JP2000272279A - クーポン券機能を有する会員カード - Google Patents

クーポン券機能を有する会員カード

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JP2000272279A
JP2000272279A JP7884699A JP7884699A JP2000272279A JP 2000272279 A JP2000272279 A JP 2000272279A JP 7884699 A JP7884699 A JP 7884699A JP 7884699 A JP7884699 A JP 7884699A JP 2000272279 A JP2000272279 A JP 2000272279A
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Japan
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card
reversible
coupon
magnetic
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JP7884699A
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Seiji Take
精二 嶽
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の紙製クーポン券のように使用後に使い
捨てられる資源の無駄をなくし、またクーポン券サービ
スを実施する都度、新たなクーポン券を作製する手間や
コストをかけることなく、繰り返しクーポン券サービス
を行うことができるクーポン券機能を有する会員カード
を提供するものである。 【解決手段】 書き換え可能な可逆性表示部を有する会
員カードであって、前記可逆性表示部に商品の割引情報
が書き換え可能に表示してなることを特徴とするクーポ
ン券機能を有する会員カードである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、会員カードを使用
して商品の代金割引情報も伝達することのできるクーポ
ン券機能を有する会員カードに関する。特に、商品購入
時に会員が受けることのできる各種特典サービスに関す
る情報を、会員カード上に書き換え可能に繰り返し表示
して使用することのできるクーポン券機能を有する会員
カードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、小売り業界において、顧客サービ
スの一つとして商品を定価よりも割り引いて購入するこ
とのできるクーポン券を使用したクーポン券サービスが
一般的に行われている。例えば、このクーポン券サービ
スは、紙製のクーポン券に、サービスを実施する商品の
対象品目名、割引金額または割引率、有効期間、クーポ
ン券管理用バーコード、そしてその他クーポン券使用上
の注意事項等が印刷やプリンター印字により表示されて
いる。そして、クーポン券の仕様として、1枚のシート
状の紙に切り取りミシン目を設けることで、複数の区分
け領域を形成して、各領域毎にそれぞれの対象品目情報
を記載することで、複数枚の個別のクーポン券が切り取
り可能に設けられた仕様のものや、また1枚の個別のク
ーポン券を重ね合わせて、切り取り可能に綴じ合わせた
冊子状のクーポン券綴り仕様のものなどがある。
【0003】上記した従来のクーポン券は、いずれも商
品を購入するお客がクーポン券サービスを受ける際に、
使用するクーポン券をお店に提出することでクーポン券
に表示された条件の購買金額に対する割引サービスを受
けられる仕組みであることが多い。したがって、お客が
手持ちのクーポン券の全てを使用し、手持ちのクーポン
券がなくなることで、その後のクーポン券サービスが受
けられなくなり自動的にクーポン券サービスが終了とな
るものである。
【0004】そして、お店で使用されたクーポン券は、
使用済クーポン券として再利用されることなく廃棄され
ることになり、クーポン券を発行する場合には、新たな
用紙を用いてクーポン券を印刷またはプリンター印字等
で作製しなければならず、クーポン券作製の手間や時間
そしてクーポン券作製のコストもその都度生じ、無駄で
ある。
【0005】また、従来のクーポン券は、町中で不特定
多数の通行人に配付したり、新聞のチラシとして配付し
たり、お店に来店したお客に配付するなどの方法で配付
する場合のが一般的である。したがって、従来からその
お店で頻繁に買い物をしてくれているお客と、まだ1度
も買い物をしていないお客のそれぞれのお客に対して、
同一条件の割引サービスが表示されたクーポン券を配付
するため、そのお店で頻繁に買い物をするお客から見た
場合に、逆にお店側のお客に対する顧客サービス方法に
不公平感を感じさせる場合もあり、それがもとで上得意
のお客に対してお店の印象やイメージを悪くさせる危険
性もあり、顧客管理上好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の紙製
クーポン券のように使用後に使い捨てられる資源の無駄
をなくし、またクーポン券サービスを実施する都度、新
たなクーポン券を作製する手間やコストをかけることな
く、繰り返しクーポン券サービスを行うことができるク
ーポン券機能を有する会員カードを提供するものであ
る。また、お客を会員化して会員毎の購買状況に応じ
て、クーポン券サービスやポイントサービス等の様々な
特典サービスを1枚のカードを用いることにより行い、
それらの特典サービス情報をカード上に表示してお客に
知らせることのできるクーポン券機能を有する会員カー
