JP2002082199A - 放射線検査装置 - Google Patents

放射線検査装置

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JP2002082199A
JP2002082199A JP2000272384A JP2000272384A JP2002082199A JP 2002082199 A JP2002082199 A JP 2002082199A JP 2000272384 A JP2000272384 A JP 2000272384A JP 2000272384 A JP2000272384 A JP 2000272384A JP 2002082199 A JP2002082199 A JP 2002082199A
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ray shielding
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Ryoichi Sawada
良一 澤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトコンベアの出入口でX線漏洩を防護
し、搬送される被検査物の邪魔にならずにX線遮蔽を
し、正常に検査できる放射線検査装置を提供する。 【解決手段】 操作パネル13からベルトコンベアの駆
動部22を回転させ、ループベルト8をプーリ36、2
5、34、37上に回転移動させる。X線制御器1によ
ってX線管2からX線を放射させ、スリット6を通して
ベルトコンベア上に照射する。一方、被検査物23が補
助台20から検査ボックス24内に導入され、上部のベ
ルト31に取付けられたX線遮蔽のれん30が回転して
垂れ下がり、被検査物23がX線遮蔽のれん30の間に
位置して、同じ方向と速度で移動し、X線ビーム中を通
過し、再び次のX線遮蔽のれん30に仕切られて、開口
部19から補助台21に搬出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、連続して医
用、食品、非破壊検査等の分野で使用される放射線検査
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】非破壊検査分野では食品等の分野で異物
が混入していないかを調べるために、ベルトコンベアに
て検査物をX線管とX線検出器の間に流し、その透過像
またはデータから異物の有無を判定している。
【0003】図3に従来の放射線検査装置のシステムを
示す。補助台20を検査ボックス24の開口部18に近
づけ、補助台21を開口部19に近づけてセットする。
そして、操作パネル13の電源をONするとベルトコン
ベアの駆動部22が動作し、ループベルト8が各プーリ
に沿って矢印の方向に移動する。同時に補助台20及び
補助台21のループベルトも矢印の方向に移動する。そ
して、被検査物23を補助台20のベルト上に載せる
と、被検査物23は検査ボックス24内に搬送される。
検査ボックス24は、散乱線等の漏洩線量が人体に影響
を及ぼすのを防ぐために全体をX線防護箱にし、且つ、
開口部18及び開口部19の入出口には、鉛ゴム製のX
線遮蔽のれん14及びX線遮蔽のれん15が設けられ、
さらに、中央部のX線ビームの通過する両側には、X線
遮蔽のれん16及びX線遮蔽のれん17が設けられてい
る。
【0004】そして、上部にX線管2が設けられ、X線
制御器1によって高電圧発生器から高電圧がX線管2に
印加され、陰極3のフィラメントからの電子が、陽極4
に衝突しX線を発生する。その衝突のエネルギーのほと
んどが熱に変換されるので、陽極を冷却するために冷却
ファン5が設けられている。発生したX線はスリット6
を通過し、中央のベルトコンベアのループベルト8上に
送られてきた被検査物23を透過する。透過したX線は
下部に設けられたラインセンサ7で検出され、その信号
がデータ処理装置9に送られる。そして、処理された信
号がモニタ10に表示され、データ処理され異物が存在
しない画像と異物が存在する画像を比較し、異物の存在
する検査物をデータ上でチェックし、現物をコンベアか
ら排出したり、または、現物にマーキングしたりして摘
出する。また、その結果をデータプリンタ11、ビデオ
プリンタ12に出力する。
【0005】ラインセンサ7は、シンチレータとMOS
型イメージセンサから構成されている。前面に備えられ
たシンチレータは、X線の励起により可視光に変換する
X線変換膜で、X線撮影用に使用されている一般的な増
感フイルムであるGdS:Tbが使用され、その
後方にMOS型イメージセンサが固着されている。MO
S型イメージセンサは光センサの半導体のp型半導体と
