JP4240775B2 - カードとカード添付用台紙とのマッチング方法 - Google Patents

カードとカード添付用台紙とのマッチング方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カード使用者情報が記録された記録部と書換え消去可能な表示部とを有するカードと、このカードをカードの使用者に送付する際に使用するカード添付用台紙とのマッチング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、会員カード、ポイントサービスカード等の各種カードをカード発行者側からカード使用者であるカード申込者へ渡す場合には、今まで多くの場合、郵便によりこれらのカードを送付するのが一般的であった。
例えば、カードを添付するためのカード添付用台紙にプリンターによりあらかじめカード使用者の住所、氏名、郵便番号、会員番号等の固有情報を印字した後、このカードをカード添付用台紙上にカードマッチング装置などを使用して添付させた後、窓開き封筒に封入封緘し、郵送物として発送することが行なわれている。
【0003】
そして、通常これらのカードは、発行前にカード使用者の氏名や会員番号等の固有情報をカード上に表示させた記録部を設けたり、また磁気記録部やIC記録部等の記録部にこれらの固有情報を記録させておく場合が多く、カード添付用台紙上に表示させた固有情報と、カードの記録部に記録させた固有情報とを機械的にマッチングさせて、カードをカード添付用台紙に間違えなく添付するようにしている。
【0004】
しかしながら、必ずしもカードの送付先がカードの記録部に記録させた固有情報と一致するとは限らない場合もある。
例えば、カードを申込んだカード使用者が学生などで親戚の家に下宿していて、カードの送り先を親戚の家の主人に一旦送付してもらいたい場合には、カード添付用台紙に表示記録する宛先情報とカードの記録部に記録させた固有情報とは一致しないので、マッチング処理を行なうことができないという問題がある。
また、カードの記録部に記録させた固有情報によるマッチングでは、人間が目視で確認できないので、機械の故障などで読取りミスがあってもこれを再チェックすることができないという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明のカードとカード添付用台紙とのマッチング方法は、上記のような問題点を改善するために、カード添付用台紙に表示記録させた宛先情報とマッチング照合することができる情報を、人間が目視でも確認できる状態で、カード上に消去可能な状態で一時的に表示させることでカードの誤送付の予防を施したカードとカード添付用台紙とのマッチング方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明のカードとカード添付用台紙とのマッチング方法は、カード使用者情報が記録された記録部と書換え消去可能な表示部とを有するカードと、前記カードの使用者情報が表示記録されたカード添付用台紙とのマッチング方法であって、
前記書換え消去可能な表示部にカード使用者情報を表示記録させた後、前記カードの書換え消去可能な表示部及び前記カード添付用台紙に表示記録された各々のカード使用者情報を機械的に読取り、マッチングさせることを特徴とする。
【0007】
更に、前記マッチングの結果、そのマッチングさせた情報が一致した場合に、前記カードを前記カード添付用台紙上に添付させた後、前記カードの書換え消去可能な表示部に対して表示記録させた情報の消去処理を施すプロセスを有することを特徴とする。
【0008】
また、前記書換え消去可能な表示部が、磁性表示部、可逆性感熱表示部、ロイコ系可逆性感熱記録表示部のいずれかであることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の方法に使用するカードマッチング装置の要部の平面図、図2は、本発明の方法に使用するカードマッチング装置の要部のブロック図、図3は、本発明の方法に使用するカードの一実施形態の断面図、図4は、磁性表示部の層構成を示す断面図、図5は、磁性表示部の表面に垂直磁場をかけた時のカプセル内の磁性粉の挙動を示す断面図、図6は、磁性表示部の表面に水平磁場をかけた時のカプセル内の磁性粉の挙動を示す断面図、図7は、の方法に使用するカードのその他の実施形態の断面図、図8は、本発明のカードとカード添付用台紙とのマッチング方法の処理手順を示すフローチャートである。
【0010】
本発明の方法に使用するカードマッチング装置1は、図1に示すように、カードを搬送するベルトコンベアー2と、カード添付用台紙6を搬送するベルトコンベアー3と、カード5をカード添付用台紙6に添付するためのベルトコンベアー4と、からなる搬送手段17を有している。
