JP3954926B2 - 洗車装置 - Google Patents
洗車装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3954926B2 JP3954926B2 JP2002238766A JP2002238766A JP3954926B2 JP 3954926 B2 JP3954926 B2 JP 3954926B2 JP 2002238766 A JP2002238766 A JP 2002238766A JP 2002238766 A JP2002238766 A JP 2002238766A JP 3954926 B2 JP3954926 B2 JP 3954926B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- car
- car wash
- wash
- washing
- automobile
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
この発明は、自動車が通り抜け可能なスペースに洗車エリアが形成されて、ドライバーが自動車に乗ったままで洗車できるドライブスルー式の洗車装置であって、洗車エリアの所定範囲に停車した自動車に対し洗車装置本体が走行して洗車処理を行うタイプの洗車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種のドライブスルー式の洗車装置として特開平7−81531号公報に記載のものが知られている。すなわち、自動車が通り抜け可能なスペースに設置され、このスペースの一方から進入して所定位置に停車した自動車を、洗車装置本体が走行しつつ処理装置としてのブラシやブロワノズルを作用させて車体の洗浄・乾燥をはかり、洗車が終了すると自動車を前進のまま通り抜けさせてるようにしている。自動車の入場から退場まで自動車を前進させたまま通り抜けできるようにし、自動車にドライバーが乗車したまま洗車して効率アップをはかったものである。
【0003】
この種の装置は、自動車を所定位置に停止させて洗車を行うものであり、洗車装置はこの自動車の位置や形状を検出して洗車動作するものであるから、洗車中に自動車が移動すると検出データと実際の車体位置に狂いが生じ正常な動作ができなくなり、場合によっては車体や洗車装置に損傷を及ぼす危険があった。このため、所定位置に乗り入れた自動車のタイヤを検知するスイッチ手段を備え、洗車中にスイッチ手段から自動車のタイヤが外れると、自動車が移動したと判断して洗車装置を異常停止させるようにしていた。なお、洗車装置が異常停止すると、操作パネル等において復旧のための操作入力をすることにより、洗車動作を再開させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなドライブスルー式の洗車装置では、ドライバーが乗車したまま洗車を受けることとなり、洗車中に誤って自動車を動かしてしまうケースが生じ易い。このため、上記のように自動車の移動を検出して異常停止する制御が安全上有効であった。しかし、反面で度々異常停止を発生させて営業効率の低下を招く問題もあった。すなわち、この種の洗車に慣れてくると、気の早いドライバーは、洗車終了間近になると完全に動作終了となる前に退出してしまうことがあり、洗車終了間際に異常停止を発生させてしまうことがあった。そして、異常停止すると、上記のように係員等が駆け付けて復旧操作をしないと次の洗車の受入ができないため、洗車処理の効率を著しく低下させる結果となっていた。
【0005】
従って、この発明の課題とするところは、洗車中に自動車が移動しても全て異常停止するのでなく、洗車終了間近で自動車の車体に損傷が及ぶ等の危険がなければ、異常停止することなく洗車終了できるようにして、効率の低下を防止することができないかという点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、[請求項1]自動車が通り抜け可能なスペースに洗車エリアが形成されてドライブスルー式で自動洗車を行う洗車装置であって、洗車エリアの所定範囲に停車した自動車に対し洗車装置本体が走行して洗車処理を行うもので、洗車装置本体では、自動車の車形を検出しこの検出した車形に応じて処理装置を作用させて自動車の洗浄や乾燥を行うタイプの洗車装置において、洗車中に自動車が移動したのを検出する手段と、前記処理装置と自動車との相対位置を検出する手段と、自動車が洗車装置本体から退出したのを検出する手段と、洗車中に自動車の移動を検出すると、処理装置と自動車との相対位置に応じて自動車が洗車装置本体から安全に退出できると判断すれば、異常停止することなく自動車が洗車装置本体から退出するのを待って洗車終了とするよう制御する手段とを備えたことを特徴として、上記課題の解決をはかったものである。