n型半導体を備え、その光信号を外部に転送するための
電子回路が各素子毎に形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の放射線検査装置
は以上のように構成されているが、一般に非破壊検査装
置では、X線の漏洩を防止する為、X線照射部分は鉄板
や鉛補強板で覆われた検査ボックス24の防護箱内に設
置されている。オンライン化の要求により、連続してコ
ンベア等にて被検査物23を搬送検査する要求があり、
その出入り口である開口部18及び開口部19の漏洩線
量がもっとも大きなものとなっていた。そのため、出入
口には鉛ゴム製のX線遮蔽のれん14及びX線遮蔽のれ
ん15が設けられている。
【0007】さらに、中央部のX線ビームの通過する両
側には、X線遮蔽のれん16及びX線遮蔽のれん17が
設けられているが、60m/分の高速搬送や、小物の軽
量品などになると、被検査物23が入口でのX線遮蔽の
れん14に当たったり中央のX線遮蔽のれん16に当た
ったりして、その衝撃で被検査物23の位置が変わった
りして、方向や搬送速度がかわり、正常な検査や、被検
査物23の間隔保持、さらに不合格品の正常な排除がで
きなくなる問題が生じていた。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、検査ボックスの出入り口でのX線の漏
洩を防護し、ベルトコンベア上の被検査物の位置や方向
をX線遮蔽のれんなどによって変化させることがなく、
正常な検査を行うことができる放射線検査装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明の放射線検査装置は、放射線発生手段と、複数
の素子からなる1次元又は2次元放射線検出手段と、前
記放射線発生手段と放射線検出手段との間に被検査物を
連続して搬送する手段と、前記各手段を内装し放射線漏
洩を防止する防護手段とから構成される放射線検査装置
において、被検査物を搬送する手段と同じ方向に移動す
る放射線防護手段を備えるものである。
【0010】本発明の放射線検査装置は上記のように構
成されており、検査物を運搬する手段と同じ方向に移動
する放射線防護手段を備え、例えば、検査空間に搬送コ
ンベアと対抗して同じ方向で動く鉛ゴム製のX線遮蔽の
れんを装着したコンベアを上部に設置したり、又は、搬
送コンベアにX線遮蔽の仕切板等を設ける。その手段に
より、被検査物が本放射線検査装置に搬送されても、鉛
ゴム製のX線遮蔽のれんやX線遮蔽の仕切板等の衝撃を
受けることはない。したがって、X線遮蔽のれんやX線
遮蔽の仕切板に当たった衝撃で検査物の位置が変わった
りして、方向や搬送速度がかわり、正常な検査や検査物
の間隔保持、さらに不合格品の正常な排除ができなくな
る問題を解消することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の放射線検査装置の一実施
例を図1を参照しながら説明する。図1は本発明の放射
線検査装置の検査ボックス24内に設けられたベルトコ
ンベア搬送によるX線検査状態を示す図である。
【0012】本放射線検査装置は、X線管2とそれに高
電圧を印加する高電圧発生回路(図示せず)とそれを制
御するX線制御器1からなる放射線発生手段と、X線管
2と対向してベルトコンベアの下部に設けられた複数の
素子からなる1次元のラインセンサ7または2次元放射
線検出器からなる放射線検出手段と、放射線発生手段と
放射線検出手段との間に被検査物23を連続して搬送し
X線管2から放射したX線がスリット6を通って被検査
物23に照射され、操作パネル13によって制御される
ベルトコンベアの搬送手段と、上記の各手段を内装し、
放射線の漏洩を防止する検査ボックス24と、放射線漏
洩防止のために、検査空間に被検査物23を載せたベル
トコンベア搬送と対抗して同じ方向に動く鉛ゴム製のX
線遮蔽のれん30を装着したベルト31及びベルト32
のコンベアを上部に設置し、同じ速度で両ベルトが移動
する防護手段と、ラインセンサ7からの出力を信号処理
するデータ処理装置9と処理されたX線画像を表示する
モニタ10とそのデータをプリントするデータプリント
11とビデオプリンタ12とからなる出力手段と、被検
査物23を検査ボックス24に入出するための補助台2
0と補助台21の補助手段とから構成されている。
【0013】放射線発生手段は、被検査物23によりX
線管2に印加される電圧が異なり、5〜160kV程
度、電流が0〜30mA程度のものがある。また、異物
の大きさや形状判別に必要な分解能により、X線管焦点
の異なるものが選ばれる。そして、連続で検査を行うた
め、X線管2の陽極4は温度が上昇するので、冷却ファ
ン5によって冷却される。X線管2から発生したX線は
