JP2000272277A - カード発行用セット及びカード発行方法 - Google Patents

カード発行用セット及びカード発行方法

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JP2000272277A
JP2000272277A JP7893199A JP7893199A JP2000272277A JP 2000272277 A JP2000272277 A JP 2000272277A JP 7893199 A JP7893199 A JP 7893199A JP 7893199 A JP7893199 A JP 7893199A JP 2000272277 A JP2000272277 A JP 2000272277A
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Seiji Take
精二 嶽
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可逆性感熱記録部を有するカードを発行する
際に、カード申込者がカード申込書に記入した事項と、
発行されたカードに表示記録されたカードを識別するカ
ード固有番号や会員番号など識別情報とを、間違いなく
正確にマッチング処理することのできるカード発行用セ
ット及びカード発行方法を提供する。 【解決手段】 書き換え可能な可逆性感熱記録部を有す
るカードのカード発行用セットであって、少なくとも前
記カードの可逆性感熱記録部上に、表面に感熱記録部を
有する感熱記録紙を重ね、前記感熱記録紙の少なくとも
一部をカードに仮止めして設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、会員カード等のカ
ードを申込者へ発行する際に使用するカード発行用セッ
トとカード発行方法に関するものである。特に、カード
表面にカード使用者に関する個人識別情報等が、感熱記
録により表示記録される様式のカードであって、カード
発行者側への控え伝票もカード発行と同時に自動的に作
成することができるカード発行用セットと、そのカード
発行用セットを用いたカード発行方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱により表示記録事項が可逆的
に変化して、繰り返し使用することのできる可逆性感熱
記録部を有するカードが各種の用途に使用されている。
これらのカードは、可逆性感熱記録部の表示記録を消し
たり書き換えることができるので、特に可変情報を表示
記録したり、履歴データを追加記入して、何度でも反復
して使用できるので、会員カード、ポイントカード等、
様々な用途で使用されている。
【0003】従来、この可逆性感熱記録部を有するカー
ドを店頭などで即時発行する場合には、まずカード申込
者に対して住所、氏名、電話番号などの個人情報を申込
書に記入してもらい、次にカード発行者がその申込書を
見ながら記入された個人情報に基づいて必要な情報を、
カード発行装置に入力すると共にカード固有番号や会員
番号など識別情報を入力し、カード印字用プリンターで
カードの可逆性感熱記録部を加熱して必要な情報の印字
を行い、そして、カード申込者に発行するカードを識別
するカード固有番号や会員番号など識別情報を書き写す
方法を行っている。
【0004】しかしながら、上記の店頭等でのカードを
即時発行する方法では、カード発行処理に時間がかかり
すぎ、顧客であるカード申込者を長時間待たせなければ
ならず、カード申込者に迷惑をかけ効率も悪い。しか
も、カード申込者に発行するカードを識別するカード固
有番号や会員番号などの識別情報を、カード申込書に書
き写さなければならず、書き写す作業が煩雑であり、し
かも書き写す際の転記ミスの危険性もあり正確性に問題
がある。つまり、発行されたカードの管理は、カード申
込者がカード申込書に記入した事項と、発行されたカー
ドに表示記録されたカードを識別するカード固有番号や
会員番号など識別情報とに基づいて、それぞれの関連づ
けを行うことで情報の管理を行うので、申込書の記入事
項とカード固有番号や会員番号などの識別情報との正確
なマッチングがされてないと正確な管理ができないとい
う問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、可逆性感熱
記録部を有するカードを発行する際に、カード申込者が
カード申込書に記入した事項と、発行されたカードに表
示記録されたカードを識別するカード固有番号や会員番
号などの識別情報とを、間違いなく正確にマッチング処
理することのできるカード発行用セット及びカード発行
方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、書き換え可能な可逆性感熱記
録部を有するカードのカード発行用セットであって、少
なくとも前記カードの可逆性感熱記録部上に、表面に感