【0007】
また、この発明は、[請求項2]自動車が通り抜け可能なスペースに洗車エリアが形成されてドライブスルー式で自動洗車を行う洗車装置であって、洗車エリアの所定範囲に停車した自動車に対し洗車装置本体が走行して洗車処理を行うタイプの洗車装置において、洗車中に自動車が移動したのを検出する手段と、洗車装置本体の走向位置を検出する手段と、自動車が洗車装置本体から退出したのを検出する手段と、洗車中に自動車の移動を検出すると、洗車装置本体の走行位置位置に応じて洗車終了間際であると判断すれば、異常停止することなく自動車が洗車装置本体から退出するのを待って洗車終了とするよう制御する手段とを備えたことを特徴として、上記課題の解決をはかったものである。
【0008】
この発明は、特に、洗車装置本体には前側に洗浄用のブラシ装置が後側に乾燥用のブロワノズルがそれぞれ処理装置として順に備えられ、1回の前進走行で洗浄と乾燥を並行して行える洗車装置に実施すれば有効である。また、請求項1の発明では、処理装置として車体上面の乾燥をはかる上面ブロワノズルを備え、前記制御検出手段では、処理装置と自動車との相対位置により上面ブロワノズルが自動車のルーフ以降に達していると認められれば、自動車が洗車装置本体から安全に退出できると判断するようにすれば良い。また、請求項2の発明では、処理装置として車体上面の乾燥をはかる上面ブロワノズルを備え、前記制御検出手段では、洗車装置本体の走行位置ににより上面ブロワノズルが自動車のルーフ以降に達していると認められれば、洗車終了間際であると判断するようにすれば良い。
【0009】
【作用】
請求項1の発明によれば、洗車中に自動車の移動を検出すると、処理装置と自動車との相対位置に応じて、自動車の車体に損傷が及ぶ等の危険があるか否かを判断し、危険があれば洗車装置を異常停止させ、危険がなければ異常停止させることなく自動車の退出を待って洗車を終了させることができる。また、請求項2の発明によれば、洗車装置の走行位置に応じて洗車終了間際か否かを判断し、洗車終了間際であれば異常停止させることなく自動車の退出を待って洗車を終了させることができる。
【0010】
この発明は、自動車が停止し洗車装置が走行する所謂門型洗車機であれば、いずれも実施可能であるが、特に、洗車装置本体には前側に洗浄用のブラシ装置が後側に乾燥用のブロワノズルがそれぞれ処理装置として順に備えられ、1回の前進走行で洗浄と乾燥を並行して行えるタイプの洗車装置に好適である。すなわち、1回の前進走行による短時間の洗車が可能であるため、急ぎの客に好まれる傾向にあり、また洗車終了時には洗車装置が自動車後端にあってドライバーの視界のはるか後方に達するため、洗車処理が完全に終了しないうちに洗車終了と錯覚し易いからである。
【0011】
また、請求項1において、処理装置と自動車との相対位置により上面ブロワノズルが自動車のルーフ以降に達していると認められれば、洗車中に自動車が退出しようとしてもブロワノズルと車体とが直接接触することがなく、洗車装置本体から安全に退出できると判断し、洗車終了を可能にする。また、請求項2において、洗車装置本体の走行位置ににより上面ブロワノズルが自動車のルーフ以降に達していると認められれば、洗車処理の仕上げ行程である乾燥処理も後半に入っており、洗車終了間際であると判断して洗車終了を可能にする。ここで、上面ブロワノズルはルーフ以降にあって、洗車中に自動車が退出しようとしてもって車体と直接接触することなく、安全に洗車装置から退出できる。
【0012】
【実施例】
以下、この発明の実施例について図面を基に説明する。図1は実施例における入場・退場の様子を説明する平面レイアウトの説明図、図2は同実施例の側面説明図、図3は同じく平面説明図である。
