JP3963496B2 - 気化器及びその空燃比の制御方法及び装置 - Google Patents

気化器及びその空燃比の制御方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の分野】
本発明はエンジンの燃料システム、より詳細には内燃機関用のガソリン気化器に関する。
【0002】
【発明の背景】
すべての内燃機関においていわゆる空燃比はエンジンの機能に非常に重要である。低燃料消費、低排ガス放出、良好な作業性及び高出力の適正な組み合わせを得るには、空燃比を比較的狭い範囲内に維持しなければならない。概して、若干最適出力値の希薄側よりの空燃比が好ましい(いわゆる希薄燃焼)。
【0003】
自動車に設けるような今日のコストが高く、洗練された内燃機関において、空燃比変動の問題は比較的最近の電子燃料噴射装置の開発により大きく克服されている。一般に、このような自動車用燃料装置は比較的高圧で燃料をソレノイド型電気制御及び作動燃料調整弁に送る電気機械燃料ポンプを採用し、該弁は複雑な装置によりコンピュータ動作される。エンジン動作及び周囲条件の多くのパラメータが連続的に感知され、これらのモニターされたパラメータは電子処理装置に供給されてこのようなパラメータの結果のマトリクスにより燃料調整弁を制御する。しかしながら、このような燃料噴射装置のコスト、複雑さ、大きさ及び信頼性により、これらの装置はチェーンソー、雑草刈機、芝刈機、庭用トラクタ及び他の小型芝、庭及び植林装置に用いるような小型の単一又は二重シリンダエンジンの分野に使用するにはとても実際的でない。
【0004】
また、チーンソー及び他の小型のエンジンに使用される小型気化器は、すべての手持ちチーンソー内に取付可能な小型ユニットに対する需要のためサイズが小さくなってきている。気化器の製造業者にはこの分野における競争が厳しいため気化器のコストを減らさなければならないというプレッシャーもある。気化器のサービスができるだけ適切に行われ、気化器の部品の数が少ないことも望ましい。これらの要素もこのような先行技術による解決策の使用を控えさせる。
【0005】
従って、気化器は未だ気化器ののどの燃料供給開口への燃料流をニードル弁で制御するような小型エンジンにガソリン燃料を供給するための唯一の実際的な選択である。一般に、このような気化器には主燃料供給を制御する主調整オリフィスと、気化器のスロットル弁の近くの主燃料ジェットの下流に位置するアイドル回路への燃料供給を制御するアイドル調整オリフィス及び関連のニードル弁が設けられる。
【0006】
COの放出に対する将来の法的規制により気化器の手動調整は行えなくなるだろう。得られる気化器製造の精度では気化器に固定ノズルを用いることによって前述の法的規制を満たし、同時にエンジン/装置の作業者に空気圧、温度、変化する燃料の質等などの全ての組み合わせにおいて良好な作業性を保証するのは不可能である。好ましい空燃比は通常多くの要素により影響を受ける。これらのいくつかはエンジンの設計時に知られているので最初から修正できるが、他のものは空気圧、温度、燃料の質等の外部の環境の変動、気化器の製造に関連した変動、及び最後になってしまったがエンジン装備装置の作業者が気化器エンジンのチョーク及びスロットル制御装置を手動で操作する仕方による。
【0007】
上述の自動車用エンジン等の一定の内燃機関では排気システムに特別の酸素センサ又はラムダゾンデが設けられている。これによりエンジンの燃焼性能が感知でき、ゾンデの測定値は自己適合閉ループ制御装置に用いて空燃比を制御し、すべての条件下実時間ベースでよい結果を提供できる。しかしながら、これは高価で複雑な制御装置であり、コストと動作上の信頼性のためチーンソー、芝刈機、等などの前述の小型エンジン消費財にはほとんど使用されない。
【0008】
気化器を調整するために用いる現在の技術によれば、作業者は全速力で気化器を手動で調整して推奨された最高回転速度を得る。この技術はHC及びCOの量が規定の範囲内に維持されることを何ら保証しないので小型エンジンに許される広い放出公差に適合するのにも不十分である。前述のように、チーンソー、芝刈機、クリアリングソー等などの製品はこれら消費財の価格が安いため製造コストが低いことが必要である。にもかかわらず、ここ数十年間のソリッドステート及びマイクロコンピュータ工学における進歩及びコスト削減のため、自動車システムの発電機又は同期発電機なしで作動し、すぐに使えるワット数の低い動力源及びエンジン速度(タコメータ)信号を提供する低コストのソリッドステート磁石型点火装置が一般に提供されている。
【0009】
このようなソリッドステート点火装置が入手できるようになったので、小型エンジン用に設計された気化器に関する前述の問題のいくつかは、参照によりここに加入する米国特許第5、226、920号、5、284、113号及び5、345、912号に記載された空燃比制御システム、装置及び方法によって解決を試みるのが可能となった。米国特許第’920号で指摘されているように、磁気点火システムに接続した電子手段により一回転ごとのエンジン速度の小さな変動を検出するのは以前に知られており、該点火システムにおいては一次又は充電巻線の点火はずみ車マグネットにより発生した信号はパルス間の時間を測定することによりエンジン速度を測定するのに用いられる。この方法はわずかな速度変動さえ非常に正確に検出し、応答も迅速である。
【0010】
米国特許第’920号は点火システムの電子工学を電気調整可能の気化器燃料システムと結合させると共に電子検出及び制御ユニットを含む空燃比制御システムを提供するが、該ユニットは点火磁石のエネルギの一部を電子装置に電流を供給するのに用い余分の発電機又は電池を必要としない。この装置はまた電子データ処理手段と、電子記憶装置と、空燃比を調整するための電気機械制御ユニットを包含する。この調整はエンジン速度がほぼ一定の期間後に行われる。調整に用いるパラメータはエンジンのRPMの一次導関数である。基本の基準値は実験室における一定のエンジン測定に基づき確立され、制御システムの記憶装置に記憶される。
【0011】
ほぼ一定のエンジン速度はエンジン速度関数の一次導関数の平均値を計算することにより検出される、エンジンの回転速度は一次導関数の平均値がほぼゼロのときほぼ一定であると考えられるので。システムはエンジンの負荷作動時速度変動の一次導関数が所定のレベルに達し、又はエンジンの回転速度低減の関数として希薄調整の中断点が検出されるまで段階的又は連続的に空燃比を調整する。もし測定したエンジン速度変動の一次導関数の個別の絶対値が平均して実験室で測定された基準値を超えれば、システムは空気/燃料の混合気が希薄すぎると判定する。空気/燃料混合気はその後濃縮となるよう約4%ごとに調整され、一次導関数の平均値が基準値に接近する。このようにしてエンジンの空燃比は以前に知られた空燃比の速度従属関係に対して調整され、好ましくはエンジンの動作速度範囲にわたって一定の空燃比に接近する修正された空燃比の速度従属関係を提供する。米国特許第’920号には、空燃比の調整はエンジンの気化器の燃料ノズルに接続された電動機の駆動回路を制御するマイクロコンピュータによって行われ、これにより該コンピュータにより様々な調整が燃料ノズルに行われると述べられているが、このような燃料ノズル制御機構はその他には図示も記載もされていない。
【0012】
米国特許第’912号には、フィードバックシステムを用い、実際の作動条件に基づいて空燃比を調整する第2の空燃比制御システムが開示され、該フィードバックシステムは感知時空燃比に影響を与えるすべての変動を考慮する。空燃比テストのため、ソレノイド弁により開及び閉位置間を作動し、これにより気化器の主燃料ノズルに通じる第2又はバイパス流路を開き又は閉じる燃料ニードルを設ける。このバイパス路が閉じられると、一次流は係属するが第2流は閉止し、主燃料ノズルへの燃料の全流量を減じ、従って空燃比をしばらくの間より希薄な混合気に変える。この空燃混合気の希薄化に応答して発生するエンジンの回転速度の変化を測定し、閉止調整テストの前に存在した空燃比がエンジンパワー曲線における好ましいレベル又は最適点に比べ希薄又は濃縮な混合気か決定する。空燃比をその後気化器のダイヤフラムに作動する空気差圧を調整する等空燃比調整手段を作動させて所定のステップだけ好ましいレベルに向けて調整する。米国特許第’912号はまた、ダイヤフラムの空気室内の基準圧力を制御するかわりに、一又は二の燃料ノズルを主スロットル流内のスロットルニードルにより制御し、電動機により比例して制御することを提案する。しかしながら、そのような選択枝は図示も記載もされていない。
【0013】
テスト手順を第2制御回路により、エンジンのRPMの変化が混合比が好ましいレベルであることを示すまで繰り返す。この調整は次に一定時間保持され、その後第2又はテスト制御回路が混合比のテスト及び調整を再び続ける。
【0014】
第2燃料供給を閉鎖すべくソレノイドニードルを作動させ混合気を一時的に希薄化させる周期的なテストは、エンジン使用者が一般にテスト手順が行われていることに気がつかないようできるだけ短い持続期間のものでなければならない。このテスト制御回路はこれにより、エンジンが影響を受けうる空気圧及び温度、燃料の種類及び質の変動、さらには精度変動のような気化器の製造時の欠点等の複数の外乱に関し空燃比の修正を可能とする。
【0015】
電気調整気化器を調整及び/又は制御する他の方策は1989年1月4日に公告されたヨーロッパ特許出願公告第0、297、670A2号及び米国特許第4、617、892号、第4、949、692号及び第5、284、113号に記載されている。これらの最初の三つのアプローチにおいては、エンジンの速度変動の一次導関数よりむしろエンジン速度の絶対値が利用される。ヨーロッパ出願公告第0、297、670A2号では、その出力軸上のピニオンギヤがロッド上のラック歯と係合するステップ型モータに制御ユニットが信号を発生してねじ付燃料ニードルを回転させ、これにより燃料ノズルを通る流量を制御し気化器によってエンジンに給送される空燃比を変化させる。
【0016】
米国特許第5、284、113号に半略図的に図示し、簡単に記載されているように、外部に取り付けた電動機16は、気化器のハウジングの孔18に螺着され、その内端に燃料流調整ニードル12を有する軸14上のアングルギヤ17を回転させ、該ニードルは調整したニードルの設定をエンジンを閉止したときに保持すべく自己ブレーキねじとして作製できる。しかしながら、そのようなニードル駆動装置を実際的な方法でどのように構成し、どのように気化器の構造体内に一体化するのか開示がない。米国特許第4、617、892号では燃料流制御装置は図示されておらず、単に一般的に調整が電気制御できる燃料噴射装置又は気化器と述べられているだけである。米国特許第4、949、692号はその他には図示も記載もない電子燃料調整弁、又は固定周波数のディジタルパルス幅変調電気信号に応答する可変オリフィスとして動作するといわれる米国のボルグ−ワーナー(Borg−Warner)コーポレーション製等の電気流量制御器(EFC)を一般的にのみ参照する。ここでも、略図があるのみで、そのような調整可能な燃料流装置がどのように構成及び/又は製造され、さらには実際的な方法で小型エンジンのダイヤフラム気化器に経済的に一体化されるかについて何等の開示もない。
【0017】
電気制御可能調整でもって気化器を制御する前述の米国特許第’912号による方法は、小型エンジンのダイヤフラム気化器における空燃比の制御に関する問題に関し一つの好ましいアプローチと思われたが、この方法を実際の装置に実施する試みにより解決を必要とする若干の追加的な問題が発見された。この種類の気化器を単純化し、コストを減じるため、空燃混合気の調整のためには’912特許に記載された真空ポンプ及びダイヤフラム気化器の空気室に接続された真空ラインと関連した追加的な外部装置をなくすことが好ましい。’912特許の”テスト−調整−繰り返し”の燃料制御機構の制限もまた、テストサイクルの各希薄化段階の期間を短縮し、通常のエンジン作動方式の中断を最小にすることを本質的に困難にする。第2又は支流燃料路を通る、ダイヤフラムの燃料調整室と主ジェット又はノズル間の燃料流を閉止することは、正確に制御され、短い希薄化時間の必要を充分には満足させない。
【0018】
加えて、小型エンジン上のダイヤフラム気化器の動作環境により気化器及び自動制御部品は過酷な振動、エンジン熱、手荒な取扱い及び他の不利な動作条件にさらされる。これらの環境条件により、信頼でき、反復的な自動制御機構を実際的で経済的な方法で達成するのは、特に適正な低燃料消費、低排ガス放出、良好な作業性及びハイパワーの組み合わせを最適化すべく小さい範囲で空燃比を微調整しようとするときには困難となる。
【0019】
