JP2002203213A - 表示情報管理システム、表示情報管理方法、及び表示記録媒体 - Google Patents

表示情報管理システム、表示情報管理方法、及び表示記録媒体

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JP2002203213A
JP2002203213A JP2000402673A JP2000402673A JP2002203213A JP 2002203213 A JP2002203213 A JP 2002203213A JP 2000402673 A JP2000402673 A JP 2000402673A JP 2000402673 A JP2000402673 A JP 2000402673A JP 2002203213 A JP2002203213 A JP 2002203213A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な構成で表示内容の変更にも柔軟に対応
でき、表示内容のリアルタイムな把握が可能な表示情報
管理システム、表示情報管理方法及び表示記録媒体を提
供する。 【解決手段】 表示情報管理システム10は、表示記録
媒体12、情報読取書込装置14、無線通信部16及び
ストレージ18が接続され、かつ情報読取書込装置14
と無線通信部16を介して情報の授受が可能なホストコ
ンピュータ20を含んで構成されている。表示記録媒体
12には媒体識別コード36、表示情報識別コード4
4、及び表示情報42が記録されている。コード情報読
取部52は媒体識別コード36を読み取ってホストコン
ピュータ20へ送信する。書き換え要求がある場合、情
報書込部54はホストコンピュータ20から送信された
表示情報識別コード44及び表示情報44を表示記録媒
体12へ書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示情報管理シス
テム、表示情報管理方法、及び表示記録媒体に係り、特
に、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、衣服
や電機機器の量販店など、顧客の購買活動に応じ、販売
価格の戦略的な変更をしばしば行なう店舗などで使用さ
れる表示が書き換えられる価格表、商品タグなどの表示
記録媒体に情報を表示するシステムにおいて、現在表示
記録媒体に表示されている情報や過去の表示内容の履歴
情報を再利用可能に保存、管理することができる表示情
報管理システム、表示情報管理方法、及び表示記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】表示内容の変更や使用後の廃棄などによ
る資源の無駄使いをなくす目的の繰り返し使用可能な名
札、値札、商品プレートなどが提案されている(特開平
11−24567号公報参照)。
【0003】また、商品名、価格、内容、量、商品番
号、及び商品番号のバーコードなどの商品情報の表示及
び消去が可能なリライタブルシートと書き込み・消去ユ
ニットとを一体的に有し、商品棚に配設するための情報
表示装置などが提案されている(特開平7−11066
1号公報参照)。
【0004】上記従来技術は、無電源で表示を保持で
き、かつ外部からの熱あるいは電界刺激で表示内容を書
き換えられる媒体を用いたものであり、商品価格等の変
動に応じて表示内容を変更することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、表示している情報が書き換えられてしまう
と、前の表示情報は失われてしまい、それらの表示履歴
は残らない。実際の商品売買活動では、例えば衣料品な
どは実際に商品が売れるまでに段階的に価格を下げて販
売することが多く、それらの価格がどのように変化し、
最終的にいくらで売れたのかなどの情報は販売促進活動
上、有効な情報となりうる。
【0006】上記従来技術を用いた商品プレートは、表
示の書換えは出来るが、一旦表示が書き換えられてしま
うと、紙の価格タグと同様、商品管理のネットワークシ
ステムから切り離された表示媒体となってしまうため、
個々の商品に付属する価格表の表示内容をリアルタイム
に把握したり、それらの商品の価格を適切なタイミング
で変更したりすることが困難である、という問題があっ
た。
【0007】特に、商品棚などの予め定められた場所に
常に価格タグを固定して使用する場合ではなく、衣料品
などの価格タグのように、商品に付随してさまざまな場
所に移動し、使用されることが多い場合、上記のような
表示情報を把握するのは極めて困難だった。
【0008】一方、特開平5−264950号公報に
は、価格情報などの変更と同時に、表示情報の送受信が
可能な機能を有した商品価格表示装置が提案されてい
る。この商品価格表示装置は、表示情報をリアルタイム
に把握するのは容易なものの、この装置を一つ一つの商
品タグに用いた場合、全体のシステムが高価になってし
まう、という問題がある。
【0009】本発明は、上記事実に鑑みて成されたもの
であり、安価な構成で表示内容の変更にも柔軟に対応で
き、表示内容のリアルタイムな把握が可能な表示情報管
理システム、表示情報管理方法及び表示記録媒体を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、書き換え可能な表示領域を
備え、かつ識別コードが記録された表示記録媒体と、前
記識別コードを読み取る読取手段と、前記識別コードに
対応し、かつ前記表示領域に書き込むべき表示情報を入
力するための入力手段と、前記入力手段により入力され
た前記表示情報を前記表示領域に書き込む書込手段と、
前記書込手段により書き込んだ前記表示情報と、前記読
取手段により読み取られた、前記表示情報が書き込まれ
た表示記録媒体の識別コードと、を対応付けて蓄積する
蓄積手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】この発明によれば、表示記録媒体は書き換