【0013】
1は洗車装置本体で、門型に形成されレール2・2上を自動車Aを跨ぐように往復走行する。本体1は、図1(A)に見られるように通常レール2・2で与えられる走行範囲の後端部に停止し、この位置から洗車を開始する。本体1には、洗車処理を行う各種の処理装置として、ブラシ装置3・4・4,ブロワノズル6・7・7をはじめ散水ノズル(図示しない)等が備えられ、走行に伴って水,洗剤,ワックス等を散布してブラッシングする洗浄作業やブロワノズルより空気を吹き付ける乾燥作業を行う。
【0014】
ここで、洗車装置本体1は自動車が通り抜け可能なスペースに設置され、レール2・2で与えられる本体1走行範囲を洗車エリアとしており、洗車を受ける自動車Aは、図1(A)の矢印で示すように洗車エリアの前方から進入し、図1(A)(B)に図示される位置に停車して洗車を受け、洗車が終了すると図1(B)に示すように洗車エリア後方へ退場する。すなわち、自動車は前進走行して進入し、洗車後は同じく前進走行して退場するもので、洗車装置利用客(ドライバー)が自動車に乗ったまま洗車を受けて通り抜けるドライブスルー洗車を可能にしている。
【0015】
前記ブラシ装置は、本体1前側に位置し車体上面に沿って昇降し同上面をブラッシングする上面ブラシ装置3と、該上面ブラシ装置3の下方に位置し車体に対して接離(開閉)動作し主に車体側面下部をブラッシングする左右一対のロッカーブラシ装置(図示しない)と、上面ブラシ装置3およびロッカーブラシ装置の後方に位置し車体に対して接離(開閉)動作し車体の前後面および側面をブラッシングする左右一対の側面ブラシ装置4・4とからなる。なお、このブラシ装置3・4・4は散水ノズル等と共にブロワノズル6・7・7より本体1前側にあって、洗浄部Sを形成している。
【0016】
また、前記ブロワノズルは、各ブラシ装置3・4・4の後方にあって、車体上面に沿って昇降し同上面に空気を吹き付けて乾燥をはかる上面ブロワノズル6と、該上面ブロワノズル6より更に本体1後方に位置し車体側面に空気を吹き付けて乾燥をはかる左右一対の側面ブロワノズル7・7とからなり、本体1の後側に乾燥部Dを形成している。
【0017】
8は本体1の洗浄部Sの後方で乾燥部Dの手前に位置しブラシ装置および散水ノズルから飛散する水がブロワノズルのある乾燥部Dへ至らぬように遮断する洗浄水飛散防止手段としてのシャッターである。シャッター8は、側面ブラシ4と上面ブロワノズル6との間の本体1天井部に設けられており、それぞれ上下に昇降自在な複数(図面では3枚)の遮蔽板を備え、この遮蔽板をまとめて支持する左右一対のキャリアこのによって昇降操作し、各遮蔽板はキャリアの下降に伴い自重で下降し、それぞれ段差を設けて順番に下降が規制されることによって、複数の遮蔽板が上下に連なるようにしてスクリーンを形成する。
【0018】
9は洗車装置本体1の走行位置の検出手段たる走行位置検出装置、10は本体1のブラシ装置より前側の前縁部に設けられる車形検出手段たる車形検出装置である。走行位置検出装置9は、本体1が単位距離走行する毎にパルス出力するエンコーダを備え、そのパルス信号をカウントすることで本体1の走行位置を検知する。車形検出装置10は、複数の発光素子を上下に配列させた発光部10aと、これに対応して複数の受光素子を上下に配列した受光部10bとを対向させてあり、前記エンコーダ9からのパルス信号に同期して両者間で光信号(赤外光)の授受を行い、これにより洗車する自動車車体の上面位置を検出し、更にこれに伴いボンネット、ウィンドウ、ルーフ、トランクといった自動車の各部位、自動車の車種、突起物の位置と種別等を検出する。
【0019】
車形検出装置10により取り込まれた車形データは、ブラシ装置3・ブロワノズル5およびシャッター8といった処理装置の昇降制御等に使用され、この車形データと走行位置検出装置9で与える走行位置とに応じて、各処理装置が車体のどの部分に作用しているか、すなわち処理装置と自動車との相対位置が検出できるものである。なお、本発明の実施に必要とする車形検出手段としては、必ずしも本実施例のように車体上面位置を検出できるような精度を必要とするわけではなく、数対の光電スイッチにより自動車の前後端やウィンドウ位置等を検出して、ルーフの位置を推定できる程度のもので良い。
