部発振器(OSC)49より供給され、
局部発振出力に同期したキャリヤとして得られる。角度
変調出力F(t)は拡散変調用の乗算器6に供給され、ここ
で拡散符号発生器(PNG)48より出力されている拡
散符号P(t) との乗算による拡散変調が行われる。PN
G48にはクロック信号として、OSC49より出力さ
れる局部発振出力を分周器25で1/N1 に分周した分
周出力を、クロック信号C(t)として得ているため、角度
変調キャリヤと拡散符号とは同期関係が保たれる。従っ
て、乗算器6よりBPF11を介して得られるSS変調
出力はF(t)P(t) となり、出力端子Out1より出力され
る。
【0006】このような同期型SS変調波は電波(無
線)やワイヤ(有線)等の伝送媒体を介して復調部へと
伝送されるが、ここで、復調動作(従来の復調装置)に
ついて、図2を参照し乍ら説明する。上記SS変調波は
受信機側のアンテナ(図示せず)で受信されて、入力端
子In2 よりBPF12を介してAGC(自動利得制御回
路)20に供給され、ここで必要に応じて増幅された
後、スライディング相関及び逆拡散復調兼用の乗算器3
と、DLL型同期保持用信号処理回路(以下単に「DL
L用信号処理回路」等と記載する)36に供給される。
乗算器3にはPNG(拡散符号発生器)47にて生成さ
れる拡散符号も供給されており、この拡散符号用のクロ
ック信号は、同期捕捉されるまでには同期保持時に比較
してやゝ高めにVCO(電圧制御発振器)21により設
定されている。従って、スライディング相関と逆拡散復
調は時系列的に行なわれる。
【0007】ここで、同期捕捉(確立)に至る動作を説
明する。BPF12にて不要な周波数帯域成分を減衰乃
至除去された入力SS変調波(例えば、P(t)*d
(t)cosωtと表す)は、乗算器3において拡散符
号発生器47からの拡散符号P(t)との乗算による相
関が行われる。この拡散符号P(t)は受信側のPNG
47で生成される拡散符号P(t)に比べ、実際には時
間τの遅延を有するP(t−τ)であり、これをP
(t)の文字Pの上にΛ(ハット)を付けて表記する
が、ここでは電子出願における使用可能文字の制約上か
ら、“ρ(t)”で表わすことにする。これにより、乗
算器3からの乗算出力はP(t)*ρ(t)*d(t)
cosωtと表現される。
【0008】かかる乗算出力は乗算器4,5に供給さ
れ、乗算器4ではVCO22からの再生キャリヤcos
(ωt−φ)との乗算による同期検波が行われる。従っ
て、乗算器4からは(1/2)P(t)*ρ(t)*d
(t)*{cosφ+cos(2ωt−φ)}なる信号
が出力され、次段のLPF(低域濾波器)17で(1/
2)*P(t)*ρ(t)*d(t)cos(2ωt−
φ)成分が除去されて、(1/2)*P(t)*p
(t)*d(t)cosφとなる。φの値が0に近い値
であれば、LPF17出力は(1/2)*P(t)*
ρ(t)*d(t)cosφとなりほぼ1/2のレベル
となる。一方、乗算器5には、電圧制御発振器(VC
O)22よりの再生キャリヤcos(ωt−φ)π/
2位相シフト回路23にて位相π/2シフトされたs
in(ωt−φ)なるキャリヤが供給されている。
【0009】従って、乗算器5の出力は(−1/2)P(t)*
ρ(t)*d(t)*{sinφ+sin(2ωt-φ)}となり、LPF18
からは−P(t)*ρ(t)sinφが出力されるが、実際のレベ
ルは0に近くなっている。LPF17とLPF18の出
力は共に乗算器6に供給され、ここで乗算が行なわれ
て、その出力はP2 (t)*ρ2 (t)*d2 (t)*(-1/2)sin2φ
なる誤差信号として得られる。かかる誤差信号は、更に
ループの応答時定数を決めるループフィルタ24にて−
Ksin2φなる誤差信号に変換された後、VCO22に制
御用信号として供給される。このような一巡の位相同期
ループからなるキャリヤ再生回路50は、入力キャリヤ
に同期してPSK復調を同時に行なうことができるもの
である。
【0010】通信装置における受信部の電源オン後、最
初に働きだすのはこのキャリヤ再生回路50であり、従
って、キャリヤ再生の後、LPF17より得られる相関
出力p(t)ρ(t)、即ち、図5のt0点を中心と
する3角出力特性に基づく出力は、スライディング相関
の同期捕捉用のスレシュホールドレベル検出回路(同期
検出回路)34に供給され、ここで同期捕捉点SL
出された後、更に出力(波形)整形回路35に供給さ
れ、同期捕捉時より一定の直流出力を得ている。この直
流出力は加算回路42に供給され、ここでDLL用信号
処理回路36からの相関出力と加算された後、VCO2
1に供給される。得られた加算出力によってVCO21
制御され、制御された電圧制御発振出力は、正規の同
期保持時の拡散符号を発生させるためのクロック信号と
