JP2005011189A - 表示機能付き情報媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】厚みを薄くすることなく柔軟性を持たせることができるカード状の表示機能付き情報媒体を提供する。
【解決手段】カード状の表示機能付き情報媒体10は、PET−G樹脂からなる基盤12上にICチップ16が実装されている。基板12上にはループ状のアンテナ14が固定され、外部処理装置とのデータ送受信を無線方式で実現できる。基板12上にはシリコーンゴムからなる可撓性部26を介して電子ペーパー18が固定されている。さらに基板12の外側からはPET−Gからなる樹脂28,30が加熱融着され、さらに外側から透明樹脂32,34が接着されている。弾力性のある可撓性部26を設けることにより、カード全体の柔軟性が増し、破断することなく容易に曲がることができる。このため、カードフォルダへの出し入れなど操作性が向上する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流通業,小売り業,製造業,オフィスなどで用いられるICカードなどの表示機能付き情報媒体に関し、特に、通行券,プリペイドカード,乗車券,入場券,IDカード,遊戯カード,ポイントカード,キャッシュカード,クレジットカード,電話カード,搭乗券等として使用される表示機能付き情報媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
ICカードは、カードの外部端子と外部処理装置の端子とを接続してデータの送受信を行う接触方式のICカードと、電磁波でデータの送受信を行うアンテナコイルとデータ処理のための半導体素子とを内蔵し、外部処理装置との間の読み書きをいわゆる無線方式で実現できる非接触方式のICカードとが開発されている。
【0003】
上記のうち非接触式ICカードは、定期券,運転免許証,キャッシュカード,クレジットカード等として導入が始まっている。非接触式ICカードは、一般に樹脂基板と、樹脂基板上に設けられた金属製アンテナコイルと、アンテナコイルに接続されたICチップとを備えている。非接触式ICカードに対して読取装置側から電磁波が発せられると、アンテナコイルに誘導電圧が発生し、ICチップを作動させるようになっている。
【0004】
このような接触式又は非接触式のICカードは、残高などの内容情報が見えないという不便がある。そのため、画像表示部を一体とした表示機能付きのICカードが提案されている。
【0005】
ICカードの表示機構としては、例えば、TN液晶を使ったものや、ロイコ色素を使った感熱リライタブルが提案されているが、表示が見にくかったり、接触式であるため書換え回数に限界があるなどの欠点がある(例えば特許文献1を参照)。
【0006】
これに対して、感光体とコレステリック液晶を用いた光書込み型電子ペーパーは、明るく見やすい表示であり、書換えが非接触であるため書換え時に疵がつきにくいという利点があり、非接触式ICカードの表示機構として優れている。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−91273号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような表示機能付きICカードは、バーコードなどの小容量デジタル情報を有する紙のカードを高機能化したものとしての利用が期待されている。具体的な用途は、流通帳簿,カルテ,生産指示書などである。このような用途を想定した場合、紙と同様の使い勝手を実現する形態が表示機能付きICカードに求められる。すなわち、多数枚を束ねたときや机などの平面上に置いた状態で取り上げるときの捲り操作や、壁面に貼り付けられたカードフォルダへの出し入れ時のカードの屈曲性など、紙と同様の柔軟性とコシが求められる。
【0009】
しかしながら、従来のICカードでは、基板として剛性のある熱可塑性樹脂(例えばPFT−Gなど)が採用されており、カードの厚みが規格化されているため、柔軟性がほどんど無いという問題がある。このため、カードフォルダへの出し入れが困難であったり、特に流通帳簿,カルテ,生産指示書などに使用される大判のカードの場合に操作性が悪いという問題がある。また、単純にカードの厚みを薄くして柔軟性を持たせようとしても、ICチップ部分が露出してしまうという問題がある。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、厚みを薄くすることなく柔軟性を持たせることができるカード状の表示機能付き情報媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明に係る表示機能付き情報媒体は、画像が表示される表示層と、半導体素子とを内蔵したカード状部材からなる表示機能付き情報媒体であって、前記カード状部材に可撓性部を設けることにより柔軟性を付与したことを特徴としている。