【0020】
11は洗車装置本体1の後端に設けられる退出検出手段たる光電スイッチで、前記ブロワノズルで自動車の乾燥処理をする工程にはいると自動車の車体を検出する状態となり、車体後端部を検出した状態で洗車終了するものであり、この状態から車体が非検出になると自動車が洗車装置本体1から退出したと判定する。12は洗車エリアに敷設され乗り入れた自動車のタイヤを検知するタイヤ検知スイッチで、洗車する自動車はタイヤで検知スイッチ12を踏み込む位置で停止させて自動車の適正な停止位置を与えるもので、また洗車中には、このタイヤを検知した状態から非検出に転じるの検知して自動車の移動を検出する手段として機能する。13はレール2・2で与えられる本体1走行範囲(洗車エリア)に入る手前で自動車の運転席から操作可能な高さに設けられる操作ボックスで、料金投入と洗車内容の選択入力等の操作を受け付ける。
【0021】
図4は実施例の制御系を示すブロック図で、20はマイクロコンピュータを備えた制御部、21は各部の駆動回路である。制御部20は、操作ボックス13において洗車を受け付け、上記した走行位置検出装置9,車形検出装置10,光電スイッチ11,タイヤ検知スイッチ12をはじめ図示しないその他の各種センサ等からの信号に基づき予めプログラムされたシーケンスに従って、洗車装置本体1の走行、ブラシ3・4・4およびブロワノズル6・7・7の作動、シャッター8の昇降等を制御する。特に、制御部20は、走行位置検出装置9,車形検出装置10からの車形データを基に、上面ブラシ3・上面ブロワノズル6およびシャッター8を車体上面に沿うよう昇降制御する。
【0022】
22は側面ブラシ装置4・4の開閉状態を検出する公知の開閉検出スイッチで、側面ブラシ4・4が本体1中央部で閉じた状態、および同ブラシ4・4が本体1側方の待機位置へ開いた状態をそれぞれ検出するもので、側面ブラシ装置4・4によるブラッシングが車体後端に達して閉じたのを検出し、この後、側面ブラシ装置4・4を相互に開き待機位置に達したのを検出して動作停止させる、といった制御に使用される。また、操作ボックス13には、特に図示しないが、洗車中に自動車が移動するなどして異常停止した場合に、停止した洗車動作を再開するよう入力する再開入力手段、および停止した洗車動作をキャンセルし次の洗車を実行可能にするリセット手段などが設けられている。
【0023】
実行される代表的な洗車動作(洗車メニュー)としては、(1)本体1が前方へ1回往行するだけで洗浄と乾燥とを完了するスピード洗車(0.5往復洗車)と、(2)本体1が1往復して洗浄動作した後に2回目の往行時に乾燥動作するノーマル洗車(1.5往復洗車)と、(3)本体1が1往復して洗浄動作とワックス塗布を行い2回目の往行時に乾燥動作するワックス洗車(1.5往復洗車)がある。なお、この他にもコーティング処理・水垢処理などの処理を盛り込んで本体1の走行を2.5往復または3.5往復させてより付加価値の高い洗車動作をさせることもできる。
【0024】
図5は実施例の動作要部を説明するフローチャート図であり、ここでは洗車動作中に自動車が移動した場合の処理を示しており、図5(A)は第1の処理例、図5(B)は第2の処理例を示している。タイヤ検知スイッチ12で自動車のタイヤの乗り入れを検知した状態で洗車が開始され、洗車中に自動車が移動することにより検知スイッチ12の検知状態が解かれると、第1の処理例(図5(A))または第2の処理例(図5(B))のいずれかが実施される。
【0025】
第1の処理例(図5(A))において、洗車中に自動車の移動が検出されると、走行位置検出装置9で与える本体1の走向位置と車形検出装置10で与える車形データとに基づいて、処理装置と自動車との相対位置を確認し、実行中の洗車処理動作が終了間際で且つ自動車が安全に退出できるか否かを確認する(1)。すなわち、(a)実行中の洗車メニューが最終工程(1.5往復洗車であれば2回目の往行行程、すなわち乾燥工程)にあるか、(b)スピード洗車(0.5往復洗車)であれば側面ブラシ装置4・4が車体後面に達しているか、(c)乾燥工程にあって上面ブロワノズル6が自動車のルーフ部以降(ルーフ部もしくはルーフ部より後方)に達しているかをチェックし、最終工程にあって側面ブラシが車体後面に達しており上面ブロワノズル6がルーフ部以降に達していれば安全な退出が可能と判断して終了ルーチン(2)へ移行し、条件(a)〜(c)のいずれかを満たしておらず安全な退出ができないと判断すると異常停止ルーチン(3)へ移行する。
