JPH10154214A - 内容表示カード及び内容表示カードシステム - Google Patents

内容表示カード及び内容表示カードシステム

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JPH10154214A
JPH10154214A JP8313183A JP31318396A JPH10154214A JP H10154214 A JPH10154214 A JP H10154214A JP 8313183 A JP8313183 A JP 8313183A JP 31318396 A JP31318396 A JP 31318396A JP H10154214 A JPH10154214 A JP H10154214A
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JP
Japan
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content
display
card
contents
mark
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Application number
JP8313183A
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English (en)
Inventor
Osamu Furuta
治 古田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多くの内容をカード上に表示できるようにす
るとともに、カードの保有者がカードに表示する内容を
選択できるようにする。 【解決手段】 内容表示カード10は、表示内容の記録
及び消去を可逆的に行うことができる内容表示部12
と、内容表示部12に表示する内容を特定する項目が複
数設けられた表示内容選択部13と、表示内容選択部1
3の項目ごとに設けられ、項目を選択するためにマーク
を記入するためのものであり、記入後のマークを消去可
能に形成されたマーク部14とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示内容の記録及
び消去を可逆的に行うことができる内容表示部を有する
内容表示カードと、その内容表示カードの内容表示部に
所定内容を表示するための内容表示カードシステムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、特定内容を表示可能な内容表
示部を有するカードが知られている。この内容表示部と
しては、例えば熱を利用した感熱方式や、磁性粉を利用
した磁気方式が知られているが、いずれも表示内容の記
録及び消去を可逆的に行うことができるものである。こ
れらのカードは、例えば店側が顧客に対して発行し、商
品購入時のサービスポイントの表示等に用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
技術では、カード上の内容表示部の領域には限界がある
ので、多くの内容をカード上に表示することができない
という問題点があった。また、カードの内容表示部に
は、店側から提供される内容が一方的に表示されるの
で、カード保有者が知りたい内容とは必ずしも一致しな
いという問題点があった。
【0004】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、多くの内容をカード上に表示できるようにすると
ともに、カードの保有者がカードに表示する内容を選択
できるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、表示内容の記録及び消去を可
逆的に行うことができる内容表示部を有する内容表示カ
ードにおいて、前記内容表示部に表示する内容を特定す
る項目が複数設けられた表示内容選択部と、前記表示内
容選択部の前記項目ごとに設けられ、前記項目を選択す
るためにマークを記入するためのものであり、記入後の
前記マークを消去可能に形成されたマーク部とを備える
ことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、表示内容の記録及び消
去を可逆的に行うことができる内容表示部を有する内容
表示カードにおいて、前記内容表示部に表示する内容を
特定するための文字、図形若しくは記号又はこれらの結
合を機械読み取り可能に記入するためのものであり、記
入後の内容を消去可能に形成された表示内容特定部を備
えることを特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、請求項1に記載の内容
表示カードの前記内容表示部に所定内容を表示するため
の内容表示カードシステムであって、前記内容表示カー
ドの前記表示内容選択部の前記項目に対応して設けら
れ、前記内容表示部に表示するための内容に係る情報を
記憶するための情報記憶手段と、前記内容表示カードの
前記マーク部に記入されたマークを読み取るマーク読み
取り手段と、前記マーク読み取り手段により読み取られ
たマークに基づいて、そのマークに対応する前記項目の
情報を、前記情報記憶手段から選択する情報選択手段
と、前記情報選択手段により選択された情報に基づく内
容を、前記内容表示部に記録する内容記録手段とを備え
ることを特徴とする。
【0008】請求項4の発明は、請求項2に記載の内容
表示カードの前記内容表示部に所定内容を表示するため
の内容表示カードシステムであって、前記内容表示カー
ドの前記内容表示部に記入が予定される内容に対応して
設けられ、前記内容表示部に表示するための内容に係る
情報を記憶するための情報記憶手段と、前記表示内容特
定部に記入された内容の少なくとも一部のキーワードを
読み取る内容読み取り手段と、前記内容読み取り手段に
より読み取られた内容に基づいて、その内容に対応する
情報を、前記情報記憶手段から選択する情報選択手段
と、前記情報選択手段により選択された情報に基づく内
容を、前記内容表示部に記録する内容記録手段とを備え
ることを特徴とする。
【0009】請求項1の発明においては、表示内容選択
部のうちの特定の項目がマーク部への記入により選択さ
れる。そして、この選択された項目に関する内容が内容
表示部に表示される。請求項2の発明においては、表示
内容特定部に文字等が記入され、それが機械読み取りさ
れ、それに関する内容が内容表示部に表示される。
【0010】請求項3の発明においては、マーク読み取
り手段によりマーク部が読み取られ、読み取られたマー
クに対応する項目の情報が情報選択手段により情報記憶
手段から選択され、選択された情報に基づく内容が内容
記録手段により内容表示カードの内容表示部に記録され
る。請求項4の発明においては、表示内容特定部に記入
された内容が内容読み取り手段により機械読み取りさ
れ、読み取られた内容に対応する情報が情報選択手段に
より情報記憶手段から選択され、選択された情報に基づ
く内容が内容記録手段により内容表示カードの内容表示
部に記録される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実
施形態である内容表示カード10(以下、単に「カード
10」という。)を示す図である。図中、(a)は表面
図を示し、(b)は(a)のA−A断面を示す断面図で
ある。本実施形態のカード10は、店側が顧客に対して
発行するカードであり、商品購入時等に使用されるもの
である。
【0012】カード10のカード基材11は、塩化ビニ
ル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体若しくはポリ
エステル樹脂等のプラスチック、紙材、又はこれらの積
層体から形成されている。積層体としては、例えば塩化
ビニル樹脂によって白コアの両面を透明なオーバーシー
トで挟み込んだものがあげられる。カード基材11の厚
みは、材質、用途又は携帯時の強度等の観点から、通常
は、0.1〜2.0mm程度とすることが好ましい。特
に、カード10をISO規格に準拠した形状とするに
は、カード10の厚みが約0.76mm程度となるよう
にカード基材11の厚みが設定される。
【0013】カード基材11の表面側には、内容表示部
12が設けられている。内容表示部12は、文字、図形
若しくは記号又はこれらの結合により、特定の内容を目
視可能に表示するとともに、その内容が書き換え可能に
形成された部分である。内容表示部12は、カード基材
11の表面上に直接貼付するか、又は印刷によって形成
される。内容表示部12は、ある程度の厚みを有するの
で、カード基材11に凹部を形成して、その凹部に埋設
することが好ましい。このようにすれば、カード10の
表面が平坦となり、内容表示部12の損傷や剥脱等を防
止することができる。
【0014】図2は、内容表示部12の構造を詳細に示
す断面図である。内容表示部12は、支持体12aと、
記録層12bと、アンカー層12cと、保護層12dと
が順次積層されたものである。記録層12bは、バイン
ダ樹脂12b−1中に、マイクロカプセル12b−2が
分散されたものである。バインダ樹脂12b−1は、記
録層12b中に分散したマイクロカプセル12b−2を
保持し、マイクロカプセル12b−2を外力から保護す
るものである。バインダ樹脂12b−1の材料として
は、その成形性や密着性等の観点から、主としてポリビ
ニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース又はポリビニルビロリドン等の水
溶性樹脂が用いられる。
【0015】マイクロカプセル12b−2は、内部に封
入された液体121と、液体121中に浮遊する磁性体
微粒子122とを有する。液体121は、極性液体と疎
水性液体とを溶解した熱可塑性樹脂とからなるものであ
る。極性液体は、ヒドロキシル基、カルボキシル基等の
極性基を有するアルコール類、ケント類、エステル類、
カルボン酸類又はアミノ化合物等であり、例えば、芳香
族エステル又は脂肪酸エステル等のエステル類、より具
体的には、フタル酸ジメチル、フタル酸ジブチル又はセ
バシン酸ジオクチル等である。
【0016】一方、疎水性液体は、低揮発性の脂肪族や
芳香族の炭化水素及びこれらの混合物であり、ノーカー
ボン複写用紙のマイクロカプセルに用いられるもの等が
好ましい。また、液体に顔料や染料等の着色剤を混合す
ると、表示のコントラストが向上し、内容表示部12の
視認性を高めることができる。また、熱可塑性樹脂は、
極性液体と疎水性液体の混合物に溶解し、透明性にすぐ
れ、マイクロカプセル12b−2の形成に悪影響のない
ものを使用する。例えば、ポリビニルブチラール、ポリ
酢酸ビニル等のビニル樹脂、アクリル樹脂又はエチルセ
ルロース等があげられる。また、熱可塑性樹脂を液体1
21中に2〜50wt%溶解させて、液体121の粘度
を20〜5000cP程度とする。
【0017】磁性体微粒子122としては、鉄、ニッケ
ル、鉄−ニッケル合金若しくは酸化クロム等の磁性金属
粉又は磁性合金粉等が用いられる。磁性体微粒子122
の形状としては、厚みに対して粒径の大きい薄片状のも
のが好ましい。さらに、磁性体微粒子122の粒径は、
3〜15μm程度のものが好ましい。また、磁性体微粒
子122の保持力は、配置された状態を維持するため
に、500[Oe]以上であることが好ましい。さら
に、磁性体微粒子122は、有機化合物で表面処理して
分散安定性を向上させたり、アルミニウム等の金属光沢
をもつ材料を表面に蒸着させることによって、可視光の
反射率を高めることができる。
【0018】なお、マイクロカプセル12b−2は、バ
インダ樹脂12b−1によって固定されているので、そ
の中に浮遊する磁性体微粒子122の動きは、マイクロ
カプセル12b−2内だけに拘束される。したがって、
磁性体微粒子122が内容表示部12の一部に偏ること
を防止することができる。
【0019】マイクロカプセル12b−2は、例えば、
米国特許第2800426号等によって開示されている
技術等の、ゼラチン又はアラビアゴム等を用いる製造方
法によって形成することができる。マイクロカプセル1
2b−2の粒径は、体積平均で10〜150μm程度が
好ましい。
【0020】記録層12bは、マイクロカプセル12b
−2、樹脂及び溶媒を含む塗液又はインクを、カード基
材11に塗布若しくは印刷するか、又は予め別の支持体
12a上に塗布若しくは印刷したものをカード基材11
に取り付けることにより形成される。記録層12bの厚
みは、通常5〜200μm程度である。
【0021】支持体12aは、ポリエチレンテレフタレ
ートに代表されるポリエステル樹脂等のプラスチック、
紙又は金属等のシート状体から形成される。支持体12
aの厚みは、記録層12bの形成状況やカードとしたと
きの厚み等により適宜選択されるが、通常は、50〜2
00μm程度である。また、支持体12aは、記録層1
2bの下側になるので、黒色等の有色とすれば、内容表
示部12の表示のコントラストを向上させることがで
き、視認性を高めることができる。さらに、支持体12
aの略全面に、塗布法によって記録層12bを形成した
後に、支持体12aを所定形状に切断して、カード基材
11の表面又は凹部内に貼り付ける等しても良い。支持
体12aは、カード基材11に直接形成する場合には、
複数個に分離独立させてパターン状にする印刷法によっ
て形成することが好ましい。
【0022】アンカー層12cは、ポリエステル樹脂や
アクリル樹脂等から形成され、その厚みは、5〜20μ
m程度が好ましい。保護層12dは、透明又は半透明の
ポリエステル樹脂やポリカーボネート樹脂等から形成さ
れ、その厚みは、12〜200μm程度が好ましい。保
護層12dは、記録層12b上に設けることにより、そ
の内部のマイクロカプセル12b−2を保護することが
でき、耐久性を向上させる点で好ましい。
【0023】以上の構成からなる内容表示部12に外部
から磁場が与えられると、磁場が与えられた磁性体微粒
子122のみが磁場の方向に感応して整列する。この磁
性体微粒子122の整列によって、可視光の透過領域と
反射領域とが変化し、この背景コントラストの差によっ
て、文字や図形等が目視可能に表示される。
【0024】説明を図1に戻す。カード10の表面側に
は、内容表示部12に表示する内容を特定する項目が複
数(本実施形態では6つ)設けられた表示内容選択部1
3が設けられている。さらに、表示内容選択部13の各
項目の左端部には、表示内容選択部13の項目を選択す
るためのマーク部14が設けられている。マーク部14
は、マジックやペン等を使用して、その領域内を塗りつ
ぶすためのものであり、その領域内は、例えば布で拭き
取ること等によって記入後の消去が可能に形成されてい
る。表示内容選択部13やマーク部14は、印刷等によ
って設けられている。なお、カード基材11上には、上
述したものの他に、印刷やエンボス等によって予め所定
の内容が表示されている。
【0025】また、カード基材11の裏面側には、カー
ド10の保有者のID等を磁気的に記録しておくための
磁気ストライプ15が設けられている。磁気ストライプ
15は、カード基材11に磁性材料を塗布若しくは印刷
したり、又は磁性体を積層若しくは埋設すること等によ
り設けられている。
【0026】図3は、カード10の内容表示部12に所
定内容を表示するためのシステム20を示す図である。
システム20は、カード10のマーク部14に記入され
たマークを読み取るとともに、内容表示部12への所定
内容の記録及び消去を可逆的に行うためのリーダライタ
21と、リーダーライタ21の動作を制御するための端
末22と、端末22と電気的に接続されたホストコンピ
ュータ23とを備える。リーダライタ21は、店頭その
他の所定場所に複数設置されている。図3では、2つの
リーダライタ21及び端末22のみを示している。ま
た、ホストコンピュータ23内には、内容表示部12に
表示するための内容に係る情報が記憶された情報ファイ
ル23aが設けられている。
【0027】図4は、図1のカード10の内容表示部1
2に内容を表示する処理の流れを示すフローチャートで
ある。図4のステップ1において、カード10の保有者
は、内容表示部12に表示したい内容を表示内容選択部
13から選択する。表示内容選択部13の項目として
は、例えば特売日、特売品、サービス情報、ポイント
数、個人メッセージがあげられる。そして、カード10
の保有者は、希望する項目のマーク部14を塗りつぶ
す。図1では、(2)の項目のマーク部14が塗りつぶ
されたときの例を示している。
【0028】そして、ステップ2で、カード10の保有
者は、リーダライタ21にカード10を挿入する。次の
ステップ3では、リーダライタ21は、いずれのマーク
部14が塗りつぶされているかを読み取る。そして、端
末22は、リーダライタ21の読み取り結果により、表
示内容選択部13のうちのどの項目が選択されているか
を認識する。次に、端末22は、この情報をホストコン
ピュータ23に伝送する。ステップ4では、ホストコン
ピュータ23は、選択された項目に該当する内容に係る
情報を、情報ファイル23aの中から取り出す。そし
て、この情報を、その端末22に送信する。
【0029】ステップ5では、端末22は、送信されて
きた情報に係る内容を、リーダライタ21によって内容
表示部12に表示する。ここで、内容表示部12に既に
以前の内容が表示されているときは、その内容を消去す
る。内容表示部12への表示後は、ステップ6で、リー
ダライタ21からカード10を排出する。
【0030】以上の処理により、カード10の内容表示
部12に、カード10の保有者が選択した項目に係る内
容が表示される。例えば、表示内容選択部13の「ポイ
ント数」の項目を選択したときは、内容表示部12には
「200点」のように表示される。カード10の保有者
は、別の内容を内容表示部12に表示しようとするとき
は、それまでのマーク部14の塗りつぶしを消去して他
の項目のマーク部14を塗りつぶし、そのカード10を
リーダライタ21に挿入すれば良い。
【0031】図5は、本発明の他の実施形態である内容
表示カード10A(以下、単に「カード10A」とい
う。)を示す図である。この実施形態のカード10A
は、上記実施形態と同様の用途に使用されるものであ
る。カード10Aは、上述のカード10の表示内容選択
部13及びマーク部14の代わりに表示内容特定部16
が設けられている点で、カード10と異なる。表示内容
特定部16は、内容表示部12に表示するための内容を
特定するための文字、図形若しくは記号又はこれらの結
合を記入するためのものであり、マーク部14と同様
に、その領域内は、記入後の消去が可能に形成されてい
る。カード10の保有者は、内容表示部12に表示した
い内容を表示内容特定部16に記入する。例えば、上記
実施形態の項目と同様に、特売日、特売品、サービス情
報、ポイント数、個人メッセージ、のように記入する。
【0032】図6は、図5のカード10Aの内容表示部
12に内容を表示する処理の流れを示すフローチャート
である。ここでの処理は、図3に示したシステム20を
用いて行う。ステップ11において、カード10Aの保
有者は、内容表示部12に表示したい内容を特定するた
めに、表示内容特定部16に、上述のような内容を記入
する。そして、ステップ12で、カード10Aの保有者
は、リーダライタ21にカード10Aを挿入する。次の
ステップ13では、リーダライタ21は、表示内容特定
部16に記入されている内容を読み取る。これは、従来
より公知のOCR等により行う。ここで、記入された内
容の全てを読み取る必要はなく、少なくとも一部のキー
ワードが特定できれば良い。端末22は、読み取った内
容を認識すると、その情報をホストコンピュータ23に
伝送する。ステップ14では、ホストコンピュータ23
は、読み取られた内容に対応する情報を、情報ファイル
23aの中から取り出す。そして、この情報を、その端
末22に送信する。
【0033】ステップ15では、端末22は、送信され
てきた情報に係る内容を、リーダライタ21によって内
容表示部12に表示する。ここで、内容表示部12に既
に以前の内容が表示されているときは、その内容を消去
する。内容表示部12への表示後は、次のステップ16
で、リーダライタ21からカード10Aを排出する。
【0034】次に、内容表示部12の他の実施形態につ
いて説明する。内容表示部には、例えば特開平7−32
5899号公報に開示されている技術を用いることがで
きる。すなわち、内容表示部を構成する材料としては、
相変化型記録材料、高分子液晶、ロイコ染料系を用いた
可逆性感熱記録材料、その他サーモクロミック材料、フ
ォトクロミック材料、高分子−液晶複合膜、エレクトロ
クロミック材料等があげられる。
【0035】相変化型記録材料としては、転移温度前後
で無定型−結晶間で変化したり、結晶型が変化するも
の、高分子材料をブレンドし、温度域により相溶・非相
溶状態に変化するもの等があげられる。具体例として
は、アンチモン−テルル−セレン薄膜,インジウム−セ
レン−タリウム薄膜,ゲルマニウム−アンチモン−テル
ル薄膜といった、Ge,Te,Se,Sb,In,Sn
等の元素を主成分とする無機材料薄膜の無定型結晶間の
変化を利用したものや液晶高分子の相転移を利用したも
の、ポリエステル等の高分子マトリックス中に分散され
たラウリン酸,ドデカン酸,ベヘン酸等の高級脂肪酸の
結晶型の変化を利用したものや結晶性高分子の結晶型の
変化を利用したものがある。
【0036】高分子液晶としては、転移温度以上、分解
温度以下の温度領域で発色し、転移温度以下に急冷する
と発色が保持され、転移温度以下に除冷すると消色する
ものを用いることができる。例えば、側鎖型高分子液晶
の液晶性を有するメソゲン基の配向や集合状態を制御す
ることによる結晶状態変化があげられる。
【0037】上述した相変化型記録材料、高分子液晶は
熱を加えることにより変化するタイプであるが、この
他、加熱制御により発色及び消色を可逆的に行うことの
できるサーモクロミック材料であれば適宜使用可能であ
る。
【0038】フォトクロミック材料は、光照射により結
晶、ガラス、分子又は錯体の吸収スペクトルが可逆的に
変化するものであり、具体的には、スピロピラン系化合
物、フルギド系化合物等があげられる。
【0039】高分子−液晶複合膜は、電界および熱の作
用によって制御される、高分子材料中に分散保持された
液晶分子の配向状態変化を利用するものであり、具体的
には、ポリメチルメタクリレート,ポリカーボネート,
ポリビニルアルコール等の高分子マトリックス中にメモ
リー性のある液晶(スメクチック液晶がもっとも好適で
ある)がマイクロカプセルに包含された形等で分散保持
されており、電界の印加に応じて液晶の配向状態が変化
しその状態が保持されるものがあげられる。該高分子−
液晶複合膜への情報の書き込み/消去方法としては、サ
ーマルヘッド等の加熱手段を用いて書き込みを行い、電
極やコロナ放電を用いて電界印加を行って消去を行う。
尚、上記高分子−液晶複合膜は熱及び電界を用いている
が、電界を用いて可逆的表示が可能な他のエレクトロミ
ック材料も適宜使用することができる。
【0040】ロイコ染料系可逆性感熱記録材料として
は、塩基性染料であるロイコ染料と熱的に顕色または減
色する顕色剤(顕減色剤)からなり、酸性成分と塩基成
分の両方の性質を持つ化合物を顕減色剤に用いた系や、
アルキル基を持つ酸性物質を顕減色剤に用いた系等が知
られている。例えば、前記顕減色剤を用いた系の場合
は、塩基性のロイコ染料に酸性物質を接触させると、ロ
イコ染料中のラクトン環が開環し、発色系になる。これ
とは逆に、発色系となっている染料に塩基性物質が接触
するとラクトン環は閉環して元の無色のロイコ体に戻る
(減色効果)。この発色・消色の現象は、顕色効果を有
する基と減色効果を有する基とを合わせ持った化合物
(顕減色剤)により、熱の制御によって行うことができ
る。具体例としては、顕減色剤として、没食子酸と高級
脂肪族アミンとの塩や、ジヒドロキシ安息香酸と脂肪族
アミンとの塩、ロイコ化合物としてクリスタルバイオレ
ットラクトンなどがあげられる。
【0041】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、上述した実施形態に限定されることな
く、均等の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、
カード10は、くじ券に用いることができる。表示内容
選択部13に複数の項目を表示し、マーク部14により
項目を選択させ、その選択された内容を内容表示部12
に表示する。そして、当たりか否かの判別は、内容表示
部12を用いるようにする。また、カード10Aは、病
院での初診カードに用いることができる。表示内容特定
部16に、例えば自覚症状(頭痛、腹痛等)を記入さ
せ、その記入された内容に対応して、内容表示部12に
は「内科1番窓口」等のように診察科を案内する表示を
行うようにする。
【0042】
【発明の効果】請求項1又は請求項2の発明によれば、
カードの保有者がカードに表示する内容を選択すること
ができ、多くの内容をカードに表示することができる。
これにより、顧客サービスや顧客管理システム等のカー
ドシステムに活用することができる。
【0043】また、請求項3又は請求項4の発明によれ
ば、マーク読み取り手段又は内容読み取り手段にカード
を挿入するのみで内容表示部に所定内容を表示すること
ができるので、システム側にキーボード等を設ける必要
がなく、コストの低減を図ることができる。よって、マ
ーク読み取り手段又は内容読み取り手段を多く設置する
ことができる。さらに、キーボードに触れる必要がない
ので、衛生上好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である内容表示カード10
を示す図である。
【図2】内容表示部12の構造を詳細に示す断面図であ
る。
【図3】カード10の内容表示部12に所定内容を表示
するためのシステム20を示す図である。
【図4】図1のカード10の内容表示部12に内容を表
示する処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施形態である内容表示カード1
0Aを示す図である。
【図6】図5のカード10Aの内容表示部12に内容を
表示する処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 内容表示カード 11 カード基材 12 内容表示部 13 表示内容選択部 14 マーク部 15 磁気ストライプ 20 システム 21 リーダライタ 22 端末 23 ホストコンピュータ 23a 情報ファイル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示内容の記録及び消去を可逆的に行う
    ことができる内容表示部を有する内容表示カードにおい
    て、 前記内容表示部に表示する内容を特定する項目が複数設
    けられた表示内容選択部と、 前記表示内容選択部の前記項目ごとに設けられ、前記項
    目を選択するためにマークを記入するためのものであ
    り、記入後の前記マークを消去可能に形成されたマーク
    部とを備えることを特徴とする内容表示カード。
  2. 【請求項2】 表示内容の記録及び消去を可逆的に行う
    ことができる内容表示部を有する内容表示カードにおい
    て、 前記内容表示部に表示する内容を特定するための文字、
    図形若しくは記号又はこれらの結合を機械読み取り可能
    に記入するためのものであり、記入後の内容を消去可能
    に形成された表示内容特定部を備えることを特徴とする
    内容表示カード。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の内容表示カードの前記
    内容表示部に所定内容を表示するための内容表示カード
    システムであって、 前記内容表示カードの前記表示内容選択部の前記項目に
    対応して設けられ、前記内容表示部に表示するための内
    容に係る情報を記憶するための情報記憶手段と、 前記内容表示カードの前記マーク部に記入されたマーク
    を読み取るマーク読み取り手段と、 前記マーク読み取り手段により読み取られたマークに基
    づいて、そのマークに対応する前記項目の情報を、前記
    情報記憶手段から選択する情報選択手段と、 前記情報選択手段により選択された情報に基づく内容
    を、前記内容表示部に記録する内容記録手段とを備える
    ことを特徴とする内容表示カードシステム。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の内容表示カードの前記
    内容表示部に所定内容を表示するための内容表示カード
    システムであって、 前記内容表示カードの前記内容表示部に記入が予定され
    る内容に対応して設けられ、前記内容表示部に表示する
    ための内容に係る情報を記憶するための情報記憶手段
    と、 前記表示内容特定部に記入された内容の少なくとも一部
    のキーワードを読み取る内容読み取り手段と、 前記内容読み取り手段により読み取られた内容に基づい
    て、その内容に対応する情報を、前記情報記憶手段から
    選択する情報選択手段と、 前記情報選択手段により選択された情報に基づく内容
    を、前記内容表示部に記録する内容記録手段とを備える
    ことを特徴とする内容表示カードシステム。
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