JP2003291532A - 文書用記録媒体及びその書き替え方法 - Google Patents

文書用記録媒体及びその書き替え方法

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JP2003291532A JP2002099634A JP2002099634A JP2003291532A JP 2003291532 A JP2003291532 A JP 2003291532A JP 2002099634 A JP2002099634 A JP 2002099634A JP 2002099634 A JP2002099634 A JP 2002099634A JP 2003291532 A JP2003291532 A JP 2003291532A
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Hiromi Furuya
浩美 古屋
Takeshi Shibuya
毅 渋谷
Kyoji Tsutsui
恭治 筒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書き替え可能な文書用記録媒体の必要な文書
の書き替えを防止する。 【解決手段】 熱、光、電気、磁気などにより画像を可
逆的に形成可能な記録媒体1において、熱、光、電気、
磁気などにより文書3を印字する際に、その文書の保持
期間や保有者等を示す識別情報4を目視または機械的に
読み取り可能に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙と同様の扱いや
すさと利便性を有し、かつ文書を繰り返し書き替えるこ
とが可能な文書用記録媒体、及びその書き替え方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】コンピューターとネットワーク技術の発
展と普及により、情報の大量、高速処理が可能になるの
にともない、オフィスの中で使用される紙の量は増加し
続けている。現在では大部分の情報がデジタル化され電
子的に処理されるようになってきているにもかかわら
ず、そのデジタル情報はディスプレイで見るだけでは人
が思考するには十分ではないため、多くの場合、プリン
ターなどを用いて紙に印刷されている。紙は、目が疲れ
ない見やすさ、電源を必要とせずどこでも見られる扱い
やすさ、軽さがあり、しかも、必要とする多くの情報を
並べて見られる一覧性を持つため、思考環境として欠か
せないものとなっている。しかし、その一方で、紙の大
量消費は森林資源の枯渇という環境問題、紙ゴミの大量
発生という社会問題を生みだしている。使用済みの紙を
回収して再生するリサイクルが進められているが、再生
紙であっても製造時に必要とする電力、水は新しいパル
プから作る紙と大きく変わらず、これだけでは問題の解
決はできない。
【0003】これに対し、何回も画像を書き替えて繰り
返し使用できる可逆性記録媒体が開発されてきた。はじ
めに、高分子膜中に脂肪酸などの低分子化合物の粒子を
分散した記録層を持ち、可逆的に透明と白濁の二つの状
態をとる記録媒体が開発された。しかし、これは光散乱
性の変化であるため着色地肌に白色文字を印字するもの
であるため、普通の文書として扱えるものではなく、結
果的に磁気カードなどのカード用情報表示部として実用
化されるだけにとどまった。
【0004】次に、感熱記録紙に使われているロイコ染
料の可逆的な反応を利用した可逆性記録媒体が研究され
た。これにはロイコ染料を発色させる酸性基と消色させ
る塩基性基を持つ両性化合物や、酸性化合物と塩基性化
合物のつくる塩をロイコ染料とともに用いる可逆性記録
媒体が開示された(例えば、特開平2−188293号
公報など)。続いて、ロイコ染料を発色させる顕色剤に
フェノール、カルボン酸、ホスホン酸などの基と長鎖脂
肪族基を持つ化合物を用いる可逆性記録媒体が提案され
た(例えば、特開平5−124360号公報など)。特
に、後者は前者に比べ、加熱条件の選択により容易に発
色、消色させることができ、発色状態も消色状態も通常
環境で安定であり、しかも発色と消色を安定に繰り返せ
る点で優れているため、実用性の高い可逆性記録媒体で
あった。文字の視認性という点でも前記の光散乱性変化
を用いた記録媒体より優れているため、すでにカードの
情報表示部としては実用化され普及しつつある。しか
し、このような発色・消色型の可逆性記録媒体も、白色
地肌にコントラストの高い黒色文字を表示できるにもか
かわらず、一般文書用としての課題は解決されておら
ず、書き替え可能な文書用記録媒体として実用化された
ものは未だない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】書き替え型記録媒体を
一般の文書用として使用するには、以下のような問題が
生ずる。通常、作成された文書の一時使用として書き替
え型記録媒体に印字され、内容が不要となった時点で新
しい文書印字のために書き替えられる。この際、印字さ
れた内容が必要であるか否かの判断が重要となり、判断
を誤ると必要な文書を消去してしまったりする場合があ
る。また、印字された内容が必要であるかを確認する方
法としては、例えば文書内容から作成者を探しだし、必
要か否かを判断するというような方法もあるが、このよ
うな方法では判断の際に時間がかかるといった問題を有
している。
【0006】本発明は、上記問題に対処してなされたも
ので、書き替え可能な記録媒体の書き替えの際に、印字
された内容が必要であるか否かの判断を的確かつ迅速に
行うことができる文書用記録媒体、及びその書き替え方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、文書情報を印字文書として書き替え可能に表示す
る文書用記録媒体において、印字文書の消去可否判断用
の識別情報を有することを特徴とする。また、請求項9
の発明は、文書情報を印字文書として書き替え可能に表
示する文書用記録媒体の書き替え方法において、文書用
記録媒体に文書情報を印字するとき、当該文書情報の識
別情報を記録し、文書用記録媒体の印字文書を書き替え
るとき、記録されている識別情報に基づいて書き替えが
可能か否かを判定することを特徴とする文書用記録媒体
の書き替え方法である。これらの発明においては、記録
媒体の文書情報を書き替える際に、書き替えが可能かど
うかを識別情報によって迅速かつ的確に判断することが
でき、必要な文書を消去してしまうような事態を回避す
ることが可能となる。
【0008】消去可否判断用の識別情報としては、その
文書情報の書き替え禁止期限を示す保持期間情報や、文
書情報の作成または責任元である保有者情報(個人名、
グループ、部署名等)等が挙げられる。保持期間情報が
識別情報として付されていれば、書き替え禁止期限を過
ぎているかどうかにより容易に書き替え可能か否かを判
断することができ、文書印字用の記録媒体として使用可
能か否かの判断が的確に行われる。また、識別情報が文
書情報の保有者名を示すものであれば、保有者名から文
書情報の必要性を容易に推定したり問い合わせすること
ができ、書き替え可能か否かの判断が迅速化される。
【0009】消去可否判断用の識別情報は、目視または
機械で読み取り可能であれば良く、文書情報の書込みの
際に、(1)同一印字面に書き込む、(2)記録媒体の
内部/表面/裏面に設けたIC部または磁気記録部に記
憶させる、等の方法をとることができる。(1)の方法
では、識別情報は画像パターンとして可視化される。こ
の画像パターンは、目視で情報の内容が判断されるよう
に形成されても良いし、あるいはバーコードのようにコ
ード化されて読みとり装置によって内容が判断されるよ
うに形成されも良い。また、(2)の方法では、識別情
報は読みとり装置によって読み取られる。読みとり装置
が書き替え装置内に組み込まれる場合には、装置内で識
別情報によって書き替えの可否を判断し、書き替え可能
と判断したときのみ消去工程を経て新たな内容の文書を
印字文書として書き込むという処理方法も実現可能とな
る。
【0010】本発明の文書用記録媒体としては、高分子
フィルム、合成紙、紙等からなる支持体の上に可逆性記
録層が設けられ、さらに書き替え記録による記録層の劣
化を防止する保護層が設けられたものを用いることがで
きる。可逆性記録層は、熱、光、電気、磁気などのエネ
ルギーを利用し、目視できる画像を可逆的に形成できる
層であれば良く、その書き替えすなわち画像の消去と書
込みは、一種のエネルギーだけを用いるものであって
も、二種以上のエネルギーを組み合わせて用いるもので