熱記録部を有する感熱記録紙を重ね、前記感熱記録紙の
少なくとも一部をカードに仮止めして設けたことを特徴
とするカード発行用セットである。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
カード発行用セットを用いたカード発行方法であって、
カード発行の際に、カードに設けられた可逆性感熱記録
部と前記可逆性感熱記録部に重ねられた感熱記録紙の感
熱記録部の上から、同一のサーマルヘッドによる加熱に
より、前記感熱記録部と前記可逆性感熱記録部とにカー
ド発行に必要な情報の感熱記録を行い、その後前記カー
ド上から前記感熱記録紙を剥がしてカード使用者へカー
ドを発行し、また前記感熱記録紙をカード発行者側の控
え伝票とすることを特徴とするカード発行方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。図1は、本発明のカード発行
用セットの平面図、図2は、図1のA−A線断面図、図
3は、本発明のカード発行方法の処理手順を示す説明図
である。
【0009】本発明のカード発行用セットの実施形態に
ついて以下に説明する。本発明のカード発行用セット1
は、カード2とカード2の上側に重ねられて添付された
感熱記録紙5とから構成されている。カード2のカード
基材は、2枚のセンターコアシート3a,3bが積層さ
れ、その上下に透明のオーバーシート4a,4bが積層
されて構成してある。オーバーシート4a,4bは、塩
化ビニルをシート状に形成したものであり、オーバーシ
ート4bの表面には、磁気記録層6がその全面または一
部に形成されている。
【0010】一方センターコアシート3a,3bは乳白
色の塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体樹脂であり、
センターコアシート3a,3bの表面には、文字情報及
び絵柄やマーク,デザイン等の各種の印刷表示をオフセ
ット印刷、シルクスクリーン印刷等により設けてもよ
い。またセンターコアシート3a,3bは、必要とする
厚さが得られれば1枚ないし3枚以上でもよく特に2枚
に限定する必要はない。また、カード基材を1枚のセン
ターコアシートにより設けてもよく、上記のカード基材
の構成に限定されるものではない。
【0011】そして、例えばセンターコアシート3a,
3bを挟んで、その上下方向からオーバーシート4a,
4bを重ね、150℃、15分、25kg/cm2 の熱
圧を加えて積層し一体化した後に、カード寸法に打ち抜
きカード基材2を形成する。
【0012】オーバーシート4a,4bおよびセンター
コアシート3a,3bの材料となる樹脂としては、特に
制限はないが、具体的にはポリ塩化ビニル樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ブタ
ジエン樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド系樹
脂、セルロース系樹脂、ポリエステル、ポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリビニールア
ルコール、アクリル樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹
脂、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂またはこ
れらの混合物などの合成樹脂を挙げることができる。
【0013】また、カード基材のオーバーシート4aの
表面の一部に凹部7が形成され、その凹部7内に表示部
である可逆性感熱記録部8が設けられている。可逆性感
熱記録部8は、下部から着色層9、接着層10、感熱記
録層11、保護層12とが順次積層されている。可逆性
感熱記録部8は、例えば、特開昭54−119377号
公報、同55−154198号公報、同61−2588
53号公報、同58−7683号公報、同57−109
695号公報、同57−82086乃至82088号公
報等において知られた材料であり、これらの材料は熱に
より透明状態と白濁状態とが可逆的に変化し、且つ常温
で上記2形態が保持できるポリマー組成物である。
【0014】例えば、これらの材料は常温により高い温
度T1 以上に加熱後冷却すると白濁し、且つ常温により
高く且つT1 よりより低い温度T2 に加熱後冷却すると
透明となる。したがって、これらのポリマー組成物から
感熱記録層を形成し、この層をT1より低く且つ常温よ
り高い温度T2 に加熱後冷却する全体が透明なフィルム
となり、この透明フィルムにサーマルヘッド等によりT
1 以上の温度で印字すると白濁による白色文字が形成さ
れる。そして、文字形成後に全面を再度T2 の温度に加
熱するとこれらの文字は消去され、再度T1 の温度で印
字可能となる。また、逆に全体をT1 の温度白濁させ、
2 の温度で抜き文字状に印字することもできる。
【0015】以上の如き物性を有するポリマー組成物は