え可能な表示領域を備え、かつ情報を識別するための識
別コードが記録されている。この表示記録媒体には、無
電源で表示が保持でき、かつ何度でも表示が書き換えら
れるものが利用できる。具体的にはロイコ色素、低分子
/高分子複合有機膜などの感熱リライタブル記録媒体、
光、熱、電界の少なくとも一つの刺激を与えて透過率や
反射率などの光学特性の制御が可能なメモリ性を有する
表示記録媒体を利用することができる。
【0012】特に、少なくとも電界印加によって光学特
性を可逆的に制御することが可能なメモリ性を有する表
示層と光導電層とを積層した表示記録媒体を用いる場合
は、微細な電極加工なしに高精細な情報を瞬時に書き込
むことができるため表示書換え作業の効率を大幅に向上
させることができる。また、表示記録媒体に非接触に画
像を書き込むことができるため機械的な損傷を受けにく
く、また、表示記録媒体自身に複雑な駆動回路を持たな
くとも情報を表示させることが可能であるため、表示記
録媒体を廉価にすることができるためより好ましい。
【0013】電界印加によって光学特性を制御すること
ができるメモリ性を有する表示層を構成する材料として
は、スメクチック液晶、カイラルスメクチックC相等の
強誘電液晶、カイラルネマチック液晶(コレステリック
液晶)、着色液体中を着色粒子が電界によって縦方向に
移動する電気泳動を利用した表示素子、2色に塗り分け
られた帯電粒子の回転を利用した表示素子、透明液体中
に分散され着色された帯電粒子の電界による横方向の電
気泳動を利用した表示素子、帯電状態の異なる2色の粒
子の空隙間の移動を利用した表示素子などが適用可能で
ある。このような表示材料は、系全体をマイクロカプセ
ル内に封入し、そのマイクロカプセルをバインダーに分
散させて表示層を構成しても良い。この場合は、表示層
の形成を塗布プロセスで行うことができ、表示層形成後
の耐機械特性に優れるためより好ましい。
【0014】また、液晶系材料は高分子中に分散したも
のや、液晶中に高分子を若干混合した物、または液晶そ
のものが高分子化したものも利用できる。特に請求項9
にも記載したカイラルネマチック液晶を主体とする表示
素子は、偏光板やカラーフィルターを必要とせず、選択
波長反射特性を利用して高い反射率のカラー表示を行う
事が出来るため、より好ましい。カイラルネマチック液
晶の選択反射表示を利用してカラー表示を行う場合は、
カイラルネマチック液晶の下方に光吸収層を設けること
で、より反射光の視認性を高めることができる。このよ
うな光吸収層としてはLCDのブラックマトリクスなど
に使われるフォトレジスト材料などの黒色樹脂を用いる
ことができる。
【0015】また、光導電層に用いられる材料として
は、無機系としてはセレン、アモルファスシリコン、酸
化亜鉛、BSOなどが適用可能であり、特にアモルファ
スシリコンは人体への安全性が高く、両極性のキャリア
が発生すること、キャリアの移動度も高いことから好ま
しいが、有機系の光導電材料は表示記録媒体の電極基板
をフィルム化することが容易であり、製造工程に高温の
熱処理や時間のかかるプロセスを必要としない。このよ
うな有機系の光導電層は電子写真プロセスに用いる感光
体として用いられている材料を用いることができる。
【0016】有機系の光導電材料には電荷発生と電荷輸
送を同時に行う材料も適用できるが、一般的には電荷発
生層と電荷輸送層に機能分離された構成のものが良好な
光感度特性を示すため多用されている。
【0017】具体的な電荷発生層材料としては、ペリレ
ン系、フタロシアニン系、ビスアゾ系、ジチオピトケロ
ピロール系、スクワリリウム系、アズレニウム系、チア
ピリリウム・ポリカーボネート系など光照射により電荷
が発生する有機材料が適用可能である。電荷発生層の作
製方法としては、真空蒸着法やスパッタ法などドライな
膜形成法のほか、溶剤やあるいは分散材を用いて上記材
料を含む塗布液を作製し、スピンコート法、ディップ
法、ロールコート法、印刷などにより作製する方法が適
用可能である。
【0018】また、電荷輸送層を構成する電荷輸送材料
としては、トリニトロフルオレン系、ポリビニルカルバ
ゾール系、オキサジアゾール系、ピラリゾン系、ヒドラ
ゾン系、スチルベン系、トリフェニルアミン系、トリフ
ェニルメタン系、ジアミン系などが適用可能である。ま
た、LiClO4を添加したポリビニルアルコ−ルやポ
リエチレンオキシドのようなイオン導電性材料の適用も
可能である。電荷輸送層の作製方法としては、真空蒸着
法やスパッタ法などドライな膜形成法のほか、溶剤やあ
るいは分散材を用いて上記材料を含む塗布液を作製し、
スピンコート法、ディップ法、ロールコート法、印刷な
どにより作製する方法が適用可能である。
【0019】また、有機系の光導電層が、請求項10に
も記載したように、電荷輸送層が電荷発生層で挟まれて
成る場合、すなわち電荷発生層、電荷輸送層、電荷発生
層の順に積層して成る場合は、両極方向の電界印加に対
して光導電層内に電流の流れが発生し、表示層への交流
電圧の印加が可能になり、表示層として汎用的な液晶材
料を用いた場合に、直流成分の印加による非可逆的な表
示性能の劣化が発生するのを防ぐことが出来るため好ま
しい。
【0020】また、表示記録媒体の基板材料としては、
ガラスまたはプラスチック等を利用できるが、紙に近い
フレキシブル性を有しラフな取り扱いにも耐えられ、機
械強度に優れる点からプラスチック材料を用いる事が好
ましい。このようなプラスチック基板には、ポリエチレ
ンテレフタレート等のポリエステル系フィルム、ポリカ
ーボネート、ポリイミドなどを用いることができる。基
板の厚みとしては、自己支持性やフレキシブル性、軽量
性、重ねた時の厚みなどの点から約75μmから500
μm程度が好ましい。また、適度な剛性と軽量性を両立
するために、上記プラスチック材料を用いて多孔質支持
体や繊維質支持体として構成してもよい。
【0021】読取手段は、識別コードを読み取る。この