ドを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、書き換え可能な可逆性表示部
を有する会員カードであって、前記可逆性表示部に商品
の割引情報が書き換え可能に表示してなることを特徴と
するクーポン券機能を有する会員カードである。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
クーポン券機能を有する会員カードにおいて、前記可逆
性表示部に、商品の割引情報とポイント情報とを書き換
え可能に表示してなることを特徴とするクーポン券機能
を有する会員カードである。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項1または
2に記載のクーポン券機能を有する会員カードにおい
て、前記可逆性表示部が、マイクロカプセル中に磁場に
感応する磁性粉を含有して形成した磁性表示部、温度に
依存して可逆的に変化する可逆性感熱表示部、ロイコ系
可逆性感熱表示部、または液晶/高分子複合膜を用いる
可逆性表示部のいずれかであることを特徴とするクーポ
ン券機能を有する会員カードである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。図1は、本発明のクーポン券
機能を有する会員カードの第1実施形態の平面図、図2
は、本発明の第1実施形態の会員カードの可逆性表示部
の表示内容を変更した状態を示す平面図、図3は、本発
明のクーポン券機能を有する会員カードの第2実施形態
の平面図、図4は、可逆性表示部に磁性表示部を用いた
場合を示した図1のA−A線断面図、図5は、磁性表示
部の層構成を示す断面図、図6は、磁性表示部の表面に
垂直磁場をかけた時のカプセル内の磁性粉の挙動を示す
断面図、図7は、磁性表示部の表面に水平磁場をかけた
時のカプセル内の磁性粉の挙動を示す断面図、図8は、
可逆性表示部に可逆性感熱表示部を用いた場合を示す図
1のA−A線断面図、図9は、本発明のクーポン券機能
を有する会員カードを使用する要領を示した説明図であ
る。
【0011】(第1実施形態)本発明のクーポン券機能
を有する会員カードの第1実施形態を以下に説明する。
クーポン券機能を有する会員カード1のカード基材2
は、図4に示すように、2枚のセンターコアシート3
a,3bを積層し、その上下に透明のオーバーシート4
a,4bを積層して構成してある。オーバーシート4
a,4bは、塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体樹脂
に1%重量比の例えばセラミック系銀イオンからなる抗
菌剤5を混入(混ぜながら練り混むこと)してシート状
に形成したものであり、その表面に磁気ストライプから
なる磁気記録部6を貼付して形成してある。但し、抗菌
剤5は、カード基材に抗菌効果を施すために混入するも
ので、必ずしも混入する必要はない。
【0012】一方センターコアシート3a,3bは乳白
色の塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体樹脂であり、
センターコアシート3a,3bの表面には、例えば会員
カードを発行するスーパーマーケット等の発行者名やカ
ード名、及び絵柄やマーク,デザイン等の各種の印刷表
示7がオフセット印刷、シルクスクリーン印刷等で形成
されている。またセンターコアシート3a,3bは、必
要とする厚さが得られれば1枚ないし3枚以上でもよく
特に2枚に限定する必要はない。
【0013】尚、オーバーシート4a,4bは樹脂中に
無機抗菌剤(顔料)等を含有しているため、固くなり融
着性がおち、センターコアシート3a,3bとの接着性
が低下することがあるため、オーバーシート4a,4b
とセンターコアシート3a,3bとの間に接着層を設け
るようにしてもよい。そして、例えば、センターコアシ
ート3a,3bを挟んで、その上下方向からオーバーシ
ート4a,4bを重ね、例えば150℃、15分、25
kg/cm2の熱圧を加えて積層し一体化した後に、カ
ード寸法に打ち抜きカード基材2を形成する。
【0014】オーバーシート4a,4b中には、抗菌剤
5を所定量混練(混合)してある。このような抗菌オー
バーシートの製造方法としては、ヘンシェルミキサー、
V型ブレンダー等の混合機にて、オーバーシートの材料
となる樹脂に抗菌剤を所定量混合、攪拌したのち、一軸
押出機、二軸押出機、バリーミキサー、コニーダー及び
ロール等の使用して溶融混練して得られる樹脂組成物を
シートに成形する方法がある。また、抗菌剤5の樹脂へ
の配合方法は、樹脂を重合する時でも良い。いずれにし
ても、樹脂中に混合する抗菌剤の量は、0.1〜12重
量%程度あればよい。
【0015】オーバーシート4a,4bおよびセンター
コアシート3a,3bの材料となる樹脂としては、特に
制限はないが、具体的にはポリ塩化ビニル樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ブタ
ジエン樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド系樹
脂、セルロース系樹脂、ポリエステル、ポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリビニールア
ルコール、アクリル樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹
脂、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂またはこ
れらの混合物などの合成樹脂を挙げることができる。
【0016】抗菌剤としては、有機系、無機系があり、