いずれも本発明で使用可能であるが、好ましい具体例と
しては、例えばポリ塩化ビニル、塩化ビニル系共重合
体、塩化ビニリデン系共重合体、ポリエステル等の熱可
塑性樹脂をマトリックス材とし、このマトリックス材中
に炭素数10乃至30の飽和或いは不飽和脂肪酸、それ
らのエステル、マミドまたはアンモニウム塩等の有機低
分子物質との使用比率は、重量比で3:1乃至16:
1、好ましくは6:1乃至12:1の範囲である。
【0016】この着色層9を、例えば黒色にすると白濁
印字の場合には黒のバックグラウンドに白の文字が印字
され、一方、透明印字の場合には白のバックグラウンド
に黒の文字が印字され、他の色相に着色した場合にはそ
れぞれ対応した色相の文字及びバックグラウンドとな
る。また、着色層9、接着層10は必ずしも設ける必要
はなく、着色層9を設けない場合には、カード基材の色
がバックグラウンドになる。以上の如くカード基材に形
成する保護層12、感熱記録層11、接着層10、着色
層9は、そのカードの使用目的に適合するようにそれぞ
れカード基材の片面の全部または一部、両面の一部に設
けてもよい。
【0017】可逆性感熱記録部8は、上記のように下部
から着色層9、接着層10、感熱記録層11、保護層1
2とが順次積層され、加熱後冷却により白濁と透明のコ
ントラストにより各種の情報を目視可能に表示記録する
方法の他にも、ロイコ系染料を用いて書き換え可能に可
逆的に表示記録するロイコ系可逆性感熱記録表示層、ま
たは液晶/高分子複合膜を用いる可逆性感熱記録部を用
いてもよい。
【0018】次に、可逆性感熱記録部8にロイコ系可逆
性感熱記録表示層を形成する場合について説明する。可
逆性感熱記録部8にロイコ系可逆性感熱記録表示層を形
成する場合には、すでに公知である加熱温度の変化によ
り染料等の色彩が可逆的に変化する材料を用いる。つま
り、ロイコ系可逆性感熱記録表示層は、ロイコ染料と、
このロイコ染料を加熱することにより発色させる酸性基
及びロイコ染料を加熱することにより消色させる塩酸性
基とを有する化合物、またはロイコ染料を加熱すること
により発色させる酸性基を有する化合物およびロイコ染
料を加熱することにより消色させる塩酸性基とを有する
化合物と、水または有機溶剤に溶解する高分子材料等か
らなるバインダーとからなるものである。
【0019】ロイコ染料としては、3−インドリノ−p
−ジメチルアミノフェニル−6−ジメチルアミノフタリ
ド、クリスタルバイオレットラクトン、3−ジエチルア
ミノ−7−クロロフルオラン、2−(2−フルオロフェ
ニルアミノ)−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、
2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジエチルア
ミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−シクロヘキ
シルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチ
ル−7−t−ブチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6−メチル−7−p−ブチルアニリノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−p
−トルイジノ)−フルオラン、3−ピロリジノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−7−
シクロヘキシルアミノフルオラン、メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−N−メチルシクロヘキシルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオランなどが使用でき
る。
【0020】ロイコ染料を加熱することにより発色させ
る酸性基としては、フェノール性水酸基、またはカルボ
キシル基などが使用できる。また、ロイコ染料を加熱す
ることにより消色させる塩酸性基としては、アミノ基な
どが使用できる。
【0021】これらの酸性基及び塩酸性基を有する両性
化合物としては、2−アミノフェノール、3−アミノフ
ェノール、4−アミノフェノール等のアミノフェノー
ル;2−アミノ安息香酸、3−アミノ安息香酸、4−ア
ミノ安息香酸等のアミノ安息香酸;2−ヒドロキシ−3
−アミノ安息香酸、2−アミノ−3−ヒドロキシ安息香
酸、2−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、2−アミノ
−4−アミノ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−アミノ安
息香酸、3−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒ
ドロキシ−5−アミノ安息香酸等のヒドロキシアミノ安
