JP2003025774A - 可逆表示機能付きカード及びその表示方法 - Google Patents

可逆表示機能付きカード及びその表示方法

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JP2003025774A
JP2003025774A JP2001216089A JP2001216089A JP2003025774A JP 2003025774 A JP2003025774 A JP 2003025774A JP 2001216089 A JP2001216089 A JP 2001216089A JP 2001216089 A JP2001216089 A JP 2001216089A JP 2003025774 A JP2003025774 A JP 2003025774A
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reversible
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Shigehiko Tawara
茂彦 田原
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードの可逆表示部に表示させた情報が譬え
第三者に盗み見られた場合においても、預金データや取
引き金額データなどの数値データを把握することができ
ないように表示し、従来、セキュリティー上の問題から
使用しにくかった金融関係などのカードにも利用できる
ようにした可逆表示機能付きカード及びその表示方法を
提供する。 【解決手段】 情報記録部と、可視情報を外部エネルギ
ーにより繰り返し書き換え可能な可逆表示部とを有する
カードの、前記情報記録部に、予め基準値として設定さ
れた特定数値データが記憶され、前記カードを用いて取
引きが行なわれる度に、データ処理手段により、前記基
準値に対する取引累積額の割合が算出され、続いて前記
割合をグラフ及び/又は画像イメージで、前記可逆表示
部に外部エネルギーにより書き換え可能に表示すること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録部と、可
視情報を外部エネルギーにより繰り返し書き換え可能な
可逆表示部とを有するカード及びその表示方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ICメモリや磁気ストライプ等の
情報記録部を有し、更にこれらの情報記録部に記録した
情報を、例えば熱や磁気などの外部エネルギーによって
繰り返し書き換え可能に表示記録できるカードが知ら
れ、これらのカードは、例えばポイントカードシステム
などに使用されている。
【0003】例えば、これらのポイントカードシステム
は、カードの情報記録部に記録されたカード使用者の会
員番号等の固有情報をカードリーダライタで読み取り、
ホストコンピュータにデータベースとして登録されてい
る該会員のポイント情報に対して、今回のポイント処理
であるポイントの加算又は減算処理を行なった後、現在
の累積ポイントを算出し、これらのポイント情報を数値
表示でカードの可逆表示部に書き換えて表示する仕組み
になっている。
【0004】カード使用者は、情報記録部に記録されて
いるポイント情報が数値表示で可逆表示部に表示されて
いるので、目視により何時でもこれらの情報を確認する
ことができるので便利であり、ポイントカードシステム
以外の種々のカードシステムにも使用して、情報の可視
化を行なうことができる。
【0005】しかしながら、カードの可逆表示部に情報
記録部に記録されている情報が数値表示で表示されるこ
とで、カード使用者以外の者にもこれらの表示情報を簡
単に見られてしまう危険性がある。例えば、盗難などに
よりカードが第三者に渡らなくても、カード使用者がカ
ードの可逆表示部に表示されているポイントなどの数値
情報を見る際に、店内などでカード使用者の後方にいる
者が、これらの表示情報を簡単に盗み見ることができる
ので、第三者に知られたくない情報を可逆表示部に表示
しておくのはセキュリティー上も危険である。
【0006】特に、キャッシュカードやクレジットカー
ドなどの金融関係のカードに、第三者に知られたくない
預金データや取引き金額データを数値情報として表示す
ることは、カード使用者の経済状態が第三者に漏れる危