【0026】
なお、ここで(b)の側面ブラシ装置4・4が車体後面に達しているかを確認するのは、側面ブラシ4・4が車体後面まで達していれば、各ブラシ装置3・4・4による車体のブラッシングが一通り終了していることになるからである。また、(c)の上面ブロワノズルが自動車のルーフ部以降に達しているかを確認するのは、上面ブロワノズル6がルーフ部手前にあると自動車の移動により、上面ブロワノズル6が自動車のフロントウィンドウ等に接触する危険があり、このような場合は異常停止させる必要があるからである。
【0027】
上記条件(a)〜(c)のうち最も重視すべきは(c)であり、条件(c)だけを見て洗車終了間際と判断することも可能である。なぜなら、上面ブロワノズル6を使用する乾燥工程は通常は最終工程で行われるものであり、上面ブロワノズル6がルーフ部以降に達している状態では、本体1のレイアウトの関係で側面ブラシ4・4によるブラッシングが終了していることが多いからである。また、条件(c)において、ルーフ部にキャリアやタクシー灯等の突起物がある場合は、その突起物の位置以降またはルーフより後方にあることを条件にするよう、監視ポイントを変更できるようにすればより安全である。
【0028】
第2の処理例(図5(B))において、洗車中に自動車の移動が検出されると、走行位置検出装置9で与える本体1の走向位置に基づいて、実行中の洗車処理動作が終了間際か否かを確認する(1)。すなわち、(a)実行中の洗車メニューが最終工程(1.5往復洗車であれば2回目の往行行程、すなわち乾燥工程)にあるか、(b)洗車装置本体1が自動車後端から一定距離(例えば1m)以内に達しているかをチェックし、最終工程にあって本体1が自動車後端から一定距離内にあれば洗車終了間際と判断して洗車終了ルーチン(2)へ移行し、条件(a)・(b)のいずれかを満たしておらず終了間際でないと判断すると異常停止ルーチン(3)へ移行する。
【0029】
図6は上記洗車終了ルーチンでの処理を説明するフローチャートである。終了ルーチンに入ると、まず上面ブロワノズル6を上方へ退避させ(11)、自動車のルーフ部以降に突起があるような場合もあるので、万が一にも上面ブロワノズル6が車体と接触しないようにする。次に、光電スイッチ11により自動車が移動して洗車装置本体1より退出するのを確認すると(12)、洗車動作を中断し一定時間待機した後(13)、洗車機本体1を後退させて洗車開始位置まで復帰させ次の洗車を可能にする(14)。これにより、洗車途中で自動車が退出した場合は、異常停止したり自動車が居ない状態で洗車を継続したりすることなく、素早く次の洗車ができる状態に移行できるものである。
【0030】
この実施例は、以上のように構成されるもので、ドライバーが洗車終了を待たずに退出しても、これに対応して素早く次の洗車を可能とし洗車処理の効率を向上させることができる。なお、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、請求項の記載を逸脱しない範囲で種々の実施態様が考えられる。実施例では所定の停止位置に自動車が停車するのを検出して、この位置から動いたのを検知して自動車の移動を検出しているが、自動車の停止位置を特定せず所定位置上を通過する自動車を検知して移動を検出したり、洗車機との相対位置の変化に応じて移動検出するようにしても良い。また、実施例では上面ブロワノズル6が自動車のルーフ部以降に達していることで安全な退出が可能と判断するが、自動車に対する位置をより限定して「ルーフ部より後方」あるいは「フロントガラス部以降」などに設定するようにしても良い。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、洗車中に自動車の移動を検出すると、自動車の車体に損傷が及ぶ等の危険があるか否かを判断し、危険がなければ異常停止させることなく自動車の退出を待って洗車を終了させることができる。また、請求項2の発明によれば、洗車装置の走行位置に応じて洗車終了間際か否かを判断し、洗車終了間際であれば異常停止させることなく自動車の退出を待って洗車を終了させることができる。これにより、気の早いドライバーが洗車終了前に退出しても、それに応じて円滑に且つ安全に洗車を終了することができ、洗車効率を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における入場・退場の様子を説明する平面レイアウトの説明図である。