さらに、そのような電気調整システムを従来の小型エンジン用ダイヤフラム気化器に適合させるため、通常そのような気化器に設けられる従来のちょう形チョーク弁及びアイドル用燃料供給システムを保持する必要がある。これにより’912特許の周期的テスト−希薄化−調整制御システムを実際に実施しようとする際に別の問題が発生する。主及びアイドリングノズル又はオリフィスの両者への燃料流の調整のため可撓ダイヤフラムを利用する従来の非電気小型エンジン気化器において、エンジンの広開スロットル動作時、燃料ブリードは気化器のアイドル回路から除去される。そのため、エンジンのフルスロットルからアイドルへの移行時、アイドル回路のエンジンへの燃料供給が不十分なのでエンジンはしばしば不具合になる、時にはエンストを起こす。もし’912特許の自動制御システムによる場合のように、空燃比が希薄混合気燃焼側に保持されるよう気化器を自動制御すれば、この不具合及びエンストの問題は混合気がすでに希薄側にあるので悪化することが分かっている。さらに、部分スロットルでの動作時、気化器のアイドル回路から燃料を連続して、しかも自動空燃比制御せずに供給することの悪影響のため気化器は、エンジンの動作のためアイドル混合気より濃縮な燃料混合気を供給しがちとなる。
【0020】
非電気気化器に具体化されたそのような問題に対する一つの解決策は、マークエス.スワンソン(Mark S. Swanson)の名義で発行され、本願の譲受人に譲渡され、参照によりここに加入する米国特許第5、250、233号に記載されている。この発明では、組合せ加速ポンプ及び閉止装置を設けてアイドル室への燃料を制御する。好ましくは、加速器及び閉止装置はスロットルのアイドル位置からの移動により作動され、エンジンを加速するため初めは比較的小量の追加燃料を供給し、そして広開スロットル作動条件下アイドル回路を閉止する。これにより燃料がアイドル回路にブリード戻りするのが防止され、そのためスロットルがアイドル位置に戻り、閉止装置が開口するとき、アイドル燃料は利用可能状態なのでアイドル条件下でのエンジン作動のため直ちにアイドルジェットに供給される。さらに、’233特許の機構のピストンと弁の間の”から動き”のため、スロットルが部分的にのみ開口するとき、アイドル容器及び関連のアイドルポートへの燃料の供給は閉止され、これによりエンジンの部分負荷条件下アイドル回路の空燃混合気への影響を無くし、燃料混合気は気化器の主ノズルによってのみ決定されることとなる。従来の非電気ダイヤフラム気化器に関し’233特許に開示されたような問題は、特に前述の’920及び’912特許の方法及び装置を利用するときにも存在し、空燃比調整を燃料流を主ノズルにのみ変えることによって制御する限り電気制御の空燃比を最適化する燃料調整をより酷く損なうことが発見されている。
【0021】
小型エンジンのダイヤフラム気化器に電気制御可能調整を実施する際の別の問題は、両チョーク及びスロットル弁の手動制御を保持する必要性にあり、これにより変わりやすく制御不能の作業者の手動が制御システムに介在し自動システムの目標を挫折させることになる。
【0022】
もちろん、部品デザインをあまり複雑化せず、気化器の製造及び組立のコストを増加せず、かつ動作寿命及び信頼性並びに有用性を犠牲にすることなく、自動システム部品をまとめて低コストでコンパクトな気化器パッケージとすることに関連する他のすべてに優先する問題もある。
【0023】
【発明の目的】
従って、本発明の目的は、改良型の気化器及び方法及び装置であって、これを制御してより正確、確実、自動的に該気化器と関連したエンジンの空燃比を好ましいレベルに調整するものであって、前述の’920及び’912特許の方法及びシステムを全体的又は部分的に、また他の先行技術の電気制御式燃料調整方策及びシステムを効率的に利用できるものを提供するにある。
【0024】
本発明の他の目的は、エンジンのアイドル状態からの加速を容易にし、エンジンがアイドルから急速に加速するときのエンジンの瞬間的な遅れや不具合を実質的になくし、エンジンの広開スロットルからアイドル動作状態への急速減速時、最適の希薄混合気側に調整した空燃比でエンジンを走行させながらエンジンの不具合とエンストをなくし、一酸化炭素及び他のエンジン排出物を減じ、エンジンの部分的スロットル作動状態時望ましい空燃比及び混合気を提供し、比較的設計が簡単かつ製造及び組立が経済的であり、及び長く有用な服務寿命を有する前述の性格の改良型気化器と、関連の自動空燃比制御システム及び装置を提供することにある。
【0025】
別の目的は、動作が高度に正確かつ安定し、大きなエンジンの振動や空気冷却された単一シリンダエンジンからの熱等の苛酷な小型エンジンの作動環境の不利な条件に耐えるよう適合し、一貫して安定し寿命の長い空燃比調整の作動制御を提供し、構成及び動作がコンパクトで頑丈であり、’912特許及び/又は’920特許の方法を改良された方法で行うのによく適合したテスト−測定−調整サイクルを迅速に行わしめる自動制御用気化器と方法及び装置を提供することにある。
【0026】
さらに別の目的は、ダイヤフラム又はフロート型気化器に、自動、電子制御燃料調整システムであって、作業者の不適切な手動チョーク及びスロットル制御操作による自動システムの悪化又は挫折を防止するシステムと組合せ可能な機械システムを設けることにある。
【0027】
【発明の概要】
手動制御のチョーク及びスロットル弁と、燃料が共通の調整室から供給される関連のアイドルジェット及び主調整ノズルを備えた小型エンジン用気化器であって、該気化器に内蔵されたソレノイド動作のポペット弁及び/又はギヤ駆動ニードル弁及びこれと協働する電子制御回路及びシステム部品によって空燃比が自動調整される気化器。組合せた加速ポンプ及びアイドルジェット閉止機構をも内蔵して、スロットル軸により機械的に操作して、エンジンの高速アイドルを超えての走行時主ノズルのみが燃料を供給するようにし、これによりエンジン動作を改良すると共に適正な自動電気空燃比調整制御を補助する。機械的なチョーク/スロットル連動機構もまた、エンジンの高速アイドルを超えての走行時部分的な絞り(choking)を、絞りのときはスロットル動作を防止してこれによりさらに電気空燃比制御を補助し、及び/又はエンジン排気システムの触媒コンバータの破損を防止する。自動システムにより制御される電動機のウォームギヤ駆動ユニットは主調整ニードルに取り外し可能に連結され、これをインクレメンタル微調整し、また自縛してエンジン閉止時設定した調整を保持する。
【0028】
協働する電子及び機械制御システム部品は横に片寄った制御ボックス及び気化器本体の傾斜配向が特徴のコンパクトな全体包装内に配置され、ダイヤフラム型燃料ポンプはボックス及び本体を共有して電子及び機械部品を流入する燃料により中間冷却し、同時に気化器のベンチュリ通路内の燃料蒸発を補助する。
【0029】
本発明の前述及び他の目的、特徴及び利点は以下の最良の形態、特許請求の範囲及び添付図面(別異の表示がない限り工学設計比例尺による)の詳細な記載から明かとなろう。
【0030】
【好ましい実施態様の詳細な説明】
【気化器の基本構造及び動作】
図1、5、8及び10は本発明を具現化するダイヤフラム気化器50を表す組立図であり、該気化器は直線の中央貫通ベンチュリ通路54を有する鋳造し、加工したアルミニウム本体52から成り、該通路中にはスロットル弁板56(図1及び8)が動作可能に配置されスロットル軸58に取り付けられている。スロットル弁は、図4及び8に示すように軸58を時計回りに回転させてスロットル板56をベンチュリを通る空気流の方向(図8及び10の矢印A)と略平行に配置することにより、図1及び8に示す閉鎖した通常の(低速)アイドル位置から広く開口したスロットル位置(図35に示す)に移動可能である。好ましくは、チョーク軸62に取り付けたチョーク弁板60(図8及び10)をまたスロットル弁の上流でベンチュリ通路内に配置する。使用時、気化器50はエンジンの吸気マニホルド又はクランク室上に取り付けられエンジンの吸気サクションが大気をベンチュリ通路54を介して矢印Aの方向に引き込んで空気と燃料の混合気をエンジンに吸引する。
【0031】
燃料は気化器本体52の底部に形成した調整室66から主調整ノズル管64(図5)に供給される。動作時、調整室の燃料は、ダイヤフラム70によって作動する調整室入口弁68により略一定した大気圧以下の圧力に維持される。ダイヤフラム70の上面(図5で見て)は調整室66と連通し、その下面は、ダイヤフラム室カバー板76の開口74を介して大気と連通する空気室72と連通する。入口弁68は、ピン80に枢支され、ばね82によって付勢されたレバーアーム78によってダイヤフラム70に動作可能に接続されている。主ノズル64に供給される燃料の量は、本体52の通路86にねじ込み可能に収容された高速混合気ニードル弁84によって変化させ、所定の範囲内で自動的に調整できる。可変のニードル弁84の自由端は、上流側で本体通路(図示せず)を介して調整室66と連通し、下流側で本体通路90と連通する通路座88を通過する燃料流を制限する。通路90は弁室94に通じる本体通路92(図9)を介して主ノズル64と連通し、該弁室には後により詳細に説明するようにポペット弁96が配置される。室94は弁座インサート100の通路98を介して主噴射ノズル64(図5)と連通する。
【0032】
同様に、燃料は調整室66からアイドル燃料ポケット又は容器101及び関連のアイドルポート101a、101b、101c及び101d(図34)に供給されるが、これらは従来の方法で気化器本体52に設けられ、前述の米国特許第5、250、233号(特に図3及び関連の記載)に開示された方法によりスロットル板56と関連づけて構成され、動作可能に配置される。上記米国特許は参照によりここに加入する。調整室からアイドルポケット101及び関連のアイドルポートに通常供給される燃料の量は、従来のアイドル調整ニードル弁アセンブリ102(図1及び10)によって変更し、所定の範囲内で調整でき、該アセンブリはねじ付通路(図示せず)に収容され、関連の本体通路ポート(図示せず)を介して調整室66と連通する関連の通路座と協働し、かつ’233号特許のニードル弁52に対応する。
【0033】
【加速ポンプ及び閉止装置】
本発明の一つの特徴によれば、自動電気気化器50は’233号特許で参照番号が60の加速ポンプ及び閉止装置を備えることが好ましく、これにより様々な動作条件下アイドリング容器ポートに供給される燃料の量を制御する。気化器50の低速回路は従って、スロットル弁56を所定の角度開口することにより動作不可となる。従って、この状態では燃料は高速回路からノズル64を介して放出されるのみであり、これによって閉止装置60はこの動作期間中気化器からエンジンへの全燃料流がもっぱら高速混合気ニードル84によって制御されることを保証する。
【0034】
気化器50内のこの閉止装置は図8において全体として104の符号を付され、’233号特許の装置60に対応する。従って、閉止装置104は、O−リング107を担持するピストン106と、弁108と、ばね110と、O−リング弁座112と、入口通路114(図8)と、関連の出口通路116(図2)と、その中の逆止め弁アセンブリ118と、アイドル容器101に通じ、前述の米国特許’233号に記載され、クレームされたように機能する同様な構造に対応する下流通路120を有する。同様に、スロットル軸58はカム面122(図8)を規定する切欠きを備え、該カム面にはピストン106のヘッド124がばね110により付勢され当接する。
【0035】
従って、スロットル軸58が回転してスロットル板56を図1、8及び34に示す通常のアイドル位置から図35に示す広開スロットル位置に移動するにつれて、カム122はピストン106及び関連の弁108を前進させ、弁108の先端をO−リング座112、114に当接させ、これによって調整室66からの燃料流を閉止する。弁108を開くと、燃料はアイドル調整ニードル弁アセンブリ102の手動調節可能な流量制御の下通常室66から入口通路114を介し、O−リング112を通ってO−リング112とピストン106の間に規定された室126に入り、その後室126から出口通路116、逆止め弁118及び通路120を介してアイドル容器に流入する。
【0036】
スロットル軸58を回転させてピストン106をさらに前進させるとまた、一定量の燃料が室126からアイドル容器101及び関連のポートを介してベンチュリ通路54に入り、その後エンジンの吸気マニホルド又はクランク室に流入してエンジンを加速するための燃料を供給する。エンジンが加速すると、ベンチュリを通る空気流は増加し、従って燃料は吸引により主調整ノズル64を通って供給される。また、このような広開スロットル動作時、弁108は閉じられ、追加的な燃料はアイドル容器に供給されない。エンジンの広開スロットル動作時、逆止め弁118は燃料の逆流と、混入空気がアイドル容器から室126に向けて流れるのを防止する。この逆流傾向は、若干のエンジン及び気化器においてスロットル弁板56を最初にアイドル位置から開口すると略同時に発生し、燃料を瞬間的にアイドルポケット101から逆流させ、エンジンの性能に悪影響を与える。従って、このようなエンジン及び気化器の場合、逆止め弁118を包含させるのが非常に好ましい。それというのは、そうしなければこの瞬間的な逆流は閉止弁108がスロットル軸58の回転によって閉じられる前に発生するからである。