なる。
【0011】次に、同期保持動作について説明する。入
力SS変調波はBPF12とAGC20とを介してDL
L用信号処理回路36に供給されるが、ここで、DLL
用信号処理回路36の具体的回路例を図3に示して、機
能,動作を説明する。上記SS変調波は入力端子In3
より乗算器7,8に供給される。一方、入力端子In4
には、前記乗算器3に供給される正規の拡散符号P
(t)よりも位相がΔt早いP(t−Δt)なる拡散符
号(イ)が、入力端子In5にはΔt遅いP(t+Δ
t)なる拡散符号(ロ)が、PNG47より夫々供給さ
れている。なお、ΔtはSS方式では拡散符号の1ビッ
ト分の時間,即ち1チップ時間なので、乗算器7の出力
は正規動作時の逆拡散出力であるPSK変調波であり、
これを伝送できる狭帯域特性のBPF13を介して絶対
値回路(又はエンベロープ検出回路)38に供給され
る。同様に、乗算器8の出力もBPF14を介して絶対
値回路39に供給されている。
【0012】従って、絶対値回路38からの出力は、近
似的にキャリヤ周波数の2倍の成分にP(t)*P(t−Δt)
が乗じられた信号となり、絶対値回路39出力も同様に
キャリヤ周波数の2倍の成分にP(t)*P(t+Δt)が乗じ
られた信号として得られる。夫々の出力信号は引算回路
40に供給されて引算されるが、その特性は図4に示す
逆S字型の相関特性となる。なお、点(C) は同期保持点
である。このようにして得られた相関出力は、これを制
御信号に加工するためのループフィルタ28を介して出
力端子Out3より出力され、図2の加算回路42にて前記
波形整形回路35の出力と加算された後VCO21に供
給され、同期の保持が行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のSS復調
装置は、同期保持用の回路やAGC20等が必要であ
り、回路構成が複雑になってコストも上昇し、また、各
回路が必ずしも理論通りには機能しないために、装置を
安定に動作させるのが困難になる等の問題が生じてい
た。また、キャリヤ再生用のVCO22とクロック発生
用VCO21の双方に発振器を必要とし、又、同期保持
回路も併用しなければならないので、回路規模が増大化
するという課題が生じていた。そこで、SS同期回路を
簡略化することや、AGC回路2を不要とする復調装置
の実現が望まれていた。
【0014】本発明の同期型スペクトル拡散変調波の復
調装置は、1次変調用の角度変調波のキャリヤと2次変
調用の拡散符号とが同期関係を保ちながら拡散変調され
て送出された、同期型スペクトル拡散変調信号を入力し
て復調する同期型スペクトル拡散変調波の復調装置にお
いて、逆拡散復調により得られる角度変調波の復調成分
を打ち消して無変調化した信号に基づいてキャリア信号
を発振する発振回路からなるキャリヤ生成手段と、該キ
ャリヤ信号を第1,第2の分周数で分周して第1,第2
のクロック信号を得るクロック信号発生手段と、該第1
のクロック信号を基に同期捕捉用の拡散符号を生成する
と共に,上記第2のクロック信号を基に同期確立時の拡
散符号を生成する復調用拡散符号の生成手段と、該生成
手段からの拡散符号により入力された同期型スペクトル
拡散変調信号の逆拡散を行なう逆拡散手段と、得られた
逆拡散出力より復調用角度変調波を抽出して角度復調を
行う角度復調手段と、該角度復調手段の出力より同期捕
捉点の検出を行なって上記クロック信号発生手段の出力
を選択切換えするための制御信号を生成する生成手段と
より成る、同期型スペクトル拡散変調波の復調装置を提
供する。 また、前記キャリア生成手段は、前記角度変調
波の周波数偏移を下げる分周器と、分周された角度変調
波の位相同期を行うための位相比較器とを備え、前記分
周器からの分周角度変調波の位相比較を行って得た角度
変調波の復調成分を十分抑えることにより無変調化した
誤差信号に基づいて前記キャリア信号を発振することを
特徴とする上記の同期型スペクトル拡散変調波の復調装
置を提供する。 更に、前記キャリア生成手段は、位相同
期ループ内のループフィルタ出力と、最終的な角度復調
出力をレベル調整して得られた復調出力とを引算する
か、若しくは、前記位相比較器出力と、角度復調出力を
レベル調整して得られた復調出力とを引算することによ
り復調成分を打ち消すことを特徴とする上記の同期型ス
ペクトル拡散変調波の復調装置を提供する。
【0015】
【実施例】図以降を参照し乍ら、本発明の同期型SS
変調波の復調装置の具体的実施例について説明する。図
は本発明の第1実施例である、同期型SS変調波の復
調装置1のブロック構成図である。この図において、2
6〜29は入力信号周波数を夫々1/N1,1/N2又
は1/N3に分周する分周器、43は振幅制限増幅器
(LIM)、53は角度復調回路、Swはスイッチ回路