あっても良い。熱エネルギーによって画像を可逆的に形
成する可逆性記録層を有する記録媒体では、画像形成は
通常の感熱記録と同様にサーマルヘッドで行うことがで
き、消去は温度制御されたヒートローラ、セラミックヒ
ータ等の発熱体、サーマルヘッドなどによって行うこと
ができる。また、電界によって画像を可逆的に形成する
可逆性記録層を有する記録媒体では、静電スタイラス
や、これをライン状に並べたヘッドによる書き込み、イ
オンフローによる書き込み、あるいは電子写真感光体な
どを利用し静電潜像を記録媒体上に転写する方法など公
知の書込み方法が利用できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の文書用記録媒体
の第1の実施の形態を示すもので、記録媒体1の文書印
字面2に文書3とともにその消去可否判断に必要な識別
情報4が印字されている。ここでは、識別情報4として
文書3の消去を禁止する期間が示されているが、このよ
うな保持期間情報以外に、図2に示すように、文書3の
作成ないし責任元である保有者情報が識別情報4の一例
として挙げられる。
【0012】次に、記録媒体1の膜構成について説明す
る。図3は、記録媒体1の基本的な断面構成を示すもの
で、高分子フィルム、合成紙、紙などからなる支持体1
1の上に可逆性記録層12が設けられ、さらに書き替え
による可逆性記録層12の劣化を防止する保護層13が
設けられている。この他に、例えば支持体11と可逆性
記録層12との接着を改良したり、記録層塗工時のしみ
込みを防止する下引き層、記録・消去の熱の有効利用を
図る断熱層を設けることができる。また、紫外線を吸収
させたり接着性を改良するために、可逆性記録層12と
保護層13の間に中間層を設けることもできる。
【0013】また保護層13上には印刷インキ層が部分
的または全面に設けることがある。そして、このインキ
層を保護する目的で、少なくともインキ層上を含む部分
または全面に印刷保護層を設けることがある。これらの
記録媒体を構成する層には、従来の可逆性記録媒体とし
て公知のものが利用できる。
【0014】可逆性記録層12は、熱、光、電気、磁気
などのエネルギーを利用し、目視できる画像を可逆的に
形成できる層であれば良く、その書き替えすなわち画像
の消去と表示は一種のエネルギーだけを用いるものであ
っても、二種以上のエネルギーを組み合わせて用いるも
のであっても良い。以下に、代表的な可逆性記録層及び
材料を例示するが、これらに限定されるものではない。
【0015】可逆性記録層には、ロイコ染料の可逆的な
発色反応を用いることができる。ロイコ染料は、例えば
フタリド化合物、アザフタリド化合物、フルオラン化合
物など公知の染料前駆体である。可逆性記録層は少なく
ともロイコ染料と顕色剤を含み、これらの顕色剤の作用
により可逆性を出現させる。この代表例としては、例え
ば特開平5−124360号公報、特開平6−2109
54号公報、特開平10−95175号公報などに記載
の記録層である。ここで用いる顕色剤は、分子内にロイ
コ染料を発色させる顕色能を持つ構造、例えばフェノー
ル性水酸基、カルボン酸基、リン酸基などと、分子間の
凝集力を制御する構造、例えば長鎖炭化水素基が連結し
た構造を一つ以上持つ化合物である。連結部分にはヘテ
ロ原子を含む2価以上の連結基を介していても良く、ま
た長鎖炭化水素基中にも同様の連結基及び/または芳香
族基が含まれていても良い。このような可逆性顕色剤の
具体例は、例えば特開平9−290563号公報、特開
平11−188969号公報などに示されている。
【0016】これらのロイコ染料および顕色剤を用いた
可逆性記録層は、図4に示すプロセスで発色・消色す
る。初期の消色状態(A)を加熱すると、温度T1以上
でロイコ染料と顕色剤が溶融混合して発色し(B)、こ
の状態を急冷すると、発色状態が固定される。発色状態
(C)を加熱すると、発色温度より低い温度T2で消色
し、冷却すれば初期と同様の消色状態となる。このよう
に、可逆性記録層は加熱温度及び加熱後の冷却速度の制
御によって記録/消去ができる。この記録層による印字
は、コントラストが高く優れた画像品質が得られる。ま
た、保存安定性や印字/消去の繰り返し耐久性にも優
れ、本発明の文書用記録媒体として特に適している。こ
の可逆性記録層を用いた記録媒体は通常の感熱記録と同
様にサーマルヘッドで印字を行うことができ、消去は温
度制御されたヒートローラ、セラミックヒータ等の発熱
体、サーマルヘッドなどによってできるため、小型で簡
易な書き替え装置で使用できる。
【0017】また、ロイコ染料を用いる可逆性記録層に
は、可逆性をもたらす顕色剤としてロイコ染料を発色さ
せる酸性基と、逆に消色させる塩基性基を合わせ持つ両
性化合物、あるいは酸性化合物と塩基性化合物がつくる
塩または錯塩を用いる記録層が利用できる。この場合に
は顕色剤のことを顕減色剤と呼ぶことがある。これらの
記録層の具体例は、例えば特開平4−50289号公
報、特開平4−50290号公報などに示されている。
【0018】また、ロイコ染料を用いる可逆性記録層に
はロイコ染料と顕色剤の発色反応を第三成分の作用によ
り可逆性を発現させるものがある。このような記録層の
具体例は、たとえば特開平8−132738号公報、特
開平9−71052号公報に示されている。
【0019】熱を利用して書き替えを行う可逆性記録層
としては、これらの他に以下のような記録層を挙げるこ
とができる。例えば、高分子中に低分子化合物の結晶粒
子を分散させた複合膜の光散乱性の可逆変化を利用した
記録層、高分子液晶層の光散乱性の可逆変化を利用した
記録層がある。前者は、通常低分子化合物の融点以上に
加熱することにより記録層を白濁化して印字し、これよ
り低い温度に加熱すことにより透明に戻し消去する。後
者は、等方点以上への加熱急冷で記録層を透明化して印
字し、加熱徐冷によって白濁状態にすることによって白
濁に戻し消去する。この他にも、液晶材料や高分子材料
を単独または組み合わせて用い、加熱温度または加熱後
の冷却速度の違いによって記録と消去を行う記録層があ
る。
【0020】本発明の文書用記録媒体の好適な可逆性記
録層には、電気的に画像形成でき画像の保持に電力を必
要としないメモリー性の記録層がある。中でも電界によ
って印字/消去できる記録層は消費電力が小さくできる
ため特に好ましい。このような記録層には液晶材料を用
いたものがある。例えば、強誘電性高分子液晶の層は安
定なメモリー性を有しており、書き替え型記記録層とし
て好ましい。また、メモリー性を持つスメクチック液晶
材料も利用できる。これらの液晶材料は、記録層の偏光
特性の変化を利用した画像形成が可能であるが、これ以
外にも二色性色素を含有させることにより、着色画像を
可逆的に形成することもできる。これらの記録層は、電
界で可逆的に画像形成するのが一般的であるが、電界だ
けではなく、例えば熱などの他のエネルギーとの組み合
わせで画像の書き替えを可能にしたり、画像保持特性を
向上させる方式がある。
【0021】また、電気的に書き替え記録ができる記録
層には電気泳動材料が利用できる。これは、例えば着色
した溶媒中に酸化チタンなどの白色の微粒子を分散し、
この粒子を電界により移動させて可逆的に画像形成を行
う。特に、この電気泳動系をマイクロカプセル中にとじ
こめ、これを高分子フィルムなど支持体上に保持した記
録層は、文書用記録媒体として好適である。さらに、球
状の粒子であり半球が着色し半球が白色の粒子をマイク
ロカプセル中に媒質とともに閉じこめ、このマイクロカ
プセルを支持体上に保持し、球体を電界により回転させ
て画像を可逆的に形成する記録層も本発明の好適な記録
層である。
【0022】このような記録層の電界による画像形成で
は、静電スタイラスや、これをライン状に並べたヘッド
による書き込み、イオンフローによる書き込み、あるい
は電子写真感光体などを利用し静電潜像を記録媒体上に
転写する方法など公知の書き込み方法が利用できる。
【0023】第1の実施の形態においては、上記したよ
うな可逆性記録層を有する記録媒体上に、書き替え装置
を用いて文書とともにその文書の保持期間や保有者等を
示す識別情報も印字することにより、識別情報からその
文書を必要とする期間や事情を目視で確認することがで
き、スムーズに文書の書き替えを行うことができる。
【0024】図5は、本発明の文書用記録媒体の第2の
実施の形態を示すもので、記録媒体1の文書印字面2に
文書3の識別情報4が文字とバーコードで記されてい
る。それ以外については、第1の実施の形態と同一であ
る。
【0025】第2の実施の形態においては、識別情報4
を目視で確認できるとともに、機械的に読み取りが可能
となるため、書き替え装置に書き替え可否をチェックさ
せることが可能となり、誤って必要な文書を消去するこ
とを防ぐごとができる。
【0026】図6は、本発明の文書用記録媒体の第3の
実施の形態を示すもので、記録媒体1の裏面21に印字
文書の書き替え可否に関する識別情報を記録する磁気記
録部22が形成されている。
【0027】第3の実施の形態においては、磁気記録部
22に記録された識別情報を機械的に読み取ることによ
り、印字文書の書き替え可否を迅速かつ的確に判断する
ことができるとともに、書き替え装置に書き替え可否を
チェックさせることが可能となり、誤って必要な文書を
消去することを防ぐごとができる。
【0028】図7は、本発明の文書用記録媒体の第4の
実施の形態を示すもので、記録媒体1の表面または裏面
の一部に印字文書の書き替え可否に関する識別情報を記
録するIC部23が形成されている。
【0029】第4の実施の形態においては、IC部23
に記録された識別情報を機械的に読み取ることにより、
印字文書の書き替え可否を迅速かつ的確に判断すること
ができるとともに、書き替え装置に書き替え可否をチェ
ックさせることが可能となり、誤って必要な文書を消去
することを防ぐごとができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0031】<実施例>まず、下記に示す1)ロイコ染
料と、2)可逆性のための顕色剤と、3)記録層形成用
の樹脂および架橋剤からなる組成物をボールミルを用い
て平均粒径0.1〜3μmまで粉砕分散し、得られた分
散液に日本ポリウレタン社製コロネードHL(アダクト
型ヘキサメチレンジイソシアネート75%酢酸エチル溶
液)10部を加え、良く攪拌して記録層塗布液を調製し
た。続いて、調製した記録層塗布液を厚さ125mの白
色ポリエステルフィルム上に塗布、乾燥、加熱処理を行
い可逆性記録層を形成した。さらに、この可逆性記録層
上に紫外線硬化樹脂の保護層を塗工して、熱によって書
き替え可能な記録媒体とした。また、記録媒体のサイズ
は文書として標準的なA4とした。
【0032】 [記録層組成物] 1)2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン 2部 2)下記構造式の顕色剤 8部 3)アクリルポリオール樹脂 の15%テトラヒドロフラン(THF)溶液 120部
【0033】
【化1】
【0034】上記のようにして作成した記録媒体に通常
の文書情報をサーマルヘッドを用いて印字したところ、
紙に印刷した文書と同様に見やすい文書が得られた。ま
た、消去・印字を繰り返し行うことができた。このよう
な記録媒体に文書を印字する際に、その文書の保持期間
や保有者等を示す識別情報を目視または機械で読み取り
可能に記録する識別情報記録部を設けることにより、文
書用記録媒体として必要な文書を消去することなく繰り
返し書き替え使用することができ、紙等に代わって大量
消費を引き起こすことなく、経済的にも環境的にも優れ
た文書用記録媒体を実現することができる。
【0035】
【発明の効果】上記したように、請求項1,9の発明に
よれば、印字された文書の消去可否判断用の識別情報を
有することにより、記録媒体の文書情報を書き替える際
に、書き替えが可能かどうかを識別情報によって迅速か
つ的確に判断することができ、必要な文書の書き替えに
よる消去を防止することができる。
【0036】請求項2の発明によれば、識別情報として
保持期間情報を含むことにより、書き替え禁止期限を過
ぎているかどうかにより容易に書き替え可能か否かを判
断することができる。
【0037】請求項3の発明によれば、識別情報として
保有者情報を含むことにより、文書情報の必要性を容易
に推定したり問い合わせすることができ、書き替え可能
か否かを迅速に判断することができる。
【0038】請求項4の発明によれば、識別情報が画像
パターンで表示されることにより、目視または機械で読
み取ることができ、書き替え可能か否かを迅速かつ的確
に判断することができる。
【0039】請求項5,6の発明によれば、識別情報が
磁気記録部またはIC部で記録されることにより、機械
で識別情報を読み取ることができ、この読み取り装置を