識別コードは、請求項11にも記載したように、光学的
に読み取り可能とすることができる。この場合、識別コ
ードとしては、JANコード、ITFコード、COE3
9、CODEBAR、CODE128などのバーコード
や、PDF417、コード49、コード16k、コーダ
ブロック、コードワン、データコード、アレイタグ、Q
Rコード、ボックス図形、マキシコード、ベリコード、
ソフトストリップ、CPコード、カルラコード、ウルト
ラコードなどの2次元バーコードがある。このような識
別コードは、例えばバーコードリーダ等により読み取り
を非接触で行なうことが出来、表示記録媒体の損傷を防
ぐと同時に、読取手段の自由度が広がり、良好な操作性
を得ることが出来る。
【0022】また、識別コードは磁気的に読み取り可能
とすることもできる。この場合、表示記録媒体表面ある
いは裏面に識別コードを磁気的パターンで形成する。こ
のように磁気的に読み取り可能とすることにより、磁気
ヘッドなどの読取手段を小型化することができる。
【0023】また、識別コードは、電気的に読み取り可
能とすることもできる。この場合、表示記録媒体表面に
設けられ電極部が露出したICメモリの内部に保存され
た電気的パターンなどが利用でき、ICメモリリーダな
どにより読み取ることができる。これにより、例えば識
別コードをICメモリ等に記録することが可能となり、
識別コードのデータ量を大幅に向上させることができ、
様々な識別コードを採用することができる。また、識別
コードのみならず、表示内容そのもののデータを記録す
ることもでき応用範囲を拡大することができる。
【0024】入力手段は、識別コードに対応し、かつ表
示領域に書き込むべき表示情報を入力する。
【0025】書込手段は、入力手段により入力された表
示情報を表示領域に書き込む。この書込手段は、表示記
録媒体に例えば感熱リライタブル媒体を用いた場合に
は、サーマルヘッドなどの熱記録デバイスが用いられ
る。
【0026】また、表示記録媒体が、請求項6にも記載
したように、少なくとも一方が透明な一対の電極付き基
板と、前記一対の電極付き基板間に設けられ、かつ前記
電極に電圧が印加されることにより前記表示情報が書き
換え可能状態となる表示層と、前記表示層に積層された
光導電層と、で構成される場合は、書込手段は、前記電
極に電圧を印加するための電圧印加手段と、前記光導電
層を前記表示情報に応じて露光する露光手段と、で構成
することができる。
【0027】これによれば、高精細な画像などの表示内
容を瞬時に書き替えることができ、表示書き換え作業の
効率が大幅に向上する。また、表示層表面に非接触で表
示内容の書き換えが可能であるため、接触に伴う磨耗、
キズなどの非可逆的な損傷を受けることがなく、表示品
質の劣化や媒体寿命の短縮を防ぐことができる。
【0028】電圧印加手段としては、表示層の表示状態
を変えることができる閾値電圧以上の印加が行なえるよ
うなものならば良い。表示層としてコレステリック液晶
を含む層を採用した場合、電圧パルスは交流波形を印加
することが好ましい。このような電圧パルスの作成は、
AC電源からの交流電圧を変圧したり波形の整形を行う
ことにより生成しても良いし、電池などのバッテリーか
ら供給されるDC電源を手動でON/OFFスイッチン
グして生成しても良いし、DC電源からDC−ACコン
バータ回路を用いて必要な波形のパルスを生成し、必要
な電圧レベルに昇圧して用いても良い。また、電圧パル
スは露光手段と同期したタイミングで印加する必要があ
り、これらの同期方法としては、露光状態を検出する信
号に基づいて電圧を印加しても良いし、電圧印加状態を
検出する信号に基づいて露光を行っても良い。
【0029】露光手段としては、CRT(Cathode Ray
Tube)や蛍光表示素子、プラズマ発光素子、EL発光素
子、LED発光素子などを2次元的に配列した自発光型
の光出力デバイスの他、LCDのような光透過型の光変
調素子とバックライトを組み合わせたデバイスを用いる
ことができる。また、これらの露光手段から出射される
光学パターンは、光の指向性がある程度高い場合や表示
面の基板がフィルムなどのように薄い場合は、表示記録
媒体を露光手段に密着させて露光することも可能であ
る。しかし、出射する光の指向性が低く、拡散光である
場合や表示面の基板がガラスなどのようにある程度厚い
場合は、光導電層面での投影光学像がボケるため、前記
露光手段と導光性を有するファイバープレートや結像光
学系などを組み合わせて、出射光を表示記録媒体に導い
ても良い。この結像光学系としては、単レンズを用いる
場合はコストが低くてすむ一方、レンズ周辺部の収差や
焦点距離が長くなる欠点があり、微小なレンズを2次元
的に配列した結像光学系を用いる場合は、レンズ加工コ
ストが高くなるが、収差の影響が少なく、焦点距離も短
いため、装置の薄型化が容易になる。光出力デバイス及
びメモリ性を有する表示記録媒体のサイズが比較的小さ
い場合は、単レンズの使用が有利で、該サイズがある程
度大きくなるとレンズアレイの使用が有利であり、両者
は具体的な装置の設計段階で適宜選択することができ
る。
【0030】上記した2次元に配列した結像光学系の具
体例としては、球面屈折型のマイクロレンズや、ゾーン
プレート、フレネルレンズなど回折現象を利用したレン
ズを2次元に配置し、レンズ間を遮光材料で充填した平
面状のものを用いることができる。回折格子は半導体製
造プロセスを使ったマルチレベルグレーティングによっ
て形成されたいわゆるバイナリレンズでもよい。但し、
上記のタイプのレンズは、少なくともレンズ面が2面以
上空間的に直列に組み合わせて等倍の正立像を得る必要
がある。また、上記の他にやはりレンズ間を遮光材料で
形成した屈折率分布型の2次元アレイを用いても良く、
この場合は単板で等倍正立像を得ることができる。レン
ズの材質としてはガラス、プラスチックともに利用可能
であるが、ガラス製のものは光学的な透明性や、加工精
度や加工後の変形が少なく結像性能の劣化が少ない利点
