JP2001109074A - 画像複写装置 - Google Patents

画像複写装置

Info

Publication number
JP2001109074A
JP2001109074A JP28687999A JP28687999A JP2001109074A JP 2001109074 A JP2001109074 A JP 2001109074A JP 28687999 A JP28687999 A JP 28687999A JP 28687999 A JP28687999 A JP 28687999A JP 2001109074 A JP2001109074 A JP 2001109074A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
image
display
layer
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28687999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3733805B2 (ja
Inventor
Minoru Koshimizu
実 小清水
Hideo Kobayashi
英夫 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP28687999A priority Critical patent/JP3733805B2/ja
Publication of JP2001109074A publication Critical patent/JP2001109074A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3733805B2 publication Critical patent/JP3733805B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Projection-Type Copiers In General (AREA)
  • Light Sources And Details Of Projection-Printing Devices (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードコピー形態のシート状複写物が高速に
得られ、手軽で携帯性に優れると共に、複写画像を消去
することなく複数の複写物を作成しうる薄型で軽量な小
型画像複写装置を提供する。 【解決手段】 反射画像原稿方向に出射光の指向性が高
められるように構成された光透過性の導光板と該導光板
に一体的に備えられた光源とを含むフロントライト型照
明手段と、前記導光板の少なくとも一方の側の表面に対
向して配置され、反射画像原稿面からの反射光を結像焦
点面に結像する2次元レンズアレイと、基板上に少なく
とも光感応性層及び表示層が設けられ、前記光感応性層
が結像焦点面と一致する位置に着脱可能に備えられたシ
ート状の表示記録媒体とを含む画像複写装置。表示層
が、コレステリック液晶素材を含有する態様が好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光感応性層及び表
示層を有する書換可能な表示記録媒体を備え、印刷物等
の反射画像原稿に照射された光の反射光を前記光感応性
層に結像し、前記表示層に反射画像原稿を複写し記録を
行う画像複写装置に関し、詳しくは、装置全体が簡易か
つ軽量であり、高速にハードコピー形態の複写物を作成
しうる、携帯性のある小型画像複写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷物等の反射画像原稿を複写する代表
的な装置としては、原稿を照明した反射光を結像光学系
によって、予め帯電した光導電性を示す誘電体表面に直
接結像し、その像面上に静電潜像を形成して、前記誘電
体と逆極性に帯電、或いは、電荷注入された着色粉体等
により顕像化する、アナログ方式の電子写真プロセスが
一般的に知られている。前記アナログ方式の電子写真プ
ロセスは、画像処理による画質向上等を理由に急速に普
及した、イメージセンサーとレーザー露光等の組合わせ
よりなるディジタル方式の電子写真プロセスに比べ、複
雑なデータ処理やデータメモリ等を必要とせず、高精細
な画像を安価に、かつ高速に複写しうるメリットを有す
る。このメリットは、記述の通り、原稿の照明から反射
光の結像までが直接繋がったプロセスになっていること
に大きく依存している。また、この直接的なプロセスの
特徴を最大に生かした複写装置として、例えば、特開昭
61−42631号や特開昭61−264331号にお
いて、文書の像が受光装置上に完全な全体的潜像として
形成される全フレーム型複写機が開示されている。
【0003】これらは、結像光学系に2次元的なレンズ
アレイを採用し、プラテン上の文書原稿を2次元的に均
一露光して文書全体を一括して、予め帯電しておいた光
導電性を示す誘電体表面に結像できることから、従来の
単レンズを直列に組合わせる装置に比べ小型化が可能
で、かつ高速な潜像形成が行えるという利点を有する。
しかし、これらの電子写真技術は、最終的には露光によ
って形成された誘電体上の潜像に、帯電若しくは電荷注
入された着色粉体を付着させ、さらに紙面上にそれらを
転写し、定着することでハードコピー形態の複写画像を
得るものであるため、装置全体のサイズを手に持てる程
度にまで小型化することは困難であった。また、2次元
的な露光による潜像形成は瞬間的であっても、着色粉体
による顕像化プロセスがさらに必要であるため、複写画
像を瞬時に入手することは不可能であった。
【0004】一方、上記電子写真装置とは別に、2次元
的なイメージセンシング機能と表示機能とを一体的に備
えた画像読取表示装置が、特開平5−276313号に
開示されている。この画像読取表示装置は、反射画像原
稿に照射した2次元的な露光に対する反射光をマトリク
ス電極により画素化された強誘電液晶層で受けて表示を
行うと同時に、強誘電液晶層の分極電流の変化を検出し
てデータのディジタル的な読み出しを行うもので、原稿
照射光を直接表示に反映させているため、瞬時に反射物
の複写画像を得ることができる。また、読み取り画像は
ディジタル化されたデータとして加工に優れるという長
所もある。
【0005】しかし、イメージセンシング機能を併せ持
つ表示部分は画素化されているため、複写できる画像の
解像度は、その画素密度に制約されてしまう等の欠点が
ある。さらに、アナログ的な電子写真複写機のように、
単純に画像の複写を行う用途として用いるには、マトリ
クス電極形成などの加工や、それらを駆動する回路等を
必要とするため、装置の複雑化やコストアップに繋が
る。
【0006】また、表示層が読み取り装置と一体化され
ており、紙のハードコピーと同様に操作上の利便性が高
いシート状の複写物を得ることは不可能であり、一度に
表示できる複写画像も、常に表示画面の一枚のみである
という制約があり、複写物を並べて閲覧する等の使い方
はできなかった。
【0007】上記の通り、ハードコピー形態の複写物を
高速に作成でき、手軽に持ち運べる等の携帯性に優れる
とともに、読み取り装置と一体化された表示層のように
複写画像を消去することなく、複数の複写物を作成しう
る、薄型で軽量な小型画像複写装置は、未だ提供されて
いないのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明は、小型、薄型かつ軽量であっ
て、反射画像原稿の一部若しくは全部を複写して高速に
ハードコピー形態の複写物を作成しうる、携帯性に優れ
た画像複写装置を提供することを目的とする。また、本
発明は、書換可能で、読み取り装置と一体化された表示
層のように複写画像を消去することなく、複数の複写物
を作成しうる画像複写装置を提供することを目的とす
る。さらに、本発明は、簡易な構造で高速に複数の複写
物を作成しうる、安価な画像複写装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は以下の通りである。即ち、 <1> 反射画像原稿方向に出射光の指向性が高められ
るように構成された光透過性の導光板と、該導光板の一
方の側端に備えられた光源と、を含んで構成されたフロ
ントライト型照明手段と、前記導光板の少なくとも一方
の側の表面に対向して配置され、反射画像原稿面からの
反射光を結像焦点面に結像する2次元レンズアレイと、
光透過性の基板上に少なくとも光感応性層と表示層とが
積層され、かつ前記2次元レンズアレイにより結像され
る結像焦点面と前記光感応性層の表面とが一致する位置
に、着脱可能に2次元レンズアレイに対し離間して配置
された、シート状の表示記録媒体とを含んで構成された
ことを特徴とする画像複写装置である。
【0010】<2> 2次元レンズアレイと対向しない
側の導光板の表面を反射画像原稿の表面に密着させた時
に、2次元レンズアレイにより結像される反射光の焦点
