JPH09175038A - 熱可逆性記録媒体 - Google Patents

熱可逆性記録媒体

Info

Publication number
JPH09175038A
JPH09175038A JP7335396A JP33539695A JPH09175038A JP H09175038 A JPH09175038 A JP H09175038A JP 7335396 A JP7335396 A JP 7335396A JP 33539695 A JP33539695 A JP 33539695A JP H09175038 A JPH09175038 A JP H09175038A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
card
layer
printing layer
thermoreversible recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7335396A
Other languages
English (en)
Inventor
Taisuke Ando
泰典 安藤
Yoshibumi Kato
義文 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOBAYASHI KIROKUSHI KK
Kobayashi Kirokushi Co Ltd
Original Assignee
KOBAYASHI KIROKUSHI KK
Kobayashi Kirokushi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOBAYASHI KIROKUSHI KK, Kobayashi Kirokushi Co Ltd filed Critical KOBAYASHI KIROKUSHI KK
Priority to JP7335396A priority Critical patent/JPH09175038A/ja
Publication of JPH09175038A publication Critical patent/JPH09175038A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポイントカード,プリペイドカード等の熱可
逆性記録媒体において、所定情報を書替可能に表示する
印字窓部周縁に生じる段差を解消し、手触り感を向上さ
せるとともに、印字窓部にクッション性を付与し、サー
マルヘッドの当りのバラツキを吸収し、精度の良い印字
を行なうことを課題とする。 【解決手段】 印字窓部20におけるカード基材11や
ラベル基材31の表面に発泡インキによる印刷層14を
形成し、この印刷層14の発泡処理後の厚みにより、印
字窓部20周縁部の段差を解消し、かつ、印字窓部20
に印刷層14の持つクッション性能を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱可逆性記録フ
ィルムを使用した熱可逆性記録媒体に関するもので、特
に、印字窓部における段差を解消し、基材の強度、並び
に印字効率を高めた熱可逆性記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、プリペイドカード,ポイントカ
ード等に利用されるカードとして、熱可逆性記録フィル
ムを使用して、情報を書替可能に表示するカードが従来
から知られている。
【0003】このものは、情報表示部の素材として、熱
可逆性材料(熱可逆性記録フィルム)を使用するもの
で、この熱可逆性材料は、有機低分子物質と樹脂を利用
し、所定温度により透明状態と白濁状態とが可逆的に変
化し、更に、常温でもその2形態を維持するという特質
を利用したものである。
【0004】図5,図6は従来の熱可逆性記録媒体の一
例としてのポイントカードを示す平面図,断面図であ
り、図面において、ポイントカード1は、表面の所定箇
所に印字部2が設定され、この印字窓部2に所定ポイ
ントを書替可能に表示するというものであり、このポイ
ントカード1は、ベースとしてのポリエステル樹脂板,
硬質塩化ビニール樹脂板,ポリエチレン樹脂板等のカー
ド基材3の表面に接着剤4を介して熱可逆性記録フィル
ム5が貼付されており、上記印字窓部2は、カード基材
3と熱可逆性記録フィルム5との間に印字文字の視認性
を上げるための空気層6を必要とすることから、この印
字窓部2に相当するカード基材3には、接着剤4が塗布
されておらず、この印字窓部2については背景部として
カード基材3の表面にUVインキ等でベタ印刷等の印刷
層7が形成されている。
【0005】また、図7は、熱可逆性記録媒体をラベル
として使用する従来例を示すもので、図面において、ラ
ベル8は、ラベル基材3aの表面に熱可逆性記録フィル
ム5が接着剤4により貼付されており、ラベル基材3a
の表面には印刷層7が形成され、ラベル基材3aの裏面
には粘着剤層9aを介して剥離紙9bが貼付されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ポイントカード1やラベル8においては、印字窓部2の
周縁部に沿って、接着剤4の厚みに相当する段差が生
じ、使用者に感触の悪さを与えるとともに、段差に応力
が集中するため、カードやラベルの強度を低下させる要
因となっている。
【0007】更に、印字窓部2においては、カード基材
3,ラベル基材3aの表面に背景部としての印刷層7が
印刷処理されているだけであり、印字窓部2にクッショ
ン性が付与されておらず、サーマルヘッド等の当りにバ
ラツキが生じ易く、低エネルギーでの鮮明な表示が期待
できないという問題点も指摘されていた。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、ポイントカードやプリペイドカード等のよ
うに所定情報を書替可能に表示できる印字窓部を備えた
熱可逆性記録媒体において、印字窓部周縁の段差を解消
して、良好な感触を付与し、かつ、基材の強度を高める
とともに、印字窓部にクッション性を付与することでサ
ーマルヘッドの当りを向上させ、低エネルギーでの印字
効率を高めた熱可逆性記録媒体を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基材の表面に熱可逆性記録フィルムを貼
着して、所定箇所に目視情報を書込表示する印字窓部を
設けた熱可逆性記録媒体において、前記印字窓部におけ
る基材の表面に発泡インキによる印刷層が形成され、該
印刷層と上記フィルムの間には空気層が形成されている
ことを特徴とする。
【0010】ここで、基材としては、ポリエステル樹脂
板,硬質塩化ビニル樹脂板,ポリエチレン樹脂板等のプ
ラスチック樹脂板、紙,合成紙等の公知の材料を使用す
ることができる。
【0011】また、熱可逆性記録フィルムは、繰り返し
て情報の記録,消去を行なうことができ、サーマルヘッ
ド,ヒートロール等の加熱記録装置を用いて情報の記録
並びに消去を行なえるものであり、通常使用される熱可
逆性記録フィルムとしては、樹脂マトリックス材と、こ
の樹脂マトリックス材に分散された有機低分子物質を主
成分とするもので、所定温度により、白濁不透明状態と
透明状態とが可逆的に変化し、常温で2形態の維持が可
能となる性質を有する。
【0012】更に、印字窓部における基材の表面に形成
される印刷層に使用する発泡インキとしては、発泡バイ
ンダー,カラーベース,架橋剤の組成からなり、発泡バ
インダーとしては、アクリル系エマルジョン,エチレン
酢酸ビニル共重合体エマルジョン,ポリウレタン水性分
散体などが用いられ、架橋剤(発泡剤)としては、揮発
性液体(低沸点炭化水素)を熱可塑性樹脂(例:塩化ビ
ニリデン)に封入した微小球体(マイクロスフェアー,
マイクロバルーン)を使用し、印刷処理後、加熱により
印刷層を膨化させて所望のクッション性を備えた印刷層
が形成される。
【0013】以上の構成から明らかなように、本発明に
よる熱可逆性記録媒体においては、印字窓部における基
材表面に発泡インキによる印刷層が形成されており、こ
の印刷層の厚みにより、印字窓部周縁に段差が生じな
い。
【0014】更に、サーマルプリンタによる印字工程に
おいて、印刷層の持つクッション性により、サーマルヘ
ッドの当りが良く、低エネルギーでも良好な発色が得ら
れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る熱可逆性記録
媒体をポイントカード,ラベル類にそれぞれ適用した実
施形態について、図1乃至図4を基に詳細に説明する。
【0016】図1はポイントカードの平面図、図2は同
ポイントカードの構成を示す断面図、図3はラベルの平
面図、図4は同ラベルの構成を示す断面図である。
【0017】図1,図2において、ポイントカード10
は、表面所定箇所に印字窓部20が設定されており、こ
の印字窓部20に所定情報、即ちポイントの書替操作を
サーマルプリンタ等を使用して行なう。
【0018】上記ポイントカード10は、図2に示すよ
うに、カード基材11の表面に接着剤12を介して熱可
逆性感熱記録フィルム13が貼付されており、特に、接
着剤12の未塗工部分である印字窓部20においては、
カード基材11の表面に発泡インキによる印刷層14が
形成され、この印刷層14と熱可逆性記録フィルム13
との間に空気層15が形成されている。
【0019】更に詳しくは、カード基材11としては、
ポリエステル樹脂板が使用され、また、熱可逆性記録フ
ィルム13は、樹脂マトリックス材と、この樹脂マトリ
ックス材に分散された有機低分子物質を主成分とするも
ので、例えばT0 以下の常温で白濁不透明状態にある。
【0020】これをT1 〜T2 間の温度に加熱すると、
透明になり、この状態で再びTO 以下の常温に戻しても
透明のままである。
【0021】これは温度T1 〜T2 から温度T0 以下に
至るまでに有機低分子物質が半溶融状態を経て多結晶か
ら単結晶へと結晶が成長するためと考えられる。
【0022】更に、T3 以上の温度に加熱すると、最大
透明度と最大不透明との中間の半透明状態になる。
【0023】次にこの温度を下げていくと、再び透明状
態をとることなく最初の白濁不透明状態に戻る。
【0024】これは温度T3 以上で有機低分子物質が溶
融後冷却されることにより、多結晶が析出するためであ
ると考えられる。
【0025】尚、この不透明状態のものをT0 〜T3
の温度に加熱した後、常温、すなわちT0 以下の温度に
冷却した場合には透明と不透明との間の状態をとること
ができる。
【0026】前記常温で透明になったものを再びT3
上の温度に加熱し、常温に戻せば再び白濁不透明状態に
戻る。すなわち、常温で不透明及び透明の両形態及びそ
の中間状態をとることができる。
【0027】従って、このような熱可逆性記録フィルム
13表面を例えばサーマルヘッドで選択的に加熱し、透
明時に白濁画像、又は白濁時に透明画像を形成すること
ができるとともに、このような画像形成及び消去を何度
も繰り返すことが可能となるため、印字窓部20に種々
の情報を表示あるいはこの情報を消去することが可能で
ある。
【0028】更に、印字窓部20におけるカード基材1
1表面に形成される印刷層14としては、発泡インキに
よるベタ印刷により印字窓部20の背景部が形成されて
おり、この発泡インキとしては、アクリル系エマルジョ
ン,エチレン・酢酸ビニル共重合体エマルジョン等の発
泡バインダーに、カラーベース,架橋剤を添加した組成
のインキを使用し、例えば、New Dyfoam W
シリーズ(大日精化製),Liofoam SL,S
H,ML,MH(東洋インキ製)等が挙げられる。
【0029】そして、この発泡インキにより、背景部を
印刷処理した後、加熱処理することにより、膨潤し、接
着剤12の厚みに匹敵する厚みにまで膨潤する。
【0030】従って、従来では、印字窓部の周縁に沿っ
て接着剤の厚みが原因となる段差が生じていたが、印刷
層14の発泡処理後の厚みにより、この段差を解消し、
手触り感を向上させるとともに、カードの強度を強化さ
せることができる。
【0031】更に、印刷層14の持つクッション性によ
り、サーマルプリンタを使用して所定情報を印字する
際、サーマルヘッドの当りが良好になり、バラツキを吸
収し、低エネルギーでも発色が良くなり、印字部の耐久
性を高めることができるという効果もある。
【0032】次いで、図3,図4は、本発明をラベルに
適用した実施形態を示すもので、ラベル30は、上述し
たポイントカード10の構成と基本的に類似しているた
め、重複する部分はその説明を省略する。
【0033】すなわち、ラベル30は、カード基材11
に替えて、ラベル基材31を使用するとともに、ラベル
基材31の裏面に粘着剤層32を介して剥離紙33が貼
着されている。
【0034】従って、剥離紙33を剥離操作して、ラベ
ル30を任意箇所に貼付することができる。
【0035】そして、この実施形態においても、ラベル
基材31の表面に発泡インキによる印刷層14が形成さ
れているため、ラベル30表面の感触が向上し、ラベル
強度も強化され、しかも、低エネルギーでも良好な発色
が期待でき、印字部の耐久性を高めることができるとい
う上述した作用効果が得られる。
【0036】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明による熱可逆
性記録媒体は、以下に記載する格別の作用効果を有す
る。
【0037】(1)本発明による熱可逆性記録媒体は、
印字窓部におけるカード基材やラベル基材の表面に発泡
インキによる印刷層を形成することにより、従来印字窓
部周縁に生じていた段差を解消することができ、カード
やラベルの手触り感を向上させるとともに、基材の強度
を強化することができるという効果を有する。
【0038】(2)本発明による熱可逆性記録媒体は、
印字窓部におけるカード基材の表面に発泡インキによる
印刷層を形成するという構成であるため、印字窓部にお
けるクッション性により、サーマルプリンタによる印字
工程でサーマルヘッドの当りを良好に制御でき、低エネ
ルギーで鮮明な印字を行なうことができ、精度の良い印
字処理が行なえるとともに、低エネルギーで発色が向上
することで印字部の耐久性も高めることができるという
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱可逆性記録媒体の一実施形態を
示すポイントカードの平面図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】本発明に係る熱可逆性記録媒体の一実施形態を
示すラベルの平面図。
【図4】図3中IV−IV線断面図。
【図5】従来のポイントカードを示す平面図。
【図6】図5中VI−VI線断面図。
【図7】従来のラベルの構成を示す断面図。
【符号の説明】
10 ポイントカード 11 カード基材 12 接着剤 13 熱可逆性記録フィルム 14 印刷層 15 空気層 20 印字窓部 30 ラベル 31 ラベル基材 32 粘着剤層 33 剥離紙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表面に熱可逆性記録フィルムを貼
    着して、所定箇所に目視情報を繰り返し印字及び消去す
    る印字窓部を設けた熱可逆性記録媒体において、 前記印字窓部における基材の表面に発泡インキによる印
    刷層が形成され、該印刷層と上記フィルムの間には空気
    層が形成されていることを特徴とする熱可逆性記録媒
    体。
JP7335396A 1995-12-22 1995-12-22 熱可逆性記録媒体 Withdrawn JPH09175038A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7335396A JPH09175038A (ja) 1995-12-22 1995-12-22 熱可逆性記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7335396A JPH09175038A (ja) 1995-12-22 1995-12-22 熱可逆性記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09175038A true JPH09175038A (ja) 1997-07-08

Family

ID=18288082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7335396A Withdrawn JPH09175038A (ja) 1995-12-22 1995-12-22 熱可逆性記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09175038A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002222403A (ja) * 2001-01-25 2002-08-09 Konica Corp Ic搭載カード基材、ic搭載個人認証用カード及びその製造方法
JP2005011189A (ja) * 2003-06-20 2005-01-13 Fuji Xerox Co Ltd 表示機能付き情報媒体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002222403A (ja) * 2001-01-25 2002-08-09 Konica Corp Ic搭載カード基材、ic搭載個人認証用カード及びその製造方法
JP2005011189A (ja) * 2003-06-20 2005-01-13 Fuji Xerox Co Ltd 表示機能付き情報媒体
JP4581343B2 (ja) * 2003-06-20 2010-11-17 富士ゼロックス株式会社 表示機能付き情報媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3321655B2 (ja) 熱変色筆記材セット
JP2787847B2 (ja) 反復熱記録方法
JPH09175038A (ja) 熱可逆性記録媒体
JPH06115244A (ja) 可逆性感熱記録材料
JPH0558034A (ja) 可逆性感熱記録材料および磁気カード
WO1995026883A1 (en) Reversible thermosensible recording material
JP4023529B2 (ja) 可逆性感熱記録媒体の製造方法
JP4253867B2 (ja) 可逆性感熱記録媒体
JP2000025346A (ja) 表示記録媒体
JPH07223397A (ja) 熱変色性被筆記体
JP2787938B2 (ja) リサイクルカード
JP3606629B2 (ja) 可逆性感熱記録材料および情報記録方法
KR100279032B1 (ko) 가역성감열기록재료,및이를포함하는자기카드및ic카드
JP2563339Y2 (ja) 可逆性感熱記録媒体
JP3336418B2 (ja) 記録媒体
JP4576036B2 (ja) 可逆性感熱記録媒体
JP2003034080A (ja) 可逆性感熱記録媒体
JPH0789264A (ja) 受付カード
JP3089734B2 (ja) 可逆性感熱記録材料および磁気カード
JP2000272277A (ja) カード発行用セット及びカード発行方法
JP3280775B2 (ja) 可視記録媒体
JP2003054141A (ja) 書換え可能な感熱表示媒体
JP2001202565A (ja) 記録媒体用ラベル及びそのラベルを用いた音楽・映像データ配信システム
JPH0721342Y2 (ja) 反復印字可能なカード
JP2000052662A (ja) 可逆性感熱記録材料

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030304