【0012】
請求項1に記載の表示機能付き情報媒体によれば、カード状部材に可撓性部を設けたので、表示機能付き情報媒体に大きなフレキシビリティーを与えることができる。すなわち、カード状部材全体に折れ曲がりの力が働くと、可撓性部により破断することなくカード状部材全体が曲がる。このため、従来の定期券,運転免許証,キャッシュカード,クレジットカードなどのICカードに加えて、流通帳簿,カルテ,生産指示書など大判のカードの運用が望まれている分野においても、操作性が良く、カードフォルダなどへの出し入れが容易な表示機能付き情報媒体を実現できる。
【0013】
請求項2に記載の発明に係る表示機能付き情報媒体は、請求項1に記載の構成において、前記可撓性部が前記カード状部材の概全面に形成されていることを特徴としている。
【0014】
請求項2に記載の表示機能付き情報媒体によれば、可撓性部がカード状部材の概全面に形成されているので、捲り操作性やカード屈曲性など、紙と同様の柔軟性とコシを与えることができる。このため、カード状部材全体が容易に曲がるようになり、カードフォルダなどへの出し入れが容易で操作性の良い表示機能付き情報媒体を実現できる。
【0015】
上記可撓性部としては、例えば、請求項3に記載のゴム弾性体、請求項4に記載の多孔質体、又は請求項5に記載の空隙層などが用いられる。このような可撓性部の材質や厚みを調整することで、カード状部材の柔軟性を調整することができる。
【0016】
請求項6に記載の発明に係る表示機能付き情報媒体は、請求項1乃至請求項5に記載の構成において、前記表示層が、光書込み型のコレステリック液晶からなることを特徴としている。
【0017】
請求項6に記載の表示機能付き情報媒体によれば、表示層が光書込み型のコレステリック液晶から形成されているので、明るく見やすい表示を実現でき、また、書換えが非接触であるため書換え時に疵がつきにくく、表示層が湾曲しても見やすい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る表示機能付き情報媒体の第1実施形態を図1から図3に基づいて説明する。
【0019】
なお、図1に示す表示機能付き情報媒体10では、機能部品の構成をわかりやすくするために各層が直線状に模式的に表され、幅に対する厚みも大きくなっているが、実際は各層は直線状とは限らず、幅に対する厚みが小さいカード状部材となっている。
【0020】
図1及び図2に示すように、カード状の表示機能付き情報媒体10は、熱可塑性のPET−G樹脂(変性ポリエステル樹脂)からなる基板12を備えている。この基板12には、アンテナ14とICチップ16をつなぐ回路と、電子ペーパー(表示部)18への電源供給ラインがエッチングにより形成されている。基板12の表示部側には記憶用のICチップ16が基板12上に直接実装されている。なお、基板12としてPET−G樹脂を用いているが、他にポリイミド,オレフィンなどの樹脂を用いても良い。
【0021】
また、図2に示すように表示機能付き情報媒体10には、金属製のループ状のアンテナ14を樹脂でモールドしたものが基板12上に固定されている。このアンテナ14は銅やアルミニウムなどの金属からなり、金属箔をエッチングする方法、金属を電気メッキや電着する方法、金属粉を含む導電ペーストを印刷する方法などで形成されている。
【0022】
ICチップ16には、メモリー、CPU、電源回路、通信回路などを含み、アンテナ回路とは異方導電フィルムやバンプ接続によって接続されている。このICチップ16は、外力による破損を防ぐために樹脂20で封止されており、必要に応じて樹脂20の外部から2枚の鉄板22,23が接着剤24,25により貼着され、ICチップ16が保護されている。
【0023】
このような表示機能付き情報媒体10は、アンテナ14によりデータの送受信及び駆動電力を供給し、ICチップ16でデータの処理を行うことができ、外部処理装置との間の読み書きを無線方式で実現できる非接触方式のカードとなっている。
【0024】
表示部18aを備える電子ペーパー18は、弾性樹脂であるシリコーンゴムからなる可撓性部26を介して両面に配線された基板12に固定されている。さらに、電子ペーパー18に電力を供給するための端子38が、銀ペースト、ハトメなどからなるスルーホール36を通して裏面側の配線パターン37と接続されている。なお、図1ではアンテナ14を見せるために可撓性部26がアンテナ14に載っているように見えるが、上述したように可撓性部26は基板12に図示しない接着剤で固定されている。
【0025】
これらのアンテナ14、ICチップ16、電子ペーパー18などの機能部品が実装された基板12の外側からは、PET−Gからなる樹脂28,30が加熱加圧融着されている。さらに電子ペーパー18を保護するとともに印刷ベースを形成するために、樹脂28,30の外側から透明樹脂32,34が接着されている。