【図2】実施例の側面説明図である。
【図3】実施例の平面説明図である。
【図4】実施例の制御系を示すブロック図である。
【図5】実施例の動作要部を説明するフローチャート図である。
【図6】図5における洗車終了ルーチンでの処理を説明するフローチャート図である。
【符号の説明】
1 洗車装置本体
3・4・4 処理装置としてのブラシ装置
6・7・7 処理装置としてのブロワノズル
9 走行位置検出手段としての走行位置検出装置
10 車形検出手段としての車形検出装置
11 退出検出手段としての光電スイッチ
12 自動車移動検出手段としてのタイヤ検知スイッチ
20 制御手段としての制御部
Claims (5)
- 自動車が通り抜け可能なスペースに洗車エリアが形成されてドライブスルー式で自動洗車を行う洗車装置であって、洗車エリアの所定範囲に停車した自動車に対し洗車装置本体が走行して洗車処理を行うもので、洗車装置本体では、自動車の車形を検出しこの検出した車形に応じて処理装置を作用させて自動車の洗浄や乾燥を行うタイプの洗車装置において、
洗車中に自動車が移動したのを検出する手段と、前記処理装置と自動車との相対位置を検出する手段と、自動車が洗車装置本体から退出したのを検出する手段と、洗車中に自動車の移動を検出すると、処理装置と自動車との相対位置に応じて自動車が洗車装置本体から安全に退出できると判断すれば、異常停止することなく自動車が洗車装置本体から退出するのを待って洗車終了とするよう制御する手段とを備えたことを特徴とする洗車装置。 - 自動車が通り抜け可能なスペースに洗車エリアが形成されてドライブスルー式で自動洗車を行う洗車装置であって、洗車エリアの所定範囲に停車した自動車に対し洗車装置本体が走行して洗車処理を行うタイプの洗車装置において、
洗車中に自動車が移動したのを検出する手段と、洗車装置本体の走向位置を検出する手段と、自動車が洗車装置本体から退出したのを検出する手段と、洗車中に自動車の移動を検出すると、洗車装置本体の走行位置位置に応じて洗車終了間際であると判断すれば、異常停止することなく自動車が洗車装置本体から退出するのを待って洗車終了とするよう制御する手段とを備えたことを特徴とする洗車装置。 - 請求項1または2記載の洗車装置において、洗車装置本体には前側に洗浄用のブラシ装置が後側に乾燥用のブロワノズルがそれぞれ処理装置として順に備えられ、1回の前進走行で洗浄と乾燥を並行して行えることを特徴とする洗車装置。
- 請求項1記載の洗車装置において、処理装置として車体上面の乾燥をはかる上面ブロワノズルを備え、前記制御検出手段では、処理装置と自動車との相対位置により上面ブロワノズルが自動車のルーフ以降に達していると認められれば、自動車が洗車装置本体から安全に退出できると判断することを特徴とする洗車装置。
- 請求項2記載の洗車装置において、処理装置として車体上面の乾燥をはかる上面ブロワノズルを備え、前記制御検出手段では、洗車装置本体の走行位置ににより上面ブロワノズルが自動車のルーフ以降に達していると認められれば、洗車終了間際であると判断することを特徴とする洗車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002238766A JP3954926B2 (ja) | 2002-08-20 | 2002-08-20 | 洗車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002238766A JP3954926B2 (ja) | 2002-08-20 | 2002-08-20 | 洗車装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004074938A JP2004074938A (ja) | 2004-03-11 |
