JPH07182472A - 表示部付きカード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カード自体に、記録部に記録された情報の内
容を表示する表示部を、できるだけ大きな面積を有して
付けた、情報記録部を有するカードを提供する。 【構成】 情報記録部を有するカードであり、カードの
一方の面側に記録部を設け、他方の面側に記録部に記録
された情報の内容を表示する表示部を設けたカード。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，キヤッシュカード、Ｉ
Ｄカード、ＩＣカード等の情報記録部を有するカードに
関するもので、詳しくは、記録部に記録された情報の内
容を表示する表示部を備えた表示部付きカードに関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、テレホンカード、乗車券購入カー
ド、ハイウエイカード、キヤッシュカード、ＩＤカー
ド、ＩＣカード、会員証カード等各種カードが広く利用
されている。このようなカードにおいては、当初、如何
にして多量の情報を信頼性、安全性をもたせて、記録、
管理するか、そして如何に安価に作製、運用するかが課
題であり、用途も多岐にわたっていた。その為、磁気ス
トライプ等の磁気記録から光記録やＩＣ記録へと移って
き、目的に応じてこれらを組合せた複合カードもでてき
たが、これらのカードの多くは各種情報を記録しただけ
のものであり、極一部の情報が目視可能な場合も存在し
たが、多くの情報はカードに設けられた磁気記録部、光
記録部、ＩＣ記録部等に記録されており、情報の目視に
よる把握、確認ができないものであった。画像情報の表
示や広い面積での文字情報の表示による情報の目視によ
る把握、確認ができるカードはなかった。これらのカー
ドの大半は、専用の装置によりリードライトを行う際、
デイスプレイ等でカードの情報内容を表示、内容確認を
するものでカード自体には情報の表示部はなく、簡単
に、常時、情報内容を表示して把握、確認することはで
きなかった。例えば、図４に示すような、カード上に光
記録部、ＩＣ記録部、磁気ストライプ部等の記録部に情
報を記録する情報記録部を有するが、カード自体には情
報の表示部がないカードである。図４に示すカードは、
カードの表裏にそれぞれの記録部を分け配置しているも
のであり、カードの使用等に伴うカードの情報のリー
ド、ライトは、図５に示す装置において、カード表示部
への印字（画像形成）用のヘッドをもたない、リードラ
イト専用装置を用い、光読み書き、ＩＣ読み書き、また
は磁気読み書きを行っており、その際に、その装置を介
して情報内容をデイスプレイに表示したり、ハードコピ
ーに出力して情報の把握、確認をしていた。しかしなが
ら、このようなカードは本来各種情報の管理を目的とす
るもので、個人的に管理されることも多く、必要に応じ
て各個人が情報内容を把握、確認したい場合もあり、従
来のように、情報の記録、管理だけでなく、情報内容を
文字表示だけでなく、絵柄（画像）を目視により把握、
確認したいという要求が出てきた。更に、文字、絵柄相
互に関連性をもたせて、表示をさせたいという要求が出
てき、その対応が求められていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような状況のも
と、磁気ストライプ等の磁気記録部、光記録部やＩＣ記
録部を有するカードにおいて、カード自体に表示部をで
きるだけ大きな面積を有して付けることができないかと
いう要求がでてきた。本発明は、このような情報記録部
をもつカードにおいて、情報記録部の情報の内容をでき
るだけ大面積で表示できる表示部付きカードを提供しよ
うとするもので、文字情報、画像情報の表示の可能なカ
ードを提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の表示部付きカー
ドは、情報記録部を有するカードであり、カードの一方
の面側に記録部を設け、カードの他方の面側に記録部に
記録された情報の内容を表示する表示部を設けたもので
ある。そして、本発明の表示部付きカードは、記録部が
光記録部またはＩＣ記録部である。これにより、文字情
報または画像情報をそれぞれ記録できるものである。更
に、本発明の表示部付きカードは、記録部として少なく
とも、光記録部とＩＣ記録部とを有し、ＩＣ記録部にて
文字情報を記録、光記録部にて画像情報を記録し、文字
情報と画像情報とに関連性を持たせた表示を、表示部に
て可視表示するものである。