【0037】
スロットル軸58をアイドル位置に回転させてエンジンを急速に広開スロットル状態からアイドル状態に減速すると、対応するカム面の回転によりピストン106が圧縮ばね110の付勢により急速に後退する。これにより弁108が開くと共に、燃料を調整室66から燃料ポンプ室126に引き入れるポンプ作用が生じ、アイドリング条件下エンジンの動作のため燃料を急速にアイドルポケット101及び関連のアイドルポートに供給する。ピストン106がこのようにばね後退するので、逆止め弁118によりアイドル容器101からポンプ室126への燃料及び混入空気の逆流が防止される。
【0038】
ピストン106と弁108の間の”から動き”のため、この米国特許第’233号の特徴によれば、スロットル板56が部分的にのみ開くと、弁108はO−リング座112に当接してアイドル容器及び関連のアイドルポートへの燃料の供給を閉止し、これによりエンジンの部分的負荷条件下空燃比又は混合気へのアイドル回路の影響をなくし、エンジンの燃料混合気はもっぱら主ノズル64からの出力によって決定される。閉止及びポンプ装置104と、逆止め弁118及び関連のアイドル容器、アイドルポートアイドルニードル弁調整及びダイヤフラムは前述の米国特許第’233号に詳細に述べられているので、ここではこれ以上詳述しない。
【0039】
本発明の好ましい実施例の空燃比制御システムにおいてこの特徴は空燃比の自動制御を適正に機能させるためには特に重要であることが分かっている。それというのは、この特徴によりこの動作期間中の全燃料流の制御がもっぱら、弁84とノズル64の間に下流連続流連通で配置された高速混合気ニードル84及び関連のポペット弁96の調整の影響下に行われるからであり、後により詳細に説明する。
【0040】
【電気システム制御ボックス】
本発明の別の特徴によれば、気化器50にはは制御ボックスハウジング150を設け(図1、5及び10)、該ハウジングは適当なガスケットを介して気化器本体52の平らな上面に取り付けられ、平らな底壁152を有し、該底壁は従来のエンジン−圧力−パルス動作のダイヤフラム燃料ポンプ153の構造のほぼ半分のためのカバー及び室板を構成し、ポンプ153の残りの構造は気化器本体52の上部に設けられる。ポンプ153はその他の点で従来の構成に係り、従って図5において鎖線で略図的に示す。しかしながら、図5に示すポンプ室153a及び153b及びガスケット及びちょうつがい弁/ダイヤフラム153cにより、また図1に部分的に示す燃料供給ホース入口ニップル153dにより明かなようにポンプ153の構造の一部を構造的に示す。
【0041】
ハウジング150は全体として長方形の箱状構造物から成り、該構造物は好ましくは鋳造により形成され、底壁152から一体的に直立して制御ボックス用内部空洞158を規定する一対の横に対向した側壁154、155と縦に対向した端壁156、157から成る。カバー板159がハウジング壁154−157の上縁に取り外し可能に固定され、空洞158をシールし、組立及びサービス用のアクセスを提供する。ハウジング空洞158に取り付けられた電子検出及び制御ユニット(図示せず)は、図5に回路板160によって略図的に示す従来のソリッドステート電子データ処理手段、電子膜記憶装置及び関連の制御ユニット部品を包含する。このような気化器50に使用可能な一実施例の制御システム部品は、参照によりここに加入する前述の米国特許第5、226、920号及び/又は第5、345、912号に開示されているので、その構成及び動作の詳細はここではこれ以上詳述しない。
【0042】
ハウジング150はまたハウジング150の端壁157及び側壁155と内部で隣接し、これと一体的に鋳造されたソレノイド副ハウジング162(図5)を一体的に内蔵し、該副ハウジングはその軸が弁座100のそれと一致して配向された筒状孔164を有し、該孔の下端は底壁152の底面において開口した大径深座ぐり166で終端する。ハウジングの底壁152は副ハウジング162と対向端壁156間の部分において適当な従来の空洞、通路、ポンプダイヤフラム及びちょうつがい弁を備え、これらは気化器本体152の平らな上壁170に設けた対応する通路、空洞等と協働して、通常ダイヤフラム型気化器に関連して設けられる従来のクランク室−パルス作動ダイヤフラム燃料ポンプ構造を規定する。従って、ここではこれ以上詳述しない。
【0043】
従って、ハウジング150の底壁152は気化器50のダイヤフラムポンプ構造物の約半分を提供し、これによって従来の気化器のポンプをカバーする室板と、電子部品コンパートメント158の底壁の二重の機能を果たす。エンジン用の流入液体燃料は一般に装置の燃料タンクの周囲温度でニップル153dを介してこの領域に入り、ポンプ出口本体通路(図示せず)を介して入口ニードル弁68の上流の室171に供給される前に壁152に設けたダイヤフラムポンプ空洞、及び本体壁170の153a及び153b等の空洞を循環する。従って、この燃料の循環はコンパートメント158を冷却するのを助け、かつその中で動作する電子部品から熱を、また孔164に収容したソレノイド172の動作によって発生する熱を抜くのを助ける。燃料がこのような熱エネルギーを吸収するにつれてその温度も高まり、これにより燃料がベンチュリ通路54に達したときに燃料の蒸発が助けられる。
【0044】
ソレノイド172は全体として筒状の外ケーシング174を有し、該ケーシングはソレノイドの電磁コアとして機能する筒状の内壁178と底部端壁176を介して一体的に接合する。壁174と178の間の環状の空洞にはソレノイド172の環状の巻線180が収容される。端キャップ182は外壁174の上端の肩溝に着座してソレノイド172の上端を閉じる。適当な電気端子板184を副ハウジング162の上壁188に設けた相補の開口186にはめ込む。ソレノイド162は相手方の板184の端子接触子(図示せず)と係合する電気端子接触子を有する。ハウジング150内の回路盤160に載置した部品と端子板182との間、及びエンジン点火マグネット発電機とを先に説明した方法で気化器50の外をめぐる電線(図示せず)により当業者には明かなように適当に電気的に接続する。
【0045】
ソレノイドハウジングの壁174は下端に外フランジ190を有し、その上にO−リング192を収容する溝を設け、該リングは孔166にシール可能に着座して燃料がそこを通過して上方に漏れるのを防止する。底部端壁176は吊設されO−リング196によって囲まれた環状のリブ194を有し、ソレノイド172の下端が気化器本体52の上面389に設けた環状の空洞にシール可能に着座する。この空洞は平らな底壁198と周壁200によって規定される。従って、弁室94は壁176及び198とリブ194の間に規定され、O−リング196により漏れに対してシールされる。
【0046】
ポペット弁96はソレノイド172の移動可能な弁棒として機能する適当なアルミニウム製の筒状の弁棒202を有する。弁棒202はベアリングスリーブ204に摺動可能に収容され、該ベアリングスリーブはコアスリーブ178の内壁内に収容され、固着される。弁棒202の上端にはコアスリーブ178内を摺動する筒状のヘッド206が一体的に固着される。強磁性の電機子ディスク207はヘッド206にすえ込み固定され、ケーシング174の上端とキャップ182の下面上の環状ストップの間を電磁往復し、同様に弁96を往復動させる。圧縮コイルばね208は弁棒202を囲み、上端及び下端でそれぞれヘッド206の下面及びスリーブ204の上縁と当接して弁棒202を上方に、図5に示す弁開口位置に付勢する。弁96は弁棒202の下端に同軸に固定した筒状のディスクの形をしたポペットヘッド210を有し、該ポペットヘッドは弁棒軸と垂直な平らな下面を有し、該下面は閉鎖位置において弁インサート100のエラストマ製弁座環帯214(図7)の平らな上面212にシール可能に当接するようになっている。インサート100はまた環状の保持リング216を包含し、該リングは本体52にあけた上端が面198に開口する孔218にプレスばめされる。座214はインサート214に設けた周溝に着座する内部リブ220によってリング216内に保持される(図7)。
【0047】
ソレノイド172に電圧を加えてポペット弁96を下方に、すなわち閉鎖位置に駆動すると、ニードル弁84を通過して主ノズル64に流れる燃料は閉止され、従ってノズル64を介するベンチュリ54への、またその逆の全ての燃料流は閉止される。
【0048】
【ニードル弁84用ウォームギヤ駆動装置】
図1、5及び10−32を参照すると、本発明の他の特徴により、電気機械式自縛ウォームギヤ駆動ユニット250がニードル弁84を互いに反対の回転方向に動作させるべく気化器50の側部に取り外し可能に取り付けられる。駆動ユニット250は気化器本体52の側部取付ボス252にねじ254及び256(図10)によって取り外し可能に固定される二つの部分からなるハウジング260、262で構成される。ハウジング250の外側及び中央寄り部分260及び262はそれぞれそれらのみで図11−18及び図19−24に示す。ハウジング260及び262は好ましくは一体の射出成形プラスチック品として作成し、必要に応じて適当に中空にし、加工して図12−24に縮尺して示すようにカップ状の構造及び形状とする。ハウジング部分260及び262は輪郭が相補的であり、その開口側が互いに向き合うように平らな正面接合によりはめ合わせ、これにより三つの連通用ハウジング内コンパートメント264、266及び268を規定し、その中にはそれぞれステップ駆動電気サーボモータ(図示せず)、ウォームギヤ270(図25及び26)及びはすば平歯車272が収容される。ハウジング部分260及び262は、部分260の上部及び下部取付開口271及び273に挿入され、部分262の対応する上部及び下部ねじ付開口274及び276に受け入れられる一対の小ねじ(図示せず)によって取り外し可能に接合される。
【0049】
組み立てたウォームギヤ駆動装置250は日本のマブチモータ会社製のモデルFFN20PAのような、市販の電子制御の電気ステップモータ(図示せず)を含む。モータ及びウォームギヤ270は堅固なサブアセンブリであり、モータ出力駆動軸280(図25)がウォームギヤ270の上端のめくら孔282に同軸にプレスばめで挿入され、これによりギヤ270に対して回転しないよう固定されている。モータ及びウォームギヤサブアセンブリをまず開口した外側ケーシング部分260に横から挿入し、モータ上の上部電機子突出部(図示せず)をケーシング部分260の上端のボス286に設けた固定スロットに合わせ、その中に回転しないように保持する。モータの下部円形外縁を棚又はハウジング突起288に着座させ、これによりウォームギヤ270をその筒状下部ステム290をケーシング部分260の底部に設けた横開口凹所292に回転可能に収容させながらコンパートメント266に位置させる。
【0050】
次に、はすば平歯車272及び駆動ユニット出力軸294のサブアセンブリ(図26)を、軸294のギヤハブ部296をギヤ272の中央貫通孔298に挿入してまず別途組み立てる。ハブ部296の平ら部300をギヤハブ298の平ら部302と合わせ、これらの部分を互いに回転しないよう固定する。Eリング保持具304をその後軸294の溝306に挿入する。次にこのギヤ272及び軸294のサブアセンブリを外側ケーシング部分260に端部から挿入し、軸294の筒状小径軸受先端308をケーシング260の中央よりに突出したジャーナルボス312に形成した筒状めくらジャーナルポケット310に係合させ、またウォームギヤ270のウォーム歯314をはすば平歯車272の歯316と歯合させる(図25及び26)。
【0051】
モータ用の電気リード線(図示せず)はケーシング部分260の上壁及びフランクボス286に設けた貫通スロット320及び322(図11及び12)を介して一対のハウジング260内に供給される。
【0052】
その後軸294を部分262の主ジャーナルハブ326のジャーナル孔324に合わせ、これに通してハウジングの中央寄り部分262を外側部分260と組み合わせ、軸294の六角端部328が部分262から突出し、軸294の筒状軸受部330が図26に示すように孔324に軸受されるようにする。二つのハウジング部分は、中央寄り部分262の固定タブ332を部分260のウォームギヤジャーナルポケット292に挿入し(図26)、部分260のボス286を部分262の上端に設けた相補ポケット334に挿入(図19−21)することにより外側の同高面が当接して正確に組み合わされる。これによりこれらケーシング部分の上端及び下端の締め具孔が整列すると共に、部分262の棚突起288’が部分260の対応する棚突起288と整列して略360゜の突起を形成し、モータを両ハウジング部分のモータポケット空洞264に収容し、両部分を同一平面の組立分離線336(図5)で当接させたときにモータの下縁を支持する。