特に無機系のものが抗菌効果の持続性、加工適性等の点
で実用に適している。無機系のものとしては、銀系無機
抗菌剤、銅系無機抗菌剤、亜鉛系無機抗菌剤が使用でき
る。銀系無機抗菌剤としては、銀イオンを担持させた無
機化合物であれば特に制限はないが、具体的には、活性
炭、活性アルミナ、シリカゲル等の無機系吸着剤、ゼオ
ライト、アパタイト、ヒドロキシアパタイト、リン酸ジ
ルコニウム、リン酸チタン、チタン酸カリウム等の無機
イオン交換体に銀イオンを担持させたものが挙げられ
る。この他、ガラス、セラミック、珪酸カルシウム、酸
化チタン等も銀イオンを担持させて使用できる。
【0017】銅系無機抗菌剤としては、銅イオンを担持
させた無機化合物であれば特に制限はないが、具体的に
は、活性炭、活性アルミナ、シリカゲル等の無機系吸着
剤、ゼオライト、アパタイト、ヒドロキシアパタイト、
リン酸ジルコニウム、リン酸チタン、チタン酸カリウム
等の無機イオン交換体に銅イオンを担持させたものが挙
げられる。この他、ガラス、セラミック、珪酸カルシウ
ム、酸化チタン等も銅イオンを担持させて使用できる。
【0018】亜鉛系無機抗菌剤についても同様である。
これら以外にもカルシウム、マグネシウムの水酸化物も
しくは酸化物に抗菌剤として有効である亜鉛や銅やアル
ミニウム等を固溶化させたものも使用できる。
【0019】これらの中でも、安全性が最も優れている
のは、銀系無機抗菌剤である。ゼオライトの場合、ゼオ
ライトのイオン交換可能な金属の一部を、銀、銅、亜鉛
から選ばれる少なくとも一種の金属で置換して得られる
抗菌性ゼオライト等が使用される。これら抗菌剤の選択
は、オーバーシートの材料となる樹脂との相性を考慮し
て行う。組み合わせによっては、化学反応によりオーバ
ーシートが黒や茶色に変色してしまったりすることがあ
るためである。(例 塩化ビニルにおける塩素と金属と
の反応など)
【0020】また、カード基材として、厚さ188〜2
50μm程度のポリエチレンテレフタレート(PET)
のフィルムを使用してもよい。このポリエチレンテレフ
タレートフィルムのカード基材に磁気記録層を設け、ま
た後述する書き換え可能な各種の可逆性表示部を設ける
ようにしてもよい。
【0021】また、カード基材2の表面側にはICチッ
プ8が内蔵されたICモジュール9を挿入して接着固定
する凹部10が形成されている。ICモジュール9は、
例えば各種の情報を記録しておくことができる記録手段
であるメモリと制御手段であるCPUを有するICチッ
プ8と、外部装置との情報の交換を行うための端子部1
1とがスルーホール12により接続されてモジュール化
されている。
【0022】ICチップ8には、例えば会員に関する識
別情報として、会員名、住所、会員番号等や、会員の購
買履歴情報として、購買日、購買商品、購買金額等、そ
して会員へ提供する得点サービス情報として、ポイント
点数、クーポン券サービス内容等の情報を記憶する。ま
た、磁気記録部6にも、上記ICチップ8に記憶した情
報と同様の情報を記録してもよく、また上記情報の中か
ら任意に選択して記録してもよく、場合によっては、I
Cチップ8または磁気記録部6のどちらか1つを設け
て、必要な情報を選択して記憶または記録してもよい。
【0023】これらの各種情報の記憶または記録手段
は、必ずしも上記ICチップ8や磁気記録部6を使用し
なければならないものではなく、少なくとも会員を特定
する会員番号が記憶または記録することができれば、カ
ードの一部に会員番号をバーコード等の機械読み取りコ
ードにより表示して設けてもよい。つまり、会員カード
に設けた各種記憶または記録手段にどんな情報を記憶ま
たは記録するのかは、会員カードを使用するコンピュー
タシステムのコンピュータ側の記憶手段に記憶する情報
との対応を考慮して、任意に定めればよい。
【0024】また、カード基材2のオーバーシート4a
の表面の一部に凹部14を形成し、その凹部14内に可
逆性表示部13である磁性表示部が設けてある。可逆性
表示部13である磁性表示部の積層構成は、図5に示さ
れるように、基板15と該基板15の上部に設けられた
記録層16と、該記録層16の上部にアンカー層17を
介して設けられた保護層18とから構成されている。
【0025】基板15は、各種プラスチック、紙、金属
等のシート状のものであれば材質に特に制限はないが、
基板15そのものが黒く着色されているか、基板15の
表面が黒く着色されたものが表示のコントラストを明確
にする上で特に好ましい。着色の手段としては、例え
ば、硫酸バリウム、マイクロシリカ、カーボンブラック
等の顔料を各種プラスチック原料に混練した後、シート
状に成形すればよい。このような基板の厚さは、通常5
0〜200μm程度とされる。また、基板15は必ずし
も設ける必要はなく、カード基材2のオーバーシート4
aの凹部14に直接記録層16を形成してもよいもので
ある。また、必要に応じて、凹部14をオーバーシート
4a及びセンターコアシート3aに設けるようにしても
よい。
【0026】このような基板15の上に設けられる記録
層16は、複数のマイクロカプセル19とバインダー2
0を備える。マイクロカプセル19の中には液体20b
としてのビヒクルおよび磁性粉20aが含有されてお
り、磁性粉20aはビヒクルの中に浮遊した状態になっ
ている。
【0027】ビヒクルとしては、極性液体と、疎水性液
体と、熱可塑性樹脂とを含有させることか好ましい。極
性液体としては、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ
基等の極性基を有するアルコール類、ケトン類、エステ
ル類、カルボン酸類、アミノ化合物が挙げられる。より
具体的には、芳香族酸エステル、脂肪酸エステル、アル
