JP2787938B2 - リサイクルカード - Google Patents

リサイクルカード

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JP2787938B2
JP2787938B2 JP6297130A JP29713094A JP2787938B2 JP 2787938 B2 JP2787938 B2 JP 2787938B2 JP 6297130 A JP6297130 A JP 6297130A JP 29713094 A JP29713094 A JP 29713094A JP 2787938 B2 JP2787938 B2 JP 2787938B2
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修 鈴木
明男 清吾
孝一 稲垣
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱可逆性感熱記録材
料を使用したリサイクルカードに関するもので、特に、
カードデザインの自由度を向上させたリサイクルカード
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、キャッシュカード,クレジット
カード,磁気乗車券等に利用されるカードとして、本出
願人は、先に実願昭63−61829号において熱可逆
性材料を使用したリサイクルカードを提案している。
【0003】このものは、カードの情報表示部の素材と
して、熱可逆性材料を使用するもので、この熱可逆性材
料は、有機低分子物質と樹脂を利用し、加熱による透明
状態と白濁状態とが可逆的に変化し、更に、常温でもそ
の2形態を維持するという特質を備えている。
【0004】図5,図6は従来のリサイクルカードの一
例としてのポイントカード1の正面図,断面図を示すも
ので、図面において、ポイントカード1は、ポリエステ
ル等の合成樹脂シート等からなる基材2の裏面に磁気記
録層2a,シルバー層2b,印刷層2cが形成されてい
るとともに、基材2の表面側には、ポイントカード1の
画像等の印刷層3と印字窓部6が形成され、更にその表
面の印刷層3に接着剤4を介して熱可逆性感熱記録シー
ト5がラミネートされている。
【0005】この印字窓部6にサーマルプリンタにより
印字並びに印字の消去を行なうというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ポイントカード1のようなリサイクルカードにおいて
は、商品価値を高めるために画像等を基材2の表面に印
刷加工するが、その際、印字窓部6を意識して、印字窓
部6のスペースを考慮した形でデザイン設計をしている
ため、デザインの設計自由度に大きな制約を受けている
のが実情である。
【0007】また、印字窓部6の彩色3a(例えば、黒
ベタ印刷等)がデザインの障害となり、このこともデザ
イン自由度に制約を与えていた。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、基材表面に所望の画像層を形成した後、熱
可逆性感熱記録シートを貼着する構成のリサイクルカー
ドにおいて、カード表面に印刷されるデザインの設計自
由度を向上させ、商品価値を高めたリサイクルカードを
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかるリサイクルカードは、裏面に磁気記
録層,印刷層が形成され、印字窓部を含めた表面全面に
渡り、所望の画像層が形成された基材と、基材の表面に
接着剤を介して接着固定される熱可逆性感熱記録シート
とから構成されているとともに、印字窓部には接着剤が
塗布されていないことを特徴とする。
【0010】
【作用】以上の構成から明らかなように、基材の表面に
画像層を形成する際、印字窓部の存在を考慮する必要が
なく、基材表面の印字窓部を含めた全面を使用して自由
な画像を形成することが可能となる。
【0011】更に、印字窓部を区画する彩色を別途設定
する必要がないため、カードの画像に対して印字窓部が
カードの意匠性を低下させることがない。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係るリサイクルカードの実施
例について、ポイントカードを適用してその構成につい
て説明する。
【0013】図1はポイントカードの平面図、図2は同
ポイントカードの構成を示す断面図、図3乃至図4はポ
イントカードの作成手順を示す説明図である。
【0014】まず、図1,図2に示すように、リサイク
ルカードとして使用するポイントカード10は、図1に
示すように、所定箇所に印字窓部11が設定されている
が、ポイントカード10全面に渡り所望の画像層が形成
されており、従来のように印字窓部11が意匠性を低下
させることもなく、印字窓部11を含めたポイントカー
ド10全面に自由な画像が施されている。
【0015】このポイントカード10の構成を図2を用
いて説明すると、カードベースとしての基材20の裏面
に磁気記録層21,シルバー層22,印刷層23が形成
されており、上記基材20の素材としては、ポリエステ
ル樹脂,ポリアセテート樹脂,ポリスチレン樹脂,ポリ
塩化ビニール樹脂、及びポリカーボネート樹脂等の合成
樹脂シートあるいは合成紙等を使用することができ、本
実施例では、ポリエステル樹脂シートが使用されてい
る。
【0016】更に、基材20の表面には、その全面に渡
り所望の画像層30が形成されているとともに、その表
面には、接着剤40を介して熱可逆性感熱記録シート5
0がその表面側に貼り合わされている。
【0017】ポイントカード10の印字窓部11におい
ては、接着剤40を塗布しないで、熱可逆性感熱記録シ
ート50の下方に空気層が形成されるように構成されて
いる。
【0018】尚、熱可逆性感熱記録シート50に対する
サーマルプリンタによる印字並びに印字の消去等につい
ては本発明の要部ではないのでここでは省略する。
【0019】このように、本発明におけるポイントカー
ド10においては、印字窓部11を含めた基材20の表
面全面に渡り任意の画像層を形成するというものである
から、カードにおけるデザイン自由度を大幅に向上させ
ることができ、かつ、従来のように印字窓部11を区画
する黒ベタ印刷等も施されないため、印字窓部11によ
り意匠性を低下させることもなく、ポイントカード10
の商品価値を高めることができる。
【0020】次に、図3乃至図4に基づいて、本発明を
適用するポイントカード10の作成手順について説明す
る。
【0021】まず、図3に示すように、基材20の素材
である基材シートSに印刷加工を施す。
【0022】このとき、上述したように、ポイントカー
ド10全面を印刷面として使用することにより、デザイ
ン自由度を高めた印刷が可能である。
【0023】次いで、図4に示すように、基材20の表
面に接着剤40を介して熱可逆性感熱記録シート50を
貼り合わせるが、この際、印字窓部11に相当する箇所
は接着剤40が塗布されていない。
【0024】その後、基材シートS表面に熱可逆性感熱
記録シート50が貼り合わされたシート状のものから所
定寸法のポイントカード10をカット加工、あるいは型
ヌキ加工等をして、図1,図2に示すポイントカード1
0の製作を完了する。
【0025】作成手順の中では、印刷加工で画像層30
を形成しているが、写真または、イラスト等を貼付して
画像層30を形成することも可能である。
【0026】尚、本発明は、基材20の表面全面を使用
して、カードの商品価値を高めるための画像を形成する
が、印字窓部11付近の画像の彩色は、熱可逆性感熱記
録シート50に印字を施す際、印字の発色の目立つ彩色
であることが好ましい。
【0027】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係るリサイ
クルカードは、基材表面に所定の画像を施し、その表面
に印字窓部(印字エリア)を設定し、熱可逆性感熱記録
シートを貼り合わせるタイプのリサイクルカードにおい
て、基材表面に画像を施す際、印字窓部を含めた基材全
面に渡り、任意な画像層を形成するとともに、印字窓部
は、接着剤の塗布を行なわないことにより形成するとい
うものであるから、カードのデザイン設計自由度を大幅
に向上させることができるとともに、印字窓部の存在が
カードの商品価値を低下させるという従来の不具合もな
く、シンプルな外観が付与でき、カードの商品価値を高
めることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリサイクルカードの一実施例であ
るポイントカードを示す平面図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】図1に示すポイントカードの作成手順を示すも
ので、基材シートの印刷工程を示す説明図。
【図4】図1に示すポイントカードの作成手順を示すも
ので、基材シートに熱可逆性感熱記録シートを貼り合わ
せる工程を示す説明図。
【図5】従来のポイントカードを示す平面図。
【図6】図5中VI−VI線断面図。
【符号の説明】
10 ポイントカード 11 印字窓部 20 基材 30 画像層 40 接着剤 50 熱可逆性感熱記録シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B42D 15/10 501 B41M 5/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面に磁気記録層,印刷層が形成され、
    印字窓部を含めた表面全面に渡り、所望の画像層が形成
    された基材と、基材の表面に接着剤を介して接着固定さ
    れる熱可逆性感熱記録シートとから構成されているとと
    もに、印字窓部には、接着剤が塗布されていないことを
    特徴とするリサイクルカード。
JP6297130A 1994-11-30 1994-11-30 リサイクルカード Expired - Fee Related JP2787938B2 (ja)

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JPH08150795A JPH08150795A (ja) 1996-06-11
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