険性も大きく好ましくないという問題があり、第三者に
知られたくない秘密性の高い情報を可逆表示部に表示し
にくいので、可逆表示機能付きカードの利用範囲が限定
されるというのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、カ
ードの可逆表示部に表示させた情報が譬え第三者に盗み
見られた場合においても、預金データや取引き金額デー
タなどの数値データを把握することができないように表
示し、従来、セキュリティー上の問題から使用しにくか
った金融関係などのカードにも利用できるようにし、利
用用途を広げられるようにした可逆表示機能付きカード
及びその表示方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の可逆表
示機能付きカードは、情報記録部と、可視情報を外部エ
ネルギーにより繰り返し書き換え可能な可逆表示部とを
有するカードであって、前記可逆表示部に、予め設定さ
れた特定数値を基準値として、前記カードを用いて取引
きが行なわれた際に、前記特定数値に対する取引き額の
累積額の割合をグラフで表示してなることを特徴とす
る。
【0009】また、本発明の可逆表示機能付きカード
は、前記グラフが、円グラフまたは棒グラフであること
を特徴とする。
【0010】更に、本発明の可逆表示機能付きカード
は、情報記録部と、可視情報を外部エネルギーにより繰
り返し書き換え可能な可逆表示部とを有するカードであ
って、前記可逆表示部に、予め設定された特定数値を基
準値として、前記カードを用いて取引きが行なわれた際
に、前記特定数値に対する取引き額の累積額の割合を画
像イメージで表示してなることを特徴とする。
【0011】また、本発明の可逆表示機能付きカード
は、前記画像イメージが、前記割合の所定の範囲に対応
して予め定められた複数の異なる画像イメージの中から
選択されて表示されているものであることを特徴とす
る。
【0012】更に、本発明の可逆表示機能付きカード
は、前記予め設定された特定数値が、所定の日時におけ
る預金口座の残高であることを特徴とする。
【0013】また、本発明の可逆表示機能付きカード
は、前記予め設定された特定数値が、クレジットサービ
スの利用限度額であることを特徴とする。
【0014】また、本発明の可逆表示機能付きカードの
表示方法は、情報記録部と、可視情報を外部エネルギー
により繰り返し書き換え可能な可逆表示部とを有するカ
ードの表示方法であって、前記情報記録部に、予め基準
値として設定された特定数値データが記憶され、前記カ
ードを用いて取引きが行なわれる度に、データ処理手段
により、前記基準値に対する取引累積額の割合が算出さ
れ、続いて前記割合をグラフ及び/又は画像イメージ
で、前記可逆表示部に外部エネルギーにより書き換え可
能に表示することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の可逆表示機能付きカード及びその表示方法を詳述す
る。図1は、本発明に係る可逆表示機能付きカードの第
1実施形態の外観図、図2は、図1の第1実施形態の可
逆表示機能付きカードから、残額の割合を変化させた場
合のグラフの変化を説明するための外観図、図3は、本
発明に係る可逆表示機能付きカードの第2実施形態の外
観図、図4は、本発明の第2実施形態に用いる画像イメ
ージの種類と割合との関係を説明する図、図5は、本発
明に係る可逆表示機能付きカードの第3実施形態の外観
図、図6は、図5の第3実施形態の可逆表示機能付きカ
ードから、利用限度残高の割合を変化させた場合のグラ
フの変化を説明するための外観図、図7は、本発明に係
る可逆表示機能付きカードの第4実施形態の外観図、図
8は、図7の第4実施形態の可逆表示機能付きカードか
ら、利用限度残高の割合を変化させた場合のグラフの変
化を説明するための外観図、図9は、本発明の可逆表示
機能付きカードの表示方法を適応したシステムの一実施
例の概略システム構成図、図10及び図11は、本発明
の可逆表示機能付きカードの表示方法の処理手順を示す
フローチャートである。
【0016】まず、本発明に係る可逆表示機能付きカー
ドの第1実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。
本発明の第1実施形態の可逆表示機能付きカード1a
(以下カード1aと記す)は、銀行のキャッシュカード
に適応させたものである。このカード1aには、情報記
録部として磁気ストライプ2が設けられ、更に可逆表示
部として書き換え可能な感熱表示記録部3が設けられ、
更に、種々の印刷4による表示を有し、またカード1a
の使用者の氏名などの個人情報5が種々の方法で表示さ
れている。
【0017】ここで、感熱表示記録部3には、従来より
公知の技術が用いられている。例えば、カード1aに
は、基材の所定領域に凹部が形成され、この凹部内に下
部から接着層、支持体(PET)、感熱記録層、保護層
とが順次積層されて構成された感熱表示記録部3を有す
る。
【0018】本発明で使用する感熱記録層は、例えば、
特開昭54−119377号公報、同55−15419
8号公報、同61−258853号公報、同58−76
83号公報、同57−109695号公報、同57−8
2086乃至82088号公報等において知られた材料
であり、これらの材料は熱により透明状態と白濁状態と
が可逆的に変化し、且つ常温で上記2形態が保持できる
ポリマー組成物である。
【0019】例えば、これらの材料は常温により高い温
度T1以上に加熱後冷却すると白濁、且つ常温により高
く且つT1より低い温度T2に加熱後冷却すると透明とな
る。したがって、これらのポリマー組成物から感熱記録
層を形成し、この層をT1より低く且つ常温より高い温
度T2に加熱後冷却する全体が透明なフィルムとなり、
この透明フィルムにサーマルヘッド等によりT1以上の
温度で印字すると白濁による白色文字や画像が形成され
る。
【0020】そして、文字形成後に全面を再度T2の温
度に加熱するとこれらの文字は消去され、再度T1の温
度で印字可能となる。また、逆に全体をT1の温度で白
濁させ、T2の温度で抜き文字や画像などを表示記録す
ることもできる。図1及び図2には、T1の温度で白濁
させ、文字や画像が表示記録されている状態を示してい
る。
【0021】以上の如き物性を有するポリマー組成物は
いずれも本発明で使用可能であるが、好ましい具体例と
しては、例えばポリ塩化ビニル、塩化ビニル系共重合
体、塩化ビニリデン系共重合体、ポリエステル等の熱可
塑性樹脂をマトリックス材とし、このマトリックス材中
に炭素数10乃至30の飽和或いは不飽和脂肪酸、それ
らのエステル、アミドまたはアンモニウム塩等の有機低
分子物質との使用比率は、重量比で3:1乃至16:
1、好ましくは6:1乃至12:1の範囲である。
【0022】また、感熱記録層に、ロイコ染料と、この
ロイコ染料を加熱することにより発色させる酸性基及び
ロイコ染料を加熱することにより消色させる塩酸性基と
を有する化合物、またはロイコ染料を加熱することによ
り発色させる酸性基を有する化合物およびロイコ染料を
加熱することにより消色させる塩酸性基とを有する化合
物と、水または有機溶剤に溶解する高分子材料等からな
るバインダーとから構成したものを用いたロイコ染料可
逆性感熱表示方式を用いてもよい。
【0023】ロイコ染料としては、3−インドリノ−p
−ジメチルアミノフェニル−6−ジメチルアミノフタリ
ド、クリスタルバイオレットラクトン、3−ジエチルア
ミノ−7−クロロフルオラン、2−(2−フルオロフェ
ニルアミノ)−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、
2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジエチルア
ミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−シクロヘキ
シルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチ
ル−7−t−ブチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6−メチル−7−p−ブチルアニリノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−p
−トルイジノ)−フルオラン、3−ピロリジノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−7−
シクロヘキシルアミノフルオラン、メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−N−メチルシクロヘキシルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオランなどが使用でき
る。
【0024】ロイコ染料を加熱することにより発色させ
る酸性基としては、フェノール性水酸基、またはカルボ
キシル基などが使用できる。また、ロイコ染料を加熱す
ることにより消色させる塩酸性基としては、アミノ基な
どが使用できる。
【0025】これらの酸性基及び塩酸性基を有する両性
化合物としては、2−アミノフェノール、3−アミノフ
ェノール、4−アミノフェノール等のアミノフェノー
ル;2−アミノ安息香酸、3−アミノ安息香酸、4−ア
ミノ安息香酸等のアミノ安息香酸;2−ヒドロキシ−3
−アミノ安息香酸、2−アミノ−3−ヒドロキシ安息香
酸、2−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、2−アミノ
−4−アミノ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−アミノ安
息香酸、3−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒ
ドロキシ−5−アミノ安息香酸等のヒドロキシアミノ安
息香酸等が使用できる。
【0026】また、酸性基を有する化合物としては、2
−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ安息香酸等のヒ
ドロキシ安息香酸;4−ヒドロキシサリチル酸、5−ヒ
ドロキシサリチル酸等のヒドロキシサリチル酸等が使用
できる。また、塩酸性基を有する化合物としては、トク
チルアミン、ノニルアミン、ベンジルアミン、2−フェ
ニルエチルアミン、6−フェニルヘキシルアミン等が使
用できる。バインダーとしては、メチルアルコール、ポ
リビニルアルコール、エチルセルロース、酢酸セルロー
ス、ニトロセルロース、ポリスチレン、ポリ塩化ビルニ
ル等が使用できる。
【0027】ロイコ系可逆性感熱記録表示部における上
記の各成分の含有量としては、両性化合物1重量部に対
して、ロイコ染料0.1〜1重量部、バインダー2重量
部以下を混合する。そして、例えば、水もしくは有機溶
剤に上記両性化合物、ロイコ染料、バインダーを溶解ま
たは分散して、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印
刷などの方法で支持体上に印刷する。
【0028】ロイコ系可逆性感熱記録表示部における画
像表示及び画像消去の原理は、次の通りである。熱エネ
ルギーによって、フェノール性化合物は無色のロイコ染
料のラクトン環を開環させ、無色から有色に色変化させ
る。しかし、ラクトン環が開環した有機化合物は、塩基
性物質に接触すると閉環して元のラクトン環のある無色
のロイコ染料に戻る。
【0029】即ち、熱エネルギーを制御することによ
り、ラクトン環を開環させて有色化合物にしたり、閉環
させて無色の化合物に戻したりすることができる。つま
り、熱の作用によって酸の性質を示したり、塩基の性質
を示すためにロイコ染料に対して、顕色剤となったり、
減色剤となったりするものである。
【0030】この感熱表示記録部3には、カード1aに
よりカードリーダライタで処理した日付6、今回ポイン
ト点数7、累計ポイント点数8などの文字情報が白文字
として表示記録されている。更に、例えば毎月の給料の
入金額に対する出金額を管理することで、できるだけ出
金額が入管額を超えないようにするために、カード使用
者が予め任意に設定した出金限度額を100%とした場
合における出金後の残額の割合を、バー表示9を用いて
表示させている。
【0031】バー表示9は、例えば今月の出金限度額を
20万円と設定したとすると、予め設定した特定数値の
基準値である20万円を100%として設定し、バー表
示9の横方向の全体の長さを100%の場合として表示
されている。このキャッシュカードを用いて出金する際
に、出金が行なわれた金額分を出金限度額の20万円か
ら減算した残額が、出金限度額に対してどの程度の割合
で残っているのかについてパーセンテージが算出され、
この残額の割合分と同じ割合分に対応するバー表示9の
横方向の白抜きの長さが表示記録される。
【0032】図1には、出金限度額の20万円に対して
5万円が出金された場合として、バー表示9の横方向の
全体の長さ100%に対して、バー表示9の白濁部分で
ある75%が残額としてあることを示している。また、
図2には、出金限度額の20万円に対して15万円が出
金された場合として、バー表示9の横方向の全体の長さ
100%に対して、バー表示9の白濁部分である25%
が残額としてあることを示している。このように、バー
表示9の白濁部分の長さを見ることで、感覚的に使用可
能な残額を把握することができるように表示してある。
【0033】次に、本発明に係る可逆表示機能付きカー
ドの第2実施形態を、図3及び図4に基づいて説明す
る。第2実施形態の可逆表示機能付きカード1b(以下
カード1bと記す)も、銀行のキャッシュカードに適応
させたものである。このカード1bには、情報記録部と
して磁気ストライプ10が設けられ、更に可逆表示部と
して書き換え可能な感熱表示記録部11が設けられてい
るが、磁気ストライプ10は隠蔽層により覆われている
ので、外部からは目視できないようにデザイン化され、
感熱表示記録部11は、第2実施形態の表示記録とは逆
に表示記録される情報が黒色により表示されている。
【0034】第2実施形態のカード1bも第1実施形態
と同様に、カード1bによりカードリーダライタで処理
した日付、今回ポイント点数、累計ポイント点数などの
文字情報が文字として表示記録されている。第2実施形
態のカード1bが第1実施形態と特に異なるのは、口座
残額の割合に対応させて、予め定めた顔の画像イメージ
12を表示記録させたことである。
【0035】例えば、図4に示すように、カード使用者
が予め任意に設定した出金限度額を100%とした場合
における出金後の残額の割合に対応させて、その割合
が、100〜75%までの場合には図4(a)に示すよ
うな笑顔をイメージした画像、また76〜25%までの
場合には図4(b)に示すような普通の顔をイメージし
た画像、また24〜0%までの場合には図4(c)に示
すような困った顔をイメージした画像、としてそれぞれ
の割合の範囲に対応させた顔の画像イメージを、予めカ
ードリーダライタ側に登録させておき、処理時に該当す
る顔の画像イメージ12を口座残額の数値データ13と
共に表示記録させるようにするものである。
【0036】この顔の画像イメージを見ることで、現在
における口座残高の状態を大まかに知ることができる。
これらの割合に対応させて表示記録させる画像イメージ
は、上記のような顔に限らず、例えば天気の晴れ、曇
り、雨のように見た者がイメージとして状況を把握でき
る画像イメージであればよい。また、割合の範囲も任意
に定めて設定することができる。
【0037】次に、本発明に係る可逆表示機能付きカー
ドの第3実施形態を、図5及び図6に基づいて説明す
る。第3実施形態の可逆表示機能付きカード1c(以下
カード1cと記す)は、クレジットカードに適応させた
ものである。
【0038】このカード1cには、情報記録部として磁
気ストライプ14が設けられ、更に可逆表示部として書
き換え可能な感熱表示記録部15が設けられている。磁
気ストライプ10は隠蔽層により覆われているので、外
部からは目視できないようにデザイン化され、感熱表示
記録部15は、第3実施形態の表示記録と同様の方式で
表示記録される情報が黒色により表示されている。更
に、偽造防止を図るために、カード基材にホログラム1
6が転写されて設けられている。
【0039】一般的にクレジットカードには、利用者が
クレジットサービスを受けることができる利用限度額が
クレジット会社側で定められている。カード1cには、
例えば1ヶ月間にクレジットで買物が可能な利用限度額
が40万円とすると、40万円を100%として、利用
限度額から利用金額を減額した残りの利用限度残高の割
合を円グラフ17として表示してある。更に、この利用
限度残高を数値データ13として表示記録してある。
【0040】図5には、利用限度残高が60%の場合を
示す円グラフを有するクレジットカードを示しており、
また図6には、利用限度残高が30%となった場合を示
す円グラフを有するクレジットカードを示している。こ
の円グラフ17による利用限度残高の割合を見ること
で、利用者が利用限度額に対してどの程度の金額を使用
し、あとどの程度の金額を使用することができるのかを
確認することができる。
【0041】次に、本発明に係る可逆表示機能付きカー
ドの第4実施形態を、図7及び図8に基づいて説明す
る。第4実施形態の可逆表示機能付きカード1d(以下
カード1dと記す)は、IC付きのクレジットカードに
適応させたものである。カード1dは、情報記録部とし
てICがICモジュール18として設けられ、更に可逆