が結像焦点面と一致可能なように導光板を配置した前記
<1>に記載の画像複写装置である。
【0011】<3> 2次元レンズアレイと表示記録媒
体との間に、光透過性の支持プレートを、該支持プレー
ト上に表示記録媒体をその光感応性層が表示層に対して
支持プレート側に位置する向きに積載した時に、2次元
レンズアレイにより結像される反射光の焦点が結像焦点
面と一致可能なように、配置した前記<1>又は<2>
に記載の画像複写装置である。
【0012】<4> 支持プレートが、反射画像原稿方
向に出射光の指向性が高められるように構成された光透
過性の導光板と、該導光板の一方の側端に備えられた光
源と、を含んで構成されたフロントライト型照明手段を
兼ねる前記<3>に記載の画像複写装置である。
【0013】<5> 表示記録媒体が、互いに対向する
2枚の光透過性の電極基板間に、少なくとも光感応性層
とメモリ性を有する表示層とを積層配置して構成され、
さらに、前記表示記録媒体の電極基板に電圧を印加しう
る電圧印加手段を備えた前記<1>〜<4>のいずれか
に記載の画像複写装置である。
【0014】<6> メモリ性を有する表示層が、コレ
ステリック液晶素材を含有する前記<5>に記載の画像
複写装置である。
【0015】<7> 光感応性層が、有機材料よりな
る、電荷発生層、電荷輸送層及び電荷発生層をこの順に
積層してなる積層構造を有してなる前記<5>又は<6
>に記載の画像複写装置である。
【0016】前記<1>に記載の本発明の画像複写装置
によれば、印刷物等の反射画像原稿の表面が照射される
と、その反射画像原稿からの反射光が、光感応性層と表
示層とを有してなるシート状の表示記録媒体の前記光感
応性層に結像されることにより、前記表示層に反射画像
が容易に複写されるので、特に従来の電子写真方式の複
写機のように着色紛体等の着色材料によって顕像化する
ことなく、高速かつ簡易に複写が行える。
【0017】原稿への光照射、反射像の結像及び記録
(複写)が、薄板状に組合わされた一体構造を成すの
で、手軽に移動し、複写しようとする反射画像原稿上に
置くだけで原稿面に密着させることができ、その一部若
しくは全部を容易に複写できる。
【0018】また、複写記録を担う表示記録媒体を着脱
可能に配置したため、上述のようにして複写記録した
後、装置より取り外してシート状のハードコピー形態の
複写物として取り扱えるとともに、複数の表示記録媒体
を使用し順じ装着することにより、一旦作成した複写画
像を消去することなく、複数の複写物を作成することで
きる。
【0019】しかも、本発明の画像複写装置は簡易な構
造で構成されるので、薄型化、軽量化及び小型化が容易
に行え、画像複写装置全体を容易に手で持ち運ぶことの
できる携帯性を有し、また装置の低コスト化も可能であ
る。
【0020】前記<2>に記載の本発明の画像複写装置
よれば、フロントライト型照明手段を構成する導光板が
原稿と密着させる支持台として機能し、該導光板の厚み
は、2次元レンズアレイの導光板と対向する側のレンズ
面から、原稿と接する側の導光板表面までの距離が、2
次元レンズアレイの導光板と対向しない側のレンズ面か
ら、該レンズ面より表示記録媒体方向に出射された反射
光が結像される結像焦点面までの距離と光学的に等しく
なるように設定されるので、単に複写しようとする反射
画像原稿上にその導光板と接するように置く等して導光
板の表面に密着させるだけで、位置決め等の煩雑な他の
作業を要することなく、原稿面の浮き上りを防止すると
共に、2次元レンズアレイからの反射光の焦点を、結像
焦点面となる光感応性層と合焦し得、即ち、2次元レン
ズアレイより結像される反射光の焦点位置を容易に決定
することができる。従って、簡易な操作で画像ボケ等の
ない高精細な複写画像を得ることができる。
【0021】前記<3>に記載の本発明の画像複写装置
によれば、2次元レンズアレイと表示記録媒体との間
に、さらに光透過性の支持プレートを装置本体側、即
ち、2次元レンズアレイ側に固定配置し、該支持プレー
トが表示記録媒体の支持台として機能し、かつ該支持プ
レートの厚みが、前記<2>の場合と同様、2次元レン
ズアレイの導光板と対向する側のレンズ面から、原稿と
接する側の導光板の表面までの距離が、2次元レンズア
レイの導光板と対向しない側のレンズ面から、該レンズ
面より表示記録媒体方向に出射された反射光が結像され
る結像焦点面までの距離と光学的に等しくなるように設
定されるので、前記支持プレート上に表示記録媒体を、
その光感応性層が表示層に対して支持プレート側に位置
する向きに密着して積載するだけで、2次元レンズアレ
イより結像される反射光の焦点位置を容易に決定でき、
画像ボケ等のない高精細な複写画像をより簡易な操作で
得ることができる。
【0022】しかも、表示記録媒体は支持プレート上に
積載されるので、本発明の画像複写装置に装着する表示
記録媒体はシート(薄板)状の媒体であるが、例えば、
表示記録媒体をその側端部でのみ支持するような構造の
場合に懸念される、表示記録媒体自体の湾曲を抑え、焦
点ズレによる画像のボケ等を防止してより高精細な画像
を安定に複写することができる。
【0023】前記<4>に記載の本発明の画像複写装置
によれば、前記支持プレートとしてフロントライト型照
明手段を用いることにより照明機能をも兼ね備えたの
で、反射画像原稿の表面への出射光量を増大させること
が可能であり、より高感度にかつ高精細に複写すること
ができる。特に、濃色で低コントラストな領域の多い画
像や高濃度画像のように、反射光量が比較的小さい、又
は反射光量差の小さい反射画像原稿を複写する場合な
ど、十分な光量を確保して、鮮明で高コントラストな画
像を形成することができる。
【0024】前記<5>に記載の本発明の画像複写装置
によれば、複写機能を担う表示記録媒体を、一対の光透
過性の電極基板間に少なくとも光感応性層とメモリ性を
有する表示層とが積層状態で挟持された構成とし、該表
示記録媒体の前記電極基板に電圧を印加しうる電圧印加
手段を別途装置内に備えたので、反射画像原稿からの反
射光が、2次元レンズアレイを介して前記表示記録媒体
を構成する光感応性層の表面に結像されると、その画像
形状に従って光感応性層内に電荷が発生して画像様に電
界を生じ、該電界により表示層に画像が複写(メモリ)
される。従って、容易に書き換えができ、しかも複数回
の書き換えが可能であり、その書換による表示記録媒体
の劣化もほとんどない。
【0025】前記<6>に記載の本発明の画像複写装置
によれば、メモリ性を有する表示層をコレステリック液
晶素材を含んで構成したことにより、表示層にかかる電
界を適宜変えることにより容易に書き換えが可能である
とともに、記録後の画像も十分な保持安定性を有する。
【0026】しかも、その表示モードとして、液晶分子
が、表示層面と平行に配向して強い光反射性を有するプ
レーナ配列と、表示層面と垂直に配向して弱い後方散乱
性を有する光透過性のフォーカルコニック配列と、の2
つの光反射率の異なる双安定状態を、電極にバイアス電
圧を与えながら光感応性層に入射される光量に応じて切
り替え表示する、選択反射特性を利用した表示モードを
選択した場合には、原稿の反射画像原稿を、より高コン
トラストに、かつ鮮明に複写記録することができので好
ましい。
【0027】前記<7>に記載の本発明の画像複写装置
によれば、光感応性層を、有機材料を用いた、第一の電
荷発生層、電荷輸送層、第二の電荷発生層がこの順に積
層されてなる積層構造を含んだ構成としたので、光に対
する良好な感度特性を有し、表示層での表示を高感度か
つ高精度に行える。また、汎用の液晶素材などを表示層
に使用する場合に、AC(交流)駆動が可能になり、液
晶表示層の劣化の原因となるDC(直流)成分の印加を
回避できる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の画像複写装置は、反射画
像原稿方向に出射光の指向性が高められるように構成さ
れた光透過性の導光板と、該導光板の一方の側端に備え
られた光源とを含んで構成されたフロントライト型照明
手段(以下、単に「照明手段」ということがある。)
と、前記導光板の少なくとも一方の側の表面に対向して
配置され、光が出射された反射画像原稿面からの反射光
を結像焦点面に結像する2次元レンズアレイと、基板上
に少なくとも光感応性層と表示層とが積層され、前記2
次元レンズアレイにより結像される結像焦点面が前記光
感応性層の表面と一致する位置に、着脱可能に2次元レ
ンズアレイに対し離間して配置された、シート状の表示
記録媒体とを含んで構成される。以下、本発明の画像複
写装置について、図1、図2及び図4により詳細に説明
する。
【0029】図1には、本発明の画像複写装置の基本的
な構成態様が示されており、該構成であればその具体的
態様としては制限はなく、適宜選択して構成できる。以
下、基本構成について説明する。図1は、本発明の画像
記録装置の基本構成を示す図である。即ち、フロントラ
イト型照明手段1は、光透過性の導光板5と、該導光板
5の一方の側端で固定され一体的に備えられた光源4と