カード5には、例えば磁気記録部7などのような記録部と各種の情報を書換え消去可能な表示部8とが備えられている。
そして、カードを搬送するベルトコンベアー2の途中には、書換え消去可能な表示部8に対してカード使用者名などのカード使用者情報16aを表示書き込みするためのカード表示情報書込手段9と、カード5をカード添付用台紙6に添付する前の段階で、カードの書換え消去可能な表示部に表示記録されたカード使用者情報16aを機械的に読取るカード表示情報読取手段10と、カード5の両端部分に粘着シール11を貼り付けるための粘着シール貼り付け装置12とが備えられている。
【0011】
また、カード添付用台紙6を搬送するベルトコンベアー3の途中には、カード添付用台紙6の表面にあらかじめ記録表示された氏名、住所などのカード使用者情報16bを機械読み取りすることができる台紙表示情報読取手段13が備えられている。
台紙表示情報読取手段13では、例えばあらかじめ氏名を照合情報として定めた場合には、カード添付用台紙6の表示された氏名を光学的に読取って認識を行なう。
【0012】
更に、カード5をカード添付用台紙6に添付するためのベルトコンベアー4には、カード5の両端部分に粘着シール11を貼り付けてカード添付用台紙6上に添付するためのカード添付手段14と、カード5の書換え消去可能な表示部8に表示記録されたカード使用者情報を消すためのカード表示情報消去手段15が備えられている。
【0013】
図2には、本発明の方法に使用するカードマッチング装置1の要部のブロック図が示されているが、搬送手段17、カード表示情報消去手段15、カード表示情報書込手段9、カード添付手段14の各手段は、制御部18の制御手段19につながれていて、またカード表示情報読取手段10と台紙表示情報読取手段13とは、制御部18の照合手段20につながれている。
照合手段20では、カード表示情報読取手段10によりカード1の書換え消去可能な表示部8に表示記録されたカード使用者情報16aを機械的に読取ることで収集した情報と、台紙表示情報読取手段13によりカード添付用台紙6の表面にあらかじめ記録表示されたカード使用者情報16bを機械的に読取ることで収集した情報を照合させる。
そして、この照合手段20からの照合結果情報を制御手段19が受けて、各手段に対してその後の処理の指示命令を出す。
【0014】
また、カード表示情報書込手段9とカード表示情報消去手段15とは、カード1に設けられた書換え消去可能な表示部8の表示方式に対応して、表示部に情報を表示させたり、表示した情報の消去を行えるようにしておく。
【0015】
次に、本発明に使用する書換え消去可能な表示部8を有するカード5について、次に説明する。
カード5のカード基材21は、2枚のセンターコアシート22a,22bを積層し、その上下に透明のオーバーシート23a,23bを積層して構成してある。
オーバーシート23a,23bは、塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体樹脂をシート状に形成したものであり、その表面に磁気ストライプからなる磁気記録部24を貼付して形成してある。
【0016】
一方センターコアシート22a,22bは乳白色の塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体樹脂であり、センターコアシート22a,22bの表面には、各種の印刷表示25がオフセット印刷、シルクスクリーン印刷等で形成されている。
またセンターコアシート22a,22bは、必要とする厚さが得られれば1枚ないし3枚以上でもよく特に2枚に限定する必要はない。
尚、オーバーシート23a,23bとセンターコアシート22a,22bとの間に接着層を設けるようにしてもよい。
例えば、センターコアシート22a,22bを挟んで、その上下方向からオーバーシート23a,23bを重ね、例えば150℃、15分、25kg/cm2の熱圧を加えて積層し一体化した後に、カード寸法に打ち抜きカード基材21を形成する。
【0017】
オーバーシート23a,23bおよびセンターコアシート22a,22bの材料となる樹脂としては、特に制限はないが、具体的にはポリ塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ブタジエン樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド系樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリビニールアルコール、アクリル樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂またはこれらの混合物などの合成樹脂を挙げることができる。