コンベアの幅方向に長い鉛製のスリット6で幅方向に扇
状に広がったX線ビームとなる。
【0014】放射線検出手段は、ベルトコンベアの下部
に設けられた複数の素子からなる1次元のラインセンサ
7又は2次元放射線検出器からなり、シンチレータとM
OS型イメージセンサで構成されたもので、前面に備え
られたシンチレータは、X線の励起により可視光に変換
するX線変換膜GdS:Tbが使用され、その後
方にMOS型イメージセンサが固着されている。MOS
型イメージセンサは、光センサの半導体のp型半導体と
n型半導体を備え、その光信号を外部に転送するための
電子回路が各素子毎に形成されている。
【0015】搬送手段は、放射線発生手段と放射線検出
手段との間に被検査物23を連続して搬送し、X線管2
から放射したX線がスリット6を通って被検査物23に
照射され、操作パネル13によって制御されるベルトコ
ンベアからなるものである。操作パネル13を操作し、
搬送部のスイッチをONすると、駆動部22が回転しル
ープベルト8がプーリ36、プーリ25、プーリ34、
プーリ37上を移動する。
【0016】防護手段は、放射線漏洩防止のために、検
査空間に被検査物23を載せたベルトコンベア搬送と対
抗して、同じ方向に動く鉛ゴム製のX線遮蔽のれん30
を装着し、プーリ26とプーリ27、及び、プーリ28
とプーリ29に架けられたベルト31及びベルト32の
コンベアを、下部のベルトコンベア搬送ラインから所定
の高さに設置し、同じ速度で両ベルト31、32が下部
のベルトコンベア搬送と同期して同じ方向に移動する。
上部のベルト31、32とベルトコンベア搬送の移動速
度を同じにするために、プーリ25とプーリ26、及
び、プーリ34とプーリ29に同じ径のプーリを用い、
伝達ベルトを交叉させて動力伝達を行う。X線遮蔽のれ
ん30は、鉛ゴム製ののれん状のものを用い、所定の間
隔でベルト31及びベルト32に装着される。ベルト3
1とベルト32の位置は、X線遮蔽のれん30が照射さ
れるX線をさえぎらない位置に配置する。
【0017】出力手段は、ラインセンサ7からの出力を
信号処理するデータ処理装置9と処理されたX線画像を
表示するモニタ10とそのデータをプリントするデータ
プリント11とビデオプリンタ12とからなり、データ
処理され異物が存在しない画像と異物が存在する画像を
比較し、異物の存在する検査物をデータ上でチェック
し、現物をコンベアから排出したり、または現物にマー
キングしたりして摘出するための信号を出す。また、そ
の結果をデータプリンタ11に出力し、その画像をビデ
オプリンタ12に出力する。
【0018】補助手段は、検査ボックス24の開口部1
8及び開口部19の入出力口に近づけてセットし、被検
査物23を検査ボックス24内に設けられたベルトコン
ベア搬送ラインに送るための補助台20及び補助台21
である。
【0019】次に、図1に示す本X線検査装置の動作に
ついて説明する。補助台20を検査ボックス24の開口
部18に近づけ、補助台21を開口部19に近づけてセ
ットする。操作パネル13のスイッチをONすると、ベ
ルトコンベアの駆動部22が回転し、ループベルト8が
プーリ36、プーリ25、プーリ34、プーリ37上を
回転移動する。同時に補助台20のベルト、補助台21
のベルトが回転する。そして、X線制御器1のX線ON
のスイッチを押しX線を放射させる。この状態で被検査
物23を所定の間隔で補助台20に載せていく。被検査
物23は検査ボックス24内に導入され、上部のベルト
31に取付けられたX線遮蔽のれん30が順次上方から
垂れ下がり、ループベルト8上の被検査物23にX線遮
蔽のれん30が覆いかぶさるか、間に位置するようにな
る。
【0020】この状態で被検査物23がループベルト8
上でX線遮蔽のれん30と共に移動し、X線ビームが放
射される空間で、ベルト31のX線遮蔽のれん30が巻
き上げられる。被検査物23はX線ビーム中を移動し次
に上方のベルト32に取付けられたX線遮蔽のれん30
が垂れ下がり、次に送られる。このようにして被検査物
23とX線遮蔽のれん30が同じ速度で同じ方向に移動
するので、被検査物23の位置が変わったり、方向や搬
送速度が変わったりすることなく、正常な検査ができ、
検査物の間隔保持、さらに不合格品の正常な排除ができ
る。そして、ラインセンサ7からの信号がデータ処理装
置9で処理され、モニタ10に表示される。また、その
データがデータプリンタ11でプリントされ、画像はビ
デオプリンタ12でプリントされる。
【0021】次に、本放射線検査装置の他の実施例を図
2を参照しながら説明する。図2は本放射線検査装置の
検査ボックス24内に設けられたベルトコンベア搬送に
よるX線検査状態を示す図である。本放射線検査装置
