JP3662387B2 - 洗車機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、門型のフレームを車体を跨ぐように往復走行させて洗車を行う、いわゆる門型洗車機に関するもので、車体の突起物を洗車ブラシや乾燥ノズルによって破損することがないようにするためのものである。
【0002】
【従来の技術】
近年ますます自動車の多様化が進み、特殊形状の自動車や多様なアンテナ、スポイラー、キャリア等を装備した自動車が増えている。このような自動車のアクセサリー類は、洗車ブラシや乾燥ノズルの動作によって破損するおそれがあるため、従来の洗車機では、洗車コースを選択するのと同時に回避する付属物を指定し、付属物を逃がしながら洗車ブラシや乾燥ノズルを動作するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように付属物を回避するように洗車ブラシや乾燥ノズルを動作させると、付属物の周囲は洗い残しになる。特にカスタムミラーのように車体側面の左右どちらか一方にだけ付属物がある場合であっても左右の洗車ブラシは同じように回避動作を行うので、満足のいく洗浄ができなかった。一方、洗車機を使い慣れていない人にとっては、付属物を指定することは非常に面倒且つ難しい操作であった。
そこで本発明は、洗車機を使いこなせる人もそうでない人も簡単に操作できて満足のいく洗車が行える洗車機を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために本発明は、車体の突起物のうち洗車機器を回避させたいものを任意に指定する突起物指定手段を備え、車形検出手段で検出される全ての突起物に対して洗車機器を自動的に回避させて洗車を行うオート洗車モード、突起物指定手段で指定される突起物のみに対して洗車機器を回避させて洗車を行うマニュアル洗車モードとを実行可能とし、マニュアル洗車モードで使用する突起物指定手段を目隠しするカバーと、カバーの開閉状態を検出するスイッチとを備え、スイッチでカバーが閉じていることを検出しているときはオート洗車モードを実行し、スイッチでカバーが開いていることを検出しているときはマニュアル洗車モードを実行することを特徴とする。
【0005】
【作用】
本発明によれば、洗車機に使い慣れたユーザは、突起物指定手段を介して洗浄する車体の回避する突起物を細かく指定しながらきめ細かな洗車を行うことができ、洗車機に不慣れなユーザは、車形検出手段が自動的に回避する車体の突起物を判断しより安全な洗車を行うことができるようになる。そして、これらの洗車モードは、カバーの開閉というきわめて簡単な方法により切り替えることができる。
【0006】
【実施例】
以下、図面を基に本発明の一実施例について説明する。図1は本発明の洗車機を示す説明図である。1は門型に形成される洗車フレームで、正逆可能な走行モータ4により、車輪2を回転駆動し、床面に敷設されたレール3上を往復走行する。5は洗車フレーム1の走行位置を検出するロータリーエンコーダで、走行モータ4の出力軸に連結し、モータ4の回転方向を検出しながら単位角度回転する毎にパルス信号を出力して洗車フレーム1の走行位置を与えている。6は車体上面に沿って上下する上面洗浄ブラシ、7,7は車体側面沿って開閉する側面洗浄ブラシ、8は上面乾燥ノズル、9,9は側面乾燥ノズルで、洗車フレーム1の往復走行に伴って車体の洗浄・乾燥等の処理を施す。
【0007】
10は洗車フレーム1の脚部前方において投光の送受を行う光電スイッチで、発光部10aと受光部10bとを対向して設け、洗車フレーム1で洗浄する車体の高さを検出する。光電スイッチ10の発光部と受光部間の光が車体によって遮られる位置を車体の高さとして判断し、洗車フレーム1の走行に伴い連続した車体形状として認識していく公知の車形検出方法である。
【0008】
11は車体の側面形状を認識する超音波センサーで、洗車フレーム1の脚部内側から車体に向けて超音波を発振し、車体側面に当たって反射してくるまでの時間により洗車フレーム1との距離を検出するものである。12は洗車フレーム1の前面に設けられる操作パネルで、洗車メニューの選択をはじめ、車体の突起物を指定したり、洗車の開始、一旦停止等の操作を行う。
【0009】
図2は側面洗浄ブラシの構成を示す説明図である。側面洗浄ブラシ7,7は、台車14,14を介して洗車フレーム1の後方上部に横架される1本のレール13上に支持され、左右方向に走行する。15,15は台車14,14に連結されるチェーンで、レール13の両端に設けられるスプロケット16,16,17,17間に無端状に連係されている。18,18はスプロケット16,17を正逆転するモータで、駆動によりスプロケットに連係するチェーン15を介して側面洗浄ブラシ7,7を左右に走行させる。19,19はロータリーエンコーダで、モータ18の出力軸に連結し、モータの回転方向を検出しながら単位角度回転毎にパルス信号を出力して台車14,14すなわち側面洗浄ブラシの位置を検出している。このような形状により左右の側面洗浄ブラシをそれぞれ独立して制御することが可能になる。
【0010】
図3は上面洗浄ブラシの構成を示す説明図である。上面洗浄ブラシ6は、両側面より外方に向けて延出したアーム20の先端に設けた台車21によって、フレーム1に立設したレール22に支持されている。23は台車21に連結されるチェーンで、フレーム1上部に水平に配設されるシャフト24に連係されるとともに、上面洗浄ブラシ6の荷重と平衡するウエイト25が固着されている。26はシャフト24を正逆回転するモータで、駆動によりシャフト24に連係されたチェーン23を介して、上面洗浄ブラシ6を昇降する。27はロータリーエンコーダーで、シャフト24に連結され、回転軸の回転方向を検出しながら単位角度回転毎にパルス信号を出力して、台車21の位置を与えている。このような形状により上面洗浄ブラシ6は微妙な昇降動作が可能になる。
【0011】
図4は本発明の制御系を示すブロック図である。28は制御部で、CPU29・メモリ30及び入出力ポート31を有するマイクロコンピュータからなり、前記操作パネル12からの入力に応じてメモリ30に記憶されるプログラムを実行し、各種洗車処理装置を制御するものである。操作パネル12は、洗車操作のガイド表示等を行うLCD表示器32と、洗車コースを選択するコースキー33と、車体の突起物を指定する突起物キー34と、洗車をスタートするスタートキー35と、キャンセル/一時停止キー36と、緊急時に洗車フレームを後退させる後進キー37と、オプションキー38と、スペシャルキー39と、手動操作キー40を備えている。
【0012】
このうち、コースキー33は、複数設けられたキー毎にそれぞれ異なる洗車コース1〜0が設定され、この洗車コースの中から希望するコースを選択することができるものである。また、突起物キー34は、洗車する車体の特徴的な付属物について指定入力するもので、タクシーのキャリアやルーフスポイラ等の指定に加え、車体の左右いずれか一方にだけ設けられる各種ミラーやサイドポールの取り付け位置も指定できようになっており、この指定により突起物の場所に応じて側面洗浄ブラシ等を安全方向に制御し、車体の保全を図るものである。
【0013】
この突起物キー34の前面には、開閉自在なカバー41が設けられており、通常はカバー41によって突起物キー34は目隠しされた状態になっている。カバー41には、開閉状態を認識するための開閉スイッチ42が設けられており、突起物の指定を行うのか否か(すなわち、カバーが開けられているか否か)を判断できるようになっている。
【0014】
続いて、このように構成する本発明の動作について説明する。ユーザにより、所定の停車位置に自動車が停止されたことを超音波センサー11が検出すると、操作パネル12では洗車受付の状態となり、洗車に関する各設定の入力待ちになる。図5はその設定手順を示すフローチャート図である。
【0015】
まず、コースキー33による洗車コースの入力待ちとなり(1)、ユーザは複数の洗車コースの中から希望する洗車コースを選択する。次に突起物キー34を覆うカバー41が開いているか閉じているかを開閉スイッチ42により判断し(2)、カバー41が閉じている場合には、洗車フレーム1の光電スイッチ10で検出される車体形状に沿ったオート洗車モードになり、カバー41が開いている場合には、ユーザが突起物キー34を用いて洗車の支障になる突起物(アクセサリー)を指定するマニュアル洗車モードになる。
【0016】
マニュアル洗車モードに移行すると、突起物キー34による突起物指定の待機状態となり(3)、突起物指定が行われるかカバー41を閉じてオート洗車モードに切り替えるかするまでは、スタートキー35の入力は受け付けない。その後、スタートキー35が押されると(4)、選択した洗車コース及びオート洗車/マニュアル洗車に応じた洗車が開始されるのである。
【0017】
ここで、オートモードによる洗車と、マニュアルモードによる洗車との違いを対比してみる。図6はカスタムミラー及びリアミラーを備えた1BOX車をオート/マニュアルの各洗車モードで洗車した場合の側面洗浄ブラシ7の動作を示したものである。