【0018】
また、カード基材21のオーバーシート23aの表面の一部に凹部26を形成し、その凹部26内に書換え消去可能な表示部である磁性表示部27が設けてある。
磁性表示部27の積層構成は、図4に示されるように、基板28と該基板28の上部に設けられた記録層29と、該記録層29の上部にアンカー層30を介して設けられた保護層31とから構成されている。
【0019】
基板28は、各種プラスチック、紙、金属等のシート状のものであれば材質に特に制限はないが、基板28そのものが黒く着色されているか、基板28の表面が黒く着色されたものが表示のコントラストを明確にする上で特に好ましい。
着色の手段としては、例えば、硫酸バリウム、マイクロシリカ、カーボンブラック等の顔料を各種プラスチック原料に混練した後、シート状に成形すればよい。このような基板の厚さは、通常50〜200μm程度とされる。
また、基板28は必ずしも設ける必要はなく、カード基材21のオーバーシート23aの凹部26に直接記録層を形成してもよいものである。
また、必要に応じて、凹部26をオーバーシート23a及びセンターコアシート22aに設けるようにしてもよい。
【0020】
このような基板28の上に設けられる記録層29は、複数のマイクロカプセル32とバインダー33を備える。マイクロカプセル32の中には液体34bとしてのビヒクルおよび磁性粉34aが含有されており、磁性粉34aはビヒクルの中に浮遊した状態になっている。
【0021】
ビヒクルとしては、極性液体と、疎水性液体と、熱可塑性樹脂とを含有させることか好ましい。
極性液体としては、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基等の極性基を有するアルコール類、ケトン類、エステル類、カルボン酸類、アミノ化合物が挙げられる。より具体的には、芳香族酸エステル、脂肪酸エステル、アルコールエステル、オキシ酸エステル等のエステル類が一般的であって、フタル酸ジブチル、燐酸オクチジフェニル、セパシン酸ジオクチル、トリアセトン、ヒマシ油等が好適例として挙げられる。
【0022】
疎水性液体としては、低揮発性の脂肪族、芳香族炭化水素およびこれらの混合物であって、感圧複写紙用マイクロカプセルに常用されるものが好適である。
熱可塑性樹脂としては、前記極性液体および疎水性液体の混合液に安定に溶解し得るものであればいずれも使用可能である。なかでも溶解時の透明性が良く、電界や磁界、光、熱、及び温度等によってゲル化することのないものであって、マイクロカプセル壁形成反応に対して、悪影響のないものが選択される。
好適例として、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、脂環族飽和炭化水素樹脂、ポリメタクリル酸エステル、アセチルセルロース、エチルセルロース等が挙げられる。
【0023】
このような成分を含有するビヒクルの常温における粘度は、20〜5000cp程度とされる。粘度は主に熱可塑性樹脂の含有量によって変動し、前記熱可塑性樹脂は、2〜50wt%程度含有される。また、極性流体の含有率は、熱可塑性樹脂との相容性や磁性粉の安定性等を考慮して適宜、設定される。
また、常温で固相のワックスを液体の代わりに使って加熱書き込みしてもよい。
【0024】
磁性粉としては、鉄、ニッケル、鉄−ニッケルや、鉄−ニッケル−クロム等のステンレススチール、アルミニウム−コバルト合金、サマリウム−コバルト合金等が用いられる。
磁性粉の形状としては、いわゆるフレーク形状のものが好ましく、厚さはできるだけ薄く、厚さと粒径の比が大きいものが好ましい。粒径は、3〜15μm程度とされる。粒径が大きくなると、カプセル内にうまく収納されず、また、外部磁気への影響が遅くなる。
一方、粒径が小さくなると、磁化させた時、水平方向と垂直方向での光反射率の差が小さくなり記録時のコントラストが悪くなる。
【0025】
このような磁性粉の保持力は、用いられる媒体の用途によって適宜選定すればよい。さらに磁性粉にビヒクルへの分散性を向上させると共に、磁性粉同士の凝集を防止するという観点から、磁性粉の表面を予め公知の種々の有機材料で被覆してもよい。また、磁性粉の反射率を挙げるためにアルミニウムや銀などを磁性粉表面に蒸着してもよい。
【0026】
さらに、マイクロカプセル内には、コントラストを向上させるために染料または顔料を含有させることが好ましい。このようなマイクロカプセルは、例えば米国特許第2800458号、英国特許第1142556号、米国特許第4001140号等に開示されている種々の方法で製造される。