【0053】
ハウジング部分260、262をこのように組み合わせると、タブ332はジャーナルポケット292内に位置し、その端面がギヤ270のジャーナルステム290に隣接してウォームギヤの下端用の閉鎖ジャーナルポケットを形成する。モータの上端はすでにハウジングスロット284に回転不能にはめ込まれ、該スロットはその中央寄り端部で部分262により閉鎖される。ハウジング部分260及び262はその後ケーシング部分の整列させた上部締め具孔271、274及び下部孔273、276に前述の締め具を挿入して接合する。
【0054】
次に、連結スリーブ340(図30−32)を軸294の六角端部328にプレスばめしてその内部六角孔342を回転不能に係合させるが、連結スリーブ340を軸294に取り付けた状態は図5及び6に示す。ギヤモータ駆動ユニット250のサブアセンブリはこれで完了し、後は気化器50に組み付ければよい。
【0055】
高速混合気ニードル84を駆動ユニット250の取付の前にまず図5に示すように気化器本体52内の動作位置に組み付けるのが好ましい。図27−29に明らかなように、ニードル84はわずかに円錐形にテーパの付いた弁先端350を有し、該先端は本体の通路座88に同軸に嵌入し、その燃料流の断面をニードル84が本体52内を前後にねじ込まれるときその軸方向の移動に応答して変更する。ニードル84の筒状軸受部352は通路88と同軸の深座ぐり354内に回転可能に軸受され、軸方向に摺動可能であり、ニードル弁84のおねじ部356は気化器本体52のめねじ通路86にねじ込み可能に収容される。ニードル84はめくら孔360が外側端で開口したスロット付筒状駆動ヘッド358と、互いに正反対に対向し、孔360に開口した一対の被駆動スロット362及び364(図27及び29)を有する。ヘッド358はねじ付孔86と同軸で、気化器のボス252の外面に開口する別の深座ぐり368(図5)内に軸方向に摺動可能に軸受される。
【0056】
ウォームギヤ駆動ユニット250を気化器50に組み付け、ニードル84に動作可能に駆動連結するため、ユニット250を図5に示すようにボス252と並置し、連結器340の互いに正反対に突出する一対の駆動ウイング370及び372(図30−32)をニードルヘッドのスロット364及び362内に挿入する。連結器340がニードル84と動作係合した状態を図5に示すが、ここでハウジング部分262の中央寄りの面は気化器のボス252の外側面252と当接している。図6に示すように、連結器340はニードルヘッド358の相手係合面と緊密なすべりばめするよう寸法決めされている。
【0057】
駆動ユニット250は、取付ねじ254を部分260の孔380(図11)に挿入し、部分262の取付タブ384のねじ孔382(図19及び24)を貫通させ、その後本体52の側面に設けたねじ付開口(図示せず)にねじ込んで気化器本体52に固定する。もう一方の駆動ユニット取付ねじ256は部分262の取付タブ388のねじ孔386を介して気化器本体52の前面に設けたねじ付開口(図示せず)内に挿入する。これによりユニット250はしっかりと取り外し可能に気化器本体52に取り付けられ、連結器340が軸方向において固定されてニードル84をユニット250のステップモータの制御の下互いに反対の回転方向に回転駆動する。ステップモータのいずれかの回転方向への回転運動は、ウォームギア270、はすばギヤ272、軸294及び連結器340を介して伝達され、ニードル84を回転させてニードルの先端350をねじ移動させて通路座88を通る燃料流の断面を拡大又は減少させる。
【0058】
好ましくはギヤモータ駆動ユニット250はウォームギヤ駆動装置270、272を介して約37:1の高い減速比を有する。従って、駆動ユニット250に設けた前述のDC駆動モータは1ミリセカンドの電圧入力ごとに数度のみニードル84を回転移動させるよう設計されている。その高い減速比のため、ウォームギア駆動装置270、272は、モータがオフ状態のときニードルが振動によりいずれかの方向へ回転するのを防止する機械的な自縛作用を生じる。従って、ニードル84は駆動ユニット250のモータのオフサイクル時を通じ、またエンジンの閉止中調整した設定位置にロックされる。
【0059】
駆動ユニット250のギヤモータ及びソレノイド272は両方とも気化器50が取り付けられたエンジンの点火モジュールによって動き、それぞれ比較的低動力消費装置であることが好ましい。例えば、前述のギヤモータは一般に使用サイクル時約4ワットを消費し、一方ソレノイド172は一般に使用サイクル時約5ワットの動力を消費する。さらに、本発明の別の特徴によれば、必要とされる全動力はさらに減じることができる。それというのは、ギヤモータとソレノイドは気化器50の自動方式動作においてそれぞれ空燃比調整及び希薄化テストを行うに際し決して同時に励起されることはないからである。
【0060】
【気化器50の形状】
本発明の別の、包装用形状特徴によれば、気化器本体52は断面が図1及び5に示すように非対称である。すなわち、(ベンチュリ通路54の軸と垂直な)図面の面において垂直面に対し約25゜の角度で左に傾斜している。本体52の上部及び下部壁面389及び390は従来の小型気化器の例にならって平らに配向され、互いにまたベンチュリ通路54の軸に対し平行である。しかし、上壁170には延長突起部391が形成され(図1及び5)、該突起部は気化器の左側部から水平に突出して制御ハウジング150が気化器本体52に対して横に片寄って取り付けられるようにしている。図10に明らかなように、気化器本体52の前後の側部とハウジング150の前後の側壁154及び155は互いにほぼ同一平面に配向され、気化器50の前後の全側部がベンチュリ軸と垂直な面を縦に互いにほぼ平行に延長する。しかしながら、気化器本体52の対向側壁は30゜の傾斜角で配向された傾斜表面部分392及び393(図1及び5)を有し、該部分を貫通してスロットル軸58とチョーク軸62の軸方向の両端が突出する。これらの軸は図面に示すように水平面に対して同様に約25゜傾斜している。
【0061】
気化器50の横に傾斜した形状及びハウジング150の対応した横への片寄りにより外部空洞が有利に形成され、該空洞内でチョーク/スロットル阻止機構400−468(後に説明)が関連のスロットルとチョーク軸の左端部に動作可能に取り付けられる。従って、図1に明らかなように、この制御リンク機構は突起391の下に配置され、気化器50の主要な外面である左側壁156と底カバー76の延長線によって規定される外部すみ空間内に収容される。
【0062】
図1、5及び10に示す気化器50の右側部を参照すると、制御ハウジング壁157には前述の垂直面から25゜の傾斜角で下方、外方に突出した棚壁394が一体的に設けられている。棚394は電気スイッチ機構395(図1、3及び10)を取り外し可能に取り付ける台を構成する。スロットル軸58の外部に突出した右端部には関連の従来のスロットルストップ及びばね構造物が設けられ(図1及び8)、本体ストップボス391及びスロットルストップ低速アイドル調整ねじ393、またスイッチ作動カム396と従来の方法で協働するようになっている。スイッチ機構395上のばねレバー397はスロットル軸の回転中の適当な時点でカム396により作動され、ハウジング150に内蔵された自動空燃比制御システムの電子回路の下流の適当な動作段階を可能及び無能とする。
【0063】
従って、図1及び10を比較することによって、スイッチ機構395も、スロットル軸58の端部に取り付けたスイッチ動作カム396及びその他のスロットルストップ及び付勢構造物もまた突出する駆動ユニット250と上壁159の外面によって気化器50の右側に規定される外部空洞の境界内に保護されて配置されることが分かるであろう。
【0064】
従って、気化器本体52の傾斜配向と、これと相補的なチョーク及びスロットル軸の傾斜は制御ハウジング150の片寄り関係と協働して気化器の外部部品用のコンパクトな包装及び保護環境を提供する。この気化器の全包装内に気化器50に組み込む自動電気空燃比調整システムの追加的な制御回路部品及び電磁弁構造物を収容する必要があるにもかかわらずである。
【0065】
【チョーク阻止システム及び機構】
本発明のさらに別の特徴によれば、気化器50には本発明のチョーク阻止安全システムを設け、該システムによりスロットル弁を高速アイドルと全開位置の間に位置決めしたときに意図的に又は意図せずに作業者がチョーク弁を全開位置から離れる方向に部分的に絞り操作するという前述の問題を克服する。これまで、このようなチョーク操作は、空気/燃料混合気を部分的にチョークして意図的に過度に濃縮し、走行エンジンの暖気段階を速めようという誤った努力の際に見られた。しかしながら、本発明のチョーク阻止特徴によれば、このような不利な過度の濃縮は、スロットル弁の角度が所定値を超えるときにはチョーク弁の作動をブロックすることにより防止される。これによりエンジン走行状態時の絞りにより生じるエンジン及び排気システムへの過剰燃料の供給、また排気による大気汚染が防止される。これはもちろん本発明の自動空燃比制御システム及び機構を持たない従来の非電気気化器にも使用できる重要な特徴である。このことは特に触媒コンバータを備えたエンジンにいずれかの種類の気化器を使用する場合に当てはまる(これは本発明の電気気化器を備えたエンジンにも好ましい方式である)。逆に、コンバータがなくても、チョーク阻止特徴は本発明による空燃比自動制御用のフィードバック制御方法及び機構を備えた気化器50を首尾よく動作させるのに少なくとも同じくらい重要である。
【0066】
概して、本発明のチョーク阻止安全システム及び機構はスロットル弁開口が所定範囲のときチョーク弁が広開から閉位置に向けて移動するのを防止するよう作動する。ここに例示する実施例では、チョークのブロックはスロットル弁が高速アイドル位置をわずかに過ぎた位置と全開位置の間の範囲で開口するときに生じる。
【0067】
チョーク阻止安全特徴はまた従来のチョーク−スロットルコールドスタート設定用ラッチ機構をとり入れ、改良されたシステムはチョーク弁をエンジンスタートのため全閉したとき自動的にスロットル弁を若干開口、すなわち低速から高速アイドルに移動させ、スロットル弁をスタートのためこの位置に係止させておくのにも動作可能である。このラッチ機構はスロットル弁が低速アイドル位置に向けて戻るのを積極的に防止するが、スロットル制御リンク仕掛を介して加えられるスロットル開口力に降伏して外れ、これにより自動的にチョーク弁を広開位置に復帰させる。
【0068】
一般に、本発明のこの特徴の前述した方式の動作は従来のスタート連動機構のスロットル及びチョークレバーに単に材料を付加し、これら修正したレバーがそれぞれ対抗するレバーの移動を所定の角回転値に達した後ブロックするようにすれば経済的に達成できる。後述するように、この基本的な改良の概念は、スロットル及びチョーク軸が同一又は互いに反対の回転方向に動作してそれぞれ開及び閉位置間を制御移動する気化器に適用できる。しかしながら、チョーク及びスロットル軸の回転方向によっては、本発明のこの特徴に係るシステム及び機構は図48−50の同一回転方向の実施例に示す簡単なものから図33−35の逆回転の実施例のものに、かつ前述した気化器50に適用したように若干変更する必要がある。
【0069】
図1、4、8及び33−47は逆回転気化器50に適用した本発明のチョーク阻止安全特徴を示し、チョーク弁60は通常図34の全開位置に向けて逆時計回り(図33−35で見て)に回転するよう降伏可能にばね付勢され、他方スロットル弁56は図35に示す全開位置に向けて時計方向に回転しないよう降伏可能にばね付勢されている。これまで一般に作られたこの型の気化器では、チョーク軸62にはチョークレバー400を設け(図1、4及び33−35)、該レバーは図40及び41に別途示すように構成される。チョークレバー400は平だ円の取付開口402を有し、これによりチョークレバーはチョーク軸62に回転不能に固定されそれと共に回転する。チョークレバー400はまた従来の手動スロットル制御リンク仕掛(図示せず)を接続するための開口404を有する。レバー400は上端に気化器本体に向けて若干内側に傾斜したタング406を有する。
【0070】
チョーク軸62にはまた図36−39に別途示すように構成された高速アイドルロックレバー410が自由回転するよう取り付けられる。レバー410はレバー410を軸62に軸支するための貫通孔414を備えたハブ412を有する。従来のロック指416がハブ412から半径方向外方に突出し、その自由端に湾曲したカム面418を有する。指416はまたばね446(図8)に降伏可能に付勢されてレバー400のタング406(図4)と当接する横に突出したウイングタブ420を有する。
【0071】