であり、その他、図2に示した従来装置と同一構成部分
には同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。な
お、ループフィルタ24,VCO22,分周器29,及
び位相比較器6により、PLL回路(位相同期ループ)
が形成されている。
【0016】入力端子In2より同期型SS変調波F
(t)P(t)がBPF12を介して逆拡散用乗算器3
に供給され、拡散符号発生器47より出力される拡散符
号ρ(t)との乗算が行われる。拡散符号ρ(t)はV
CO22のフリーラン出力を分周器26で分周したもの
をクロック信号としてスイッチ回路Swを介して入力
し、これを基に拡散符号発生器47にて生成している。
従って、乗算器3の出力はF(t)P(t)ρ(t)
となる。この乗算出力は同期捕捉前の拡散状態のもの
で、時間の経過と共に相関状態が得られて、後段の角度
復調回路53の復調ノイズの低下に至る。
【0017】この復調ノイズを、オーディオ周波数帯よ
り若干高目に通過帯域を設定されたBPF16を介して
同期検出回路34に供給され、更に整形回路35にて波
形整形されて制御信号化し、得られた制御信号をスイッ
チ回路Swに供給することにより分周器26に接続を切
換える。これにより、VCO22の出力はN1分の1に
分周されて、正規のクロック信号として拡散符号発生器
47に供給される。従って、拡散符号発生器47より出
力される拡散符号はP(t)となり、乗算器3の出力は
P(t)*P(t)F(t)となる。
【0018】ところで周知の如く、P2 (t)=1 なので、
BPF15の出力はSS復調されたF(t)として得られ、
振幅制限増幅器43を介して角度復調回路53と分周器
28に供給される。分周器28では角度変調波F(t)をN
3 分の1に分周し、角度変調波のデビエーション(偏
移)ΔfをN3 分の1に下げて、位相比較器(乗算器)
6における位相比較レンジを超えないようにしている。
従って、位相比較器6ではVCO22の出力を分周器2
9を介してN3 分の1に分周し、分周器28の出力と位
相比較が行われ、ループフィルタ24にて誤差電圧(制
御信号)化し、VCO22にフィードバックしている。
【0019】位相比較器6の出力は角度変調波F(t)の復
調されたものとして得られるが、ループフィルタ24の
時定数を大きく選ぶことにより、復調成分を大幅に低下
させることが可能となるので、VCO22の出力はほぼ
無変調化されたものとして得られる。この無変調化VC
O出力は入力角度変調波に同期しており、このVCO2
2の出力を変調装置側の分周器25と同じ分周数に設定
してクロック信号としているから、変調時と等しい拡散
符号P(t) が得られる。一方、角度復調回路53に供給
された角度変調波F(t)はここで角度復調されてs'(t)と
なり、LPF19を介して出力端子Out2より出力され
る。
【0020】次に、本発明の同期型SS変調波の復調装
置の第2実施例について、図7と共に説明する。第2実
施例装置2の前記第1実施例装置1との主な相違点は、
両図から明らかなように、ループフィルタ24の後に引
算回路41を設け、出力端子Out2に供給される復調出力
s'(t)を分岐し、レベル調整器30にてレベルを適宜調
整したのち引算回路41に供給し、位相比較器6で得ら
れた復調成分(復調情報や復調ノイズ)をここで打消し
ている。
【0021】これにより、ループフィルタ24の時定数
を小さくできるので、PLL回路の動的応答特性を迅速
にすることができ、更に、SS同期の確立時間を短縮す
ることができる。しかも、VCO22に供給される誤差
電圧中には復調成分は皆無となるので、変調時のクロッ
ク信号と略等価なクロック信号として得られる。なお、
それ以外の動作は前記第1実施例装置1と同じであるの
で、同一構成部分に同一符号を付して、その詳細な説明
を省略する。
【0022】この第2実施例装置2の構成において、ル
ープフィルタ24と引算回路41の配置を逆にし、且
つ、角度復調回路53よりレベル調整器30を介して引
算回路41に供給するよう構成することもできる(これ
を第3実施例とする)。この場合は引算回路41におい
て、前もって復調成分を打消してからループフィルタ2
4に供給されるので、図7の復調装置2に比較して、ル
ープフィルタ24を含むPLL回路のループ応答周波数
(応答時定数)を、復調周波数帯域よりも十分低く設定
することが可能となる。これにより、C/N劣化時にV
CO22の出力信号中に顕著となるジッタを、ループ応
答時定数の値だけ抑えることが可能となり、SS同期の
確立時間も前記復調装置1よりも短くできるので、ジッ
タの抑圧と同期確立時間の観点において、バランスのと
れた復調装置を提供できる。
【0023】
【発明の効果】叙上の如く、本発明の同期型SS変調波
の復調装置によれば、各実施例の共通の特長として、復
調装置内のPLLにおいて入力角度変調波に同期して無
変調化したVCO出力を得ているので、これを分周した
拡散符号発生用クロック信号を、変調時の局部発振出力
と等価な信号とすることが可能となり、入来した同期型
SS変調波の理想的な復調を達成でき、更に、従来装置
におけるDLL型同期保持回路や、入力SS変調波レベ
ルのバラツキを一定にするAGC回路20が不要となる
ので、回路規模が大幅に簡素化される特長を有する。
【0024】また、各実施例の特長としては、第1実施
例の復調装置は回路が最も簡潔であり、第2実施例装置
は同期確立時間を最も短くすることができる。更に、第
3実施例装置は、レベル調整器30にて角度復調回路5
3の出力レベルを調整することにより、同期確立時間を
第2実施例装置2の値から第1実施例装置1の値まで任
意の値に設定することができ、これによりVCO22出
力中のジッタを最小にすることが可能となるという優れ
た特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】送信用信号を生成する同期型SS変調装置のブ
ロック図。
【図2】従来の代表的同期型SS変調波の復調装置のブ
ロック構成図。
【図3】従来装置の主要部であるDLL型同期保持用信
号処理回路の具体的構成図。
【図4】DLL型同期保持用信号処理回路における同期
保持特性を示す特性図。
【図5】スライディング相関型同期捕捉動作の説明用相
関特性図。
【図6】本発明の復調装置の第1実施例を示すブロック
構成図。
【図7】本発明の復調装置の第2実施例を示すブロック
構成図。
【符号の説明】
1,2 復調装置 3〜9 乗算器 11〜16 BPF(帯域濾波器) 17〜19 LPF(低域濾波器) 21,22 VCO(電圧制御発振器) 24 ループフィルタ 25〜29 分周器 30 レベル調整器 34 同期検出回路 35 整形回路 40,41 引算回路 43 振幅制限増幅器 47,48 PNG(拡散符号発生器) 50 キャリヤ再生回路 52 角度変調回路 53 角度復調回路 Sw スイッチ回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1次変調用の角度変調波のキャリヤと2次
    変調用の拡散符号とが同期関係を保ちながら拡散変調さ
    れて送出された、同期型スペクトル拡散変調信号を入力
    して復調する同期型スペクトル拡散変調波の復調装置に
    おいて、 逆拡散復調により得られる角度変調波の復調成分を打ち
    消して無変調化した信号に基づいてキャリア信号を発振
    する発振回路からなるキャリヤ生成手段と、 該キャリヤ信号を第1,第2の分周数で分周して第1,
    第2のクロック信号を得るクロック信号発生手段と、該
    第1のクロック信号を基に同期捕捉用の拡散符号を生成
    すると共に,上記第2のクロック信号を基に同期確立時
    の拡散符号を生成する復調用拡散符号の生成手段と 該生成手段からの拡散符号により入力された同期型スペ
    クトル拡散変調信号の逆拡散を行なう逆拡散手段と、
    られた逆拡散出力より復調用角度変調波を抽出して角度
    復調を行う角度復調手段と、該角度復調手段の出力より
    同期捕捉点の検出を行なって上記クロック信号発生手段
    の出力を選択切換えするための制御信号を生成する生成
    手段とより成る、同期型スペクトル拡散変調波の復調装
    置。
  2. 【請求項2】前記キャリア生成手段は、前記角度変調波
    の周波数偏移を下げる分周器と、分周された角度変調波
    の位相同期を行うための位相比較器とを備え、前記分周
    器からの分周角度変調波の位相比較を行って得た角度変
    調波の復調成分を十分抑えることにより無変調化した誤
    差信号に基づいて前記キャリア信号を発振することを特
    徴とする請求項1記載の同期型スペクトル拡散変調波の
    復調装置。
  3. 【請求項3】前記キャリア生成手段は、位相同期ループ
    内のループフィルタ出力と、最終的な角度復調出力をレ
    ベル調整して得られた復調出力とを引算するか、若しく
    は、前記位相比較器出力と、角度復調出力をレベル調整
    して得られた復調出力とを引算することにより復調成分
    を打ち消すことを特徴とする請求項1記載の同期型スペ
    クトル拡散変調波の復調装置。
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JPH05235897A (ja) 1993-09-10

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