マイクロカプセルの粒径は、体積平均径で10〜100μmが好適である。この値があまり小さくなると、カプセル内に収納される磁性粉の総量が少なくなるために、記録時のコントラストが十分でない。逆にこの値が大きくなりすぎると、記録層表面に凹凸が生じ、記録画像が不均一になってしまう。
【0027】
このようなマイクロカプセルを塗設するのに用いられるバインダーとしては、マイクロカプセル壁を損傷せず、かつ基板28の表面によく接着するものであれば特に制限はない。
より好適な具体例としては、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
このようなマイクロカプセルを含有する記録層29の厚さは、通常、50〜200μmとされる。このような記録層29の上にはアンカー層30を介して保護層31が設けられる。
【0028】
上述したように形成される磁性表示部27の下層には、磁性体層(図示せず)を埋設することが好ましい。この磁性体層としては、例えば鉄、ニッケル、クロム等のステンレススチーム、アルミニウム、コバルト合金、サマリウム・コバルト合金等の材質からなる。その大きさは前記磁性表示部27と同程度であり、その厚さは50〜200μm程度である。
【0029】
磁性表示部27における情報表示の仕組みは、図5に示すように垂直磁場φVをかけると、マイクロカプセル32の磁性粉34aは垂直方向に整列され、この結果、外部からの入射光Liは、媒体表面に整列され、基板28の表面に達してここで吸収され反射光Loは小さくなる。
この状態では、反射光が少ないため、黒く目視される。
【0030】
一方、図6に示すように垂平磁場φPをかけると、マイクロカプセル32の磁性粉34aは水平配向され、外部からの入射光Liは、磁性粉34aで反射されて、反射光Loとなり、この状態では磁性粉34aからの色が目視される。
したがって、図6の状態を消去状態とすれば外部からは明るい金属色が目視できる。一方、図5の状態を垂直磁場φVによって部分的に書き込んだ状態とすれば、この部分が例えば黒色に目視され、外部から容易に判読できるものである。
【0031】
次に、書き換え可能な表示部が可逆性感熱表示部により表示するカードについて、図7に基づいて説明する。
図7に示すように、書き換え可能な表示部に可逆性感熱表示部35を用いた場合には、カード基材21のオーバーシート23aの表面凹部36に下部から接着層37、支持体(PET)38、感熱記録層39、保護層40とが順次積層されている。
本発明で使用する可逆性感熱表示部35は、例えば、特開昭54−119377号公報、同55−154198号公報、同61−258853号公報、同58−7683号公報、同57−109695号公報、同57−82086乃至82088号公報等において知られた材料であり、これらの材料は熱により透明状態と白濁状態とが可逆的に変化し、且つ常温で上記2形態が保持できるポリマー組成物である。
【0032】
例えば、これらの材料は常温により高い温度T1以上に加熱後冷却すると白濁、且つ常温より高く且つT1より低い温度T2に加熱後冷却すると透明となる。 したがって、これらのポリマー組成物から感熱記録層を形成し、この層をT1より低く且つ常温より高い温度T2に加熱後冷却する全体が透明なフィルムとなり、この透明フィルムにサーマルヘッド等によりT1以上の温度で印字すると白濁による白色文字が形成される。
そして、文字形成後に全面を再度T2の温度に加熱するとこれらの文字は消去され、再度T1の温度で印字可能となる。また、逆に全体をT1の温度白濁させ、T2の温度で抜き文字状に印字することもできる。
【0033】
以上の如き物性を有するポリマー組成物はいずれも本発明で使用可能であるが、好ましい具体例としては、例えばポリ塩化ビニル、塩化ビニル系共重合体、塩化ビニリデン系共重合体、ポリエステル等の熱可塑性樹脂をマトリックス材とし、このマトリックス材中に炭素数10乃至30の飽和或いは不飽和脂肪酸、それらのエステル、マミドまたはアンモニウム塩等の有機低分子物質との使用比率は、重量比で3:1乃至16:1、好ましくは6:1乃至12:1の範囲である。
【0034】
次に、書き換え可能な表示部がロイコ系可逆性感熱表示部により表示するカードについて説明する。
ロイコ系可逆性感熱表示部は、図7の感熱記録層38をロイコ染料と、このロイコ染料を加熱することにより発色させる酸性基及びロイコ染料を加熱することにより消色させる塩酸性基とを有する化合物、またはロイコ染料を加熱することにより発色させる酸性基を有する化合物およびロイコ染料を加熱することにより消色させる塩酸性基とを有する化合物と、水または有機溶剤に溶解する高分子材料等からなるバインダーとから構成したものである。