JP3954926B2 true JP3954926B2 (ja) | 2007-08-08 |
Family
ID=32022058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002238766A Expired - Fee Related JP3954926B2 (ja) | 2002-08-20 | 2002-08-20 | 洗車装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3954926B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4724815B2 (ja) * | 2005-05-24 | 2011-07-13 | 株式会社ダイフク | 洗車機 |
JP6961357B2 (ja) * | 2017-02-24 | 2021-11-05 | エムケー精工株式会社 | 洗車装置およびタイヤ検出装置 |
JP7032962B2 (ja) * | 2018-03-09 | 2022-03-09 | エムケー精工株式会社 | 洗車装置 |
JP7396257B2 (ja) | 2020-11-30 | 2023-12-12 | 株式会社ダイフク | 洗車機 |
-
2002
- 2002-08-20 JP JP2002238766A patent/JP3954926B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004074938A (ja) | 2004-03-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3750591B2 (ja) | 洗車機 | |
JP3954926B2 (ja) | 洗車装置 | |
JP6392618B2 (ja) | 洗車機 | |
JP5018673B2 (ja) | 洗車機 | |
JP4432830B2 (ja) | 洗車機 | |
JP5104349B2 (ja) | 洗車設備 | |
JP3984507B2 (ja) | 洗車機 | |
JP3832925B2 (ja) | 洗車装置 | |
JP2009298249A (ja) | 洗車機 | |
JP4285408B2 (ja) | 洗車機 | |
JP6961357B2 (ja) | 洗車装置およびタイヤ検出装置 | |
JP2019156074A (ja) | 洗車装置 | |
JP5873642B2 (ja) | 洗車機 | |
JP6567961B2 (ja) | 洗車機 | |
JP3512600B2 (ja) | 洗車機 | |
JP6821427B2 (ja) | 洗車装置 | |
JP3574637B2 (ja) | 門型洗車機 | |
JP3584081B2 (ja) | 洗車装置 | |
JP3850412B2 (ja) | 門型洗車機 | |
JP6563259B2 (ja) | 洗車機および洗車機の動作方法 | |
JP3542124B2 (ja) | 門型洗車機 | |
JP2676273B2 (ja) | 洗車機 | |
JP4641910B2 (ja) | 洗車機 | |
JP3891089B2 (ja) | 洗車機 | |
JP3662387B2 (ja) | 洗車機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050802 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070220 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070410 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070427 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3954926 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |