JP6392618B2 - 洗車機 - Google Patents

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Description

本発明は、洗車ブラシで自動車車体をブラッシング洗浄する際に、車体との接触度合いをブラシモータの電流値により監視するようにした洗車機に関するものである。
このような洗車機では、洗車ブラシを回転駆動するブラシモータの電流値が設定された電流閾値範囲に保持されるように、ブラシを車体に接離させる制御を行っている。ブラシモータの電流値は、洗車ブラシやブラシモータの個体差や経年劣化等により変化するため、洗車を開始する前に洗車ブラシを空転させ、そのときの空転電流値に基づいて電流閾値範囲を設定するようにしている。(例えば、特許文献1)
さて、洗車ブラシによるブラッシング洗浄と乾燥ノズルによるブロー乾燥とを同時に実行する場合、電圧降下が生じてブラシモータの電流値が下降する。このような状況で、洗車ブラシのみを駆動させたときの空転電流値に基づいて設定した電流閾値範囲で洗浄ブラシを車体に接触させてしまうと、過接触の状態となり、車体を損傷する危険が高くなるという問題があった。
特開2012−201251号公報
そこで本発明は、ブラシモータの電流値によりブラシの接離を制御する洗車機において、洗浄ブラシとブロワ装置等の高負荷要素を併用するか否かに関わらず、ブラシを車体に適正圧で接触させることができる洗車機を提供することを目的とするものである。
このような課題を解決するため本発明は、洗車機本体と自動車とが相対移動し、移動に伴い洗車機本体内に備えた洗車ブラシを車体面に作用させて洗車を行う洗車機であって、前記洗車ブラシを車体に接離するブラシ移動手段と、洗車ブラシを回転駆動するブラシモータと、該ブラシモータの電流値を検出する電流値検出手段と、洗車ブラシを空転させたときのブラシモータの電流値から車体との接触状態を判断する電流閾値範囲を設定する設定手段と、該設定手段で設定した電流閾値範囲になるように前記ブラシ移動手段を制御する制御手段とを備えた洗車機において、設定手段は、洗車ブラシのみを駆動させたときのブラシモータの電流値から第1電流閾値範囲を設定するとともに、洗車ブラシ以外で洗車に関わる構成要素のうち、消費電力が大きい高電力負荷要素を洗車ブラシと併用させたときのブラシモータの電流値から第2電流閾値範囲を設定し、制御手段は、洗車ブラシのみを駆動する洗車工程でブラシモータの電流値が第1電流閾値範囲になるようブラシ移動手段を制御し、洗車ブラシと高電力負荷要素を併用する洗車工程でブラシモータの電流値が第2電流閾値範囲になるようブラシ移動手段を制御する。
また、設定手段は、洗車ブラシのみを駆動させたときのブラシモータの電流値から第1電流閾値範囲を設定するとともに、該第1電流閾値範囲から所定数減算して前記洗車ブラシ以外で洗車に関わる構成要素のうち、消費電力が大きい高電力負荷要素を洗車ブラシと併用させるときの第2電流閾値範囲を設定し、制御手段は、洗車ブラシのみを駆動する洗車工程でブラシモータの電流値が第1電流閾値範囲になるようブラシ移動手段を制御し、洗車ブラシと高電力負荷要素を併用する洗車工程でブラシモータの電流値が第2電流閾値範囲になるようブラシ移動手段を制御する。
また、設定手段は、設定した第1電流閾値範囲及び第2電流閾値範囲に対して、洗浄する自動車の部位毎に定義した補正値によって補正し、自動車の部位毎の電流閾値範囲を設定する。
本発明によれば、ブラシとブロワ装置等の高電力負荷要素を併用する洗車を行う場合であっても、ブラシを車体に適正圧で接触させることができる。
本発明の洗車機を示す平面図である。 同装置の側面図である。 トップブラシ5の構造を示す説明図である。 サイドブラシ6・6の構造を示す説明図である。 トップノズル7・サイドノズル8の構造を示す説明図である。 シャッター9の構造を示す説明図である。 洗車機の制御系を示すブロック図である。 電流閾値の設定動作を示すフローチャート図である。 電流閾値データを示す説明図である。 洗車動作を示す説明図である。 別の電流閾値データを示す説明図である。 車体部位毎に設定した電流閾値データを示す説明図である。
以下、図面を基に本発明の実施態様について説明する。図1は本発明の洗車機を示す平面図、図2は同側面図である。
1は本体フレームで、門型に形成され、レール2・2上を自動車を跨ぐように往復走行する。本体フレーム1は、正逆転可能な走行モータ3によりレール2・2上に与えられる走行範囲を往復走行し、走行モータ3の出力軸に連係された走行エンコーダ4からのパルス信号を受けて走行位置が検出される。本体フレーム1には、洗浄ブラシ、ブロワノズルをはじめ、散水ノズル、液剤タンク等が備えられ、走行に伴って水・洗剤・ワックス等を散布してブラッシングする洗浄作業やブロワノズルより空気を吹き付ける乾燥作業を行う。
洗浄ブラシは、本体フレーム1の前側に位置し車体上面に沿って昇降し同上面をブラッシングするトップブラシ5と、該トップブラシ5の後方に位置し車体に対して接離(開閉)し車体の前後面および側面をブラッシングする左右一対のサイドブラシ6・6とからなる。ブロワノズルは、各洗浄ブラシの後方にあって、車体上面に沿って昇降し車体の前後面および上面に空気を吹き付けて乾燥をはかるトップノズル7と、該トップノズル7より本体フレーム1の後側に位置し車体側面に空気を吹き付けて乾燥をはかる左右一対のサイドノズル8・8とからなる。
また、本体フレーム1には、洗浄ブラシで発生する飛沫がブロワノズル側に飛散しないよう遮断するシャッター9と、本体フレーム1の前側で上下方向に所定間隔を持って複数配置される車体検出器10と、本体フレーム1の後側で自動車の通過を検出する光電スイッチ11と、本体フレーム1後面で本体フレーム1後方の物体を検出するエリアセンサ12とを備えている。
車体検出器10と光電スイッチ11は、いずれも発光部と受光部を車幅方向に対向させて光軸を形成し、その光軸の透光/遮光によって車体の有無を出力するもので、車体検出器10は自動車の入車と高さを検出し、光電スイッチ11は自動車の退車を検出する。エリアセンサ12は、照射した赤外光の反射波を検知して物体の有無を出力するもので、本体フレーム1が後退する際にその進行方向に退出中の自動車や人等の存在を検出する。
図3はトップブラシ5の構造を示す説明図である。
トップブラシ5は、ブラシ軸13の両端に直結されたキャリア14L・14Rによって本体フレーム1内に垂設した昇降レール15L・15R上を昇降するように構成され、一方のキャリア14Rに固定されたブラシモータ16により正逆転駆動される。キャリア14L・14Rは、上端と下端を無端状に接続するチェーン17と、該チェーン17が懸回されるスプロケット18U・18Dと、左右の上スプロケット18U同士を連結する回転軸19と、該回転軸19を正逆転する昇降モータ20と、該昇降モータ20に連結される昇降エンコーダ21とからなる昇降装置により昇降される。22U,22Dは昇降限界スイッチで、キャリア14Lの接触によりスイッチングしてトップブラシ5が上昇限界位置及び下降限界位置にあることを検出する。
図4はサイドブラシ6の構造を示す説明図である。
サイドブラシ6は、ブラシ軸23L・23Rの上端に直結したキャリア24L・24Rによって本体フレーム1内の上部に水平に横架された開閉レール25に沿って開閉するように構成され、ブラシモータ26R・26Lにより正逆転駆動される。キャリア24L・24Rは、右端と左端を無端状に接続するチェーン27と、該チェーン27が懸回されるスプロケット28L・28Rと、一方のスプロケット28L・28Rを正逆転する開閉モータ29L・29Rと、該開閉モータ29L・29Rに連結される開閉エンコーダ30L・30Rとからなる開閉装置により開閉される。31L・31Rは開放スイッチで、キャリア24L・24Rの接触によりスイッチングしてサイドブラシ6・6が開放位置にあることを検出する。
図5はトップノズル7とサイドノズル8の構造を示す説明図である。
各ノズル7・8は、断面略逆三角形に形成し、ダクトホース32を介して本体フレーム1の上部両隅部に備えたブロワ装置33と接続され、ブロワ装置33から供給される高圧エアを車体面に吹き付ける。尚、特に図示しないが、トップノズル7は、前記トップブラシ5と同様な昇降装置によって昇降し、自動車の高さに合わせて動作する他、車体への接近を接触もしくは非接触で検知する安全装置を備えている。
図6はシャッター9の構造を示す説明図である。