がある。一方、プラスチック製のものは装置全体の重量
を軽量化する上で好ましい。
【0031】蓄積手段は、書込手段により書き込んだ表
示情報と、読取手段により読み取られた、表示情報が書
き込まれた表示記録媒体の識別コードと、を対応付けて
蓄積する。
【0032】このように、表示記録媒体への表示情報の
書き換えを行うことができると共に、表示情報の変更履
歴が蓄積されるため、例えば表示情報を商品の価格等の
情報としたような場合には、価格の書き換えを任意に行
うことができ、価格の変動を容易に把握することができ
る。
【0033】また、請求項2にも記載したように、書き
換えるべき表示記録媒体の識別コード及び表示情報を記
憶する記憶手段をさらに備え、書込手段は、読取手段に
より読み取られた識別コードが記憶手段に記憶された識
別コードと一致する場合に、識別コードに対応する表示
情報を表示領域に書き込むようにしてもよい。
【0034】また、請求項3にも記載したように、読取
手段により読み取られた識別コードが記憶手段に記憶さ
れた識別コードと一致しない場合に、書込手段による書
き込みを禁止する禁止手段をさらに備えるようにしても
よい。
【0035】これにより、書き換える必要のない表示記
録媒体の表示情報を誤って書き換えてしまうのを未然に
防止することができる。
【0036】また、請求項4にも記載したように、識別
コードは、表示記録媒体を識別するための媒体識別コー
ドと表示情報を識別するための表示情報識別コードとを
含むと共に、表示領域が、表示情報識別コードを書き込
むための第1の表示領域と表示情報を書き込むための第
2の表示領域とを備え、書込手段は、表示情報識別コー
ドを第1の表示領域に書き込むと共に表示情報を第2の
表示領域に書き込み、かつ蓄積手段は、表示情報識別コ
ードを表示情報と対応付けて蓄積するようにしてもよ
い。
【0037】なお、媒体識別コードと表示情報識別コー
ドの読取は同一の読取手段で行っても良いし、別々の読
取手段で行ってもよい。また、媒体識別コードは例えば
一度記録されると基本的には書き換えずに使用すること
が好ましいため、表示記録媒体周囲の一部に切欠きを付
けたり、穴をあけたりなどの不可逆的な形状変化や、表
示領域以外の場所に印刷などでバーコードなどの反射画
像パターンを形成するようにして記録してもよい。な
お、不可逆的な形状変化を利用した識別コードの読み取
りは、例えば透過光強度の差を検出する光センサなどが
利用できる。
【0038】また、請求項5にも記載したように、表示
情報の書き換え時刻を取得する時刻取得手段をさらに備
え、蓄積手段は、書き換え時刻を表示情報と対応付けて
蓄積するようにしてもよい。
【0039】これにより、例えば商品の価格がいつ変更
され、いつ売れたか等の情報を容易に得ることができ
る。
【0040】請求項7記載の発明は、前記第1の表示領
域の反射特性と前記第2の表示領域の反射特性とが互い
に異なることを特徴とする。
【0041】この発明によれば、光学的な識別コードを
用いた時の識別コードの読み取り性能の向上及び表示情
報の視認性向上を両立させることができる。
【0042】請求項8記載の発明は、前記第1の表示領
域は、予め定めた所定範囲の波長の光を選択反射するこ
とを特徴とする。
【0043】この発明によれば、例えば予め定めた所定
範囲の波長を例えば600〜700nm程度とすること
により、汎用のバーコードスキャナなどに用いられてい
る読み取り部をそのまま用いて識別コードの読み取りを
行うことが可能になり、読取手段の製造コストを下げる
ことができる。
【0044】請求項12記載の発明は、書き換え可能な
表示領域を備え、かつ識別コードが記録された表示記録
媒体の前記識別コードを読み取り、前記識別コードに対
応し、かつ前記表示領域に書き込むべき表示情報を入力
し、入力された前記表示情報を前記表示領域に書き込
み、書き込んだ前記表示情報と、前記読取手段により読
み取られた、前記表示情報が書き込まれた表示記録媒体
の識別コードと、を対応付けて蓄積する。
【0045】この発明によれば、表示内容の履歴を容易
に把握することができる。
【0046】請求項13記載の発明は、書き換え可能な
表示領域を備え、かつ読み書き可能な識別コードを記録
するための記録領域を備えたことを特徴とする。
【0047】この発明によれば、記録領域に識別コード
を記録し、この識別コードに対応した表示情報を表示領
域に書き換えることができるため、表示情報の履歴を蓄
積するシステムに適用することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1には、商品の価格等の
情報が記載される商品タグに本発明を適用した表示情報
管理システム10が示されている。
【0049】図1に示すように、表示情報管理システム
10は、価格などの商品情報を書き換え可能に表示する
表示記録媒体12、表示記録媒体12に対しての情報の
書き込み及び読み込みを行う情報読取書込装置14、無
線通信部16及びストレージ18が接続され、かつ情報
読取書込装置14と無線通信部16を介して情報の授受
が可能なホストコンピュータ20を含んで構成されてい
る。
【0050】また、ホストコンピュータ20は、ネット
ワーク回線21に接続されており、他のホストコンピュ
ータ21と相互に情報の授受が可能である。ホストコン
ピュータ20には、当該ホストコンピュータ20で指示
入力をするために、各々キーボード、マウス等の入力装
置が設けられており、ホストコンピュータによる処理結
果等を表示するためにディスプレイが設けられている。
なお、ホストコンピュータは、汎用的かつ一般的なハー
ドウェア構成であるため、詳細な説明を省略する。
【0051】図2には表示記録媒体12の断面図を示し
た。図2に示すように、表示記録媒体12は、表示面側
から順に、図示しない透明のITO電極が内側に設けら
れた透明のPETフィルム基板22、マイクロカプセル
化されたカイラルネマチック液晶24が分散された液晶
