JP2000172820A - リライタブルカード - Google Patents

リライタブルカード

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JP2000172820A
JP2000172820A JP34726398A JP34726398A JP2000172820A JP 2000172820 A JP2000172820 A JP 2000172820A JP 34726398 A JP34726398 A JP 34726398A JP 34726398 A JP34726398 A JP 34726398A JP 2000172820 A JP2000172820 A JP 2000172820A
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Masayuki Ishikawa
石川  雅之
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リライタブル層の目視可能な情報の一部又は全
部が失われたり、あるいは光学濃度が薄れたときに、カ
ード保持者が対処すべき方法又は注意点に関する情報を
容易に得ることができるリライタブルカードを提供す
る。 【解決手段】リライタブル層からなる第一表示部1の下
層の基材3上に、記録された情報の一部もしくは全部が
消失した際にカード保持者が対処すべき方法又は注意点
に関する固定情報を記録した第二表示部2を積層して課
題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リライタブル(書
換え可能な)カードの技術分野に属するもので、カード
表面にリライタブル層を持ち、しかも、そのリライタブ
ル層が透明ないし半透明な材料で形成されており、万
一、リライタブル層に記録された目視可能な情報の一部
又は全部が消失した際に、カード保有者が対処すべき方
法又は注意点などをたやすく確認できるための情報が目
視可能な、新しいタイプのリライタブルカードに関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、銀行カードやクレジットカードを
始め、種々のカードが発行され、個人を特定するデータ
(=IDデータ)を持ち、その個人の特定(ID)の手
段として広く使用されている。また、身分証明書、通行
証、交通機関の定期乗車券なども、それぞれが持ってい
る情報や、表示の方法が異なっているものの、同様の機
能を持っている。
【0003】また、必ずしも個人を特定しないカードと
して、定期券のように交通機関の区間を特定しない、そ
の都度異なる区間の利用のための一括前払い金に対し発
行されるカードや、公衆電話料金の前払い金に対し発行
されるカード等の、前払い金に対し発行されるカードが
ある。これらのカードは金銭の代替的な価値を持ってい
て、使用の都度、カードの磁気層等に残金を記録する事
に加え、残りの使用可能金額の目安を小孔を開けて表示
したり、使用額と共に残りの金額を印字して、目に見え
るように示す事が行われており、情報としては主として
残りの金額に関するものを保有している。
【0004】さらに、直接には金額を扱わないカードも
ある。例えば、小売り業において、売上げ金額に対し一
定の割合で顧客を優遇するための点数(ポイント)を与
えて、一定期間に累積された点数により、予め決めてあ
る商品やサービスの提供を行なうことが古くから行なわ
れており、その際の与えた点数を記憶し、かつ、その点
数を表面に設けたリライタブル層に記録するためのカー
ドである。以上は、カードの利用形態のほんの数例に過
ぎず、他にも様々な使われ方がある。
【0005】なお、本明細書における「カード」とは、
携帯されるために、ほぼ名刺程度のサイズに統一されて
いるもので、幾つかの例を引いて説明したように、ID
データ、残りの金額、又は点数等の何らかの情報を持っ
ていて、それぞれの目的に応じて使用されるものを指
す。
【0006】ところで、リライタブルカードそのものは
既に使用されていて、前記した小売業等において、売上
げ金額に対し一定の割合で顧客に与えた点数(ポイン
ト)を記憶し、かつ、表面に設けたリライタブル層に記
録を行なう事が多い。
【0007】リライタブルカードの出現以前は、点数を
証明する小型切手のような、表側に点数が印刷され、裏
