JP2002160455A - 可逆性記録媒体 - Google Patents

可逆性記録媒体

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JP2002160455A
JP2002160455A JP2000360426A JP2000360426A JP2002160455A JP 2002160455 A JP2002160455 A JP 2002160455A JP 2000360426 A JP2000360426 A JP 2000360426A JP 2000360426 A JP2000360426 A JP 2000360426A JP 2002160455 A JP2002160455 A JP 2002160455A
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JP2000360426A
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English (en)
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Takeshi Shibuya
毅 渋谷
Hiromi Furuya
浩美 古屋
Tadafumi Tatewaki
忠文 立脇
Satoshi Arai
智 新井
Kyoji Tsutsui
恭治 筒井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筆記具による加筆が可能であり、加筆部分が
他の書類などの接触によっても加筆部分が容易にはとれ
ない程度の定着性を有し、加筆組成物が不織布、紙、ス
ポンジ、ゴム、布等によるイレーサーなどにより記録媒
体上に残留することなく除去可能な可逆性記録媒体を提
供すること。 【解決手段】 繰り返し書き換え表示可能な可逆性記録
媒体において、該可逆性記録媒体表面の蒸留水に対する
動的後退接触角が75度以上100度以下の範囲にある
ことを特徴とする可逆性記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像の形成と消去
が可能な可逆性記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピューター及びネットワーク技術の
発展、普及により、情報の大量処方、高速処理が可能に
なるのに伴い、オフィスで使用される紙の量は増加し続
けている。現在では大部分の情報がデジタル化され電子
的に処理されるようになってきているにもかかわらず、
そのデジタル情報はディスプレイで見るだけでは人が思
考するには十分ではないため、多くの場合、プリンター
などを用いて紙に印刷している。紙は、目が疲れない見
やすさ、電源を必要とせずどこでも見られる扱いやす
さ、軽さがあり、しかも、必要とする多くの情報を並べ
て見られる一覧性を持つため、思考環境として欠かせな
いものとなっている。
【0003】しかし、その一方で紙の大量消費は森林資
源の枯渇という環境問題、紙ゴミの大量発生という社会
問題を生み出している。使用済みの紙を回収して再生す
るリサイクルが進められているが、再生紙であっても製
造時に必要とする電力、水は新しいパルプから作る紙と
大きく変わらず、これだけでは問題の解決にはならな
い。
【0004】これに対し、何回も画像を書き替えて繰り
返し使用できる可逆性記録媒体が開発されてきた。はじ
めに高分子膜中に脂肪酸などの低分子化合物の粒子を分
散した記録層を持ち、可逆的に透明と白濁の二つの状態
をとる記録媒体が開発された。しかし、これは光散乱性
の変化であるため着色地肌に白色文字を印字するもので
あるため、普通の文書として扱えるものではなく、結果
的に磁気カードなどの情報表示部として実用化されるだ
けにとどまった。
【0005】一方、特許公報によれば発色と消色を可逆
的に行うことができる記録媒体も提案されており、たと
えば、顕色剤として没食子酸とフロログルシノールを組
合せを用いるもの(特開昭60−193691号公報に
記載)、顕色剤にフェノールフタレインやチモールフタ
レインなどの化合物を用いるもの(特開昭61−237
684号公報に記載)、発色剤と顕色剤とカルボン酸エ
ステルの均質相溶体を記録層に含有するもの(特開昭6
2−138556号、特開昭62−138568号公
報、特開昭62−140881号公報等に記載)、顕色
剤にアスコルビン酸誘導体を用いるもの(特開昭63−
173684号公報に記載)、顕色剤にビス(ヒドロキ
シフェニル)酢酸または没食子酸と高級脂肪族アミンと
の塩を用いるもの(特開平2−188293号公報、特
開平2−188294号公報等に記載)などが開示され
ている。
【0006】さらに本発明者らは、先に特開平5−12
4360号公報において顕色剤として長鎖脂肪族炭化水
素基をもつ有機リン酸化合物、脂肪族カルボン酸化合物
またはフェノール化合物を用い、これと発色剤であるロ
イコ染料とを組み合わせることによって、発色と消色を
加熱冷却条件により容易に行わせることができ、しかも
その発色状態と消色状態を常温において安定に保持させ
ることが可能であり、しかも発色と消色を繰り返すこと
が可能な可逆性感熱発色組成物およびこれを記録層に用
いた可逆性感熱記録媒体を提案した。またその後、長鎖
脂肪族炭化水素基をもつフェノール化合物について特定
の構造の使用(特開平6−210954号公報に記載)
が提案されている。
【0007】これらの可逆性記録媒体は、オフィスで会
議資料やメール文書など一時出力用途に用いることがで
きる。このような用途においては、内容を追記したり確
認するために加筆できることが必須となっている。しか
しながら、可逆性記録媒体は繰り返し使用することが必
要であるため、通常の筆記具を用いて記録媒体表面へ加
筆すると加筆部分の消去が困難となり、媒体の再使用が
できなくなると言う問題があった。また、消去可能なマ
ーカーとしては、会議などに用いられるホワイトボート
用のマーカーが広く知られている。しかしながら、ホワ
イトボート用マーカーは、加筆部の定着性を考慮してい
ないため、他の書類、衣類、指などで軽く擦れただけで
簡単にとれてしまう。このようなマーカーによる加筆で
は、通常の文書に加筆した場合に文書同士の擦れなど
で、容易にとれて判読ができなくなってしまうため、使
用することはできないものであった。また、更に通常の
ホワイトボート用マーカーは拭き取り後も、離型剤など
が記録媒体表面に残ってしまい、例えば、サーマルヘッ
ドなどによって繰り返し印字が行なわれる可逆性感熱記
録媒体に用いた場合には、印字不良の原因となる。
【0008】可逆性記録媒体への消去可能な加筆手段と
しては、特開平7−113055号公報に熱消色性イン
クなどが提案されているが、これらのインク組成物は消
色後も記録媒体表面に残留するため、サーマルヘッドで
の繰り返し印字の際に印字不良を生じる問題を有してい
る。また、特開平10−100536号公報、特開平5
−286258号公報等に、透明支持体上に可逆性感熱
記録層を設け、反対の面に追記する表示装置などが提案
されているが、これらの表示媒体は支持体が透明性を有
するものに限られてしまい、また印字部をを反対側から
支持体を通して見ることになるため視認性が悪いと言う
問題を有している。熱により記録・消去を行なう可逆性
の感熱記録媒体では熱ペンなどの加筆手段も考えられる
が、熱ペンを用いた加筆手段では加筆部の色調は媒体の
発色と同一の色調に限られてしまい、また高温に発熱さ
せる必要があるため安全性に問題がある。また、従来公
知の感熱記録紙にも筆記性を考慮したものとして、例え