層(表示層)26、光導電層28、及び図示しないIT
O電極が内側に設けられた黒色のPETフィルム基板3
0が積層された構成となっている。
【0052】なお、PETフィルム基板22は光吸収層
として機能する。光導電層28は、電荷発生層32で電
荷輸送層34を挟んだ構成となっている。
【0053】また、図3には表示記録媒体12を表示面
側、すなわちPETフィルム基板22側から見た平面図
を示した。
【0054】図3に示すように、表示記録媒体12の左
側上部には、該表示記録媒体12を識別するための媒体
識別コード36が例えばJIS規格に準拠したバーコー
ドで例えば印刷により記録されている。また、媒体識別
コード36の下側には、第1の表示領域38が設けられ
ており、該第1の表示領域の下側には第2の表示領域4
0が設けられている。
【0055】第1の表示領域38の左側には、商品名、
価格、商品のサイズなど、第2の表示領域40に書き込
まれた表示情報42を識別するための表示情報識別コー
ド44がバーコードで記録されている。なお、表示情報
識別コード44と表示情報42とは例えば一対一に対応
する。
【0056】なお、第1の表示領域38に対応する液晶
層26は、例えば、主に波長が約630〜730nm程
度の赤色光を選択的に反射するようにカイラルピッチが
制御されたカイラルネマチック液晶がマイクロカプセル
に封入された構成となっており、一般的なレーザダイオ
ード(LD)またはLED光源を有するバーコードスキ
ャナの光源波長に適合した反射特性となるように構成さ
れている。
【0057】一方、表示情報42を表示するための第2
の表示領域40に対応する液晶層26は、波長が約55
0nm程度の緑色光を選択的に反射するようなカイラル
ネマチック液晶がマイクロカプセルに封入された構成と
なっており、人間の目の視覚特性に合わせた視認性の良
い表示色になるように構成されている。
【0058】また、表示記録媒体12の中央上部には、
PETフィルム基板22に設けられた図示しないITO
電極と接続された電極46、PETフィルム基板30に
設けられた図示しないITO電極と接続された電極48
が設けられている。
【0059】このような表示記録媒体12は、情報読取
書込装置14により、媒体識別コード、表示情報識別コ
ード44、及び表示情報42の読み取りや書き込みが行
われる。
【0060】図1に示すように、情報読取書込装置14
は、データバッファ50、コード情報読取部52、情報
書込部54、入力装置55、データ通信部56、アンテ
ナ58を含んで構成されている。また、情報読取書込装
置14は、図4に示すように、読み取り面と逆側の面に
液晶パネル60が設けられており、表示記録媒体12か
ら読み取った情報や書き込んだ情報を表示させることが
できる。
【0061】コード情報読取部52は、例えば一般的な
バーコードスキャナと同様に、図示しないLD光源、図
5に示すように回転多面鏡62、図示しないCCDセン
サ等を含んで構成されている。
【0062】このようなコード情報読取部52は、前記
LD光源から射出されたレーザ光を回転多面鏡62で所
定方向へ走査しながら読み取り面、すなわち表示記録媒
体12に照射し、その反射光を前記CCDセンサで読み
取る構成となっている。コード情報読取部52で読み取
られた媒体識別コード36及び表示情報識別コード44
は一旦データバッファ50に保存され、データ通信部5
6により無線でホストコンピュータ20に送信される。
【0063】情報書込部54は、図5に示すように、例
えば指向角±4°のLEDランプを2次元アレイ状に配
列したバックライト光源64、書き込みデータに従って
バックライト光源64からの光をON/OFF制御する
LCDパネル66、図示しない電圧印加部、及び図示し
ない時刻情報取得手段を含んで構成されている。
【0064】なお、書き込まれる情報は、情報読取書込
装置14の液晶モニタ60で確認することができる。表
示記録媒体12に記録された媒体識別コードや表示情報
識別コード44、表示情報42の読み取り時には、情報
読取書込装置14のコード情報読取部52の部分を表示
記録媒体12に接近させて行なう。
【0065】また、表示情報識別コード44及び表示情
報42の書き込み時には、図5に示すように、情報読取
書込装置14の先端側に設けられた保持クリップ部68
に表示記録媒体12をセットする。この保持クリップ部
68は、図示しない電圧印加用電極、接地用電極を備え
ており、例えば表示記録媒体12の電極46が電圧印加
用電極と接触するように、表示記録媒体12の電極48
が接地用電極と接触するように、表示記録媒体12を保
持する。
【0066】電圧印加用電極、接地用電極は電圧印加部
と接続されており、電圧印加部から表示記録媒体12の
液晶層の駆動に必要な所定電圧が電圧印加用電極と接地
用電極との間に印加される。これにより、表示記録媒体
12のPETフィルム基板22とPETフィルム基板3
0との間に所定電圧が印加され、情報の書き換えが可能
な状態となる。
【0067】そして、情報書込部54では、表示情報識
別コード44及び該表示情報識別コード44に対応した
表示情報42に対応してLCDパネル66をオンオフ制
御することにより、表示情報識別コード44及び表示情
報42に対応した光学パターンを表示記録媒体12へ投
影(露光)しながら、電圧印加部により表示記録媒体1
2の液晶層26の駆動に必要な電圧をPETフィルム基
板22とPETフィルム基板30との間に印加する。
【0068】すなわち、表示記録媒体12に露光を行い
ながら裏面側のPETフィルム基板30に設けられたI
TO電極に接続された電極48と表面側のPETフィル
ム基板22に設けられたITO電極に接続された電極4
6との間に例えば数百ボルトの電圧を数十から数百ミリ
秒の間印加し、その後電圧の印加を停止する。
【0069】このように露光しながら電圧を印加するこ
とにより、露光された部分の液晶層26は可視光を選択
反射する反射状態となり発色する。一方、露光されなか