スロットル軸58は図46及び47に別途示すように構成されたスロットルレバー422を担持する。レバー422は平だ円の取付開口424を有し、該開口はスロットル軸58の相手方平部分に取り付けられて両者を互いに固定し一緒に回転させる。レバー422には通常の手動で動作するスロットルリンク仕掛(図示せず)を接続するための開口426を設けてスロットル軸に制御された回転力を付与する。レバー422の外側自由端には通常どおり凸状に湾曲したカム面428と、収束する切り込み面430及び432によって規定されるコールドスタートロック用ノッチを設ける。
【0072】
従って、チョークレバー400、高速アイドルロックレバー410及びスロットルレバー422は協働して従来のやり方に従いチョーク及びスロットル弁60及び56間にコールドスタート高速アイドルロック係合を実現するよう設計されている。エンジンを閉止し、スロットル制御をエンジンの低速アイドル設定から後退させると、スロットルレバー422は降伏可能に図34の通常の(遅い又は低い)アイドル位置に保持され、スロットル弁56が同様にばね433(図8)によって図34に示す略全閉の低速(通常の)アイドル位置に付勢される。その後、エンジンをスタートさせるため、作業者はチョーク制御リンク仕掛を操作して弁60を時計回りに図34の広開位置から図33の全閉位置に回転させることによってチョーク弁60を回転させる。この回転時タング406はタブ420を押圧してロックレバー410を同様に図34の位置から図33の位置まで時計回りに回転させる。従って、チョーク弁60の閉位置への回転時、チョークロックレバー410がスロットルレバー422に向けて振れるにつれて、指416のカム面418がカム面428に当たり、指416の自由端が図33に示すノッチ面430及び432に入り込み、係止されるまでスロットル付勢ばねの力に抗してレバー422を最初に時計回りにカム移動させる。このカムによる相互係合はこれによりスロットル弁56を図34の低速(通常の)アイドル位置から図33の高速アイドル位置まで時計回りに回転させる。これによりスロットル弁はチョークを全閉したとき自動的にコールドスタートにふさわしい位置にセットされる。
【0073】
ひと度エンジンがスタートされ、自力で走行すると、作業者はチョーク弁を手動で開き、必要に応じて閉と開の間のどこにでも位置づけることができる。しかしながら、カム指416はこのようなチョーク操作時スロットルレバー422と係止されたままであり、これにより積極的にレバー422(及びスロットル弁)が低速アイドルに向けて逆戻りするのを防止し、また降伏可能にレバー422(及びスロットル弁)を係止したスタート位置から全開に向けて回転しないよう保持する。他方、もし作業者がスロットル制御リンク仕掛を作動させて強くスロットル弁を開くと、その結果生じるスロットルレバー422の時計回りの回転によりカム指416の自由端がスロットルレバーのノッチ430/432からはずれ、それと同時にチョーク軸付勢ばねによりチョーク弁が逆時計回りに回転し、全閉から全開位置に戻る。従って、一旦指416の自由端がこのようにスロットルレバーのノッチから離脱すると、スロットル弁はその全範囲のどこにでも位置づけ可能である。スロットルの制御を解放すると、スロットル軸付勢ばねによりスロットル弁56は時計回りに回転して図34の全閉、通常アイドル位置に戻り、エンジンはその後減速して通常のアイドル速度で走行する。
【0074】
チョーク/スロットル高速アイドル連動の前述の従来の方式の動作を変換して本発明のチョーク阻止安全特徴を設けるには、気化器50の場合のように逆回転のチョーク/スロットル弁開口及び閉鎖運動をする気化器の場合、本発明により以下の修正を行う。
【0075】
まず、比較的大きな平刃状延長部440をチョークレバー410のハブ412と一体の半径方向外方に突出した延長部として追加する。この追加した材料はストップ刃440の自由端に特別輪郭のブロック縁が形成され、該ブロック縁は本発明の一実施例を示す図33−35に縮尺して示す側面図及び図36−39に別途示すように面442及び444の複合曲線によって規定される。
【0076】
さらに、特別のスロットル−チョーク阻止レバー部分450を本発明によりスロットル軸58に設けるが、その構成上の詳細を図42−45に縮尺して示す。レバー450は貫通孔454を備えたハブ452を有し、該貫通孔により部分450はスロットルレバー422の中央寄りで該レバーに隣接してスロットル軸58に自由回転するよう軸受される。レバー450はまたハブ452と一体の半径方向外方に突出する延長部として形成された特別輪郭のストップ刃456を有する。刃456は特別輪郭の凸状面458を有し、その外側ブロック縁は刃456の自由端に規定される。その輪郭及び寸法関係は図33−35及び42−45に縮尺して示す。
【0077】
レバー450はまた、刃456の外側の上端近くからレバー422の移動面中に突出するストップピン460と、刃456の中心から中央寄りに突出してレバー付勢ばね466の一端464(図1及び4)を受容するばねフックピン462を備える。ばね466の他端は中央寄りに突出して気化器本体の保持開口469と係合するタング468で終端する(図8)。ストップ刃456はまた刃456の上端で外縁凸状面458と合併し、図33、43及び45の側面図に明瞭な輪郭を有する凸状トー縁面457を有する。
【0078】
さらに一つの修正を加える、すなわち一体の延長ストップアーム422’を開口424に対して半径方向かつ接線方向に、またレバー422の主刃アームとほぼ反対方向に延長するようにスロットルレバー422に設ける。ストップアーム422’の自由端は中央寄りに延長したストップタブ422’(図46及び47)で終端する。組立と動作に際し、ストップタブ422’はストップ刃456の半径方向に延長したストップ縁470と当接係合し、これら二つの部分が図33に示す位置まで角度的に広がったときにレバー450が軸58を中心にレバー422に対して逆時計回りに回転するのを制限する。逆に、スロットル軸58を中心とするレバー450のスロットルレバー422に対する時計回りの回転は、これら二つの部分の刃がばね466によって互いに向けて回転し図34及び35に示す相対位置に至るときにピン460がレバー422のストップ面472に当接して制限される。別の方法で制限しなければ、スロットルレバー422をスロットルリンク機構で作動するとレバー450は降伏可能にばね466に付勢されてピン460をスロットルレバー422に当接させる。
【0079】
本発明の前述のチョークスロットル阻止システム及び機構の動作に際し、図33−35から明らかなように、高速アイドルロックレバー410上のストップ刃440は補助スロットルレバー450のストップ刃456と協働し、対抗するレバーの移動を所定の角回転値に達した後ブロックする。従って、チョーク弁60を前述のように図34の広開位置から図33の閉位置に回転させ、前述のように指416とスロットルレバー422との間にコールドスタート用のカム運動とラッチ係止を生じさせると、刃440は図34の位置から図33の位置に一緒に回転する。このチョーク刃440の枢動時、ブロック用縁面444はトー面457に当接し、その後トー面457を押圧し、補助スロットルレバー450を図34に示す位置から逆時計回りに回転させてその縁部470をほとんど主スロットルレバー422のストップタブ422”に係合させる(図33)。スロットル弁456もまたこの時には前述のように指416によって高速アイドル位置に解放可能にラッチ係止される。この時チョーク弁60は全閉し、スロットル弁56もこれによって自動的に高速アイドル位置に保持されて気化器50はエンジンのコールドスタートのため適正に条件づけられる。
【0080】
さらに、もし作業者がチョークレバー400を図33の位置に保持すれば、スロットル弁456は短い角度距離だけ時計回りに回転できこの高速アイドル位置を超えて若干、すなわち指416をノッチ430−432から離脱させるのに十分なだけ開く。これはひと度タブ422”が刃縁470に当たった場合のストップ刃440の刃456に対するブロック作用による。これにより、レバー422がスロットル軸458に固定取付されるのでこの軸がこの状態でさらに時計回りに回転するのが防止される。
【0081】
ひと度エンジンがスタートされ、自力で走行すると、作業者は手動でチョーク制御リンク仕掛を動作させ、チョーク軸62を回転させてチョーク弁60を図33の閉位置と図34の広開位置の間で逆時計回りに移動させることができる。スロットル弁56はそのようなチョーク操作の間高速アイドル位置に係止される。しかしながら、作業者が高速アイドル位置を超えてスロットル弁を強く開くと、ラッチ解除作用が生じる。すると、チョークばね446の付勢力が刃440のピン449に支持されたばねタング448を介して作用して(図4)チョークレバー410を逆時計回りに回転させ、タング406を押圧するタブ420によりチョークレバー400及びチョーク軸62を図34のチョーク開口位置に枢動させる。
【0082】
このチョークレバーのラッチ解除運動の初期において、ストップ刃440は同様にレバー410と共に図34の位置から図33の位置に逆時計回りに回転する。この移動の初期に刃456のトー457はばね付勢されてまずチョーク刃440の縁面442に沿って自由に摺動し、刃440の逆時計回りの枢動は補助レバー450のブロックを解除して補助レバーは縁面444との間に隙間ができるに従って時計回りに枢動できるようになる。刃440のブロック用縁面442及び444と刃456のブロック用縁面457及び458の協働的な輪郭によりこれらの面は分離し、この回転中に離隔されて、補助及び主スロットルレバー450及び422がばね466により逆枢動しピン460がレバーストップ面472に当接するまでそれらを角度的に閉じさせる。同時にレバー422はこの時点では作業者の制御の下スロットル付勢ばね433によりラッチ解除位置(図33に示すそれより若干時計回り側)から図34の全閉通常アイドル位置に戻るべく若干逆時計回りに回転できる。チョーク弁60はこの時点では全開し、スロットル弁56は通常の又は低速アイドル位置に入れることができる。
【0083】
本発明の前述のチョーク/スロットル連動機構によれば、スロットル弁56とチョーク弁60の両方とも通常開口し又は閉鎖することができるが、一度には一方のみである。すなわち、もし作業者がチョーク弁60を閉位置に回転させると、そのストップ刃440がストップ450との同一平面移動による相互干渉作用とタング422の抑制を介してスロットル弁56が図33の高速アイドル位置を若干過ぎた位置を超えて開口するのをブロックする。同様に、もしスロットル弁56が高速アイドル位置を若干過ぎた位置を超えて開口すると、それぞれの刃のストップ面458と444が当接干渉するのでストップ刃456の縁部の輪郭によりチョーク弁60の閉鎖運動がブロックされることとなる。それというのは、この範囲のスロットルの運動時ストップ450とレバー422はばね466により降伏可能に角度的に一体的に閉じて保持されているからである。
【0084】
従って、スロットル軸58が高速アイドル位置を若干過ぎた位置と低速(通常の)アイドル位置の間に角度的に配向されている限り、そしてそのようにこの範囲で配向されているときのみ、チョーク弁60を閉鎖し、又は開位置から閉位置に向けて操作することができる。従って、スロットルが高速アイドルを超えて前進するとき作業者はチョークを”遊び”で部分閉鎖することができない。このことはこれまで作業者が空気/燃料の混合気を過度に濃縮してエンジンの暖気を急ごうとして不適切にエンジンを部分絞りするときに発生した。同様に、チョーク弁の閉位置への偶然的な移動もスロットルが高速アイドルを超えて前進するとき防止される。従って、チョーク阻止システムは過度の燃料がエンジンの燃焼室に入り、エンジンの排気と共に煙及び他の大気汚染物質が放出されるのを防止する。
【0085】
エンジンに前述の空燃比調整のための電子フィードバック制御方法を具現化する電気気化器50を装備すると、チョーク/スロットル阻止システムにより、作業者が高速アイドルを上回るエンジンの走行時部分絞りをしてこのシステムを駄目にし又は損ない、自動制御システムが不利な過度の濃縮状態に応答してエンジンの誤動作又は運転停止を防止する。例えば、エンジンをスタートした後作業者がスロットルを高速アイドルをいくらか超えた位置に設定してエンジンを暖気しようとしていると仮定せよ。また、この期間中に自動フィードバック制御システムのテストサイクルを始めるための十分に一定したエンジンの速度状態が得られたと仮定せよ。さらに、このチョーク/スロットル阻止システムがないので、作業者はチョーク弁を操作して部分絞りできると仮定せよ。自動制御システムはこの過濃縮状態を感知でき、空燃比を希薄側に向けて駆動し、そのような不適切なスロットルとチョーク弁の位置づけにより生じた過度に濃縮の空燃比を修正する。しかしながら、ひと度作業者がチョーク弁を解放すると、空燃比は自動的に希薄になりすぎてそのような部分−スロットル/チョーク開口設定では適正に動作できなくなる。これにより、自動システムがこの作業者に起因する不利な条件下テストし、調整し、濃縮にし、かつ正しい空燃比に戻す前に好ましくないエンストが起こることになる。
【0086】
【第2実施態様のチョーク/スロットル阻止システム】
図48−50を参照すると、本発明の第2実施態様のチョーク/スロットル阻止特徴が、チョーク及びスロットル弁がそれぞれ開及び閉位置間で同一の回転方向に動作する気化器に適用して示してある。比較のため、図51にはこの型の先行技術の気化器を半略図的に示す。この気化器はチョークをコールドスタート位置に移動させたときにスロットル弁を解放可能に高速アイドル位置に保持する標準的なチョーク−スロットルコールドスタート用連動ラッチ機構を備えている。図48−50は、スロットルの角度が所定値を超えたときにチョークの作動を防止するためこの先行技術の気化器が本発明の第2実施例のチョーク/スロットル阻止特徴によりどのように修正されるかを示す。これらの図において、気化器50におけるのと同様な構造及び機能の部品及び要素には同様な番号をダッシュと共に付し、その詳細な説明は繰り返さない。
【0087】
図51において、チョーク軸62’はロック指500を担持し、該ロック指はスロットル軸58’に固定され、これと共に回転するロックレバー506のカム用トー504と解放可能に係合するよう適合されたカム用連動ノッチ502をその自由端に有する。従って、チョーク弁60’を広開からコールドスタート位置(図51に示す)まで時計回りに(図51で見て)回転すると、スロットル弁56’は通常から高速アイドル位置(図51に示す)まで時計回りに回転する。ひと度エンジンがスタートし、自力で走行し、作業者がチョーク弁を広開位置に戻すと、レバー500がレバー506から離脱し、これを解放し、スロットル弁56’が作業者により時計回りに、及びそのばねにより全閉した通常の(低速)アイドル位置に、また全開位置に戻すべく逆時計回りに回転可能となる。従って、この従来のチョーク/スロットルコールドスタート連動装置では、エンジンの走行時チョーク弁の閉鎖運動を邪魔するものは何もない。
【0088】
しかしながら、本発明のチョーク/スロットル阻止特徴によれば、作業者による又は事故的な絞りによるエンジンの誤動作は図51の型の気化器及びコールドスタート連動リンク仕掛を図48−50に示す方法で修正することにより防止される。繰り返していうと、これは単にチョーク及びスロットルレバーが対抗するレバーの移動を所定の角回転値に達したのちブロックするようそれらに材料を付加することにより達成される。本発明のこの特徴によれば、付加された材料は第1実施例におけるように、スロットル弁が所定の開口位置、例えば高速アイドルより若干大きい位置と広開位置の間の範囲にあるときチョーク弁が広開から閉位置に向けて移動するのを防止し、また第1実施例におけるように、チョーク弁が部分的に又は全閉したときにスロットル弁がスロットル弁の所定の開口角度を超えて開くことがないよう構成され、配置される。
【0089】
図48を参照してより詳細にいえば、レバー500に対応する連動部500’を有する修正チョークレバー510を設け、修正スロットルレバー512の連動部506’に対しコールドスタート係止機能を行う。しかしながら、阻止又はブロック用刃部514(図48−50でシェード線を付して示す)の形をした材料を加えることによりチョークレバー510はレバー500のそれより回転方向に拡大している。該刃部は部分500’に一体的に接合され、そこからその回転移動面内を同一平面状に延長する。従って、チョークレバー510は半径方向に延長した進み側縁部516と追い側縁部518の間の開先角度が約45゜のパイ形状を有し、またその間に延長する、輪郭が凸状の弧状外周”ブロック用”自由端520をレバー510の回転移動面内に有する。上述したところは図48−50に縮尺して示す。
【0090】
同様に、スロットルレバー512にもやはりパイ状の阻止刃部522を付加して修正するが、該刃部はレバー部506’に一体的に接合され、そこから同一平面状に延長するが、しかしほぼ正反対の方向に延長する。刃部522もまた図48−50に縮尺して示すようにその半径方向に延長する進み側と追い側縁部524及び526の間に約45゜の開先角度を有し、またその間に延長する凸状形状の弧状外周”ブロック用”縁部528をレバー512の回転移動面内に有する。
【0091】
本発明の第2実施例のチョーク阻止特徴の動作について説明すると、チョーク弁60’は広開(図49)からコールドスタート位置(図48)に時計回りにのみ回転でき、他方スロットル弁56’は図48、49の高速アイドル位置と全閉の低速(通常の)アイドル位置(図示せず)の間に制御可能に保持される。そのようなチョークの回転時、チョークレバー512のロックノッチ502’はもう一度スロットルレバー512のトー部504’と係合してスロットル56’を低速から図48に示す高速アイドル位置に逆時計回りに移動させる。ロックレバー510はその後スロットル弁を、図51の先行技術の気化器との関連で前述した方法でコールドスタート動作中この位置に保持する。
【0092】
レバー510と512は同一平面の移動軌道と互いに部分的に干渉する移動軌道を有するが、このチョーク移動運動中スロットルを閉じると、チョークレバーの縁部520は完全にスロットルレバーの縁部524をクリアしてこのチョーク運動中チョークレバー510とスロットルレバー512の間には干渉はなくブロックはない。しかしながら、チョークが図48の閉位置にあると、スロットル弁56’は高速アイドル位置を何度か出た位置を超えて逆時計回りに、すなわち開方向に回転されない。それというのは、チョーク刃514のブロック用縁部520にスロットル刃522の進み側縁部524が衝合するからである。従って、そのようなスロットルの開口運動はチョークが略広開位置にあるとき以外は防止される。しかし、そのようなスロットルをブロックする干渉係合はチョークの回転を妨げない。それというのは、この運動中チョーク刃のブロック用縁部520はスロットル刃のブロック用縁部524に沿って摺動できるからである。
【0093】
ひと度エンジンがスタートし、作業者がチョークリンク仕掛をそのように制御するか、又は作業者がスロットルを強く高速アイドルラッチ解除位置を超えて開くことによりチョーク弁60’が図49及び50の広開位置に回転すると、スロットル弁56’は高速アイドルから時計回りに回転して全閉の、低速アイドル位置(図示せず)に戻るか、そこから逆時計回りに図50に示す全開位置まで回転することができる。チョークレバー510の追い側縁部516はそのようなスロットルの枢動時弧状の軌道の全体にわたってスロットルレバー512の自由端528をクリアし、又はこれに沿って摺動する。
【0094】
しかしながら、スロットルレバー512が図48及び49の高速アイドル位置を若干超えた位置から図50の全開位置までの角度範囲中にあるときは、スロットルレバーのブロック用縁部528がチョーク弁60’が広開から閉位置に向けて時計回りに回転するのをブロックする。すなわち、チョークがこの方向に何度か移動した後には、チョーク刃の進み側縁部516はスロットル刃のブロック用縁部528に当たることとなる。けれども、縁部528は縁部516に沿って摺動できるのでスロットルの回転を妨害することはない。
【0095】
従って、手動のチョーク制御機構は偶然による又は意図的な動作がブロックされ、スロットル弁56’がチョーク阻止範囲に位置するときはいつでもチョーク弁60’の操作を防止する。また、手動のスロットル制御機構は偶然による又は意図的な動作がブロックされ、チョーク弁が部分的から全絞り範囲に位置するときはいつでもスロットル弁56’が高速アイドル位置を数度超えた位置以上には開かないよう防止する。しかしながら、図48−50に示す形状において、チョーク弁60’はスロットル弁56’が高速と低速アイドル位置の間に配向されたときはいつでも、またそのように配向されたときのみコールドスタート用に閉鎖できる。
【0096】
チョーク又はスロットル軸の阻止のための角度範囲は適当な阻止刃514及び/又は522の輪郭を適当に変えることにより容易に変更できる。また、本発明のチョーク/スロットル阻止特徴のこの基本的な設計原理はダイヤフラム又はフロート式気化器にも適用可能である。さらに、第1及び第2実施例の構成を比較すると明かなように、本発明のチョーク/スロットル阻止特徴はスロットル及びチョーク軸がいずれの方向に回転する場合にも容易に適用できる。気化器50の逆回転方式のチョーク及びスロットル弁の場合には前述のようにスロットル軸にブロック用補助スロットルレバーを加えるだけでよい。両実施例のチョーク/スロットル阻止システムで、手動制御のチョーク−スロットル気化器における作業者が原因の及び偶然のエンジンの誤動作は防止され、これによりエンジン自体の環境汚染動作が防止され、触媒コンバータの破損を防止し、及び/又は電子的及び電気機械的に空燃比を調整する自動電子フィードバック制御方法を行う電気気化器50を備えたエンジンの誤動作を防止するという重要な利点が得られる。
【0097】
【全体の利点】
本発明の好ましい、具体的な実施例及びその様々な特徴についてのこれまでの説明から、本発明が前述の目的を充分に達成し、先行技術に対して多くの利点をもたらすものであることが明かであろう。本発明の改良型電気気化器50は、ベンチュリ吸気原理で動作する気化器に手動制御チョーク/スロットル機能を備えたエンジンへの空燃比の電子閉ループフィードバック制御装置をコンパクトな保護容器に組み入れて成る。自動電子システムは、自動機械アイドル回路閉止及び加速ポンプ特徴、電気機械ウォームギヤ駆動装置250の自縛及び微調整作用、及び機械的チョーク/スロットル阻止安全システムを結合して設けることにより本質上作業者が失敗しないようにできている。これらの特徴は電子空燃比制御システムと協働して信頼できるエンジンの動作と希薄側での改良された空燃比制御を保証してエンジンの排ガス成分の最適化を図り小型エンジンに課される排ガス規制に適合する。従って、理論的に現在先行技術にある様々な自動電子及びマイクロコンピュータ空燃比制御品及びシステムを首尾よく小型エンジン装置に設けるのに必要な実際的、経済的かつ信頼できる気化器ハードウエア及び機械システムを提供するという困難な問題を気化器50が解決することが理解されよう。
【0098】
スロットル弁を所定の角度開口して(弁108を操作して)低速回路を動作不能とすることによって、この動作期間中全燃料流は一又は二の燃料流制御弁、例えばモータ−ウォームギヤ被動ニードル84及び/又はポペット弁96によって制御される。これにより自動空燃比制御システムの仕事が単純化され、手動制御のチョーク及びスロットル弁及び関連の燃料回路を備えたダイヤフラム又はフロート式気化器と両立可能となる。ウォームギヤ駆動ユニット250によりサブアセンブリが容易で、気化器本体52への組み付け及びそこからの取り外しが容易な低コストハウジング及び駆動ユニット構造物が提供され、製造及びサービスのコストが減じられる。駆動ユニット250はまたニードル弁84を調整するため精密インクレメンタル制御を行い、確実にこの設定を駆動モータ及びエンジンの閉止中保持する。
【0099】
システムの電気及び電子部品は制御ボックスハウジング150に安全確実に収容され、このハウジングに対する気化器本体の傾斜した形状は、かどに外部の機械的に移動するチョーク及びスロットル制御部品用の保護空洞を備えた全体寸法がコンパクトな包装を提供する。パルス動作のダイヤフラム燃料ポンプをハウジング150と気化器本体52の間の壁構造の中に組み入れることによりさらに単純化が図られる。この特徴はまたハウジング150内の電気回路及びソレノイド部品を中間冷却し、その結果燃料が暖められて気化器のベンチュリ通路54で燃料蒸発が促進されるという点で熱交換の利点も提供する。
【0100】
上面に取り付けたソレノイド172及び関連のポペット弁96はニードル84による燃料制御と下流連続流関係にある主ノズル64に隣接して完全閉止の燃料制御を行う。弁座214に相互平面当接して着座するポペット弁ディスク210は、素早くて信頼でき耐摩耗的な動作を行い、制御ハウジング150内の制御部品の中に組み入れられた自動空燃比調整戦略手段の希薄化テスト段階中主ノズル64への燃料流を迅速に閉止する。このポペット弁の作用による迅速な燃料閉止によって素早い希薄化と、これに伴って各テスト段階期間の短縮化が行われ、自動回路はより短い動作サイクルで制御駆動ユニット250を介してステップ調整機能が行えるようになる。従って、そのようなエンジン速度を入力パラメータとして動作する自動システムに固有の短いエンジン減速テスト期間は装置の作業者にはより重要度が低いものである。
【0101】
気化器50の例示的な1実施例において、ソレノイド172及び関連のポペット弁96は以下のパラメータにより構成される。
