JPH08101902A - 情報カード - Google Patents

情報カード

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Publication number
JPH08101902A
JPH08101902A JP6237019A JP23701994A JPH08101902A JP H08101902 A JPH08101902 A JP H08101902A JP 6237019 A JP6237019 A JP 6237019A JP 23701994 A JP23701994 A JP 23701994A JP H08101902 A JPH08101902 A JP H08101902A
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JP
Japan
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information
card
transaction
storage means
rewritable
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Pending
Application number
JP6237019A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Takahashi
正志 高橋
Takashi Ikegami
敬 池上
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP6237019A priority Critical patent/JPH08101902A/ja
Publication of JPH08101902A publication Critical patent/JPH08101902A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 種々の不正使用を有効に防止し得るとともに
正当な再使用が可能であり、かつ、安価に製造できる情
報カードを提供する。 【構成】 情報カード100の磁気記録領域2は、読み
出し/書込み自在であって、取引データ DAT_c (金額
等)と正当性コード TAC_c (暗号)とが記録されてい
る。また、ROM領域1aにはカードの製造番号等、カ
ード固有の番号が記憶されている。また、PROM領域
1bは、ヒューズメモリによって構成され、初期状態に
おいて全ビットが“1”である取引固有情報 CNT_c を
記憶する。一回取引が行われると、取引固有情報 CNT_c
内の1ビットが“1”から“0”に書換えられる。そ
して、カード固有情報 SER_c と、更新後の取引固有情
報 CNT_c と、取引終了後の取引データ DAT_a とを用い
て正当性コードが生成され、このコードが新たな正当性
コード TAC_c として磁気記録領域2に書き込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、不正使用を有効に防
止できるとともに安価に製造可能な情報カードに関す
る。
【0002】
【従来の技術】商取引に用いられる所謂プリペイドカー
ド、あるいはセキュリティシステムに用いられるIDカ
ード等においては、改ざん行為による不正使用を防止す
べく種々の方策が採られる。ここで、改ざん行為は、以
下の3種類のものに大別される。 (a)カード上のデータに対する改ざん これは、情報カード上のデータ(例えば金額)を単に書
き換えるような行為である。 (b)カード上の正当なデータを他のカードにコピーする これは、例えば新品のプリペイドカードの情報を、既使
用のプリペイドカードにデッドコピーし、既使用のカー
ドを新品と同様に使用するような行為である。 (c)カード上の正当なデータを、同一カードにコピーす
る これは、例えば新品のプリペイドカードを入手した際に
該カード上の情報を何らかの方法で記録しておき、その
プリペイドカードを使用した後、先に記録した情報を同
一のプリペイドカードに書き戻すような行為である。
【0003】一方、既存の情報カードとしては、例えば
以下のようなものが知られている。 書換え不可能な記憶装置と、書換え可能な記憶装置と
を備えたカード(特開昭61−136188号公報等) 書換え不可能な記憶装置にはカード固有の情報(製造番
号等)が記録され、書換え可能な記憶装置には取引情報
(金額等)と、正当性確認情報とが記録される。この正
当性確認情報は、カード固有の情報と取引情報とを暗号
化したものである。
【0004】追記可能であるとともに一旦記憶された
情報は書換え不可能に構成された記憶装置を用いたカー
ド(特開昭47−45134号公報等) この種のカードには、ヒューズメモリ等が用いられる。
ヒューズメモリは、例えば、初期状態において全ビット
が“1”であり、取引金額等に応じた数のビットが
“0”に書換えられる。一旦“0”が書込まれたビット
は再び“1”に戻すことが不可能になっている。
【0005】不可逆性カウンタを用いたカード(特開
昭53−123048号公報等) 不可逆性カウンタは、不揮発性メモリにカウント値を記
憶し、取引金額等に応じてカウント値をインクリメント
するものである。但し、不可逆性カウンタは、カウント
値をデクリメントし、またはクリアすることが不可能に
なっている。
【0006】CPUを内蔵したカード(特開昭51−
15946号公報,特開昭51−15947号公報、特
開昭52−7642号公報、特開昭54−46447号
公報等) このカードは、一般にICカードと称されている。この
カード内のデータを書換えるためには取引情報と正当性
確認情報とをカードに入力する必要がある。カードに内
蔵されたCPUは、入力されるデータを逐次監視しつつ
取引情報メモリ内容を更新するが、不正なデータが入力
された場合には、その書込みを阻止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した既存
のカードは、何れも以下述べるような問題があった。ま
ず、上記のカードは、改ざん行為(a),(b)に対して
有効である。すなわち、カードに対する改ざん行為自体
は防止できないが、改ざんされたカードであるか否かは
読み取り装置で判別できるため、不正使用は防止でき
る。しかし、この種のカードにおいては、書換え不可能
な記憶装置の内容はカードの使用に応じて変更されない
ため、改ざん行為(c)に対しては無力である。
【0008】次に、上記およびのカードは、残金等
が高くなるようにデータを書換えること自体が不可能で
あるから、改ざん行為(a)〜(c)の全てを有効に防止す
ることができる。しかし、この種のカードは、正当な再
生(残金等を高くすること)も不可能であるから、使い
捨てのカードになり、カードの発行枚数すなわち費用を
増大させ、資源を浪費するという問題がある。
【0009】次に、上記のカードは、改ざん行為(a)
〜(c)の全てを有効に防止することができ、しかも正当
な手続きによってカードを再使用することも可能であ
る。しかし、この種のカードは必然的にCPUを内蔵す
るから、一枚あたりの単価が高くなる(他のカードの
「10〜20」倍程度になる)という問題がある。
【0010】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、種々の不正使用を有効に防止し得るととも
に正当な再生が可能であり、かつ、安価に製造できる情
報カードを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の構成にあっては、第1の情報を記憶し、
書換不可能に構成された第1の記憶手段と、第2の情報
を記憶し、読出しおよび書換えが自在である第2の記憶
手段と、第3の情報を記憶し、追記可能であるとともに
一旦記憶された情報は書換え不可能に構成された第3の
記憶手段とを具備し、前記第2の情報は、前記第1の情
報と前記第3の情報とに基づいて決定されたものである
ことを特徴とする。また、請求項2記載の構成にあって
は、第1の情報を記憶し、書換え不可能に構成された第
1の記憶手段と、第2の情報を記憶し、読出しおよび書
換えが自在である第2の記憶手段と、不可逆性カウンタ
とを具備し、前記第2の情報は、前記第1の情報と前記
不可逆性カウンタのカウント結果とに基づいて決定され
たものであることを特徴とする。また、請求項3記載の
構成にあっては、請求項1記載の情報カードにおいて、
前記第1の記憶手段と前記第3の記憶手段とは、同一半
導体基板上に形成されていることを特徴とする。また、
請求項4記載の構成にあっては、請求項2記載の情報カ
ードにおいて、前記第1の記憶手段と前記不可逆性カウ
ンタとは、同一半導体基板上に形成されていることを特
徴とする。また、請求項5記載の構成にあっては、請求
項1または2記載の情報カードにおいて、前記第1の記
憶手段は、半導体メモリ、磁性体、光学記録体、印刷物
または刻印によって構成されることを特徴とする。ま
た、請求項6記載の構成にあっては、請求項1または2
記載の情報カードにおいて、前記第2の記憶手段は、半
導体メモリ、磁性体、光学記録体、あるいはリライト型
の感熱記録体または感圧記録体によって構成されること
を特徴とする。また、請求項7記載の構成にあっては、
請求項1記載の情報カードにおいて、前記第3の記憶手
段は、半導体メモリ、磁性体、光学記録体、、リライト
型の感熱記録体、リライト型の感圧記録体、前記情報カ
ードに対する穿孔、または前記情報カードに対する刻印
によって構成されることを特徴とする。また、請求項8