【０００５】表示部の書込み処理および消去処理は、カ
ードを使用し、図５に示すように、専用装置にて記録部
へデータ書込み処理を行う際に行なう。光記録部からの
情報、ＩＣ記録部からの情報等を適宜選びこれをもと
に、感熱式のリライト、磁性式のリライト等を行うもの
であり、各記録部の情報を表示することもでき、情報書
換え処理に応じた数値、文字情報を表示することも可能
である。感熱式、磁気式等によるリライトの際に、情報
書換え処理に応じた数値、文字情報を表示することもで
きるし、文字単独でも、画像単独でも、また文字と画像
とを合わせても表示できるものである。

【０００６】記録部としては、容量的にＩＣ記録部、光
記録部が好ましく、ＩＣ記録部は文字情報単独の扱いが
し易く、光記録部は画像情報のような多量の情報の扱い
がし易い為、広い面積で文字と画像を所望の配置で表示
するためには、ＩＣ記録部と光記録部とを併用すること
が好ましい。ＩＣ記憶部に文字情報を、光記憶部に画像
情報を記憶し、図５に示すような装置にてＩＣ記憶部や
光記憶部に書込みを行う際に、文字情報と画像情報とか
ら感熱式リライト、磁気式リライト等により、所望の文
字、画像の組合せ配置でカード表示部に表示することが
できる。

【０００７】表示部としては感熱リライト可能なもの、
磁気によりリライト可能なものものが挙げられるが、こ
れに限定されない。感熱リライト可能なものは、画像
（文字）形成及び消去を感熱層の温度による透明度変化
を利用するものである。例えば図２に示すような、カー
ド基材上に金属薄膜層、感熱層、保護膜をこの順に積層
した構成のものである。以下、画像（文字）形成及び消
去を簡単に説明する。図２（イ）のようにして印字（画
像形成）する。感熱層が透明で表面が金属光沢の状態の
もの（Ａ）を、感熱ヘッドにて感熱層を温度帯域Ｔ₁ 〜
Ｔ₂ で加熱し（Ｂ）し、加熱された部分分を白濁化して
印字（画像形成）する。この状態で常温では白濁化した
ままであり、更に、図２（ロ）に示すように、白濁化し
た部分を有する感熱層（Ｃ）を感熱ヘッドにて別の温度
帯域Ｔ₃ 〜Ｔ₄ 加熱し（Ｄ）、白濁化した部分を透明化
し、文字（画像）を消去する（Ｅ）。この状態で常温で
は透明化したままである。そして、文字（画像）形成、
消去が上記（イ）、（ロ）の操作により可逆的にできる
ものである。このような感熱層としては、支持体上にポ
リエステル．ポリアミド等の樹脂中に高級アルコール、
高級脂肪酸等の有機低分子物質を分散したもの等があげ
られる。又、磁気によりリライト可能なものものとして
は、図３（イ）のような、カード基材上のバックコート
層上に磁性片をいれたカプセル層、保護層をこの順に積
層した構造のものが挙げられる。画像（文字）形成及び
消去を以下簡単に説明する。この場合は、磁気シートに
垂直磁界をかけるとマイクロカプセル内の磁性片の磁極
の向きが変わり、光線がバックコート層まで到達するた
め、その位置に黒点が作られるもので、これにより画像
（文字）形成する。画像（文字）の消去は、表示部全体
に略平行や磁界をかければ良くこれにより、画像（文
字）形成、消去が可逆的に行える。例えば印字方法とし
ては図３（ロ）に示すような構造のものを図３（ハ）の
ように３２本で構成したものでも可能であるが、大サイ
ズの文字や画像の表示にはその本数を増やしても良い。
尚、磁気によりリライトする場合においては記録部とし
ては、光記録、ＩＣ記録が適している。

【０００８】

【作用】本発明の表示部付きカードは 表示部をカード
の記録部を設けた面と分けて、反対面側に設けており、
表示部のサイズを最大でカードサイズまでとることを可
能としており、文字や画像の表示領域を大きくとれるよ
うにしており、特に画像情報の表示に適したものとして
いる。そして、本発明の表示部付カードは、記録部が光
記録部またはＩＣ記録部であることにより、画像情報、
文字情報の扱いをそれぞれし易いものとしている。そし
て、また本発明の表示部付きカードは、記録部として少
なくとも、光記録部とＩＣ記録部とを有し、ＩＣ記録部
にて文字情報を記録、光記録部にて画像情報を記録して
おくことにより、文字情報と画像情報とで関連性を持た
せた表示を可能としている。結局、本発明の表示部を付
きカードは、このような構成にすることにより、必要な
記録内容の一部ないし全部をカード上の表示部に表示で
き、更に、カードの使用による変化する情報以外の画像
等の他の表示も可能であり、新たなニーズへ対応できる
ものとしている。具体的には、図１に示すようなキヤッ
シュカードの場合においては、残金を表示すると共に商
品券を表示する等、画像情報と文字情報とを組合せ表示
することもできるものとしている。

【０００９】

【実施例】本発明の表示部付きカードの実施例を以下、
図にそって説明する。図１は実施例における表示部付き
カードの概略図で、図１（イ）はカードの表面、（ロ）
はカードの裏面を示している。図４はこのカードの表示
部のリライトを説明するための概略図である。カード１
はキヤッシュカードであり、表面には、ＩＣ記録部、光
記録部を配しており、裏面全面に表示部を設けており、
絵柄表示と文字表示を併せて表示してある。表示部は、
感熱リライト方式の表示部で、ポリエステル樹脂中に高
級脂肪酸等の有機低分子物質を分散したものである。Ｉ
Ｃ記録部には文字情報が記録されており、キヤッシュカ
ードの使用に合わせて、その残高（ポイント数）を記録
している、又、光記録部には、商品券の画像情報が格納
されている。このカードを使用し、図５に示すように、
リーダライタにより書込みを行う際、この装置からＩＣ
記録部からは文字情報を、光記録部からは画像情報を得
て、文字と画像を感熱ヘッドを通し、表示部に表示させ
るものである。詳しくは、光記録部からの画像情報を光
読み書き用ヘッドから、ＩＣ記録部からの文字情報をＩ
Ｃ読み書き用端子から得て、それぞれの情報を関連づけ
て表示したものが、図１（ロ）示すもので、カードの残
金を文字情報から、商品券画像を画像情報から得てい
る。このカードにおいては、表示部が略カード裏面全体
を占めており、大きな文字や画像の表示が可能である。

【００１０】

【発明の効果】上記のような構成にすることにより、本
発明は情報記録部を有するカードにおいて、必要な情報
をいつでも簡単に表示にて把握、確認できるものとして
いる。表示する内容は使用する毎に変化する記録部の情
報のみに限定されることなく、画像、文字を組み合わせ
た状態での表示を可能とするものである。特に、本発明
の表示部付きカードは、カードの使用による変化する情
報以外の画像等の他の表示もできるもので、本発明によ
り、新たなニーズへ対応できるカードの提供が可能とな
った。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例における表示部付きカード概略
図

【図２】感熱によるリライトを説明するための図

【図３】磁気によるリライトを説明するための図

【図４】実施例カードの表示部のリライトを説明するた
めの概略図

【図５】従来の複合カード図

【符号の説明】 １ 表示部付きカード ２ ＩＣ記録部 ３ 光記録部 ４ 表示部 ５ 文字表示部 ６ 絵柄表示部 ７ 複合カード ８ ＩＣ記録部 ９ 光記録部 １０ 磁気ストライプ部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ１１Ｂ 13/00 9075−5Ｄ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 情報記録部を有するカードにおいて、カ
   ードの一方の面側に記録部を設け、カードの他方の面側
   に記録部に記録された情報の内容を表示する表示部を設
   けたことを特徴とする表示部付きカード。
2. 【請求項２】 請求項１において、記録部が光記録部ま
   たはＩＣ記録部であることを特徴とする表示部付きカー
   ド。
3. 【請求項３】 請求項１において、記録部として少なく
   とも、光記録部とＩＣ記録部とを有し、ＩＣ記録部にて
   文字情報を記録、光記録部にて画像情報を記録し、文字
   情報と画像情報とで関連性を持たせた表示を、表示部に
   て可視表示することを特徴とする表示部付きカード。