コールエステル、オキシ酸エステル等のエステル類が一
般的であって、フタル酸ジブチル、燐酸オクチジフェニ
ル、セパシン酸ジオクチル、トリアセトン、ヒマシ油等
が好適例として挙げられる。
【0028】疎水性液体としては、低揮発性の脂肪族、
芳香族炭化水素およびこれらの混合物であって、感圧複
写紙用マイクロカプセルに常用されるものが好適であ
る。熱可塑性樹脂としては、前記極性液体および疎水性
液体の混合液に安定に溶解し得るものであればいずれも
使用可能である。なかでも溶解時の透明性が良く、電界
や磁界、光、熱、及び温度等によってゲル化することの
ないものであって、マイクロカプセル壁形成反応に対し
て、悪影響のないものが選択される。好適例として、ポ
リビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、脂環族飽和炭化
水素樹脂、ポリメタクリル酸エステル、アセチルセルロ
ース、エチルセルロース等が挙げられる。
【0029】このような成分を含有するビヒクルの常温
における粘度は、20〜5000cp程度とされる。粘
度は主に熱可塑性樹脂の含有量によって変動し、前記熱
可塑性樹脂は、2〜50wt%程度含有される。また、
極性流体の含有率は、熱可塑性樹脂との相容性や磁性粉
の安定性等を考慮して適宜、設定される。また、常温で
固相のワックスを液体の代わりに使って加熱書き込みし
てもよい。
【0030】磁性粉としては、鉄、ニッケル、鉄−ニッ
ケルや、鉄−ニッケル−クロム等のステンレススチー
ル、アルミニウム−コバルト合金、サマリウム−コバル
ト合金等が用いられる。磁性粉の形状としては、いわゆ
るフレーク形状のものが好ましく、厚さはできるだけ薄
く、厚さと粒径の比が大きいものが好ましい。粒径は、
3〜15μm程度とされる。粒径が大きくなると、カプ
セル内にうまく収納されず、また、外部磁気への影響が
遅くなる。一方、粒径が小さくなると、磁化させた時、
水平方向と垂直方向での光反射率の差が小さくなり記録
時のコントラストが悪くなる。
【0031】このような磁性粉の保持力は、用いられる
媒体の用途によって適宜選定すればよい。さらに磁性粉
にビヒクルへの分散性を向上させると共に、磁性粉同士
の凝集を防止するという観点から、磁性粉の表面を予め
公知の種々の有機材料で被覆してもよい。また、磁性粉
の反射率を挙げるためにアルミニウムや銀などを磁性粉
表面に蒸着してもよい。
【0032】さらに、マイクロカプセル内には、コント
ラストを向上させるために染料または顔料を含有させる
ことが好ましい。このようなマイクロカプセルは、例え
ば米国特許第2800458号、英国特許第11425
56号、米国特許第4001140号等に開示されてい
る種々の方法で製造される。マイクロカプセルの粒径
は、体積平均径で10〜100μmが好適である。この
値があまり小さくなると、カプセル内に収納される磁性
粉の総量が少なくなるために、記録時のコントラストが
十分でない。逆にこの値が大きくなりすぎると、記録層
表面に凹凸が生じ、記録画像が不均一になってしまう。
【0033】このようなマイクロカプセルを塗設するの
に用いられるバインダーとしては、マイクロカプセル壁
を損傷せず、かつ基板15表面によく接着するものであ
れば特に制限はない。より好適な具体例としては、ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が
挙げられる。このようなマイクロカプセルを含有する記
録層16の厚さは、通常、50〜200μmとされる。
このような記録層16の上にはアンカー層17を介して
保護層18が設けられる。
【0034】保護層18は、オーバーシート4a,4b
と同様な材質の樹脂に、上記したような種々の抗菌剤5
を混練(混ぜながら練り込むこと)してシート状に形成
したものであり、アンカー層17上に形成することで記
録層16を保護している。従って保護層18にも、抗菌
剤5が混合されているので、オーバーシート4a,4b
と同様な抗菌効果を有することができるものである。
【0035】上述したように形成される磁性表示部の下
層には、磁性体層(図示せず)を埋設することが好まし
い。この磁性体層としては、例えば鉄、ニッケル、クロ
ム等のステンレススチーム、アルミニウム、コバルト合
金、サマリウム・コバルト合金等の材質からなる。その
大きさは前記磁性表示部と同程度であり、その厚さは5
0〜200μm程度である。
【0036】磁性表示部における情報表示の仕組みは、
図6に示すように垂直磁場φVをかけると、マイクロカ
プセル19の磁性粉20aは垂直方向に整列され、この
結果、外部からの入射光Liは、媒体表面に整列され、
基板15表面に達してここで吸収され反射光Loは小さ
くなる。この状態では、反射光が少ないため、黒く目視
される。
【0037】一方、図7に示すように垂直磁場φPをか
けると、マイクロカプセル19の磁性粉20aは水平配
向され、外部からの入射光Liは、磁性粉20aで反射
されて、反射光Loとなり、この状態では磁性粉20a
からの色が目視される。したがって、図6の状態を消去
状態とすれば外部からは明るい金属色が目視できる。一
方、図7の状態を垂直磁場φVによって部分的に書き込
んだ状態とすれば、この部分が例えば黒色に目視され、
外部から容易に判読できるものである。
【0038】本発明のクーポン券機能を有する会員カー
ド1の第1実施形態は、図1に示すように可逆性表示部
13である磁性表示部に、その会員が商品を購入する際
にクーポン券として使用できる事項の割引内容21a
と、その割引を受けられる有効期間21bとが書き換え
可能に表示されているクーポン券表示21が目視可能に
表示されている。この可逆性表示部13である磁性表示
部は、磁性表示部の表示内容を書き換えすることがで