ばファクシミリ用感熱紙、ワープロ用感熱紙等がある。
これらの感熱紙は、通常の鉛筆、マーカー等に対して筆
記性の良いものではあるが、繰り返し使用しないので、
加筆部分の除去ができないものであった。更に、これら
の記録紙は繰り返し使用による耐久性についても全く考
慮していないものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、筆記
具による加筆が可能であり、加筆部分が他の書類などの
接触によっても加筆部分が容易にはとれない程度の定着
性を有し、加筆組成物が不織布、紙、スポンジ、ゴム、
布等によるイレーサーなどにより記録媒体上に残留する
ことなく除去可能な可逆性記録媒体を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、記録媒体
表面特性と加筆性、定着性、除去性についての種々の検
討を行なったところ、記録媒体表面の動的後退接触角が
これらの特性に大きな影響を与え、蒸留水に対する動的
後退接触角が75度以上100度以下の範囲にある場合
に、マーカーによる筆記性、加筆部の定着性、除去性に
優れることを見い出した。
【0011】動的後退接触角が75度以下の場合は、マ
ーカーによる加筆性に優れ良好な定着性を示すものの、
除去が困難となり記録媒体表面に加筆部分が残り、ま
た、100度以上の表面でははじきが大きいため、加筆
ができなくなる。
【0012】本発明によれば、記録媒体表面の動的後退
接触角の値が75度から100度の範囲となれば良く、
表面層に用いられる材料などの限定はない。すなわち、
表面層に用いられる材料の性質、組成比、表面の形状な
どによって動的後退接触角が上記の範囲となれば良い。
なお、本発明において可逆性記録媒体は記録層のみの構
成でも良いが、必要に応じて保護層、あるいは記録層と
保護層間に中間層などを形成しても良い。記録層のみの
場合には記録層表面の特性が、または複数層を積層させ
る場合には最表層が上記の動的後退接触角の範囲にあれ
ばよい。
【0013】繰り返し耐久性や耐光性などの点から保護
層を設けることが好ましく、以下に保護層をもった記録
媒体の構成に基づいて説明をするが、記録層のみの構成
の場合には記録層内に同様な特性を有すれば良い。
【0014】本発明の可逆性記録媒体への加筆手段とし
ては、これに限られるものではないがアルコール系のマ
ーカーを用いることにより、特に加筆部の筆記性に優れ
たものとなる。
【0015】また、動的後退接触角は表面層として形成
された保護層の親水/疎水性といった性質と表面の形状
によって影響を受ける。親水性/疎水性は樹脂そのもの
の特性であっても良く、シリコーンオイルなどの添加剤
による特性でも良い。このとき、用いられる添加剤が低
分子量のものである場合に、繰り返し使用によって表面
から析出したりあるいは記録媒体内部へ拡散したりし
て、繰り返した際に表面の特性が変化を起こす可能性が
ある。
【0016】本発明によれば、シリコーン変性ポリマー
を用いることにより繰り返した際の変化が少なくなり良
好なものとなる。シリコーン変性ポリマーとしては、シ
リコーングラフトポリマー、シリコーンブロックポリマ
ー、シリコーン変性アクリルポリマー、シリコーン変性
ポリビニルアルコール等が好ましいが、シリコングラフ
トポリマーが特に好ましい。シリコーングラフトポリマ
ーとしては、シリコーングラフトアクリルポリマー、シ
リコーングラフト変性ポリビニルアルコール等が好まし
く用いられる。中でも熱・紫外線・電子線などによって
架橋可能なポリマーが特に好ましく用いられる。
【0017】これらのシリコーン変性ポリマーは単独ま
たは混合して用いられて保護層を形成することができ
る。混合して用いられるポリマーとしては従来公知の塩
ビ−酢ビ樹脂、ポリスチレン、ポリエステルなどの熱可
塑性樹脂の他に、繰り返し耐久性の点から熱硬化性樹
脂、紫外線硬化樹脂、電子線硬化樹脂などの硬化性樹脂
が好ましく用いられる。
【0018】また、表面の形状については保護層中にフ
ィラーを用いることによって制御することができ、この
フィラーの添加によって筆記性の優れたものとなる。用
いられるフィラーは従来公知の有機/無機フィラーが単
独または混合して用いられる。好ましくは、有機フィラ
ーとしては、例えばシリコン系フィラー、フッ素系フィ
ラー、アクリル系フィラー、ポリアミド系フィラー、エ
ポキシ樹脂フィラー、熱硬化樹脂中空球、ポリエチレン
ワックス、セラック、木粉、コルク粉末、等が挙げら
る。無機フィラーとしては、シリカ、アルミナ、酸化亜
鉛、酸化インジウム、酸化ジルコニア、酸化スズ、酸化
セリウム、酸化鉄、酸化アンチモン、酸化バリウム、酸
化カルシウム、酸化バリウム、酸化ビスマス、酸化ニッ
ケル、酸化マグネシウム、酸化クロム、酸化マンガン、
酸化タンタル、酸化ニオブ、酸化トリウム、酸化ハフニ
ウム、酸化モリブデン、鉄フェライト、ニッケルフェラ
イト、コバルトフェライト、チタン酸バリウム、チタン
酸カリウムのような金属酸化物;炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウムなどの炭酸塩;無水ケイ酸、含水ケイ酸、
含水ケイ酸アルミ二ウム、含水ケイ酸カルシウムなどの
ケイ酸塩;アルミナ、酸化鉄などの水酸化物;硫化亜
鉛、硫酸バリウムのような金属硫化物あるいは硫酸化合
物;チタンカーバイド、シリコンカーバイド、モリブデ
ンカーバイド、タングステンカーバイド、タンタルカー
バイドのような金属炭化物;窒化アルミニウム、窒化珪
素、窒化ホウ素、窒化ジルコニウム、窒化バナジウム、
窒化チタニウム、窒化ニオブ、窒化ガリウムのような金
属窒化物、タルク、カオリン、クレー等が挙げられる
が、耐久性の点から無機フィラーが好ましく用いられ、
特に好ましくは発色/消色特性への影響からカルシウム
でコーティングまたは複合化された無機フィラーが用い
られる。
【0019】通常、フィラーは分散して用いられ、その
粒子径によって表面の形状が変化する。粒子径が小さい
場合にはフィラー添加効果が現れなく、また、粗大な粒
子径である場合には加筆物の除去の際に凹凸部に入り込
んでしまい、除去できなくなる傾向をもっており、フィ
ラー粒子径は0.2〜2μmであるものが好ましく、と
くに好ましくは0.4〜1μmのものが用いられる。
【0020】可逆性記録媒体の加筆部の除去装置として
は、これに限られるものではないが不織布、スポンジ、
紙、綿布、合成樹脂等を円筒状、ロール状、棒状あるい
はブレード状に加工したものが考えられ、さらに水など
の洗浄液や加熱等を単独もしくは併用して行なう方法が
ある。また前記除去装置は、可逆性記録媒体に用いる消
去印字装置と一体であっても一体でなくても良いが、消
去印字装置と一体であり印字時には除去装置による加筆
部の除去の後に印字が行なわれることが特に好ましい。
【0021】可逆性記録媒体には記録内容に追記したり
確認・訂正するために加筆できることが必要となるが、
記録媒体を繰り返し使用するためには加筆部分が消去で
きなければならない。さらに記録媒体自体への書き込み
・消去への影響をなくすため、加筆部分の消去後は記録
媒体表面に加筆部の組成物が残留してはならない。この
ような要求を満たす可逆性記録媒体はこれまでなかった
ものである。上記の本発明の可逆性記録媒体は、可逆性
記録媒体への筆記具による加筆及び消去を可能にするも
のである。
【0022】以下に本発明の記録媒体を詳細に説明する
本発明に用いる可逆性記録層は、熱、光、電気、磁気な
どのエネルギーを利用し、目視できる画像を可逆的に形
成できる層であれば良く、その書き替えすなわち画像の
消去と印字は一種のエネルギーだけを用いるものであっ
ても二種以上のエネルギーを組み合わせて用いるもので
あっても良い。以下に、代表的な可逆性記録層および材
料を例示するが、これらに限定されるものではない。
【0023】可逆性記録層には、ロイコ染料の可逆的な
発色反応を用いることができる。ロイコ染料としては、
この種の可逆性感熱記録媒体に用いられる化合物を1種
または2種以上用いることができ、たとえば、フタリド
化合物、アザフタリド化合物、フルオラン化合物など公
知の染料前駆体が挙げられる。
【0024】また、記録層中に用いられるは顕色剤とし
ては、代表例として、たとえば特開平5−124360
号公報、特開平6−210954号公報、特開平10−
95175号公報等に記載されている化合物である。こ
こで用いる顕色剤は、分子内にロイコ染料を発色させる
顕色能をもつ構造、たとえばフェノール性水酸基、カル
ボン酸基、リン酸基などと、分子間の凝集力を制御する
構造、たとえば長鎖炭化水素基が連結した構造を一つ以
上もつ化合物である。連結部分にはヘテロ原子を含む2
価以上の連結基を介していても良く、また長鎖炭化水素
基中にも同様の連結基および/または芳香族基が含まれ
ていても良い。このような可逆性顕色剤の具体例はたと
えば特開平9−290563号公報、特開平11−18
8969号公報に記載に示されている。
【0025】図1は、記録媒体の発色濃度と温度との関
係を示したものである。これらのロイコ染料および顕色
剤を用いた可逆性記録層は図1に示すプロセスで発色・
消色する。初期の消色状態(A)を加熱すると温度T1
以上でロイコ染料と顕色剤が溶融混合して発色し
(B)、この状態を急冷すると発色状態が固定される。
発色状態(C)を加熱すると、発色温度より低い温度T
2で消色し、冷却すれば初期と同様の消色状態となる。
【0026】このように記録層は加熱温度および加熱後
の冷却速度の制御によって記録消去ができる。この記録
層による印字は、コントラストが高く、優れた画像品質
が得られる。また、保存安定性や印字消去の繰り返し耐
久性にも優れ、本発明の可逆性記録媒体として特に適し
ている。この記録層を用いた可逆性記録媒体の印字は通
常の感熱記録と同様にサーマルヘッドで行なうことがで
き、消去は温度制御されたヒートローラ、セラミックヒ
ータ等の発熱体およびサーマルヘッドなどによってでき
るため、小型で簡易な書き替え記録装置で使用できる。
【0027】本発明の可逆性記録媒体はロイコ染料、顕
色剤および発色消色制御剤は樹脂とともに記録層を形成
する。このとき用いられる樹脂は支持体上にこれらの材
料を結着できれば良く、従来公知の樹脂が広く用いられ
る。なかでも、繰り返し時の耐久性を向上させるため、
熱や紫外線、電子線などによって硬化可能な樹脂が好ま
しく用いられ、とくにイソシアネート化合物などを架橋
剤として用いた熱硬化型の樹脂がとくに好ましく用いら
れる。
【0028】また、本発明においては発色感度の向上、
耐久性の向上、耐光性の向上等のためにアンダー層や保
護層、バック層などを設けても良く、これらの層中には
樹脂とともに、有機/無機フィラー、紫外線吸収剤、滑
材、着色顔料などを用いることができる。
【0029】本発明の可逆性記録媒体の支持体として
は、記録層を保持できればよく、好ましくは、紙、合成
紙、PETフィルム等が用いられる。また、これらの支
持体を介して他のものに貼り付けて用いても良い。
【0030】熱を利用して書き替えを行なう記録層とし
ては、これらの他に以下のような記録層を挙げることが
できる。たとえば、高分子中に低分子化合物の結晶粒子
を分散させた複合膜の光散乱性の可逆変化を利用した記
録層、高分子液晶層の光散乱性の可逆変化を利用した記
録層がある。前者はふつう低分子化合物の融点以上に加
熱することにより記録層を白濁化して印字し、これより
低い温度に加熱すことにより透明に戻し消去する。後者
は等方点以上への加熱急冷で記録層を透明化して印字
し、加熱徐冷によって白濁状態にすることによって白濁
に戻し消去する。この他にも液晶材料や高分子材料を単
独または組み合わせて用い、加熱温度または加熱後の冷
却速度の違いによって記録と消去を行なう記録層があ
る。
【0031】本発明の可逆性記録媒体の好適な記録層に
は、電気的に画像形成でき画像の保持に電力を必要とし
ないメモリー性の記録層がある。中でも電界によって印
字・消去できる記録層は消費電力が小さくできるため特
に好ましい。このような記録層には液晶材料を用いたも
のがある。たとえば、強誘電性高分子液晶の層は安定な
メモリー性を有しており書き替え型記録層として好まし
い。また、メモリー性を持つスメクチック液晶材料も利
用できる。これらの液晶材料は、記録層の偏光特性の変
化を利用した画像形成が可能であるが、これ以外にも二
色性色素を含有させることにより、着色画像を可逆的に
形成することもできる。これらの記録層は、電界で可逆
的に画像形成するのが一般的であるが、電界だけではな
くたとえば熱などの他のエネルギーとの組み合わせで画
像の書き替えを可能にしたり、画像保持特性を向上させ
る方式がある。
【0032】また、電気的に書き替え記録ができる記録
層には電気泳動材料が利用できる。これは、たとえば着
色した溶媒中に酸化チタンなどの白色の微粒子を分散
し、この粒子を電界により移動させて可逆的に画像形成
を行なう。特に、この電気泳動系をマイクロカプセル中
にとじこめ、これを高分子フィルムなど支持体上に保持
した記録層は、文書用書き替え型可逆性記録媒体として
好適である。さらに、球状の粒子であり半球が着色し半
球が白色の粒子をマイクロカプセル中に媒質とともに閉
じこめ、このマイクロカプセルを支持体上に保持し球体
を電界により回転させて画像を可逆的に形成する記録層
も本発明の好適な記録層である。
【0033】このような記録層の電界による画像形成で
は、静電スタイラスや、これをライン状に並べたヘッド
による書き込み、イオンフローによる書き込み、あるい
は電子写真感光体などを利用し静電潜像を記録媒体上に
転写する方法など公知の書き込み方法が利用できる。
【0034】
【発明の実施の形態】而して、本発明の可逆性記録媒体
が書換可能なバーコードを設けたものである場合は、感
熱層の背面に光を正反射する層を設けることが好まし
い。光を正反射する層を設けることにより、白濁部の白
濁度が向上し、ひいてはコントラストが向上し、バーコ
ードの読み取り精度を向上させることができる。
【0035】本発明の可逆性記録媒体が、書換可能なバ
ーコードと人間が目視で認識する画像、文字、数字など
の両方を設けたものである場合には、反射率の異なる2
種以上の部位からなるものとすることができる。すなわ
ち、書換可能なバーコードの背面には、上述の光を反射
する層を設け、人間が目視する部位の背面には光を吸収
する層、つまり着色層を設けることが好ましい。という
のは、人間が目視する場合には、例えば白濁状態の画像
部と着色状態の非画像部とは光量差に加えて色調差があ
り、かつ、目視する角度によっては非画像部からの過度
の反射光によるグレアがなくなるので可逆的可視像を目
視し易くするが、一方、これを反射濃度計やバーコード
読取り装置のような装置で読み取る場合には、通常、光
を斜めから入射させ面に対し垂直方向にセンサーを置き
読み取ることになり、これは、とりもなおさず、着色層
により可視光の少なくとも一部が吸収されコントラスト
が低くなった結果を計測するに過ぎないためである。し
たがって、本発明の可逆性記録媒体における着色層は、
可視光に対する反射率の異なる2種以上の部位からな
り、かつ、その少なくとも一方の部位が可視光を吸収す
る層であり、他の少なくとも一部が可視光を反射する層