を含んで一体的に構成されている。このフロントライト
型照明手段1に対して、該照明手段1の導光板5の少な
くとも一方の側の表面からみたその上方に、離間して対
向する位置に、2次元レンズアレイ2が配置されてい
る。この2次元レンズアレイ2は導光板5とともに固定
配置され、導光板5と一体的に構成されている。2次元
レンズアレイ2と導光板5との間の間隙は、導光板5や
後述する支持プレートの厚みや、2次元レンズアレイ2
と表示記録媒体3との間の距離等に応じて、適宜調節が
可能である。
【0030】一方、表示記録媒体3は、2次元レンズア
レイ2の照明手段1と対向しない側において、前記2次
元レンズアレイにより結像される結像焦点面が、該表示
記録媒体3の、表示層と接しない側の光感応性層の表面
と一致する位置に、即ち、2次元レンズアレイ2の導光
板5と対向する側のレンズ面Aから反射画像原稿20と
接する側の導光板5の表面までの距離(焦点距離A)
が、2次元レンズアレイ2の導光板5と対向しない側の
レンズ面Bから結像される結像焦点面までの距離(焦点
距離B)と光学的に等しくなる位置に、2次元レンズア
レイ2と離間して着脱可能な形態で配置されている。
【0031】また、反射画像原稿は20は、2次元レン
ズアレイ2と対向しない側の導光板5の表面に配置さ
れ、上述したように、導光板5表面に密着させることの
みにより、前記焦点距離Aと焦点距離Bは光学的に等距
離となり、表示層にボケ等のない鮮明な画像として複写
できる。
【0032】以下、各構成についてさらに詳細に説明す
る。図1に示すように、フロントライト型照明手段1
は、光源4により導光板5の一方の側端から光を出射
し、その出射光を、導光板5に対向して配置された反射
画像原稿20側に高い指向性を有する導光板5を通し
て、反射画像原稿20の表面全体を照射する。出射光
は、反射画像原稿20の表面において画像の反射特性に
従って反射され、その反射光は再び導光板5中を通って
2次元レンズアレイ2へと入射される(図1中の矢
印)。
【0033】従って、前記導光板5としては、基本的に
は、光源4より入射した光を反射させたい反射画像原稿
20面側に指向性を高めて出射できる構造を有し、かつ
反射画像原稿20からの反射光が再び導光板5を通過す
る時に、反射光が散乱を受けにくい透明性を有している
ものであることが必要である。このような導光板として
は、上記性質を有するものであればいずれの構造よりな
るものであってもよく、通常の反射型液晶表示装置の暗
所での視認性を改善するための光源として用いられてい
るものをそのまま応用することができる。即ち、例え
ば、月刊ディスプレイ(Vol.4,No.6,p.5
6,1998)に記載の、くさび形導波板、又はプリズ
ム状の起伏を連続的に有するもの、或いは、特開平10
−14260110号に記載の、矩形的な凹凸起伏を導
波板表面に有するもの、特開平10−32651510
号に記載の、導波板表面に階段状の段差を設けたもの、
などを好適に挙げることができる。
【0034】また、反射画像原稿20と導光板5とは、
例えば図2に示すように、互いに密着するように配置す
ることが好ましく、この場合に、前記焦点距離Aと焦点
距離Bとが等しくなるように、導光板5の配置位置を調
整し固定する。即ち、導光板5の表面が、反射画像原稿
20と密着させる支持台として機能し、複写しようとす
る反射画像原稿上に導光板が接するようにして置く等し
て導光板の表面に密着させるだけで、位置決め等の煩雑
な他の作業を必要とすることなく、反射光の焦点が結像
焦点面である光感応性層と合焦し得、即ち、2次元レン
ズアレイより結像される反射光の焦点位置を容易に決定
することができる。
【0035】前記光源としては、冷陰極蛍光ランプ、熱
陰極蛍光ランプ、ハロゲンランプ、LEDをライン状に
並べたもの、キセノンフラッシュランプ等が挙げられ
る。
【0036】前記2次元レンズアレイは、図1に示すよ
うに、反射画像原稿20から反射された反射光を受け、
さらに結像焦点面に結像する。ここで、結像焦点面と
は、2次元レンズアレイが、反射された画像様の反射光
をピントボケを生ずることなく結像しうる面、即ち、反
射光の焦点が合う空間面をいい、具体的には、表示記録
媒体3を構成する光感応性層の、表示層と接しない側の
表面と一致し、該表面上に集光して反射画像原稿を結像
する。前記2次元レンズアレイとしては、例えば、球面
屈折型のマイクロレンズ、ゾーンプレート、フレネルレ
ンズなどの回折現象を利用したレンズを2次元アレイ状
に配置し、レンズ間を遮光材料で固定した平面状のもの
であってもよい。回折格子が半導体製造プロセスを使っ
たマルチレベルグレーティングによって形成された、い
わゆるバイナリレンズであってもよい。但し、上記タイ
プのレンズは、少なくとも2層以上を空間的に直列に組
合わせて、等倍の正立像を得ることができるものである
必要がある。また、上記のほか、レンズ間を遮光材料で
固定した屈折率分布型のロッドレンズの2次元アレイを
用いてもよく、この場合には、単板で等倍正立像が得ら
れるという利点がある。
【0037】前記2次元レンズアレイを構成するレンズ
材質としては、ガラス、プラスチックともに利用可能で
あるが、ガラス製レンズは、光学的な透明性、加工精
度、加工後の変形が少なく結像性能の劣化が少ないとい
った利点がある。一方、プラスチック製レンズは、装置
全体の重量を軽量化しうるといった利点がある。従っ
て、目的に応じて適宜選択することができる。
【0038】本発明の画像複写装置は、例えば、図2に
示す態様で構成されていてもよい。即ち、2次元レンズ
アレイ2と表示記録媒体3との間に、支持プレート6を
備えていてもよい。この態様では、該支持プレート6
が、表示記録媒体3を装着する際の位置を支持する支持
台としての役割を担い、表示記録媒体3を前記支持プレ
ートの表面上に密着して装着するだけで、容易に結像焦
点面が決定され、鮮明な複写画像を作成できる。特に、
複数の表示記録媒体3を用いる場合には、容易に付け替
えが可能であり、複数の複写物を高速に得ることができ
る。
【0039】前記支持プレート6としては、少なくとも
表示記録媒体3のサイズと同等以上であればよく、ま
た、上述のように、焦点位置を容易に決定しうる観点か
ら、既述の焦点距離A及びBが等距離となる厚みとする
ことが望ましい。また、その材質としては、表面平滑で
表示記録媒体3と密着でき、2次元レンズアレイ2から
の反射光が散乱を受けにくい透明性を有しているもので
あることが好ましい。例えば、ガラス、PMMA、ポリ
カーボネート等が好適に挙げられる。
【0040】また、本発明の画像複写装置は、例えば、
図4に示す態様で構成されていてもよい。即ち、前記支
持プレート6の代わりに、既述の照明手段1を備えた態
様であってもよい。この場合には、上記同様に支持台と
しての機能を有するとともに、照明機能をも兼ね備える
ことが可能である。
【0041】本発明の画像複写装置に備えられた表示記
録媒体は、光透過性の基板上に少なくとも光感応性層と
表示層とが積層されてなり、図1に示すように、前記2
次元レンズアレイ2のレンズ面Bから出射した反射光が
結像して画像を結ぶように調整された結像焦点面が、前
記表示層と接しない側の光感応性層の表面と一致する位
置に2次元レンズアレイ2に対し離間して、着脱可能な
形態で配置される。
【0042】前記光感応性層としては、光応答性のある
材料であれば使用でき、例えば、フォトクロミック材料
や光導電性の材料等より適宜選択することができる。前
記フォトクロミック材料は、光により直接発色反応を起
こしうるものであり、該材料の場合、光感応性層と表示
層を兼用できるため、媒体の構成を簡略化しうる長所を
有する。しかし、書き込み光以外の波長光による消色を
生じやすく、複写記録後の画像安定性に欠けるといった
短所がある。
【0043】一方、前記光導電性の材料の場合、露光に
よるインピーダンス変化を利用するため、電圧印加時以
外は表示層に影響を与えないため、複写記録された画像
の維持性の点で優れている。本発明においては、光導電
性の材料を用いた態様が好ましい。
【0044】前記光導電性の材料としては、無機系、有
機系のいずれの材料も使用できる。前記無機系材料とし
ては、例えば、セレン、アモルファスシリコン、酸化亜
鉛、BSO等が挙げられ、中でも、アモルファスシリコ
ンは、太陽電池等でも広く用いられている材料であるた
め好ましい。しかし、シート状の表示記録媒体としてフ
レキシブル基板への適性が良好で、製造工程に高温の熱
処理や、時間を要するプロセスを必要としない、有機系
の材料がより好ましい。
【0045】前記有機系の材料としては、例えば、電子
写真プロセスにおいて感光体として用いられる材料を用
いることができる。有機系の材料には、電荷発生と電荷
輸送を同時に行う材料もあり、該材料も適用可能である
が、一般敵には、良好な光感度特性を示すという観点か
ら、電荷発生層と電荷輸送層とに機能分離された構成を
有する材料が多用されており、本発明においても好まし
い態様である。上記のように、機能分離された構成を有
する材料としては、少なくとも、電荷発生層、電荷輸送
層及び電荷発生層をこの順に積層してなる積層構造を有
して構成された材料が挙げられ、少なくとも、電荷発生
層/電荷輸送層/電荷発生層の積層構造を有してなる材
料は、表示層への交流電圧の印加が可能であり、表示層
として汎用の液晶素材が使用可能である点で好ましい。
例えば、図3に示すように構成することができる。さら
に、中央の電荷輸送層中に電荷発生層を形成し、電荷発
生層/電荷輸送層/電荷発生層/電荷輸送層/電荷発生
層とした構成の材料も適用可能である。
【0046】前記電荷発生層に用いられる材料として
は、ペリレン系、フタロシアニン系、ビスアゾ系、ジチ
オピトケロピロール系、スクワリリウム系、アズレニウ
ム系、チアピリリウム・ポリカーボネート系など光照射
により電荷が発生する有機材料が挙げられる。
【0047】電荷発生層の形成方法としては、真空蒸着
法やスパッタリング法など、ドライな膜形成法のほか、
溶剤や分散剤を用いたスピンコート法、ディップ法等の
方法も適用可能である。
【0048】また、前記電荷輸送層に用いられる材料と
しては、トリニトロフルオレン系、ポリビニルカルバゾ
ール系、オキサジアゾール系、ピラリゾン系、ヒドラゾ
ン系、スチルベン系、トリフェニルアミン系、トリフェ
ニルメタン系、ジアミン系などが挙げられる。また、L
iClO4を添加したポリビニルアルコ−ルやポリエチ
レンオキシドのようなイオン導電性材料の適用も可能で
ある。
【0049】電荷輸送層の形成方法としては、電荷発生
層の形成に適用可能な方法と同様の方法を挙げることが
できる。
【0050】光感応性層として光導電性の材料を用いた
場合、該層に積層する表示層としては、電界応答性の表
示材料、或いは、電流の通電によって表示可能なもの
(電流応答性の表示材料)等が好適である。前記電界応
答性の表示材料としては、ネマチック、スメクチック、
ディスコチック、コレステリック系などの液晶素材を含
む表示素子、電気泳動を利用した表示素子、電気浸透を
利用した表示素子、2色粒子の回転を利用した表示素
子、電界応答性のフレーク配向を利用した表示素子等が
挙げられる。
【0051】上記のように、光感応性層として光導電性
の材料を用い、かつ表示層の表示材料として電界応答性
の表示材料を用いる場合、表示記録媒体の構成態様とし
ては、例えば、図3又は4に示すように、積層される光
感応性層14及び表示層10若しくは17を2枚の電極
基板9により挟持した態様に構成してもよい。ここで、
前記電極基板9は、基体8上に導電性層8’が設けて構
成されるが、後述の通り、本発明においてはこれに制限
されるものではない。この場合、電界の変化により容易
に画像をメモリすることができ、従って、一旦画像を形
成した後に、再度容易に書き換えることができる。
【0052】前記電界応答性の表示材料は、系全体をマ
イクロカプセル内に封入し、該マイクロカプセルをバイ
ンダーに分散させて、図5に示すような態様で表示層を
構成してもよく、この場合には、表示層の形成は、塗布
プロセスにより公知の塗布方法により行える、表示層形
成後の耐機械特性に優れる等の利点があり、シート状の
表示記録媒体を操作する上で好ましい。また、液晶素材
としては、該液晶化合物が高分子材料中に分散されたも
のや、液晶素材中に高分子材料を若干混合したもの、或
いは、液晶化合物自体が高分子化合物であるもの等が挙
げられる
【0053】一方、前記電流応答性の表示材料として
は、エレクトロクロミー現象を発現する、無機系若しく
は有機系の表示材料が挙げられる。
【0054】前記表示素子の中でも、画像メモリー性を
有し、電圧印加終了後もバッテリーを要することなく、
表示内容を安定に維持することができ、また、書込装置
から切り離してシート状の表示記録媒体として利用でき
る点で、特に電気泳動や2色粒子の回転を利用した表示
素子、又はスメクチック液晶、カイラルスメクチックC
相等の強誘電液晶、若しくはコレステリック液晶等を主
とした表示材料が好ましい。さらに、偏光板やカラーフ
ィルタを必要とせずに、選択反射波長特性を利用したカ
ラー表示を高い反射率で行え、高コントラストで高精細
な画像を表示しうる観点から、コレステリック液晶を主
体とする表示材料が特に好ましい。
【0055】表示記録媒体を構成する、光透過性の基板
としては、ガラス又はプラスチック等を材料とした基板
が挙げられるが、紙ハードコピーに近いフレキシブル性
や、ラフな取り扱いにも耐えられる機械強度に優れる点
で、プラスチック材料を用いた基板が好ましい。前記プ
ラスチック材料を用いた基板としては、例えば、ポリエ
チレンテレフタレート等のポリエステル系フィルム、ポ
リカーボネート、ポリイミド等が挙げられる。基板の厚
みとしては、自己支持性やフレキシブル性、軽量性、重
ねた時の厚み等の点で、75〜500μmが好ましい。
【0056】本発明に用いる表示記録媒体が、例えば、
図3又は5に示すように、互いに対向する2枚の光透過
性の電極基板9間に、光感応性層14若しくは17と表
示層10とを積層してなる態様である場合には、前記電
極基板としては、光透過性のもので、入射する光が散乱
を受け難い透明性を有し、かつ表示層に画像形成できる
電圧を印加しうるものであれば使用でき、それ自体が導
電性の基板であるもののほか、後述する光透過性の基体
の一方の表面に光透過性の導電性層が形成された基板等
も挙げられる。例えば、図3又は5のように、互いに対
向する2枚の基体8の各対向面側の表面に、それぞれ導
電性層8’が設けられた態様のものであってもよい。
【0057】前記導電性層としては、入射光が散乱を受
け難い透明性を有し、導電性があり電極として機能しう
るものであれば特に制限はなく、例えば、ITO(イン
ジュウム−スズ酸化物)、二酸化スズ等の金属酸化物等
が挙げられる。また、導電性セラミックス材料等を用い
ることもできる。導電性膜は、例えば、蒸着法、スパッ
タリング法、CVD法等従来公知の方法により基板上に
形成できる。
【0058】前記シート状の表示記録媒体としては、光
導電性の材料を用いた光感応性層と表示層とを組合わせ
た態様のものは好ましく、この場合には、画像複写装置
とこれを構成する、着脱可能にしたシート状の表示記録
媒体とを電気的に接続し、表示記録媒体に電圧を印加し
うる手段を備えた構成とする。このような構成として
は、特にその態様が限定されるものではなく、例えば、
シート状の表示記録媒体側に、積層された光感応性層及
び表示層を挟むようにして一対の電極を設け、該電極か
ら引き出された接点端子を有するコネクタと、画像複写
装置の内部に備えた電圧印加手段に接続された接点を有
するコネクタとを着脱自在にできる接続部を有する態様
の構成としてもよい。
【0059】また、前記電圧印加手段は、画像複写装置
の照明手段と同期したタイミングで、表示層の駆動に必
要な電圧パルスを印加できるように構成されている。印
加される電圧パルスは、AC電源からの電圧をもとに変
圧や、波形の整形を行って作られる態様のものでもよい
し、電池などのバッテリーから供給されるDC電圧源を
機械的にON/OFFスイッチングして印加しうるもの
でもよいし、DC電源からインバータ回路を介して必要
なAC波形パルスを生成し印加する態様のものでもよ
い。表示材料として、電界応答性の液晶材料を用いる場
合は、特にAC波形による駆動が液晶材料の劣化、特性
変化を避けるうえで好ましい。
【0060】上記のようなパルスの生成には、例えば、
ROMのような波形記憶手段とDA変換手段と制御手段
とを有して、電圧印加時にROMから読み出した波形を
DA変換して電圧をパルス状に供給する回路も適用可能
であり、また、ROMではなく、パルス発生回路のよう
な電気回路的な方式でパルスを発生させる手段も適用可
能である。パルスの生成手段としては、これらに限定さ
れるものではなく、駆動パルスを印加しうる手段であれ
ばよく、適宜選択して構成することができる。また、前
記電圧印加手段と照明手段の露光タイミングとを同期さ
せるために、露光状態や照明手段の駆動状態を検出した
電気的なトリガーをもとに、シート状表示記録媒体への
電圧印加を行ってもよい。
【0061】複写対象となる反射画像原稿としては、印
刷物やレーザープリンタ、手書き文書など、一般の紙媒
体上にマーキングされたハードコピー原稿は勿論、OH
P原稿などの透過物を紙のような拡散面、あるいは鏡面
上に重ねたもの、さらに透過型液晶パネルの背面部や電
極部に反射性の材料や構造を有し、入射光を反射するこ
とで表示を行う反射型液晶表示素子、或いは、画素化さ
れた微小ミラー面の角度を電気的に可変して入射光の反
射方向を制御し、表示や光変調を行うDigital
Micromirror Device(米国TI社の
商標)なども含まれる。即ち、画像が形成された原稿面
を光照射することにより、その画像に従った反射光を返
す構造を有するものであれば制限はない。
【0062】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 (実施例1)図2と同様の構造となるように、光透過性
の導光板5と、該導光板5の一方の側端において光源と
しての冷陰極管4とを一体的に連結して構成されたフロ
ントライト型照明手段1に対して、該照明手段1の導光
板5の少なくとも一方の側の表面からみて、その上方側
に対向する位置に離間して屈折率分布型の2次元ロッド
レンズアレイ(ロッドスコープ,三菱レーヨン(株)
製)2を配置した。このロッドレンズアレイ2は、前記
導光板5の、照明手段1が固定された一方の側端に対向
する他方側端において導光板5と固定され、導光板5と
一体的に構成されている。図2は、本発明の画像複写装
置の一例を示す図である。前記フロントライト照明手段
1を、図2に示すように、画像がプリントされた紙文書
(反射画像原稿)20の表面に導光板5の表面が密着す
るように配置した。導光板5の原稿面側の表面には、導
光板5の側端の冷陰極管4より入射した光が、原稿20
方向への照明光の指向性を高めるため、冷陰極管4から
の入射光方向と直交する方向に稜線が伸びた微小なプリ
ズム状の起伏が連続的に形成されている。
【0063】また、導光板5の厚みは、ちょうどその上
部に配置するロッドレンズアレイ2の、導光板5と対向
しない側のレンズ面Bから該レンズ面Bより表示記録媒
体3方向に出射された反射光が結像される結像焦点面ま
での光学的な距離と等しくなるように設定されている。
【0064】前記ロッドレンズアレイ2上部には、やは
りレンズ面Bから該レンズ面Bより表示記録媒体3方向
に出射された反射光が結像される結像焦点面までの光学
的距離に等しい厚みを有する、光透過性の支持プレート
6が配置されている。さらに、前記支持プレート6上に
は、ITO電極膜が内側にそれぞれ設けられた2枚のP
ETフィルム基板9、この一対の基板9に挟持されるよ
うにして、光感応性層14、遮光層11及びコレステリ
ック液晶化合物と若干量の高分子樹脂とを含む表示層1
0を備えた、図3と同様の構成を有するシート状の表示
記録媒体3が、その光感応性層14と接触する側の基板
9がロッドレンズアレイ2と対向するように配置した。
図3は、表示記録媒体の構造の一例を示す概略断面図で
ある。
【0065】前記表示記録媒体3の作製方法について
は、以下の通りである。まず、75μm厚の、一方の側
の表面に酸化インジウム錫(ITO)膜(電極8’)が
設けられた基板(商品名:ハイビーム,東レ(株)製)
9を2枚準備し、電極8’部を若干引き出すようにして
電圧印加用の端子を設けた。
【0066】次に、2枚のうちの一方の基板9の電極
8’上に、ベンズイミダールペリレン(BZP)を蒸着
して0.08μm厚の電荷発生層12を形成した。次い
で、ビフェニルージアミン系材7.2%、ポリカーボネ
ートビスフェノールZ(ポリ(4,4'−シクロヘキシ
リデンジフェニレンカーボネート))10.8%及びモ
ノクロロベンゼン82%を混合した後、これにさらにモ
ノクロベンゼンを加えて2倍に希釈して塗布液を調製
し、これを前記電荷発生層12上にスピンコート法によ
り塗布して、3μm厚の電荷輸送層13を積層した。こ
の電荷輸送層13上に、上記と同様にしてBZPを蒸着
し0.08μm厚の電荷発生層12’を形成し、さらに
該電荷発生層12’上に、黒色樹脂(BKR−105,
日本化薬(株)製)の溶液をスピンコート法により塗布
し、0.7μm厚の遮光層11を形成した。前記遮光層
11上には、5μm径の接着剤付球形スペーサー(ハヤ
ビーズL−25,早川ゴム(株)製)を湿式散布した。
【0067】次に、もう一枚の基板9に対して、そのI
TO膜(電極8’)上に、上記同様の5μm径の接着剤
付球形スペーサー(ハヤビーズL−25,早川ゴム
(株)製)を湿式散布した。その後、2枚の基板9を、
その球形スペーサーが散布された面同士が接触するよう
に密着させた。以上の工程を室温で行った後、スペーサ
ーと基板を接着するため、110℃に加熱し、30分間
保持して表示層用の空のセルを形成した。
【0068】一方、正の誘電率異方性を有するネマチッ
ク液晶素材(E186,メルク社製)72.3%、右旋
性のカイラル剤(CB15,メルク社製)13.9%及
び右旋性のカイラル剤(CE2,メルク社製)13.9
%を混合し、この混合液に、さらにチオール系UV重合
高分子前駆体(NOA65,ノーランド社製)15%添
加して、表示層用材料を調製した。この表示層用材料
は、緑色光を選択反射するように、ネマチック液晶素材
とカイラル剤との割合が選択されている。
【0069】前記表示層用に形成した空のセルの周囲
は、予め一方の基板9に塗布しておいたシール材によっ
て、表示層用材料を注入しうる一部(注入口)を残して
封鎖されている。この注入口から、得られた表示層用材
料と高分子樹脂(紫外線硬化樹脂)との混合物を、加熱
流動化して真空注入し、余剰の前記混合物を排出した後
注入口を封止した。その後、フィルタリングされた高圧
水銀ランプを用いて、照射エネルギー25mW/cm2
(365nm)のUV光を120秒間照射し、注入され
た高分子樹脂を重合硬化させ表示層とし、シート状の表
示記録媒体3を完成した。
【0070】得られた表示記録媒体3を、図2に示すよ
うに、その光感応性層14と接する側の基板9と支持プ
レート6とが密着するように配置し、以下の手順で反射
画像原稿20の複写を行った。
【0071】まず、図2に示すように照明手段1及びロ
ッドレンズアレイ2が一体的に備えられた画像複写装置
本体に、上記で得られた表示記録媒体3を装着し、表示
記録媒体3の2枚の電極8’から引き出された電圧印加
用の端子を、画像複写装置本体内に備えた電圧印加手段
の回路からの端子と接続した。
【0072】次に、反射画像原稿20の複写しようとす
る領域を覆うように、装置全体を手に持って位置決め
し、装置の導光板5が原稿と接するようにして原稿20
上に置いた。原稿20のサイズと表示記録媒体3のサイ
ズが同じ大きさであれば、周囲の辺を合致させることに
より位置決めを容易に行える。図示されていない複写動
作のスイッチを押すと、フロントライト型照明手段1の
冷陰極管4が点灯し、原稿20の画像面を照明するのと
同期して、表示記録媒体3の電極8’の両端子に交流矩
形波の駆動パルスが供給され、光感応性層14内に、原
稿20より反射された反射光のパターンに応じたインピ
ーダンス変化を誘起させる。
【0073】反射光のパターンに従って生ずる光感応性
層のインピーダンス変化に応じて、電圧印加された状態
で表示層に対して画像パターン状の電界が生じ、コレス
テリック液晶素材を含む表示層10に原稿20の複写画
像が記録された。表示記録媒体3への電圧印加を終了
し、次いで原稿20への照明を終了した。
【0074】上記操作により、電圧印加を解除した表示
層10には、露光後の反射光のパターンに従って、緑色
の選択波長反射を示すプレーナ状態、又は光透過による
背景色(ここでは、黒色)を示すフォーカルコニック状
態よりなるコントラストの高い画像が形成され、反射画
像原稿20と同一の画像を複写することができた。
【0075】上記の通り、手に持って複写しようとする
位置に手軽に移動し置くだけで原稿に密着させることが
でき、着色材料等の消費材料を用いずに高速に複写を行
うことができた。画像が複写されたシート状の表示記録
媒体3は、電圧印加用の端子を外し、画像複写装置本体
より取り外しても、無電源下で形成画像を安定に維持す
ることができ、紙ハードコピーに相当する、シート状の
ハードコピー形態の複写物を得ることができた。また、
手に持って閲覧等するなど、紙と同様に取り扱うことが
でき、複数の表示記録媒体を用いて異なる画像を複写す
ることにより、複数の表示をも同時にかつ容易に行うこ
とができた。表示記録媒体の着脱も支持プレートを支持
台とすることで、簡易に焦点位置が定めることができ、
その着脱性にも優れていた。得られた複写画像は、再度
画像複写装置本体に装着し、上記と同様の複写操作を繰
り返すことにより、容易にかつ何度でも所望の画像に容
易に書き換えることができた。
【0076】(実施例2)図4に示すように、実施例1
で用いた支持プレート6に代えて、実施例1においてロ
ッドレンズアレイ2の下部に備えた、導光板5と冷陰極
管4とを備えてなるフロントライト型照明手段1と同様
にして構成された第2のフロントライト型照明手段15
を配置したこと以外、実施例1と同様にして本発明の画
像複写装置を作製し、実施例1と同様にして反射画像原
稿20の画像を複写した。但し、図示されていない複写
動作のスイッチを押すと、フロントライト型照明手段1
の冷陰極管4と、フロントライト型照明手段15の冷陰
極管16の両方が点灯し、原稿20の画像面は、光量が
増加したことでより明るく照明された。
【0077】実施例1同様、手に持って複写しようとす
る位置に手軽に移動し置くだけで原稿に密着させること
ができ、着色材料等の消費材料を用いずに高速に複写を
行うことができた。上記の通り、照明手段を2個配置し
たことで、表示記録媒体へ入射される反射光の光量が増
大し、原稿上の濃色で低コントラストな領域や高濃度領
域の画像も、高コントラストにかつ高精細に複写するこ
とができた。第2の照明手段の導光板が支持プレートに
代わる支持台としても機能し、表示記録媒体の着脱性、
取り扱い性は実施例1と同様であった。また、実施例1
同様、シート状の表示記録媒体3には、画像複写装置本
体より取り外した後においても形成画像が安定に保持さ
れ、シート状の安定した複写物を得ることができた。さ
らに、紙と同様の取り扱いが可能であり、複数の表示記
録媒体を用いることで複数の表示をも同時にかつ容易に
行うことができた。得られた複写画像は、再度画像複写
装置本体に装着し、同様の複写操作を繰り返すことによ
り、容易にかつ何回でも所望の画像に容易に書き換える
ことができた。
【0078】(実施例3)実施例1で用いた表示記録媒
体に代えて、以下のようにして作製した、図5と同様の
構造を有する表示記録媒体を用いたこと以外、実施例1
と同様にして本発明の画像複写装置を作製し、実施例1
と同様にして反射画像原稿20の画像の複写を行った。
即ち、本実施例では、表示記録媒体として、マイクロカ
プセル内包されたコレステリック液晶素材を含有する表
示層を備えた液晶素材を含有する表示記録媒体を用い
る。
【0079】マイクロカプセル内包されたコレステリッ
ク液晶素材を含有する表示層を備えた表示記録媒体の作
製方法は、以下の通りである。即ち、正の誘電率異方性
を有するネマチック液晶素材(E186,メルク社製)
72.3%、右旋性のカイラル剤(CB15,メルク社
製)13.9%及び右旋性のカイラル剤(CE2,メル
ク社製)13.9%を混合し、この混合液を加熱溶解し
た後、室温に戻して緑色光を選択反射する表示層用液晶
材料を調製した。該表示層用液晶材料1gに対し、キシ
レンジイソシアネート3モルとトリメチロールプロパン
1モルとの付加物(D−110N,武田薬品工業(株)
製;カプセル壁材)0.3gと、酢酸エチル10.0g
とを加えて均一な溶液とし、これを油相とした。
【0080】一方、ポリビニルアルコール(ポバール2
17EE,(株)クラレ製)1gを、加熱したイオン交
換水10.0g中に加えて攪拌した後、放置冷却して水
相とした。次に、得られた油相を上記水相中に添加して
乳化分散し、水相中に油相液滴が分散された、水中油エ
マルジョンを調製した。この水中油エマルジョンを60
℃の恒温槽にて2時間攪拌し、界面重合反応及び脱溶剤
を完了した後、コレステリック液晶内包マイクロカプセ
ル液を得た。このコレステリック液晶内包マイクロカプ
セル液を遠心分離器にかけて上澄みを除き、少量のポリ
ビニルアルコール水溶液を含むマイクロカプセル粗生成
物とし、このマイクロカプセル粗生成物に10%ポリビ
ニルアルコール水溶液を4g添加して表示層用塗布液を
調製した。
【0081】実施例1で用いたものと同様の、75μm
厚のITO膜(電極8’)付き基板9を2枚準備し、電
極8’部を若干引き出すようにして電圧印加用の端子を
設けた。2枚の基板うち、一方の基板9の電極8’上
に、実施例1と同様にして、電荷発生層12、電荷輸送
層13及び電荷輸送層12’よりなる光感応性層14を
形成し、該層上にさらに遮光層11を積層した。上記よ
り得られた表示層用塗布液を、前記遮光層11上に、エ
ッジコータを用いてその湿潤膜厚が125μmとなるよ
うに塗布し、その後室温で乾燥させて表示層17を形成
した。尚、乾燥時の表示層17の層厚は約25μmであ
った。さらに、表示層17上に接着剤を塗布し、該接着
剤上にもう一枚の基板9をそのITO膜が接するように
載せラミネートし、図5と同様の構成を有する表示記録
媒体を作製した。
【0082】前記表示記録媒体を用いても、実施例1同
様、手に持って複写しようとする位置に手軽に移動し置
くだけで原稿に密着させることができ、着色材料等の消
費材料を用いずに高速に複写を行うことができた。しか
も、表示層に含有する液晶素材をマイクロカプセルに内
包したことで、より簡易な工程で容易に表示記録媒体を
形成することができ、取り扱い時における高い耐久性を
有していた。表示記録媒体の着脱性は実施例1と同様で
あった。また、実施例1同様、このシート状の表示記録
媒体には、画像複写装置本体より取り外した後において
も形成画像が安定に保持され、シート状の安定した複写
物を得ることができた。さらに、紙と同様の取り扱いが
可能であり、複数の表示記録媒体を用いることで複数の
表示をも同時にかつ容易に行うことができた。得られた
複写画像は、再度画像複写装置本体に装着し、同様の複
写操作を繰り返すことにより、容易にかつ何回でも所望
の画像に容易に書き換えることができた。
【0083】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、印刷
物等の反射画像原稿の表面で反射された反射光がシート
状の書換可能な表示記録媒体の光感応性層に結像される
ことにより、原稿画像を容易に複写記録されるので、特
に従来の電子写真方式の複写機のように着色材料等によ
って顕像化することなく、高速かつ簡易にシート状の複
写物を提供することができる。また、手軽に移動し、複
写しようとする反射画像原稿上に置くだけで原稿面に密
着させることができ、その一部又は全部を容易に複写記
録できる。
【0084】さらに、表示記録媒体が着脱可能に配置さ
れるため、装置より取り外してシート状のハードコピー
形態の複写物として取り扱えるとともに、複数の表示記
録媒体を使用することにより、読み取り装置と表示層と
が一体化された装置のように一旦作成した複写画像を消
去することなく、複数の複写物を同時に得ることができ
る。
【0085】しかも、簡易な構造で構成されるので、薄
型化、軽量化及び小型化が容易に行え、画像複写装置全
体を手軽に持ち運び可能な携帯性を有し、また装置の低
コスト化も可能である。
【0086】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明において、照明手段を構成する導光板が
支持台として機能し、単に複写しようとする反射画像原
稿上に導光板が接するように置く等して導光板の表面に
密着させるだけで、位置決め等の煩雑な他の作業を必要
とすることなく、原稿面の浮き上りを防止すると共に、
結像される反射光の焦点位置を容易に決定することがで
き、簡易に複写が行える。
【0087】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1又は2に記載の発明において、支持プレートが支持台
として機能し、該支持プレート上に、表示記録媒体が密
着してその光感応性層が表示層に対して支持プレート側
に位置する向きに積載するだけで、結像される反射光の
焦点位置を容易に決定でき、簡易に複写が行える。しか
も、主にシート状である表示記録媒体自体の湾曲を抑
え、焦点ズレによる画像のボケ等を防止して、より高精
細な画像を安定に提供することができる。
【0088】請求項4に記載の本発明によれば、反射画
像原稿表面への出射光量を増大させることができ、より
高感度にかつ高精細に複写記録することができる。特
に、濃色で低コントラストな領域の多い画像や高濃度画
像のように、反射光量が比較的小さい、又は反射光量差
の小さい反射画像原稿を複写する場合など、十分な光量
を確保して鮮明で高コントラストな画像を提供すること
ができる。
【0089】請求項5に記載の本発明によれば、反射画
像原稿からの反射光に対応して生じた電界に従って画像
が複写(メモリ)され、従って、複数回の書換が可能で
あり、その書換による記録媒体の劣化もほとんどない。
【0090】請求項6に記載の本発明によれば、表示層
にかかる電界を適宜変えることにより容易に書き換えが
可能であるとともに、記録後の画像も十分な保持安定性
を有する。
【0091】請求項7に記載の本発明によれば、光に対
する良好な感度特性を有し、画像表示を高感度かつ高精
度に行える。また、表示層に液晶素材を用いた場合にA
C電圧駆動が可能となり、液晶劣化の要因となるDC成
分の印加が回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像記録装置の基本構成を示す図で
ある。
【図2】 本発明の画像複写装置の一例を示す図であ
る。
【図3】 表示記録媒体の構造の一例を示す概略断面図
である。
【図4】 本発明の画像複写装置の一例を示す図であ
る。
【図5】 表示記録媒体の構造の一例を示す概略断面図
である。
【符号の説明】
1,15 フロントライト型照明手段 2 2次元レンズアレイ 3 表示記録媒体 4,16 光源 5 導光板 6 支持プレート 8’ 電極(導電性層/ITO膜) 9 電極基板 10,17 表示層 11 遮光層 12,12’ 電荷発生層 13 電荷輸送層 14 光感応性層 20 反射画像原稿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H076 AB51 AB53 AB61 AB66 2H088 EA62 GA02 GA03 GA04 GA10 HA06 HA24 HA25 HA28 HA30 MA02 MA20 2H106 AA04 AA34 AB01 2H109 AA03 AA17 AA23 AA24 AA26 AA28 AA92

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射画像原稿方向に出射光の指向性が高
    められるように構成された光透過性の導光板と、該導光
    板の一方の側端に備えられた光源と、を含んで構成され
    たフロントライト型照明手段と、 前記導光板の少なくとも一方の側の表面に対向して配置
    され、反射画像原稿面からの反射光を結像焦点面に結像
    する2次元レンズアレイと、 光透過性の基板上に少なくとも光感応性層と表示層とが
    積層され、かつ前記2次元レンズアレイにより結像され
    る結像焦点面と前記光感応性層の表面とが一致する位置
    に、着脱可能に2次元レンズアレイに対し離間して配置
    された、シート状の表示記録媒体と、 を含んで構成されたことを特徴とする画像複写装置。
  2. 【請求項2】 2次元レンズアレイと対向しない側の導
    光板の表面を反射画像原稿の表面に密着させた時に、2
    次元レンズアレイにより結像される反射光の焦点が結像
    焦点面と一致可能なように導光板を配置した請求項1に
    記載の画像複写装置。
  3. 【請求項3】 2次元レンズアレイと表示記録媒体との
    間に、光透過性の支持プレートを、 該支持プレート上に表示記録媒体をその光感応性層が表
    示層に対して支持プレート側に位置する向きに積載した
    時に、2次元レンズアレイにより結像される反射光の焦
    点が結像焦点面と一致可能なように、配置した請求項1
    又は2に記載の画像複写装置。
  4. 【請求項4】 支持プレートが、反射画像原稿方向に出
    射光の指向性が高められるように構成された光透過性の
    導光板と、該導光板の一方の側端に備えられた光源と、
    を含んで構成されたフロントライト型照明手段を兼ねる
    請求項3に記載の画像複写装置。
  5. 【請求項5】 表示記録媒体が、互いに対向する2枚の
    光透過性の電極基板間に、少なくとも光感応性層とメモ
    リ性を有する表示層とを積層配置して構成され、 さらに、前記表示記録媒体の電極基板に電圧を印加しう
    る電圧印加手段を備えた請求項1から4のいずれかに記
    載の画像複写装置。
  6. 【請求項6】 メモリ性を有する表示層が、コレステリ
    ック液晶素材を含有する請求項5に記載の画像複写装
    置。
  7. 【請求項7】 光感応性層が、有機材料よりなる、電荷
    発生層、電荷輸送層及び電荷発生層をこの順に積層して
    なる積層構造を有してなる請求項5又は6に記載の画像
    複写装置。
JP28687999A 1999-10-07 1999-10-07 画像複写装置 Expired - Fee Related JP3733805B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28687999A JP3733805B2 (ja) 1999-10-07 1999-10-07 画像複写装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28687999A JP3733805B2 (ja) 1999-10-07 1999-10-07 画像複写装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001109074A true JP2001109074A (ja) 2001-04-20
JP3733805B2 JP3733805B2 (ja) 2006-01-11

Family

ID=17710190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28687999A Expired - Fee Related JP3733805B2 (ja) 1999-10-07 1999-10-07 画像複写装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3733805B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003005162A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Katsumi Yoshino 紙液晶デバイス
JP2004078221A (ja) * 2002-08-16 2004-03-11 Eastman Kodak Co ディスプレイ
US7465208B2 (en) 2002-09-20 2008-12-16 Fuji Xerox Co., Ltd. Method for manufacturing display element

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003005162A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Katsumi Yoshino 紙液晶デバイス
JP4509428B2 (ja) * 2001-06-22 2010-07-21 勝美 吉野 紙液晶デバイス
JP2004078221A (ja) * 2002-08-16 2004-03-11 Eastman Kodak Co ディスプレイ
US7465208B2 (en) 2002-09-20 2008-12-16 Fuji Xerox Co., Ltd. Method for manufacturing display element

Also Published As

Publication number Publication date
JP3733805B2 (ja) 2006-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4661406B2 (ja) 液晶デバイスの駆動方法、および液晶デバイス駆動装置
US7903324B2 (en) Optical switching element and photoaddressable display medium using the same
US5038166A (en) Optical image recording apparatus
US5514504A (en) Information recording medium, and information recording a reproducing method
JPS60107023A (ja) 液晶装置
JP2007298818A (ja) 液晶デバイスの駆動方法、および液晶デバイス駆動装置
JPH11237644A (ja) 液晶デバイス、その駆動方法および駆動装置
JP2908098B2 (ja) 情報記録媒体及び情報記録再生方法
JP3757753B2 (ja) 画面情報複写装置
JPH04362915A (ja) 画像形成方法、記録媒体、及び可視化像の再生方法
JP3733805B2 (ja) 画像複写装置
JP4586868B2 (ja) 液晶デバイスの駆動方法、および液晶デバイスの駆動装置
US8054533B2 (en) Image record medium and image record apparatus
EP0404575A2 (en) Recording medium
US6031655A (en) Spatial light modulator and picture-forming apparatus including same
US8220939B2 (en) Screen device, image projection system, and image projection method
JP4206648B2 (ja) 画像転写方法及び画像転写装置
US20090002274A1 (en) Optically writable display medium, optical writing device, and image display apparatus
JP2009237211A (ja) 液晶デバイスの駆動方法および駆動装置
JP2001100664A (ja) 光書き込み型記録媒体及び光書き込み型記録装置
JP4214758B2 (ja) 表示画像記録装置
JP3041402B2 (ja) 光書き込み型液晶ライトバルブ
JP3906652B2 (ja) 電子記録媒体重ね書込装置
JP2010002506A (ja) 光書込型表示装置、書込装置、及び光書き込み方法
JP2002311409A (ja) 画像転写方法及び画像転写装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050804

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050815

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050927

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051010

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091028

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101028

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101028

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111028

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121028

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121028

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131028

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees