JPH08192590A - 両面表示記録媒体及び両面表示記録媒体への記録方法 - Google Patents

両面表示記録媒体及び両面表示記録媒体への記録方法

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JPH08192590A
JPH08192590A JP7024500A JP2450095A JPH08192590A JP H08192590 A JPH08192590 A JP H08192590A JP 7024500 A JP7024500 A JP 7024500A JP 2450095 A JP2450095 A JP 2450095A JP H08192590 A JPH08192590 A JP H08192590A
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Application number
JP7024500A
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English (en)
Inventor
Yasushi Suwabe
恭史 諏訪部
Minoru Koshimizu
実 小清水
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 互いに感熱記録層における画像に影響を及ぼ
すことなく記録、消去が可能な両面表示記録媒体を提供
する。 【構成】 両面表示記録媒体は、熱伝導率が低い部材か
らなる熱抵抗層2の両面にそれぞれ、熱による書き込み
及び消去が可能な部材からなる調光層1a,1bを形成
してなるもので、一方の調光層1a(又は1b)におい
て熱書き込みを行っても、その熱は熱抵抗層2により他
方の調光層1b(又は1a)に伝達され難くなってお
り、他方の調光層1b(又は1a)の表示状態が影響さ
れることがないようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱により又は熱と他の
要因との組み合わせにより画像の記録・消去が可能な可
逆性表示記録媒体に係り、特に、媒体の両面にそれぞれ
独立して画像の記録・消去が可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】情報を記録、表示する手段の一つとし
て、電子ディスプレイの普及が進む一方、情報の読み易
さ、携帯性、低コスト等の面からいわゆるハードコピー
の需要は未だ根強いものがある。このような要求に応え
ると共に、近年問題となっている紙の無駄遣いを極力少
なくするために、一時的な画像の形成ができ、且つ形成
された画像が不要となったときには消去できるようにし
た種々の可逆性記録媒体が提案されている。
【0003】可逆性記録媒体には、フォトクロミック材
料やサーモクロミック材料を用いたもの等があるが、フ
ォトクロミック材料を用いた光書き込み型の可逆性記録
媒体は、高速、高密度記録が可能であることからこの種
の記録媒体として期待されているが、記録状態の安定性
にやや欠けるという問題があり、未だ実用化には至って
いない。一方、サーモクロミック材料を用いた熱書き込
み型の可逆性記録媒体は、記録後の画像が常温放置下に
おいて安定しており、取り扱い易いこと、また、サーマ
ルヘッド等の記録デバイス技術の進歩によって、より高
画質で安価な印字システムが実現できるといった利点が
あり、今後の実用化の展開が注目されている。
【0004】このように熱による発色及び消色の制御に
は、化学的変化を利用するものと、物理的変化を利用す
るものとがあり、前者の代表的な例としては、例えば、
特開平4−50289号公報等にロイコ染料と顕色剤と
を組み合わせたものが提案されており、後者の代表的な
例としては、例えば、特開昭54−119377号公
報、特開昭55−154198号公報、特開昭63−3
17385等に高分子と有機低分子の複合膜を利用した
ものや、日刊工業新聞(1993年3月4日)等には側
鎖型高分子液晶を利用したものが提案されている。
【0005】ところが、これら熱を用いた可逆性記録媒
体は、いずれも表示面が片側だけであることが前提であ
り、両面にそれぞれ画像を記録し又は消去可能なもので
はない。このように、片面しか表示ができないとする
と、記録又は消去する度毎に対象となる面がいずれであ
るか識別する必要が生じるので使い勝手が悪い。また、
本やノートのように複数枚を束ねて使用する際、いわゆ
る見開き状態での表示ができないため、この点からも使
い勝手をより低下させるという問題があった。
【0006】このため、このような問題を解決するもの
として、例えば、特開平4−358896号公報には、
可逆性感熱記録層を支持体の両面に設けるように構成さ
れたリライト型ポイントカードが開示されている。この
カードは、プラスチックフィルム又はシート等の不透明
基板上に、アミノフェノールやアミノ安息香酸等の両性
化合物とロイコ化合物からなる感熱記録層を形成し、さ
らに保護層を積層形成してなるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たリライト型ポイントカードにおいて、サーマルヘッド
により書き込みを行う場合、感熱記録層の温度を透明、
白濁遷移温度まで加熱することが必要であるが、この熱
は記録媒体の表面の面方向及び厚みの方向に伝達される
こととなる。表面方向における熱伝導は、印字したドッ
トに隣接するドットに熱的影響を及ぼし、画質劣化の要
因となるが、サーマルヘッドの発熱面積、発熱時間を制
御等により対処できるので、比較的問題となり難い。一
方、これに対して、記録媒体の厚み方向への熱伝導は、
他方の面の感熱記録層の温度上昇を招き、他方の面の画
像に影響を及ぼす虞がある。
【0008】特に、最高濃度の画像を広い範囲に書き込
む場合や全面消去を行う場合には、サーマルヘッドを発
熱させ続けるトータル時間が長く、記録媒体の厚み方向
への多量の熱が伝達されることとなる。このため、他方
の面の感熱記録層の温度が上昇し、他方の面の画像に濁
りを生じさせたり、画像の一部が消える等、画像コント
ラストを悪化させるという問題がある。とくに、厚さ1
00μm程度の薄い両面記録媒体を実現しようとする場
合に障害となる。
【0009】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、支持体の両面に感熱記録層を有する記録媒体におい
て、互いの感熱記録層における画像に影響を及ぼすこと
なく記録、消去を行うことができる両面表示記録媒体及
び両面表示記録媒体への記録方法を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る両面表示記録媒体は、少なくとも熱の介在により発色
及び消色が生じる表示記録部材からなる2つの調光層の
間に、熱伝導率の低い熱抵抗層が少なくとも一層形成さ
れてなるものである。
【0011】請求項2記載の発明に係る両面表示記録媒
体は、少なくとも熱の介在により発色及び消色が生じる
表示記録部材からなる2つの調光層の間に、熱伝導率の
低い熱抵抗層を少なくとも一層設けると共に、この熱抵
抗層と前記調光層との間に熱伝導率の高い熱良導体層を
設けてなるものである。