からなるものとして、目視でも画像を認識しやすく、か
つ、装置による測定でも高コントラストが得られるもの
とすることができる。
【0036】例えば、本発明の可逆性記録媒体は図2
(a)に示されるように、支持体(11)上に、可逆性
記録層(13)、保護層(14)を設けてなるフィル
ム、図2(b)に示されるように、支持体(11)上
に、可逆性記録層(13)、保護層(14)を設け支持
体(11)の裏面に磁気記録層(16)を設けてなるシ
ート又はフィルムとすることができ、また、磁気記録層
(16)上にバック層(15)を設けることができ、磁
気記録層(16)にバック層(15)と同様な機能を同
時に与えることによりバック層(15)を省略すること
ができる。そして、これらシート又はフィルムを図3に
示されるように、印刷表示部(19)を有する例えばA
4版のシート(18)に加工した形であることができ、
この場合、磁気記録部(20)は、シート(18)の1
部領域のみ、又は全領域に設けることができる。
【0037】さらに、例えば図4(a)に示されるよう
に、支持体(11)上に、可逆性記録層(13)、保護
層(14)を設けてなるフィルムをシート状に加工し、
ICチップを納める窪み部(23)を形成するとともに
シート状に加工した形であることができる。この例にお
いては、シート状の可逆性記録媒体に印刷表示部(1
9)が設けられるとともに、可逆記録媒体の裏面側には
所定箇所にICチップ埋め込み用窪み部(23)が形成
されており、この窪み部(23)に、図4(b)に示さ
れるようなウェハ(231)が組み込まれて固定され
る。ウェハ(231)は、ウェハ基板(232)上に集
積回路(233)が設けられると共に、この集積回路
(233)に電気的に接続されている複数の接触端子
(234)がウェハ基板(232)に設けられる。この
接触端子(234)はウェハ基板(232)の裏面側に
露出しており、専用のプリンタ(リーダライタ)がこの
接触端子(234)に電気的に接触して所定の情報を読
み出したり書き換えたりできるように構成されている。
この可逆記録シートの1つの機能例を、図5を参照しつ
つ説明する。
【0038】図5(a)は、集積回路(233)を示す
概略の構成ブロック図であり、図5(b)はRAMの記
憶データの1例を示す構成ブロック図である。集積回路
(233)は、例えばLSIで構成されており、その中
には制御動作を所定の手順で実行することのできるCP
U(235)と、CPU(235)の動作プログラムデ
ータを格納するROM(236)と、必要なデータの書
き込み及び読み出しができるRAM(237)を含む。
さらに集積回路(233)は、入力信号を受けてCPU
(235)に入力データを与えるとともにCPU(23
5)からの出力信号を受けて外部に出力する入出力イン
ターフェース(238)と、図示していないが、パワー
オンリセット回路、クロック発生回路、パルス分周回路
(割込パルス発生回路)、アドレスデコーダ回路とを含
む。CPU(235)は、パルス分周回路から定期的に
与えられる割込パルスに応じて、割込制御ルーチンの動
作を実行することが可能となる。また、アドレスデコー
ド回路はCPU(235)からのアドレスデータをデコ
ードし、ROM(236)、RAM(237)、入出力
インターフェース(238)にそれぞれ信号を与える。
入出力インターフェース(238)には、複数(図中で
は8個)の接触端子(234)が接続されており、前記
の専用プリンタ(リーダライタ)からの所定データがこ
の接触端子(234)から入出力インターフェース(2
38)を介してCPU(235)に入力される。CPU
(235)は、入力信号に応答して、かつROM(23
6)内に格納されたプログラムデータに従って、各動作
を行い、かつ、所定のデータ、信号を入出力インターフ
ェース(238)を介してシートリーダライタに出力す
る。
【0039】図5(b)に示されるように、RAM(2
37)は複数の記憶領域(239a)〜(239g)を
含む。例えば領域(239a)にはシート番号が記憶さ
れ、(239b)には例えばシート管理者の氏名、所
属、電話番号等のIDデータが記憶され、領域(239
c)には例えば使用者の使用しうる残存余白又は取り扱
いに関する情報が記憶され、領域(239d)(239
e)(239f)及び(239g)には前管理責任者、
前使用者に関する情報が記憶される。
【0040】本発明の可逆性記録媒体の印字は、通常の
感熱記録と同様にサーマルヘッドで行なうことができ、
消去は温度制御されたヒートローラ、セラミックヒータ
等の発熱体およびサーマルヘッドなどによってできるた
め、小型で簡易な書き替え記録装置を使用することがで
き、例えば、図6、図7及び図8のような装置とするこ
とができる。
【0041】図6の可逆性記録装置においては、感熱層
の反対側に磁気記録層を設けた可逆性記録媒体(1)は
往復の矢印で図示されている搬送路に沿って搬送され、
或いは搬送路に沿って装置内を逆方向に搬送される。可
逆性記録媒体(1)は、磁気ヘッド(34)と搬送ロー
ラ(31)間で磁気記録層に磁気記録或いは記録消去さ
れ、セラミックヒータ(38)と搬送ローラ(40)間
で像消去のため加熱処理され、サーマルヘッド(53)
及び搬送ローラ(47)間で像形成され、その後、装置
外に搬出される。先に説明したように、セラミックヒー
タ(38)の設定温度は110℃以上が好ましく、11
2℃以上が更に好ましく、115℃以上が特に好まし
い。ただし磁気記録の書きかえはセラッミックヒータに
よる画像消去の前であっても後であってもよい。また、
所望により、セラミックヒータ(38)と搬送ローラ
(40)間を通過後、又はサーマルヘッド(53)及び
搬送ローラ(47)間を通過後、搬送路を逆方向に搬送
され、セラミックヒータ(38)よる再度の熱処理、サ
ーマルヘッド(53)による再度の印字処理を施すこと
ができる。
【0042】図7の可逆性記録装置においては、出入口
(30)から挿入された可逆性記録媒体(1)は一点破
線で図示されている搬送路(50)に沿って進行し、或
いは搬送路(50)に沿って装置内を逆方向に進行す
る。出入口(30)から挿入された可逆性記録媒体
(1)は、搬送ローラ(31)及びガイドローラ(3
2)により記録装置内を搬送され、搬送路(50)の所
定位置に到達するとセンサ(33)により制御手段(3
4C)を介してその存在を認識され、磁気ヘッド(3
4)とプラテンローラ(35)間で磁気記録層に磁気記
録或いは記録消去され、ガイドローラ(36)及び搬送
ローラ(37)間を通過し、ガイドローラ(39)及び
搬送ローラ(40)間を通過し、センサ(43)によ
り、セラミックヒータ制御手段(38C)を介してその
存在を認識して作動するセラミックヒータ(38)とプ
ラテンローラ(44)間で像消去のため加熱処理され、
図示していない回転制御手段により制御(停止を含む回
転速度及び回転方向の制御)される搬送ローラ(45)
(46)(47)により搬送路(50)内を搬送され、
所定位置にてセンサ(51)により、サーマルヘッド制
御手段(53C)を介してその存在を認識して作動する
サーマルヘッド(53)及びプラテンローラ(52)間
で像形成され、搬送路(56a)から搬送ローラ(5
9)(図示していない回転手段により制御される)及び
ガイドローラ(60)により出口(61)を経て装置外
に搬出される。符号(38a)はセラミックヒーター
(38)のための温度センサ、符号(53a)はサーマ
ルヘッド(53)のための温度センサを示す。ここで、
セラミックヒータ(38)の設定温度は、先に説明した
ように、110℃以上が好ましく、112℃以上が更に
好ましく、115℃以上が特に好ましい。
【0043】また、所望により、搬送路切換手段(55
a)を切り替えることにより搬送路(56b)に導き、
可逆性記録媒体(1)の押圧により入力するリミットス
イッチ(57a)の作動より逆方向に動き、かつ図示し
ていない制御手段により回転速度が制御される搬送ベル
ト(58)によって、可逆性記録媒体(1)を再度、サ
ーマルヘッド(53)及びプラテンローラ(52)間で
熱処理した後、搬送路切換手段(55b)を切り替える
ことにより通じる搬送路(49b)、リミットスイッチ
(57b)、図示していない制御手段により回転速度が
制御される搬送ベルト(48)を介して順方向に搬送
し、搬送路(56a)から搬送ローラ(59)及びガイ
ドローラ(60)により出口(61)を経て装置外に搬
出することができる。さらに、このような分岐した搬送
路及び搬送切換手段は、セラミックヒータ(38)の両
側に設けることもでき、その場合にはセンサ(43)を
プラテンローラ(44)と搬送ローラ(45)の間に設
けることが望ましい。
【0044】図8に示される本発明の可逆性記録媒体の
記録装置及び記録方法は、上記の記録媒体の両面に設置
された印字方向を示す標識を書き替え記録装置が検出
し、それに従って記録装置が印字方向を決定し文書の印
字を実施するものである。また、本発明の可逆性記録
(文書書替)装置は、可逆性記録(文書書替)媒体でか
つ両面に記録可能で、いずれの面も記録方向が限定され
ない可逆性記録(文書書替)媒体を用いることができる
記録(書替)装置であって、可逆性記録(文書書替)媒
体に表示または加工された標識の有/無を検出し、有の
ときに第2の検出機構を作動させるための標識有無信号
を発する第1の信号検出機構と、該標識有無信号が入力
されたときに作動して標識の向きを識別し、2種類の標
識方向信号を発する第2の信号検出機構と、該2種類の
標識方向信号のうちの1方の信号が入力されたときには
印字手段に通じる前記第1の搬送路を開にし、他方の信
号が入力されたときには閉にする搬送路切換手段と、該
他方の信号が入力されたときに印字手段への通電回路を
遮断する手段とを有する。
【0045】即ち、図8に示される可逆性記録(文書書
替)装置においては、挿入口(70)から挿入された可
逆性記録媒体(71)は搬送ベルト(73)により第1
の搬送路(72)に沿って搬送され、或いは第1の搬送
路(72)又は(85)に沿って装置内を逆方向に戻送
される。第1の搬送路(85)の途中には印字手段とし
てのサーマルヘッド(88)が設けられている。まず、
挿入口(70)から挿入された可逆性記録媒体(71)
は、搬送ベルト(73)及びガイドローラ(74)によ
り記録装置内を搬送され、第1搬送路(72)の所定位
置に到達すると、制御手段(75)を介する省略しても
よい磁気記録層領域部分への磁気記録のための磁気記録
装置の磁気ヘッド(76)とプラテンローラ(77)間
で磁気記録層に磁気記録或いは記録消去され、更に、搬
送ベルト(78)により第1搬送路(72)を搬送され
る。所定位置にて、制御手段(80)を有する第1の信
号検出機構としての第1センサ(79)を介して標識の
存在の有/無が検出され、有のときには制御手段(8
2)を有する第2センサ(81)を作動させるための標
識有無信号が発せられる。標識が有のときとは、既に可
逆性記録媒体(71)の第1面に文書情報及び標識が印
字されている状態を意味する。この標識有無信号は、第
2の信号検出機構としての第2センサ(81)に入力さ
れ、これにより第2センサ(81)は作動して標識の向
きを識別し、その結果、2種類の標識方向信号を発す
る。うち、可逆性記録媒体(71)の向きが正しい方向
であることを示す一方の標識方向信号は、搬送路切換手
段(84)を図示してない稼動手段により稼動して、制
御手段(87)を介して作動する印字手段としてのサー
マルヘッド(88)に通じる第1の搬送路(85)を開
にし第2の搬送路(92)を閉にする。また、可逆性記
録媒体(71)の向きが誤った方向であることを示す他
方の標識方向信号は、第1の搬送路(72)を閉にし第
2の搬送路(92)を開にする。さらに、他方の標識方
向信号は、印字手段としてのサーマルヘッド(88)へ
の図示してない通電回路のスイッチに入力され通電回路
を遮断する。第1の搬送路(85)に搬送された可逆性
記録媒体(71)は、搬送ベルト(86)により搬送さ
れ、所定位置にてサーマルヘッドの制御手段(87)を
介して作動するサーマルヘッド(88)及びプラテンロ
ーラ(89)間で像形成され、搬送ベルト(90)によ
り第1の出口(91)を経て装置外に搬出される。一
方、標識のモニタの結果誤った向きに挿入され第2の搬
送路(92)に搬送された既に第1面に文書情報及び標
識が印字されている可逆性記録媒体(71)は、可逆性
記録媒体(71)の押圧により入力するリミットスイッ
チ(93)の作動により逆方向に動き、且つ、図示して
いない制御手段により回転速度及び方向が制御される搬
送ベルト(94)によって、第2の搬送路(92)を逆
方向に搬送され、搬送路切換手段(84)を通過し、図
示していない制御手段により回転速度及び方向が制御さ
れる搬送ベルト(78)、同様の搬送ベルト(73)に
より逆方向に搬送され、挿入口(70)より装置外へ搬
出される(戻される)。このように、サーマルヘッド
(88)は、可逆性記録媒体(71)が、未記録媒体で
あると判断された場合、または、情報記録面、挿入方向
が正しいと判断された場合にのみ、図示していない制御
手段により通電が制御され、加熱される。
【0046】図8の本発明の可逆性記録(文書書替)装
置においては、可逆性記録媒体(71)が誤った向きに
挿入されたときには、これを印字手段(88)に接触さ
せることなく装置内から搬出するための手段を具備して
いることが好ましく、そのため、搬送路切換手段(8
4)は、印字手段(88)に通じる前記第1の搬送路
(85)と、印字手段(88)をバイパスして装置外に
記録媒体を搬出する第2の搬送路(92)との分岐点に
設けられている。第2の搬送路(92)の搬送端は、第
1の搬送路(72)又は(85)の第1の搬出口(9
1)に連らなっていてもよく、また、第1の搬出口(9
1)とは別の第2の搬出口を有していてもよい。上記の
ように、第2の搬送路(92)には、ここに搬送された
可逆性記録媒体(71)を搬入口(70)の方向に逆送
するための手段を設けることができ、その場合には第2
の搬出口を設ける必要はない。さらに、可逆性記録媒体
(71)が誤った向きで挿入されたため第2の搬送路
(92)に導びかれる場合には、節電目的及び装置内の
残存熱の影響を受けないようにする等のため、印字手段
(88)への通電回路を自動的に遮断することができ
る。
【0047】図9には、先に説明した本発明の記録装置
例に関連し、該装置における通電量微調整手段を有する
セラミックヒーター及びサーマルヘッドのための制御回
路の一例が示されている。この例においては、トランジ
スタ(TR11)とトランジスタ(TR12)とでセラ
ミックヒーター(38)のための第1の自走マルチバイ
ブレータを形成し、(TR11)と(TR12)とを交
互に導通させ、トランスの1次側コイル(L11)への
交番入力に対応する高電圧の2次誘導出力を2次側コイ
ル(L21)に得、これを、負荷(R1)として抵抗
(R1)と(R11)を有するセラミックヒーター(3
8)の電源とすることにより、パルス通電加熱を行なう
ものであり、また、この自走マルチバイブレータ回路の
制御を、トランジスタ(TR1)と抵抗(Rx)と図7
における温度センサ(38a)のサーミスタ(SM1)
とで構成され、該自走マルチバイブレータ回路の負荷変
動に対して負の入出力関係が成立する帰還回路により行
なう。該自走マルチバイブレータについて付言すると、
1方のトランジスタ例えば(TR11)が導通するとト
ランスの1次側コイル(L11)が通電し、その結果、
2次側コイル(L21)には若干時間を置いて2次誘導
出力を得てこれをヒータ源とすると同時にこの2次出力
により、コイル(L11)にはまた若干時間を経て発生
する3次誘導出力を得て、この時間を置いて得られた3
次出力を今度は他方のトランジスタ(TR12)に帰還
してこれを導通させることによりトランジスタ(TR1
2)の場合にもトランジスタ(TR11)の場合と同様
の動作をさせ、以下交互にこの動作を繰り返させて、マ
ルチバイブレータとするものである。コンデンサ(C
1)は、回路中のコイル(L11)と共働して両トラン
ジスタの導通時定数(即ちパルス通電頻度)を定めるた
めのものであり、また、この回路の電源には無論整流器
(D)からの直流成分が充てられる。
【0048】サーマルヘッド(53)、図7の温度セン
サ(53a)のサーミスタ(SM2)を含む第2の自走
マルチバイブレータについても同様である。スイッチ
(SW)は、セラミックヒーター(38)を高発熱量
(R1+R11)と低発熱量(R1のみ)に切換えるこ
とができ、またサーマルヘッド(53)を高発熱量(R
2+R12)と低発熱量(R2のみ)に切換えることが
できるようになっている。さらに、回路素子をサ−ジ電
圧から保護するための従来公知の手段を組み合わせるこ
とができ、例えば、整流器(D)のための抵抗(R3)
部分には突然の過電圧流から整流器(D)を保護するた
め、ツェナー破壊電圧に達すると導通するツェナーダイ
オードを抵抗(R3)+整流器(D)に並列配置するこ
とにより、過電流バイパス路を設けることができる。こ
の回路装置の場合には、パルス出力であるという利点だ
けでなく、ダイオードと抵抗からなるような一般的な高
時定数の逆起電力吸収回路を含まないという利点があ
る。
【0049】図10には、本発明の前記装置における通
電量微調整手段のさらに他の例が示されている。図10
における通電量調整手段(103)は本発明の記録(書
替)装置を制御するための情報を入力するための入力手
段(104)と、セラミックヒーター(38)を制御す
るための判定・比較手段(105)と、サーマルヘッド
(53)を制御するための判定・比較手段(106)
と、第1温度センサ(38a)のサーミスタ(SM1)
と、第2温度センサ(53a)のサーミスタ(SM2)
と、本発明の装置を制御するための書換装置制御手段
(107)とセラミックヒーター(38)やサーマルヘ
ッド(53)の積算時間の基準クロックを作るタイマ入
力手段(108)と、セラミックヒーター(38)やサ
ーマルヘッド(53)の積算時間をカウントしたり、零
払いを行い再カウントするデータメモリ(109)と、
第1温度センサ(SM1)及び第2温度センサ(SM
2)からの情報やデータメモリ(109)からの情報等
によりある一定のシーケンスで装置の加熱系全体を制御
するコントローラ(110)と、そのシーケンスを記憶
したメモリ(111)とで構成される。
【0050】そして、コントローラ(110)には、タ
イマ入力手段(108)により入力されるクロック信号
が取り込まれ、該クロック信号と判定・比較手段(10
5)によるセラミックヒーター(38)における加熱デ
ータが判定・比較手段(105)の出力温度信号として
取り込まれると共に、該クロック信号と判定・比較手段
(106)による印字用加熱データが判定・比較手段
(106)の出力温度信号として取り込まれる。そし
て、ある一定のシーケンスを記憶するメモリ(111)
からの信号により、コントローラ(110)が作動し、
このコントローラ(110)によって、書換装置制御手
段(107)がセラミックヒーター(38)へのパルス
電通のためのセラミックヒーター用リレー(CR1)、
及びサーマルヘッド(53)へのパルス通電のためのサ
ーマルヘッド用リレー(CR2)を例えばON−OFF
制御する。具体的には、コントローラ(110)は、メ
モリ(111)とデ−タメモリ(109)をも内蔵した
ワンチップマイクロコンピュータによって実現され、入
力手段(104)は、制御入力スイッチ(113a)、
(113b)によって入力信号をマイコンに入力する。
また、セラミックヒーター(38)の判定・比較手段
(105)としては、感温抵抗素子(SM1)とサーモ
ボリューム(114)からなる直列回路の中間入力電圧
と抵抗(115)、抵抗(116)の直列接続の中間電
圧である基準電圧の比較検出を行なうコンパレータ(1
17)により判定・比較を行ない、セラミックヒーター
(38)の現在温度が何度であるかをマイコン(12
5)へ「H」であるか「L」であるかのデジタル出力信
号で入力する。抵抗(118)は温度設定を行なうサー
モボリューム(114)にON点とOFF点を設けるた
めのサーモデファレンシャル値用の抵抗である。
【0051】図11にて示されるように、この制御回路
の電源回路は、交流電源(126)、整流器(D)、コ
ンデンサ(129)等により構成されており、タイマ制
御回路(130)は、マイコン(125)の内部のタイ
マ回路を制御するためのものである。同図において、マ
イコン(125)には、電源端子(VD)、入力スイッ
チ(113a)を介して判定・比較手段(105)を動
作させる出力のための出力端子、入力スイッチ(113
b)を介して判定・比較手段(106)を動作させる出
力のための出力端子があり、また入力ポートとして、コ
ンパレータ(117)の出力を入力するための入力ポー
ト(AΦ)、コンパレータ(123)の出力を入力する
ための入力ポート(BΦ)、タイマ制御回路(130)
の出力を入力するための入力ポート(CΦ)、出力ポー
トとして、トランジスタ(TR1)のベース電極へ出力
するための出力ポート(DΦ)、トランジスタ(TR
2)のベース電極へ出力するための出力ポート(EΦ)
がある。マイコン(125)は電源端子(VD)からの
直流電源にて動作を開始し、制御入力スイッチ(113
a)、(113b)のON−OFF信号によって運転制
御モ−ドを選択する。
【0052】図11を参照して、マイコン内部の制御に
つき、制御入力スイッチ(113a)がONで(113
b)がOFFの場合について説明すると、書換装置に通
電を開始し、セラミックヒーター(38)が加熱されて
サーモディファレンシャアル(△t)のOFF点に達し
たときには、コンパレータ(117)の出力が出る即ち
マイコン(125)のAφポートに「L」信号が出る。
それと同時に出力端子DφポートにはL(低)信号が出
てリレー(CR1)を切断させ、タイマ入力手段(10
8)からのクロック信号をデータメモリ(111)内で
カウントし、データメモリ(111)内でカウントした
値、即ち通電停止時間が予め決められた初期設定時間
(t1)を経過すると、DφポートにはH(高)信号を
出して強制的にONして通電を開始する。これと同時に
データメモリ(109)内の積算時間を零にして次の通
電時間の積算を始める。この通電時間が予め定められた
一定期間(t0)を経過すると、DφポートにはL
(低)信号が出てリレー(CR1)を強制的に切断させ
て通電を停止させる。本装置はこれによって、通電時間
前(t0)と通電停止時間(t1)をそれぞれ予め調節
設定することができ、また「この予めの調節設定」によ
ってサーモディファレンシャアル(△t)のOFF点及
びON点を定めることができ、而して、サーモディファ
レンシャアル(△t)の幅もOFF点とON点との差と
して予め選択することができる。
【0053】この装置は、本発明の理解を容易にするた
め、判定・比較手段(105)、(106)及びコンパ
レータ(117)、(123)を別個なものとして説明
したが、実際には、前記入力手段(104)を通じてマ
イコンに制御入力スイッチ(113a)をON−OFF
制御させることによって、判定・比較手段(105)及
びコンパレータ(117)と判定・比較手段(106)
及びコンパレータ(123)の部分とを兼ねさせること
ができる。
【0054】図12は、前記通電パルスとセラミックヒ
ーター(38)の温度変化の様子を示す。まず、前記位
置検出センサ(43)の出力信号を基準にした加熱タイ
ミングに合わせて、可逆性記録媒体(1)が発色加熱用
のセラミックヒーター(38)に到達する前に可逆性記
録媒体(1)を温度(T1)に通電してセラミックヒー
ター(38)を急加熱する。セラミックヒーター(3
8)は、可逆性記録媒体が到達したときには記録媒体を
温度(T1)まで加熱し発色し得る温度になっているの
で、後は連続した一定の通電パルスをセラミックヒータ
ー(38)に印加してその温度を維持し、記録媒体を発
色させる。
【0055】この例では、上記通電パルスの周期(C)
を10msとし、温度立ち上げ時には、通電時間Pを9
msとして所定数の通電パルスを印加して全面発色加熱
用のセラミックヒーター(38)の急速な昇温を行な
い、セラミックヒーター(38)が可逆性記録媒体を全
面発色し得る温度になった時点で通電時間を2msとし
てその温度を維持するように加熱し、可逆性記録媒体
(1)の長さ分に対応する数の通電パルスを印加した後
に通電を終了させる。
【0056】図13は、コントローラ(110)による
通電パルスの処理内容を示す図である。一連の通電パル
スのパルス数をNn、通電周期をCn、通電時間をPn
とする。これらのデータ(Nn、Cn、Pn)は予めR
OM(リードオンリーメモリ)(141)に書き込まれ
ており、ROMにコントローラ(110)からアドレス
信号が与えられることによってデータ(Nn、Cn、P
n)が読み出され、レジスタ部(143)、データラッ
チ部(144)へ順次送られる。このレジスタ部(14
3)、データラッチ部(144)は、前記コントローラ
(110)により制御され、データNnはNパルスカウ
ンタ部(145)へ送られ、データ(Cn、Pn)は通
電時間作成カウンタ部(146)へ送られる。
【0057】この通電時間作成カウンタ部(146)
は、データ(Cj、Pk)により1パルス分の通電時間
を決定し、その出力データをドライバ部(147)に入
力する。このドライバ部(147)は、通電時間データ
に応じた通電パルスを出力してセラミックヒーター(3
8)を駆動する。同時に、前記Nパルスカウンタ部(1
45)は、通電パルスの出力数をカウントし、データN
iだけカウントした時点で前記コントローラ(110)
へ信号を送る。
【0058】これにより、前記コントローラ(110)
は次のサイクルのアドレス信号を出力すると共に前記レ
ジスタ部(143)、データラッチ部(144)を制御
する。例えば、本発明においてはCn=10msで一定
とし、温度立上げ時にはP0=9ms、N0=30とし、
恒温制御時にはP1=2ms、N1=213〜215とす
ることができる。なお、各モードでの通電時間、パルス
数は、予め収集されたデータに基づき設定されている。
【0059】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳しく
説明する。なお、実施例中の「部」および「%」はいず
れも重量を基準とするものである。 実施例1 <記録層の作成> 2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン 2部 下記構造式の顕色剤 8部
【0060】
【化1】 下記構造式の発色消色制御剤 3部
【0061】
【化2】 アクリルポリオール樹脂(三菱レイヨン社製、LR503) 15部 テトラヒドロフラン(THF)溶液 130部
【0062】上記組成物をボールミルを用いて平均粒径
約1μmまで粉砕分散した。得られた分散液に日本ポリ
ウレタン社製、コロネートHL(アダクト型ヘキサメチ
レンジイソシアネート、75%酢酸エチル溶液)20部
を加え、良く攪拌し記録層塗布液を調製した。上記組成
の記録層塗布液を、厚さ188μmの白色ポリエステル
フィルム上にワイヤーバーを用い塗布し、100℃で2
分間乾燥した後、60℃で24時間加熱して、膜厚約
8.0μmの記録層を設けた。
【0063】 <保護層の作成> アクリルポリオール樹脂(三菱レイヨン社製、LR503) 10部 アルミナ(昭和電工社製、AL−150SG) 7部 シリコングラフトポリマー(日本油脂社製、FS700) 0.6部 メチルエチルケトン(MEK) 50部
【0064】上記組成物を、ボールミルを用いて平均粒
径約0.5μmまで粉砕分散した。得られた分散液に日
本ポリウレタン社製、コロネートHXを4部加え、良く
攪拌し保護層塗布液を調製した。上記保護層塗布液を、
上記記録層上にワイヤーバーを用いて塗工し100℃で
2分間乾燥した後、60℃で24時間加熱して、膜厚約
3.0μmの記録層を設け、本発明の可逆性記録媒体を
作製した。
【0065】実施例2 実施例1中の保護層塗布液を下記の通りに変更した以外
は実施例1と同様にして可逆性記録媒体を作製した。 アクリルポリオール樹脂(三菱レイヨン社製、LR327) 10部 タルク(村松産業社製、#12) 4部 シリコングラフトポリマー(日本油脂社製、FS700) 0.6部 MEK 50部
【0066】上記組成物を、ボールミルを用いて平均粒
径約1.0μmまで粉砕分散し、得られた分散液に日本
ポリウレタン社製、コロネートHXを4部加え、良く攪
拌し保護層塗布液を調製した。
【0067】実施例3 実施例1中の保護層塗布液を下記の通りに変更した以外
は実施例1と同様にして可逆性記録媒体を作製した。 アクリルポリオール樹脂(三菱レイヨン社製、LR327) 10部 シリカ(水澤化学社製、P−832) 4部 シリコングラフトポリマー(日本油脂社製、FS700) 1.2部 MEK 50部
【0068】上記組成物を、ボールミルを用いて平均粒
径約1.0μmまで粉砕分散し、得られた分散液に日本
ポリウレタン社製、コロネートHXを4部加え、良く攪
拌し保護層塗布液を調製した。
【0069】実施例4 実施例3と同様にして可逆性記録媒体を作製した。
【0070】比較例1 実施例1中の塗布液の平均粒子径を3.0μmに調整し
た以外は実施例1と同様にして可逆性記録媒体を作製し
た。
【0071】比較例2 実施例1中の保護層塗布液を下記の通りに変更した以外
は実施例1と同様にして可逆性記録媒体を作製した。 アクリルポリオール樹脂(三菱レイヨン社製、LR503) 10部 タルク(村松産業社製、#12) 4部 MEK 50部
【0072】上記組成物を、ボールミルを用いて平均粒
径約1.0μmまで粉砕分散し、得られた分散液に日本
ポリウレタン社製、コロネートHXを4部加え、良く攪
拌し保護層塗布液を調製した。
【0073】比較例3 実施例1中の保護層塗布液を下記の通りに変更した以外
は実施例1と同様にして可逆性記録媒体を作製した。 アクリルポリオール樹脂(三菱レイヨン社製、LR327) 10部 シリカ(水澤化学社製、P−832) 1.5部 シリコングラフトポリマー(日本油脂社製、FS700) 2.4部 MEK 50部
【0074】上記組成物を、ボールミルを用いて平均粒
径約1.0μmまで粉砕分散し、得られた分散液に日本
ポリウレタン社製、コロネートHXを4部加え、良く攪
拌し保護層塗布液を調製した。
【0075】以上のように作製した記録媒体を大倉電機
社製感熱印字装置にて、電圧13.3V、パルス幅1.
2msecで印字したところ、いずれも高濃度に発色し
た。得られた発色画像を、東洋精機社製熱傾斜試験機で
120℃、1秒の条件で消色したところ、いずれのサン
プルもほぼ完全に消去することができた。
【0076】また、作製した記録媒体に対する蒸留水の
動的後退接触角を、オリエンテック社製動的後退接触角
測定装置DCA−20を用い、浸積速度100mm/m
inで測定した。また、下記のマーカー試験を実施して
評価を行なった。以上の結果を表1に示す。
【0077】筆記性試験 作製した記録媒体表面に、実施例1〜3、及び比較例1
〜3には三菱鉛筆社製油性マーカーピース(黒)を用い
て、実施例4にはZEBURA社製マーカーYYF1を
用いて筆記し、筆跡よりはじきの評価を行なった。
【0078】定着性試験 上記の筆記性試験の筆跡に対して、188μmのPET
フィルムを重ねて擦り、定着性の評価を行なった。
【0079】除去性試験 上記の筆記性試験の筆跡を綿棒で擦り、除去性の評価を
行なった。
【0080】
【表1】 (*1)○:筆記性良好。△:若干のはじきが見られ
る。×:はじきが大きい。 (*2)○:加筆部分がほとんどとれない。△:加筆部
分が少しとれる。×:加筆部分がほとんどとれる。 (*3)○:ほぼ除去できる。△:若干残りがある。
×:ほとんど除去できない。 また、実施例1〜4の記録媒体の記録、加筆/除去、消
去を50回繰り返し行なったところ、発色画像、消去性
は問題なく、更に加筆/除去性も初期と変化のない結果
であった。
【0081】
【発明の効果】以上、詳細且つ具体的な説明より明らか
なように、本発明の可逆性記録媒体は加筆・定着性及び
除去特性に優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可逆性記録媒体の発色・消色特性を示
す図である。
【図2】本発明の可逆性記録媒体の層構成例を示す図で
ある。
【図3】本発明の可逆性記録媒体の一例を示す図であ
る。
【図4】本発明の可逆性記録媒体の他の一例を示す図で
ある。
【図5】本発明の可逆性記録媒体の一使用例を示す図で
ある。
【図6】本発明の可逆性記録装置の一例を示す図であ
る。
【図7】本発明の可逆性記録装置の他の一例を示す図で
ある。
【図8】本発明の可逆性記録装置の他の一例を示す図で
ある。
【図9】本発明の可逆性記録装置における通電制御手段
の一例を示す図である。
【図10】本発明の可逆性記録装置における通電制御手
段の他の一例を示す図である。
【図11】本発明の可逆性記録装置における通電制御手
段の電源回路を示す図である。
【図12】本発明における通電パルスとサーマルヘッド
の温度変化の様子を示す図である。
【図13】本発明における通電パルスの処理内容を示す
図である。
【符号の説明】
1 可逆性記録媒体 11 支持体 13 可逆性記録層 14 保護層 15 バック層 16 磁気記録層 17 書き替え記録部 18 シート 19 印刷表示部 20 磁気記録部 23 ICチップ用窪み部 231 ウェハ 232 ウェハ基板 233 集積回路 234 接触端子 235 CPU 236 ROM 237 RAM 238 入出力インターフェース 239a〜239g 記憶領域 30 出入口 31 搬送ローラ 32 ガイドローラ 33 センサ 34 磁気ヘッド 34C 制御手段 35 プラテンローラ 36 ガイドローラ 37 搬送ローラ 38 セラミックヒータ 38a 温度センサ 38C セラミックヒータ制御手段 39 ガイドローラ 40 搬送ローラ 43 センサ 44 プラテンローラ 45 搬送ローラ 46 搬送ローラ 47 搬送ローラ 48 搬送ベルト 49b 搬送路 50 搬送路 51 センサ 52 プラテンローラ 53 サーマルヘッド 53a 温度センサ 53C サーマルヘッド制御手段 55a 搬送路切換手段 55b 搬送路切換手段 56a 搬送路 56b 搬送路 57a リミットスイッチ 57b リミットスイッチ 58 搬送ベルト 59 搬送ローラ 60 ガイドローラ 61 出口 70 挿入口 71 可逆性記録媒体 72 第1搬送路 73 搬送ベルト 74 ガイドローラ 75 制御手段 76 磁気ヘッド 77 プラテンローラ 78 搬送ベルト 79 第1センサ 80 制御手段 81 第2センサ 82 制御手段 84 搬送路切換手段 85 第1搬送路 86 搬送ベルト 87 制御手段 88 サーマルヘッド 89 プラテンローラ 90 搬送ベルト 91 出口 92 第2の搬送路 93 リミットスイッチ 94 搬送ベルト TR1 トランジスタ TR2 トランジスタ TR11 トランジスタ TR12 トランジスタ L11 1次側コイル L21 2次側コイル R1 抵抗 R3 抵抗 R11 抵抗 Rx 抵抗 SM1 サーミスタ C1 コンデンサ D 整流器 SW スイッチ 103 通電量調整手段 104 入力手段 105 判定・比較手段 106 判定・比較手段 107 書換装置制御手段 108 タイマ入力手段 109 データメモリ 110 コントローラ 111 メモリ CR1 セラミックヒーター用リレー CR2 サーマルヘッド用リレー 113a スイッチ 113b スイッチ 114 サーモボリューム 115 抵抗 116 抵抗 117 コンパレータ 118 抵抗 123 コンパレータ 125 マイコン 126 交流電源 129 コンデンサ 130 タイマ制御回路 VD 電源端子 AΦ 入力ポート BΦ 入力ポート CΦ 入力ポート DΦ 出力ポート EΦ 出力ポート 141 ROM(リードオンリーメモリ 143 レジスタ部 144 データラッチ部 145 Nパルスカウンタ部 146 通電時間作成カウンタ部 147 ドライバ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/18 101A 101E G06K 19/00 J (72)発明者 立脇 忠文 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 新井 智 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 筒井 恭治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C005 JA26 JC02 JC10 KA01 KA06 KA15 KA23 KA27 KA40 LB04 LB08 LB42 LB45 LB46 NA02 NB15 PA14 PA21 QB03 TA03 TA04 TA24 2H026 AA07 AA09 BB02 BB24 DD01 DD32 DD48 DD55 DD58 FF01 FF11 FF25 GG01 GG03 5B035 BA05 BB02 BB09 CA01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繰り返し書き換え表示可能な可逆性記録
    媒体において、該可逆性記録媒体表面の蒸留水に対する
    動的後退接触角が75度以上100度以下の範囲にある
    ことを特徴とする可逆性記録媒体。
  2. 【請求項2】 表面層中にシリコン変性ポリマーを含有
    することを特徴とする請求項1に記載の可逆性記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 表面層中にフィラーを含有することを特
    徴とする請求項1又は2に記載の可逆性記録媒体。
  4. 【請求項4】 アルコール系溶剤を用いたマーカーで加
    筆および消去可能であることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の可逆性記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記フィラーがカルシウムコートされて
    いることを特徴とする請求項3に記載の可逆性記録媒
    体。
  6. 【請求項6】 前記フィラー粒子が0.3〜2.0μm
    の範囲であることを特徴とする請求項3又は5に記載の
    可逆性記録媒体。
  7. 【請求項7】 熱可逆性記録部と情報記憶部とを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の可
    逆性記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記情報記憶部が、磁気記録層またはI
    Cであることを特徴とする請求項7に記載の可逆性記録
    媒体。
  9. 【請求項9】 カード状またはシート状に加工されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の
    可逆性記録媒体。
  10. 【請求項10】 ロール状になって用いられることを特
    徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の可逆性記録
    媒体。
  11. 【請求項11】 印刷部分を有することを特徴とする請
    求項1乃至10のいずれかに記載の可逆性記録媒体。
  12. 【請求項12】 可逆記録層が、少なくとも熱の印加に
    よって着色画像を可逆的に形成し、表示を行なうもので
    あることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記
    載の可逆性記録媒体。
  13. 【請求項13】 発色開始温度よりも低い温度に加熱し
    て消色することを特徴とする請求項12に記載の可逆性
    感熱記録媒体を用いた消去装置。
  14. 【請求項14】 前記消去装置の加熱部分が、サーマル
    ヘッド、セラミックヒーター、面状ローラー、ヒートロ
    ーラーから選ばれるヒーターであることを特徴とする請
    求項13に記載の消去装置。
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