記載の構成にあっては、請求項2記載の情報カードにお
いて、前記不可逆性カウンタは、半導体メモリ、磁性
体、光学記録体、、リライト型の感熱記録体、リライト
型の感圧記録体、前記情報カードに対する穿孔、または
前記情報カードに対する刻印によって構成されることを
特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1,5,6,7記載の構成にあっては、
第2の情報は、第1の情報と第3の情報とに基づいて決
定されるから、第3の情報を適宜変更することによっ
て、同一の第1の情報に対しても異なる第2の情報が記
憶されることになる。従って、第1の情報が改ざんされ
たとしても、これを容易に発見することができる。ま
た、請求項2,5,6,8記載の構成にあっては、第2
の情報は第1の情報と不可逆性カウンタのカウント結果
に基づいて決定されるから、不可逆性カウンタのカウン
ト動作を適宜進めておくことにより、同一の第1の情報
に対しても異なる第2の情報が記憶されることになる。
従って、第1の情報が改ざんされたとしても、これを容
易に発見することができる。また、請求項3記載の構成
にあっては、第1の記憶手段と第3の記憶手段とは、同
一半導体基板上に形成されているから、製造プロセスを
共通化することができる。同様に、請求項4記載の構成
にあっては、第1の記憶手段と不可逆性カウンタとは、
同一半導体基板上に形成されているから、製造プロセス
を共通化することができる。
【0013】
【実施例】
A.実施例の構成 次に、本発明の一実施例の情報カードシステムの構成を
図1を参照し説明する。図において100は情報カード
であり、半導体メモリによって構成されたシリアルメモ
リ1と、磁性体によって構成された磁気記録領域2とが
設けられている。シリアルメモリ1は、さらにROM領
域1aとPROM領域1bとに分割されている。ここ
で、ROM領域1aは書換不可能なマスクROM、ある
いは書込み禁止機能を設けた半導体メモリ(EPRO
M,EEPROM)などによって構成される。後者の場
合には、最初にデータが書込まれた後に書込みが禁止さ
れる。このROM領域1aには、情報カード100のシ
リアル番号等、該カード固有の情報(カード固有情報 S
ER_c)が記憶されている。
【0014】一方、PROM領域1bは、ヒューズメモ
リによって構成され、初期状態では全ビットに“1”が
書込まれている。そして、これらのビットは、所定の操
作を行うことにより順次“0”に書換えることが可能に
なっている。なお、ROM領域1aとPROM領域1b
とは同一の半導体基板上に形成されている。また、磁気
記録領域2には、取引データ DAT_c と正当性コード TA
C_c とが書込まれる。ここで、取引データ DAT_c は、
金額(残高)と、取引番号(各取引に対して付与される
シリアル番号)と、取り引き日時とから構成される。な
お、上記「金額」に代えてパチンコの玉数、遊戯機用コ
インの枚数、なんらかのサービスを受けられる回数等、
種々の物品またはサービスの残高によって取引データ D
AT_c を構成してもよいことは言うまでもない。また、
正当性コード TAC_c とは、この取引データ DAT_c、カ
ード固有情報 SER_c および取引固有情報 CNT_c に基づ
いて生成されるデータである(詳細は後述する)。
【0015】次に、200は情報カード処理装置であ
り、上記情報カード100に対して読出し/書込みを行
う。300は自動販売・入金装置であり、上記取引デー
タ DAT_c 内の金額データが供給されると、その範囲内
で商品販売等を行い、販売後の金額データ(残金)を情
報カード処理装置200に返信する。また、自動販売・
入金装置300は、現金が入力されると、これに応じて
金額データを取引データDAT_c のものよりも増加させて
返信する。また、情報カード処理装置200において
は、取引後の金額と、新たに付与された取引番号と、新
たな取引日時とに基づいて取引データ DAT_a が生成さ
れ、この取引データ DAT_a は通信回線400を介して
集計センター500に送信される。
【0016】次に、情報カード処理装置200の内部に
おいて10は制御ユニットであり、後述する制御プログ
ラムに基づいて他の構成要素を制御する。12はメモリ
インターフェース部であり、情報カード100からカー
ド固有情報 SER_c および取引固有情報 CNT_c を適宜読
み出し、アクセス制御部11を介して制御ユニット10
に供給するとともに、取引固有情報 CNT_c の内容を適
宜更新する(何れかのビットを“1”から“0”に変更
する)。
【0017】また、13は磁気インターフェース部であ
り、磁気記録領域2から取引データDAT_c および正当性
コード TAC_c を読み出し、アクセス制御部11を介し