【0012】請求項3記載の発明に係る両面表示記録媒
体への記録方法は、少なくとも熱の介在により発色及び
消色が生じる表示記録部材からなる2つの調光層を有し
てなる両面表示記録媒体への記録方法であって、前記両
面表示記録媒体の一方の調光層に熱書き込みを行うと同
時に、この熱書き込み部分に対応する他方の調光層側で
冷却を行うものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明においては、両面表示記録
媒体へ選択的に熱書き込みが行われ、調光層の温度が臨
界温度T1以上に上昇すると、調光層には所定の相変化
が生じ、熱書き込みを終えることができる。この熱書き
込み終了と同時に、両面表示記録媒体表面からの放熱
と、両面表示記録媒体自体への熱拡散によって、調光層
の温度はT1から室温T0へ速やかに低下してゆくことと
なるが、この温度変化において、両面表示記録媒体内の
熱伝導がその変化速度に最も影響する要因である。
【0014】一般的に物質内部の熱伝導は、温度差ΔT
と熱伝導率λに比例する一方、距離tに反比例し、熱量
qとの間には、q=ΔT×(λ/t)の関係が成立す
る。この関係は熱的に等方な物質であれば、あらゆる方
向への熱伝導に対して常に成立するものである。これを
本発明において考えると、調光層は熱的に略等方なもの
と考えられ、熱書き込み終了後も両面表示記録媒体の厚
さ方向と面方向に熱伝導が継続する。ただし、厚さ方向
への熱伝導は、熱抵抗層の存在により単位時間当たりの
伝熱量が少なく、熱抵抗層の裏面の温度は殆ど上昇しな
いこととなる。
【0015】例えば、熱抵抗層の厚さtRと熱伝導率λ
Rとの比が、調光層の厚さtと熱伝導率λとの比に対し
て、(tR/λR)=10×(t/λ)である場合、熱
抵抗層を通過する熱量は調光層へ伝導される熱量の1/
10となる。このため、両面表示記録媒体内に残留した
熱量は、調光層の表面方向へと拡散し、熱抵抗層の裏
面、すなわち、他方の調光層が存在する側の温度に影響
を与えることなく、両面表示記録媒体の温度が低下して
ゆくこととなるものである。
【0016】請求項2記載の発明においては、調光層と
熱抵抗層との間に熱良導体層が存在するため、両面表示
記録媒体の厚さ方向へ伝導される熱量は、熱抵抗層へ到
達する前に熱良導体層へ伝導される。ここで、熱良導体
層の厚さtCと熱電導率λCとの比が、熱抵抗層の厚さ
tRと熱伝導率λRとの比に対して、(tR/λR)=
100×(tC/λC)の関係があれば、熱抵抗層への
熱伝導は熱両道体層内への熱伝導の1/100となる。
【0017】このため、両面表示記録媒体内を厚さ方向
に伝わり熱良導体層まで達した熱量の殆どは、熱良導体
層を通って調光層の面方向で拡散し、熱抵抗層を通過し
て裏面、すなわち、他方の調光層が存在する側の温度に
影響を与えることなく両面表示記録媒体の温度が低下し
てゆくこととなるものである。
【0018】請求項3記載の発明においては、一方の調
光層において熱書き込みにより、その温度が臨界温度T
1以上になって、両面表示記録媒体の厚さ方向へ熱伝導
が行われても、他方の調光層の対応する箇所を冷却する
ことにより、その部分の温度が臨界温度T1に達しない
ように保持されるので、一方の調光層への熱書き込みに
より他方の調光層の表示状態が影響を受けることがなく
なるものである。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る両面表示記録媒体及びそ
の記録方法の実施例について図1乃至図18を参照しつ
つ説明する。ここで、図1は請求項1記載の発明に係る
両面表示記録媒体の第1の実施例を示す縦断面図、図2
は請求項1記載の発明に係る両面表示記録媒体の第2の
実施例を示す縦断面図、図3は請求項1記載の発明に係
る両面表示記録媒体の第3の実施例を示す縦断面図、図
4は請求項1記載の発明に係る両面表示記録媒体の第4
の実施例を示す縦断面図、図5は請求項1記載の発明に
係る両面表示記録媒体の第5の実施例を示す縦断面図、
図6は請求項1記載の発明に係る両面表示記録媒体の第
6の実施例を示す縦断面図、図7は請求項1記載の発明
に係る両面表示記録媒体の第7の実施例を示す縦断面
図、図8は請求項1記載の発明に係る両面表示記録媒体
の第8の実施例を示す縦断面図、図9は請求項1記載の
発明に係る両面表示記録媒体の第9の実施例を示す縦断
面図、図10は請求項2記載の発明に係る両面表示記録
媒体の第1の実施例を示す縦断面図、図11は請求項2
記載の発明に係る両面表示記録媒体の第2の実施例を示
す縦断面図、図12は請求項2記載の発明に係る両面表
示記録媒体の第3の実施例を示す縦断面図、図13は請
求項3記載の発明に係る両面表示記録媒体への記録方法
の第1の実施例を示す縦断面図、図14は請求項3記載
の発明に係る両面表示記録媒体への記録方法の第2の実
施例を示す縦断面図、15図は請求項3記載の発明に係
る両面表示記録媒体への記録方法の第3の実施例を示す
縦断面図、図16は請求項3記載の発明に係る両面表示
記録媒体への記録方法の第3の実施例における熱書き込
み手段の駆動タイミングを示すタイミング図、図17は
請求項3記載の発明に係る両面表示記録媒体への記録方
法の第4の実施例を示す概略構成図、図18は請求項3
記載の発明に係る両面表示記録媒体への記録方法の第5
の実施例を示す概略構成図である。尚、以下に説明する
部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明
の趣旨の範囲内で種々改変することができるものであ
る。
【0020】先ず、請求項1記載の発明に係る両面表示
記録媒体の第1の実施例について図1を参照しつつ説明
すれば、この両面表示記録媒体は熱抵抗層2を挟んで、
その両面にそれぞれ調光層1a,1bが形成されてなる
ものである。調光層1a,1bは、室温TOより高い温
度T1において、可視光線の吸収波長が変化する、すな
わち、発色若しくは白濁又は光透過率が変化する部材か
らなるものである。この部材は、発色又は消色の変化が
熱を用いることにより又は熱と他の要因との組み合わせ
によって生じ、温度T1で書き込み後、室温TOで保存し
ておいた画像を、書き込みや保存の際とは異なる加熱条
件や冷却条件によって消去でき、且つこの変化を繰り返
し利用できるものが望ましい。
【0021】このような部材としては、マトリクス高分
子樹脂中に比較的低分子の有機物を分散した媒体など
が、製造費用の安価さや印字システムを簡易に構成でき
る点から好ましい。このマトリクス高分子樹脂中に分散
させる有機材料としては、直鎖状炭化水素、直鎖状ハロ
ゲン化炭化水素類、直鎖状飽和又は不飽和脂肪族カルボ
ン酸類、直鎖状飽和又は不飽和脂肪族カルボン酸のエス
テル及びアミド類、脂肪族チオアルコール類、ハロゲン
化脂肪酸類、脂肪酸チオアルコールエステル、飽和及び
不飽和脂肪族アルコール類、フェニル基含有不飽和炭化
水素類等、公知の材料が好適である。
【0022】これらの有機材料において、直鎖に35乃
至600個の炭素、特に、72乃至300個の炭素を有
するものがより好適である。炭素数が35よりも少なく
なると、耐熱性が低下するために分解やガス化が生じ、
特性が不安定化する。また、炭素数が600よりも多く
なると、分散処理時の粘性が大きくなり過ぎるため、粒
子を正確な範囲に分散させることが困難となる。
【0023】一方、高分子マトリックス材としては、シ
リコーン系樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリイミドアミド樹脂、ポリアラミド樹脂、ポリスルホ
ン樹脂、ポリキシレン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリ
ル系樹脂、ポリカーボネイト樹脂等が好適であり、分子
量分布が5000乃至100000程度のものが使用で
きるが、特に、25000乃至50000の範囲のもの
がより好ましい。また、調光層1a,1bを形成する部
材としては、この他、ロイコ染料と顕色剤とを組み合わ
せたものでもよく、フェノール性水酸基又はカルボキシ
ル基及びアミノ基を有する両性化合物とロイコ化合物な
どが使用できる。さらには、直鎖型若しくは側鎖型の高
分子液晶を用いることもできる。
【0024】さらに、調光層1a,1bは、熱と電界と
を組み合わせることで印字・消去が行える部材から形成
してもよい。このような部材としては、スメティック液
晶或いはネマティックとコレステリックの混合液晶、ス
メティック液晶やネマティックとコレステリックの混合
液晶を高分子樹脂中に分散した液晶−高分子複合膜等が
使用できる。尚、これら液晶を主体とする調光層を表面
に垂直配向処理を施した面に接して設けた場合は、電界
の印加なしでも、加熱と冷却速度等の制御のみで透明と
白濁を可逆的に変化させることも可能であり、この場合
は印字システムがより簡単になる。
【0025】一方、熱抵抗層2は、ポリエチレンテレフ
タレートやアクリル等の樹脂、ポリウレタン等の樹脂の
発砲体、ガラス、マイカ、紙、繊維、天然ゴム等、ある
いはこれらを複合してなる部材等を用いて形成されるも
のである。この熱抵抗層2の熱伝導率は調光層1a,1
bの熱伝導率よりも低いことが必要である。調光層1
a,1bとして感熱部材を樹脂に分散したものを用いる
場合、調光層1a,1bの熱伝導率λ=0.1〜1.0
W/m・K程度であるため、熱抵抗層2の熱伝導率λR
としては、λR<0.1W/m・Kを満足することが必
要である。
【0026】このような条件を満たす部材としては、ガ
ラス(λRは約0.1W/m・K程度)等の無機物質、
空気層を小泡として含む発泡樹脂(λRは約0.05W
/m・K程度)、あるいはガラス繊維や繊維状の樹脂を
層状に加工したもの(λRは約0.05W/m・K程
度)、スペーサー樹脂を含む空気層(λRは約0.03
W/m・K程度)等が適しており、基本的には金属以外
の物質であれば利用可能である。
【0027】また、調光層1a,1bと熱抵抗層2の層
厚については、調光層1a,1bの層厚をt、熱抵抗層
2の層厚をtRとすれば、熱抵抗層2の層厚tRと熱伝
導率λRとの比が、調光層1a,1bの層厚tと熱伝導
率λとの比に対して略2倍程度あればよい。すなわち、
熱抵抗層2の層厚tRは、tR/λR>2(t/λ)の
関係を満たすものであればよい。
【0028】また、調光層1a,1bへの書き込み手段
としては、感熱プリンタに用いられているサーマルヘッ
ドによる直接書き込みの他、レーザー光線による熱書き
込みや、両面表示記録媒体に設けられた抵抗層に電流を
流すことによって発生する熱を利用するようなもの等を
用いることができる。また、調光層が熱と電界の効果に
よって、透明と白濁が可逆的に変化するようなものであ
る場合には、熱書き込み手段と共に電界印加手段も必要
となる。
【0029】電界印加手段としては、例えば、両面表示
記録媒体の両面近傍に一対の電極(図示せず)を配置
し、これら電極間に直流又は交流電圧を印加すること
で、加熱中の記録媒体に電界を作用させるようにすれば
よい。この場合、記録媒体の書き込み対象となる部分に
電界を一様に印加した状態で選択的に熱書き込みを行っ
ても、また、全体を加熱した状態で選択的に電界を印加
するようにしてもいずれでもよい。
【0030】次に、より具体的な実施例について図1乃
至図9を参照しつつ説明する。先ず、第1の実施例につ
いて、図1を参照しつつ説明すれば、調光層1a,1b
は、有機材料として1分子の平均炭素数150の直鎖状
炭化水素(粒径0.2μm乃至5μm)をポリイミド樹
脂中に均一に分散させて形成されたもので、その層厚t
は10μmとした。また、この調光層1a,1bの熱伝
導率λ=0.2W/m・Kである。
【0031】熱抵抗層2は、層厚tRを100μmと
し、熱伝導率λR=0.1W/m・Kの発砲性ポリウレ
タンにより形成されている。したがって、先に述べたt
R/λR>2(t/λ)の関係を充足するものとなって
いる。そして、上記構成の下で、サーマルヘッドにより
10回の熱書き込みと消去とを繰り返し行ったところ、
書き込みを行った調光層面と反対側の調光層の表示には
何等熱的影響が及ばず、鮮明な表示を得ることができ
た。
【0032】次に、図2を参照しつつ第2の実施例につ
いて説明する。尚、図1に示された実施例と同一の構成
要素には同一の符号を付するものとする。この実施例
は、調光層1a,1bの表面に表面保護層3a,3bを
形成したもので、この表面保護層3a,3bは、シリコ
ーン系樹脂からなり、層厚が2μmである。かかる構成
において、記録・消去を100回繰り返して行ったとこ
ろ、表面保護層3a,3bの表面には傷や磨耗等が発生
せず、良好な画像表示が可能であることが確認された。
また、勿論、記録対象なった調光層と反対側の調光層に
も影響を及ぼすことなく鮮明な表示を行うことができ
た。
【0033】次に、図3を参照しつつ第3の実施例につ
いて説明する。尚、図1に示された実施例と同一の構成
要素には同一の符号を付するものとする。この第3の実
施例は、図1に示された構成において、さらに熱抵抗層
2と調光層1a,1bのいずれか一方との間に、基体4
を設けてなるものである。この基体4は、両面表示記録
媒体として全体に剛性、いわゆる腰の強さを与えること
のできるものであればよく、例えば、樹脂、普通紙、合
成紙、布、金属板等から形成できるものである。
【0034】特に、樹脂フィルムや合成紙、布を用いる
と、可撓性を有する両面表示記録媒体とすることができ
るので、自由に折り曲げたり、切ったりできる他、基体
4の厚さ、強度を適宜選択することにより、紙に近い腰
の強さを得ることも可能であり、使い勝手を向上でき
る。一方、逆に板厚の厚い樹脂板や、金属板を用いる
と、曲げや衝撃に強く、回覧用両面表示記録媒体として
の利用に適するものとなる。
【0035】実際には、厚さ50μmのポリエチレンテ
レフタレートのフィルムを用いて基体4を形成し、厚さ
30μmの発泡ウレタンにより熱抵抗層2を形成し、調
光層1a,1bのそれぞれの表面に10μmの遮光層を
設けたもので、繰り返し記録を行ったところ良好な画像
表示を行うことができた。この例において、熱抵抗層2
と基体4とを合わせた厚さは80μmとなり、熱伝電導
率は0.1W/m・Kであり、一方、調光層1a,1b
の熱伝導率λは0.2W/m・Kであった。したがっ
て、先の層厚と熱伝導率に関する関係式tR/λR>2
(t/λ)を満たしている。
【0036】また、図2に示された実施例と同様に表面
保護層を設け、サーマルヘッドによる記録・消去を繰り
返し行っても、表面に傷や磨耗等を生ずることなく鮮明
な表示を得ることができた。
【0037】次に、図4を参照しつつ第4の実施例につ
いて説明する。尚、図1乃至図3に示された実施例にお
ける構成要素と同一のものには、同一の符号を付して用
いるものとする。この実施例は、先に図3において示さ
れた構成において設けられた基体4を用い、その両面に
それぞれ熱抵抗層2を形成してなるものである。
【0038】この実施例において、各熱抵抗層2の厚さ
は30μmに設定されており、この熱抵抗層2及び基体
4から形成される熱伝導系の熱的性質は、図3で説明し
たものと基本的に同様である。図3に示された実施例に
おいては、基体4を中心としてその表裏の熱的性質が非
対称であるため、熱抵抗層2を設けていない側の熱書き
込みに対して基体4の温度が上昇する性質がある。特
に、紙等を用いて基体4を形成した場合、紙内部の水分
の蒸発等が生じ、基体4の性質が劣化して脆くなった
り、変色したりする虞があった。
【0039】これに対して、この第4の実施例によれ
ば、表裏いずれからの書き込みに対しても、基体4への
熱的損失が少なく、繰り返し使用に対する耐久性がより
大きいものとなるという利点がある。実際に、この第4
の実施例における両面表示記録媒体に繰り返し記録を行
っても変質、変色を生ずることなく鮮明な表示を維持す
ることができた。また、図2に示されたと同様な表面保
護層を設け、サーマルヘッドによる記録・消去を行って
も、表面に傷や磨耗を生ずることなく鮮明な表示を繰り
返して行うことができた。
【0040】次に、図5を参照しつつ第5の実施例につ
いて説明する。この実施例は、熱抵抗層2を空気層とす
ると共に、この熱抵抗層2と調光層1a,1bとの間に
遮光層5を設けたものである。空気を用いた熱抵抗層2
の熱電導率λRは、0.03W/m・Kと低く、さらに
両面表示記録媒体としての厚みが薄くなるものである。
【0041】遮光層5は、厚さ50μmのガラス板から
なり、調光層1a,1bは20μmの厚さにそれぞれ形
成されている。空気を用いてなる熱抵抗層2は、2組の
遮光層5を非接触状態とするように、画像印字領域外に
スペーサ(図示せず)を設けてなるものである。
【0042】尚、画像領域内部であっても、スーペサの
一部、すなわち、50μm程度の樹脂板等を配設しても
よい。本実施例では、空気を内部の圧力と遮光層5の剛
性で保持するようにしたので、遮光層5はガラスや樹脂
板等の比較的剛性の高い部材を用いて形成される必要が
ある。
【0043】次に、図6を参照しつつ第6の実施例につ
いて説明する。この実施例は、図5に示された構成にお
いては、両面表示記録媒体としての全体的な厚みを薄く
する場合、遮光層5の剛性だけでは限界があり、その問
題を解決するものである。すなわち、空気層から成る熱
抵抗層2には、粒子状のスペーサ粒子6が配設されてな
り、他の構成は図5に示された構成と基本的に同一であ
る。
【0044】スペーサ粒子6としては、ガラスビーズ、
樹脂ビーズ等の熱伝導率が調光層1a,1bより小さ
く、熱に対して溶融しない物質であることが必要であ
る。本実施例においては、個数平均粒径が50μmのガ
ラスビーズを近接粒子間隔を粒径程度として単層に分散
して用いた。熱抵抗層2の熱伝導率は、スペーサ粒子6
を形成する部材単独の熱伝導率よりも小さく、ガラスビ
ースを用いた場合で、0.04乃至0.1W/m・Kで
ある。
【0045】遮光層5からの熱伝導は、スペーサ粒子6
との接点を介してのみしか行われないので、スペーサ粒
子6と遮光層5との接触状態を点接触状態に近づければ
近づけるほど熱抵抗層2の熱伝導率は空気の熱伝導率に
近づけることができることとなる。また、単位面積当た
りのスペーサ粒子6の個数を少なくすると、表面からの
熱は空気との熱伝達を介して裏面へ伝達されるため、熱
抵抗層2としての機能はさらに十分なものとなる。
【0046】スペーサ粒子6の分量としては、スペーサ
粒子6が単層で配置されるように分散されていることが
望ましいが、細かい粒径のものが複数の層状体に積層さ
れた構成としてもよい。ただし、遮光層5の間隙を一定
に保つ目的、すなわち、熱抵抗層2の厚さを一定に保つ
ためのスペーサとして用いる場合は、スペーサ粒子6を
単層として配設するとよい。この場合、スペーサ粒子6
は粒径の標準偏差が、個数平均粒径の10%以下であれ
ば、略均一の粒子として利用できる。この粒子を粒子間
隔が平均粒径の1/2乃至20倍程度に分散して熱抵抗
層2を形成してあれば、本実施例の効果に変わりはな
い。
【0047】本実施例の両面表示記録媒体を表裏いずれ
からも印字しても、書き込み側の面と反対側の面に影響
を及ぼすことなく印字を行うことができた。また、図2
の実施例と同様に表面保護層を設けた場合にあっても表
面に傷、磨耗を生ずることなく鮮明な表示を繰り返して
行うことができた。
【0048】この実施例の場合、熱抵抗層2が空気を含
むため、熱抵抗層2の熱伝導率が小さく、表示記録媒体
の厚さを薄くできる。また、スペーサ粒子6が移動可能
なため、表示記録媒体に可撓性を持たせることができ、
紙に近い感触を得ることができる。さらに、2つ折りに
完全に折り曲げても、折り曲げ部分の粒子がずれて、折
り曲げ部分の表示記録媒体の厚さが薄くなるため、任意
の部分で自由に折り曲げることができる。
【0049】またさらに、書き込み時にヘッドがこの両
面表示記録媒体表面に密着し、圧力が加わった場合で
も、スペーサ粒子6の剛性により熱抵抗層2の厚さを一
定に保つことができる。また、スペーサ粒子6の剛性に
より、表示記録媒体に鉛筆やペンなどで追加書き込みを
行う場合でも、破損が生じ難い。そのうえ、スペーサ粒
子6の粒径を調整することで、熱抵抗層2の厚さを簡易
に制御でき、さらに、スペーサ粒子6を挟んで表裏の材
料を接着するだけでよいので、簡易に製造が行えること
となるものである。
【0050】次に、図7を参照しつつ第7の実施例につ
いて説明する。この実施例は、遮光層5の一部を発砲さ
せ、熱抵抗層2としたものである。すなわち、遮光層5
の内部に気泡7を含ませたもので、この気泡7の部分は
熱抵抗層2として作用するようになっている。尚、気泡
7に代わってカプセル状の粒子を遮光層5に分散させて
形成しても、また、遮光層5の作製時に空気の泡を分散
あるいは発生させて形成してもよいものである。
【0051】気泡7は、硬化前の熱硬化性樹脂中に揮発
性液体や水等を混合させておき、熱による硬化と同時に
液体を気化させて作ることができるものである。遮光層
5は、例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂に多量の
空気を含ませる等の方法を用いて形成できるものであ
る。本実施例の両面表示記録媒体は、エポキシ樹脂に顔
料を分散させて着色し、遮光層としての機能を付加した
後、硬化前に空気中で十分に攪拌して樹脂内部に10μ
m乃至50μm程度の微細な空気泡を含ませた後、厚さ
80μmに成型し、硬化させてその両側に調光層となる
部材を塗布して作られたものである。このような製造方
法によれば、カプセルなどを別途作製せずに空気の気泡
を分散できるため製造容易となり、また、熱抵抗層の機
能としても十分なものが得られる。
【0052】上述のようにして作製された両面表示記録
媒体の熱抵抗層を兼ねる遮光層5の熱電導率λRは0.
