JP3946612B2 - X線検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送中の物品の検査を行うX線検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】
特開平11−160487号公報 (第2−4頁、第4図)
【0004】
【特許文献2】
特開2002−82070号公報 (第2−4頁、第4図)
【0005】
【特許文献3】
特開平9−250992号公報 (第3−5頁、第1図)
【0006】
【特許文献4】
特開2000−074856号公報 (第2−3頁、第1図)
【0007】
【特許文献5】
特許第3011360号明細書 (第2−6頁、第1図)
【0008】
【発明の背景】
従来のX線検査装置は、特開平11−160487号(特許文献1)のように、X線遮蔽カーテンと呼ばれる鉛を含有する樹脂等で形成された柔軟性を持つカーテンを装置本体および開口部の両方に設け、外部へのX線の漏洩の防止を図っていた。
【0009】
しかし、かかるX線検査装置では、搬送される物品が遮蔽カーテンを押しのけて、前記物品がX線検査部に搬入もしくは搬出されるから、物品と遮蔽カーテンとが接触する。そのため、遮蔽カーテンが切断されたり、擦り切れるという物理的な耐久性の問題がある。また、破損したX線遮蔽カーテンの一部が、物品に混入してしまうおそれもある。
また、物品等に含まれている油等が付着すると、遮蔽カーテンの素材の各層間に剥離が生じたり、鉛を含む素材が変質するなど経時的に劣化し易いという問題もある。
【0010】
以上のような問題を解消するため、種々のX線検査装置が提案されている。
たとえば、特開2002−82070号(特許文献2)の発明では、遮蔽トンネルを用いてX線の漏洩を防止している。一方、特開平9−250992号(特許文献3)の発明では、検査部の搬入・搬出口に対して、搬送手段を傾斜させて設けることによりX線の漏洩を防止している。また、特開2000−074856号(特許文献4)の発明では、検査部での搬送方向と搬入搬出の方向を異ならせて、X線の漏洩を防止している。
【0011】
しかし、かかる装置では、遮蔽カーテンを用いておらず、物品の搬入・搬出口が常に開口状態のままであるため、X線の漏洩を十分に防止するには至らない。つまり、漏洩するX線は乱反射によって装置内部から外部に漏洩するので、開口部のどこかからX線が漏洩するのは避けられない。また、X線は不可視であるから、微小部位から漏洩していた場合、検知器でも検出できない場合がある。そのため、X線の漏洩のおそれを完全に払拭することはできない。
【0012】
これらの問題を解決する装置として、特許第3011360号明細書(特許文献5)のX線検査装置がある。かかる装置は、搬入口および搬出口にシャッタを設け、物品の搬入および搬出に同期させて前記シャッタを開閉させている。さらに、シャッタの開閉に合わせて、X線源の照射の停止および起動を行わせている。このように、X線照射時に物理的に検査部を閉空間とすることで、X線の漏洩を防止している。
しかし、かかる装置は、製造ラインにおいて検査機器として用いる場合に、連続処理の面で不利である。つまり、前記シャッタの開閉により閉空間が完全に形成されてから、物品にX線をパルス状に照射して検査を行うので、検査を連続的に行うことができない。
【0013】
本発明の目的は、X線検査を連続的に行うことができ、かつ、装置外部へのX線の漏洩を小さくし得ることができるX線検査装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明のX線検査装置は、物品を搬送する搬送手段と、該搬送手段により搬送される物品にX線を照射するX線源と、前記物品を透過した前記X線を検出するラインセンサと、前記物品の搬送経路に設けられたX線遮蔽部材とを備え、前記ラインセンサからの検出信号に基づき物品の検査を行うX線検査装置であって、前記X線遮蔽部材は、前記物品の搬送方向に概ね直交する平面において複数枚に分割された金属板からなり、前記各金属板は、互いに拘束されることなく第1の水平軸線のまわりに回転自在に設けられて下方に垂れ下がっており、前記金属板は、前記搬送される物品が当接することにより回動して物品の搬送を許容し、前記各金属板を前記第1の水平軸線のまわりに回転自在に支持するリンクを前記各金属板ごとに設け、前記各リンクを第2の水平軸線のまわりに回転自在に支持して、前記各リンクの下方に前記各金属板が垂れ下がるようにし、前記X線遮蔽部材における前記第1の水平軸線と第2の水平軸線との間に前記物品の搬送方向に開口する開口が形成されていることを特徴とする。