【0018】
洗車動作は、洗車フレーム1の中で先行する光電スイッチ10と、洗車フレーム1の走行位置を検出するロータリーエンコーダ5により検出される車体の形状と、超音波センサー11から得られる車体側面との距離に応じて上面洗浄ブラシ6や側面洗浄ブラシ7を接離させて、なるべく車体に接近させながら洗浄を行うものである。
【0019】
オート洗車モード:光電スイッチ10で検出される車体の形状は、車体上面のシルエットを平面的にトレースするものであるから、カスタムミラーやリアミラーのように車体の左右どちらか一方にのみ付属される突起物については、その取り付け位置を把握することができない。従って、オート洗車モードでは、図6(a)に示すように左右両方の側面洗浄ブラシ7をカスタムミラーを検出した位置で回避動作させている。そして、車体への影響を極力避けるように突起物を大きく逃げるように側面洗浄ブラシ7を回避させている。
【0020】
マニュアル洗車モード:突起物キー27によって突起物の位置が指定されているので、図6(b)に示すように指定された側の側面洗浄ブラシ(ここでは左側)だけ回避させている。また、突起物キー27にてリアミラーの指定をしなかった場合は、光電スイッチ10で検出しても回避動作は行わずに、そのまま検出した車体の輪郭に沿って側面洗浄ブラシ7を動作させる。そして、回避動作はオート洗車に比べて小さく車体の洗浄を重視したものになっている。
【0021】
このように、オート洗車は、車体の突起物を検出した場合に、洗浄ブラシが突起物に当たらないように大きく回避動作を行うように動作し、車体の損傷を重視した洗車となるので、洗浄のきめ細かさに欠けるものの誰でも簡単に且つ安全な洗車が行えるというメリットがある。また、マニュアル洗車は、回避させたい突起物にだけ回避動作が行われ、車体の洗浄効果を重視した洗車となるので、突起物の指定が面倒であるもののきめ細かな洗車が行えるというメリットがある。この両方を使い分けられる本発明の洗車機では、ユーザのニーズに合わせた使い方ができるのである。
【0022】
【発明の効果】
以上のように本発明は構成され、車形検出手段で検出される車体の突起物を回避するよう洗車機器を制御するオート洗車モードと、突起物指定手段で指定される車体の突起物のみを回避するよう洗車機器を制御するマニュアル洗車モードとを備えたので、洗車機に不慣れなユーザであっても、使い慣れたユーザであっても満足のいく洗車を行うことができる。また、オート洗車モードとマニュアル洗車モードとの切り替えは、カバーの開閉によって行うので、きわめて簡単に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗車機を示す説明図である。
【図2】同洗車機の側面洗浄ブラシの構造を示す説明図である。
【図3】同洗車機の上面洗浄ブラシの構造を示す説明図である。
【図4】同洗車機の制御系を示すブロック図である。
【図5】同洗車機における洗車設定手順を示すフローチャート図である。
【図6】同洗車機の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 洗車フレーム
12 操作パネル
28 制御部
34 突起物キー
41 カバー

Claims (1)

  1. 車両を跨ぐように門型に形成される洗車フレームと、該フレームの内部に備えられる洗車ブラシ,乾燥ノズル等の洗車機器と、洗浄する車体の上面形状を検出する車形検出手段とを備え、前記洗車フレームの走行に伴い、検出手段で検出される車体の形状に沿って前記洗車機器を制御する洗車機において、
    車体の突起物のうち前記洗車機器を回避させたいものを任意に指定する突起物指定手段を備え、前記車形検出手段で検出される全ての突起物に対して前記洗車機器を自動的に回避させて洗車を行うオート洗車モード、前記指定手段で指定される突起物のみに対して前記洗車機器を回避させて洗車を行うマニュアル洗車モードとを実行可能とし、
    前記マニュアル洗車モードで使用する突起物指定手段を目隠しするカバーと、該カバーの開閉状態を検出するスイッチとを備え、該スイッチでカバーが閉じていることを検出しているときはオート洗車モードを実行し、該スイッチでカバーが開いていることを検出しているときはマニュアル洗車モードを実行することを特徴とする洗車機。
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