シャッター9は、両側縁に一体に固定されたチェーン34を本体フレーム1上方の前スプロケット35と後スプロケット36との間に渡し、前スプロケット35の左右同士を連結する回転軸37を昇降モータ38で回転駆動することにより昇降される。シャッター9は、横に並べた細長い鋼板を上下に連結させた公知の構造からなり、少なくともブロワノズルからの送風や荒天時の強風に対し折れ曲がることのない剛性を保持しており、前スプロケット35と噛み合う前後では、シャッター9両側縁を挾持する断面略コ字状の垂直レール39によりガイドされ、前スプロケット35と後スプロケット36との間において、断面略コ字状の水平レール40によりガイドされる。チェーン34の他端には、ウェイト41が取り付けられ、シャッター9が弛むことがないよう引き張られている。
シャッター9の下端には、センサボックス42が対向するよう取り付けられている。センサボックス42内には、シャッター9の前後に位置し2対の光電スイッチ43・44が設けられる。一方のセンサボックス42には、光電スイッチ43・44の発光部が、他方のセンサボックス42には、光電スイッチ43・44の受光部が納められており、発光部と受光部との間で授受される光信号が自動車に遮られると検出信号を出力するもので、車体検出手段として使用されシャッター9を車体の上面形状に沿って車体と非接触で昇降させるために利用される。
図1における洗車機のその他の装備について説明する。
45は洗車受付装置で、洗車スペースの入場口手前に設置され、前面に備えられる受付操作パネル46により洗車料金や洗車内容の選択入力等を行う。47はゲート装置で、洗車スペースの入場口に設置され、洗車スペースに対する自動車の進入を禁止/許可する。48は案内表示器で、洗車スペースの退場口後方に設置され、洗車受付時には自動車の入場を誘導し、洗車中には洗車動作の進行状況等を表示し、洗車終了時には自動車の退場を案内する。受付操作パネル46には、洗車コースキー・洗車スタートキー・洗車ストップキーといった各種入力キーが備えられ、顧客の希望に添った洗車形態が設定できるようになっている。
図7は本発明の制御系を示すブロック図である。
49は洗車制御部で、本体フレーム1の本体走行モータ3・走行エンコーダ4・車体検出器10・光電スイッチ11・エリアセンサ12、トップブラシ5のブラシモータ16・昇降モータ20・昇降エンコーダ21・昇降限界スイッチ22U・22D、サイドブラシ6・6のブラシモータ26・開閉モータ29・開閉エンコーダ30・開放スイッチ31L・31R、ブロワ装置33、シャッター9の昇降モータ38・光電スイッチ43・44、受付制御部50が接続されている。受付制御部50は、洗車受付装置45・受付操作パネル46・ゲート装置47・案内表示器48が接続されている。
洗車制御部49は、走行エンコーダ4のパルス信号をカウントし、本体フレーム1の移動位置を推定する走行位置検出部51と、走行エンコーダ4が所定数のパルス信号を出力する毎に車体検出器10から自動車の高さ位置を取り込み、車形データを作成する車形データ作成部52と、トップブラシ5のブラシモータ16の電流値を検出する電流検出部53と、トップブラシ5と車体との接触状態を判断する電流閾値を設定する昇降データ作成部54と、トップブラシ5の昇降モータ20を制御する昇降制御部55と、サイドブラシ6のブラシモータ26の電流値を検出する電流検出部56と、サイドブラシ6と車体との接触状態を判断する電流閾値を設定する開閉データ作成部57と、サイドブラシ6の開閉モータ29を制御する開閉制御部58と、データ作成部52・54・57で作成した各種データを記憶するデータ記憶部59を備えている。
昇降データ作成部54及び開閉データ作成部57では、それぞれブラシモータ16・26を空転させた時に電流検出部53・56で検出される電流値に基づいて、ブラシと車体との接触状態を判断する電流閾値が設定される。電流検出部53・56で検出される電流値は、ブラシモータのみを駆動する場合(すなわち洗浄動作のみを実行する場合)と、ブラシモータとブロワ装置を同時に駆動する場合(すなわち洗浄動作と乾燥動作を同時に実行する場合)とで異なるため、それぞれの電流値について電流閾値が設定される。尚、電流閾値は、上限値と下限値が与えられる。
昇降制御部55及び開閉制御部58は、データ記憶部59から電流閾値を呼び出し、電流検出部53・56から入力されるブラシモータ16・26の電流値が上限電流閾値と下限電流閾値の間になるよう昇降モータ20及び開閉モータ29を制御する。すなわち、検出電流値が上限電流閾値よりも大きい場合は、車体への接触圧が強いと判断してブラシを車体から離す方向に移動させ、検出電流値が下限電流閾値よりも小さい場合は、車体への接触が弱いと判断してブラシを車体に近づける方向に移動させるよう昇降モータ20及び開閉モータ29を制御する。
このような構成により、トップブラシ5及びサイドブラシ6でブラッシング洗浄を行う際に、データ記憶部59に記憶された上限電流閾値と下限電流閾値の間になるように、トップブラシ5を昇降、サイドブラシ6を開閉してブラッシング洗浄が実行されることになる。
続いて、電流閾値のデータ作成手順について、図8のフローチャート図に基づいてトップブラシ5のブラシモータ16を例に説明する。尚この設定動作は、ブラシの経年劣化を考慮して洗車開始前に定期的に実行することが望ましい。
まず、ブラシモータ16のみを駆動して(1)トップブラシ5の電流値A1を検出し(2)、検出した電流値A1に対して所定のオフセット値H,Lを加えて上限電流閾値A1H(=A1+H)と下限電流閾値A1L(=A1+L)を設定してデータ記憶部59に記憶する(3)。次に、ブロワ装置33と同時にブラシモータ16を駆動して(4)トップブラシ5の電流値A2を検出し(5)、検出した電流値A2に対して所定のオフセット値H,Lを加えて上限電流閾値A2H(=A2+H)と下限電流閾値A2L(=A2+L)を設定してデータ記憶部59に記憶する(6)。
ブロワ装置33のように消費電力の大きい高負荷要素をブラシモータ16と同時に駆動すると、電圧降下が生じてブラシモータ16の電流値が低下する。そのため、ブラシモータ16のみを駆動させたときの電流値に基づいて設定した電流閾値を用いて、洗浄と乾燥を同時に実行する洗車工程でのモータ昇降制御を行うと、ブラシが車体に過接触の状態となる。よって本発明では、ブラシモータ16のみを駆動させたときの電流値A1と、ブラシモータ16とブロワ装置33を駆動されたときの電流値A2を検出し、それぞれに上限電流閾値A1H・A2Hと下限電流閾値A1L・A2Lを設定してデータ記憶部59に記憶させている。
こうして、トップブラシ5の昇降モータ20を制御するブラシモータ16の上限電流閾値A1H・A2H・下限電流閾値A1L・A2Lが設定され、昇降データとしてデータ記憶部59に記憶される。そして、図8に示す処理をサイドブラシ6のブラシモータ26に対しても同様に実行し、開閉データとしてデータ記憶部59に記憶される。このとき、サイドブラシ6のブラシモータ26の左右それぞれについて同処理が実行され、結果的に図9に示すデータが得られる。
続いて、本発明の洗車機の洗車動作について、図10を用いて説明する。
本体フレーム1が待機位置にある状態で、周知の方法により洗車の受付を行った自動車が車体検出器10で与える停車位置に停車されると、受け付けた洗車コースで洗車が開始する。ここでは、本体フレーム1が1.5往復する間に洗浄と乾燥を実行する洗車コースについて説明する。1.5往復洗車は、第1往工程及び第1復工程でブラッシング洗浄が実行され、第2往工程で同ブラッシング洗浄とブロー乾燥とが同時に実行される洗車コースである。
第1往工程では、本体フレーム1の往行に伴い、車体検出器10により自動車の形状が検出され、検出した車形データに基づいてトップブラシ5による車体上面のブラッシング洗浄と、サイドブラシ6・6による車体前後面及び側面のブラッシング洗浄が順次実行される。また、第1復工程では、本体フレーム1の復行に伴い、第1往工程と同様に、トップブラシ5による車体上面のブラッシング洗浄と、サイドブラシ6・6による車体前後面及び側面のブラッシング洗浄が実行される。
これら第1往工程及び第1復工程におけるトップブラシ5による洗浄は、図9に示すデータ記憶部59からブラシのみを駆動させたときの上限電流閾値A1Hと、下限電流閾値A1Lを読み出した上で、ブラシモータ16の電流値がこれら閾値の範囲になるように昇降モータ20が制御され、トップブラシ5の車体上面への接離が図られる。また、サイドブラシ6・6による洗浄も同様に、図9に示すデータ記憶部59からブラシのみを駆動するときの上限電流閾値A3H・A5Hと、下限電流閾値A3L・A5Lを読み出した上で、ブラシモータ26R・26Lの電流値がこれら閾値の範囲になるように開閉モータ29R・29Lが制御され、サイドブラシ6・6の車体前後面及び側面への接離が図られる。
第2往工程では、本体フレーム1の往行に伴い、シャッター9によって空間分離された状態で、第1往工程と同様のブラッシング洗浄が実行されるとともに、トップノズル7による車体上面のブロー乾燥と、サイドノズル8・8による車体側面のブロー乾燥が実行される。シャッター9は、光電スイッチに43・44によって車体上面に沿って昇降し、各ブラシからの洗浄水が乾燥後の車体に飛散しないよう遮断する。
この第2往工程におけるトップブラシ5による洗浄は、図9に示すデータ記憶部59からブラシモータ16とブロワ装置33を同時に駆動させたときの上限電流閾値A2Hと、下限電流閾値A2Lを読み出した上で、ブラシモータ16の電流値がこれら閾値の範囲になるように昇降モータ20が制御され、トップブラシ5の車体上面への接離が図られる。また、サイドブラシ6・6による洗浄も同様に、図9に示すデータ記憶部59からブラシモータ26とブロワ装置33を同時に駆動させたときの上限電流閾値A4H・A6Hと、下限電流閾値A4L・A6Lを読み出した上で、ブラシモータ26R・26Lの電流値がこれら閾値の範囲になるように開閉モータ29R・29Lが制御され、サイドブラシ6・6の車体前後面及び側面への接離が図られる。
このように、ブラシのみを駆動させるときと、ブロワ装置と同時にブラシを駆動させるときとで電流閾値を変えることで、電圧降下によりブラシが車体に過接触することが防止され、安全に洗車を実行することができる。尚、本体フレーム1内におけるブラシとブロワのレイアウトにより、ブラシモータとブロワ装置が同時に駆動するタイミングは第2往工程の開始からずれることになるため、第2往工程において、ブロワ装置の起動に合わせて電流閾値の切り替えが行われる。
本発明は以上のように構成されるものであるが、要旨を逸脱しない範囲で様々な洗車機に適用することができる。例えば、トラック用の大型洗車機や鉄道車両用の洗浄機にも適用できる。また、据置式の本体フレームに自動車を搬送するコンベア式洗車機や本体フレームと自動車をどちらも走行させる台車式洗車機にも適用できる。
また、利用範囲も特に限定されず、ブロワ装置以外の高電力負荷要素とブラシを併用する場合にも適用することができる。例えば、高圧ポンプやコンベア等をブラシと併用する場合にも適用できる。また、ブロワ装置を乾燥以外の用途に使用する場合にも適用できる。例えば、ブロワ装置で発生した高圧風に散水ノズルからの洗浄水を合流させて車体に噴射する二流体洗浄をブラシと併用する場合や、ブラッシング洗浄時にブラシから舞い上がる洗浄水が周囲に飛び散らないようにブロワ装置を駆動してエアカーテンを形成する場合や、外気温が低いときに発生する湯気を吹き飛ばすようにブロワ装置を駆動して湯気払いを行う場合にも適用できる。
また、電流閾値の作成手順として、図8に例示したものでは、ブラシモータのみを駆動したときの電流値から第1電流閾値範囲を設定し、ブラシモータとブロワ装置を同時に駆動したときの電流値から第2電流閾値範囲を設定しているが、第1電流閾値範囲からブロワ装置を駆動したときの電流低下を想定した定数を減算して第2電流閾値範囲を設定するようにしてもよい。すなわち、図8における処理(1)・(2)を実行した後、処理(3)において、処理(2)で検出した電流値Aaに対して第1電流閾値範囲を設定する定数H1,L1を加えて上限電流閾値AaH1と下限電流閾値AaL1を設定するとともに、第2電流閾値範囲を設定する定数H2(<H1)・L2(<L1)を加えて上限電流閾値AaH2と下限電流閾値AaL2を設定してデータ記憶部59に記憶し、図11に示すデータが得るようにしてもよい。
更に、洗浄する車体部位毎に設定した補正係数を用いて上限電流閾値と下限電流閾値を補正することでより一層効果的なブラシ圧制御が可能となる。これは、普通車における前後面・ボンネット面・ルーフ面とでは幅寸法や高さ寸法が異なり、ブラシとの接触面積に違いが生じるためである。図12は車体部位毎の電流閾値を設定した例を示している。トップブラシ5では、車体のボンネット面とルーフ面とでそれぞれ補正値a・bを与え、図9のデータに対して補正値a・bを乗算して上限電流閾値と下限電流閾値を得ている。例えば、トップブラシ5で車体のボンネット面をブラシモータ16のみを駆動して洗浄する場合、図9に示す上限電流閾値A1H・下限電流閾値A1Lに対して、補正値aを乗算した上限電流閾値A1aH・下限電流閾値A1aLとすることで、最適なブラシ圧でブラッシング洗浄を行うことができる。
また、上記洗車機が複数設定される場合、それぞれの洗車機同士を公知の通信手段によって接続し、他の洗車機からブロワ装置等の高電力負荷要素の起動信号を受けて、電流閾値範囲を切り替えるように構成しても良い。この場合の電流閾値の作成は、全てのブラシモータとブロワ装置を起動パターンに準じて設定してもよいし、定数値の加減により設定してもよい。
1 本体フレーム
3 走行モータ
5 トップブラシ
6・6 サイドブラシ
16 ブラシモータ(トップブラシ)
20 昇降モータ
26 ブラシモータ(サイドブラシ)
29 開閉モータ
49 洗車制御部
53 電流検出部(トップブラシ)
54 昇降データ作成部
55 昇降制御部
56 電流検出部(サイドブラシ)
57 開閉データ作成部
58 開閉制御部
59 データ記憶部

Claims (4)

  1. 洗車機本体と自動車とが相対移動し、移動に伴い洗車機本体内に備えた洗車ブラシを車体面に作用させて洗車を行う洗車機であって、前記洗車ブラシを車体に接離するブラシ移動手段と、洗車ブラシを回転駆動するブラシモータと、該ブラシモータの電流値を検出する電流値検出手段と、洗車ブラシを空転させたときのブラシモータの電流値から車体との接触状態を判断する電流閾値範囲を設定する設定手段と、該設定手段で設定した電流閾値範囲になるように前記ブラシ移動手段を制御する制御手段とを備えた洗車機において、前記設定手段は、前記洗車ブラシのみを駆動させたときのブラシモータの電流値から第1電流閾値範囲を設定するとともに、前記洗車ブラシ以外で洗車に関わる構成要素のうち、消費電力が大きい高電力負荷要素を洗車ブラシと併用させたときのブラシモータの電流値から第2電流閾値範囲を設定し、前記制御手段は、洗車ブラシのみを駆動する洗車工程でブラシモータの電流値が第1電流閾値範囲になるようブラシ移動手段を制御し、洗車ブラシと高電力負荷要素を併用する洗車工程でブラシモータの電流値が第2電流閾値範囲になるようブラシ移動手段を制御することを特徴とする洗車機。
  2. 洗車機本体と自動車とが相対移動し、移動に伴い洗車機本体内に備えた洗車ブラシを車体面に作用させて洗車を行う洗車機であって、前記洗車ブラシを車体に接離するブラシ移動手段と、洗車ブラシを回転駆動するブラシモータと、該ブラシモータの電流値を検出する電流値検出手段と、洗車ブラシを空転させたときのブラシモータの電流値から車体との接触状態を判断する電流閾値範囲を設定する設定手段と、該設定手段で設定した電流閾値範囲になるように前記ブラシ移動手段を制御する制御手段とを備えた洗車機において、前記設定手段は、前記洗車ブラシのみを駆動させたときのブラシモータの電流値から第1電流閾値範囲を設定するとともに、該第1電流閾値範囲から所定数減算して前記洗車ブラシ以外で洗車に関わる構成要素のうち、消費電力が大きい高電力負荷要素を洗車ブラシと併用させるときの第2電流閾値範囲を設定し、前記制御手段は、洗車ブラシのみを駆動する洗車工程でブラシモータの電流値が第1電流閾値範囲になるようブラシ移動手段を制御し、洗車ブラシと高電力負荷要素を併用する洗車工程でブラシモータの電流値が第2電流閾値範囲になるようブラシ移動手段を制御することを特徴とする洗車機。
  3. 前記設定手段は、設定した第1電流閾値範囲及び第2電流閾値範囲に対して、洗浄する自動車の部位毎に定義した補正値によって補正し、自動車の部位毎の電流閾値範囲を設定することを特徴とする上記請求項1又は2記載の洗車機。
  4. 前記高電力負荷要素は、高圧風を発生するブロワ装置であることを特徴とする上記請求項1乃至3記載の洗車機。
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