った部分の液晶層26は、可視光を反射しない透明状態
となるため液晶層26を通過した光は光吸収層、すなわ
ちPETフィルム基板30で吸収されるため黒色の外観
を示すようになる。このようにして液晶層26に形成さ
れた像はカイラルネマチック液晶のメモリ性により無電
源状態で長時間保持される。
【0070】一方、ホストコンピュータ20は、データ
を蓄積するためのストレージ18を有しており、このス
トレージ18には、各表示記録媒体12毎、すなわち媒
体識別コード36毎に一定容量のレジスタが割り当てら
れ、図6に示すようなフォーマットで表示記録媒体情報
70が記録される。すなわち、図6に示すように、表示
記録媒体情報70は、媒体識別コードを記録するための
領域72、表示情報識別コードを記録するための領域7
4、表示情報を記録するための領域76、及び書き換え
時刻を記録するための領域78を含んで構成され、領域
74、76,78で1つのレコード80が構成されてい
る。レコード80は、表示情報が書き換えられる度に追
加される。
【0071】ホストコンピュータ20は、例えば図示し
ない店舗内に設置され、ストレージ18に記録された情
報を管理する。さらに、ホストコンピュータ20は、公
衆回線や専用回線等を用いたネットワーク回線21を通
じて他のホストコンピュータやさらに上位のホストコン
ピュータと双方向通信可能に接続されている。これによ
り、各ホストコンピュータは、他のホストコンピュータ
のストレージ内のデータをリアルタイムに把握すること
ができる。
【0072】ホストコンピュータ20は、入力装置によ
る入力により表示情報の書き換えを指示されたり、他の
ホストコンピュータから書き換え指示された場合、書き
換え指示された表示記録媒体に表示すべき表示情報42
に固有の表示情報識別コードを決定し、その表示記録媒
体の媒体識別コード、表示情報識別コード、及び表示情
報を書き換え情報82として図7に示すようなフォーマ
ットでストレージ18に記録する。なお、書き換え情報
82は、ホストコンピュータ20の入力装置から直接入
力してもよいし、他のホストコンピュータから送信され
た情報でもよい。また、ホストコンピュータ20に、例
えば販売開始から所定日数過ぎる毎に価格を一定額づつ
下げるようなプログラム、すなわち書き換え情報を自動
生成するためのプログラムを予め組み込んでおき、この
プログラムにより書き換え情報を自動生成してもよい。
【0073】情報読取書込装置14は、書き換え指示さ
れた表示記録媒体12の表示情報を書き換え、その結果
を時刻情報取得手段から取得した書き換え時刻情報とと
もにホストコンピュータ20に送信する。また、情報読
取書込装置14はホストコンピュータ20からの書き換
え指示がなくても入力装置による入力により表示情報を
書き換えることもできる。この場合、表示記録媒体12
への表示情報の書き換えが終了した後にホストコンピュ
ータ20に媒体識別コード、表示情報、及び書き換え時
刻を送信する。これにより、ホストコンピュータ20
は、表示情報識別コードを生成し、ストレージ18に記
録された、その表示記録媒体に対応する表示記録媒体情
報70を更新する。すなわち、表示情報識別コード、表
示情報、及び書き換え時刻を追加する。
【0074】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0075】まず、情報読取書込装置14では、図8に
示すステップ100において、入力装置55の図示しな
い書き換えボタンが押下されたか否かが判断される。こ
こで、ユーザによって表示記録媒体12が情報読取書込
装置14にセットされる、すなわち情報読取書込装置1
4の先端側に設けられた保持クリップ部68に表示記録
媒体12がセットされると共に、書き換えボタンが押下
されると、ステップ100で肯定され、次のステップ1
02で表示記録媒体12の媒体識別コード36及び表示
情報識別コード44がコード情報読取部52によって読
み込まれ、液晶パネル60に表示される。
【0076】次のステップ104では、読み取った媒体
識別コード36及び表示情報識別コード44をデータ通
信部56によりホストコンピュータ20へ送信する。
【0077】これにより、ホストコンピュータ20で
は、図9に示すステップ200において媒体識別コード
及び表示情報識別コード受信の判断が肯定され、次のス
テップ202において、書き換え要求が有るか否かを判
断する。すなわち、ストレージ18に記録された図7に
示すような書き換え情報82を参照し、受信した媒体識
別コードに該当する書き換え情報82が存在するか否か
を判断する。
【0078】そして、受信した媒体識別コードの書き換
え要求情報82が存在する場合には、ステップ202で
肯定され、次のステップ204でその書き換え情報82
の表示情報識別コード及びこれに対応する表示情報を情
報読取書込装置14に送信する。
【0079】これにより、情報読取書込装置14は、図
8に示すステップ106において、書き換え要求有りの
判断、すなわち表示情報識別コード及び表示情報受信の
判断が肯定され、次のステップ108において、受信し
た表示情報識別コード及び表示情報を液晶パネル60に
表示すると共に表示記録媒体12に書き込む。すなわ
ち、情報書込部54により、情報書込部54では、表示
情報識別コード44及び該表示情報識別コード44に対
応した表示情報42に対応してLCDパネル66をオン
オフ制御すると共に、バックライト光源64により第1
の表示領域38及び第2の表示領域40を赤色光で露光
する。
【0080】また、露光すると同時に裏面側のPETフ
ィルム基板30に設けられたITO電極に接続された電
極48と表面側のPETフィルム基板22に設けられた
ITO電極に接続された電極46との間に例えば数百ボ
ルトの電圧を数十から数百ミリ秒の間印加し、その後電
圧の印加を停止する。
【0081】これにより、第1の表示領域38の背景が
黒色で表示されると共に表示情報識別コード36が赤色
で表示される。また、第2の表示領域40の背景が黒色
で表示されると共に表示情報42が緑色で表示される。
このようにして表示情報識別コード36及び表示情報4
4が書き換えられる。
【0082】そして、次のステップ110で時刻情報取
得手段により書き換え時刻を取得してホストコンピュー
タ20へ送信する。これにより、ホストコンピュータ2
0では、図9に示すステップ206において書き換え時
刻受信の判断が肯定され、次のステップ208で書き換
えた媒体情報識別コードに対応する表示媒体識別情報を
更新する。すなわち、書き換えた媒体情報識別コードに
対応する図6に示すような表示記録媒体情報70に、書
き換えた表示情報識別コード及び表示情報、書き換え時
刻を追加する。
【0083】一方、情報読取書込装置14から受信した
媒体識別コードの書き換え要求情報82が存在しない場
合、すなわち書き換え要求がない場合には、ステップ2
02で否定され、次のステップ210で書き換え要求が
無い旨を示す信号を情報読取書込装置14へ送信する。
【0084】これにより、情報読取書込装置14では、
図8に示すステップ106の書き換え要求有りの判断が
否定され、次のステップ112で書き換え禁止処理が行
われる。例えば、電圧印加手段による電圧の印加を禁止
したり、液晶パネル60へ書き換え要求がない旨を表示
したりする。
【0085】なお、ユーザが情報読取書込装置14の入
力装置55により直接表示除法識別コード及び表示情報
を入力して書き換えるようにしてもよい。この場合、入
力装置55により表示媒体識別コード及び表示情報が入
力されると、入力された表示情報識別コード及び表示情
報が情報書込部54によって第1の表示領域38及び第
2の表示領域40にそれぞれ書き込まれると共に液晶パ
ネル60に表示される。また、時刻情報取得手段によっ
て書き換え時刻を取得する。
【0086】そして、媒体識別コードがコード情報読取
部52によって読み込まれ、書き込んだ表示情報識別コ
ード及び表示情報、書き換え時刻と共にホストコンピュ
ータ20へ送信される。
【0087】これによりホストコンピュータ20では、
上記と同様に書き換えた媒体情報識別コードに対応する
表示媒体識別情報を更新する。すなわち、書き換えた媒
体情報識別コードに対応する図6に示すような表示記録
媒体情報70に、書き換えた表示情報識別コード及び表
示情報、書き換え時刻を追加する。
【0088】このように、表示記録媒体12に表示情報
を任意に書き込むことができ、かつ表示情報の変更履歴
を書き換え時刻と共にネットワーク回線21に接続され
たホストコンピュータ20に蓄積することができるた
め、例えば表示情報を商品の価格等の情報としたような
場合には、価格の書き換えを任意に行うことができ、か
つ価格の変動を容易に他のホストコンピュータ21から
参照することができる。
【0089】次に、表示記録媒体12の他の例について
説明する。
【0090】図10に示す表示記録媒体12’は、媒体
識別コードと表示情報識別コードとを磁気記録部84に
記録したものである。磁気記録部84に記録された媒体
識別コードは基本的に一度記録された後に書き換えずに
使用し、表示情報識別コードのみ書き換える。また、情
報読取書込装置14に磁気ヘッドを設けることにより、
磁気記録部84への識別コードの書き換え、読み取りを
行うことができる。なお、表示領域は、表示情報42を
表示するための第2の表示領域40のみである。その他
の構成は表示記録媒体12と同様であるので説明は省略
する。
【0091】また、図11に示す表示記録媒体12”
は、媒体識別コードと表示情報識別コードとを表示記録
媒体12”の上部に設けられた接触読み取り型のICチ
ップ86に記録したものである。ICチップ86に記録
された媒体識別コードは基本的に一度記録された後に書
き替えずに使用し、表示情報識別コードのみ書き換え
る。また、情報読取書込装置14にICメモリリーダを
設け、ICメモリリーダの端子をICチップ86の端子
に接触させることにより、ICチップ86への識別コー
ドの書き換え、読み取りを行うことができる。は部の読
み取り端子をICチップの読み出し端子に接触させて行な
う。なお、表示領域は、表示情報42を表示するための
第2の表示領域40のみである。その他の構成は表示記
録媒体12と同様であるので説明は省略する。
【0092】なお、本実施形態では、コード情報読取部
52は、LD光源や回転多面鏡を用いた構成としたが、
これに限らず、光源をLEDとし回転多面鏡を省略した
構成としてもよい。これにより、情報読取書込装置14
を小型にすることができる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
安価な構成で表示内容の変更にも柔軟に対応でき、表示
内容のリアルタイムな把握が可能になる、という効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 表示情報管理システムの概略構成図である。
【図2】 表示記録媒体の断面図である。
【図3】 表示記録媒体の上面図である。
【図4】 情報読取書込装置の上面図である。
【図5】 情報読取書込装置の一部断面図である。
【図6】 表示記録媒体情報のフォーマットを示す図で
ある。
【図7】 書き換え情報のフォーマットを示す図であ
る。
【図8】 情報読取書込装置で実行される処理のフロー
チャートである。
【図9】 ホストコンピュータで実行される処理のフロ
ーチャートである。
【図10】 他の例に係る表示記録媒体の上面図であ
る。
【図11】 他の例に係る表示記録媒体の上面図であ
る。
【符号の説明】 10 表示情報管理システム 12 各表示記録媒体 14 情報読取書込装置 16 無線通信部 18 ストレージ(蓄積手段) 20 ホストコンピュータ(入力手段) 21 他のホストコンピュータ(入力手段) 21 ネットワーク回線 52 コード情報読取部(読取手段) 54 情報書込部(書込手段) 55 入力装置(入力手段) 56 データ通信部 58 アンテナ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書き換え可能な表示領域を備え、かつ識