【0035】
ロイコ染料としては、3−インドリノ−p−ジメチルアミノフェニル−6−ジメチルアミノフタリド、クリスタルバイオレットラクトン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−t−ブチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−p−ブチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−p−トルイジノ)−フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラン、メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メチルシクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランなどが使用できる。
【0036】
ロイコ染料を加熱することにより発色させる酸性基としては、フェノール性水酸基、またはカルボキシル基などが使用できる。
また、ロイコ染料を加熱することにより消色させる塩酸性基としては、アミノ基などが使用できる。
【0037】
これらの酸性基及び塩酸性基を有する両性化合物としては、2−アミノフェノール、3−アミノフェノール、4−アミノフェノール等のアミノフェノール;2−アミノ安息香酸、3−アミノ安息香酸、4−アミノ安息香酸等のアミノ安息香酸;2−ヒドロキシ−3−アミノ安息香酸、2−アミノ−3−ヒドロキシ安息香酸、2−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、2−アミノ−4−アミノ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−アミノ安息香酸、3−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ−5−アミノ安息香酸等のヒドロキシアミノ安息香酸等が使用できる。
【0038】
また、酸性基を有する化合物としては、2−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ安息香酸等のヒドロキシ安息香酸;4−ヒドロキシサリチル酸、5−ヒドロキシサリチル酸等のヒドロキシサリチル酸等が使用できる。
また、塩酸性基を有する化合物としては、トクチルアミン、ノニルアミン、ベンジルアミン、2−フェニルエチルアミン、6−フェニルヘキシルアミン等が使用できる。
【0039】
バインダーとしては、メチルアルコール、ポリビニルアルコール、エチルセルロース、酢酸セルロース、ニトロセルロース、ポリスチレン、ポリ塩化ビルニル等が使用できる。
【0040】
ロイコ系可逆性感熱記録表示部における上記の各成分の含有量としては、両性化合物1重量部に対して、ロイコ染料0.1〜1重量部、バインダー2重量部以下を混合する。
そして、例えば、水もしくは有機溶剤に上記両性化合物、ロイコ染料、バインダーを溶解または分散して、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷などの方法で支持体上に印刷する。
【0041】
ロイコ系可逆性感熱記録表示部における画像表示及び画像消去の原理は、次の通りである。
熱エネルギーによって、フェノール性化合物は無色のロイコ染料のラクトン環を開環させ、無色から有色に色変化させる。しかし、ラクトン環が開環した有機化合物は、塩基性物質に接触すると閉環して元のラクトン環のある無色のロイコ染料に戻る。
即ち、熱エネルギーを制御することにより、ラクトン環を開環させて有色化合物にしたり、閉環させて無色の化合物に戻したりすることができる。つまり、熱の作用によって酸の性質を示したり、塩基の性質を示すためにロイコ染料に対して、顕色剤となったり、減色剤となったりするものである。
【0042】
以上、説明したように本発明に使用するカードとしては、磁性方式や感熱方式などの種々の書換え消去可能な記録方式があり、カード表示情報書込手段9とカード表示情報消去手段15としては、これらのカード1に設けられた書換え消去可能な表示部8の表示方式に対応して、磁力や加熱により表示部に情報を表示させたり、表示した情報の消去を行えるような手段を備えるようにしてある。
【0043】
次に、本発明のカードとカード添付用台紙とのマッチング方法の処理手順を、図8に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、ベルトコンベアー2でカード5を搬送させながらカード表示情報書込手段9によりカード表示部8にカード使用者の氏名を書き込み表示させる(S1)。次に、カード表示情報読取手段10によりカード表示部8に表示されたカード使用者の氏名を読取る(S2)。