【0015】
前記X線遮蔽部材は金属板であるから、耐久性に優れている。また、板であるため、捩れることがなく、各金属板の間に隙間が生じにくい。したがって、X線の漏洩するおそれがない。
また、金属板が複数枚に分割されているので、物品Mが当接した金属板のみが開くので、接触抵抗や、金属板を押しのける力が小さくてすむ。
【0016】
なお、本発明において、「物品」とは、ミンチ肉など連続的に搬送されるものの他に、野菜や包装されたもののように間欠的に搬送されるものなどの被検査物をいう。
また、「検査」とは、商品の合否を判定する検品の他に、針や金属片などの異物を検出する異物検査を含む。
【0017】
前記各金属板は、水平軸線のまわりに回転自在に取り付けられて、下方に垂れ下がっている。X線遮蔽部材の下方の隙間を所定の間隔に設定することで、種々のラインレイアウトに合わせて効果的にX線を遮蔽することができる。
【0018】
本発明においては、リンクを前記各金属板ごとに設け、前記各リンクの下方に前記各金属板が垂れ下がっている。前記リンクにより、各金属板が多関節で支持されるから、軽量のリンクを介して金属板が大きく回動することにより、各金属板を小さな力で動かすことができる。
【0019】
前記X線検査装置は、前記X線源およびラインセンサをカバーで覆う検査室と、前記検査室への物品の搬入および前記検査室からの物品の搬出を許容する一対の開口部とを更に備え、前記一対の開口部の各々もしくは各開口部の近傍に、前記X線遮蔽部材が搬送方向に沿って離間した複数の箇所に設けられているのが好ましい。
1つのX線遮蔽部材を物品が通過している際に生じる隙間からX線が漏洩した場合、あるいは、何らかの原因でX線遮蔽部材が破損した場合でも、他の箇所に設けられたX線遮蔽部材により遮蔽することができるから、X線が外部へ漏洩するおそれがない。
【0020】
前記各金属板よりも前記X線源に近い箇所にゲートを設けてもよい。前記ゲートは、前記搬送方向に概ね直交する平面に沿って連なっており、かつ、前記搬送される物品が当接することにより回動して物品の搬送を許容する。
前記ゲートは分割されていないので、X線の遮蔽機能が高い。しかも、ゲートが前記各金属板よりもX線源に近い箇所に設けられているので、前記搬送手段の搬送面よりも上方へのX線の散乱を大幅に防止することができる。
【0021】
また、前記検査室への搬送経路および前記検査室からの搬送経路がそれぞれ傾斜して設けられていてもよい。前記検査室内の散乱X線が、搬送経路もしくはカバーに当たって反射されるから、外部へのX線の漏洩を小さくすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
以下の説明では、本発明のX線検査装置をミンチ肉などのように、概ね切れ目なく連続的に搬送される物品に適用した場合を例示して説明する。
【0023】
全体構成:
図1に示すように、たとえば、ミンチ肉からなる物品Mの搬送ライン上に設けられたX線検査装置1は、X線シールドボックスからなる筐体1Sを備えている。前記筐体1S内には、後述するX線源10およびX線検出器11を筐体(カバー)1Sで覆う検査室12が形成されている。
【0024】
前記筐体1S内には上流から順に第1〜第3コンベヤ(搬送手段)50,20,51が配置されており、筐体1Sの両側には、搬入口1aおよび搬出口1bからなる開口部が形成されている。上流の第1コンベヤ50によって搬送された物品Mは、以下のように、連続的に搬送される。商品Mは、前記搬入口1aを通り第2コンベヤ20に乗り移った後、下流の第3コンベヤ51に乗り移る。第3コンベヤ51上の物品Mは、前記搬出口1bからX線検査装置1の外に搬出される。
【0025】
光学系10,11:
前記筐体1S内には、X線源10およびX線検出器11からなる光学系が設けられている。前記X線源10はX線を発生させ、該X線をX線検出器11に向って照射する。前記X線検出器11は、多数の画素を第2コンベヤ20の幅方向に1列に配設したラインセンサを備えている。前記X線検出器11には、図示しないコンピュータが接続されている。前記コンピュータは、X線検出器11からの出力を所定のタイミングで取り込んで処理し、透過X線の量に応じた明暗の分布を有する画像を作成することにより、物品Mの検査を行う。
【0026】
コンベヤ50,51:
前記第1コンベヤ50および第3コンベヤ51は、それぞれ搬入口1aおよび搬出口1b側に向って下方に傾斜している。一方、第1コンベヤ50の下流側の端部は、第2コンベヤ20の上流側の端部よりも上方に位置している。
前記下流の第3コンベヤ51は、不良物品をラインアウトさせるための振り分け装置を構成しており、前記検査によって不良であると判別された場合には、二点鎖線で示すように、その上流側が上昇し、当該物品Mが前記第2コンベヤ20から下方に落下されて排出される。
【0027】
X線遮蔽部材30:
前記第1〜第3コンベヤ50,20,51からなる物品Mの搬送経路上には、X線遮蔽部材30が設けられている。前記X線遮蔽部材30は、X線が本検査装置1の外へ漏洩するのを防止するためのものであり、前記一対の開口部1a,1bの各々、ならびに、その近傍に2組づつ、物品Mの搬送方向Yに沿って離間して設けられいてる。具体的には、X線遮蔽部材30は、前記第1コンベヤ50の下流、第2コンベヤ20の上流および下流、第3コンベヤ51の下流の計4ヵ所に設けられている。コンベヤ50,20,51に対する各X線遮蔽部材30の下方の隙間は、概ね一定になるように設定されている。
なお、コンベヤ50,20,51の上方には、ならしコンベヤ(図示せず)が設けられ、物品Mの高さが概ね一定になるように平らに均らす。したがって、コンベヤ50,20,51とX線遮蔽部材30との前記隙間は、搬送される物品Mの高さと同程度に設定されている。
【0028】
図2に示すように、前記X線遮蔽部材30は、複数枚に分割された金属板で構成されており、遮蔽ユニットUのフレーム32を介して前記筐体1S(図1)に取り付けられている。各X線遮蔽部材30は、物品Mの搬送方向Yに概ね直交する平面に沿って設けられ、下方に垂れ下がっている。X線遮蔽部材30は、前記搬送方向Yに直交する幅方向Wにわたって分割されており、図1に示す前記コンベヤ50,20,51の上方において、前記検査室12を搬送方向Yに区切るように設定されている。
【0029】
図3に示すように、X線遮蔽部材30は、リンク31を介して前記遮蔽フレーム32に取り付けられている。すなわち、図4の分解斜視図に示すように、前記リンク31には、搬送方向Yに直交する略水平方向Wに第1および第2ピン31a,31bが設けられている。前記フレーム32の下端部32aには上方の第1ピン31aが回転自在に取り付けられており、下方の第2ピン31bにはX線遮蔽部材30の上端部30bが回転自在に取り付けられている。
したがって、図3に示すように、搬送方向Yに搬送される物品Mが前記X線遮蔽部材30の一部に当接すると、当該一部のX線遮蔽部材30が第2ピン31bの第1の水平軸線Bのまわりに回動すると共に、二点鎖線で示すように、リンク31自体が前記遮蔽フレーム32に対して第1ピン31aの第2の水平軸線Aのまわりに回動し、物品Mの搬送を許容する。
【0030】
ゲート40:
図1に示すように、前記各X線遮蔽部材30よりも前記X線源10に近い箇所には、一対のゲート40が設けられている。前記ゲート40は、搬送方向Yにおいて、前記X線源10の上流側と下流側とにそれぞれ設けられている。図5に示すように、前記ゲート40は、幅方向Wに延びる1枚の金属板で形成されており、搬送方向Yに概ね直交する平面に沿って連なって設けられている。ゲート40は、図1の前記検査室12を第2コンベヤ20の上方において、搬送方向Yに区切るように設定されている。
【0031】
図5に示す前記筐体1Sには、第3ピン15が設けられており、前記ゲート40の上端部40aが前記第3ピン15に係合している。ゲート40は、第3ピン15の水平軸線Cのまわりに回転自在に取り付けられている。したがって、搬送方向Yに搬送される物品Mがゲート40に当接した場合には、該ゲート40が前記第3ピン15のまわりに回動して、物品Mの搬送を許容する。
なお、図1の第2コンベヤ20の上面とゲート40の下方との隙間は、前記X線遮蔽部材30の下方の隙間よりも若干大きく設定されており、物品Mがゲート40に当接しにくいように設定されている。
【0032】
図6に示すように、前記コンベヤ20には、無端状のベルトBが張設されており、第2コンベヤ20の下方には搬送ベルトBの駆動を行う駆動ローラ23やテンションローラ22などが設けられている。前記第2コンベヤ20の両端部21aは、それぞれ上方に回動自在であり、後述するメンテナンスの際には、該両端部21aを上方に回動させて、搬送ベルトBを取り外すことが可能である。
【0033】
物品の搬送動作:
本装置の検査が開始されると、図1の前記X線源10からX線検出器11に向ってX線が照射されると共に、物品Mが前記第1コンベヤ50上を連続的に切れ目なく搬送され、搬入口1aから筐体1S内に送られる。第1コンベヤ50の物品Mは、下流の第2コンベヤ20に搬送され、X線検査が行われた後、第3コンベヤ51によって下流に搬出される。
【0034】
ここで、前記ゲート40は、1枚の分割されていない金属板で形成され、X線源10の近傍の上流および下流にそれぞれ設けられているので、搬入口1aおよび搬出口1bに向かうX線を遮断することができる。
【0035】
また、各コンベヤ50,20,51の上方には、前記X線遮蔽部材30が設けられているから、前記ゲート40の下から漏洩し、コンベヤ50,20,51で反射された散乱X線を遮断することができる。前記X線遮蔽部材30は、幅方向Wにわたって複数枚に分割されているので、各X線遮蔽部材30のうち、物品Mが当接したX線遮蔽部材30のみが回動される。そのため、X線の漏洩が少なく抑えられる。
特に、各X線遮蔽部材30は、金属板で形成され、捩れるおそれがないから、幅方向(図2)Wに複数枚のX線遮蔽部材30を取り付けても十分にX線の漏洩を防止することができる。
【0036】
なお、前述のように、前記第1コンベヤ50および第3コンベヤ51は、それぞれ搬入口1aおよび搬出口1b側に向って下方に傾斜している。そのため、検査室12内の散乱X線がコンベヤ50,20,51によって遮られるので、該コンベヤ50,20,51の上方へのX線が大幅に遮断される。
【0037】
メンテナンス方法:
図6に示すように、メンテナンス時には、X線遮蔽部材30およびゲート40を筐体1Sから取り外して洗浄する。ここで、前述のように、前記各X線遮蔽部材30は、前記フレーム32に取り付けられているので、前記遮蔽ユニットUを筐体1Sから取り外すことで、各X線遮蔽部材30を一度に取り外すことができる。
その後、両端部21aを回動させて搬送ベルトBを緩め、該搬送ベルトB、駆動ローラ23およびテンションローラ22などを取り外して洗浄する。
【0038】
ところで、前記実施形態では、物品としてミンチ肉などのように切れ目なく連続的に搬送される物品を例示して説明したが、個別に間欠的に搬送される物品について検査を行うものであってもよい。
かかる場合には、図7(a),(b)の平面図に示すように、2枚のX線遮蔽部材30Aを鉛直軸線Cのまわりに回転自在に設けてもよい。前記X線遮蔽部材30Aは、たとえば、図示しないバネ等を用いて、図7(a)の閉状態に常時付勢されている。図7(b)に示すように、物品MがX線遮蔽部材30Aに当接すると、搬送される物品Mによって押し開けられる。前記物品Mが通過すると、X線遮蔽部材30Aが前記バネ力によって図7(a)の閉状態の位置に戻る。
【0039】
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、前記実施形態では、X線源の上流側と下流側に、それぞれ2組のX線遮蔽部材を設けたが、1組であってもよいし、3組以上であってもよい。
さらに、前記リンクの代わりに、リンクを複数個繋いだリンクチェーンを用いてもよいし、ヒモなどを用いてもよい。さらに、リンクを用いず、X線遮蔽部材を遮蔽フレームに回動自在に取り付けてもよい。
また、ゲートは必ずしも必要ではない。
また、X線源およびX線検出器からなる光学系を1組としたが、前記光学系を複数組設けてもよい。
また、コンベヤは、物品を水平方向に搬送してもよい。かかる場合には、X線遮蔽部材の下方の隙間を小さくし、搬送の度に物品がX線遮蔽部材に当接するように設定するのが好ましい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、X線遮蔽部材を金属板で形成したから、耐久性に優れている。また、X線遮蔽部材が板状であるため、捩れることがなく、各金属板の間に隙間が生じにくい。したがって、X線の漏洩するおそれがない。
また、金属板が複数枚に分割されているので、物品が当接した金属板のみが開くので接触抵抗や、金属板を押しのける力が小さくてすむ。
さらに、物品が間欠的に搬送される場合には、物品の搬送間隔が一定でない場合や、幅方向にずれて搬送されるような場合であっても、搬送される物品によって金属板が開けられるので、更に効果的である。