き、またICチップ8や磁気記録部6の記憶または記録
情報を読み取り及び書き込むことが可能なカードリーダ
ライターにより、各種情報のやり取りを行うことができ
る。
【0039】これらのクーポン券表示21は、会員カー
ドを発行するスーパーマーケット等のお店が、お客に対
する特典サービスとして自由に設定すればよいが、会員
であるお客の商品の購買履歴情報をコンピュータシステ
ムの会員データベースに収集して記憶しておくことによ
り、日頃からそのお店で頻繁に商品を購入して、購買金
額の比較的大きい会員に対しては、一般の会員よりも割
引金額や割引率を大きく設定することで、クーポン券の
サービス内容に特典の差をつけることが好ましい。
【0040】例えば、来店したその日から1ケ月前の間
における各会員の商品購買金額合計を算出して、2万円
以上ならば牛乳1000ml入り1パックにつき50円
引き、2万円未満ならば牛乳1000ml入り1パック
につき40円引きとし、表示されている有効期間中に表
示された割引で1回だけ買い物ができたり、または有効
期間中ならば何度でもそのサービスを適応できるように
するなど、各会員の購買状況に応じた様々なクーポン券
のサービス内容を会員毎に設定することができる。
【0041】また、この可逆性表示部13である磁性表
示部は、カードリーダライターにより、表示内容を書き
換えることができるため、図1に示すようなクーポン券
表示21から図2に示すようなポイント表示22に繰り
返し書き換えて表示することができる。これらのクーポ
ン券表示21とポイント表示22の内容は、会員データ
ベースまたはカードの記憶または記録部に各会員毎の情
報を記憶または記録しておくことにより、確認したい情
報をカードリーダライターを用いて会員カードの可逆性
表示部13である磁性表示部にどちらの情報も書き換え
て繰り返し表示することができる。また、会員カードの
可逆性表示部13である磁性表示部に、図2に示すよう
に会員番号や会員名等を表示してもよい。
【0042】会員カードの可逆性表示部13は、上記し
た磁性表示部の代わりに可逆性感熱表示部、またはロイ
コ系可逆性感熱表示部、または液晶/高分子複合膜を用
いる表示部を用いてもよい。可逆性表示部を可逆性感熱
表示部、ロイコ系可逆性感熱表示部または液晶/高分子
複合膜を用いる表示部とする場合には、当然それらの表
示手段に適応したカードリーダライターを用いて可逆性
表示部13に上記の磁性表示部の実施形態で説明したの
と同様の情報を書き換え可能に表示して用いることがで
きる。
【0043】図8に可逆性表示部13として可逆性感熱
表示部23を用いた場合の断面図を示す。可逆性感熱表
示部23は、カード基材2のオーバーシート4aの表面
の一部に貼付して設けてある。可逆性感熱表示部23
は、下部から接着層24、支持体(PET)25、感熱
記録層26、保護層27とが順次積層されている。本発
明で使用する可逆性感熱表示部23は、例えば、特開昭
54−119377号公報、同55−154198号公
報、同61−258853号公報、同58−7683号
公報、同57−109695号公報、同57−8208
6乃至82088号公報等において知られた材料であ
り、これらの材料は熱により透明状態と白濁状態とが可
逆的に変化し、且つ常温で上記2形態が保持できるポリ
マー組成物である。
【0044】例えば、これらの材料は常温により高い温
度T1 以上に加熱後冷却すると白濁し、且つ常温により
高く且つT1 よりより低い温度T2 に加熱後冷却すると
透明となる。したがって、これらのポリマー組成物から
感熱記録層を形成し、この層をT1より低く且つ常温よ
り高い温度T2 に加熱後冷却する全体が透明なフィルム
となり、この透明フィルムにサーマルヘッド等によりT
1 以上の温度で印字すると白濁による白色文字が形成さ
れる。そして、文字形成後に全面を再度T2 の温度に加
熱するとこれらの文字は消去され、再度T1 の温度で印
字可能となる。また、逆に全体をT1 の温度白濁させ、
2 の温度で抜き文字状に印字することもできる。
【0045】以上の如き物性を有するポリマー組成物は
いずれも本発明で使用可能であるが、好ましい具体例と
しては、例えばポリ塩化ビニル、塩化ビニル系共重合
体、塩化ビニリデン系共重合体、ポリエステル等の熱可
塑性樹脂をマトリックス材とし、このマトリックス材中
に炭素数10乃至30の飽和或いは不飽和脂肪酸、それ
らのエステル、マミドまたはアンモニウム塩等の有機低
分子物質との使用比率は、重量比で3:1乃至16:
1、好ましくは6:1乃至12:1の範囲である。
【0046】図8において、可逆性感熱表示部23は、
感熱記録層26の下部に支持体(PET)25を介して
接着層24を設けると共に、感熱記録層26の上部に保
護層27を形成してある。
【0047】感熱記録層26の耐久性を向上させるため
にその表面に透明な保護層27を形成するが、この保護
層27は、上記したオーバーシート4a,4bと同様の
樹脂を用いると共に、上記の抗菌剤を所定量混練(混
合)してなるものを使用することで感熱記録層26を設
けた可逆性感熱表示部23も抗菌性を有するように形成
してもよい。以上の如くカード基材に形成する保護層2
7、感熱記録層26、接着層24、支持体(PET)2
5は、そのカードの使用目的に適合するようにそれぞれ
カード基材2の両面、片面の全部または一部に設ければ
よい。
【0048】次に、可逆性表示部13にロイコ系可逆性
感熱表示部を用いた場合について説明する。ロイコ系可
逆性感熱表示部は、図8の可逆性感熱表示部23の感熱
記録層26をロイコ染料と、このロイコ染料を加熱する
ことにより発色させる酸性基及びロイコ染料を加熱する
ことにより消色させる塩酸性基とを有する化合物、また