表示部として書き換え可能な感熱表示記録部19が設け
られている。
【0042】この感熱表示記録部19には、カードリー
ダライタで処理した日付、累計ポイント点数などの文字
情報が白濁文字として表示記録されている。更に、1ヶ
月間にクレジットで買物が可能な利用限度額に対する利
用限度残高の割合を数値データ20と棒グラフ21とで
表示記録されている。この棒グラフ21は、20%毎に
長さの異なる棒が表示され、100%の場合には、5本
の棒が表示されることになる。
【0043】図7には、利用限度残高の割合が60%の
場合が示されており、3本の長さの異なる棒が表示さ
れ、また、図8には、利用限度残高の割合が40%の場
合が示されており、2本の長さの異なる棒が表示されて
いる。利用者は、この棒グラフを見ることで、利用者が
利用限度額に対してどの程度の金額を使用し、あとどの
程度の金額を使用することができるのかを確認すること
ができる。
【0044】次に、本発明の可逆表示機能付きカードの
表示方法について説明する。図9には、本発明の可逆表
示機能付きカードの表示方法を適応するカードシステム
22のシステムブロック図が示されている。このカード
システム22は、可逆表示機能付きカード1(以下カー
ド1と記す)に対する情報の書き込み及び情報の読み取
りや、可逆表示部への表示記録を行なうカードリーダラ
イタ23を備えた端末装置24と、通信回線26を介し
て接続されているホストコンピュータ25とを有してい
る。このカードリーダライタ23を備えた端末装置24
は、ATMのように一体化させた構成の装置として所定
の場所に設置させ、カード1を持参してきた顧客へのカ
ード処理を行なえるようにしている。
【0045】カードリーダライタ23には、カード1の
可逆表示部に対して加熱などによる表示記録を行なう感
熱記録手段27、可逆表示部に表示記録された表示を消
去する表示消去手段28、カード1の情報記録部にデー
タを記録するデータ記録手段29、情報記録部に記録さ
れたデータを読み取るデータ読取手段30、制御手段3
1とを備えている。
【0046】また、端末装置24には、表示手段32、
入力手段33、制御手段34、通信手段36、記憶手段
35とを備えている。
【0047】また、ホストコンピュータ25には、通信
手段40、表示手段41、入力手段42、データ処理手
段43、制御手段44、顧客マスターファイル45及び
イメージファイル46を有する記憶手段47とを備えて
いる。顧客マスターファイル45には、会員番号などの
固有情報に基づいて顧客毎の利用限度額に対する利用限
度残高の割合やポイント情報などのデータを更新可能に
記憶されている。またイメージファイル46には、カー
ド1の可逆表示部に対して加熱などにより表示記録する
グラフや絵柄などの画像イメージが登録されている。
【0048】また、データ処理手段40は、カードリー
ダライタ23でカード1を処理する際に、例えば利用限
度額に対する利用限度残高の割合を算出する手段であ
る。利用限度額や既に利用した額は、カード1の情報記
録部に記録させておくことで、カードリーダライタ23
により情報記録部から読取ったこれらの情報に基づい
て、データ処理手段40で利用限度額に対する利用限度
残高の割合を算出することができる。
【0049】この場合には、インターネットなどの通信
回線を介して各店舗などに備えられたカードリーダライ
タ及び端末装置からホストコンピュータ25に対して、
カード1の情報記録部に記憶されたデータを送信するこ
とで、カード処理を行なうことができる。
【0050】次に、このカードシステム22を用いて、
本発明の可逆表示機能付きカードの表示方法の処理手順
を説明する。この処理手順を説明するに際し、図1及び
図2に示した第1実施形態のカード1aを一例として用
いる。
【0051】利用者は、予め1ヶ月間に使用できる金額
を定めて、ホストコンピュータ25の顧客マスターファ
イル45にその金額を登録する必要がある。例えば20
万円を1ヶ月間に使用できる金額と定める場合には、利
用者は、まずカードリーダライタ23にカード1aを挿
入し、カード1aの情報記録部に記録されている顧客コ
ードなどの固有情報を読取る(S1)。次に利用者は、
端末装置24の入力手段33を操作して、表示手段32
に金額設定用の画面を呼び出し、1ヶ月間の使用限度金
額データとして20万円を入力する(S2)。
【0052】次に、これらの使用限度金額データを通信
回線26を介して、端末装置24からホストコンピュー
タ25に送信する(S3)。ホストコンピュータ25で
は、受信した使用限度金額データを顧客マスターファイ
ル45の登録エリアに登録させる(S4)。
【0053】次に、使用限度金額データが顧客マスター
ファイル45に設定登録されたことにより、ホストコン
ピュータ25から端末装置24に、使用限度金額データ
が設定登録済みであることを示す情報が送信される(S
5)。この段階では、使用限度金額データがまだ未使用
であるので、残高の割合も100%残っていることにな
る。
【0054】上記の情報を受信した端末装置24では、
カードリーダライタ23に対して、カード1aの可逆表
示部の残額表示エリアである表示バーの部分が、100
%分となるような印字信号を送信する(S6)。そし
て、カードリーダライタ23の感熱記録手段27によ
り、カード1aの表示バーの部分を加熱し白濁表示させ
る(S7)。以上により、初回の設定が終了する。
【0055】次に、カード1aを使用して預金を引き出
す場合の処理について説明する。例えば5万円を引き出
すとすると、利用者は、まずカードリーダライタ23に
カード1aを挿入し、カード1aの情報記録部に記憶さ
れている顧客コードなどの固有情報が読み取られる(S
8)。次に利用者は、端末装置24の入力手段33を操
作して、表示手段32に出金金額の画面を呼び出し、入
力手段33から出金金額データとして5万円を入力する
(S9)。
【0056】次に、端末装置24からホストコンピュー
タ25に、固有情報と出金金額データの5万円を通信回
線26を介して送信する(S10)。ホストコンピュー
タ25では、顧客マスターファイル45に登録されてい
る使用限度金額の20万円を呼び出し、データ処理手段
40により使用限度金額に対する残金金額の割合を算出
する(S11)。この場合、15万円が残金となるの
で、75%がその割合となる。
【0057】イメージファイル43から75%に対応す
るバー表示のイメージデータが呼び出されて、端末装置
24に送信される(S12)。そして、カードリーダラ
イタ23により表示消去手段28で、カード1aの可逆
表示部の残額表示エリアである表示バーを一旦消去した
後、感熱記録手段27で前記イメージデータに該当する
75%分を白濁化表示を行なう(S13)。これらの処
理と共に、5万円の出金処理が行なわれる。
【0058】以上のようにして、使用限度金額に対する
残金金額の割合を画像イメージとしてカード1aの可逆
表示部に表示記録することができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の可逆表示
機能付きカードは、カードの可逆表示部に表示させた情
報が譬え第三者に盗み見られた場合においても、預金デ
ータや取引き金額データなどの数値データを第三者に把
握することができないので、従来、セキュリティー上の
問題から使用しにくかった金融関係などのカードにも利
用できるという効果がある。また、本発明の可逆表示機
能付きカードその表示方法は、任意に設定した基準値に
対する残数データの割合をグラフ及び/又は画像イメー
ジで、可逆表示部に外部エネルギーにより書き換え可能
に表示することができるので、カードの利用者が何時で
も最新の使用データに基づいた利用可能情報を、カード
上に画像情報として表示して、確認することができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可逆表示機能付きカードの第1実
施形態の外観図である。
【図2】図1の第1実施形態の可逆表示機能付きカード
から、残額の割合を変化させた場合のグラフの変化を説
明するための外観図である。
【図3】本発明に係る可逆表示機能付きカードの第2実
施形態の外観図である。
【図4】本発明の第2実施形態に用いる画像イメージの
種類と割合との関係を説明する図である。
【図5】本発明に係る可逆表示機能付きカードの第3実
施形態の外観図である。
【図6】図5の第3実施形態の可逆表示機能付きカード
から、利用限度残高の割合を変化させた場合のグラフの
変化を説明するための外観図である。
【図7】本発明に係る可逆表示機能付きカードの第4実
施形態の外観図である。
【図8】図7の第4実施形態の可逆表示機能付きカード
から、利用限度残高の割合を変化させた場合のグラフの
変化を説明するための外観図である。
【図9】本発明の可逆表示機能付きカードの表示方法を