息香酸等が使用できる。
【0022】また、酸性基を有する化合物としては、2
−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ安息香酸等のヒ
ドロキシ安息香酸;4−ヒドロキシサリチル酸、5−ヒ
ドロキシサリチル酸等のヒドロキシサリチル酸等が使用
できる。
【0023】また、塩酸性基を有する化合物としては、
トクチルアミン、ノニルアミン、ベンジルアミン、2−
フェニルエチルアミン、6−フェニルヘキシルアミン等
が使用できる。
【0024】バインダーとしては、メチルアルコール、
ポリビニルアルコール、エチルセルロース、酢酸セルロ
ース、ニトロセルロース、ポリスチレン、ポリ塩化ビル
ニル等が使用できる。
【0025】ロイコ系可逆性感熱記録表示層における上
記の各成分の含有量としては、両性化合物1重量部に対
して、ロイコ染料0.1〜1重量部、バインダー2重量
部以下を混合する。そして、例えば、水もしくは有機溶
剤に上記両性化合物、ロイコ染料、バインダーを溶解ま
たは分散して、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印
刷などの方法で支持体上に印刷する。
【0026】ロイコ系可逆性感熱記録表示層における画
像表示及び画像消去の原理は、次の通りである。ロイコ
系可逆性感熱記録表示層に対して、サーマルヘッドによ
り比較的低温加熱することで、その熱エネルギーによっ
て、フェノール性化合物は無色のロイコ染料のラクトン
環を開環させ、無色から有色に色変化させ各種の情報を
目視可能に表示させる。また、セラミックバーにより高
温加熱することにより、その熱エネルギーによって、ラ
クトン環を閉環させて無色の化合物に戻すことができ
る。つまり、熱の作用によって酸の性質を示したり、塩
基の性質を示すためにロイコ染料に対して、顕色剤とな
ったり減色剤となったりするものである。
【0027】次に、可逆性感熱記録部8に液晶/高分子
複合膜を用いる場合について以下に説明する。可逆性感
熱記録部8に電界や熱に対して応答性を有し、各種情報
の表示や記録を行うことができる液晶/高分子複合膜を
用いて、情報を書き込む際に熱の印加により書き込みを
行い、また情報を消去する際に電圧の印加により消去す
るようにしてもよい。
【0028】液晶/高分子複合膜を用いる場合の可逆性
感熱記録部8は、カード基材上に電極となる導伝層と液
晶/高分子複合膜が積層され、更に好ましくはその上に
保護層を設ける。そして、上記液晶/高分子複合膜に
は、マトリックス樹脂中に液晶の粒子が独立して分散し
ている。また、上記液晶/高分子複合膜としては、連続
多孔質構造を有するポリマー薄膜の空隙(多孔質部分:
通常セルと称される)中に液晶を充填したものを使用す
ることが好ましい。
【0029】高分子マトリックスとして使用する連続多
孔質構造を有するポリマー薄膜は、ポリマー薄膜中に存
在する無数の微細気孔が連通したものであり、適当な空
隙率と適当なサイズの空隙を有する連続多孔質構造を有
するポリマー薄膜であれば、ポリマーの種類は特に制限
されない。連続多孔質構造を有するポリマー薄膜として
は、例えば、ポリテトラフルオロエチレンを延伸加工し
たもの、微細な孔を多数有するフィラーを添加したも
の、ポリマー薄膜に穿孔加工したもの等を使用できる。
【0030】上記の連続多孔質構造を有するポリマー薄
膜の空隙中に充填する液晶としては、従来公知のいずれ
の液晶でも使用可能であるが、特にメモリー性に優れた
スメクチック液晶を使用することが好ましい。このよう
なスメクチック液晶としては、例えばジャパンエナジー
社から入手できる各種のスメクチック液晶が使用され
る。
【0031】そして、液晶組成物粒子が連続多孔質構造
を有するポリマー薄膜中の空隙に充填された液晶/高分
子複合膜を、少なくとも一方が透明である一対の導電性
基板間に形成して可逆性感熱表示媒体を作製し、カード
基材の一部に設け可逆性感熱記録部8とする。
【0032】上記の液晶/高分子複合膜を用いた可逆性
感熱記録部8への情報の記録及び消去について説明す
る。情報の消去は、液晶/高分子複合膜層を必要に応じ
て加熱した後、電界を印加し、液晶分子を電界方向に配
向させることによって行う。電界を印加する方法として
は、コロナ帯電法が特に有効である。また、情報の記録
は、液晶/高分子複合膜層に必要な熱を加え、熱が加え
られた部分の液晶分子の配向を乱すことによって行う。
熱を加える方法としては、サーマルヘッドを用いる方法
が好ましい。なお、記録を電界で、消去を熱で行っても
よい。
【0033】カード2に設ける可逆性感熱記録部は、上
記の3種類に限定されるものではなく、温度により表示
記録事項が書き換え可能に変化することができる各種の
可逆性感熱記録部を用いることができるものである。
【0034】そして、カード2の可逆性感熱記録部の上
部には、感熱記録紙5が重ねられて、剥離可能に添付さ
れている。感熱記録紙5は、紙等の基材5bの表面に感