はロイコ染料を加熱することにより発色させる酸性基を
有する化合物およびロイコ染料を加熱することにより消
色させる塩酸性基とを有する化合物と、水または有機溶
剤に溶解する高分子材料等からなるバインダーとから構
成したものである。
【0049】ロイコ染料としては、3−インドリノ−p
−ジメチルアミノフェニル−6−ジメチルアミノフタリ
ド、クリスタルバイオレットラクトン、3−ジエチルア
ミノ−7−クロロフルオラン、2−(2−フルオロフェ
ニルアミノ)−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、
2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジエチルア
ミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−シクロヘキ
シルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチ
ル−7−t−ブチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6−メチル−7−p−ブチルアニリノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−p
−トルイジノ)−フルオラン、3−ピロリジノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−7−
シクロヘキシルアミノフルオラン、メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−N−メチルシクロヘキシルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオランなどが使用でき
る。
【0050】ロイコ染料を加熱することにより発色させ
る酸性基としては、フェノール性水酸基、またはカルボ
キシル基などが使用できる。また、ロイコ染料を加熱す
ることにより消色させる塩酸性基としては、アミノ基な
どが使用できる。
【0051】これらの酸性基及び塩酸性基を有する両性
化合物としては、2−アミノフェノール、3−アミノフ
ェノール、4−アミノフェノール等のアミノフェノー
ル;2−アミノ安息香酸、3−アミノ安息香酸、4−ア
ミノ安息香酸等のアミノ安息香酸;2−ヒドロキシ−3
−アミノ安息香酸、2−アミノ−3−ヒドロキシ安息香
酸、2−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、2−アミノ
−4−アミノ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−アミノ安
息香酸、3−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒ
ドロキシ−5−アミノ安息香酸等のヒドロキシアミノ安
息香酸等が使用できる。
【0052】また、酸性基を有する化合物としては、2
−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ安息香酸等のヒ
ドロキシ安息香酸;4−ヒドロキシサリチル酸、5−ヒ
ドロキシサリチル酸等のヒドロキシサリチル酸等が使用
できる。
【0053】また、塩酸性基を有する化合物としては、
トクチルアミン、ノニルアミン、ベンジルアミン、2−
フェニルエチルアミン、6−フェニルヘキシルアミン等
が使用できる。
【0054】バインダーとしては、メチルアルコール、
ポリビニルアルコール、エチルセルロース、酢酸セルロ
ース、ニトロセルロース、ポリスチレン、ポリ塩化ビル
ニル等が使用できる。
【0055】ロイコ系可逆性感熱記録表示部における上
記の各成分の含有量としては、両性化合物1重量部に対
して、ロイコ染料0.1〜1重量部、バインダー2重量
部以下を混合する。そして、例えば、水もしくは有機溶
剤に上記両性化合物、ロイコ染料、バインダーを溶解ま
たは分散して、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印
刷などの方法で支持体上に印刷する。
【0056】ロイコ系可逆性感熱記録表示部における画
像表示及び画像消去の原理は、次の通りである。ロイコ
系可逆性感熱記録表示部に対して、サーマルヘッドによ
り比較的低温加熱することで、その熱エネルギーによっ
て、フェノール性化合物は無色のロイコ染料のラクトン
環を開環させ、無色から有色に色変化させ各種の情報を
目視可能に表示させる。また、セラミックバーにより高
温加熱することにより、その熱エネルギーによって、ラ
クトン環を閉環させて無色の化合物に戻すことができ
る。つまり、熱の作用によって酸の性質を示したり、塩
基の性質を示すためにロイコ染料に対して、顕色剤とな
ったり減色剤となったりするものである。
【0057】次に、可逆性表示部13を液晶/高分子複
合膜を用いる可逆性表示部とした場合について以下に説
明する。可逆性表示部13に電界や熱に対して応答性を
有し、各種情報の表示や記録を行うことができる液晶/
高分子複合膜を用いて、情報を書き込む際に熱の印加に
より書き込みを行い、また情報を消去する際に電圧の印
加により消去するようにしてもよい。
【0058】液晶/高分子複合膜を用いる場合の可逆性
表示部13は、カード基材上に電極となる導伝層と液晶
/高分子複合膜が積層され、更に好ましくはその上に保
護層を設ける。そして、上記液晶/高分子複合膜には、
マトリックス樹脂中に液晶の粒子が独立して分散してい
る。また、上記液晶/高分子複合膜としては、連続多孔
質構造を有するポリマー薄膜の空隙(多孔質部分:通常
セルと称される)中に液晶を充填したものを使用するこ
とが好ましい。
【0059】高分子マトリックスとして使用する連続多
孔質構造を有するポリマー薄膜は、ポリマー薄膜中に存
在する無数の微細気孔が連通したものであり、適当な空
隙率と適当なサイズの空隙を有する連続多孔質構造を有
するポリマー薄膜であれば、ポリマーの種類は特に制限
されない。連続多孔質構造を有するポリマー薄膜として
は、例えば、ポリテトラフルオロエチレンを延伸加工し
たもの、微細な孔を多数有するフィラーを添加したも
の、ポリマー薄膜に穿孔加工したもの等を使用できる。
【0060】上記の連続多孔質構造を有するポリマー薄
膜の空隙中に充填する液晶としては、従来公知のいずれ
の液晶でも使用可能であるが、特にメモリー性に優れた
スメクチック液晶を使用することが好ましい。このよう
なスメクチック液晶としては、例えばジャパンエナジー
社から入手できる各種のスメクチック液晶が使用され
る。
【0061】そして、液晶組成物粒子が連続多孔質構造
を有するポリマー薄膜中の空隙に充填された液晶/高分
子複合膜を、少なくとも一方が透明である一対の導電性
基板間に形成して可逆性表示媒体を作製し、カード基材
の一部に設け可逆性表示部13とする。
【0062】上記の液晶/高分子複合膜を用いた可逆性
表示部13への情報の記録及び消去について説明する。
情報の消去は、液晶/高分子複合膜層を必要に応じて加
熱した後、電界を印加し、液晶分子を電界方向に配向さ
せることによって行う。電界を印加する方法としては、
コロナ帯電法が特に有効である。また、情報の記録は、
液晶/高分子複合膜層に必要な熱を加え、熱が加えられ
た部分の液晶分子の配向を乱すことによって行う。熱を
加える方法としては、サーマルヘッドを用いる方法が好
ましい。なお、逆に記録を電界で、消去を熱で行っても
よい。
【0063】(第2実施形態)本発明のクーポン券機能
を有する会員カードの第2実施形態を以下に説明する。
第2実施形態のクーポン券機能を有する会員カード1
は、図3に示すように可逆性表示部13に、その会員が
商品を購入する際にクーポン券として使用できる事項の
割引内容21aとその割引を受けられる有効期間21b
とが書き換え可能に表示されているクーポン券表示21
と、現金の代わりに現金に換算して使用することができ
るサービスポイントを表示したポイント表示22とを同
時に表示したものである。
【0064】会員カード1の可逆性表示部13に、クー
ポン券表示21とポイント表示22とを同時に表示して
おくことにより、商品を購入する際に、自分が現在現金
の代わりに使用することができるサービスポイントを知
ることできると共に、割引特典を受けることのできる商
品と割引情報も同時に知ることができるものである。ま
た、これらの表示情報も書き換え可能に表示されている
ので、クーポン券表示21の内容を変更したり、ポイン
ト表示2のサービスポイントの残高が変更しても繰り返
して表示情報を書き換えて会員であるお客に伝達するこ
とができる。
【0065】
【実施例】以下、本発明のクーポン券機能を有する会員
カード1を使用して商品を購入する場合の実施例を図9
に基づいて説明する。まず、お店のレジにカードリーダ
ライタを有するコンピュータ装置28が設置されてい
る。このコンピュータシステムには、少なくともカード
リーダライタ29が含まれていて、会員カード1の可逆
性表示部13に情報を書き換え可能に表示、書き換え、
消去を行うことが可能な手段と、カードに設けられた各
種記録部に対する情報の記録、書き換え、消去を行うこ
とが可能な手段とが備えられている。また、一般的なコ
ンピュータシステムと同様に、制御手段30、入力手段
31、表示手段32、記憶手段などが備えられている。
これらのコンピュータシステムでは、カードリーダライ
タ29だけをレジに設置しておき、その他の各装置は事
務所など別の場所に置いておき、回線を通して情報のや
り取りを行うようにしてもよい。
【0066】説明しやすいように、例えば、会員がタマ
ゴ6個入りを1パックだけ購入する場合について説明す
る。会員カード1の可逆性表示部13には、クーポン表
示21として、タマゴ6個入りパックが20円引である
ことが表示されているので、例えばその日のタマゴ6個
入りパックの定価が200円であるとすると、クーポン
割引で180円で購入できることになる。また、会員カ
ード1の可逆性表示部13のポイント表示には、800
ポイントの残高が表示されているので、このサービスポ
イントによりタマゴを購入できる。したがって、レジの
店員にサービスポイントを使用してタマゴを購入する旨
の申し出を行い、会員カード1をレジの店員に渡す。
【0067】レジの店員は、会員カード1を受け取り、
カードリーダライタ29に会員カード1を挿入して、タ
マゴ6個入りパックに貼付された商品バーコードをバー
コードリーダ33で読み取る。カードリーダライタ29
によりカードの磁気記録部に記録された会員番号が読み
取られ、会員データベースに記憶されたその会員データ
の残高ポイントデータ、購買金額データが照合され、残
高ポイントデータから180ポイントが差し引かれ、ま
た購買金額データに180円が加算されて記憶される。
【0068】そして、会員カード1の可逆性表示部13
のポイント表示22には、800ポイントから180ポ
イント差し引かれた680ポイントが書き換えられてカ
ードリーダライタ29により表示され、またクーポン表
示21には、このお客の会員データベースに記憶された
購買金額データに対応して提供される特典サービスとし
ての、つぎの割引特典として牛乳1パック50円引の表
示がカードリーダライタ29により書き換えられて表示
される。そして、会員カード1を商品と共にお客に返却
されるものである。
【0069】以上により、会員カード1の可逆性表示部
13に、現在使用することが可能な残高ポイントと4月
3日までの割引商品に関するクーポン表示21が表示さ
れ、次回の買い物の際に使用することが可能な特典が目
視可能な状態で会員カード上に表示される。
【0070】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
クーポン券機能を有する会員カードは、従来の紙製クー
ポン券のように使用後に使い捨てられる資源の無駄をな
くし、またクーポン券サービスを実施する都度、新たな
クーポン券を作製する手間やコストをかけることなく、
繰り返しクーポン券サービスを行うことができる。ま
た、お客を会員化して会員毎の購買状況に応じて、クー
ポン券サービスやポイントサービス等の様々な特典サー
ビスを1枚のカードを用いることにより表示して会員に
知らせることができるものであり、無駄もなく非常に便
利である。
【0071】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクーポン券機能を有する会員カードの
第1実施形態の平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の会員カードの可逆性表
示部の表示内容を変更した状態を示す平面図である。
【図3】本発明のクーポン券機能を有する会員カードの
第2実施形態の平面図である。
【図4】可逆性表示部に磁性表示部を用いた場合を示し
た図1のA−A線断面図である。
【図5】磁性表示部の層構成を示す断面図である。
【図6】磁性表示部の表面に垂直磁場をかけた時のカプ
セル内の磁性粉の挙動を示す断面図である。
【図7】磁性表示部の表面に水平磁場をかけた時のカプ
セル内の磁性粉の挙動を示す断面図である。
【図8】可逆性表示部に可逆性感熱表示部を用いた場合
を示す図1のA−A線断面図である。
【図9】本発明のクーポン券機能を有する会員カードを
使用する要領を示した説明図である。
【符号の説明】
1 会員カード 2 カード基材 3a,3b センターコアシート 4a,4b オーバーシート 5 抗菌剤 6 磁気記録部 7 印刷表示 8 ICチップ 9 ICモジュール 10 凹部 11 端子部 12 スルーホール 13 可逆性表示部 14 凹部 15 基板 16 記録層 17 アンカー層 18 保護層 19 マイクロカプセル 20 バインダー 20a 磁性粉 20b 液体 21 クーポン券表示 22 ポイント表示 23 可逆性感熱表示部 24 接着層 25 支持体(PET) 26 感熱記録層 27 保護層 28 コンピュータ装置 29 カードリーダライタ 30 制御手段 31 入力手段 32 表示手段 33 バーコードリーダ
フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA19 HB14 JA02 JB22 JB23 JC02 JC04 JC06 KA02 KA15 KA25 KA27 KA40 KA46 LA03 LA09 MA18 MA28 NB03 NB09 NB13 PA03 PA21 QB01 QB03 QB05 RA04 RA09 RA15 RA16 3E042 CC02 CC04 CD04 CE07 5B035 BA03 BB02 BB09 CA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書き換え可能な可逆性表示部を有する会
    員カードであって、前記可逆性表示部に商品の割引情報
    が書き換え可能に表示してなることを特徴とするクーポ
    ン券機能を有する会員カード。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のクーポン券機能を有する
    会員カードにおいて、前記可逆性表示部に、商品の割引
    情報とポイント情報とを書き換え可能に表示してなるこ
    とを特徴とするクーポン券機能を有する会員カード。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のクーポン券機
    能を有する会員カードにおいて、前記可逆性表示部が、
    マイクロカプセル中に磁場に感応する磁性粉を含有して
    形成した磁性表示部、温度に依存して可逆的に変化する
    可逆性感熱表示部、ロイコ系可逆性感熱表示部、または
    液晶/高分子複合膜を用いる可逆性表示部のいずれかで
    あることを特徴とするクーポン券機能を有する会員カー
    ド。
JP7884699A 1999-03-24 1999-03-24 クーポン券機能を有する会員カード Withdrawn JP2000272279A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002245551A (ja) * 2001-02-19 2002-08-30 Dainippon Printing Co Ltd Icカードによる提携型電子クーポンシステムと電子クーポンシステム用icカード
JP2002307877A (ja) * 2001-04-11 2002-10-23 Dainippon Printing Co Ltd 表示機能付きカード
US6902116B2 (en) * 2002-06-11 2005-06-07 Innovative Card Technologies, Inc. Method for making a financial transaction card with embedded electronic circuitry

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