【0026】
このとき、可撓性部26を設けず、従来の如く断面をアンテナ14、ICチップ16、電子ペーパー18などの機能部品とPET−G樹脂で埋め尽くす構成にすると、カードは剛性が高く曲がりにくい構造となる。本実施形態においては、基板12と電子ペーパー18との間をPET−G樹脂で充填せずに、弾力性のあるシリコーンゴムからなる可撓性部26を設けているので、カード全体の柔軟性を増し、容易に曲がることができる。このため、普通サイズのICカードに加えて、大判のカードの運用が望まれている分野においても、カードフォルダなどへの出し入れが容易で操作性の良い表示機能付き情報媒体を実現できる。
【0027】
可撓性部26を形成するシリコーンゴムとしては、例えばビニルメチルシリコーンゴム、メチルシリコーンゴム、フェニルメチルシリコーンゴム、フロロシリコーンゴム等が利用できる。
【0028】
また、本実施形態では、可撓性部26としてシリコーンゴムを用いたが、他のゴム弾性体(エラストマー)を用いることもできる。例えば、イソプレンゴム,クロロプレンゴム,エピクロルヒドリンゴム,ブチルゴム,ウレタンゴム,フッ素ゴム,SBR(スチレンブタジエンゴム),NBR(ニトリルブタジエンゴム),EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム),アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンゴム、これらのブレンドゴム等が挙げられる。これらのゴム材は発泡したものでもあるいは無発泡のものでもよい。
【0029】
表示機能付き情報媒体10は、携帯しているときも表示を維持する必要があるため、電子ペーパー18にはメモリー性表示方式の表示部18aが用いられている。
【0030】
この電子ペーパー18は、図3に示すように、電極50の上に、光照射によって電荷を発生する電荷発生材料と電界によって電荷移動を生じる電荷輸送材料との複合体からなる光電導層52が形成されている。この光電導層52の上には光吸収層54が形成され、この光吸収層54の上にはコレステリック液晶からなる表示層56が形成されている。さらに表示層56の上に透明電極58が設けられている。この透明電極58はPET樹脂からなるフィルムにITO電極が印刷されたものである。電極50と透明電極58にはそれぞれ端子38から電圧が印加されるようになっている。
【0031】
この電子ペーパー18は、透明電極58を通して光像を照射しながら、電源38から透明電極58と電極50間に電圧を印加する。これにより、光電導層52の抵抗が変わり、表示層56を形成するコレステリック液晶の配向が変化することで、液晶の螺旋ピッチに応じた色光を選択反射することができ、光吸収層54によってデータの表示/非表示を実現することができるようになっている。
【0032】
この光電導層52としては、 (a) 無機半導体材料;アモルファス・シリコンや,ZnSe,CdSなどの化合物半導体や,(b)有機半導体材料;アントラセン,ポリビニルカルバゾールなどや,(c) 光照射によって電荷を発生する電荷発生材料と電界によって電荷移動を生ずる電荷輸送材料との複合体;電荷発生材料としては,例えば,ペリレン系、フタロシアニン系、ビスアゾ系、ジチオピトケロピロール系、スクワリリウム系、アズレニウム系、チアピリリウム・ポリカーボネート系化合物など,電荷輸送材料としては,例えば,トリニトロフルオレン系、ポリビニルカルバゾール系、オキサジアゾール系、ピラリゾン系、ヒドラゾン系、スチルベン系、トリフェニルアミン系、トリフェニルメタン系、ジアミン系化合物や,LiClOを添加したポリビニルアルコ−ルやポリエチレンオキシドのようなイオン導電性材料など,複合形態としては積層体,混合物,マイクロカプセルなど,を利用することができる。
【0033】
なお、本実施形態では、表示機能付き情報媒体10を構成する樹脂28,30としてPET−G樹脂が用いられているが、その他、オレフィン系樹脂、アイオノマー、ポリ塩化ビニル、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、AS(アクリロニトリル−スチレン)樹脂、ポリスチレン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリビニルアセテート、ビニルブチラール樹脂、EVAC(エチレン−酢酸ビニル樹脂)、セルロース誘導体系樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド系樹脂、ナイロン、ポリアセタール、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリエーテルイミド、ポリイミド等の単独、混合体、共重合体、等の熱可塑性樹脂を用いてもよい。
