JPH0721342Y2 - 反復印字可能なカード - Google Patents

反復印字可能なカード

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JPH0721342Y2
JPH0721342Y2 JP1988121579U JP12157988U JPH0721342Y2 JP H0721342 Y2 JPH0721342 Y2 JP H0721342Y2 JP 1988121579 U JP1988121579 U JP 1988121579U JP 12157988 U JP12157988 U JP 12157988U JP H0721342 Y2 JPH0721342 Y2 JP H0721342Y2
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JP
Japan
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card
recording layer
layer
printing
heat
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JP1988121579U
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JPH0244071U (ja
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敏 武内
満 多気田
由利 大木
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はカードに関し、更に詳しくはカード表面におい
て目視可能な各種情報を書き込み及び消去が繰り返し可
能なカードに関する。
(従来の技術) 従来、テレホンカード、乗車券購入用カード、ハイウェ
ーカード、キャッシュカード、IDカード、ICカード、会
員証カード等各種のカードが広く使用されている。
これらのカードの多くは各種情報を記録したものであ
り、一部の情報が目視可能な場合も存在するが、多くの
情報はカードに設けた磁気記録層又はIC等に記録されて
いる。
上記各種カードにおいて、磁気記録層中に記録された情
報及び使用の都度新たに記録された情報の変化の一部を
目視可能にすることが望ましい場合がある。
例えば、1例としてテレホンカードの場合には、使用者
は使用の都度その使用度数(すなわち残度数)を肉眼で
知ることが望ましい。又、乗車券購入カードの場合には
使用の都度カードに残っている残額を知ることが望まし
く、又、ハイウェーカードの場合には、利用した日付等
も目視可能に記録されることが望ましい。この様な要求
に対しては従来はカードにパンチ孔を設けて凡その目安
が解る様になっている。又、カード表面にサーマルヘッ
ド等の記録手段によって目視情報を記録する方式が採用
されている。又、別の方式としては光や熱で色変化を起
すホトクロミック材料やサーモクロミック材料による記
録も提案されている。
(考案が解決しようとしている問題点) 上記の如き目視情報をパンチングによって表わす場合に
は詳細な情報の表示は不可能であり、凡その目安を単に
表示するに過ぎない。一方、サーマルベッド等により不
可逆的に記録する方式ではカード自体の表面積が小さい
ためやはり表示情報は当然制限され、表示情報を多くす
べく表示文字を小さくすると目視自体が困難になる。
又、この様な欠点を解決する方法として繰返し書き込み
及び消去が可能なホトクロミック材料やサーモクロミッ
ク材料を記録層に用いる方法も提案されているが、この
方法は材料のメモリー性、耐光性及び耐熱性等が低く耐
久性に問題があり、実用化には遠い。
従って、本考案の目的は、カード表面に耐久性に優れた
多くの目視情報を繰り返し表示できる新規なカードを提
供することである。
(問題点を解決するための手段) 上記目的は以下の本考案によって達成される。
すなわち、本考案は、カード基材表面の少なくとも一部
に、磁気記録層を介して、熱により透明状態と白濁状態
とが相変化として可逆的に変化し、且つ常温で上記2形
態が保持できるポリマー組成物からなる可逆性感熱記録
層および光硬化性架橋樹脂からなる透明保護層を積層形
成したことを特徴とする反復印字可能なカードである。
(作用) カード基材表面の少なくとも一部に反復記録及び消去が
可能な感熱記録層を設けることにより、小面積のカード
上に多くの情報の繰返し表示が可能となる。
又、好ましい実施態様においては、感熱記録層の下面に
着色層を設けることにより印字を鮮明且つ見易くするこ
とができる。更に着色層を磁気記録層とすることによ
り、製造工程が省略できるとともに、磁気記録層の良好
な熱伝導性により印字がシャープとなり解像度が向上す
る。
又、本考案では、感熱記録層の表面に耐熱性透明保護層
を設けることにより、サーマルヘッドによる凹凸の発生
がなく、乱反射による印字の不鮮明性が解消される。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本考案を更に詳しく説明
する。
本考案において使用するカードとは、従来公知のカード
そのものでよく、例えば、テレホンカード、乗車券購入
用カード、ハイウェーカード、キャッシュカード、IDカ
ード、ICカード、会員証カード等各種のカード基材の構
成がそのまま使用できる。
又、本考案で使用する感熱記録層とは、例えば、特開昭
54-119377号公報、同55-154198号公報、同61-258853号
公報、同58-7683号公報、同57-109695号公報、同57-820
86乃至82088号公報等において知られた材料であり、こ
れらの材料は熱により透明状態と白濁状態とが可逆的に
変化し、且つ常温で上記2形態が保持できるポリマー組
成物である。例えば、これらの材料は常温より高い温度
T1以上に加熱後冷却すると白濁し、且つ常温より高く且
つT1より低い温度T2に加熱後冷却すると透明となる。
従ってこれらのポリマー組成物から感熱記録層を形成
し、この層をT1より低く且つ常温より高い温度T2に加熱
後冷却すると全体が透明なフイルムとなり、この透明フ
イルムにサーマルヘッド等によりT1以上の温度で印字す
ると白濁による白色文字が形成される。文字を形成後に
全面を再度T2の温度に加熱するとこれらの文字は消去さ
れ、再度T1の温度で印字可能となる。又、逆に全体をT1
温度で白濁させ、T2温度で抜き文字状に印字することも
できる。
以上の如き物性を有するポリマー組成物はいずれも本考
案において使用可能であるが、好ましい具体例として
は、例えば、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル系共重合体、
塩化ビニリデン系共重合体、ポリエステル等の熱可塑性
樹脂をマトリックス材とし、このマトリックス材中に炭
素数10乃至30の飽和或いは不飽和脂肪酸、それらのエス
テル、マミド又はアンモニウム塩等の有機低分子物質を
分散させたものである。上記マトリックス材料と有機低
分子物質との使用比率は、重量比で3:1乃至16:1、好ま
しくは6:1乃至12:1の範囲である。
本考案の反復印字可能なカードは、カード基材の表面の
少なくとも一部に上記のポリマー組成物からなる感熱記
録層を設けたものであり、具体例としては、例えば、第
1図及び第2図示の例が挙げられる。
第1図示の例は、テレホンカード等のプリペードカード
に応用した例であり、この例ではポリエステル製カード
基材1(厚み100乃至300μm)の表面に感熱記録層2
(厚み2乃至40μm)が設けられている。又、好ましい
例では印字により生じた可視画像のコントラストを高め
るために感熱記録層2とカード基材1との間に着色層3
(任意の厚みでよい)を設けることができる。
この着色層3を、例えば、黒色にすると白濁印字の場合
には黒のバックグラウンドに白い文字が印字され、一
方、透明印字の場合には白のバックグラウンドに黒の文
字が印字され、他の色相に着色した場合には夫々対応し
た色相の文字及びバックグラウンドとなる。又、逆にカ
ード基材の表面を白色に着色しておいて、感熱記録層自
体を着色しておくことも可能である。勿論、カード基材
自体が着色されている場合には感熱記録層の着色は別の
色相が好ましい。
更に感熱記録層2の耐久性を向上させるためにその表面
に透明なポリエステル樹脂やアクリル樹脂等からなる保
護層4(厚み1乃至8μm)を設け、特にこれらの保護
層を光硬化性架橋樹脂から形成することによって、カー
ドの感熱記録層の表面が硬度、強度及び可撓性に優れ、
印字時のサーマルヘッドによる凹凸の発生がなくなり、
凹凸による乱反射が解消されるので一層優れた品質の印
字が可能となるので好ましい。又、感熱記録層2の接着
性を良好にするために感熱記録層2とその下地との間に
接着層5(厚みは任意でよい)を設けることもできる。
又、本考案の好ましい実施態様では、カード基材1とし
て磁気記録層6を有するものを用いる場合には、この磁
気記録層6自体が着色しているために、磁気記録層6と
着色層3とを兼ねさせることができる。この様な磁気記
録層6は熱伝導性に優れているため、印字時に加えられ
る熱の拡散が良好で印字部が急冷される結果、印字がシ
ャープとなり解像度に優れた印字が得られる。勿論磁気
記録層6の上に着色層3を形成してもよい。
以上の如くカード基材上に形成する感熱記録層、着色
層、保護層、接着層及び磁気記録層は夫々カード基材の
両面の全部、片面の全部、1部、或いは埋め込みの如く
その面積及びその設置場所は特に限定されず、夫々のカ
ードの使用目的に適合させて設ければよい。
第2図示の具体例は、キャッシュカード、IDカード、会
員証カード等の如くカード基材が硬質塩化ビニル樹脂か
らなるカードの例であり、この例ではセンターコア層7
(厚み280乃至660μm)及びその両面のオーバーシート
8(厚み50乃至100μm)とからなるカード基材10の一
方のオーバーシート8中に感熱記録層を埋め込んだ例を
示しており、この様にすれば、カード全体の表面を均一
にすることが出来、より良好な印字が得られる。感熱記
録層2、着色層3、保護層4、接着層5、磁気記録層6
及びそれらの組合せや設置面積、設置場所等の構成は前
記第1図示の例と同様に種々の態様が可能である。又、
基材は厚型でも薄型でもよい。
以上の如き本考案の反復印字可能なカードは、適当なカ
ード基材を用意し、その表面に印刷方法、転写方法等の
常用の手段により、上記の夫々の層を形成することによ
って得られる。
又、上記本考案のカードには感熱記録層以外に、従来公
知の各種印刷や装飾或いはエンボス文字等が形成されて
いてもよいのは当然である。
(効果) 以上の如き本考案によれば、カード表面の少なくとも一
部に反復記録及び消去が可能な感熱記録層を設けること
により、小面積のカード上に多くの情報の繰返し表示が
可能となる。
又、好ましい実施態様においては、感熱記録層の下面に
着色層を設けることにより印字を鮮明且つ見易くするこ
とができる。更に着色層を磁気記録層とすることによ
り、製造工程が省略できるとともに、磁気記録層の良好
な熱伝導性により印字がシャープとなり解像度が向上す
る。
又、別の好ましい実施態様では、感熱記録層の表面に耐
熱性透明保護層を設けることにより、サーマルヘッドに
よる凹凸の発生がなく、乱反射による印字の不鮮明性が
解消される。
(実施例) 次に実施例により本考案を更に具体的に説明する。尚、
文中部又は%とあるのは特に断りの無い限り重量基準で
ある。
実施例1 片面に磁気記録層が形成された厚み200μmの白色ポリ
エステルフイルムの他方の面に、文字や絵柄等をオフセ
ット印刷方式にて印刷した。
一方、塩化ビニリデン−アクリルニトリル共重合体のテ
トラヒドロフラン30%溶液60部に、べヘン酸のテトラヒ
ドロフラン5%溶液10部を加えて混合物を得た。この混
合物を上記の磁性材料層の上にワイヤーバーにて塗布
し、乾燥させて膜厚10μmで不透明白色状態の感熱記録
層を形成し本考案の反復印字可能なカードを得た。
次にこのカードを65℃の雰囲気に加熱後冷却して感熱記
録層を透明な状態にしたところ、下層の磁気記録層が黒
色に見える様になった。
この透明な感熱記録層にサーマルヘッド(抵抗320Ω)
を用いて、印加電圧10V及び印加時間3msecの条件により
印字したところ、印字部分が不透明白色に変化し、印字
文字が明瞭に読めた。この印字されたカードを表面温度
65℃の加熱ロール2本の間を通過させ放冷したところ、
全面が透明となって白色文字は消滅し、下層の磁気記録
層の黒色が見える状態すなわち消去状態となった。以上
の書き込み及び消去を100回繰り返しも、書き込み及び
消去の性能に変化は認められなかった。
実施例2 実施例1における感熱記録層の表面に、ウレタンアクリ
レート系紫外線硬化性樹脂を塗布し紫外線照射により硬
化させ、厚み5μmの透明保護層を形成し、本考案の反
復印字可能なカードとした。このカードの場合には実施
例1のカードに比較して書き込み時に接触するサーマル
ヘッドの痕跡の発生が著しく少なく、一層解像性の高い
印字が可能であった。
実施例3 厚み500μmの白色硬質塩化ビニル樹脂シートのセンタ
ーコアと、その上下に厚み100μmの透明硬質塩化ビニ
ル樹脂のオーバーシートを一枚づつ重ねて置き、プレス
機を用いて150℃、120kg/cm2の条件で30分間加熱加圧し
て一体化し、記録材料を埋設するための凹部を形成し
た。
次に実施例1により得た磁気記録層上に熱記録層を設け
た記録材料を上記の塩化ビニル樹脂シートの凹部に嵌込
み、本考案の反復印字可能なカードとした。このカード
は実施例1と同様な効果を奏した。
【図面の簡単な説明】 第1図及び第2図は本考案の好ましい実施態様のカード
の断面を図解的に説明する図である
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−39376(JP,A) 特開 昭57−82086(JP,A) 特開 昭52−114333(JP,A) 特開 昭62−11680(JP,A) 特開 昭59−26291(JP,A) 特開 昭58−201691(JP,A) 実開 昭61−105178(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カード基材表面の少なくとも一部に、磁気
    記録層を介して、熱により透明状態と白濁状態とが相変
    化として可逆的に変化し、且つ常温で上記2形態が保持
    できるポリマー組成物からなる可逆性感熱記録層および
    光硬化性架橋樹脂からなる透明保護層を積層形成したこ
    とを特徴とする反復印字可能なカード。
  2. 【請求項2】カード基材が硬質ポリ塩化ビニル製である
    請求項1に記載のカード。
JP1988121579U 1988-09-19 1988-09-19 反復印字可能なカード Expired - Lifetime JPH0721342Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988121579U JPH0721342Y2 (ja) 1988-09-19 1988-09-19 反復印字可能なカード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988121579U JPH0721342Y2 (ja) 1988-09-19 1988-09-19 反復印字可能なカード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0244071U JPH0244071U (ja) 1990-03-27
JPH0721342Y2 true JPH0721342Y2 (ja) 1995-05-17

Family

ID=31368712

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988121579U Expired - Lifetime JPH0721342Y2 (ja) 1988-09-19 1988-09-19 反復印字可能なカード

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Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52114333A (en) * 1976-03-23 1977-09-26 Ricoh Co Ltd Heat-sensitive recording type magnetic sheet and card having sheet
JPS5782086A (en) * 1980-11-08 1982-05-22 Ricoh Co Ltd Heat sensitive recording material
JPH047991Y2 (ja) * 1984-12-17 1992-02-28
JPH0822622B2 (ja) * 1986-08-05 1996-03-06 株式会社リコー 感熱記録材料

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JPH0244071U (ja) 1990-03-27

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