JP2000301863A - 時刻表表示カード - Google Patents

時刻表表示カード

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JP2000301863A
JP2000301863A JP11429699A JP11429699A JP2000301863A JP 2000301863 A JP2000301863 A JP 2000301863A JP 11429699 A JP11429699 A JP 11429699A JP 11429699 A JP11429699 A JP 11429699A JP 2000301863 A JP2000301863 A JP 2000301863A
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JP11429699A
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Toshiyuki Tamura
敏行 田村
Keiko Oyu
慶子 大湯
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の紙製の時刻表のように、運行ダイヤの
改定の度に再度新たな用紙に時刻表を印刷という手間や
資源上の無駄をなくし、また新たな時刻表を作製するた
めのコストも少なくした、繰り返し時刻表の情報を表示
することのできる時刻表表示カードを提供するものであ
る。 【解決手段】 書き換え可能な可逆性表示部を有するカ
ードであって、前記可逆性表示部に電車やバス等の公共
交通機関の時刻表情報が、書き換え可能に表示してなる
ことを特徴とする時刻表表示カードである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電車やバス等の公
共交通機関の発車時刻等に関する時刻表情報をカードに
表示した時刻表表示カードに関する。特に、カードに表
示された時刻表情報を、何度でも繰り返して書き換えて
表示して使用することのできる時刻表表示カードに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電車やバス等の公共交通機関にお
いては、各駅や各停留所に電車やバス等が到着する時刻
や発車する時刻などを表示した時刻表が表示されてい
る。また、都会における公共交通機関では、電車やバス
等の到着時刻と発車時刻の間が数秒間と短いために、時
刻表には到着時刻と発車時刻を分けずに発車時刻だけを
表示する場合が一般的であるが、いずれにしても各駅や
各停留所で電車やバス等に乗車する際にはこれら時刻表
の情報は非常に利便性の高い情報である。
【0003】上記時刻表は、一般的に各駅や各停留所な
どにおいて、所定の場所に乗車客の誰でもが見える状態
で表示されているが、乗車客に便利なように時刻表を紙
等の媒体に印刷して乗車客に配付することで、乗車客が
時刻表を携帯でき確認したい時にいつでも見れるように
することで、より乗車客の利便性を図っていることが多
い。
【0004】しかしながら、時刻表の内容は、電車やバ
ス等の運行ダイヤが改定される毎に変更して表示しなけ
ればならないため、紙等に印刷された時刻表の場合に
は、運行ダイヤが改定されるたびに、再度新たに時刻表
を印刷しなければならない。しかも、運行ダイヤが改定
されると当然、各駅や各停留所毎の到着時刻や発車時刻
が変わるため、関係する全ての各駅や各停留所毎で発行
する時刻表の全てを再度印刷しなければならず、資源上
の無駄が多くまた時刻表作製上のコストも大きいという
問題がある。また、時刻表を紙などに印刷した場合に
は、乗車客がこの時刻表をポケットやカバン等から頻繁
に出し入れするうちに、次第に紙擦れなどにより印刷さ
れた時刻表内容が薄れて見えにくくなったり、また場合
によっては時刻表示事項が確認できなくなる状態になる
まで磨耗することもあり長期間使用するには不便なこと
がある。
【0005】また、日頃から通勤や通学などで特定の2
つの駅間を往復する場合には、その2つの各駅が発行す
る時刻表を所持すれば、各駅における発車時刻をいつで
も確認することができるが、たまたま日頃から降りない
駅へ行く場合や、また日頃から降りない駅に用事などで
途中下車した場合には、その下車した駅の時刻表を所持
していないため、用事が済んで再度その駅から乗車しよ
うとしても発車時刻とのタイミングがずれたりして、次
の発車時刻まで長時間待たされたりして効率が悪く不便
なことが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の紙製
の時刻表のように、運行ダイヤの改定の度に再度新たな
用紙に時刻表を印刷するという手間や資源上の無駄をな
くし、また新たな時刻表を作製するためのコストも少な
くした時刻表表示カードを提供するものである。また、
1枚のカードを用いて繰り返し時刻表の情報を表示する
ことのできる時刻表表示カードを提供するものである。
また、日頃降りない駅に降り、再度その駅から乗車する
必要性がある場合にも、その駅における発車時刻の時刻
表情報を簡単に入手して所持すること、それにより待ち
時間をできるだけ少なくできるようにした時刻表表示カ
ードを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、書き換え表示可能な可逆性表
示部を有するカードであって、前記可逆性表示部に電車
やバス等の公共交通機関の時刻表情報が、書き換え可能
に表示してなることを特徴とする時刻表表示カードであ
る。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の時刻表
表示カードにおいて、前記時刻表情報が、乗車客が往復
する2つの駅における乗車側進行方向に関する各発車時
刻であることを特徴とする時刻表表示カードである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1記載の時刻表
表示カードにおいて、前記時刻表情報が、乗車客が途中
下車した駅における発車時刻であることを特徴とする時
刻表表示カードである。
【0010】請求項4の発明は、請求項1から3のいず
れかに記載の時刻表表示カードにおいて、前記可逆性表
示部が、マイクロカプセル中に磁場に感応する磁性粉を
含有して形成した磁性表示部、温度に依存して可逆的に
変化する可逆性感熱表示部、ロイコ系可逆性感熱表示
部、または液晶/高分子複合膜層を用いた可逆性表示部
のいずれかであることを特徴とする時刻表表示カードで
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の時刻表表示
カードの第1実施形態の平面図、図2は、図1A−A線
断面図、図3は、磁性表示部の層構成を示す断面図、図
4は、磁性表示部の表面に垂直磁場をかけた時のカプセ
ル内の磁性粉の挙動を示す断面図、図5は、磁性表示部
の表面に水平磁場をかけた時のカプセル内の磁性粉の挙
動を示す断面図、図6は、本発明の時刻表表示カードの
第2実施形態における図1のA−A線断面図、図7は、
本発明の時刻表表示カードを使用するシステム外観図、
図8は、本発明の時刻表表示カードの使用方法のフロー
チャート、図9は、本発明の時刻表表示カードの実施例
を示す説明図、図10は、本発明の時刻表表示カードを
バス共通カードに適応した場合の平面図である。
【0012】本発明に使用するカードには、カードに可
逆性表示部が設けられている。この可逆性表示部は、そ
の表示記録構成として種々のものがあるが、以下に第1
実施形態として、マイクロカプセル中に磁場に感応する
磁性粉を含有して形成した磁性表示記録部を有するカー
ドの構成を説明し、第2実施形態として、温度に依存し
て可逆的に変化する可逆性感熱表示記録部を有するカー
ドの構成を説明し、第3実施形態として、ロイコ系可逆
性感熱表示記録部を有するカードの構成を説明し、第4
実施形態として、液晶/高分子複合膜を用いた可逆性表
示記録部の構成を説明する。
【0013】(第1実施形態)本発明の時刻表表示カー
ドの第1実施形態を以下に説明する。時刻表表示カード
1のカード基材2は、図2に示すように、2枚のセンタ
ーコアシート3a,3bを積層し、その上下に透明のオ
ーバーシート4a,4bを積層して構成してある。オー
バーシート4a,4bは、塩化ビニルと酢酸ビニルとの
共重合体樹脂に1%重量比の例えばセラミック系銀イオ
ンからなる抗菌剤5を混入(混ぜながら練り混むこと)
してシート状に形成したものであり、その表面に磁気ス
トライプからなる磁気記録部6を貼付して形成してあ
る。但し、抗菌剤5は、カード基材に抗菌効果を施すた
めに混入するもので、必ずしも混入する必要はなく、ま
た磁気記録部6などの各種記録部も必ずしも設けなくて
もよい。
【0014】一方センターコアシート3a,3bは乳白
色の塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体樹脂であり、
センターコアシート3a,3bの表面には、例えば時刻
表表示カードを発行する鉄道会社やバス会社等の発行者
名や各種絵柄やマーク,デザイン等の印刷表示7がオフ
セット印刷、シルクスクリーン印刷等で形成されてい
る。またセンターコアシート3a,3bは、必要とする
厚さが得られれば1枚ないし3枚以上でもよく特に2枚
に限定する必要はなく、またカード基材2を、1枚のシ
ートでも多層のシートにより構成してもよい。
【0015】尚、オーバーシート4a,4bは樹脂中に
無機抗菌剤(顔料)等を含有しているため、固くなり融
着性がおち、センターコアシート3a,3bとの接着性
が低下することがあるため、オーバーシート4a,4b
とセンターコアシート3a,3bとの間に接着層を設け
るようにしてもよい。そして、例えば、センターコアシ
ート3a,3bを挟んで、その上下方向からオーバーシ
ート4a,4bを重ね、例えば150℃、15分、25
kg/cm2の熱圧を加えて積層し一体化した後に、カ
ード寸法に打ち抜きカード基材2を形成する。
【0016】オーバーシート4a,4b中には、抗菌剤
5を所定量混練(混合)してある。このような抗菌オー
バーシートの製造方法としては、ヘンシェルミキサー、
V型ブレンダー等の混合機にて、オーバーシートの材料
となる樹脂に抗菌剤を所定量混合、攪拌したのち、一軸
押出機、二軸押出機、バリーミキサー、コニーダー及び
ロール等の使用して溶融混練して得られる樹脂組成物を
シートに成形する方法がある。また、抗菌剤5の樹脂へ
の配合方法は、樹脂を重合する時でも良い。いずれにし
ても、樹脂中に混合する抗菌剤の量は、0.1〜12重
量%程度あればよい。
【0017】オーバーシート4a,4bおよびセンター
コアシート3a,3bの材料となる樹脂としては、特に
制限はないが、具体的にはポリ塩化ビニル樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ブタ
ジエン樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド系樹
脂、セルロース系樹脂、ポリエステル、ポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリビニールア
ルコール、アクリル樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹
脂、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂またはこ
れらの混合物などの合成樹脂を挙げることができる。
【0018】抗菌剤としては、有機系、無機系があり、
特に無機系のものが抗菌効果の持続性、加工適性等の点
で実用に適している。無機系のものとしては、銀系無機
抗菌剤、銅系無機抗菌剤、亜鉛系無機抗菌剤が使用でき
る。銀系無機抗菌剤としては、銀イオンを担持させた無
機化合物であれば特に制限はないが、具体的には、活性
炭、活性アルミナ、シリカゲル等の無機系吸着剤、ゼオ
ライト、アパタイト、ヒドロキシアパタイト、リン酸ジ
ルコニウム、リン酸チタン、チタン酸カリウム等の無機
イオン交換体に銀イオンを担持させたものが挙げられ
る。この他、ガラス、セラミック、珪酸カルシウム、酸
化チタン等も銀イオンを担持させて使用できる。
【0019】銅系無機抗菌剤としては、銅イオンを担持
させた無機化合物であれば特に制限はないが、具体的に
は、活性炭、活性アルミナ、シリカゲル等の無機系吸着
剤、ゼオライト、アパタイト、ヒドロキシアパタイト、
リン酸ジルコニウム、リン酸チタン、チタン酸カリウム
等の無機イオン交換体に銅イオンを担持させたものが挙
げられる。この他、ガラス、セラミック、珪酸カルシウ
ム、酸化チタン等も銅イオンを担持させて使用できる。
【0020】亜鉛系無機抗菌剤についても同様である。
これら以外にもカルシウム、マグネシウムの水酸化物も
しくは酸化物に抗菌剤として有効である亜鉛や銅やアル
ミニウム等を固溶化させたものも使用できる。
【0021】これらの中でも、安全性が最も優れている
のは、銀系無機抗菌剤である。ゼオライトの場合、ゼオ
ライトのイオン交換可能な金属の一部を、銀、銅、亜鉛
から選ばれる少なくとも一種の金属で置換して得られる
抗菌性ゼオライト等が使用される。これら抗菌剤の選択
は、オーバーシートの材料となる樹脂との相性を考慮し
て行う。組み合わせによっては、化学反応によりオーバ
ーシートが黒や茶色に変色してしまったりすることがあ
るためである。(例 塩化ビニルにおける塩素と金属と
の反応など)
【0022】また、カード基材2のオーバーシート4a
の表面の一部に凹部8を形成し、その凹部8内に可逆性
表示部9である磁性表示部9aが設けてある。可逆性表
示部9である磁性表示部9aの積層構成は、図3に示さ
れるように、基板10と該基板10の上部に設けられた
記録層11と、該記録層11の上部にアンカー層12を
介して設けられた保護層13とから構成されている。
【0023】基板10は、各種プラスチック、紙、金属
等のシート状のものであれば材質に特に制限はないが、
基板10そのものが黒く着色されているか、基板10の
表面が黒く着色されたものが表示のコントラストを明確
にする上で特に好ましい。着色の手段としては、例え
ば、硫酸バリウム、マイクロシリカ、カーボンブラック
等の顔料を各種プラスチック原料に混練した後、シート
状に成形すればよい。このような基板の厚さは、通常5
0〜200μm程度とされる。また、基板10は必ずし
も設ける必要はなく、カード基材2のオーバーシート4
aの凹部8に直接記録層11を形成してもよいものであ
る。また、必要に応じて、凹部8をオーバーシート4a
及びセンターコアシート3aに設けるようにしてもよ
い。
【0024】このような基板10の上に設けられる記録
層11は、複数のマイクロカプセル14とバインダー1
5を備える。マイクロカプセル14の中には液体15b
としてのビヒクルおよび磁性粉15aが含有されてお
り、磁性粉15aはビヒクルの中に浮遊した状態になっ
ている。
【0025】ビヒクルとしては、極性液体と、疎水性液
体と、熱可塑性樹脂とを含有させることか好ましい。極
性液体としては、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ
基等の極性基を有するアルコール類、ケトン類、エステ
ル類、カルボン酸類、アミノ化合物が挙げられる。より
具体的には、芳香族酸エステル、脂肪酸エステル、アル
コールエステル、オキシ酸エステル等のエステル類が一
般的であって、フタル酸ジブチル、燐酸オクチジフェニ
ル、セパシン酸ジオクチル、トリアセトン、ヒマシ油等
が好適例として挙げられる。
【0026】疎水性液体としては、低揮発性の脂肪族、
芳香族炭化水素およびこれらの混合物であって、感圧複
写紙用マイクロカプセルに常用されるものが好適であ
る。熱可塑性樹脂としては、前記極性液体および疎水性
液体の混合液に安定に溶解し得るものであればいずれも
使用可能である。なかでも溶解時の透明性が良く、電界
や磁界、光、熱、及び温度等によってゲル化することの
ないものであって、マイクロカプセル壁形成反応に対し
て、悪影響のないものが選択される。好適例として、ポ
リビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、脂環族飽和炭化
水素樹脂、ポリメタクリル酸エステル、アセチルセルロ
ース、エチルセルロース等が挙げられる。
【0027】このような成分を含有するビヒクルの常温
における粘度は、20〜5000cp程度とされる。粘
度は主に熱可塑性樹脂の含有量によって変動し、前記熱
可塑性樹脂は、2〜50wt%程度含有される。また、
極性流体の含有率は、熱可塑性樹脂との相容性や磁性粉
の安定性等を考慮して適宜、設定される。また、常温で
固相のワックスを液体の代わりに使って加熱書き込みし
てもよい。
【0028】磁性粉としては、鉄、ニッケル、鉄−ニッ
ケルや、鉄−ニッケル−クロム等のステンレススチー
ル、アルミニウム−コバルト合金、サマリウム−コバル
ト合金等が用いられる。磁性粉の形状としては、いわゆ
るフレーク形状のものが好ましく、厚さはできるだけ薄
く、厚さと粒径の比が大きいものが好ましい。粒径は、
3〜15μm程度とされる。粒径が大きくなると、カプ
セル内にうまく収納されず、また、外部磁気への影響が
遅くなる。一方、粒径が小さくなると、磁化させた時、
水平方向と垂直方向での光反射率の差が小さくなり記録
時のコントラストが悪くなる。
【0029】このような磁性粉の保持力は、用いられる
媒体の用途によって適宜選定すればよい。さらに磁性粉
にビヒクルへの分散性を向上させると共に、磁性粉同士
の凝集を防止するという観点から、磁性粉の表面を予め
公知の種々の有機材料で被覆してもよい。また、磁性粉
の反射率を挙げるためにアルミニウムや銀などを磁性粉
表面に蒸着してもよい。
【0030】さらに、マイクロカプセル内には、コント
ラストを向上させるために染料または顔料を含有させる
ことが好ましい。このようなマイクロカプセルは、例え
ば米国特許第2800458号、英国特許第11425
56号、米国特許第4001140号等に開示されてい
る種々の方法で製造される。マイクロカプセルの粒径
は、体積平均径で10〜100μmが好適である。この
値があまり小さくなると、カプセル内に収納される磁性
粉の総量が少なくなるために、記録時のコントラストが
十分でない。逆にこの値が大きくなりすぎると、記録層
表面に凹凸が生じ、記録画像が不均一になってしまう。
【0031】このようなマイクロカプセルを塗設するの
に用いられるバインダーとしては、マイクロカプセル壁
を損傷せず、かつ基板10表面によく接着するものであ
れば特に制限はない。より好適な具体例としては、ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が
挙げられる。このようなマイクロカプセルを含有する記
録層11の厚さは、通常、50〜200μmとされる。
このような記録層11の上にはアンカー層12を介して
保護層13が設けられる。
【0032】保護層13は、オーバーシート4a,4b
と同様な材質の樹脂に、上記したような種々の抗菌剤5
を混練(混ぜながら練り込むこと)してシート状に形成
したものであり、アンカー層12上に形成することで記
録層11を保護している。従って保護層13にも、抗菌
剤5が混合されているので、オーバーシート4a,4b
と同様な抗菌効果を有することができるものである。
【0033】上述したように形成される磁性表示部の下
層には、磁性体層(図示せず)を埋設することが好まし
い。この磁性体層としては、例えば鉄、ニッケル、クロ
ム等のステンレススチーム、アルミニウム、コバルト合
金、サマリウム・コバルト合金等の材質からなる。その
大きさは前記磁性表示部と同程度であり、その厚さは5
0〜200μm程度である。
【0034】磁性表示部9aにおける情報表示の仕組み
は、図4に示すように垂直磁場φVをかけると、マイク
ロカプセル14の磁性粉15aは垂直方向に整列され、
この結果、外部からの入射光Liは、媒体表面に整列さ
れ、基板10表面に達してここで吸収され反射光Loは
小さくなる。この状態では、反射光が少ないため、黒く
目視される。
【0035】一方、図5に示すように垂平磁場φPをか
けると、マイクロカプセル14の磁性粉15aは水平配
向され、外部からの入射光Liは、磁性粉15aで反射
されて、反射光Loとなり、この状態では磁性粉15a
からの色が目視される。したがって、図4の状態を消去
状態とすれば外部からは明るい金属色が目視できる。一
方、図5の状態に対して垂直磁場φVを加えることによ
り、その部分の磁性粉15aだけが部分的に垂直状態と
なることで、この部分が例えば黒色に目視され、情報と
して外部から容易に判読できるものである。
【0036】(第2実施形態)次に第2実施形態の時刻
表表示カード1について説明する。第2実施形態の時刻
表表示カード1は、可逆性表示部に可逆性感熱表示部を
形成するものである。第2実施形態の時刻表表示カード
1は、第1実施形態のカードと同様のカード基材構成及
び印刷表示、磁気記録部を有するものである。したがっ
て、カード基材構成等の説明は省略し、可逆性感熱表示
部について以下に説明する。
【0037】図6に可逆性表示部9として可逆性感熱表
示部9bを用いた場合の断面図を示す。可逆性感熱表示
部9bは、カード基材2のオーバーシート4aの表面の
一部に貼付して設けてある。可逆性感熱表示部9bは、
下部から接着層17、支持体(PET)18、感熱記録
層19、保護層20とが順次積層されている。本発明で
使用する可逆性感熱表示部9bは、例えば、特開昭54
−119377号公報、同55−154198号公報、
同61−258853号公報、同58−7683号公
報、同57−109695号公報、同57−82086
乃至82088号公報等において知られた材料であり、
これらの材料は熱により透明状態と白濁状態とが可逆的
に変化し、且つ常温で上記2形態が保持できるポリマー
組成物である。
【0038】例えば、これらの材料は常温により高い温
度T1 以上に加熱後冷却すると白濁し、且つ常温により
高く且つT1 よりより低い温度T2 に加熱後冷却すると
透明となる。したがって、これらのポリマー組成物から
感熱記録層を形成し、この層をT1より低く且つ常温よ
り高い温度T2 に加熱後冷却する全体が透明なフィルム
となり、この透明フィルムにサーマルヘッド等によりT
1 以上の温度で印字すると白濁による白色文字が形成さ
れる。そして、文字形成後に全面を再度T2 の温度に加
熱するとこれらの文字は消去され、再度T1 の温度で印
字可能となる。また、逆に全体をT1 の温度白濁させ、
2 の温度で抜き文字状に印字することもできる。
【0039】以上の如き物性を有するポリマー組成物は
いずれも本発明で使用可能であるが、好ましい具体例と
しては、例えばポリ塩化ビニル、塩化ビニル系共重合
体、塩化ビニリデン系共重合体、ポリエステル等の熱可
塑性樹脂をマトリックス材とし、このマトリックス材中
に炭素数10乃至30の飽和或いは不飽和脂肪酸、それ
らのエステル、マミドまたはアンモニウム塩等の有機低
分子物質との使用比率は、重量比で3:1乃至16:
1、好ましくは6:1乃至12:1の範囲である。
【0040】図8において、可逆性感熱表示部9bは、
感熱記録層19の下部に支持体(PET)18を介して
接着層17を設けると共に、感熱記録層19の上部に保
護層20を形成してある。
【0041】感熱記録層19の耐久性を向上させるため
にその表面に透明な保護層20を形成するが、この保護
層20は、上記したオーバーシート4a,4bと同様の
樹脂を用いると共に、上記の抗菌剤を所定量混練(混
合)してなるものを使用することで感熱記録層19を設
けた可逆性感熱表示部9bも抗菌性を有するように形成
してもよい。以上の如くカード基材に形成する保護層2
0、感熱記録層19、支持体(PET)18、接着層1
7は、そのカードの使用目的に適合するようにそれぞれ
カード基材2の両面、片面の全部または一部に設ければ
よい。
【0042】(第3実施形態)次に第3実施形態の時刻
表表示カード1について説明する。第3実施形態の時刻
表表示カード1は、可逆性表示部にロイコ系可逆性感熱
表示部を形成するものである。第3実施形態の時刻表表
示カード1は、第1実施形態のカードと同様のカード基
材構成及び印刷表示、磁気記録部を有するものである。
したがって、カード基材構成等の説明は省略し、ロイコ
系可逆性感熱表示部について以下に説明する。
【0043】ロイコ系可逆性感熱表示部は、図6の可逆
性感熱表示部9bの感熱記録層19をロイコ染料と、こ
のロイコ染料を加熱することにより発色させる酸性基及
びロイコ染料を加熱することにより消色させる塩酸性基
とを有する化合物、またはロイコ染料を加熱することに
より発色させる酸性基を有する化合物およびロイコ染料
を加熱することにより消色させる塩酸性基とを有する化
合物と、水または有機溶剤に溶解する高分子材料等から
なるバインダーとから構成したものである。
【0044】ロイコ染料としては、3−インドリノ−p
−ジメチルアミノフェニル−6−ジメチルアミノフタリ
ド、クリスタルバイオレットラクトン、3−ジエチルア
ミノ−7−クロロフルオラン、2−(2−フルオロフェ
ニルアミノ)−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、
2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジエチルア
ミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−シクロヘキ
シルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチ
ル−7−t−ブチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6−メチル−7−p−ブチルアニリノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−p
−トルイジノ)−フルオラン、3−ピロリジノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−7−
シクロヘキシルアミノフルオラン、メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−N−メチルシクロヘキシルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオランなどが使用でき
る。
【0045】ロイコ染料を加熱することにより発色させ
る酸性基としては、フェノール性水酸基、またはカルボ
キシル基などが使用できる。また、ロイコ染料を加熱す
ることにより消色させる塩酸性基としては、アミノ基な
どが使用できる。
【0046】これらの酸性基及び塩酸性基を有する両性
化合物としては、2−アミノフェノール、3−アミノフ
ェノール、4−アミノフェノール等のアミノフェノー
ル;2−アミノ安息香酸、3−アミノ安息香酸、4−ア
ミノ安息香酸等のアミノ安息香酸;2−ヒドロキシ−3
−アミノ安息香酸、2−アミノ−3−ヒドロキシ安息香
酸、2−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、2−アミノ
−4−アミノ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−アミノ安
息香酸、3−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒ
ドロキシ−5−アミノ安息香酸等のヒドロキシアミノ安
息香酸等が使用できる。
【0047】また、酸性基を有する化合物としては、2
−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ安息香酸等のヒ
ドロキシ安息香酸;4−ヒドロキシサリチル酸、5−ヒ
ドロキシサリチル酸等のヒドロキシサリチル酸等が使用
できる。
【0048】また、塩酸性基を有する化合物としては、
トクチルアミン、ノニルアミン、ベンジルアミン、2−
フェニルエチルアミン、6−フェニルヘキシルアミン等
が使用できる。
【0049】バインダーとしては、メチルアルコール、
ポリビニルアルコール、エチルセルロース、酢酸セルロ
ース、ニトロセルロース、ポリスチレン、ポリ塩化ビル
ニル等が使用できる。
【0050】ロイコ系可逆性感熱記録表示部における上
記の各成分の含有量としては、両性化合物1重量部に対
して、ロイコ染料0.1〜1重量部、バインダー2重量
部以下を混合する。そして、例えば、水もしくは有機溶
剤に上記両性化合物、ロイコ染料、バインダーを溶解ま
たは分散して、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印
刷などの方法で支持体上に印刷する。
【0051】ロイコ系可逆性感熱記録表示部における画
像表示及び画像消去の原理は、次の通りである。ロイコ
系可逆性感熱記録表示部に対して、サーマルヘッドによ
り比較的低温加熱することで、その熱エネルギーによっ
て、フェノール性化合物は無色のロイコ染料のラクトン
環を開環させ、無色から有色に色変化させ各種の情報を
目視可能に表示させる。また、セラミックバーにより高
温加熱することにより、その熱エネルギーによって、ラ
クトン環を閉環させて無色の化合物に戻すことができ
る。つまり、熱の作用によって酸の性質を示したり、塩
基の性質を示すためにロイコ染料に対して、顕色剤とな
ったり減色剤となったりするものである。
【0052】(第4実施形態)次に第4実施形態の時刻
表表示カードについて説明する。第4実施形態の時刻表
表示カードは、可逆性表示部に液晶/高分子複合膜を用
いた可逆性表示部を設けるものである。第4実施形態の
時刻表表示カードは、第1実施形態のカードと同様のカ
ード基材構成及び印刷表示、磁気記録部を有するもので
ある。したがって、カード基材構成等の説明は省略し、
液晶/高分子複合膜を用いた可逆性表示部について以下
に説明する。
【0053】液晶/高分子複合膜を用いる場合の可逆性
表示部は、カード基材上に電極となる導伝層と液晶/高
分子複合膜が積層され、更に好ましくはその上に保護層
を設ける。そして、上記液晶/高分子複合膜には、マト
リックス樹脂中に液晶の粒子が独立して分散している。
また、上記液晶/高分子複合膜としては、連続多孔質構
造を有するポリマー薄膜の空隙(多孔質部分:通常セル
と称される)中に液晶を充填したものを使用することが
好ましい。
【0054】高分子マトリックスとして使用する連続多
孔質構造を有するポリマー薄膜は、ポリマー薄膜中に存
在する無数の微細気孔が連通したものであり、適当な空
隙率と適当なサイズの空隙を有する連続多孔質構造を有
するポリマー薄膜であれば、ポリマーの種類は特に制限
されない。連続多孔質構造を有するポリマー薄膜として
は、例えば、ポリテトラフルオロエチレンを延伸加工し
たもの、微細な孔を多数有するフィラーを添加したも
の、ポリマー薄膜に穿孔加工したもの等を使用できる。
【0055】上記の連続多孔質構造を有するポリマー薄
膜の空隙中に充填する液晶としては、従来公知のいずれ
の液晶でも使用可能であるが、特にメモリー性に優れた
スメクチック液晶を使用することが好ましい。このよう
なスメクチック液晶としては、例えばジャパンエナジー
社から入手できる各種のスメクチック液晶が使用され
る。
【0056】そして、液晶組成物粒子が連続多孔質構造
を有するポリマー薄膜中の空隙に充填された液晶/高分
子複合膜を、少なくとも一方が透明である一対の導電性
基板間に形成して可逆性表示媒体を作製し、カード基材
の一部に設け可逆性表示部とする。
【0057】上記の液晶/高分子複合膜を用いた可逆性
表示部への情報の記録及び消去について説明する。情報
の消去は、液晶/高分子複合膜層を必要に応じて加熱し
た後、電界を印加し、液晶分子を電界方向に配向させる
ことによって行う。電界を印加する方法としては、コロ
ナ帯電法が特に有効である。また、情報の記録は、液晶
/高分子複合膜層に必要な熱を加え、熱が加えられた部
分の液晶分子の配向を乱すことによって行う。熱を加え
る方法としては、サーマルヘッドを用いる方法が好まし
い。なお、記録を電界で、消去を熱で行ってもよい。
【0058】以上説明したように、本発明には可逆性表
示部9として、種々の方式の可逆性表示部を設けたカー
ドを使用することができるが、上記の方式に限定される
ものではなく、その他の様々な方式の可逆性表示部を設
けたカードに適応することができるものである。
【0059】本発明の時刻表表示カード1は、上記した
第1〜4実施形態に示したような書き換え表示可能な可
逆性表示部9を用いて、その可逆性表示部9に、図1に
示すような時刻表の情報を目視可能に書き換え可能に表
示したカードである。可逆性表示部9には、例えば、路
線名16a、その時刻表の改定日16b、駅名16c、
電車やバス等の進行方向に関するのぼり方向またはくだ
り方向の表示16d、各時間帯毎の発車時刻16eなど
の時刻表16の情報が書き換え可能に表示されている。
【0060】また、この可逆性表示部9は、それぞれの
表示部に対応する書き換え手段を備えたカードリーダラ
イターにより表示内容を書き換えることができる。例え
ば、時刻表16の情報は、時刻表が改定されて変更され
たり、またカードに現在表示されている駅と異なる駅の
時刻表の情報を書き換えて表示したい場合にも、必要に
応じて何度でも書き換えて表示することが可能である。
【0061】
【実施例】以下、本発明の時刻表表示カード1に関する
具体的な実施例について図面に基づいて説明する。この
実施例では、時刻表表示カード1を公共交通機関の内、
電車に適応した場合の例について説明する。
【0062】まず、各駅には、電車の乗車客が自由に使
用できる状態で、図7に示すようなカードリーダライタ
22を有するコンピュータシステム21が設置されてい
る。このカードリーダライタ22には、時刻表表示カー
ド1の可逆性表示部9に時刻表情報を書き換え可能に表
示したり、書き換えたり、消去したりすることが可能な
印字消去手段と、カードに設けられた磁気記録部などの
各種記録部に対する情報の記録、書き換え、読み取り、
消去などを行うことが可能な手段等が備えられている。
このコンピュータシステム21には、カードリーダライ
タ22の他に一般的なコンピュータシステムと同様に、
制御手段23、入力手段24、表示手段25、記憶手段
などが備えられている。そして、記憶手段には、少なく
とも時刻表情報に関する種々の情報が時刻表情報データ
ベースとして記憶されている。
【0063】次に、本発明の時刻表表示カードにおける
時刻表情報を印字する手順について図8に基づいて説明
する。まずカードリーダライタ22へカードを挿入する
(S1)。この場合、カードリーダライタ22が設置さ
れている駅に関するのぼり線またはくだり線の時刻表情
報を、カードに表示するようにプログラム上設定してお
くが、その他の駅に関する時刻表情報を表示したい場合
には、入力手段24によりカードに時刻表情報を印字し
たい駅名をインプットすることで、時刻表情報データベ
ースに登録された各駅毎の時刻表情報を印字することが
できるように設定されている。
【0064】次に、電車の路線名をインプット(S2)
した後、行き先の駅名をインプットする(S3)。次
に、平日の時刻表か休日の時刻表かを選択してインプッ
トする(S4)。上記のインプット情報に基づいて、コ
ンピュータシステム21の記憶手段に記憶された時刻表
情報データベースから選択され、カードリーダライタ2
2によりカードの可逆性表示部9にその指定した時刻表
情報を書き換え可能に印字出力される(S5)。そし
て、印字処理が終了するとカードがカードリーダライタ
22から排出される(S6)。
【0065】次に、よりわかりやすくするために、具体
的にある特定の乗車客が本発明の時刻表表示カードを使
用する場合について、図9に基づいて説明する。ある乗
車客は、毎日自宅付近にあるA駅から乗車して、会社に
近いB駅で下車し、仕事が終わるとその逆にB駅から乗
車して、A駅で下車するというA駅とB駅との間を往復
して通勤しているとする。したがって、電車の時刻表情
報もA駅ののぼり線の発車時刻と、B駅のくだり線の発
車時刻があれば日頃の通勤時または帰宅時には便利であ
る。そこで、A駅に設置されているカードリーダライタ
22に時刻表表示カード1を挿入して、図9(a)に示
すような時刻表情報を印字する。
【0066】ところが、ある日たまたま飲み会がC駅付
近のレストランで催されることになったため、会社の帰
りにB駅からC駅に行った。C駅に着いた際に、帰りの
電車の時刻を時刻表表示カードに表示するために、C駅
に設置されているカードリーダライタ22に時刻表表示
カード1を挿入して、C駅におけるくだり線の時刻表情
報をカードに表示することで、図9(b)に示すような
時刻表情報が表示された時刻表表示カードを作成した。
図9(b)の時刻表表示カードは、C駅ののぼり線方向
の時刻を表示する操作をこの乗車客が選択して設定した
ために、図9(a)のB駅発の時刻表情報が消去され
て、その領域にC駅ののぼり線方向の発車時刻情報が印
字されている。
【0067】また、鉄道会社とお店との契約などによ
り、広告情報として、スナックCのお店の広告情報26
を自動的に印字するようにしてもよい。それらの広告情
報26の印字により、飲み会が終了後に、この広告効果
により2次会をスナックCで行うなどの可能性もあり、
これらの広告情報26も時刻表情報と合わせてカードリ
ーダライタ22により時刻表表示カード1の所定領域に
印字するようにしてもよい。この場合には、あらかじめ
コンピュータシステム21の記憶手段にC駅のカードリ
ーダライタ22で印字処理を行った場合には、あらかじ
め定めた広告情報26が自動的に印字されるようにして
おく。
【0068】また、時刻表情報は、定期的または不定期
に改定される可能性があるので、これらの改定があって
も、カードリーダライタ22に時刻表表示カード1を挿
入することよにより、改定された時刻表情報が登録され
た時刻表情報データベースに基づいて、常に最新の時刻
表情報をカードに表示することができる。
【0069】次に、その他の実施例として、本発明の時
刻表表示カード1を図10に示すようなバス共通カード
1aに適応した場合の実施例について説明する。通常、
バス共通カード1aは、バスや都電に共通して使用する
ことができるものであり、利用者がバス共通カード1a
を購入する際に一括して定められた金額によりカードを
購入し、利用者がバス等を乗車利用する際にその都度乗
車料金分のデータをカードの磁気記録部に記録されたカ
ード購入金額データから減額することでプリペイドカー
ドとして用いられるものである。
【0070】実施例のバス共通カード1aには、カード
表面の所定領域に可逆性表示部9が設けられ、この可逆
性表示部9に図10に示すような例えば改定日27a、
停留所名27b、バスの進行方向ののぼり方向またはく
だり方向の表示27c、各時間帯毎の発車時刻27dな
どの情報が書き換え可能に表示されている。これらの可
逆性表示部9の情報は、カードリーダライタにより各停
留所毎の異なる情報に書き換えることができ、またプリ
ペイドカードに関する情報として、使用途中でのまだ利
用することが可能な残高データを書き換え可能に表示し
て確認することができるようにカードシステムを構築し
て、時刻表以外の情報の表示に併用して可逆性表示部9
を活用してもよい。
【0071】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
時刻表表示カードは、従来の紙製の時刻表のように、運
行ダイヤの改定の度に再度新たな用紙に時刻表を印刷と
いう手間や資源上の無駄をなくし、また新たな時刻表を
作製するためのコストも少なくてすむものである。ま
た、1枚のカードを用いて繰り返し時刻表の情報を表示
することができるので、便利である。また、日頃降りな
い駅に降り、再度その駅から乗車する必要性がある場合
にも、その駅における発車時刻の時刻表情報を簡単に所
持することができるので、電車やバスなどの公共交通機
関を利用する場合の待ち時間をできるだけ少なくでき効
率がよいものである。
【0072】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の時刻表表示カードの第1実施
形態の平面図である。
【図2】図1A−A線断面図である。
【図3】磁性表示部の層構成を示す断面図である。
【図4】磁性表示部の表面に垂直磁場をかけた時のカプ
セル内の磁性粉の挙動を示す断面図である。
【図5】磁性表示部の表面に水平磁場をかけた時のカプ
セル内の磁性粉の挙動を示す断面図である。
【図6】本発明の時刻表表示カードの第2実施形態にお
ける図1のA−A線断面図である。
【図7】本発明の時刻表表示カードを使用するシステム
外観図である。
【図8】本発明の時刻表表示カードの使用方法のフロー
チャートである。
【図9】本発明の時刻表表示カードの実施例を示す説明
図である。
【図10】本発明の時刻表表示カードをバス共通カード
に適応した場合の平面図である。
【符号の説明】
1 時刻表表示カード 1a バス共通カード 2 カード基材 3a,3b センターコアシート 4a,4b オーバーシート 5 抗菌剤 6 磁気記録部 7 印刷表示 8 凹部 9 可逆性表示記録部 10 基板 11 記録層 12 アンカー層 13 保護層 14 マイクロカプセル 15 バインダー 15a 磁性粉 15b 液体 16 時刻表 16a 路線名 16b 改定日 16c 駅名 16d,27c のぼり方向またはくだり方向の表示 16e,27d 各時間帯毎の発車時刻 17 接着層 18 支持体(PET) 19 感熱記録層 20 保護層 21 コンピュータシステム 22 カードリーダライタ 23 制御手段 24 入力手段 25 表示手段 26 広告情報 27a 改定日 27b 停留所名
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/37 310 B41M 5/26 102 Fターム(参考) 2C005 HA08 HB04 HB20 JA02 JC02 JC04 JC06 KA02 KA37 KA70 LA09 LA11 LA38 LB08 2H026 AA09 FF05 FF24 FF25 2H111 HA07 HA15 HA34 5C094 AA21 AA56 BA43 BA74 BA91 DA13 GA10 HA05 HA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書き換え表示可能な可逆性表示部を有す
    るカードであって、前記可逆性表示部に電車やバス等の
    公共交通機関の時刻表情報が、書き換え可能に表示して
    なることを特徴とする時刻表表示カード。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の時刻表表示カードにおい
    て、前記時刻表情報が、乗車客が往復する2つの駅にお
    ける乗車側進行方向に関する各発車時刻であることを特
    徴とする時刻表表示カード。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の時刻表表示カードにおい
    て、前記時刻表情報が、乗車客が途中下車した駅におけ
    る発車時刻であることを特徴とする時刻表表示カード。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の時刻
    表表示カードにおいて、前記可逆性表示部が、マイクロ
    カプセル中に磁場に感応する磁性粉を含有して形成した
    磁性表示部、温度に依存して可逆的に変化する可逆性感
    熱表示部、ロイコ系可逆性感熱表示部、または液晶/高
    分子複合膜層を用いた可逆性表示部のいずれかであるこ
    とを特徴とする時刻表表示カード。
JP11429699A 1999-04-22 1999-04-22 時刻表表示カード Withdrawn JP2000301863A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007212800A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Pilot Ink Co Ltd 可逆変色性表示体及びそれを用いた可逆変色性表示体セット
JP2014054783A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 Ricoh Co Ltd 再生可能な被記録媒体

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