適応したシステムの一実施例の概略システム構成図であ
る。
【図10】本発明の可逆表示機能付きカードの表示方法
の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の可逆表示機能付きカードの表示方法
の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d 可逆表示機能付きカード 2,10,14 磁気ストライプ 3,11,15,19 感熱表示記録部 4 印刷 5 個人情報 6 日付 7 今回ポイント点数 8 累計ポイント点数 9 バー表示 12 顔の画像イメージ 13 口座残額の数値データ 16 ホログラム 17 円グラフ 18 ICモジュール 22 カードシステム 23 カードリーダライタ 24 端末装置 25 ホストコンピュータ 26 通信回線 27 感熱記録手段 28 表示消去手段 29 データ記録手段 30 データ読取手段 31,34,44 制御手段 32,41 表示手段 33,42 入力手段 36,40 通信手段 43 データ処理手段 44,47 記憶手段 45 顧客マスターファイル 46 イメージファイル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録部と、可視情報を外部エネルギ
    ーにより繰り返し書き換え可能な可逆表示部とを有する
    カードであって、 前記可逆表示部に、予め設定された特定数値を基準値と
    して、前記カードを用いて取引きが行なわれた際に、前
    記特定数値に対する取引き額の累積額の割合をグラフで
    表示してなることを特徴とする可逆表示機能付きカー
    ド。
  2. 【請求項2】 前記グラフが、円グラフまたは棒グラフ
    であることを特徴とする請求項1記載の可逆表示機能付
    きカード。
  3. 【請求項3】 情報記録部と、可視情報を外部エネルギ
    ーにより繰り返し書き換え可能な可逆表示部とを有する
    カードであって、 前記可逆表示部に、予め設定された特定数値を基準値と
    して、前記カードを用いて取引きが行なわれた際に、前
    記特定数値に対する取引き額の累積額の割合を画像イメ
    ージで表示してなることを特徴とする可逆表示機能付き
    カード。
  4. 【請求項4】 前記画像イメージが、前記割合の所定の
    範囲に対応して予め定められた複数の異なる画像イメー
    ジの中から選択されて表示されているものであることを
    特徴とする請求項3記載の可逆表示機能付きカード。
  5. 【請求項5】 前記予め設定された特定数値が、所定の
    日時における預金口座の残高であることを特徴とする請
    求項1又は請求項3記載の可逆表示機能付きカード。
  6. 【請求項6】 前記予め設定された特定数値が、クレジ
    ットサービスの利用限度額であることを特徴とする請求
    項1又は請求項3記載の可逆表示機能付きカード。
  7. 【請求項7】 情報記録部と、可視情報を外部エネルギ
    ーにより繰り返し書き換え可能な可逆表示部とを有する
    カードの表示方法であって、 前記情報記録部に、予め基準値として設定された特定数
    値データが記憶され、前記カードを用いて取引きが行な
    われる度に、データ処理手段により、前記基準値に対す
    る取引累積額の割合が算出され、続いて前記割合をグラ
    フ及び/又は画像イメージで、前記可逆表示部に外部エ
    ネルギーにより書き換え可能に表示することを特徴とす
    る可逆表示機能付きカードの表示方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015225391A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 株式会社アスカネット インターネットショッピングシステム

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JP2015225391A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 株式会社アスカネット インターネットショッピングシステム

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