【0034】
次に、本発明に係る表示機能付き情報媒体の第2実施形態を図4に基づいて説明する。
【0035】
なお、第1実施形態で説明した部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0036】
図4に示すように表示機能付き情報媒体100は、第1実施形態のシリコーンゴム(図1参照)に代えて、発泡ウレタンからなる可撓性部102が形成されている。このような可撓性部102を設けることにより、表示機能付き情報媒体100全体の柔軟性が増し、容易に曲がることができる。また、可撓性部102の材料として発泡ウレタンを用いることにより、表示機能付き情報媒体100全体が軽量となり、さらに取り扱いがしやすくなるという利点がある。
【0037】
なお、本実施形態では、可撓性部102の材料として発泡ウレタン(多孔質ポリウレタン樹脂)を用いたが、他の多孔質樹脂を用いても良い。例えば、多孔質フッ素樹脂(PTFE(四フッ化エチレン重合体)、PFA(四フッ化エチレン/パーフルオロビニルエーテル共重合体)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、FEP(四フッ化エチレン/六フッ化プロピレン共重合体)、ETFE(エチレン/四フッ化エチレン共重合体)、PCTFE(三フッ化塩化エチレン重合体)など)、多孔質ポリオレフィン樹脂(PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン))、多孔質ポリスルホン系樹脂(ポリスルホン重合体)、多孔質ポリエステル系樹脂(PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート))、多孔質ポリアミド系樹脂(ポリアミド)、多孔質ポリイミド系樹脂(ポリイミド、ポリアミドイミド)、多孔質ポリアクリル系樹脂(ポリアクリルニトリル重合体、メタアクリル酸アルキルエステル、N−アルキル(メタ)アクリルアミド、カルボキシ(メタ)アクリレート)、多孔質ポリスチレン系樹脂(ヒドロキシスチレン樹脂)、多孔質ポリケトン系樹脂(ポリエーテルケトン樹脂)、多孔質シリコーン系樹脂(シリコーンゲル)等が挙げられる。多孔質樹脂を製造する場合は、例えば、発泡法、燒結法、延伸法、抽出法、トラックエッチング法、溶融相分離法、相転換法等を利用でき、材料にあわせて最適な方法を選択することができる。
【0038】
次に、本発明に係る表示機能付き情報媒体の第3実施形態を図5に基づいて説明する。
【0039】
なお、第1実施形態で説明した部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0040】
図5に示すように表示機能付き情報媒体110は、シリコーンゴム(図1参照)などの弾性体の代わりに、可撓性部112として空気で満たされた空隙が形成されている。
【0041】
この表示機能付き情報媒体110は、電子ペーパー18とアンテナ14との間に空隙が形成されるように、樹脂30に予め可撓性部112の寸法に合わせた開孔を形成しておき、基板12の外側からPET−G樹脂28,30を加熱加圧融着させることによって作製されたものである。
【0042】
このような空隙からなる可撓性部112を設けることにより、表示機能付き情報媒体110全体の柔軟性が増し、容易に曲がることができる。また、空隙を利用することにより、もっとも単純な構成によって所望のフレキシブルな表示機能付き情報媒体110を得ることができる。
【0043】
次に、本発明に係る表示機能付き情報媒体の第3実施形態の変形例を図6に基づいて説明する。
【0044】
なお、第1実施形態で説明した部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0045】
図6に示すように、本実施形態の表示機能付き情報媒体120においても、可撓性部122として空気で満たされた空隙が形成されている。図5と異なるのは、空隙の形成部分が電子ペーパー18の周縁にとどまらず、ICチップ16を封止した樹脂20の周囲を含めたカードのほぼ全面になっている点である。
【0046】
この表示機能付き情報媒体120は、予めPET−G樹脂124に、電子ペーパー18とアンテナ14との間の空隙部分と、ICチップ16周囲の空隙部分の寸法に合わせた開孔を形成しておき、電子ペーパー18とICチップ16とを配置した状態で基板12の外側から樹脂28,124を加熱加圧融着させたものである。
【0047】
このように表示機能付き情報媒体120のほぼ全面に可撓性部122を設けることにより、カード全面に一様な柔軟性を付与することができる。
【0048】
次に、本発明に係る表示機能付き情報媒体の第3実施形態の他の変形例を図7に基づいて説明する。
【0049】
なお、第1実施形態で説明した部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0050】
図7に示すように、本実施形態の表示機能付き情報媒体130においても、可撓性部132として空気で満たされた空隙が形成されている。図6と異なるのは、ICチップ16を基板73とともにカード本体の基板72から分離して、可撓性部132を形成する空隙の中で浮いた形で保持し、分離した基板73とカード本体の基板72との間をフレキシブル基板136で電気的に接合している点である。
【0051】
図6に示す表示機能付き情報媒体120では、可撓性部122によりカード全面にわたって一様な柔軟性を付与することができる一方で、ICチップ16部分に外力が加えられたときに、ICチップ16と基板12との接合部に直接力が加わるためにICチップ16部分が基板12から取れやすくなるという欠点がある。これに対して、図7に示す表示機能付き情報媒体130では、ICチップ16を基板73ごと基板72から分離し、可撓性部132を形成する空隙の中で浮いた形で保持しているので、外力はICチップ16部分と基板73との間に直接かかりにくくなる。このため、ICチップ16が基板73から取れるのを防止でき、より頑強な表示機能付き情報媒体130を実現することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る表示機能付き情報媒体によれば、カード状部材にフレキシブルな構造を付与することができ、カード状部材全体が曲がりやすくなる。このため、定期券、運転免許証、キャッシュカード、クレジットカードなどに用いられるICカードに加えて、流通帳簿、カルテ、生産指示書などに用いられる大判のカードにおいても、操作性の良い表示機能付き情報媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る表示機能付き情報媒体を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る表示機能付き情報媒体を示す平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る表示機能付き情報媒体に用いられる電子ペーパーを示す分解斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る表示機能付き情報媒体を示す断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る表示機能付き情報媒体を示す断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態の変形例に係る表示機能付き情報媒体を示す断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態の変形例に係る表示機能付き情報媒体を示す断面図である。
【符号の説明】
10 表示機能付き情報媒体
12 基板
14 アンテナ
16 ICチップ
18 電子ペーパー
18a 表示部
26 可撓性部
28,30 樹脂
72 基板
73 基板
100 表示機能付き情報媒体
102 可撓性部
110 表示機能付き情報媒体
112 可撓性部
120 表示機能付き情報媒体
122 可撓性部
124 樹脂
130 表示機能付き情報媒体
132 可撓性部
136 フレキシブル基板

Claims (6)

  1. 画像が表示される表示層と、半導体素子とを内蔵したカード状部材からなる表示機能付き情報媒体であって、
    前記カード状部材に可撓性部を設けることにより柔軟性を付与したことを特徴とする表示機能付き情報媒体。
  2. 前記可撓性部が前記カード状部材の概全面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示機能付き情報媒体。
  3. 前記可撓性部がゴム弾性体であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示機能付き情報媒体。
  4. 前記可撓性部が多孔質体であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示機能付き情報媒体。
  5. 前記可撓性部が空隙層であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示機能付き情報媒体。
  6. 前記表示層が、光書込み型のコレステリック液晶からなることを特徴する請求項1から請求項5のいずれかに記載の表示機能付き情報媒体。
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