    別コードが記録された表示記録媒体と、 前記識別コードを読み取る読取手段と、 前記識別コードに対応し、かつ前記表示領域に書き込む
    べき表示情報を入力するための入力手段と、 前記入力手段により入力された前記表示情報を前記表示
    領域に書き込む書込手段と、 前記書込手段により書き込んだ前記表示情報と、前記読
    取手段により読み取られた、前記表示情報が書き込まれ
    た表示記録媒体の識別コードと、を対応付けて蓄積する
    蓄積手段と、 を備えた表示情報管理システム。
  2. 【請求項2】 書き換えるべき表示記録媒体の識別コー
    ド及び表示情報を記憶する記憶手段をさらに備え、 前記書込手段は、前記読取手段により読み取られた識別
    コードが前記記憶手段に記憶された識別コードと一致す
    る場合に、前記識別コードに対応する表示情報を前記表
    示領域に書き込むことを特徴とする請求項1記載の表示
    情報管理システム。
  3. 【請求項3】 前記読取手段により読み取られた識別コ
    ードが前記記憶手段に記憶された識別コードと一致しな
    い場合に、前記書込手段による書き込みを禁止する禁止
    手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の表示情報管理システム。
  4. 【請求項4】 前記識別コードは、前記表示記録媒体を
    識別するための媒体識別コードと前記表示情報を識別す
    るための表示情報識別コードとを含むと共に、前記表示
    領域が、前記表示情報識別コードを書き込むための第1
    の表示領域と前記表示情報を書き込むための第2の表示
    領域とを備え、 前記書込手段は、前記表示情報識別コードを前記第1の
    表示領域に書き込むと共に前記表示情報を前記第2の表
    示領域に書き込み、かつ前記蓄積手段は、前記表示情報
    識別コードを前記表示情報と対応付けて蓄積することを
    特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の
    表示情報管理システム。
  5. 【請求項5】 前記表示情報の書き換え時刻を取得する
    時刻取得手段をさらに備え、前記蓄積手段は、前記書き
    換え時刻を前記表示情報と対応付けて蓄積することを特
    徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の表
    示情報管理システム。
  6. 【請求項6】 前記表示記録媒体は、少なくとも一方が
    透明な一対の電極付き基板と、前記一対の電極付き基板
    間に設けられ、かつ前記電極に電圧が印加されることに
    より前記表示情報が書き換え可能状態となる表示層と、
    前記表示層に積層された光導電層と、で構成され、 前記書込手段は、前記電極に電圧を印加するための電圧
    印加手段と、前記光導電層を前記表示情報に応じて露光
    する露光手段と、で構成されたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項5の何れか1項に記載の表示情報管理シス
    テム。
  7. 【請求項7】 前記第1の表示領域の反射特性と前記第
    2の表示領域の反射特性とが互いに異なることを特徴と
    する請求項6記載の表示情報管理システム。
  8. 【請求項8】 前記第1の表示領域は、予め定めた所定
    範囲の波長の光を選択反射することを特徴とする請求項
    7記載の表示情報管理システム。
  9. 【請求項9】 前記表示層は、カイラルネマチック液晶
    を含むことを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れか
    1項に記載の表示情報管理システム。
  10. 【請求項10】 前記光導電層は、電荷輸送層が電荷発
    生層で挟まれて成ることを特徴とする請求項6乃至請求
    項9の何れか1項に記載の表示情報管理システム。
  11. 【請求項11】 前記識別コードが光学的に読み取り可
    能、磁気的に読み取り可能、及び電気的に読み取り可能
    の何れかであることを特徴とする請求項1乃至請求項1
    0の何れか1項に記載の表示情報管理システム。
  12. 【請求項12】 書き換え可能な表示領域を備え、かつ
    識別コードが記録された表示記録媒体の前記識別コード
    を読み取り、 前記識別コードに対応し、かつ前記表示領域に書き込む
    べき表示情報を入力し、 入力された前記表示情報を前記表示領域に書き込み、 書き込んだ前記表示情報と、前記読取手段により読み取
    られた、前記表示情報が書き込まれた表示記録媒体の識
    別コードと、を対応付けて蓄積する表示情報管理方法。
  13. 【請求項13】 書き換え可能な表示領域を備え、かつ
    読み書き可能な識別コードを記録するための記録領域を
    備えた表示記録媒体。
  14. 【請求項14】 書き換え可能な表示領域を備え、かつ
    識別コードが記録された表示記録媒体の前記識別コード
    を読み取る読取手段と、 前記識別コードに対応し、かつ前記表示領域に書き込む
    べき表示情報を入力するための入力手段と、 前記入力手段により入力された前記表示情報を前記表示
    領域に書き込む書込手段と、 前記書込手段により書き込んだ前記表示情報と、前記読
    取手段により読み取られた、前記表示情報が書き込まれ
    た表示記録媒体の識別コードと、を対応付けて蓄積する
    蓄積手段と、 を備えた表示情報管理システム。
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