JP3956617B2 - 表示情報管理システム、表示情報管理方法、及び表示記録媒体 - Google Patents

表示情報管理システム、表示情報管理方法、及び表示記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示情報管理システム、表示情報管理方法、及び表示記録媒体に係り、特に、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、衣服や電機機器の量販店など、顧客の購買活動に応じ、販売価格の戦略的な変更をしばしば行なう店舗などで使用される表示が書き換えられる価格表、商品タグなどの表示記録媒体に情報を表示するシステムにおいて、現在表示記録媒体に表示されている情報や過去の表示内容の履歴情報を再利用可能に保存、管理することができる表示情報管理システム、表示情報管理方法、及び表示記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
表示内容の変更や使用後の廃棄などによる資源の無駄使いをなくす目的の繰り返し使用可能な名札、値札、商品プレートなどが提案されている(特開平11−24567号公報参照)。
【0003】
また、商品名、価格、内容、量、商品番号、及び商品番号のバーコードなどの商品情報の表示及び消去が可能なリライタブルシートと書き込み・消去ユニットとを一体的に有し、商品棚に配設するための情報表示装置などが提案されている(特開平7−110661号公報参照)。
【0004】
上記従来技術は、無電源で表示を保持でき、かつ外部からの熱あるいは電界刺激で表示内容を書き換えられる媒体を用いたものであり、商品価格等の変動に応じて表示内容を変更することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、表示している情報が書き換えられてしまうと、前の表示情報は失われてしまい、それらの表示履歴は残らない。実際の商品売買活動では、例えば衣料品などは実際に商品が売れるまでに段階的に価格を下げて販売することが多く、それらの価格がどのように変化し、最終的にいくらで売れたのかなどの情報は販売促進活動上、有効な情報となりうる。
【0006】
上記従来技術を用いた商品プレートは、表示の書換えは出来るが、一旦表示が書き換えられてしまうと、紙の価格タグと同様、商品管理のネットワークシステムから切り離された表示媒体となってしまうため、個々の商品に付属する価格表の表示内容をリアルタイムに把握したり、それらの商品の価格を適切なタイミングで変更したりすることが困難である、という問題があった。
【0007】
特に、商品棚などの予め定められた場所に常に価格タグを固定して使用する場合ではなく、衣料品などの価格タグのように、商品に付随してさまざまな場所に移動し、使用されることが多い場合、上記のような表示情報を把握するのは極めて困難だった。
【0008】
一方、特開平5−264950号公報には、価格情報などの変更と同時に、表示情報の送受信が可能な機能を有した商品価格表示装置が提案されている。この商品価格表示装置は、表示情報をリアルタイムに把握するのは容易なものの、この装置を一つ一つの商品タグに用いた場合、全体のシステムが高価になってしまう、という問題がある。
【0009】
本発明は、上記事実に鑑みて成されたものであり、安価な構成で表示内容の変更にも柔軟に対応でき、表示内容のリアルタイムな把握が可能な表示情報管理システム、表示情報管理方法及び表示記録媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、外部から光、熱、電界の少なくとも一つの刺激を与えることで、表示された表示情報が書き換え可能となるとともに、該刺激の供給後に書き換えられた該表示情報が記録保持される表示領域を備え、かつ識別コードが記録された表示記録媒体と、前記表示記録媒体に記録された識別コードを読み取る読取手段と、前記表示情報の書き換え時に前記表示記録媒体が書き込み位置にセットされると共に、前記表示領域を書き換えるための刺激を与える書込手段と、前記表示情報の書き換え時刻を取得する時刻取得手段と、表示された表示情報を書き換える表示記録媒体の識別コードと、書き換えるための書き換え表示情報とを入力するための入力手段と、表示情報を書き換える前記表示記録媒体の識別コードと、前記書き換え表示情報とを対応付けて蓄積すると共に、表示情報が書き込まれた表示記録媒体の識別コードと、該表示記録媒体に表示された表示情報と、前記書き換え時刻とを対応付けて該表示記録媒体に表示された表示情報と表示情報の書き換え時刻の関係を蓄積する蓄積手段と、を備え、前記蓄積手段は、前記表示記録媒体が前記書込手段の書込み位置へセットされる前に、表示情報を書き換える前記表示記録媒体の該識別コードと該表示情報との蓄積が可能であり、前記書込手段は、前記表示記録媒体が前記表示領域への情報の書き込み位置にセットされると共に、前記読取手段により読み取られた識別コードが前記蓄積手段に蓄積されている表示情報を書き換える前記表示記録媒体の識別コードと一致する場合に、一致した前記識別コードが記録された表示記録媒体の表示領域に、一致した前記識別コードに対応する書き換え表示情報を書き込むことによって前記表示領域を書き換えることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、表示記録媒体は書き換え可能な表示領域を備え、かつ情報を識別するための識別コードが記録されている。この表示記録媒体には、無電源で表示が保持でき、かつ何度でも表示が書き換えられるものが利用できる。具体的にはロイコ色素、低分子/高分子複合有機膜などの感熱リライタブル記録媒体、光、熱、電界の少なくとも一つの刺激を与えて透過率や反射率などの光学特性の制御が可能なメモリ性を有する表示記録媒体を利用することができる。
【0012】
特に、少なくとも電界印加によって光学特性を可逆的に制御することが可能なメモリ性を有する表示層と光導電層とを積層した表示記録媒体を用いる場合は、微細な電極加工なしに高精細な情報を瞬時に書き込むことができるため表示書換え作業の効率を大幅に向上させることができる。また、表示記録媒体に非接触に画像を書き込むことができるため機械的な損傷を受けにくく、また、表示記録媒体自身に複雑な駆動回路を持たなくとも情報を表示させることが可能であるため、表示記録媒体を廉価にすることができるためより好ましい。
【0013】
電界印加によって光学特性を制御することができるメモリ性を有する表示層を構成する材料としては、スメクチック液晶、カイラルスメクチックC相等の強誘電液晶、カイラルネマチック液晶(コレステリック液晶)、着色液体中を着色粒子が電界によって縦方向に移動する電気泳動を利用した表示素子、2色に塗り分けられた帯電粒子の回転を利用した表示素子、透明液体中に分散され着色された帯電粒子の電界による横方向の電気泳動を利用した表示素子、帯電状態の異なる2色の粒子の空隙間の移動を利用した表示素子などが適用可能である。このような表示材料は、系全体をマイクロカプセル内に封入し、そのマイクロカプセルをバインダーに分散させて表示層を構成しても良い。この場合は、表示層の形成を塗布プロセスで行うことができ、表示層形成後の耐機械特性に優れるためより好ましい。
【0014】
また、液晶系材料は高分子中に分散したものや、液晶中に高分子を若干混合した物、または液晶そのものが高分子化したものも利用できる。特に請求項9にも記載したカイラルネマチック液晶を主体とする表示素子は、偏光板やカラーフィルターを必要とせず、選択波長反射特性を利用して高い反射率のカラー表示を行う事が出来るため、より好ましい。カイラルネマチック液晶の選択反射表示を利用してカラー表示を行う場合は、カイラルネマチック液晶の下方に光吸収層を設けることで、より反射光の視認性を高めることができる。このような光吸収層としてはLCDのブラックマトリクスなどに使われるフォトレジスト材料などの黒色樹脂を用いることができる。
【0015】
また、光導電層に用いられる材料としては、無機系としてはセレン、アモルファスシリコン、酸化亜鉛、BSOなどが適用可能であり、特にアモルファスシリコンは人体への安全性が高く、両極性のキャリアが発生すること、キャリアの移動度も高いことから好ましいが、有機系の光導電材料は表示記録媒体の電極基板をフィルム化することが容易であり、製造工程に高温の熱処理や時間のかかるプロセスを必要としない。このような有機系の光導電層は電子写真プロセスに用いる感光体として用いられている材料を用いることができる。
【0016】
有機系の光導電材料には電荷発生と電荷輸送を同時に行う材料も適用できるが、一般的には電荷発生層と電荷輸送層に機能分離された構成のものが良好な光感度特性を示すため多用されている。
【0017】
具体的な電荷発生層材料としては、ペリレン系、フタロシアニン系、ビスアゾ系、ジチオピトケロピロール系、スクワリリウム系、アズレニウム系、チアピリリウム・ポリカーボネート系など光照射により電荷が発生する有機材料が適用可能である。電荷発生層の作製方法としては、真空蒸着法やスパッタ法などドライな膜形成法のほか、溶剤やあるいは分散材を用いて上記材料を含む塗布液を作製し、スピンコート法、ディップ法、ロールコート法、印刷などにより作製する方法が適用可能である。
【0018】
また、電荷輸送層を構成する電荷輸送材料としては、トリニトロフルオレン系、ポリビニルカルバゾール系、オキサジアゾール系、ピラリゾン系、ヒドラゾン系、スチルベン系、トリフェニルアミン系、トリフェニルメタン系、ジアミン系などが適用可能である。また、LiClO4を添加したポリビニルアルコ−ルやポリエチレンオキシドのようなイオン導電性材料の適用も可能である。電荷輸送層の作製方法としては、真空蒸着法やスパッタ法などドライな膜形成法のほか、溶剤やあるいは分散材を用いて上記材料を含む塗布液を作製し、スピンコート法、ディップ法、ロールコート法、印刷などにより作製する方法が適用可能である。
【0019】
また、有機系の光導電層が、請求項10にも記載したように、電荷輸送層が電荷発生層で挟まれて成る場合、すなわち電荷発生層、電荷輸送層、電荷発生層の順に積層して成る場合は、両極方向の電界印加に対して光導電層内に電流の流れが発生し、表示層への交流電圧の印加が可能になり、表示層として汎用的な液晶材料を用いた場合に、直流成分の印加による非可逆的な表示性能の劣化が発生するのを防ぐことが出来るため好ましい。
【0020】
また、表示記録媒体の基板材料としては、ガラスまたはプラスチック等を利用できるが、紙に近いフレキシブル性を有しラフな取り扱いにも耐えられ、機械強度に優れる点からプラスチック材料を用いる事が好ましい。このようなプラスチック基板には、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系フィルム、ポリカーボネート、ポリイミドなどを用いることができる。基板の厚みとしては、自己支持性やフレキシブル性、軽量性、重ねた時の厚みなどの点から約75μmから500μm程度が好ましい。また、適度な剛性と軽量性を両立するために、上記プラスチック材料を用いて多孔質支持体や繊維質支持体として構成してもよい。
【0021】
読取手段は、識別コードを読み取る。この識別コードは、請求項11にも記載したように、光学的に読み取り可能とすることができる。この場合、識別コードとしては、JANコード、ITFコード、COE39、CODEBAR、CODE128などのバーコードや、PDF417、コード49、コード16k、コーダブロック、コードワン、データコード、アレイタグ、QRコード、ボックス図形、マキシコード、ベリコード、ソフトストリップ、CPコード、カルラコード、ウルトラコードなどの2次元バーコードがある。このような識別コードは、例えばバーコードリーダ等により読み取りを非接触で行なうことが出来、表示記録媒体の損傷を防ぐと同時に、読取手段の自由度が広がり、良好な操作性を得ることが出来る。
【0022】
また、識別コードは磁気的に読み取り可能とすることもできる。この場合、表示記録媒体表面あるいは裏面に識別コードを磁気的パターンで形成する。このように磁気的に読み取り可能とすることにより、磁気ヘッドなどの読取手段を小型化することができる。
【0023】
また、識別コードは、電気的に読み取り可能とすることもできる。この場合、表示記録媒体表面に設けられ電極部が露出したICメモリの内部に保存された電気的パターンなどが利用でき、ICメモリリーダなどにより読み取ることができる。これにより、例えば識別コードをICメモリ等に記録することが可能となり、識別コードのデータ量を大幅に向上させることができ、様々な識別コードを採用することができる。また、識別コードのみならず、表示内容そのもののデータを記録することもでき応用範囲を拡大することができる。
【0024】
入力手段は、識別コードに対応し、かつ表示領域に書き込むべき表示情報を入力する。
【0025】
書込手段は、入力手段により入力された表示情報を表示領域に書き込む。この書込手段は、表示記録媒体に例えば感熱リライタブル媒体を用いた場合には、サーマルヘッドなどの熱記録デバイスが用いられる。
【0026】
また、表示記録媒体が、請求項6にも記載したように、少なくとも一方が透明な一対の電極付き基板と、前記一対の電極付き基板間に設けられ、かつ前記電極に電圧が印加されることにより前記表示情報が書き換え可能状態となる表示層と、前記表示層に積層された光導電層と、で構成される場合は、書込手段は、前記電極に電圧を印加するための電圧印加手段と、前記光導電層を前記表示情報に応じて露光する露光手段と、で構成することができる。
【0027】
これによれば、高精細な画像などの表示内容を瞬時に書き替えることができ、表示書き換え作業の効率が大幅に向上する。また、表示層表面に非接触で表示内容の書き換えが可能であるため、接触に伴う磨耗、キズなどの非可逆的な損傷を受けることがなく、表示品質の劣化や媒体寿命の短縮を防ぐことができる。
【0028】
電圧印加手段としては、表示層の表示状態を変えることができる閾値電圧以上の印加が行なえるようなものならば良い。表示層としてコレステリック液晶を含む層を採用した場合、電圧パルスは交流波形を印加することが好ましい。このような電圧パルスの作成は、AC電源からの交流電圧を変圧したり波形の整形を行うことにより生成しても良いし、電池などのバッテリーから供給されるDC電源を手動でON/OFFスイッチングして生成しても良いし、DC電源からDC−ACコンバータ回路を用いて必要な波形のパルスを生成し、必要な電圧レベルに昇圧して用いても良い。また、電圧パルスは露光手段と同期したタイミングで印加する必要があり、これらの同期方法としては、露光状態を検出する信号に基づいて電圧を印加しても良いし、電圧印加状態を検出する信号に基づいて露光を行っても良い。
【0029】
露光手段としては、CRT(Cathode Ray Tube)や蛍光表示素子、プラズマ発光素子、EL発光素子、LED発光素子などを2次元的に配列した自発光型の光出力デバイスの他、LCDのような光透過型の光変調素子とバックライトを組み合わせたデバイスを用いることができる。また、これらの露光手段から出射される光学パターンは、光の指向性がある程度高い場合や表示面の基板がフィルムなどのように薄い場合は、表示記録媒体を露光手段に密着させて露光することも可能である。しかし、出射する光の指向性が低く、拡散光である場合や表示面の基板がガラスなどのようにある程度厚い場合は、光導電層面での投影光学像がボケるため、前記露光手段と導光性を有するファイバープレートや結像光学系などを組み合わせて、出射光を表示記録媒体に導いても良い。この結像光学系としては、単レンズを用いる場合はコストが低くてすむ一方、レンズ周辺部の収差や焦点距離が長くなる欠点があり、微小なレンズを2次元的に配列した結像光学系を用いる場合は、レンズ加工コストが高くなるが、収差の影響が少なく、焦点距離も短いため、装置の薄型化が容易になる。光出力デバイス及びメモリ性を有する表示記録媒体のサイズが比較的小さい場合は、単レンズの使用が有利で、該サイズがある程度大きくなるとレンズアレイの使用が有利であり、両者は具体的な装置の設計段階で適宜選択することができる。
【0030】
上記した2次元に配列した結像光学系の具体例としては、球面屈折型のマイクロレンズや、ゾーンプレート、フレネルレンズなど回折現象を利用したレンズを2次元に配置し、レンズ間を遮光材料で充填した平面状のものを用いることができる。回折格子は半導体製造プロセスを使ったマルチレベルグレーティングによって形成されたいわゆるバイナリレンズでもよい。但し、上記のタイプのレンズは、少なくともレンズ面が2面以上空間的に直列に組み合わせて等倍の正立像を得る必要がある。また、上記の他にやはりレンズ間を遮光材料で形成した屈折率分布型の2次元アレイを用いても良く、この場合は単板で等倍正立像を得ることができる。レンズの材質としてはガラス、プラスチックともに利用可能であるが、ガラス製のものは光学的な透明性や、加工精度や加工後の変形が少なく結像性能の劣化が少ない利点がある。一方、プラスチック製のものは装置全体の重量を軽量化する上で好ましい。
【0031】
蓄積手段は、書込手段により書き込んだ表示情報と、読取手段により読み取られた、表示情報が書き込まれた表示記録媒体の識別コードと、を対応付けて蓄積する。
【0032】
このように、表示記録媒体への表示情報の書き換えを行うことができると共に、表示情報の変更履歴が蓄積されるため、例えば表示情報を商品の価格等の情報としたような場合には、価格の書き換えを任意に行うことができ、価格の変動を容易に把握することができる。
また、例えば商品の価格がいつ変更され、いつ売れたか等の情報を容易に得ることができる。
【0033】
また、請求項2にも記載したように、書込手段は、表示された表示情報を書き換える表示記録媒体の識別コードと、書き換えるための書き換え表示情報とを入力し、入力された前記書き換え表示情報を前記表示領域に書き込み、入力された前記識別コードと、前記表示情報とを対応付けて前記蓄積手段に蓄積させる入力装置をさらに備えてもよい。
【0034】
また、請求項3にも記載したように、読取手段により読み取られた識別コードが蓄積手に蓄積された識別コードと一致しない場合に、書込手段による書き込みを禁止する禁止手段をさらに備えるようにしてもよい。
【0035】
これにより、書き換える必要のない表示記録媒体の表示情報を誤って書き換えてしまうのを未然に防止することができる。
【0036】
また、請求項4にも記載したように、識別コードは、表示記録媒体を識別するための媒体識別コードと表示情報を識別するための表示情報識別コードとを含むと共に、表示領域が、表示情報識別コードを書き込むための第1の表示領域と表示情報を書き込むための第2の表示領域とを備え、書込手段は、表示情報識別コードを第1の表示領域に書き込むと共に表示情報を第2の表示領域に書き込み、かつ蓄積手段は、表示情報識別コードを表示情報と対応付けて蓄積するようにしてもよい。
【0037】
なお、媒体識別コードと表示情報識別コードの読取は同一の読取手段で行っても良いし、別々の読取手段で行ってもよい。また、媒体識別コードは例えば一度記録されると基本的には書き換えずに使用することが好ましいため、表示記録媒体周囲の一部に切欠きを付けたり、穴をあけたりなどの不可逆的な形状変化や、表示領域以外の場所に印刷などでバーコードなどの反射画像パターンを形成するようにして記録してもよい。なお、不可逆的な形状変化を利用した識別コードの読み取りは、例えば透過光強度の差を検出する光センサなどが利用できる。
【0040】
請求項7記載の発明は、前記第1の表示領域の反射特性と前記第2の表示領域の反射特性とが互いに異なることを特徴とする。
【0041】
この発明によれば、光学的な識別コードを用いた時の識別コードの読み取り性能の向上及び表示情報の視認性向上を両立させることができる。
【0042】
請求項8記載の発明は、前記第1の表示領域は、予め定めた所定範囲の波長の光を選択反射することを特徴とする。
【0043】
この発明によれば、例えば予め定めた所定範囲の波長を例えば600〜700nm程度とすることにより、汎用のバーコードスキャナなどに用いられている読み取り部をそのまま用いて識別コードの読み取りを行うことが可能になり、読取手段の製造コストを下げることができる。
【0044】
請求項11記載の発明は、外部から光、熱、電界の少なくとも一つの刺激を与えることで、表示された表示情報が書き換え可能となるとともに、該刺激の供給後に書き換えられた該表示情報が記録保持される表示領域を備え、かつ識別コードが記録された表示記録媒体が書き込み位置へセットされる前に、表示情報を書き換える前記表示記録媒体の該識別コードと該表示情報とを蓄積し、前記表示記録媒体が前記表示領域への情報の書き込み位置にセットされると共に、読み取られた識別コードが蓄積されている表示情報を書き換える前記表示記録媒体の識別コードと一致する場合に、一致した前記識別コードが記録された表示記録媒体の表示領域に、一致した前記識別コードに対応する書き換え表示情報を書き込むことによって前記表示領域を書き換え、表示情報が書き込まれた表示記録媒体の識別コードと、該表示記録媒体に表示された表示情報と、該表示情報の書き換え時刻とを対応付けて該表示記録媒体に表示された表示情報と表示情報の書き換え時刻の関係を示す情報として蓄積する。
【0045】
この発明によれば、表示内容の履歴を容易に把握することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1には、商品の価格等の情報が記載される商品タグに本発明を適用した表示情報管理システム10が示されている。
【0049】
図1に示すように、表示情報管理システム10は、価格などの商品情報を書き換え可能に表示する表示記録媒体12、表示記録媒体12に対しての情報の書き込み及び読み込みを行う情報読取書込装置14、無線通信部16及びストレージ18が接続され、かつ情報読取書込装置14と無線通信部16を介して情報の授受が可能なホストコンピュータ20を含んで構成されている。
【0050】
また、ホストコンピュータ20は、ネットワーク回線21に接続されており、他のホストコンピュータ21と相互に情報の授受が可能である。ホストコンピュータ20には、当該ホストコンピュータ20で指示入力をするために、各々キーボード、マウス等の入力装置が設けられており、ホストコンピュータによる処理結果等を表示するためにディスプレイが設けられている。なお、ホストコンピュータは、汎用的かつ一般的なハードウェア構成であるため、詳細な説明を省略する。
【0051】
図2には表示記録媒体12の断面図を示した。図2に示すように、表示記録媒体12は、表示面側から順に、図示しない透明のITO電極が内側に設けられた透明のPETフィルム基板22、マイクロカプセル化されたカイラルネマチック液晶24が分散された液晶層(表示層)26、光導電層28、及び図示しないITO電極が内側に設けられた黒色のPETフィルム基板30が積層された構成となっている。
【0052】
なお、PETフィルム基板22は光吸収層として機能する。光導電層28は、電荷発生層32で電荷輸送層34を挟んだ構成となっている。
【0053】
また、図3には表示記録媒体12を表示面側、すなわちPETフィルム基板22側から見た平面図を示した。
【0054】
図3に示すように、表示記録媒体12の左側上部には、該表示記録媒体12を識別するための媒体識別コード36が例えばJIS規格に準拠したバーコードで例えば印刷により記録されている。また、媒体識別コード36の下側には、第1の表示領域38が設けられており、該第1の表示領域の下側には第2の表示領域40が設けられている。
【0055】
第1の表示領域38の左側には、商品名、価格、商品のサイズなど、第2の表示領域40に書き込まれた表示情報42を識別するための表示情報識別コード44がバーコードで記録されている。なお、表示情報識別コード44と表示情報42とは例えば一対一に対応する。
【0056】
なお、第1の表示領域38に対応する液晶層26は、例えば、主に波長が約630〜730nm程度の赤色光を選択的に反射するようにカイラルピッチが制御されたカイラルネマチック液晶がマイクロカプセルに封入された構成となっており、一般的なレーザダイオード(LD)またはLED光源を有するバーコードスキャナの光源波長に適合した反射特性となるように構成されている。
【0057】
一方、表示情報42を表示するための第2の表示領域40に対応する液晶層26は、波長が約550nm程度の緑色光を選択的に反射するようなカイラルネマチック液晶がマイクロカプセルに封入された構成となっており、人間の目の視覚特性に合わせた視認性の良い表示色になるように構成されている。
【0058】
また、表示記録媒体12の中央上部には、PETフィルム基板22に設けられた図示しないITO電極と接続された電極46、PETフィルム基板30に設けられた図示しないITO電極と接続された電極48が設けられている。
【0059】
このような表示記録媒体12は、情報読取書込装置14により、媒体識別コード、表示情報識別コード44、及び表示情報42の読み取りや書き込みが行われる。
【0060】
図1に示すように、情報読取書込装置14は、データバッファ50、コード情報読取部52、情報書込部54、入力装置55、データ通信部56、アンテナ58を含んで構成されている。また、情報読取書込装置14は、図4に示すように、読み取り面と逆側の面に液晶パネル60が設けられており、表示記録媒体12から読み取った情報や書き込んだ情報を表示させることができる。
【0061】
コード情報読取部52は、例えば一般的なバーコードスキャナと同様に、図示しないLD光源、図5に示すように回転多面鏡62、図示しないCCDセンサ等を含んで構成されている。
【0062】
このようなコード情報読取部52は、前記LD光源から射出されたレーザ光を回転多面鏡62で所定方向へ走査しながら読み取り面、すなわち表示記録媒体12に照射し、その反射光を前記CCDセンサで読み取る構成となっている。コード情報読取部52で読み取られた媒体識別コード36及び表示情報識別コード44は一旦データバッファ50に保存され、データ通信部56により無線でホストコンピュータ20に送信される。
【0063】
情報書込部54は、図5に示すように、例えば指向角±4°のLEDランプを2次元アレイ状に配列したバックライト光源64、書き込みデータに従ってバックライト光源64からの光をON/OFF制御するLCDパネル66、図示しない電圧印加部、及び図示しない時刻情報取得手段を含んで構成されている。
【0064】
なお、書き込まれる情報は、情報読取書込装置14の液晶モニタ60で確認することができる。表示記録媒体12に記録された媒体識別コードや表示情報識別コード44、表示情報42の読み取り時には、情報読取書込装置14のコード情報読取部52の部分を表示記録媒体12に接近させて行なう。
【0065】
また、表示情報識別コード44及び表示情報42の書き込み時には、図5に示すように、情報読取書込装置14の先端側に設けられた保持クリップ部68に表示記録媒体12をセットする。この保持クリップ部68は、図示しない電圧印加用電極、接地用電極を備えており、例えば表示記録媒体12の電極46が電圧印加用電極と接触するように、表示記録媒体12の電極48が接地用電極と接触するように、表示記録媒体12を保持する。
【0066】
電圧印加用電極、接地用電極は電圧印加部と接続されており、電圧印加部から表示記録媒体12の液晶層の駆動に必要な所定電圧が電圧印加用電極と接地用電極との間に印加される。これにより、表示記録媒体12のPETフィルム基板22とPETフィルム基板30との間に所定電圧が印加され、情報の書き換えが可能な状態となる。
【0067】
そして、情報書込部54では、表示情報識別コード44及び該表示情報識別コード44に対応した表示情報42に対応してLCDパネル66をオンオフ制御することにより、表示情報識別コード44及び表示情報42に対応した光学パターンを表示記録媒体12へ投影(露光)しながら、電圧印加部により表示記録媒体12の液晶層26の駆動に必要な電圧をPETフィルム基板22とPETフィルム基板30との間に印加する。
【0068】
すなわち、表示記録媒体12に露光を行いながら裏面側のPETフィルム基板30に設けられたITO電極に接続された電極48と表面側のPETフィルム基板22に設けられたITO電極に接続された電極46との間に例えば数百ボルトの電圧を数十から数百ミリ秒の間印加し、その後電圧の印加を停止する。
【0069】
このように露光しながら電圧を印加することにより、露光された部分の液晶層26は可視光を選択反射する反射状態となり発色する。一方、露光されなかった部分の液晶層26は、可視光を反射しない透明状態となるため液晶層26を通過した光は光吸収層、すなわちPETフィルム基板30で吸収されるため黒色の外観を示すようになる。このようにして液晶層26に形成された像はカイラルネマチック液晶のメモリ性により無電源状態で長時間保持される。
【0070】
一方、ホストコンピュータ20は、データを蓄積するためのストレージ18を有しており、このストレージ18には、各表示記録媒体12毎、すなわち媒体識別コード36毎に一定容量のレジスタが割り当てられ、図6に示すようなフォーマットで表示記録媒体情報70が記録される。すなわち、図6に示すように、表示記録媒体情報70は、媒体識別コードを記録するための領域72、表示情報識別コードを記録するための領域74、表示情報を記録するための領域76、及び書き換え時刻を記録するための領域78を含んで構成され、領域74、76,78で1つのレコード80が構成されている。レコード80は、表示情報が書き換えられる度に追加される。
【0071】
ホストコンピュータ20は、例えば図示しない店舗内に設置され、ストレージ18に記録された情報を管理する。さらに、ホストコンピュータ20は、公衆回線や専用回線等を用いたネットワーク回線21を通じて他のホストコンピュータやさらに上位のホストコンピュータと双方向通信可能に接続されている。これにより、各ホストコンピュータは、他のホストコンピュータのストレージ内のデータをリアルタイムに把握することができる。
【0072】
ホストコンピュータ20は、入力装置による入力により表示情報の書き換えを指示されたり、他のホストコンピュータから書き換え指示された場合、書き換え指示された表示記録媒体に表示すべき表示情報42に固有の表示情報識別コードを決定し、その表示記録媒体の媒体識別コード、表示情報識別コード、及び表示情報を書き換え情報82として図7に示すようなフォーマットでストレージ18に記録する。なお、書き換え情報82は、ホストコンピュータ20の入力装置から直接入力してもよいし、他のホストコンピュータから送信された情報でもよい。また、ホストコンピュータ20に、例えば販売開始から所定日数過ぎる毎に価格を一定額づつ下げるようなプログラム、すなわち書き換え情報を自動生成するためのプログラムを予め組み込んでおき、このプログラムにより書き換え情報を自動生成してもよい。
【0073】
情報読取書込装置14は、書き換え指示された表示記録媒体12の表示情報を書き換え、その結果を時刻情報取得手段から取得した書き換え時刻情報とともにホストコンピュータ20に送信する。また、情報読取書込装置14はホストコンピュータ20からの書き換え指示がなくても入力装置による入力により表示情報を書き換えることもできる。この場合、表示記録媒体12への表示情報の書き換えが終了した後にホストコンピュータ20に媒体識別コード、表示情報、及び書き換え時刻を送信する。これにより、ホストコンピュータ20は、表示情報識別コードを生成し、ストレージ18に記録された、その表示記録媒体に対応する表示記録媒体情報70を更新する。すなわち、表示情報識別コード、表示情報、及び書き換え時刻を追加する。
【0074】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
【0075】
まず、情報読取書込装置14では、図8に示すステップ100において、入力装置55の図示しない書き換えボタンが押下されたか否かが判断される。ここで、ユーザによって表示記録媒体12が情報読取書込装置14にセットされる、すなわち情報読取書込装置14の先端側に設けられた保持クリップ部68に表示記録媒体12がセットされると共に、書き換えボタンが押下されると、ステップ100で肯定され、次のステップ102で表示記録媒体12の媒体識別コード36及び表示情報識別コード44がコード情報読取部52によって読み込まれ、液晶パネル60に表示される。
【0076】
次のステップ104では、読み取った媒体識別コード36及び表示情報識別コード44をデータ通信部56によりホストコンピュータ20へ送信する。
【0077】
これにより、ホストコンピュータ20では、図9に示すステップ200において媒体識別コード及び表示情報識別コード受信の判断が肯定され、次のステップ202において、書き換え要求が有るか否かを判断する。すなわち、ストレージ18に記録された図7に示すような書き換え情報82を参照し、受信した媒体識別コードに該当する書き換え情報82が存在するか否かを判断する。
【0078】
そして、受信した媒体識別コードの書き換え要求情報82が存在する場合には、ステップ202で肯定され、次のステップ204でその書き換え情報82の表示情報識別コード及びこれに対応する表示情報を情報読取書込装置14に送信する。
【0079】
これにより、情報読取書込装置14は、図8に示すステップ106において、書き換え要求有りの判断、すなわち表示情報識別コード及び表示情報受信の判断が肯定され、次のステップ108において、受信した表示情報識別コード及び表示情報を液晶パネル60に表示すると共に表示記録媒体12に書き込む。すなわち、情報書込部54により、情報書込部54では、表示情報識別コード44及び該表示情報識別コード44に対応した表示情報42に対応してLCDパネル66をオンオフ制御すると共に、バックライト光源64により第1の表示領域38及び第2の表示領域40を赤色光で露光する。
【0080】
また、露光すると同時に裏面側のPETフィルム基板30に設けられたITO電極に接続された電極48と表面側のPETフィルム基板22に設けられたITO電極に接続された電極46との間に例えば数百ボルトの電圧を数十から数百ミリ秒の間印加し、その後電圧の印加を停止する。
【0081】
これにより、第1の表示領域38の背景が黒色で表示されると共に表示情報識別コード36が赤色で表示される。また、第2の表示領域40の背景が黒色で表示されると共に表示情報42が緑色で表示される。このようにして表示情報識別コード36及び表示情報44が書き換えられる。
【0082】
そして、次のステップ110で時刻情報取得手段により書き換え時刻を取得してホストコンピュータ20へ送信する。これにより、ホストコンピュータ20では、図9に示すステップ206において書き換え時刻受信の判断が肯定され、次のステップ208で書き換えた媒体情報識別コードに対応する表示媒体識別情報を更新する。すなわち、書き換えた媒体情報識別コードに対応する図6に示すような表示記録媒体情報70に、書き換えた表示情報識別コード及び表示情報、書き換え時刻を追加する。
【0083】
一方、情報読取書込装置14から受信した媒体識別コードの書き換え要求情報82が存在しない場合、すなわち書き換え要求がない場合には、ステップ202で否定され、次のステップ210で書き換え要求が無い旨を示す信号を情報読取書込装置14へ送信する。
【0084】
これにより、情報読取書込装置14では、図8に示すステップ106の書き換え要求有りの判断が否定され、次のステップ112で書き換え禁止処理が行われる。例えば、電圧印加手段による電圧の印加を禁止したり、液晶パネル60へ書き換え要求がない旨を表示したりする。
【0085】
なお、ユーザが情報読取書込装置14の入力装置55により直接表示除法識別コード及び表示情報を入力して書き換えるようにしてもよい。この場合、入力装置55により表示媒体識別コード及び表示情報が入力されると、入力された表示情報識別コード及び表示情報が情報書込部54によって第1の表示領域38及び第2の表示領域40にそれぞれ書き込まれると共に液晶パネル60に表示される。また、時刻情報取得手段によって書き換え時刻を取得する。
【0086】
そして、媒体識別コードがコード情報読取部52によって読み込まれ、書き込んだ表示情報識別コード及び表示情報、書き換え時刻と共にホストコンピュータ20へ送信される。
【0087】
これによりホストコンピュータ20では、上記と同様に書き換えた媒体情報識別コードに対応する表示媒体識別情報を更新する。すなわち、書き換えた媒体情報識別コードに対応する図6に示すような表示記録媒体情報70に、書き換えた表示情報識別コード及び表示情報、書き換え時刻を追加する。
【0088】
このように、表示記録媒体12に表示情報を任意に書き込むことができ、かつ表示情報の変更履歴を書き換え時刻と共にネットワーク回線21に接続されたホストコンピュータ20に蓄積することができるため、例えば表示情報を商品の価格等の情報としたような場合には、価格の書き換えを任意に行うことができ、かつ価格の変動を容易に他のホストコンピュータ21から参照することができる。
【0089】
次に、表示記録媒体12の他の例について説明する。
【0090】
図10に示す表示記録媒体12’は、媒体識別コードと表示情報識別コードとを磁気記録部84に記録したものである。磁気記録部84に記録された媒体識別コードは基本的に一度記録された後に書き換えずに使用し、表示情報識別コードのみ書き換える。また、情報読取書込装置14に磁気ヘッドを設けることにより、磁気記録部84への識別コードの書き換え、読み取りを行うことができる。なお、表示領域は、表示情報42を表示するための第2の表示領域40のみである。その他の構成は表示記録媒体12と同様であるので説明は省略する。
【0091】
また、図11に示す表示記録媒体12”は、媒体識別コードと表示情報識別コードとを表示記録媒体12”の上部に設けられた接触読み取り型のICチップ86に記録したものである。ICチップ86に記録された媒体識別コードは基本的に一度記録された後に書き替えずに使用し、表示情報識別コードのみ書き換える。また、情報読取書込装置14にICメモリリーダを設け、ICメモリリーダの端子をICチップ86の端子に接触させることにより、ICチップ86への識別コードの書き換え、読み取りを行うことができる。は部の読み取り端子をICチップの読み出し端子に接触させて行なう。なお、表示領域は、表示情報42を表示するための第2の表示領域40のみである。その他の構成は表示記録媒体12と同様であるので説明は省略する。
【0092】
なお、本実施形態では、コード情報読取部52は、LD光源や回転多面鏡を用いた構成としたが、これに限らず、光源をLEDとし回転多面鏡を省略した構成としてもよい。これにより、情報読取書込装置14を小型にすることができる。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、安価な構成で表示内容の変更にも柔軟に対応でき、表示内容のリアルタイムな把握が可能になる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 表示情報管理システムの概略構成図である。
【図2】 表示記録媒体の断面図である。
【図3】 表示記録媒体の上面図である。
【図4】 情報読取書込装置の上面図である。
【図5】 情報読取書込装置の一部断面図である。
【図6】 表示記録媒体情報のフォーマットを示す図である。
【図7】 書き換え情報のフォーマットを示す図である。
【図8】 情報読取書込装置で実行される処理のフローチャートである。
【図9】 ホストコンピュータで実行される処理のフローチャートである。
【図10】 他の例に係る表示記録媒体の上面図である。
【図11】 他の例に係る表示記録媒体の上面図である。
【符号の説明】
10 表示情報管理システム
12 各表示記録媒体
14 情報読取書込装置
16 無線通信部
18 ストレージ(蓄積手段)
20 ホストコンピュータ(入力手段)
21 他のホストコンピュータ(入力手段)
21 ネットワーク回線
52 コード情報読取部(読取手段)
54 情報書込部(書込手段)
55 入力装置(入力手段)
56 データ通信部
58 アンテナ

Claims (12)

  1. 外部から光、熱、電界の少なくとも一つの刺激を与えることで、表示された表示情報が書き換え可能となるとともに、該刺激の供給後に書き換えられた該表示情報が記録保持される表示領域を備え、かつ識別コードが記録された表示記録媒体と、
    前記表示記録媒体に記録された識別コードを読み取る読取手段と、
    前記表示情報の書き換え時に前記表示記録媒体が書き込み位置にセットされると共に、前記表示領域を書き換えるための刺激を与える書込手段と、
    前記表示情報の書き換え時刻を取得する時刻取得手段と、
    表示された表示情報を書き換える表示記録媒体の識別コードと、書き換えるための書き換え表示情報とを入力するための入力手段と、
    表示情報を書き換える前記表示記録媒体の識別コードと、前記書き換え表示情報とを対応付けて蓄積すると共に、表示情報が書き込まれた表示記録媒体の識別コードと、該表示記録媒体に表示された表示情報と、前記書き換え時刻とを対応付けて該表示記録媒体に表示された表示情報と表示情報の書き換え時刻の関係を蓄積する蓄積手段と、
    を備え、
    前記蓄積手段は、前記表示記録媒体が前記書込手段の書込み位置へセットされる前に、表示情報を書き換える前記表示記録媒体の該識別コードと該表示情報との蓄積が可能であり、
    前記書込手段は、前記表示記録媒体が前記表示領域への情報の書き込み位置にセットされると共に、前記読取手段により読み取られた識別コードが前記蓄積手段に蓄積されている表示情報を書き換える前記表示記録媒体の識別コードと一致する場合に、一致した前記識別コードが記録された表示記録媒体の表示領域に、一致した前記識別コードに対応する書き換え表示情報を書き込むことによって前記表示領域を書き換えることを特徴とする表示情報管理システム。
  2. 前記書込手段は、表示された表示情報を書き換える表示記録媒体の識別コードと、書き換えるための書き換え表示情報とを入力し、入力された前記書き換え表示情報を前記表示領域に書き込み、入力された前記識別コードと、前記表示情報とを対応付けて前記蓄積手段に蓄積させる入力装置をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の表示情報管理システム。
  3. 前記読取手段により読み取られた識別コードが前記蓄積手段に蓄積された識別コードと一致しない場合に、前記書込手段による書き込みを禁止する禁止手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の表示情報管理システム。
  4. 前記識別コードは、前記表示記録媒体を識別するための媒体識別コードと前記表示情報を識別するための表示情報識別コードとを含むと共に、前記表示領域が、前記表示情報識別コードを書き込むための第1の表示領域と前記表示情報を書き込むための第2の表示領域とを備え、
    前記書込手段は、前記表示情報識別コードを前記第1の表示領域に書き込むと共に前記表示情報を前記第2の表示領域に書き込み、かつ前記蓄積手段は、前記表示情報識別コードを前記表示情報と対応付けて蓄積することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の表示情報管理システム。
  5. 前記表示記録媒体は、少なくとも一方が透明な一対の電極付き基板と、前記一対の電極付き基板間に設けられ、かつ前記電極に電圧が印加されることにより前記表示情報が書き換え可能状態となる表示層と、前記表示層に積層された光導電層と、で構成され、
    前記書込手段は、前記電極に電圧を印加するための電圧印加手段と、前記光導電層を前記表示情報に応じて露光する露光手段と、で構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の表示情報管理システム。
  6. 前記第1の表示領域の反射特性と前記第2の表示領域の反射特性とが互いに異なることを特徴とする請求項4記載の表示情報管理システム。
  7. 前記第1の表示領域は、予め定めた所定範囲の波長の光を選択反射することを特徴とする請求項6記載の表示情報管理システム。
  8. 前記表示層は、カイラルネマチック液晶を含むことを特徴とする請求項5乃至請求項7の何れか1項に記載の表示情報管理システム。
  9. 前記光導電層は、電荷輸送層が電荷発生層で挟まれて成ることを特徴とする請求項5乃至請求項8の何れか1項に記載の表示情報管理システム。
  10. 前記識別コードが光学的に読み取り可能、磁気的に読み取り可能、及び電気的に読み取り可能の何れかであることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の表示情報管理システム。
  11. 外部から光、熱、電界の少なくとも一つの刺激を与えることで、表示された表示情報が書き換え可能となるとともに、該刺激の供給後に書き換えられた該表示情報が記録保持される表示領域を備え、かつ識別コードが記録された表示記録媒体が書き込み位置へセットされる前に、表示情報を書き換える前記表示記録媒体の該識別コードと該表示情報とを蓄積し、
    前記表示記録媒体が前記表示領域への情報の書き込み位置にセットされると共に、読み取られた識別コードが蓄積されている表示情報を書き換える前記表示記録媒体の識別コードと一致する場合に、一致した前記識別コードが記録された表示記録媒体の表示領域に、一致した前記識別コードに対応する書き換え表示情報を書き込むことによって前記表示領域を書き換え、
    表示情報が書き込まれた表示記録媒体の識別コードと、該表示記録媒体に表示された表示情報と、該表示情報の書き換え時刻とを対応付けて該表示記録媒体に表示された表示情報と表示情報の書き換え時刻の関係を示す情報として蓄積する
    表示情報管理方法。
  12. 外部から光、熱、電界の少なくとも一つの刺激を与えることで、表示された表示情報が書き換え可能となるとともに、該刺激の供給後に書き換えられた該表示情報が記録保持される表示領域を備え、かつ識別コードが記録された表示記録媒体の前記識別コードを読み取る読取手段と、
    前記表示情報の書き換え時に前記表示記録媒体が書き込み位置にセットされると共に、前記表示領域を書き換えるための刺激を与える書込手段と、
    表示された表示情報を書き換える表示記録媒体の識別コードと、書き換えるための書き換え表示情報とを入力するための入力手段と、
    表示情報を書き換える前記表示記録媒体の識別コードと、前記書き換え表示情報とを対応付けて蓄積すると共に、表示情報が書き込まれた表示記録媒体の識別コードと、該表示記録媒体に表示された表示情報と、該表示情報の書き換え時刻とを対応付けて該表示記録媒体に表示された表示情報と表示情報の書き換え時刻の関係を蓄積する蓄積手段と、
    を備え、
    前記蓄積手段は、前記表示記録媒体が前記書込手段の書込み位置へセットされる前に、表示情報を書き換える前記表示記録媒体の該識別コードと該表示情報との蓄積が可能であり、
    前記書込手段は、前記表示記録媒体が前記表示領域への情報の書き込み位置にセットされると共に、前記読取手段により読み取られた識別コードが前記蓄積手段に蓄積されている表示情報を書き換える前記表示記録媒体の識別コードと一致する場合に、一致した前記識別コードが記録された表示記録媒体の表示領域に、一致した前記識別コードに対応する書き換え表示情報を書き込むことによって前記表示領域を書き換えることを特徴とする表示情報管理システム。
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