JP2001180116A - 文書用書き替え型記録媒体 - Google Patents

文書用書き替え型記録媒体

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JP2001180116A
JP2001180116A JP36807599A JP36807599A JP2001180116A JP 2001180116 A JP2001180116 A JP 2001180116A JP 36807599 A JP36807599 A JP 36807599A JP 36807599 A JP36807599 A JP 36807599A JP 2001180116 A JP2001180116 A JP 2001180116A
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JP36807599A
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Hiromi Furuya
浩美 古屋
Kyoji Tsutsui
恭治 筒井
Masaru Shimada
勝 島田
Hiroaki Matsui
宏明 松井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数枚の記録媒体を綴じて使用するときの折
れ曲がりが容易で、所望の箇所からの折れ曲がりを誘導
することによって、次に書き替え印字とする際に、他の
部分が折れて、消去不良や印字不良を起さない書き替え
型記録媒体を提供する。 【解決手段】 文書情報を繰り返し書き替え表示する可
逆性記録層を支持体上に有する可逆性記録媒体であっ
て、該可逆記録媒体の一部好ましくは記録部以外の部分
に、媒体の他の部分より折り曲げが容易な折り曲げ部を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報を繰り返し書
き替え表示し、紙と同様の扱いやすさと利便性を有する
文書用書き替え型記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピューターとネットワーク技術の発
展と普及により、情報の大量、高速処理が可能になるの
にともない、オフィスの中で使用される紙の量は増加し
続けている。現在では大部分の情報がデジタル化され電
子的に処理されるようになってきているにもかかわら
ず、そのデジタル情報はディスプレイで見るだけでは人
が思考するには十分ではないため、多くの場合、プリン
ターなどを用いて紙に印刷している。
【0003】紙は、目が疲れない見やすさ、電源を必要
とせずどこでも見られる扱いやすさ、軽さがあり、しか
も、必要とする多くの情報を並べて見られる一覧性を持
つため、思考環境として欠かせないものとなっている。
しかし、その一方で紙の大量消費は森林資源の枯渇とい
う環境問題、紙ゴミの大量発生という社会問題を生みだ
している。使用済みの紙を回収して再生するリサイクル
が進められているが、再生紙であっても製造時に必要と
する電力、水は新しいパルプから作る紙と大きく変わら
ず、これだけでは問題の解決はできない。
【0004】これに対し、何回も画像を書き替えて繰り
返し使用できる可逆性記録媒体が開発されてきた。はじ
めに高分子膜中に脂肪酸などの低分子化合物の粒子を分
散した記録層をもち、可逆的に透明と白濁の二つの状態
をとる記録媒体が開発された。しかし、これは光散乱性
の変化であるため着色地肌に白色文字を印字するもので
あるため、普通の文書として扱えるものではなく、結果
的に磁気カードなどの情報表示部として実用化されるだ
けにとどまった。
【0005】次に、感熱記録紙に使われているロイコ染
料の可逆的な反応を利用した可逆性記録媒体が研究され
た。これにはロイコ染料を発色させる酸性基と消色させ
る塩基性基をもつ両性化合物や、酸性化合物と塩基性化
合物のつくる塩をロイコ染料とともに用いる可逆性記録
媒体が開示された(たとえば特開平2−188293号
公報など)。続いて、ロイコ染料を発色させる顕色剤に
フェノール、カルボン酸、ホスホン酸などの基と長鎖脂
肪族基をもつ化合物を用いる可逆性記録媒体が提案され
た(たとえば特開平5−124360号公報など)。と
くに後者は前者に比べ、加熱条件の選択により容易に発
色、消色させることができ、発色状態も消色状態も通常
環境で安定であり、しかも発色と消色を安定に繰り返せ
る点で優れているため実用性の高い可逆性記録媒体であ
った。文字の視認性という点でも前記の光散乱性変化を
用いた記録媒体より優れているため、すでにカードの情
報表示部としては実用化され普及しつつある。しかし、
このような発色・消色型の可逆性記録媒体も白色地肌に
コントラストの高い黒色文字表示できるにもかかわら
ず、一般文書用の記録媒体としての課題は解決されてお
らず、書き替え型記録媒体は未だ実用化されていない。
【0006】文書用の書き替え型の記録媒体は、コンピ
ューターにデジタル情報として蓄えられた文書を表示さ
せ、その文書を必要応じて持ち運びいろいろな場所で自
由に見られることが重要な機能である。また、会議用の
資料など一時的に必要な文書情報の記録媒体として用い
ることも想定される。
【0007】このような用途の場合、複数ページの文書
のプリントとなることが多いため、その文書をクリップ
などを使用してとじることになる。クリップでとじた文
書をページをめくりながら見るとき、記録媒体はクリッ
プで固定された部分から折り曲げられることになるが、
この折り曲げ部は元に戻そうとしても完全には戻らず、
折られた形状が残ってしまう。このように折り曲げ跡が
残ってしまった記録媒体を印字装置を使い書き替えよう
とするとこの部分は印字ヘッドとの当たりが悪くなり新
たな文書を完全には印字できなくなる。このような画像
欠陥が生じてしまうと、書き替え型記録媒体として十分
な機能を果たせないことになる。この問題の解決は文書
用の書き替え型記録媒体の実用化のためには不可欠であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な可逆性記録媒体を一般の文書用として使用する上で求
められる扱いやすさを付加し、デジタル情報の繰り返し
表示機能を十分に発揮できる文書用書き替え型記録媒体
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、以下の
課題解決手段が提供される。本発明の第一は、文書情報
を繰り返し書き替え表示する可逆性記録層を支持体上に
有する可逆性記録媒体において、該可逆性記録媒体の一
部に媒体の他の部分より折曲が容易な折り曲げ部が設け
られていることを特徴とする文書用書き替え型記録媒体
である。
【0010】本発明の第二は、上記第一の文書用書き替
え型記録媒体において、折り曲げ部が可逆性記録層のあ
る記録部以外の部分に設けられていることを特徴とする
文書用書き替え型記録媒体である。
【0011】本発明の第三は、上記第一または第二の文
書用書き替え型記録媒体において、折り曲げ部が複数の
穴を連続して設けた部分であることを特徴とする文書用
書き替え型記録媒体である。
【0012】本発明の第四は、上記第一または第二の文
書用書き替え型記録媒体において、折り曲げ部が記録媒
体の厚さを部分的に薄くし帯状に設けられたものである
ことを特徴とする文書用書き替え型記録媒体である。
【0013】本発明の第五は、上記第一または第二の文
書用書き替え型記録媒体において、折り曲げ部が記録部
より柔軟性のある部材を接合した部分であることを特徴
とする文書用書き替え型記録媒体である。
【0014】本発明の第六は、上記第一〜五のいずれか
の文書用書き替え型記録媒体において、可逆性記録層が
少なくとも熱の印加によって着色画像を可逆的に形成し
文書情報の書き替え表示を行うものであることを特徴と
する文書用書き替え型記録媒体である。
【0015】本発明の第七は、上記第一〜五のいずれか
の文書用書き替え型記録媒体において、可逆性記録層が
少なくとも電界の印加によって着色画像を可逆的に形成
し文書情報の書き替え表示を行うものであることを特徴
とする文書用書き替え型記録媒体である。
【0016】これらの本発明の書き替え型記録媒体は、
文書用の記録媒体として一般的な使用方法である複数枚
を綴じて使用する場合に起きる問題を解決するものであ
る。すなわち、綴じた記録媒体のページをめくる際に生
ずる折れ曲がりによって、書き替え時の消去不良や印字
不良の発生を防止できる。書き替え型記録媒体は、繰り
返して文書画像を書き替えて長期間使用することが前提
であるため支持体としては強度の高いプラスチックフイ
ルムなどを使用することが多いが、このような強度の高
いプラスチックフィルムを支持体とする記録媒体では、
いったん折れ曲がりを生じてしまうと元に戻すのは困難
である。したがって、この折れ曲がりによる問題は文書
用の書き替え型記録媒体に特有である。本発明の書き替
え型記録媒体は、この問題の解決し取り扱い上の制約が
幅に軽減するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をさらに詳細に説
明する。図1に本発明の文書用書き替え型記録媒体の基
本的な構成を示す。高分子フィルム、合成紙、紙などか
らなる支持体11の上に可逆性記録層12が設けられ、
必要に応じて、さらに書き替え記録による記録層12の
劣化を防止するための保護層13が設けられている。
【0018】この他に、たとえば支持体と記録層との接
着を改良したり記録層塗工時のしみ込みを防止するため
の下引き層、印字・消去の熱の有効利用を図るための断
熱層を設けることができる。また、紫外線を吸収させた
り接着性を改良するために記録層と保護層の間に中間層
を設けることもできる。また、記録層あるいは保護層上
には本発明の目的である文書書き替え記録時の誤使用を
防止する各種標識の印刷インキ層、またはその他の目的
のための印刷インキ層が部分的または全面に設けること
がある。そして、この印刷インキ層を保護する目的で、
少なくとも印刷インキ層上を含む部分または全面に印刷
保護層を設けることがある。
【0019】これらの記録媒体を構成する層には、従来
の可逆記録媒体として公知のものが利用できる。なお、
支持体の厚さは75〜250μmが文書用として好まし
い。
【0020】本発明に用いる可逆性記録層は、熱、光、
電気、磁気などのエネルギーを利用し、目視できる画像
を可逆的に形成できる層であれば良く、その書き替えす
なわち画像の消去と印字は一種のエネルギーだけをもち
いるものであっても二種以上のエネルギーを組み合わせ
て用いるものであっても良い。以下に、代表的な可逆性
記録層よび材料を例示するが、これらに限定されるもの
ではない。
【0021】可逆性記録層には、ロイコ染料の可逆的な
発色反応を用いることができる。ロイコ染料は、たとえ
ば、フタリド化合物、アザフタリド化合物、フルオラン
化合物など公知の染料前駆体である。可逆性記録層は少
なくともロイコ染料と顕色剤を含み、これらの顕色剤の
作用により可逆性を出現させる。この代表例としては、
たとえば特開平5−124360号公報、特開平6−2
10954号公報、特開平10−95175号公報など
に記載の記録層である。
【0022】ここで用い顕色剤は、分子内にロイコ染料
を発色させる顕色能をもつ構造、たとえばフェノール性
水酸基、カルボン酸基、リン酸基などと、分子間の凝集
力を制御する構造、たとえば長鎖炭化水素基が連結した
構造を一つ以上もつ化合物である。連結部分にはヘテロ
原子を含む2価以上の連結基を介していても良く、また
長鎖炭化水素基中にも同様の連結基および/または芳香
族基が含まれていても良い。このような可逆性顕色剤の
具体例は、たとえば特開平9−290563号公報、特
開平11−188969号公報などに記載されている。
【0023】これらのロイコ染料および顕色剤を用いた
可逆性記録層は図2に示すプロセスで発色・消色する。
初期の消色状態(A)を加熱すると温度T1以上でロイ
コ染料と顕色剤が溶融混合して発色し(B)、この状態
を急冷すると発色状態が固定される。発色状態(C)を
加熱すると、発色温度より低い温度T2で消色し、冷却
すれば初期と同様の消色状態となる。このように記録層
は加熱温度および加熱後の冷却速度の制御によって記録
消去ができる。この記録層による印字は、コントラスト
が高く優れた画像品質が得られる。また、保存安定性や
印字消去の繰り返し耐久性にも優れ、本発明の文書用書
き替え型記録媒体としてとくに適している。
【0024】この記録層を用いた可逆性記録媒体の印字
は通常の感熱記録と同様にサーマルヘッドで行うことが
でき、消去は温度制御されたヒートローラ、セラミック
ヒータ等の発熱体、サーマルヘッドなどによってできる
ため、小型で簡易な書き替え記録装置で使用できる。
【0025】また、ロイコ染料を用いる可逆性記録層に
は、可逆性をもたらす顕色剤としてロイコ染料を発色さ
せる酸性基と、逆に消色させる塩基性基を合わせ持つ両
性化合物、あるいは酸性化合物と塩基性化合物がつくる
塩または錯塩を用いる記録層が利用できる。この場合に
は顕色剤のことを顕減色剤とよぶことがある。これらの
記録層の具体例は、たとえば特開平4−50289号公
報、特開平4−50290号公報などに記載されてい
る。
【0026】また、ロイコ染料を用いる可逆性記録層に
は、ロイコ染料と顕色剤との発色反応を第三成分の作用
により可逆性を発現させるものがある。このような記録
層の具体例は、たとえば特開平8−132738号公
報、特開平9−71052号公報などに記載されてい
る。
【0027】熱を利用して書き替えを行う可逆性記録層
としては、これらの他に以下のような記録層を挙げるこ
とができる。たとえば、高分子中に低分子化合物の結晶
粒子を分散させた複合膜の光散乱性の可逆変化を利用し
た記録層、高分子液晶層の光散乱性の可逆変化を利用し
た記録層がある。前者はふつう低分子化合物の融点以上
に加熱することにより記録層を白濁化して印字し、これ
より低い温度に加熱すことにより透明に戻し消去する。
後者は等方点以上への加熱急冷で記録層を透明化して印
字し、加熱・徐冷によって白濁状態にすることによって
白濁に戻し消去する。この他にも液晶材料や高分子材料
を単独または組み合わせて用い、加熱温度または加熱後
の冷却速度の違いによって記録と消去を行う記録層があ
る。
【0028】本発明の文書用書き替え型記録媒体の好適
な記録層には、電気的に画像形成でき画像の保持に電力
を必要としないメモリー性の記録層がある。中でも電界
によって印字・消去できる記録層は消費電力が小さくで
きるためとくに好ましい。このような記録層には液晶材
料を用いたものがある。たとえば、強誘電性高分子液晶
の層は安定なメモリー性を有しており書き替え型記記録
層として好ましい。また、メモリー性を持つスメクチッ
ク液晶材料も利用できる。これらの液晶材料は、記録層
の偏光特性の変化を利用した画像形成が可能であるが、
これ以外にも二色性色素を含有させることにより、着色
画像を可逆的に形成することもできる。これらの記録層
は、電界で可逆的に画像形成するのが一般的であるが、
電界だけではなくたとえば熱などの他のエネルギーとの
組み合わせで画像の書き替えを可能にしたり、画像保持
特性を向上させる方式がある。
【0029】また、電気的に書き替え記録ができる記録
層には電気泳動材料が利用できる。これは、たとえば着
色した溶媒中に酸化チタンなどの白色の微粒子を分散
し、この粒子を電界により移動させて可逆的に画像形成
を行う。とくに、この電気泳動系をマイクロカプセル中
にとじこめ、これを高分子フィルムなど支持体上に保持
した記録層は、文書用書き替え型可逆性記録媒体として
好適である。さらに、球状の粒子であり半球が着色し半
球が白色の粒子をマイクロカプセル中に媒質とともに閉
じこめ、このマイクロカプセルを支持体上に保持し球体
を電界により回転させて画像を可逆的に形成する記録層
も本発明の好適な記録層である。このような記録層の電
界による画像形成では、静電スタイラスや、これをライ
ン状に並べたヘッドによる書き込み、イオンフローによ
る書き込み、あるいは電子写真感光体などを利用し静電
潜像を記録媒体上に転写する方法など公知の書き込み方
法が利用できる。
【0030】
【実施例】次に、本発明の文書用書き替え型記録媒体を
図面を用い具体的に説明する。なお、ここでは記録層の
代表として以下ような熱による書き替え記録層を用いた
が、その他の電気的な書き替え記録層であっても同様に
本発明の記録媒体が作成できる。まず、ロイコ染料と可
逆性のための顕色剤として下記の化合物を使用し、記録
層形成用として下記の樹脂および架橋剤を用い、下記の
組成の塗工液を厚さ125μmの白色ポリエステルフィ
ルム上に塗布、乾燥、加熱処理を行い可逆性記録層を作
成した。また、この記録層上には紫外線硬化樹脂の保護
層を塗工して書き替え型記録媒体とした。また、記録媒
体のサイズは文書として標準的なA4とした。
【0031】 (記録層塗工液) 1)2-アニリノ-3-メチル-6ジブチルアミノフルオラン 2重量部 2)下記の構造の顕色剤 8重量部
【化1】 3)アクリルポリオール樹脂 の15%テトラヒドロフラン(THF)溶液 120重量部 上記組成物をボールミルを用いて平均粒径約2μmまで
粉砕分散した。得られた分散液に日本ポリウレタン社製
コロネードHL(アダクト型ヘキサメチレンジイソシア
ネート75%酢酸エチル溶液)10重量部を加え、良く
攪拌し記録層塗布液を調製した。
【0032】図3は、本発明の第一の文書用書き替え型
記録媒体を具体的に示す図である。図3(a)は記録媒
体31の左側に縦方向の帯状の折り曲げ部32が設置さ
れている。この記録媒体は折り曲げ部から左側の部分を
綴じしろとして利用することができる。図3(b)は図
3(a)の記録媒体にパンチで穴を開け複数枚をペーパ
ファスナー33で綴じたものを示しており、ページをめ
くるとき折り曲げ部32から折れるため記録媒体のその
他の部分が折れず、記録媒体として書き替え印字をする
とき、消去不良および印字不良を起こさなかった。これ
は、折り曲げ部32がページをめくるときには容易に折
れ曲がるが、印字をするときには容易に元に戻るためで
ある。
【0033】図4(a)は本発明の書き替え型記録媒体
41であり、左上の角に折り曲げ部42が設置されてい
る。記録媒体は複数枚をクリップ43で綴じた状態にあ
る。図4(b)は、ページをめくった状態であり、この
とき折り曲げ部42から折れるため記録に使用する部分
は折れず、書き替え記録時に消去不良および印字不良を
起こさなかった。これも、折り曲げ部42がページをめ
くるときには容易に折れ曲がるが、印字をするときには
容易に元に戻るためである。
【0034】上記の図3および図4の例のように、折り
曲げ部32、42はページをめくるときに都合の良い部
分に設置するのが好ましく、したがって、記録媒体の記
録に使用しない部分に設けるのがよい。
【0035】図5は、本発明の第三の書き替え型記録媒
体51の折り曲げ部を拡大して示した図である。折り曲
げ部52は複数の穴の連続で構成されている。図5
(a)は円形の穴の連続である。一つの穴の大きさは直
径0.2〜5mmが好ましく、とくに0.5〜2mmが
好ましい。これ以下では折れ曲がりにくくなり、これ以
上では折り曲げ部の強度が弱くなる。穴と穴の間隔は穴
の直径の1/2倍から3倍が好ましい。これ以下では強
度が不十分であり、これ以上では折れ曲がりにくくな
る。図5(b)は穴が正方形の場合である。この場合の
穴の大きさは穴が円形の場合の直径と同程度であり、穴
の間隔も同様である。図5(c)は穴が長方形の場合で
ある。この場合の長辺の長さと穴の間隔も、穴が円形の
場合の直径および間隔と同様である。
【0036】図6は、本発明の第四の書き替え型記録媒
体61の折り曲げ部を拡大した断面図である。折り曲げ
部は記録媒体の一部に厚さの薄い部分を帯状に作ってあ
る。図6(a)は折り曲げ部62を片側から、図6
(b)は折り曲げ部63を両側から薄くしたものであ
る。また、折り曲げ部は部分的に記録媒体の普通の所
(折り曲げ部以外のところ)より薄い部分が形成できて
いればよく、図6(c)および(d)のように折り曲げ
部64、65が薄い部分の両脇が盛り上がり部分的に厚
くなっていてもよい。折り曲げ部の厚さは記録媒体の普
通の部分の厚さの1/3から4/5の範囲であることが
好ましい。これ以下では強度が弱くなり繰り返し使用に
より切断してしまうことがある。また、これ以上では折
れ曲がりにくく、折り曲げ部の効果が薄れる。図6
(a)および(c)の折り曲げ部は、支持体上に記録媒
体を構成する各層を設置したのち、片側から熱と圧力に
より帯状にへこみを作ることによって形成することがで
きた。また図6(b)および(d)の折り曲げ部は同様
に両側から熱と圧力を加えることによってよって形成で
きた。また、支持体にあらかじめ帯状のへこみを形成し
ておき、その上から各層を塗工しても同様の折り曲げ部
を作ることができる。
【0037】図7は、本発明の第五の書き替え型記録媒
体の折り曲げ部を拡大した断面図である。折り曲げ部7
2は記録媒体の一部に、帯状に柔軟性のある接合部材7
3でつながれている。この折り曲げ部は、たとえば記録
媒体を折り曲げる部分からいったん切断し、柔軟性のあ
る粘着テープで両側から接合することによって形成する
ことができた。
【0038】
【発明の効果】本発明の折り曲げ部を有する文書用書き
替え型記録媒体によれば、複数枚の記録媒体を綴じて使
用するときの折れ曲がりによって、次に書き替え印字す
るときに消去不良や印字不良を起こすという問題を解決
することができ、扱いやすい書き替え型記録媒体を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の文書用書き替え型記録媒体を基本的な
構成を示す。
【図2】本発明に用いる代表的な記録層の発色・消色プ
ロセスを示す。
【図3】本発明の第一の文書用書き替え型記録媒体の具
体例を示す。
【図4】本発明の第二の文書用書き替え型記録媒体の具
体例を示す。
【図5】本発明の第三の文書用書き替え型記録媒体の折
り曲げ部の拡大断面図である。
【図6】本発明の第四の文書用書き替え型記録媒体の折
り曲げ部の拡大断面図である。
【図7】本発明の第五の文書用書き替え型記録媒体の折
り曲げ部の拡大断面図である。
【符号の説明】 11 支持体 12 可逆性記録層 13 保護層 31 書き替え型記録媒体 32 折り曲げ部 33 ペーパーファスナー 41 書き替え型記録媒体 42 折り曲げ部 43 クリップ 51 書き替え型記録媒体 52、53、54 折り曲げ部 61 書き替え型記録媒体 62、63、64、65 折り曲げ部 71 書き替え型記録媒体 72 折り曲げ部 73 接合部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 勝 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 松井 宏明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C005 JB13 JC02 JC06 KA14 KA40 KB02 LA11 LB08 LB09 LB25 2H026 AA07 AA09 BB01 GG05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文書情報を繰り返し書き替え表示する可
    逆性記録層を支持体上に有する可逆性記録媒体におい
    て、該可逆記録媒体の一部に媒体の他の部分より折曲が
    容易な折り曲げ部が設けられていることを特徴とする文
    書用書き替え型記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1の文書用書き替え型記録媒体に
    おいて、折り曲げ部が可逆性記録層のある記録部以外の
    部分に設けられていることを特徴とする文書用書き替え
    型記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の文書用書き替え型記
    録媒体において、折り曲げ部が複数の穴を連続して設け
    た部分であることを特徴とする文書用書き替え型記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 請求項1または2の文書用書き替え型記
    録媒体において、折り曲げ部が記録媒体の厚さを部分的
    に薄くし帯状に設けられたものであることを特徴とする
    文書用書き替え型記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1または2の文書用書き替え型記
    録媒体において、折り曲げ部が記録部より柔軟性のある
    部材を接合した部分であることを特徴とする文書用書き
    替え型記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの文書用書き替
    え型記録媒体において、可逆性記録層が少なくとも熱の
    印加によって着色画像を可逆的に形成し文書情報の書き
    替え表示を行うものであることを特徴とする文書用書き
    替え型記録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかの文書用書き替
    え型記録媒体において、可逆性記録層が少なくとも電界
    の印加によって着色画像を可逆的に形成し文書情報の書
    き替え表示を行うものであることを特徴とする文書用書
    き替え型記録媒体。
JP36807599A 1999-12-24 1999-12-24 文書用書き替え型記録媒体 Pending JP2001180116A (ja)

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JP36807599A Pending JP2001180116A (ja) 1999-12-24 1999-12-24 文書用書き替え型記録媒体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102388923B1 (ko) * 2020-12-14 2022-04-21 주식회사 로드그린 일체형 감압 필름

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