に糊の付いたシールを顧客に渡し、顧客がそのシールを
別途貰っている専用台紙の貼付欄に貼る方法があった。
あるいは、販売者が顧客に渡した専用シートの押印欄に
点数相当のスタンプを押すことにより、累計点数、又は
押されたスタンプの数を管理していた。しかし、この方
法では、手間がかかる上、シール貼付用の専用台紙や押
印用の専用シートを紛失すると、データが失われてしま
い、再発行ができない欠点があるため、折角の集客効果
が薄れる原因ともなっていた。
【0008】リライタブルカードの使用により、シール
やスタンプを使用する際の欠点は解消され、累積点数が
一目で分かるようになったが、リライタブルカードで
は、リライタブル層に記録した内容をそのまま見るよう
になっている。ただし、この表示内容は、外部要因によ
り、内容が消えることが避けられない。リライタブルカ
ードへの情報の表示は不可逆ではなく、書換えの際に
は、情報の消去と書き込みとを同時に行なうものなの
で、もともと消去が可能だからである。
【0009】しかし、リライタブルカードの保持者であ
る顧客側からすると、情報が消えてしまうと、折角貯め
た点数が無くなったものと思い込み、再発行を申し出る
カード保持者は必ずしも多くなく、そのまま放置するだ
けではなく、点数を与える店への足も遠のき、結果とし
て集客効果が薄れやすい。ただ、情報が消えたと思われ
る場合、実際には、リライタブル層の可視情報が消えた
だけであって、磁気層が併設されていれば、その磁気層
には正しい情報が記録されており、又は、このようなリ
ライタブルカードを運営するためのシステムにも、カー
ド保持者毎の情報が記録されているから、カーど保持者
の申し出さえあれば、リライタブルカードを再発行し、
再び集客効果を上げることが可能である。
【0010】ただ、従来のリライタブルカードでは、発
行時に注意書きを印刷した印刷物を渡しておく程度しか
手段がなく、カードのリライタブル層以外の部分では、
印刷を行なう余白すら少なかったため、可視データが消
えた段階で、カード保持者はどのように対処したらよい
か分からない状況に陥るしかなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、リ
ライタブル層の目視可能な情報の一部又は全部が失われ
たり、あるいは光学濃度が薄れたときに、カード保持者
が対処すべき方法又は注意点に関する情報を容易に得る
ことができるリライタブルカードを提供することにあ
る。
【課題を解決する手段】
【0012】本発明においては、リライタブル層からな
る第一表示部の下層に、記録された情報の一部もしくは
全部が消失した際にカード保持者が対処すべき方法又は
注意点に関する固定情報を記録した第二表示部を積層し
て課題を解決した。
【0013】請求項1の発明は、カードの基材の上の少
なくとも一部に、目視可能な可変情報を記録しうる、透
明ないし半透明なリライタブル層からなる第一表示部が
積層されており、前記基材と前記第一表示部との層間
の、前記第一表示部内の記録が予定されている区域の下
に、前記第一表示部に記録された情報の一部又は全部が
消失した際に、前記カードを保持するカード保持者が対
処すべき方法又は注意点に関する目視可能な固定情報が
記録された第二表示部を有していることを特徴とするリ
ライタブルカードに関するものである。また、請求項2
の発明は、請求項1の発明において、前記第二表示部に
記録された前記固定情報の反射濃度が前記第一表示部に
記録される予定の前記可変情報の反射濃度よりも低いこ
とを特徴とする請求項1記載のリライタブルカードに関
するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の極めて基本的な実
施例を示すもので、カード基材3の表面の一部に2つの
層1、2が積層されていて、上の方の層1が第一表示
部、下の方の層2が第二表示部である。また、符号4は
その他の絵柄を示す。
【0015】図2は本発明の表示の具体例を示すもの
で、カード10は、ピザハウスが購入顧客に優遇点数を
与えるためのカードとして意図され、顧客に提供された
ものである。カード10には、第二表示部12に固定情
報Aが印刷されており、図に示すように、固定情報Aと
しては、「表示内容が何らかの理由により表示されてい
ません。」という文面の注意点と「最寄りのお店に、お
持ち下さい。」という文面のカード保持者の対処方法と
の二種類の目視可能な情報が記録されている。
【0016】図3は、図2に示したカード10に可変情
報を記録した例を示すもので、第一表示部11は透明又
は半透明なリライタブル層であり、この列では、第一表
示部11は、第二表示部12と、大きさ、形はほぼ同じ
で、第二表示部のある同じ位置に重なって設けられてい
る。第一表示部には可変情報Bが記録されており、この
例では、固定情報Bとしては、「会員番号12345、
電話番号5496−XXXXの大日本太郎氏が、8月1
5日にドレミピザSサイズ、9月3日にドレミピザLサ
イズを購入しており、累計点数が800ポイントであ
る」旨を簡略化して記録してある。
【0017】二つの表示部のうち、上層の第一表示部1
は、以下のような種々の可変情報を記録できるよう、大
きさ、形が決められている。可変情報は、リライタブル
カードの用途によっても異なるため、一定ではないが、
共通的なものを挙げれば、カード保持者がある店を利用
した場合の、日付、時刻、販売店名又は支店名、購入商
品名、単価、個数、合計金額、割引額、又は消費税額等
の購入毎に発生する情報に加え、販売店から顧客を優遇
するために提供される点数(ポイント)、顧客が消費し
た点数、又は現在の点数の累積値等の各項目に関するも
のである。これら以外に、個々のカードの利用形態に応
じ、特別な項目の追加があり得る。これらの項目のすべ
てを記録するにはかなりの面積が必要なので、適宜に取
捨選択する。なお、これらの記録の都度変わる項目の可
変情報以外にも、顧客の氏名、顧客の番号、もしくは、
カード発行会社名、発行店名、又はそれらのロゴマーク
(略字、文字から出発したデザイン、デザイン化された
文字)等の、カード毎には異なるが、カードの利用の都
度変わらない項目も、可変情報として含まれる。
【0018】第二表示部2は、固定情報を記録した記録
済みのものである。図1では、第一表示部1、及び第二
表示部2を同じ大きさで積層してあるが、これら各表示
部の大きさは任意であり、相対的な大きさについても、
第一表示部が第二表示部より大きくてもよいし、小さく
てもよい。各表示部の平面的な位置関係については、第
2表示部の固定情報の記録された位置が、第一表示部の
可変情報を記録する区域の下にある事が望ましい。この
理由は、第一表示部に記録が行われた際に、第二表示部
の固定情報は見えなくてもよいからであり、かつ又、万
一、第一表示部の可変情報が消失した場合には、本来な
ら第一表示部の表示がなされている筈の場所に、カード
保持者の目が行きやすいから、第二表示部の情報に気が
つきやすいからである。
【0019】第二表示部に記録された情報は、第一表示
部に記録された情報の一部又は全部が消失した際に、カ
ード保持者が困らないよう、また、適切な善後策が打て
るよう、カード保持者が対処すべき方法又は注意点に関
する情報を目視可能に設けてある。第二表示部の情報は
書き換える必要がないので、印刷、箔押し、転写等の方
法で固定的に設けることができる。ここで設ける固定情
報は、原則として文字であるが、カード保持者が容易に
理解できるのであれば、マークや絵文字のようなもので
もよい。第二表示部の性格上、種々の条件下、例えば、
高温度や高湿度、太陽光や紫外線のある環境等におい
て、褪色しにくい素材を使用して施すことが望まれる。
【0020】ここで「目視可能に設ける」とは、第一表
示部に可変情報が記録された状態で第二表示部がよく見
えることを必ずしも指していない。むしろ、第二表示部
の情報は、「第一表示部に記録された可変情報の一部又
は全部が消失した際に初めて目視できる」ことが必要で
ある。このため、第二表示部の固定情報の反射濃度は、
第一表示部の記録の反射濃度よりも低い事が望ましく、
また、背景色とのコントラストも低い方が、通常の状態
での第一表示部の視認性を高める意味で望ましい。
【0021】飽くまでも、第一表示部の記録の視認性と
の比較になるが、絶対値を例示すれば、第二表示部の記
録された文字の光学的な反射濃度は、0.1以上は必要
だが、好ましくは0.6以下、より好ましくは0.3以
下程度とする。また、同様の観点で、第2表示部の字体
は、第一表示部の字体にくらべ、大きさも小さくするこ
とが望ましく、例えば、ポイント数で少なくとも2ポイ
ント小さくするか、あるいは、線のより細い字体を選
ぶ、例えば、第一表示部をゴシック体で表示するなら、
第二表示部をゴシック体よりも線が細い明朝体にする等
が好ましい。
【0022】コントラストを調節するには、印刷するイ