弁96の開閉の最小サイクル期間−−−−−4ミリセカンド/全ストロークサイクル
弁96のディスク210の直径−−−−−−2mm
弁インサート214の通路98の直径−−−1.4mm
材料弁インサート214−−−−−−−−−ブヌアN(Bunua N)又はヴィトン(Viton)
弁96の全ストローク−−−−−−−−−−0.6mm
コイル180の構成−−−−−−−−−−−22.86メートルの36ゲージマグネット線
【0102】
以上本発明の特定の好ましい実施態様を図示し、説明したが、これまでの開示から本発明の概念のさらに別の改変例が自明であることはもちろん当業者に了承されよう。例えば、本発明は希薄化テストの原理を用いない様々な自動制御システムにも適用可能である。従って、そのような適用例のいくつかにおいては、ウォームギヤ被動ニードル84や本発明の他の有利な特徴のコンビネーション及びサブコンビネーションを保持する一方、ソレノイド172とポペット弁96は省略できる。他方、電気機械調整の高速混合気ニードル84を用いない制御戦略を使用する一定の自動電気気化器においては、駆動ユニット250及びニードル84を省略し、ソレノイド172及び関連のポペット弁96をパルス幅変調制御システムその他によって動作可能とし、テストの希薄化段階とベンチュリ通路54への燃料流の単独制御の両方を行い、これによりそのようなシステム戦略で用いられた選択されたエンジン動作パラメータに従って空燃比を調整する。また、前述のように、本発明のチョーク/スロットル阻止システムは、小型エンジン装置の分野では通例の、装置の作業者が手動でチョーク及びスロットルの制御動作を行わなければならない標準的な非自動フロート式又はダイヤフラム式気化器にも有利に適用可能である。従って、本発明は上述し、及び/又は図面に示した実施態様に限定して考えるべきではなく、添付クレームの範囲内で様々な方法による改変が可能である。
【0103】
また、上述の記載及び添付クレームで用いた”上部”、”下部”、”前部”、”後部”等などの配向に関する術語は記載を容易にするためのものであり、限定のために用いたものではない。また、図示のダイヤフラム気化器50及び50’は通常一般の装置での使用に際しすべてのエンジンの配向において動作可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具現化する気化器のエンジン取付後端面の端面図である。
【図2】図1の2−2線に沿った部分断面図である。
【図3】図1に示す気化器の上部右側の一部の、図1の矢線3の方向に見た部分立面図である。
【図4】図1に示す気化器の下部左側の一部の、図1の矢線4の方向に見た部分側面図である。
【図5】図10の5−5線に沿った、ギヤモータ駆動ユニットは立面図で示す図1の気化器の縦断面図である。
【図6】図5の6−6線に沿った、図5より拡大した中心断面図である。
【図7】本発明の主燃料閉止テスト装置と関連した弁座を単独で示す、図5より拡大した断面図である。
【図8】図4の8−8線に沿った断面図である。
【図9】図5の9−9線に沿った部分断面図である。
【図10】図1に示す気化器の右側側面図である。
【図11】ギヤモータハウジングの外側部分を単独でその内部と共に(図1、5及び10に対し縮尺して)示す立面図である。
【図12】図11のハウジング外側部分の平面図である。
【図13】図11のハウジング外側部分の立面図である。
【図14】図11に示すハウジング部分の左側側面図である。
【図15】図13に示すハウジング部分の底面図である。
【図16】図11の16−16線に沿った断面図である。
【図17】図11の17−17線に沿った断面図である。
【図18】図11の18−18線に沿った、図11より拡大した断面図である。
【図19】ギヤモータハウジングの中央寄り部分を単独で、その内部と共に(図11−17の縮尺で)示す立面図である。
【図20】図19のハウジング中央寄り部分の平面図である。
【図21】図19の21−21線に沿った断面図である。
【図22】図19の22−22線に沿った断面図である。
【図23】図19に示すハウジング中央寄り部分の右側側面図である。
【図24】図19のハウジング中央寄り部分の背面図である。
【図25】本発明の高速空燃比調整ニードル用ウォームギヤ及び関連のはすば平歯車駆動装置を単独で示す拡大部分立面図である。
【図26】図5の26−26線に沿った、図5より大きく拡大した部分断面図である。
【図27】本発明の高速調整ニードル弁を単独で示す拡大側面図である。
【図28】図27のニードル弁の先端を図27より拡大した部分側面図である。
【図29】図27に示すニードル弁の右側端部の端面図である。
【図30】図5に示すウォームギヤ駆動装置の出力軸をニードル弁に連結するスリーブインサートを単独で、図5よりも拡大して示す端面図である。
【図31】図30のインサートの側面図である。
【図32】図30のインサートの平面図である。
【図33】図33、34及び35は気化器本体のベンチュリ通路及び関連のチョーク及びスロットルちょう形弁の断面図に重ねて示す、本発明の図1、4及び8に示すチョーク、スロットル阻止機構の連続的な準略図であり、図33は閉位置のチョーク弁と高速アイドル位置のスロットル弁を示す図である。
【図34】全開のチョーク弁と通常のアイドル位置にあるスロットル弁を示す図である。
【図35】両弁が全開状態にあるところを示す図である。
【図36】チョーク、スロットル阻止機構の高速アイドルロックレバーを単独で、図33−35より縮尺して示す平面図である。
【図37】同上の側面図である。
【図38】同上の逆の側面図である。
【図39】同上の端面図である。
【図40】図33−35のチョーク阻止機構のチョークレバー部分を単独で示す側面図である。
【図41】同上の端面図である。
【図42】チョーク阻止機構の高速アイドルストップ部分を単独で、図33−35のそれより縮尺して示す、図43の42−42線に沿った断面図である。
【図43】同上の側面図である。
【図44】同上の端面図である。
【図45】同上の逆の側面図である。
【図46】チョーク阻止機構のスロットルレバー部分を図33−35に示すより若干拡大して示す側面図である。
【図47】同上の端面図である。
【図48】図49及び50と共に、チョーク及びスロットル弁が閉及び開位置間を同一回転方向に作動する従来の非自動又は自動ダイヤフラム気化器に適用した本発明の第2実施態様のチョーク、スロットル阻止機構を示す、図33−35に類似した連続的な位置を示す図である。
【図49】同上の図である。
【図50】同上の図である。
【図51】図48−50に示す型の気化器においてスロットル弁を高速アイドル、コールドスタート位置に保持する先行技術のチョーク−スロットル連動機構を示す、図48−50に対応する図である。
【符号の説明】
54 ベンチュリ通路
56 スロットル弁
64 主ノズル
66 調整室
84 ニードル弁
96 ポペット弁
101a、101b、101c、101d アイドルポート
104 閉止装置
250 駆動ユニット

Claims (36)

  1. 気化器であって、
    混合通路と、
    前記混合通路に配置され、低速アイドル位置と広開スロットル位置の間を移動可能なスロットル弁と、
    液体燃料調整室と、
    前記調整室及び前記アイドル位置のとき前記スロットル弁の上流で前記混合通路と連通する主燃料ノズルと、
    前記スロットル弁が低速アイドル位置のとき該スロットル弁の下流で前記混合通路と連通する少なくとも一つのアイドル燃料ポートと、
    内燃機関と動作可能な関連にあるときその空燃比を自動的に好ましい値に調整するよう適合された前記気化器を制御する手段であって、
    第1及び第2制御回路と、
    前記主燃料ノズルへの流量を制御することにより空燃比を調整する調整手段を含む手段と、
    前記調整手段を前記第1制御回路の信号出力に応答して作動し、ほぼ連続的に空燃比を調整して前記機関の回転速度に合わせて空燃比を修正させる前記第1制御回路の第1制御ユニットと、
    前記調整手段を前記第2制御回路の信号出力に応答して作動し、周期的に空燃比を短時間異なるレベルに変化させて空燃比を前記好ましい値に向けて所定のステップ調整する前記第2制御回路の第2制御ユニットであって、前記回転速度に対応した信号を受け取るユニットと、
    前記スロットル弁に動作可能に接続され、前記アイドルポートへの燃料供給を前記スロットル弁の高速アイドル位置から広開位置に向けた又はその逆の最初の移動に応答して閉鎖するアイドル燃料ポート閉止手段とを有し、
    前記調整手段は、前記スロットル弁が高速アイドル位置を越えて開く時、全燃料流を前記調整室から前記気化器の前記主燃料ノズルのみに通す開位置と、前記主燃料ノズルへの全燃料流を減少して空燃比を前記短時間の間より希薄な混合気に変化させる閉位置との間を移動する、電気ソレノイドで作動されるポペット弁を含む、上記気化器。
  2. 前記調整手段は前記第1制御回路の前記信号出力と前記第2制御回路の前記信号出力により比例的に作動されて空燃比を調整する請求項1記載の気化器。
  3. 前記第2制御回路は記憶手段を含み、該手段には前記機関が動作中でないときでも最新の修正調整の情報が蓄えられる請求項2記載の気化器。
  4. 前記調整手段は制御可能に空燃比を調整する単独の調整弁手段を提供するためにも動作可能である請求項2記載の気化器。
  5. 前記調整手段は連続的に軸方向に移動して前記主ノズルへの全燃料流を制御し、これによって空燃比を調整できる燃料ニードルを含む請求項1記載の気化器。
  6. 前記調整手段はさらに前記燃料ニードルに動作可能に機械的に連結され、該ニードルを回転可能に前記気化器にねじ込んでその前記軸方向移動を可能とする電気モータ及びウォームギヤ駆動ユニットを含む請求項5記載の気化器。
  7. 前記駆動ユニットは前記気化器に取り外し可能に取り付けられ、前記燃料ニードルと軸方向に係合可能でこれに取り外し可能に連結される出力駆動軸手段を包含する請求項6記載の気化器。
  8. 前記駆動ユニットは第1及び第2の長いカップ状部材を含むハウジングを含み、該カップ状部材は前記ハウジング及び該部材の長手方向に延長した平面の分離線に沿って互いに組み合わされ、組み合わされると前記分離線面と平行に同軸に整列したモータコンパートメントとウォームギヤ駆動装置コンパートメントを規定し、前記電気モータ及び前記ウォームギヤ駆動装置はそれぞれ前記モータ及び駆動装置コンパートメントに収容されると共に、前記駆動ユニットはウォームギヤと歯合するはすばギヤを含み、前記はすばギヤはその回転軸が前記面と垂直をなすよう配向され、かつ前記ハウジングから外部に延長して前記燃料ニードルと動作可能に連結する出力軸を有し、前記ウォーム及びはすばギヤは前記モータのオフ状態で自制動作用をもたらすべく動作可能な自縛用減速比を有する請求項7記載の気化器。
  9. 前記モータ及びウォームギヤは相互に固定されたサブアセンブリを含み、該サブアセンブリは互いに軸方向の反対に突出する端部取付手段を有し、前記ハウジング部材は静止構造手段を有し、該静止構造手段は前記部材を前記分離線で組み合わせたときに前記端部取付手段と協働して前記モータを回転しないよう前記ハウジングに固定し、かつ前記ウォームギヤを前記モータにより回転可能に前記ハウジング内に軸支する請求項8記載の気化器。
  10. 前記アイドル燃料ポート閉止手段は加速器及びアイドル燃料閉止アセンブリを含み、該アセンブリはピストン室と、前記燃料調整室と連通する前記ピストン室の入口と、前記少なくとも一つのアイドルポートと連通する前記ピストン室の出口と、前記ピストン室に摺動可能に収容され、延長及び後退位置の間を移動可能なピストンと、前記ピストン室に収容され、前記ピストンと動作可能に関連しこれにより開及び閉位置に移動して前記調整室から前記ピストン室への燃料の流入を制御する弁部材と、アクチュエータであって、前記スロットル弁を前記ピストンと動作可能に接続して前記スロットル弁がその閉鎖アイドル位置から広開スロットル位置に移動するとき前記ピストン及び弁が最初前進して前記弁を閉鎖し、その後前記ピストンがさらに前進して燃料を前記ピストン室から前記少なくとも一つのアイドルポートに供給して機関を加速し、前記スロットルがその閉鎖アイドル位置に移動するときには前記ピストン及び弁部材が後退し、前記弁部材が開位置に移動して燃料を前記調整室から前記ピストン室を介し前記少なくとも一つのアイドルポートに供給して機関をアイドリングするようにしたアクチュエータとを含む請求項1記載の気化器。
  11. 前記ピストン室に収容され、前記ピストンを降伏可能に後退位置に付勢するばねをさらに含む請求項10記載の気化器。
  12. 前記ピストンと関連してこれと一緒に移動する弁ガイドであって、前記弁部材が前記弁ガイドに摺動可能に収容されて前記ガイドに対し前進及び後退位置に移動する弁ガイドと、前記ピストン室に収容され、降伏可能に前記ピストンを後退位置に向けて付勢する第1ばねと、前記ピストンに担持され、降伏可能に前記弁部材を前記弁ガイドに対し前進位置に向けて付勢する第2ばねとをさらに含む請求項10記載の気化器。
  13. 前記スロットル弁に接続されその回転により前記スロットル弁を閉鎖し及び開口するスロットル軸をさらに含み、前記アクチュエータはカムを含み、該カムは前記軸に担持され、かつ前記ピストンと動作可能に関連して前記スロットル弁を閉鎖アイドル位置から広開スロットル位置に移動させる前記軸の回転に応答して前記ピストンをその後退位置から前進位置に移動させる請求項12記載の気化器。
  14. 前記燃料調整室と連通する面を有すると共に、前記調整室の液体燃料の圧力を調整するよう構成及び配置された可撓性ダイヤフラムをさらに含む請求項13記載の気化器。
  15. 前記アクチュエータは前記ピストン室に収容され、降伏可能に前記ピストンを後退位置に向けて付勢するばねと、前記ピストンと動作可能に関連し、かつ前記スロットル弁に接続したスロットル軸によって担持されるカムであって、前記スロットル弁を低速アイドル位置から広開スロットル位置に移動させる前記軸の回転により前記ピストンもまた後退位置から前進位置に移動するよう構成及び配置されたカムを含む請求項10記載の気化器。
  16. 前記スロットル弁を低速アイドル位置に向けて付勢するばね手段と、前記スロットル弁を低速アイドル位置と広開位置の間で枢動変位させるべく動作可能な第1制御レバーと、前記主燃料ノズルの上流で前記混合通路に枢動可能に取り付けられたチョーク弁と、前記チョーク弁を閉鎖スタート位置と開口休止位置の間で枢動変位させるべく動作可能な第2制御レバーと、前記第2制御レバーによって作動されたとき前記スロットル弁をもどり止め手段を介して高速アイドルスタート位置に移動させるコールドスタート保持手段であって、前記もどり止め手段は前記スロットル弁が高速アイドルスタートから全開位置に向けて移動したとき前記第1制御レバーにより解放され、これによって前記スロットル弁を前記ばね手段と前記第1制御レバーの作用の下、高速アイドルスタート位置から低速アイドル位置に向けて枢動変位させる保持手段と、前記チョーク及びスロットル弁の少なくとも一方に動作的に連結され、前記チョーク及びスロットル弁がそれぞれのスタート位置と広開位置の間の移動範囲内の所定の位置の間に配置されたときこれらの弁の他方の移動をブロックすべく動作可能の阻止手段とを含む請求項1記載の気化器。
  17. 前記コールドスタート保持手段は前記第2制御レバーを含み、前記阻止手段は前記第2制御レバーに動作可能に連結され、前記チョーク弁の回転軸のまわりを枢動し、前記スロットル弁のスタート位置と開位置間の移動を前記チョーク弁が開位置とスタート位置の間に位置決めされたときにブロックすべく動作可能なスロットル運動ブロック刃を含む請求項16記載の気化器。
  18. 前記阻止手段は前記スロットル弁に動作可能に連結され、前記チョーク弁の開位置とスタート位置間の枢動を前記スロットル弁がスタート位置と広開位置の間に配置されたときに防止するよう前記第2制御部材に対して構成及び配置されたチョーク運動ブロック刃を含む請求項16記載の気化器。
  19. 前記ブロック刃は同一平面の移動面を移動するよう構成及び配置され、相互に部分的に干渉する移動軌道を有すると共に、前記相互ブロック機能をそれらの移動軌道の相互干渉部分において果たすよう構成及び配置されたブロック用縁部輪郭を有する請求項17記載の気化器。
  20. 気化器であって、
    混合通路と、
    前記混合通路に配置され、低速アイドル位置と広開スロットル位置の間を移動可能なスロットル弁と、
    液体燃料調整室と、
    前記調整室及び前記スロットル弁がどんな位置にあるときでもその上流で前記混合通路と連通する主燃料ノズルと、
    前記スロットル弁の下流で前記混合通路と連通する少なくとも一つのアイドル燃料ポートと、
    内燃機関と動作可能な関連にあるときその空燃比を自動的に好ましい値に調整するよう適合された前記気化器を制御する手段であって、
    電子制御回路手段と、
    前記主燃料ノズルへの流量を前記制御回路手段の作動信号出力に応答して制御することにより空燃比を調整する弁手段を含む手段と、
    前記スロットル弁に動作可能に接続され、前記アイドルポートへの燃料供給を前記スロットル弁の高速アイドル位置から広開位置に向けた又はその逆の最初の移動に応答して閉鎖するアイドル燃料ポート閉止手段を有し、
    前記調整する弁手段は、前記スロットル弁が高速アイドル位置を越えて開く時、全燃料流を前記調整室から前記気化器の前記主燃料ノズルのみに通す開位置と、前記主燃料ノズルへの全燃料流を減少して空燃比を短時間の間より希薄な混合気に変化させる閉位置との間を移動する、電気ソレノイドで作動されるポペット弁を含む、上記気化器。
  21. 前記調整手段は前記制御回路手段の前記信号出力により比例的に作動されて空燃比を調整する請求項20記載の気化器。
  22. 前記調整弁手段は制御可能に空燃比を調整する単独の調整手段を提供すべく動作可能に構成及び配置されている請求項21記載の気化器。
  23. 前記調整手段は連続的に軸方向に移動して前記主ノズルへの全燃料流を制御し、これによって空燃比を調整できる燃料ニードルを含む請求項20記載の気化器。
  24. 前記調整手段はさらに前記燃料ニードルに動作可能に機械的に連結され、該ニードルを回転可能に前記気化器にねじ込んでその前記軸方向への移動を可能とする電気モータ及びウォームギヤ駆動ユニットを含む請求項23記載の気化器。
  25. 前記駆動ユニットは前記気化器に取り外し可能に取り付けられ、前記燃料ニードルと軸方向に係合可能でこれに取り外し可能に連結される出力駆動軸手段を包含する請求項24記載の気化器。
  26. 前記ウォームギヤ駆動ユニットは前記モータのオフ状態で自制動作用をもたらすべく動作可能な自縛用減速比を有する請求項25記載の気化器。
  27. 前記アイドル燃料ポート閉止手段はアイドル燃料閉止アセンブリを含み、該アセンブリは弁室と、前記燃料調整室と連通する前記弁室の入口と、前記少なくとも一つのアイドルポートと連通する前記弁室の出口と、前記弁室に収容され、開及び閉位置に移動して前記調整室から前記弁室への燃料の流入を制御すべく動作可能の弁部材と、アクチュエータであって、前記スロットル弁を前記弁部材と動作可能に接続して前記スロットル弁がその高速アイドル位置から広開スロットル位置に移動するとき前記弁部材が閉鎖し、前記スロットルがその高速アイドル位置に戻るときには前記弁部材が開位置に移動して燃料を前記調整室から前記弁室を介し前記少なくとも一つのアイドルポートに供給して機関をアイドリングするようにしたアクチュエータを含む請求項20記載の気化器。
  28. 前記スロットル弁を低速アイドル位置に向けて付勢するばね手段と、前記スロットル弁を低速アイドル位置と広開位置の間で枢動変位させるべく動作可能な第1制御レバーと、前記主燃料ノズルの上流で前記混合通路に枢動可能に取り付けられたチョーク弁と、前記チョーク弁を閉鎖スタート位置と開口休止位置の間で枢動変位させるべく動作可能な第2制御レバーと、前記第2制御レバーによって作動されたとき前記スロットル弁をもどり止め手段を介して高速アイドルスタート位置に移動させるコールドスタート保持手段であって、前記もどり止め手段は前記スロットル弁が高速アイドルスタートから全開位置に向けて移動したとき前記第1制御レバーにより解放され、これによって前記スロットル弁を前記ばね手段と前記第1制御レバーの作用の下、高速アイドルスタート位置から低速アイドル位置に向けて枢動変位させる保持手段と、前記チョーク及びスロットル弁の少なくとも一方に動作的に連結され、前記チョーク及びスロットル弁がスタート位置と広開位置の間の移動範囲内の所定の位置の間に配置されたときこれらの弁の他方の移動をブロックすべく動作可能の阻止手段とを含む請求項20記載の気化器。
  29. 前記コールドスタート保持手段は前記第2制御レバーを含み、前記阻止手段は前記第2制御レバーに動作可能に連結され、前記チョーク弁の回転軸のまわりを枢動し、前記スロットル弁のスタート位置と開位置間の移動を前記チョーク弁が開位置とスタート位置の間に位置決めされたときにブロックすべく動作可能なスロットル運動ブロック刃を含む請求項28記載の気化器。
  30. 前記阻止手段は前記スロットル弁に動作可能に連結され、前記チョーク弁の開位置とスタート位置間の枢動を前記スロットル弁がスタート位置と広開位置の間に配置されたときに防止するよう前記第2制御部材に対して構成及び配置されたチョーク運動ブロック刃を含む請求項28記載の気化器。
  31. 前記ブロック刃は同一平面の移動面を移動するよう構成及び配置され、相互に部分的に干渉する移動軌道を有すると共に、前記相互ブロック機能をそれらの移動軌道の相互干渉部分において果たすよう構成及び配置されたブロック用縁部輪郭を有する請求項29記載の気化器。
  32. 前記調整手段は制御可能に空燃比を調整する単独の調整弁手段を提供するためにも動作可能である請求項1記載の気化器。
  33. 前記ブロック刃は同一平面の移動面を移動するよう構成及び配置され、相互に部分的に干渉する移動軌道を有すると共に、前記相互ブロック機能をそれらの移動軌道の相互干渉部分において果たすよう構成及び配置されたブロック用縁部輪郭を有する請求項18記載の気化器。
  34. 前記ブロック刃は同一平面の移動面を移動するよう構成及び配置され、相互に部分的に干渉する移動軌道を有すると共に、前記相互ブロック機能をそれらの移動軌道の相互干渉部分において果たすよう構成及び配置されたブロック用縁部輪郭を有する請求項30記載の気化器。
  35. 気化器であって、混合通路と、前記混合通路に配置され、低速アイドル位置と広開スロットル位置の間を移動可能なスロットル弁と、液体燃料調整室と、前記調整室及び前記アイドル位置のとき前記スロットル弁の上流で前記混合通路と連通する主燃料ノズルと、前記スロットル弁が低速アイドル位置のとき該スロットル弁の下流で前記混合通路と連通する少なくとも一つのアイドル燃料ポートと、内燃機関と動作可能な関連にあるときその空燃比を自動的に好ましい値に調整するよう適合された前記気化器を制御する手段であって、第1及び第2制御回路と、前記主燃料ノズルへの流量を制御することにより空燃比を調整する調整手段を含む手段と、前記調整手段を前記第1制御回路の信号出力に応答して作動し、ほぼ連続的に空燃比を調整して前記機関の回転速度に合わせて空燃比を修正させる前記第1制御回路の第1制御ユニットと、前記調整手段を前記第2制御回路の信号出力に応答して作動し、周期的に空燃比を短時間異なるレベルに変化させて空燃比を前記好ましい値に向けて所定のステップ調整する前記第2制御回路の第2制御ユニットであって、前記回転速度に対応した信号を受け取るユニットと、前記スロットル弁に動作可能に接続され、前記アイドルポートへの燃料供給を前記スロットル弁の高速アイドル位置から広開位置に向けた又はその逆の最初の移動に応答して閉鎖するアイドル燃料ポート閉止手段とを有し、前記調整手段は連続的に軸方向に移動して前記主ノズルへの全燃料流を制御し、これによって空燃比を調整できる燃料ニードルを含み、前記調整手段はさらに前記燃料ニードルに動作可能に機械的に連結され、該ニードルを回転可能に前記気化器にねじ込んでその前記軸方向移動を可能とする電気モータ及びウォームギヤ駆動ユニットを含む上記気化器。
  36. 気化器であって、混合通路と、前記混合通路に配置され、低速アイドル位置と広開スロットル位置の間を移動可能なスロットル弁と、液体燃料調整室と、前記調整室及び前記スロットル弁がどんな位置にあるときでもその上流で前記混合通路と連通する主燃料ノズルと、前記スロットル弁の下流で前記混合通路と連通する少なくとも一つのアイドル燃料ポートと、内燃機関と動作可能な関連にあるときその空燃比を自動的に好ましい値に調整するよう適合された前記気化器を制御する手段であって、電子制御回路手段と、前記主燃料ノズルへの流量を前記制御回路手段の作動信号出力に応答して制御することにより空燃比を調整する弁手段を含む手段と、前記スロットル弁に動作可能に接続され、前記アイドルポートへの燃料供給を前記スロットル弁の高速アイドル位置から広開位置に向けた又はその逆の最初の移動に応答して閉鎖するアイドル燃料ポート閉止手段を有し、前記調整手段は連続的に軸方向に移動して前記主ノズルへの全燃料流を制御し、これによって空燃比を調整できる燃料ニードルを含み、前記調整手段はさらに前記燃料ニードルに動作可能に機械的に連結され、該ニードルを回転可能に前記気化器にねじ込んでその前記軸方向への移動を可能とする電気モータ及びウォームギヤ駆動ユニットを含む上記気化器。
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