熱発色剤層5aを設けたもので、加熱することにより感
熱発色剤が発色して任意の表示記録を行うことができる
一般的に知られているものを使用すればよい。感熱記録
紙5は、カード2の上に様々な方法により剥離可能に添
付されていればよいもので、図2の実施形態では、感熱
記録紙5の裏面に剥離可能な疑似接着層13を形成し
て、カード2の可逆性感熱記録部8の上部に添付されて
いる。
【0035】本発明のカード発行用セットは、カード2
の少なくとも可逆性感熱記録部8の上部に感熱記録紙5
が添付されているので、感熱記録紙5上から加熱した場
合に、熱が感熱記録紙5を通して可逆性感熱記録部8に
伝わり、感熱発色剤層5aと可逆性感熱記録部8とに同
一の情報が表示記録することができる。
【0036】次に、本発明のカード発行方法の実施形態
について図3に基づいて説明する。本発明のカード発行
方法は、前記したカード発行用セットを用いてカードの
発行処理を行うものである。まず、図3(e)に示すよ
うに、カード申込者に会員申込書14を渡して、氏名,
年齢,住所,電話番号等の個人情報を記入してもらう。
この段階では、感熱記録紙5は会員申込書14に添付さ
れていない。次に、図3(a)に示すように、カード発
行に際してカード発行用セット1を用意する。そして、
図3(b)に示すように、カード発行用セット1の感熱
記録紙5上から会員ナンバーを感熱プリンターにより印
字する。その際、感熱プリンターのサーマルヘッドから
発生される熱は、感熱記録紙5を通過してカード2の可
逆性感熱記録部8にも伝わり、可逆性感熱記録部8に対
しても表示記録を行うことが可能な温度に設定してお
く。
【0037】次に、図3(c)に示すように、カード2
上から感熱記録紙5をはぎ取り、カード2をその場でカ
ード申込者に渡してカード発行を行う。また、図3
(d)に示すように、カード2上から剥離した感熱記録
紙5は、次に図3(e)に示すように、会員申込書14
の所定位置に添付して一体化しておく。この感熱記録紙
5が添付された会員申込書14は、カード発行者側の控
え伝票として保管しておく。以上の処理により、発行さ
れたカード2とそのカード所持者とのマッチングを、感
熱記録紙5が添付された会員申込書14を確認すること
により行うことが可能となり、従来のように会員申込書
14に、カード2に印字した会員ナンバー等の固有番号
情報等を転記する必要がなく、転記の煩わしさや転記に
伴う転記ミスの発生を防止することができる。
【0038】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
カード発行用セット及びカード発行方法は、可逆性感熱
記録部を有するカードを発行する際に、カード申込者が
カード申込書に記入した事項と、発行されたカードに表
示記録されたカードを識別するカード固有番号や会員ナ
ンバーなどの識別情報とを、間違いなく正確にマッチン
グ処理することのできるものである。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカード発行用セットの平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明のカード発行方法の処理手順を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 カード発行用セット 2 カード 3a,3b センターコアシート 4a,4b オーバーシート 5 感熱記録紙 5a 感熱発色剤層 5b 基材 6 磁気記録部 7 凹部 8 可逆性感熱記録部 9 感熱記録層 10 接着層 11 感熱記録層 12 保護層 13 疑似接着層 14 会員申込書

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書き換え可能な可逆性感熱記録部を有す
    るカードのカード発行用セットであって、少なくとも前
    記カードの可逆性感熱記録部上に、表面に感熱記録部を
    有する感熱記録紙を重ね、前記感熱記録紙の少なくとも
    一部をカードに仮止めして設けたことを特徴とするカー
    ド発行用セット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカード発行用セットを用
    いたカード発行方法であって、カード発行の際に、カー
    ドに設けられた可逆性感熱記録部と前記可逆性感熱記録
    部に重ねられた感熱記録紙の感熱記録部の上から、同一
    のサーマルヘッドによる加熱により、前記感熱記録部と
    前記可逆性感熱記録部とにカード発行に必要な情報の感
    熱記録を行い、その後前記カード上から前記感熱記録紙
    を剥がしてカード使用者へカードを発行し、また前記感
    熱記録紙をカード発行者側の控え伝票とすることを特徴
    とするカード発行方法。
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