て制御ユニット10に供給するとともに、これら取引デ
ータ DAT_c および正当性コード TAC_c の内容を適宜変
更する。また、15は外部入出力部であり、制御ユニッ
ト10から出力された取引データ DAT_a を外部に出力
する。
【0018】次に、14はTAC生成装置であり、所定
のアルゴリズムに基づいて正当性コード TAC を生成す
るものである。TAC生成装置14の内部において20
は制御ユニットであり、TAC生成装置14内の他の構
成要素を制御する。21はメモリであり、TAC生成に
用いられるTAC生成キー KEY_S を記憶する。22は
TACキー多様化部であり、シリアルメモリ1に記憶さ
れたカード固有情報 SER_c および取引固有情報 CNT_c
が制御ユニット20を介して供給されると、これらの情
報とTAC生成キー KEY_S とに基づいてキー(暗号)
K2を生成する。23はTACキー生成部であり、上記
キーK2と、制御ユニット20を介して供給された取引
データとに基づいて、正当性コード TAC を生成し出力
する。
【0019】なお、TAC生成装置14は、情報カード
処理装置200から着脱自在になっている。すなわち、
TAC生成装置14は、所定のソケットに挿入するカー
トリッジ、またはICカード等によって構成されてい
る。従って、夜間や休日においてはTAC生成装置14
のみを金庫等に保管することができ、情報カード処理装
置200が盗難された場合であってもTAC生成キー K
EY_S や暗号アルゴリズムEが漏洩することを未然に防
止できる。
【0020】B.実施例の動作 次に、本実施例の動作を図2を参照し説明する。なお、
図2は制御ユニット10内に記憶された制御プログラム
のフローチャートである。図において処理が開始される
と、情報カード100が情報カード処理装置200にセ
ットされるまで処理が待機する。ここで、情報カード1
00がセットされるとステップSP2〜SP4が順次実
行され、情報カード100からカード固有情報 SER_c
と、取引固有情報 CNT_c と、取引データ DAT_c とが順
次読み出される。
【0021】次に、処理がステップSP5に進むと、こ
れらのデータSER_c,CNT_c,DAT_cがTAC生成装置1
4に供給される。次に、処理がステップSP6に進む
と、制御ユニット10が制御ユニット20から正当性コ
ード TAC を受信するまで処理が待機する。一方、制御
ユニット20においては、上記データSER_c,CNT_c,DA
T_cが供給された際に図3に示すプログラムが起動され
る。
【0022】図3において処理がステップSP21に進
むと、TAC生成キー KEY_S がメモリ21から読み出
されTACキー多様化部22に供給される。次に、処理
がステップSP22に進むと、制御ユニット20からT
ACキー多様化部22にカード固有情報 SER_c が供給
される。これに対して、TACキー多様化部22にあっ
ては、下式(1)に基づいてキーK1が生成される。 K1=E(SER_c,KEY_S) ・・・・式(1)
【0023】式(1)において“E”は所定の暗号アルゴ
リズムである。なお、暗号アルゴリズムEとしては、公
知の種々のアルゴリズムを用いてよい。次に、処理がス
テップSP23に進むと、制御ユニット20からTAC
キー多様化部22に取引固有情報 CNT_c が供給され
る。これに対して、TACキー多様化部22において
は、下式(2)に基づいてキーK2が生成される。 K2=E(CNT_c,K1) ・・・・式(2) そして、生成されたキーK2は、TACキー生成部23
に供給される。
【0024】次に、処理がステップSP24に進むと、
制御ユニット20からTACキー生成部23に取引デー
タ DAT_c が供給される。これに対して、TACキー生
成部23においては、下式(3)に基づいて、正当性コー
ド TAC が生成される。 TAC=E(DAT_c,K2) ・・・・式(3) そして、生成された正当性コード TAC は制御ユニット
10に供給され、TAC生成装置14における処理が終
了する。
【0025】一方、制御ユニット10にあっては、上記
正当性コード TAC が受信されると、処理はステップS
P7に進む。ここでは、情報カード100の磁気記録領
域2から正当性コード TAC_c が読み出される。そし
て、処理がステップSP8に進むと、正当性コード TAC
と正当性コード TAC_c とは一致しているか否かが判定
される。ここで、一致していない(NO)と判定される
と、処理はステップSP16に進み、情報カード100
は情報カード処理装置200から排出される。これは、
両コードが一致しない場合は、情報カード100は改ざ
んされた可能性があるためである。
【0026】一方、両コードが一致した(YES)と判
定されると、処理はステップSP9に進み、自動販売・