は、X線管2とそれに高電圧を印加する高電圧発生回路
(図示せず)とそれを制御するX線制御器1からなる放
射線発生手段と、X線管2と対向してベルトコンベアの
下部に設けられた複数の素子からなる1次元のラインセ
ンサ7または2次元放射線検出器からなる放射線検出手
段と、上記の各手段を内装し、放射線の漏洩を防止する
検査ボックス24と、放射線発生手段と放射線検出手段
との間に被検査物23を連続して搬送し、放射線漏洩防
止のために搬送用のベルトコンベアにX線遮蔽板40の
仕切板を立てて、X線管2から放射したX線がスリット
6を通ってX線遮蔽板40の間で被検査物23に照射さ
れ、操作パネル13によって制御されるベルトコンベア
の搬送手段と、ラインセンサ7からの出力を信号処理す
るデータ処理装置9と処理されたX線画像を表示するモ
ニタ10とそのデータをプリントするデータプリント1
1とビデオプリンタ12とからなる出力手段と、被検査
物23を検査ボックス24に入出するための補助台20
a(図示せず)と補助台21a(図示せず)の補助手段
とから構成される。
【0022】本放射線検査装置は、被検査物23を搬送
する搬送手段と、放射線漏洩防止のための防護手段が一
つになったものが検査ボックス24内に設けられたもの
である。搬送手段は、放射線漏洩防止を兼ねて、搬送用
のベルトコンベアのループベルト8にX線遮蔽板40の
仕切板を所定の間隔で立てて、X線管2から放射したX
線がスリット6を通って、X線遮蔽板40の間におかれ
た被検査物23に照射されるものである。
【0023】したがって、データ処理装置9に送られて
くる信号のうち、X線遮蔽板40のX線透過信号は無効
となるように処理される。また、補助手段の開口部38
に近づけて用いられる補助台20aは、本体の検査装置
のベルトコンベア搬送ラインより高さが高いものが用い
られ、前方斜めからX線遮蔽板40の間に被検査物23
が入れられる。また、開口部39に近づけて用いられる
補助台21aは、本体の検査装置のベルトコンベア搬送
ラインより高さが低いものが用いられ、後方斜めに被検
査物23が補助台21aに載せられる。
【0024】
【発明の効果】本発明の放射線検査装置は上記のように
構成されており、被検査物を搬送するベルトコンベア
と、それに対向して移動する鉛ゴム製のX線遮蔽のれん
を装着し上部に設置されたコンベアとが同じ方向と同じ
速度で移動するので、又は、被検査物を搬送するベルト
コンベアに、X線遮蔽の仕切板を所定の間隔で立てて設
けているので、それにより被検査物が本装置に搬送され
ても、鉛ゴム製のX線遮蔽のれんやX線遮蔽の仕切板等
の衝撃を受けることはない。
【0025】そのため、従来のようにX線遮蔽のれんに
被検査物が衝突し、その時にX線遮蔽のれんが跳ね上げ
られ漏洩線量が増加するということもなくなり、また、
被検査物のダメージの軽減にもつながった。そして、被
検査物の位置が変わったり、方向や搬送速度が変わった
りすることがなくなり、検査物の間隔保持、さらに不合
格品の正常な排除ができ、正常な検査をすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の放射線検査装置の一実施例を示す図
である。
【図2】 本発明の放射線検査装置の他の実施例を示す
図である。
【図3】 従来の放射線検査装置を示す図である。
【符号の説明】
1…X線制御器 2…X線管 3…陰極 4…陽極 5…冷却ファン 6…スリット 7…ラインセンサ 8…ループベルト 9…データ処理装置 10…モニタ 11…データプリンタ 12…ビデオプリンタ 13…操作パネル 14、15、16、17…X線遮蔽のれん 18、19…開口部 20、21…補助台 22…駆動部 23…被検査物 24…検査ボックス 25、26、27、28、29、34、36、37…プ
ーリ 30…X線遮蔽のれん 31、32、33、35…ベルト 38、39…開口部 40…X線遮蔽板
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21K 5/10 G21K 5/10 C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射線発生手段と、複数の素子からなる1
    次元又は2次元放射線検出手段と、前記放射線発生手段
    と放射線検出手段との間に被検査物を連続して搬送する
    手段と、前記各手段を内装し放射線漏洩を防止する防護
    手段とから構成される放射線検査装置において、被検査
    物を搬送する手段と同じ方向に移動する放射線防護手段
    を備えることを特徴とする放射線検査装置。
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