ンキの濃度を下げるか、文字に網点をかぶせて、文字を
網点で表現することもできる。また、背景色との関係を
調整し、第二表示部が背景に対してあまりコントラスト
が出ない、従って、第二表示部の記録の色相、明度、彩
度と近似した背景色を設定しておき、第一表示部が背景
に対してコントラストが出るような、反対色の色相とす
るか、明度の差や彩度の差を十分にとる方法が採れる。
【0023】カード基材3は、紙、プラスチックシー
ト、もしくは金属箔又は金属板等を単独か、又は組合せ
て使用する。用途によって必要な剛性、フレキシブル
さ、加工の際の接着性、印刷適性、必要であればエンボ
ス適性等を考慮して選択し、使用する。加工の適性から
塩化ビニル樹脂製のシートが使われる事が通例である
が、ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリオレフィン
系樹脂、その他の樹脂のシートも使用できる。
【0024】透明ないし半透明なリライタブル層からな
る第一表示部1は、(1)ロイコ色素系、(2)高分子
/有機低分子分散系、(3)液晶系のおよそ3通りのタ
イプの素材のいずれかにより構成されることが望まし
い。
【0025】(1)ロイコ色素系の場合、発色/消色
は、ロイコ色素と酸性化合物の組合せによるもので、こ
れら化合物を高分子バインダーと共に混合した組成物に
より、リライタブル層を形成する。両性化合物を用いる
競争反応系と、長鎖アルキル酸性化合物を用いる相分離
系がある。
【0026】競争反応系は、両性化合物としてフェノー
ルアミン塩を用い、発色反応がフェノール基によって、
消色反応がアミノ基によって進むことを利用するもので
ある。ここでロイコ染料としては、トリアリールメタン
系化合物(この範囲であるクリスタルバイオレットラク
トンはよく知られている。)、ジフェニルメタン系化合
物、キサンテン系化合物、スピロ系化合物、又はフルオ
ラン系化合物等を用いる。このとき、発色反応の速度の
方が消色反応の速度よりも速いため、加熱して急冷する
と発色状態のまま固定化され、加熱して徐冷すると消色
状態で固定化されるものである。
【0027】相分離系では、ロイコ色素と長鎖アルキル
酸性化合物との相溶状態と非相溶状態とを冷却速度の差
によって制御するもので、加熱して相溶状態のまま急冷
すると相溶したまま固定化されて発色状態となり、加熱
して相溶状態のまま徐冷すると相分離を起こして非相溶
状態となり、消色するものである。ここで、長鎖アルキ
ル酸性化合物としては、長鎖アルキル基を持つフェノー
ル化合物、又は長鎖アルキル基を持つホスホン酸化合物
が使用できる。長鎖アルキル基としては、前者の場合で
炭素数11以上が、後者の場合で炭素数14以上が好ま
しい。
【0028】なお、実際の使用においては、特別の冷却
を行なうよりも、通常は、サーマルヘッドで1/100
0秒のオーダーの時間で瞬間的に昇温して加熱した後、
常温で冷却することで「急冷」が実現でき、上記のよう
な系を発色させることができる。また、「除冷」につい
ては、ヒートローラー、ホットスタンプ、ヒーターバー
等の熱容量の大きい加熱手段を用いて加熱した後に冷却
すれば、与えられた熱量が多いため、「除冷」が実現
し、消色ができる。場合によっては、加熱温度、条件を
選定することにより、サーマルヘッドでの消去も可能で
ある。このようなロイコ系のリライタブル材料の場合、
ロイコ色素の種類を適宜選択することによって、黒、
青、赤など種々の色調にカラー化することもできる。
【0029】(2)高分子/有機低分子分散系では、透
明で成膜性を有する合成樹脂のバインダー中に、脂肪酸
などの有機低分子の物質を均一に分散させた組成物によ
り、リライタブル層を形成する。この層に対し、サーマ
ルヘッド等により所定の熱を与えて急冷すると透明化
し、また、熱を与えた後に徐冷すると白濁状態になるも
のである。合成樹脂のバインダーとしては、透明性があ
り、成膜性があり、かつ有機低分子の物質を均一に分散
して保持できる樹脂が好ましく、例えば、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などの塩化ビニル
系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、アクリル系樹脂、その
他のポリエステル系樹脂などが挙げられる。有機低分子
の物質としては、各種脂肪酸、およびその誘導体が使用
でき、中でも、飽和直鎖脂肪酸であって、炭素数が10
〜30、融点が30〜160℃の範囲のものが好まし
く、1種又は2種以上を使用することができる。融点の
異なる有機低分子の物質、例えば、モノカルボン酸とジ
カルボン酸を用いると、透明化する温度範囲を広く取れ
る利点がある。
【0030】(3)液晶系では、高分子マトリックス中
にスメクチック液晶を分散させたものを用いて、液晶/
高分子複合膜を形成して使用する。この液晶系では、熱
と電界を用いることにより、液晶分子をランダム配向状
態、又は配向状態とし、これらの状態において、それぞ
れ、光散乱、光透過の性質を利用する。また、コントラ
ストの向上や、着色の目的で、二色性色素を添加するこ
ともでき、視認性に優れたリライタブル層とすることが
できる。
【0031】上記の(1)〜(3)は用途に合わせてい
ずれも利用できるが、これらの中でも、(1)のロイコ
色素系、(3)の液晶系はカラー表示ができるため、視
認性の点でより優れている。なお、上記(1)〜(3)
のいずれの系を利用するにせよ、リライタブル層の印字
適性を確保したり、耐久性を向上させる意味で透明又は
半透明な保護層をリライタブル層上に形成してもよく、
素材としては、熱硬化型の樹脂や電離放射線硬化性樹脂
を用いるとよい。また、リライタブル層を形成するのに
先立ち、プライマー層や合成樹脂の中間層を予め形成し
てもよい。
【0032】リライタブル層1の形成は、カード基材3
に直接行なうほか、リライタブル層を剥離可能に仮の基
材上に形成した後、転写によっても行なってもよく、ま
た、別の薄い基材シート上に形成して、カード基材上に
貼着するやり方で行ってもよい。別の薄い基材シート上
に形成する場合は、基材シート側をカード基材に向けて
接着しても、基材シート側が外になるような向きでカー
ド基材に貼ってもよいが、後者では基材シートが保護層
として働くのに対し、前者では最表面に露出するため、
さらに表面を保護層で覆っておくとよい。
【0033】カード基材3には、カードを作成するに当
たって通常行なう、様々な加工を施してもよい。まず、
文字、絵柄としては、(1)カードの発行元の商号、カ
ードの名称、又は会員に配付されるものであれば会の名
称等、地紋、キャラクター、(2)カード保持者の氏
名、カードの発行番号等(この(2)の場合は、インプ
リントと呼ばれるエンボスで行なわれる事が多い)、
(3)カードの有効期限、(4)カードのリーダーライ
ターへの挿入方向を示すためのマーク、および(5)利
用に関する一般的な注意書き等が、カード表面又は裏面
に形成される。
【0034】カード基材1には、本発明のリライタブル
層以外にも公知の種々の記録層を任意に選択して設けて
もよい。公知の記録層としては、(4)磁気記録層、
(5)ホログラムや回折格子、(6)署名用に筆記しや
すい材料で構成された筆記層、(7)レーザ光での記録
可能な光記録層、(8)演算部やメモリ部を持つIC、
LSI、(9)昇華転写や写真の貼り付けによる画像の
形成可能な区域、等である。
【0035】本発明においては、上記した(1)の文
字、絵柄の形成から始まって、(9)の昇華転写等可能
な区域を設ける、までの各項については、カード基材の
最表面に直接、設けてもよいが、カード基材を熱プレス
により一体化させる場合には、各シートの間に挿入する
場合もある。記録等のために、最表面に露出していなけ
ればならない場合を除くと、最表面よりも内側に形成し
た方が摩耗や汚染等による損傷を防止できるからであ
る。なお、上記した(1)〜(9)のうち、(4)の磁
気記録層や(8)のIC、LSI等を併設しておき、可
変情報を情報の発生の都度、記憶させておく事が望まし
く、また、これらに記憶させる場合や記憶させない場合
でも、別途、カードを運用するコンピュータシステムに
情報を記憶させておき、万一の際に、リライタブルカー
ドの第一表示部に記録され、表示される情報が再生でき
るようにしておく。
【0036】本発明において、文字、絵柄印刷を施す際
に、蛍光発色性物質を共に混練して得られた塗料組成物
を使用して印刷ないし転写することも可能である。本発
明においてはリライタブル層の下層に、第二表示部とは
別に蛍光印刷を施しておくと、紫外線ランプの照射によ
り発生した蛍光が視認でき、読み取り機での読み取りも
可能になってよい。
【0037】ここで使用可能な蛍光物質は、無機蛍光物
質と有機蛍光物質とに大別される。無機蛍光物質の例と
しては、タングステン酸カルシウム、タングステン酸マ
グネシウム、硫化カルシウム・ビスマス、硫化亜鉛・
銀、硫化亜鉛・銅、硫化亜鉛・金・アルミニウム、バナ
ジウム酸イットリウム・ユーロピウム、硫酸化イットリ
ウム・テルビウム、硫酸化ランタン・テルビウム等が挙
げられる。また、有機蛍光物質の例としては、ジアミノ
スチルベンゼンスルホン酸誘導体、イミダゾール誘導
体、クマリン誘導体、トリアゾール、ピリジン、ナフタ
ル酸、イミダゾロンの誘導体、フルオレセイン、エオシ
ン等である。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、リライタブル
層からなる第一表示部に記録された情報の一部又は全部
が消失しても、下層の第二表示部に記録してある、情報
の消失の際に対象すべき方法や注意点の情報が目視によ
り得られる利点があり、その情報を得たカード保持者が
的確な処置が行えるものである。また請求項2の発明に
よれば、請求項1の発明の効果に加え、通常の状態では
第二表示部の固定情報の視認性が低いので、第一表示部
の情報の読み取りに支障を与えず、第一表示部の情報の
一部又は全部が消失した際には、第二表示部の情報が容
易に読み取り可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカードの基本構成を示す模式的断面図
である。
【図2】本発明のカードの第二表示部の表示例を示す平
面図である。
【図3】本発明のカードの第一、第二表示部の表示例を
示す平面図である。
【符号の説明】 1、11 第一表示部 2、12 第二表示部 3 カード基材 4 その他の印刷 10 カード A 固定情報 B 可変情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA08 HA10 JA01 JA08 JA11 JA18 JA19 JA26 JB14 JC02 JC06 KA41 LA11 LA20 LA22 LA29 LB06 LB08 LB09 LB16 LB25 LB28 2H026 AA09 EE05 2H111 HA18 HA23 HA34 3E044 BA04 CA05 CA06 CA10 DA10 DC05 DC10 EA20 EB01 5B035 AA00 AA07 AA11 BA03 BA05 BB02 BB03 BB08 BB09 BB11 BC00 BC02 CA01 CA02 CA03 CA06 CA24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カードの基材の上の少なくとも一部に、
    目視可能な可変情報を記録しうる、透明ないし半透明な
    リライタブル層からなる第一表示部が積層されており、
    前記基材と前記第一表示部との層間の、前記第一表示部
    内の記録が予定されている区域の下に、前記第一表示部
    に記録された情報の一部又は全部が消失した際に、前記
    カードを保持するカード保持者が対処すべき方法又は注
    意点に関する目視可能な固定情報が記録された第二表示
    部を有していることを特徴とするリライタブルカード。
  2. 【請求項2】 前記第二表示部に記録された前記固定情
    報の反射濃度が前記第一表示部に記録される予定の前記
    可変情報の反射濃度よりも低いことを特徴とする請求項
    1記載のリライタブルカード。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002059679A (ja) * 2000-08-23 2002-02-26 Dainippon Printing Co Ltd 感熱印字機能付きカード
JP2009230054A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Oki Electric Ind Co Ltd リライタブル電子リーフ、イメージライティング装置、及びこれらリライタブル電子リーフ及びイメージライティング装置を用いた物流搬送システム、並びにこれらリライタブル電子リーフ及びイメージライティング装置を用いた画像表示方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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