入金装置300に取引データ DAT_c 内の金額データが
供給される。次に、ステップSP10においては、自動
販売・入金装置300から取引データ DAT_a 用の金額
データが供給されるまで、処理が待機する。自動販売・
入金装置300においては、取引データ DAT_c 内の金
額データに基づいてカード残高等が表示され、商品販売
または入金(以下、取引という)が行われる。そして、
かかる処理が終了すると、取引後の(DAT_a 用の)新た
な金額データが外部入出力部15を介して制御ユニット
10に返信される。
【0027】次に、情報カード処理装置200において
は、取引番号が生成される。この取引番号は、一定の規
則性を有しながら取引が発生する毎に更新される番号で
ある。そして、取引番号が生成されると、この取引番号
と取引日時と新たな金額データとに基づいて、取引デー
タ DAT_aが生成され、取引データ DAT_a,DAT_c が通信
回線400を介して集計センター500に送信される。
【0028】ここで、取引データ DAT_a に取引番号を
含めて集計センター500に伝送する理由を説明してお
く。一般的に、集計センター500はカード発行会社等
に設けられ、情報カード処理装置200、自動販売・入
金装置300は末端の小売店やパチンコ店等に設けられ
る。従って、これら小売店等において不正を行う可能性
も否定できない。具体的には、自動販売・入金装置30
0を介して入金が行われたにもかかわらず、通信回線4
00を切断することにより、入金された金額を着服する
可能性も考えられる。そこで、一定の規則性の下で更新
される取引番号を取引毎に伝送することにより、かかる
不正行為が発覚するようにしたものである。
【0029】さて、次に処理がステップSP12に進む
と、取引固有情報 CNT_c が更新される。すなわち、P
ROM領域1b内において、所定の「1ビット」のデー
タが“1”から“0”に更新される。次に、処理がステ
ップSP13に進むと、カード固有情報 SER_c と、更
新された取引固有情報 CNT_c と、取引データ DAT_aと
がTAC生成装置14に供給される。これにより、先の
ステップSP5における処理と同様に、供給されたデー
タに基づいて正当性コード TAC が生成される。制御ユ
ニット10は、ステップSP14において、生成された
正当性コード TAC を受信する。
【0030】次に、処理がステップSP15に進むと、
磁気記録領域2の取引データ DAT_cに代えて取引データ
DAT_a が書込まれ、新たに生成された正当性コード TA
Cが正当性コード TAC_c に代えて書込まれる。そして、
処理がステップSP16に進むと、この情報カード10
0が情報カード処理装置200から排出される。
【0031】C.実施例の効果 (1)本実施例の情報カードシステムにおいては、カード
固有情報 SER_cと、取引固有情報 CNT_cと、取引データ
DAT_aとに基づいて正当性コード TAC が生成されるか
ら、種々の不正使用を有効に防止できる。例えば、ある
カードに他のカードの取引データ DAT_c をデッドコピ
ーした場合はカード固有情報 SER_c が相違し、カード
使用前の取引データ DAT_c を使用後の同一カードにコ
ピーした場合には取引固有情報 CNT_c が相違するか
ら、何れの場合にもTAC生成装置14で生成された正
当性コード TAC とカード内の正当性コード TAC_c とが
異なることになり、不正使用を未然に防止できる。
【0032】(2)本実施例の情報カードシステムにおい
ては、PROM領域1bのビットを有効に利用でき、き
わめて長期間に渡ってカードを使用することができる。
例えば、従来のヒューズメモリ型のカードで「1024
ビット」の記憶容量を有するものは、「10円」単位で
取引ができるプリペイドカードに用いたとすれば、「1
0240円」のプリペイドカードを実現できる。そし
て、このカードを用いて数千円程度の取引をすると、数
回程度の取引でカードは使用不可能になる。これに対し
て、本実施例のものは、PROM領域1bが「1024
ビット」の記憶容量を有していれば「1024回」の使
用に耐えることになる。
【0033】(3)このように、不正使用を有効に防止し
得るとともに寿命が長いにも拘らず、情報カード100
内にCPUを設ける必要が無いため、カードをきわめて
安価に製造することができる。しかも、ROM領域1a
とPROM領域1bとを同一の半導体基板上に設けたか
ら、製造コストを一層安価に抑えることが可能である。
【0034】D.変形例 本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例
えば以下のように種々の変形が可能である。 (1)TAC生成装置14においては、正当性コード TAC
生成のキーとして、情報カード処理装置200の製造番
号を含めてもよい。これは、情報カード処理装置200
が盗まれた場合に、その製造番号を正当性コード TAC
に含むカードを無効にする等の措置を講ずるためであ
る。
【0035】(2)上記実施例では、第1の記憶手段とし
てROM領域1aを用いたが、第1の記憶手段は、他の
種類の半導体メモリ(EPROM,EEPROM等)、
磁性体(磁気バーコード等)、光学記録体(光学バーコ
ード等)、印刷物または刻印(エンボス加工等)によっ
て構成してもよい。磁気バーコードは、所定コードを表
すバー状のパターンを磁気インキによって印刷して成る
ものであり、パターンの有無に応じてコード(デジタル
信号)を発生させるものである。なお、この磁気インキ
は、通常の公知の磁性材料(例えばFe、Co、Ni、
γ−Fe23、Co被着γ−Fe23、Fe34、Fe
−Cr、Fe−Co、CrO2、Co−Cr、Co−N
i、MnAl、Baフェライト、Srフェライトなど)
から成る微粒子を適当な樹脂(例えばブチラール樹脂、
塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂、ウレタン樹脂、
ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、アクリル樹脂、
スチレン・マレイン酸共重合体樹脂など)またはインキ
ビヒクル中に分散したものでよい。
【0036】また、光学バーコードは、光反射層(A
l,Cr,Au等)の表面に、可視光吸収性インキまた
は不可視光吸収性インキでバーコード(ビットパター
ン)を形成するものが挙げられる。エンボス加工とは、
カードをポリ塩化ビニル等によって形成し、その凹凸に
よって文字等を形成したものである。
【0037】(3)同様に、第2の記憶手段は磁気記録領
域2に限定されるものではなく、半導体メモリ、磁性
体、光学記録体、あるいはリライト型の感熱記録体また
は感圧記録体によって構成してもよい。
【0038】(4)同様に、第3の記憶手段はヒューズメ
モリに限定されるものではなく、他の種類の半導体メモ
リ(EPROM,EEPROM等)、磁性体(磁気情報
の破壊、遮蔽、磁気コート等)、WORM型またはDR
AW型光学記録体、感熱記録体(不可逆性感熱記録材料
等)、放電破壊記録体、あるいは情報カード自体の部分
的破壊(穿孔、刻印等)によって構成してもよい。ま
た、ヒューズメモリに代えて、不可逆性カウンタを用い
てもよい。すなわち、かかる場合は取引固有情報 CNT_c
として不可逆性カウンタのカウント結果が用いられ、
ステップSP12(図2)においては、カウント結果が
インクリメント(またはデクリメント)されることにな
る。この不可逆性カウンタも、WORM型またはDRA
W型光学記録体、感熱記録体(不可逆性感熱記録材料
等)、放電破壊記録体、あるいは情報カード自体の部分
的破壊(穿孔、刻印等)によって構成できることは言う
までもない。
【0039】ここで、光学記録体としては、印刷によっ
てデータを記録するものと、加熱によって記録するもの
(ヒートモード記録)等がある。前者のものとしては、
第1の記憶手段と同様に、光反射層(Al,Cr,Au
等)の表面に、可視光吸収性インキまたは不可視光吸収
性インキでバーコード(ビットパターン)を形成するも
のが挙げられる。
【0040】また、後者のものとしては、レーザ光等を
放射して記録層を加熱し、この記録層に物理的・化学的
な変化を与えてビットパターンを形成するものがある。
ここで、記録層としては、例えばTe,In,Bi,C
2−Te,Te−C,TeOx 等の金属薄膜、Te−
As等のアモルファス金属、アントラキノン系,ナフト
キノン系,トリフェニルメタン系,カルボシアニン系,
メロシアニン系,キサンテン系,アゾ系,アジン系,チ
アジン系,オキサジン系,フタロシアニン系,スクアリ
リウム系等の有機色素によって構成できる。
【0041】また、不可逆性感熱記録材料は、例えばロ
イコ塗料(フルオライン系化合物、フルオレン系化合
物、フタリド誘導体など)と、顕色剤(フェノール、ク
レゾール、ヒドロキノン等の酸性物質)と、バインダー
(樹脂、インキビヒクルなど)から成り、加熱により発
色する。その他の感熱記録体としては、スズなどの低融
点金属薄膜を加熱除去することにより情報を記録するも
のがある。
【0042】また、放電破壊記録体は、導電性であって
放電によって破壊除去可能な金属被膜や導電性金属化合
物によって実現でき、例えばAu,Sn,Zn,Bi等
の低融点金属、それらの合金等を用いることができる。
すなわち、これら薄膜を放電破壊によって除去すること
により、文字やパターンを記録することが可能である。
また、カードの穿孔によって第2の記憶手段を構成する
場合は、カードに磁気層を設けておくと好適である。こ
れは、粘着テープ等で穴を塞いだとしても、その部分か
ら磁束が発生するため、改ざんを発見することが容易に
なるためである。
【0043】(5)カード固有情報 SER_c は、必ずしも全
てのカードに対して異なる値を設定する必要は無い。す
なわち、カード固有情報 SER_c として数百種類程度準
備しておけば、不正使用に対しては充分有効であると考
えられる。
【0044】(6)上記実施例においては、取引が発生す
る毎に、ステップSP12において取引固有情報 CNT_c
が更新されたが、取引固有情報 CNT_c は必ずしも毎回
更新する必要はない。例えば、所定金額以上の大きな取
引があった場合にのみ、取引固有情報 CNT_c を更新し
てもよい。また、パチンコ用の玉貸機等にあっては、情
報カード100が情報カード処理装置200にセットさ
れた後、間欠的に数回に渡って取引が行われることが考
えられる。かかる場合は、情報カード100が情報カー
ド処理装置200から排出される直前に取引固有情報 C
NT_c を更新するとよい。
【0045】(7)上記実施例においては、式(1)〜(3)
で同一の暗号アルゴリズム“E”を用いたが、各式で異
なる暗号アルゴリズムを用いて、一層安全性を高めても
よい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の情報カ
ードによれば、種々の不正使用を有効に防止し得るとと
もに正当な再使用が可能であり、かつ、安価に製造する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】一実施例の制御プログラムのフローチャートで
ある。
【図3】一実施例の制御プログラムのフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1a ROM領域(第1の記憶手段) 1b PROM領域(第3の記憶手段) 2 磁気記録領域(第2の記憶手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G07F 7/12 G07F 7/08 C

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の情報を記憶し、書換不可能に構成
    された第1の記憶手段と、 第2の情報を記憶し、読出しおよび書換えが自在である
    第2の記憶手段と、 第3の情報を記憶し、追記可能であるとともに一旦記憶
    された情報は書換え不可能に構成された第3の記憶手段
    とを具備し、 前記第2の情報は、前記第1の情報と前記第3の情報と
    に基づいて決定されたものであることを特徴とする情報
    カード。
  2. 【請求項2】 第1の情報を記憶し、書換え不可能に構
    成された第1の記憶手段と、 第2の情報を記憶し、読出しおよび書換えが自在である
    第2の記憶手段と、 不可逆性カウンタとを具備し、 前記第2の情報は、前記第1の情報と前記不可逆性カウ
    ンタのカウント結果とに基づいて決定されたものである
    ことを特徴とする情報カード。
  3. 【請求項3】 前記第1の記憶手段と前記第3の記憶手
    段とは、同一半導体基板上に形成されていることを特徴
    とする請求項1記載の情報カード。
  4. 【請求項4】 前記第1の記憶手段と前記不可逆性カウ
    ンタとは、同一半導体基板上に形成されていることを特
    徴とする請求項2記載の情報カード。
  5. 【請求項5】 前記第1の記憶手段は、半導体メモリ、
    磁性体、光学記録体、印刷物または刻印によって構成さ
    れることを特徴とする請求項1または2記載の情報カー
    ド。
  6. 【請求項6】 前記第2の記憶手段は、半導体メモリ、
    磁性体、光学記録体、あるいはリライト型の感熱記録体
    または感圧記録体によって構成されることを特徴とする
    請求項1または2記載の情報カード。
  7. 【請求項7】 前記第3の記憶手段は、半導体メモリ、
    磁性体、光学記録体、、リライト型の感熱記録体、リラ
    イト型の感圧記録体、前記情報カードに対する穿孔、ま
    たは前記情報カードに対する刻印によって構成されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の情報カード。
  8. 【請求項8】 前記不可逆性カウンタは、半導体メモ
    リ、磁性体、光学記録体、、リライト型の感熱記録体、
    リライト型の感圧記録体、前記情報カードに対する穿
    孔、または前記情報カードに対する刻印によって構成さ
    れることを特徴とする請求項2記載の情報カード。
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