また、ベルトコンベアー3でカード5を搬送させながら台紙表示情報読取手段13により台紙に表示された氏名を読取る(S3)。
カード表示情報読取手段10及び台紙表示情報読取手段13により読取った氏名情報を照合手段20でマッチングする(S4)。
【0044】
そのマッチングの結果(S5)、氏名情報が一致した場合には、カード添付用台紙上にカード5を添付させる(S6)。
その後、カード5をカード添付用台紙上に添付させた状態で搬送させて、カード表示情報消去手段15によりカード表示部8に表示されたカード使用者の氏名を消去する(S7)。
カード5を窓あき封筒に封入し封緘し(S8)、発送する(S9)。
以上の処理によりカードを間違いなく使用者に送付することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明は、カード添付用台紙に表示記録させた情報とマッチングすることができる情報を、書換え消去可能な状態でカード上に一時的に表示させることができるので、必要に応じたマッチング情報を表示記録させることができ、更に機械的なマッチングに加え目視によるマッチングができる。
更に、情報のマッチング後にカード上の不必要な表示情報を消去することができるので、カードの書換え消去可能な表示部に何も表示されていない状態で封入封緘して発送することができる。
また、カードの書換え消去可能な表示部として、磁性表示部、可逆性感熱表示部、ロイコ系可逆性感熱記録表示部など各種の表示方式を選択して採用することができ汎用性もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法に使用するカードマッチング装置の要部の平面図である。
【図2】 本発明の方法に使用するカードマッチング装置の要部のブロック図である。
【図3】 本発明の方法に使用するカードの一実施形態の断面図である。
【図4】 磁性表示部の層構成を示す断面図である。
【図5】 磁性表示部の表面に垂直磁場をかけた時のカプセル内の磁性粉の挙動を示す断面図である。
【図6】 磁性表示部の表面に水平磁場をかけた時のカプセル内の磁性粉の挙動を示す断面図である。
【図7】 本発明の方法に使用するカードのその他の実施形態の断面図である。
【図8】 本発明のカードとカード添付用台紙とのマッチング方法の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 カードマッチング装置
2,3,4 ベルトコンベアー
5 カード
6 カード添付用台紙
7 磁気記録部
8 書換え消去可能な表示部
9 カード表示情報書込手段
10 カード表示情報読取手段
11 粘着シール
12 粘着シール貼り付け装置
13 台紙表示情報読取手段
14 カード添付手段
15 カード表示情報消去手段
16a,16b カード使用者情報
17 搬送手段
18 制御部
19 制御手段
20 照合手段
21 カード基材
22a,22b センターコアシート
23a,23b オーバーシート
24 磁気記録部
25 印刷表示
26 凹部
27 磁性表示部
28 基板
29 記録層
30 アンカー層
31 保護層
32 マイクロカプセル
33 バインダー
34a 磁性粉
34b 液体
35 可逆性感熱表示部
36 表面凹部
37 接着層
38 支持体(PET)
39 感熱記録層
40 保護層

Claims (3)

  1. カード使用者情報が記録された記録部と書換え消去可能な表示部とを有するカードと、前記カードの使用者情報が表示記録されたカード添付用台紙とのマッチング方法であって、
    前記書換え消去可能な表示部にカード使用者情報を表示記録させた後、前記カードの書換え消去可能な表示部及び前記カード添付用台紙に表示記録された各々のカード使用者情報を機械的に読取り、マッチングさせることを特徴とするカードとカード添付用台紙とのマッチング方法。
  2. 前記マッチングの結果、そのマッチングさせた情報が一致した場合に、前記カードを前記カード添付用台紙上に添付させた後、前記カードの書換え消去可能な表示部に対して表示記録させた情報の消去処理を施すプロセスを有することを特徴とする請求項1記載のカードとカード添付用台紙とのマッチング方法。
  3. 前記書換え消去可能な表示部が、磁性表示部、可逆性感熱表示部、ロイコ系可逆性感熱記録表示部のいずれかであることを特徴とする請求項1記載のカードとカード添付用台紙とのマッチング方法。
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