08W/m・Kで、一方の面からの熱書き込みに対し
て、反対側への影響は認められず、画像の記録、消去を
繰り返し支障なく行うことができた。
【0053】次に、図8を参照しつつ第8の実施例につ
いて説明する。この実施例は、熱抵抗層2を接着層とし
て機能をも果たすようにしたものである。すなわち、遮
光層5は、2枚の着色ポリエチレンテレフタレートのフ
ィルムからなる一方、気泡7を含むエポキシ樹脂により
熱抵抗層2を形成して接着層をも兼ねるようにしたもの
である。接着層を兼ねる熱抵抗層2は、エポキシ樹脂か
らなる接着剤に、攪拌によって空気を十分含ませた後、
加熱、硬化させることで成型されるものである。
【0054】本実施例では、熱抵抗層2の厚さを20μ
m、遮光層5の厚さを30μm、調光層1a,1bの厚
さは図1の実施例と同様にそれぞれ10μmとし、全体
の厚さを100μmとした。遮光層5と熱抵抗層2にお
ける厚み方向への熱伝導率λRは、0.08W/m・K
で、先に述べた(tR/λR)>2(t/λ)の関係を
満足している。
【0055】上述のような構成を有する両面表示記録媒
体へ一方の面から熱書き込みを行ったところ、反対側へ
の影響は認められず、画像の記録、消去を何等支障なく
繰り返し行うことができた。本実施例の場合、遮光層5
は弾性を有するため、可撓性を有する両面表示記録媒体
を得ることができる。
【0056】次に、図9を参照しつつ第9の実施例につ
いて説明する。この実施例は、調光層の内部に熱抵抗層
を形成してなるものである。すなわち、調光層1a,1
bは、シリコン樹脂からなる着色高分子マトリックス材
に、高級脂肪酸を分散したものからなるもので、例えば
離型剤を塗布した基板上にフィルム状に塗布、乾燥させ
た後、基板から引き離して形成されるものである。
【0057】本実施例においては、塗布時に攪拌により
気泡7を十分に樹脂中に含ませることによって調光層1
a,1bの内部に熱抵抗層2を形成している。だだし、
表面近傍の気泡は、乾燥の際、樹脂表面から抜けてしま
い、表面張力によって表面は平らになる。したがって、
空気層は樹脂表面から10μm以上離れた内部に形成さ
れることとなり、更に底面側に調光層1bを形成すれ
ば、中央部に熱抵抗層2を配置させることができる。
【0058】完成後の本実施例における両面表示記録媒
体の厚さは100μmで、着色剤により薄いブルーに着
色された状態となり、加熱によって表面に白濁の画像を
表示することができるものである。また、調光層1a,
1bの内部には、粒径10乃至50μm程度の気泡7が
多数形成されており、このため調光層1a,1bの内部
の熱伝導率は、調光層1a,1bの表面近傍のそれより
も低くなっている。
【0059】上述の構成を有する両面表示記録媒体の一
方の面から熱書き込みを行ったところ、反対側の面への
影響は認められず、画像の記録、消去を繰り返し行うこ
とができた。尚、図2に示された実施例と同様に表面保
護層を設けても勿論よいものである。
【0060】次に、請求項2記載の発明に係る両面表示
記録媒体について図10乃至図12を参照しつつ説明す
る。尚、先に図1乃至図9において示された構成要素と
同一の構成要素には同一符号を付するものとする。先
ず、この請求項2記載の発明に係る両面表示記録媒体の
基本的構成について図10を参照しつつ述べれば、この
両面表示記録媒体は、熱抵抗層2の両面にそれぞれ熱良
導体層8a,8bが形成され、この熱良導体層8a,8
bにそれぞれ調光層1a,1bを積層してなるものであ
る。
【0061】熱抵抗層2や調光層1a,1bは、先に図
1乃至図9で示されたものと同一のものである。一方、
熱良導体層8a,8bは、その熱伝導率λCが熱抵抗層
2の熱伝導率λR及び調光層1a,1bの熱電導率λよ
り大きいことが必要である。すなわち、λR<λ<λC
の関係が成立する必要がある。
【0062】このような条件を満たす熱良導体層8a,
8bを形成する部材としては、銅(λCは約370W/
m・K程度)、アルミニウム(λCは約200W/m・
K程度)、ニッケル(λCは約60W/m・K程度)等
の金属を用いることができる。この場合、両面表示記録
媒体の面方向における熱良導電層8a,8bの熱伝導を
良好に保つ必要があるため、その層厚tCは10μm以
上必要である。
【0063】次に、この請求項2記載の発明に係る両面
表示記録媒体の第1の実施例について説明する。この第
1の実施例では、先ず、熱抵抗層2を厚さ50μmの発
砲ウレタン(λR=0.1W/m・K)から形成した。
また、熱良導体層8a,8bは、厚さ20μmのアルミ
ニウム(λC=200W/m・K)を用いて形成し、熱
抵抗層2の両面に接着した。尚、調光層1a,1bは図
1で説明した実施例と同じものを用いた。
【0064】この実施例においては、熱抵抗層2の両面
に熱良導体層8a,8bが接しているため、いずれの調
光層1a,1bから印字しても、印字による熱は調光層
1a,1bの面内で殆ど拡がることなく熱良導体層8
a,8bにより両面表示記録媒体の面方向へ伝達され、
反対側の調光層へ影響を及ぼすことなく印字が可能であ
った。また、図2に示された実施例のように表面保護層
を設け、サーマルヘッドによる記録・消去を行っても、
表面に傷や磨耗を生ずることなく鮮明な表示を繰り返し
て行うことができた。
【0065】次に、図11を参照しつつ請求項2記載の
発明に係る両面表示記録媒体の第2の実施例について説
明する。この実施例は、熱抵抗層2、熱良導体層8a,
8b及び調光層1a,1bを、基体4の両面にそれぞれ
形成してなるものである。本実施例の基体4は層厚50
μmのアクリル樹脂から形成されている。熱抵抗層2は
層厚30μmの発砲ウレタン(λR=0.1W/m・
K)から形成されている。また、熱良導体層8a,8b
は層厚20μmのアルミニウム(λR=200W/m・
K)から形成されて熱抵抗層2に接着して設けられてい
る。尚、調光層1a,1bは図1の実施例と同様の部材
から形成した。
【0066】この実施例においては、硬度のあるアクリ
ル樹脂を用いて基体4を形成しているので、全体として
いわゆる腰があり、単独の表示用あるいは回覧用の媒体
として用いても、折り曲げ等の外力に強く、破けたり破
損したりし難いという特徴を有する。
【0067】また、本実施例においては、いずれの調光
層1a,1bから印字をしても、それぞれの面における
熱は、それぞれ熱良導体層8a,8bを介して両面表示
記録媒体の面方向へ伝達されるので反対側へ熱が伝達さ
れないようにされているので、印字を行った側と反対側
への熱的影響を与えることなく印字が行える。尚、調光
層1a,1bの表面には、表面保護層3a,3b(図2
参照)を形成してもよい。
【0068】次に、第3の実施例について図12を参照
しつつ説明する。この実施例は、先に図6に示された構
成を基本とし、金属部材からなる熱良導体層8a,8b
を遮光層を兼ねるようにしたものである。すなわち、こ
の実施例では、両面表示記録媒体表面方向への熱伝導が
良いため、遮光層としての熱良導体層8a,8bを薄く
しても、裏面への影響はさらに少なくなるものである。
【0069】また、熱良導体層8a,8bは、金属製な
ので塑性流動性が極めて小さく、スペーサ粒子6が遮光
層としての熱良導体層8a,8bや調光層1a,1bへ
食い込むようなことがないため、外力に強く、長期間に
渡って熱抵抗層2の層厚が一定に保持されることとなる
ものである。
【0070】次に、請求項3記載の発明に係る両面表示
記録媒体への記録方法について図13乃至図18を参照
しつつ説明する。尚、図1乃至図12に示された実施例
と同一の構成要素については、同一の符号を付して用い
るものとし、その詳細な説明は省略することとする。先
ず、この記録方法を実施するための構成を図13を参照
しつつ説明すれば、両面表示記録媒体は、遮光層5の両
面にそれぞれ調光層1a,1bが形成され、それぞれの
調光層1a,1bには表面保護層3a,3bが形成され
てなるものである。
【0071】調光層1a,1bは、例えば、有機材料と
しての1分子の平均炭数150の直鎖状炭化水素(粒径
0.2μm乃至5μm)をポリイミド樹脂中に均一に分
散させて構成されたもので、発熱状態に応じて透明及び
白濁が生じることで画像を表示させることができるよう
になっているものである。尚、本実施例における調光層
1a,1bの厚さtは、10μmである。
【0072】本実施例の表面保護層3a,3bは、含フ
ッ素系樹脂を厚さ5μmに塗布してなるものである。ま
た、本実施例の遮光層5は黒色の顔料を分散させたポリ
エチレンテレフタレート樹脂の厚さ50μmのフィルム
からなるもので、裏面からの可視光線を遮ることができ
るものである。したがって、本実施例における両面表示
記録媒体の全体の厚さは、普通紙と略同じ80μmであ
る。
【0073】そして、一方の表面保護層3aの表面に接
するように熱書き込み手段10が、他方の表面保護層3
bの表面に接するように且つ略熱書き込み手段10の反
対側に位置するように冷却手段11が、それぞれ設けら
れている。本実施例の熱書き込み手段10は、例えば、
ガラス基板上に発熱抵抗体をくし形に配置したサーマル
ヘッドにより構成されており、発熱抵抗体への通電によ
り両面表示記録媒体の表面を選択的に発色温度T1以上
に加熱することができるものである。
【0074】また、消去のために温度T1より高い温度
T2まで加熱することも可能で、1回の書き込み周期の
中で、先ずT2まで加熱して画像を消去した後、室温TO
近傍まで冷却し、再び発色温度T1以上に加熱して画像
記録を行うようにしても構わない。さらに、両面表示記
録媒体表面を一様に温度T2まで加熱して画像を消去し
た後、室温T0近傍まで冷却する専用の消去手段を、熱
書き込み手段10の直前(図 13において熱書き込み
手段10の右側)に設けるようにしてもよい。
【0075】本実施例の冷却手段11は、直径10mm
のアルミウムからなる円筒で、図示しない両端(図13
において紙面表裏方向の端部)がベアリングによって支
持されており、円筒の中心軸の回りに回転可能となって
いるものである。そして、熱書き込み手段10と冷却手
段11は、図示されないスプリングによって両面表示記
録媒体を圧接するように保持されているものである。
【0076】また、熱書き込み手段10と冷却手段11
は、両面表示記録媒体に対して相対的に移動可能となっ
ており、両面表示記録媒体を挟んで熱書き込み手段10
の反対側に冷却手段11が位置するようになっている。
【0077】かかる構成において、書き込み速度5mm
/s、1インチ当たり300本の画像密度で画像書き込
みを行った。また、熱書き込み手段10を構成するサー
マルヘッドの印字周期は約16msであり、各印字周期
中の書き込み時間(印字パルス幅)を2ms以内とし、
冷却時間を14msとした。このような印字条件におい
て、印字中の両面表示記録媒体表面の温度は約100℃
となり、冷却時間終了までには略25℃に低下した。
【0078】そして、このような条件下で100回の書
き込み、消去を繰り返し行ったところ、書き込みを行っ
た面の裏面の表示には影響を与えることなく鮮明な表示
を得ることができた。冷却手段11は、上述した実施例
の他には、樹脂製、ゴム製、金属製、あるいはこれらの
複合した部材等を用いることができ、これらの部材を板
又は棒状に成型したものを両面表示記録媒体と接触させ
るようにすれば、いかなる構成でも構わない。
【0079】そして、剛性のある部材を用いた場合は、
両面表示記録媒体の表面位置の精度が良くなり、また、
弾性のある部材を用いた場合は、接触面積が広くなるの
で熱伝達の量が大きくなり、両面表示記録媒体の温度を
略一定に保つ効果がある。さらに金属製の部材を用いた
場合には、熱伝導率が高いため、両面表示記録媒体の裏
面に伝わってきた熱を迅速に伝達して、両面表示記録媒
体の裏面の温度を略一定に保てる。
【0080】また、冷却手段11は、例えば、樹脂製又
は金属製の板で構成し、熱書き込みが行われている間、
両面表示記録媒体の裏面側全面を接触させるような形式
であってもよい。さらに、冷却手段11は、ベルト状に
構成されたものであってもよい。この場合、冷却手段の
特定の部分が再び両面表示記録媒体と接触するまでの時
間が長くとれるので、熱容量が小さくなり、高い温度安
定性が得られるという利点がある。
【0081】またさらに、冷却効率を高めるため、冷却
手段の内部を空洞とし、気体や液体を流動可能に設けた
り、強制的に流動させるようにしてもよい。また、冷却
手段は流体を用いるものであってもよい。すなわち、例
えば、空気流を供給する手段を設け、熱書き込み部分の
反対側の面へ空気を吹き付けるようにしてもよい。さら
には、水や油等を多孔質のロールに染み込ませ、このロ
ールを両面記録表示媒体へ接触させるようにしてもよ
い。このような流体を用いた場合には、両面表示記録媒
体の温度をより安定に保つことができるという利点があ
る。
【0082】一方、熱書き込み手段10にサーマルヘッ
ド等のいわゆる接触式のものを用いた場合、両面表示記
録媒体が冷却手段11側へ押しつけられることとなるの
で、両面表示記録媒体が普通紙程度の比較的薄手のもの
であっても、安定した書き込みができるという利点があ
る。また、レーザ等の非接触式のものを熱書き込み手段
とした場合には、両面表示記録媒体を冷却手段11に密
着させることで、書き込み側の面と光学系との距離とを
精度良く保つこととなり、正確な書き込みができること
となるという利点がある。
【0083】次に、図14を参照しつつ請求項3記載の
発明に係る両面表示記録媒体への記録方法の第2の実施
例について説明する。この実施例は、書き込みを両面表
示記録媒体の両面から略同時に行えるようにしたもので
ある。尚、両面表示記録媒体は図13に示されたと同様
の構成を有するものである。すなわち、1組の熱書き込
み手段10aを両面表示記録媒体の両面にそれぞれ設け
ると共に、両面表示記録媒体を挟んで熱書き込み手段1
0と対向する位置にそれぞれ冷却手段11を設けたもの
である。
【0084】本実施例の冷却手段11は、アルミニウム
からなる棒状部材により構成されており、両面表示記録
媒体と接触する面は幅3mmの滑らかな平面に形成して
あるものである。そして、図13で説明した実施例と同
様に、両面表示記録媒体を挟んで位置する熱書き込み手
段10と冷却手段11とは、ズプリングによって両面表
示記録媒体を圧接するように保持されている。
【0085】また、熱書き込み手段10と冷却手段11
とは、両面表示記録媒体に対して相対的に移動可能とな
っており、両面表示記録媒体に対して移動しながら表裏
別々に画像印字が可能となっている。この実施例におい
ても、100回の熱書き込み、消去を行っても、書き込
みを行った面と反対側の面には影響を与えることなく、
両面共鮮明な画像表示が得られた。また、この実施例に
おいては、上側若しくは下側の同じ側に位置する熱書き
込み手段10と冷却手段11とが近接して配置するよう
になっているが、上下の熱書き込み手段10と冷却手段
11とが対向するように配置されればよく、同じ側にあ
る熱書き込み手段10と冷却手段11とは離れて配置さ
れるものであってもよい。
【0086】次に、図15及び図16を参照しつつ請求
項3記載の発明に係る両面表示記録媒体への記録方法の
第3の実施例について説明する。本実施例は、両面表示
記録媒体の両面に、それぞれ熱書き込み手段10a,1
0bを設け、この熱書き込み手段10a,10bが冷却
手段をも兼ねるようにしたものである。すなわち、一方
の熱書き込み手段10a(又は10b)が熱書き込みを
行っている間、他方の熱書き込み手段10b(又は10
a)を室温T0近傍の温度に保つことで冷却手段として
作用するようにしたものである。
【0087】図16には熱書き込み手段10a,10b
の動作タイミングを説明するためのタイミング図が示さ
れており、同図を参照しつつその動作について説明すれ
ば、先ず、同図(a)は一方の熱書き込み手段10aの
動作タイミングを、同図(b)は他方の熱書き込み手段
10bの動作タイミングを、それぞれ示すものである。
【0088】一方の熱書き込み手段10aが印字状態に
ある間、他方の熱書き込み手段10bは非印字状態に保
たれており、一方の熱書き込み手段10aが印字を終了
した時点から他方の熱書き込み手段10bによる印字開
始までの時間TAは、一方の熱書き込み手段10aの冷
却に要する時間以上に設定される必要がある。同様にし
て、他方の熱書き込み手段10bによる印字終了時点か
ら一方の熱書き込み手段10aによる印字開始までの時
間TBは、他方の熱書き込み手段10bの冷却に要する
時間以上に設定される必要がある。
【0089】本実施例においては、書き込み速度5mm
/sで1インチ当たり300本の画素密度で画像書き込
みを行った。したがって、各熱書き込み手段10a,1
0bを構成するサーマルヘッドの印字周期は約16ms
となる。また、各印字周期中の書き込み時間(印字パル
ス幅)を2ms以内とし、14msを冷却時間とした。
【0090】かかる条件の下で、印字中の両面表示媒体
の表面温度は約100℃であり、冷却時間終了までには
略25℃に低下した。そこで、片面の印字終了から反対
側の面の印字開始までの時間TA=TB=6msに設定し
て画像記録を行った結果、どちらの面からの書き込みも
反対側の面の画像に影響を及ぼすことなく鮮明な画像記
録を達成することができた。
【0091】図17には上述した書き込み手段の構成を
応用した実施例が示されており、以下、同図を参照しつ
つその内容を説明する。この実施例は、いわゆる電子情
報ブックに両面表示記録媒体等を付加した例である。す
なわち、電子情報ブック12は、複数の両面表示記録媒
体13がいわゆるバインダー状に綴じられてなるもの
で、本やノートをめくる要領で各両面表示記録媒体13
に記録されている画像情報を見ることができるようにな
っている(図17参照)。
【0092】電子情報ブック12自体は、既に実用化さ
れているもので、外部接続されるコンピュータにより情
報の入出力等が可能となっており、また、液晶表示素子
等からなる表示部(図示せず)を有して各種情報の表示
が可能となっているものである。
【0093】また、この電子情報ブック12の本体部1
2aには、情報書き換え用の熱書き込み手段10と冷却
手段11が一対の状態で、すなわち、本実施例において
は、熱書き込み手段10と冷却手段11とは、共に棒状
に形成されており、一枚の両面表示記録媒体13を挟む
ことができる程度の間隙を介して略平行に対向するよう
に構成されて設けられている(図17参照)。さらに、
この熱書き込み手段10及び冷却手段11は、いわゆる
カールコード14により電子情報ブック12の本体部1
2aに電気的に接続されている。
【0094】そして、熱書き込み手段10及び冷却手段
11の間に両面表示記録媒体13を挟むようにし、例え
ば、両面表示記録媒体13の縦方向に移動させること
で、所望の情報の書き込み及び消去ができるようになっ
ている(図17参照)。尚、冷却手段11は、先に図1
3の実施例で説明したように金属棒のみで構成してもよ
い。
【0095】この熱書き込み手段10及び冷却手段11
の走査方向を両面表示記録媒体13をめくる方向と直交
する方向とした場合、一枚の両面表示記録媒体13を例
えば、図17に示されるように両面表示記録媒体13の
上側から下側へ走査した際には、次の頁の書き込み又は
消去を行うために、熱書き込み手段10及び冷却手段1
1を次の頁の上側へ移動することなく、そのまま次の頁
の下側を熱書き込み手段10及び冷却手段11で挟むよ
うにすれば、そこから書き込み又は消去を行えるので、
無駄な操作を省くことができ、操作性がよいものとな
る。
【0096】図18には書き込み及び消去の走査方向を
変えた例が示されている。すなわち、図17に示された
実施例において、熱書き込み手段10及び冷却手段11
の走査方向は、両面表示記録媒体13をめくる方向に対
して直交する方向であったのに対し、この実施例では両
面表示記録媒体13をめくる方向と同方向としたもので
ある。
【0097】このような走査方向とした場合、書き込み
の際、一頁当たりの両面表示記録媒体13上における熱
書き込み手段10の移動距離は、図17の実施例の場合
に比較して短くて済むという利点がある。
【0098】尚、熱書き込み手段10及び冷却手段11
の走査時の移動速度と位置は、ヘッドの端部に例えば、
フォトダイオード等のセンサーを設け(図示せず)、両
面表示記録媒体13の端部に設けた位置検出用マークを
読み取れるようにすることで制御することができる(す
なわち、画像データの呼出速度とヘッドの駆動タイミン
グとが適宜制御される)。
【0099】尚、図示しないが、電子情報ブック12の
本体部12aに、熱書き込み手段10のヘッドの角度を
一定に保ちながら移動させることができるようにするた
めにガイドを設けるようにしてもよく、このようにする
ことでヘッドの位置精度を向上することができる。
【0100】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、2つの調
光層の間に熱伝導率の低い層を設け、一方の調光層にお
ける熱書き込みの熱が他方の調光層側へ容易に伝達され
ないようにしたので、他方の調光層が熱的影響を受ける
ことがなくなり、また、請求項2記載の発明によれば熱
抵抗層と調光層との間に熱伝導率の高い層を設け、熱抵
抗層側への熱の伝達よりも調光層の面方向での熱の伝達
をよりよくしたので、他方の調光層側が熱的影響をより
受け難くなり、そのため、通常の紙と同等程度の厚みを
有する表示記録媒体の両面に独立した情報の表示が可能
となる。また、このように両面での書き込みができるの
で、片面しか記録ができない従来のこの種の表示記録媒
体に比して2倍の情報量を保持することができる。
【0101】さらに、複数の両面表示記録媒体を重ね
て、書籍のように綴じた状態にした場合には、いわゆる
見開き表示が可能となり、情報の認識、比較が従来の片
面表示の記録媒体に比してより容易となる。またさら
に、印字や消去の際に、従来の片面表示のこの種の記録
媒体と異なり、対象となる面の識別が不要となり操作が
簡易となるという効果を奏するものである。
【0102】請求項3記載の発明によれば、熱書き込み
を行うと同時に、この熱書き込みを行っている面と反対
側の面の対応する部位の温度が上昇しないようにしたの
で、従来と異なり、一方の面への熱書き込みにより他方
の面への熱的影響を生ずることがなく、一枚の可逆性表
示記録媒体の両面に独立して情報の記録、消去が可能と
なり、上述した効果と同様な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1記載の発明に係る両面表示記録媒体
の第1の実施例を示す縦断面図である。
【図2】 請求項1記載の発明に係る両面表示記録媒体
の第2の実施例を示す縦断面図である。
【図3】 請求項1記載の発明に係る両面表示記録媒体
の第3の実施例を示す縦断面図である。
【図4】 請求項1記載の発明に係る両面表示記録媒体
の第4の実施例を示す縦断面図である。
【図5】 請求項1記載の発明に係る両面表示記録媒体
の第5の実施例を示す縦断面図である。
【図6】 請求項1記載の発明に係る両面表示記録媒体
の第6の実施例を示す縦断面図である。
【図7】 請求項1記載の発明に係る両面表示記録媒体
の第7の実施例を示す縦断面図である。
【図8】 請求項1記載の発明に係る両面表示記録媒体
の第8の実施例を示す縦断面図である。
【図9】 請求項1記載の発明に係る両面表示記録媒体
の第9の実施例を示す縦断面図である。
【図10】請求項2記載の発明に係る両面表示記録媒体
の第1の実施例を示す縦断面図である。
【図11】請求項2記載の発明に係る両面表示記録媒体
の第2の実施例を示す縦断面図である。
【図12】請求項2記載の発明に係る両面表示記録媒体
の第3の実施例を示す縦断面図である。
【図13】請求項3記載の発明に係る両面表示記録媒体
への記録方法の第1の実施例を示す縦断面図である。
【図14】請求項3記載の発明に係る両面表示記録媒体
への記録方法の第2の実施例を示す縦断面図である。
【図15】請求項3記載の発明に係る両面表示記録媒体
への記録方法の第3の実施例を示す縦断面図である。
【図16】請求項3記載の発明に係る両面表示記録媒体
への記録方法の第3の実施例における熱書き込み手段の
駆動タイミングを示すタイミング図である。
【図17】請求項3記載の発明に係る両面表示記録媒体
への記録方法の第4の実施例を示す概略構成図である。
【図18】請求項3記載の発明に係る両面表示記録媒体
への記録方法の第5の実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1a,1b…調光層、 2…熱抵抗層、 3a,3b…
表面保護層、 4…基体、 5…遮光層、 6…スペー
サ粒子、 7…気泡、 8a,8b…熱良導体層、 1
0…熱書き込み手段、 11…冷却手段、12…電子情
報ブック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも熱の介在により発色及び消色
    が生じる表示記録部材からなる2つの調光層の間に、熱
    伝導率の低い熱抵抗層が少なくとも一層形成されてなる
    ことを特徴とする両面表示記録媒体。
  2. 【請求項2】 少なくとも熱の介在により発色及び消色
    が生じる表示記録部材からなる2つの調光層の間に、熱
    伝導率の低い熱抵抗層を少なくとも一層設けると共に、
    この熱抵抗層と前記調光層との間に熱伝導率の高い熱良
    導体層を設けてなることを特徴とする両面表示記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 少なくとも熱の介在により発色及び消色
    が生じる表示記録部材からなる2つの調光層を有してな
    る両面表示記録媒体への記録方法であって、 前記両面表示記録媒体の一方の調光層に熱書き込みを行
    うと同時に、この熱書き込み部分に対応する他方の調光
    層側で冷却を行うことを特徴とする両面表示記録媒体へ
    の記録方法。
JP7024500A 1995-01-20 1995-01-20 両面表示記録媒体及び両面表示記録媒体への記録方法 Pending JPH08192590A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003005162A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Katsumi Yoshino 紙液晶デバイス
JP2005266191A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Fuji Xerox Co Ltd 電子ペーパーシステム

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