【0041】
なお、前記各金属板を第1の水平軸線のまわりに回転自在に取り付け、下方に垂れ下がるようにしたので、他の構造を配慮した上で、下方の隙間を適宜設定することにより、効果的にX線を遮蔽することができる。
【0042】
また、前記各金属板ごとにリンクを設け、該リンクの下方に、前記各金属板が垂れ下がるようにしたので、軽量なリンクを介して金属板が大きく回動することで、金属板を小さな力で動かすことができる。したがって、搬送される物品がX線遮蔽部材に当接しても、接触抵抗や、板を押しのける力が更に小さくなる。
【0043】
さらに、前記X線遮蔽部材を搬送方向に沿って離間した複数の箇所に設ければ、物品が通過する際にX線遮蔽部材からX線が漏洩した場合や、X線遮蔽部材が破損した場合でも、他の箇所に設けられたX線遮蔽部材によりX線を遮蔽することができる。
【0044】
また、前記各金属板よりも前記X線源に近い箇所にゲートを設ければ、コンベヤ上への散乱X線を十分に遮ることができる。
【0045】
また、前記検査室への搬送経路および前記検査室からの搬送経路をそれぞれ傾斜して設ければ、検査室内の散乱X線が、搬送機器やカバーに当たって反射されるから、外部へのX線の漏洩を更に小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるX線検査装置を示す概略側面図である。
【図2】遮蔽ユニットを示す概略斜視図である。
【図3】X線遮蔽部材の一部を示す概略斜視図である。
【図4】X線遮蔽部材の取付構造を示す分解斜視図である。
【図5】ゲートを示す概略斜視図である。
【図6】X線検査装置のメンテナンス方法を示す概略側面図である。
【図7】X線遮蔽部材の変形例を示す部分平面図である。
【符号の説明】
1a:搬入口(開口部)
1b:搬出口(開口部)
1S:筐体(カバー)
10:X線源
20:第2コンベヤ(搬送手段)
30:X線遮蔽部材
31:リンク
40:ゲート
50:第1コンベヤ(搬送手段)
51:第3コンベヤ(搬送手段)
M:物品
Y:搬送方向

Claims (4)

  1. 物品を搬送する搬送手段と、
    該搬送手段により搬送される物品にX線を照射するX線源と、
    前記物品を透過した前記X線を検出するラインセンサと、
    前記物品の搬送経路に設けられたX線遮蔽部材とを備え、
    前記ラインセンサからの検出信号に基づき物品の検査を行うX線検査装置であって、
    前記X線遮蔽部材は、前記物品の搬送方向に概ね直交する平面において複数枚に分割された金属板からなり、
    前記各金属板は、互いに拘束されることなく第1の水平軸線のまわりに回転自在に設けられて下方に垂れ下がっており、
    前記金属板は、前記搬送される物品が当接することにより回動して物品の搬送を許容し、
    前記各金属板を前記第1の水平軸線のまわりに回転自在に支持するリンクを前記各金属板ごとに設け、
    前記各リンクを第2の水平軸線のまわりに回転自在に支持して、前記各リンクの下方に前記各金属板が垂れ下がるようにし
    前記X線遮蔽部材における前記第1の水平軸線と第2の水平軸線との間に前記物品の搬送方向に開口する開口が形成されていることを特徴とするX線検査装置。
  2. 請求項1において、
    前記X線源およびラインセンサをカバーで覆う検査室と、
    前記検査室への物品の搬入および前記検査室からの物品の搬出を許容する一対の開口部とを更に備え、
    前記一対の開口部の各々もしくは各開口部の近傍に、前記X線遮蔽部材が搬送方向に沿って離間した複数の箇所に設けられていることを特徴とするX線検査装置。
  3. 請求項1もしくは2において、
    前記各金属板よりも前記X線源に近い箇所に、かつ、前記X線源よりも搬送方向の上流および下流の位置に、各々、ゲートが設けられ、
    該ゲートは、前記搬送方向に概ね直交する平面に沿って連なっており、かつ、前記搬送される物品が当接することにより回動して物品の搬送を許容することを特徴とするX線検査装置。
  4. 請求項もしくはにおいて、
    前記検査室への搬送経路および前記検査室からの搬送経路がそれぞれ傾斜して設けられていることを特徴とするX線検査装置。
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