組み込むことによって書き替え装置により書き替え可否
をチェックすることが可能となり、誤って必要な文書を
消去することを防ぐことができる。
【0040】請求項7の発明によれば、熱エネルギーに
よって画像を可逆的に形成する可逆性記録層を有するこ
とにより、印字は通常の感熱記録と同様にサーマルヘッ
ドで行うことができ、消去は温度制御されたヒートロー
ラ、セラミックヒータ等の発熱体、サーマルヘッドなど
によって行うことができるため、小型で簡易な書き替え
装置を使用することができる。
【0041】請求項8の発明によれば、電界によって画
像を可逆的に形成する可逆性記録層を有することによ
り、消費電力の少ない書き替え装置を使用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の文書用記録媒体の第1の実施の形態を
示す図である。
【図2】第1の実施の形態における識別情報の他の例を
示す図である。
【図3】本発明にかかる文書用記録媒体の基本的な膜構
成を示す断面図である。
【図4】可逆性記録層の熱による発色・消色のプロセス
を示す図である。
【図5】本発明の文書用記録媒体の第2の実施の形態を
示す図である。
【図6】本発明の文書用記録媒体の第3の実施の形態を
示す図である。
【図7】本発明の文書用記録媒体の第4の実施の形態を
示す図である。
【符号の説明】
1 記録媒体 2 文書印字面 3 文書 4 識別情報 11 支持体 12 可逆性記録層 13 保護層 22 磁気記録部 23 IC部
フロントページの続き (72)発明者 筒井 恭治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H026 AA07 AA09 BB01 GG03 2H088 EA62 GA04 JA17 MA20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文書情報を印字文書として書き替え可能
    に表示する文書用記録媒体において、印字文書の消去可
    否判断用の識別情報を有することを特徴とする文書用記
    録媒体。
  2. 【請求項2】 前記識別情報が印字文書の保持期間情報
    を含むことを特徴とする請求項1記載の文書用記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 前記識別情報が印字文書の保有者情報を
    含むことを特徴とする請求項1記載の文書用記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記識別情報が画像パターンで表示され
    ることを特徴とする請求項1記載の文書用記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記識別情報が磁気記録部に記録される
    ことを特徴とする請求項1記載の文書用記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記識別情報がIC部に記録されること
    を特徴とする請求項1記載の文書用記録媒体。
  7. 【請求項7】 熱エネルギーによって画像を可逆的に形
    成する可逆性記録層を有することを特徴とする請求項1
    記載の文書用記録媒体。
  8. 【請求項8】 電界によって画像を可逆的に形成する可
    逆性記録層を有することを特徴とする請求項1記載の文
    書用記録媒体。
  9. 【請求項9】 文書情報を印字文書として書き替え可能
    に表示する文書用記録媒体の書き替え方法において、文
    書用記録媒体に文書情報を印字するとき、当該文書情報
    の識別情報を記録し、文書用記録媒体の印字文書を書き
    替えるとき、記録されている識別情報に基づいて書き替
    え可能か否かを判定することを特徴とする文書用記録媒
    体の書き換え方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007057983A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像表示装置

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