JP4630822B2 - X線検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検査物に対してX線を照射し、被検査物を透過したX線の透過量に基づいて被検査物の状態を検査するX線検査装置に関する。
食品等の商品の生産ラインにおいては、商品のパッケージ内に異物が混入している場合やパッケージ内に必要な内容物が添付されていない場合等にそのような不良商品を出荷しないため、X線検査装置により商品の検査が為されることがある。このようなX線検査装置では、搬送コンベアの上を連続搬送されてくる商品に対してX線が照射され、X線ラインセンサ等により検出されたX線の透過量に基づいて商品の状態が判別される。
そして、X線検査装置では、X線照射器が設けられたX線の照射空間からX線を漏洩させないための種々の安全対策が採られることになる。例えば、X線の照射空間を規定する一側面に、開閉自在のX線遮蔽扉が取り付けられることがある。この場合、X線遮蔽扉が閉じられた状態においては、X線の漏洩が防止されるようになっており、X線遮蔽扉が開いた状態においては、X線の照射空間内の各部品の清掃などといったメンテナンス作業が行われることになる。
こうしたX線遮蔽扉は、X線の漏洩を効果的に防止するために、本体部と本体部の周囲を略囲む側壁部とからなる蓋のない箱の形状をしていることがある。このため、清掃時にX線の照射空間内に流し込んだ洗浄水が、洗浄水により流されたゴミとともにX線遮蔽扉内に滞留し易くなっており、清掃員の負担が増えるといった問題があった。
こうした問題に対処するために、特許文献1のX線検査装置では、X線遮蔽扉が開いた状態において、閉じられた状態における上端部がその下端部より下方にくるように構成されるとともに、上端部の側壁に切り欠きが設けられている。これにより、X線遮蔽扉が開いた状態にある清掃時には、洗浄水やゴミの排出が促されるようになっている。
特許第3577297号公報
しかしながら、通常、X線遮蔽扉が開かれるのはメンテナンス作業時のみであり、それ以外の時には閉じられた状態にある。特許文献1のX線検査装置では、X線遮蔽扉が閉じられた状態においては洗浄水等が排出されにくくなっているため、排出が十分になされない可能性がある。
本発明の課題は、清潔な状態を維持することが容易なX線検査装置を提供することにある。
第1発明に係るX線検査装置は、X線源と、搬送部と、X線遮蔽扉とを備え、被検査物にX線を照射して、被検査物の状態を検査する。X線源は、X線を照射する。搬送部は、被検査物がX線源からのX線の照射空間を通過するように被検査物を搬送する。X線遮蔽扉は、開状態と閉状態との間を変化し、閉状態においてX線の照射空間からのX線の漏洩を防止する。X線遮蔽扉は、本体部と、下側壁部とを有する。下側壁部は、閉状態における本体部の下端に連続し、水平方向に対して第1角度をなして下方へ傾斜する。
さらに本体部は、閉状態において、鉛直方向に対して外側に第2角度をなして傾斜する。
このX線検査装置では、X線の照射空間において、X線源から被検査物に向けてX線が照射される。被検査物は、搬送部により照射空間に搬入され、照射空間から搬出される。そして、このX線の照射空間には、開閉自在のX線遮蔽扉が設けられており、X線遮蔽扉が閉じられた状態では、X線の照射空間から外部へのX線の漏洩が防止されることとなる。一方、X線遮蔽扉が開いた状態では、X線の照射空間内の搬送部等を清掃するといったメンテナンス作業が行われる。
このX線遮蔽扉は、本体部と、本体部の周囲に設けられた側壁とから構成される。こうした側壁のうち、X線遮蔽扉が閉じられた状態において鉛直方向下側にくる部分(下側壁部)は、水平方向に対して所定の角度をなして下方に傾斜している。従って、X線遮蔽扉内に滞留した洗浄水やゴミは、X線遮蔽扉が閉じられた状態において重力により下側壁部の傾斜面に沿って落ち、外部へ排出されることになる。これにより、このX線検査装置では、清潔な状態を容易に維持することができる。
さらに、このX線検査装置では、X線遮蔽扉が閉じられた状態において、X線遮蔽扉の本体部が鉛直方向に対して所定の角度をなして外側に傾斜している。このため、本体部で反射したX線は、鉛直方向上向きの方向性を有し易くなるという傾向がある。従って、このX線検査装置では、X線の照射空間の下側からのX線の漏洩をより効果的に防止することができる。
発明に係るX線検査装置は、第1発明に係るX線検査装置であって、
閉状態における本体部の下端は、搬送部の上端よりも鉛直方向下側に存在する。
このX線検査装置では、X線遮蔽扉の本体部の下端、すなわち、X線遮蔽扉の下側壁部の上端は、搬送部の上端よりも鉛直方向下側に存在している。このため、X線遮蔽扉が閉じられた状態における本体部の鉛直方向の長さがある程度確保されることになる。一方、X線遮蔽扉が閉じられた状態では、本体部は下側壁部よりも鉛直方向に対してより切り立った状態となる。これにより、このX線検査装置では、X線遮蔽扉内に滞留した洗浄水やゴミがより排出され易くなっている。
発明に係るX線検査装置は、第1発明に係るX線検査装置であって、
閉状態における本体部の下端は、搬送部の上端よりも鉛直方向上側に存在する。
このX線検査装置では、X線遮蔽扉の本体部の下端、すなわち、X線遮蔽扉の下側壁部の上端は、搬送部の上端よりも鉛直方向上側に存在している。このため、X線源からのX線や被検査物等で乱反射したX線が下側壁部に衝突し易くなっている。一方、X線遮蔽扉が閉じられた状態では、下側壁部は本体部よりも鉛直方向に対してより大きく傾いているため、下側壁部で反射したX線は本体部で反射したX線よりも鉛直方向上向きの方向性を有し易くなるという傾向がある。このように、このX線検査装置では、X線遮蔽扉に衝突したX線が鉛直方向上向きに反射し易くなっているため、X線の照射空間の下側からのX線の漏洩をより効果的に防止することができる。
本発明に係るX線検査装置では、X線の照射空間に開閉自在のX線遮蔽扉が設けられており、X線遮蔽扉が閉じられた状態では、X線の照射空間の外部へのX線の漏洩が防止される。一方、X線遮蔽扉が開いた状態では、X線の照射空間内の搬送部等を清掃するといったメンテナンス作業が行われる。このX線遮蔽扉は、本体部と、本体部の周囲に設けられた側壁とから構成される。こうした側壁のうち、X線遮蔽扉が閉じられた状態において鉛直方向下側にくる部分(下側壁部)は、水平方向に対して所定の角度をなして下方に傾斜している。従って、X線遮蔽扉内に滞留した洗浄水やゴミは、X線遮蔽扉が閉じられた状態において重力により下側壁部の傾斜面に沿って落ち、外部へ排出されることになる。これにより、このX線検査装置では、清潔な状態が容易に維持される。
図1及び図2に、本発明の一実施形態に係るX線検査装置1を示す。このX線検査装置1は、食品等の商品Pの生産ラインにおいて商品Pの品質検査を行う装置の1つであって、連続的に搬送されてくる商品Pに対してX線を照射して、商品Pを透過したX線の透過量に基づいて商品Pの不良判断を行う装置である。
X線検査装置1の検体である商品Pは、図3に示すように、前段コンベア60によりX線検査装置1に運ばれてくる。X線検査装置1では、商品Pの状態が検査され、その検査結果は、X線検査装置1の下流側に配置される振分機構70に送られる。振分機構70は、商品PがX線検査装置1において良品と判断された場合には商品Pを正規のラインコンベア80へと送り、商品PがX線検査装置1において不良品と判断された場合には商品Pを不良品貯留コンベア90へと振り分ける。
(X線検査装置の構成)
図1及び図2に示すように、X線検査装置1は、主として、X線照射器(X線源)31と、X線ラインセンサ32(図4参照)と、コンベア(搬送部)40と、シールドボックス10と、垂直支持部50と、第1水平支持部51と、第2水平支持部52と、固定カバー53と、支持脚54と、X線遮蔽扉20と、モニタ11とから構成されている。
〔シールドボックス〕
シールドボックス10は、主として、上面部10a、正面部10b、左側壁部10c、右側面部10d及び背面部10eとから構成され、X線検査装置1の上部及び背面を規定している。そして、上面部10a、正面部10b、左側壁部10c、右側面部10d及び背面部10eの上部により囲まれる空間内には、X線照射器31が収容されおり、背面部10eの下部は、垂直支持部50により支持されている。
そして、シールドボックス10と閉じられた状態におけるX線遮蔽扉20とにより囲まれる内部空間は、X線照射器31からのX線が外部に漏洩しないようなX線の照射空間2となっている。
なお、X線検査装置1の両側面中央は、コンベア40が商品Pを照射空間2に搬入し又は照射空間2から搬出できるように開放されており、この開放部分を塞ぐようにして遮蔽ノレン(図示せず)が取り付けられている。この遮蔽ノレン(図示せず)は、鉛を含むゴムから成形されるもので、商品Pが照射空間2に搬入され又は照射空間2から搬出される際には、商品Pにより押しのけられるようになっている。
〔垂直支持部、支持脚、第1水平支持部、第2水平支持部、固定カバー〕
垂直支持部50は、床面に立脚する支持脚54に支持されるとともに、シールドボックス10の背面部10eに固定されており、シールドボックス10を支持している。
また、垂直支持部50からは、第1水平支持部51及び第2水平支持部52がX線検査装置1の内部に向けて水平に伸びている。第1水平支持部51は、第2水平支持部52よりも上側に取り付けられている。
そして、L字型の固定カバー53が垂直支持部50及び第1水平支持部51に沿うようにして左右に2箇所に取り付けられており、垂直支持部50と第1水平支持部51とが互いに固定されるようになっている。
〔コンベア〕
図4に示すように、コンベア40は、第1ガイドローラ41、第2ガイドローラ42、第3ガイドローラ43及び第4ガイドローラ44と、これらのガイドローラ41〜44の回転により所定の経路を循環する無端状のベルト45とから構成され、ベルト45上に載置された商品Pを照射空間2を通過させるように搬送する。
ベルト45は、第1ガイドローラ41、第2ガイドローラ42、第3ガイドローラ43、第4ガイドローラ44の順に移動し、第4ガイドローラ44に達すると再び第1ガイドローラ41へと移動する。そして、ベルト45により囲まれる空間を通り抜けるようにして、垂直支持部50により一端を支持された片持ち状の第2水平支持部52が配置されている。
第1ガイドローラ41及び第2ガイドローラ42は、略同じ高さに取り付けられており、第1ガイドローラ41と第2ガイドローラ42との間に架けられたベルト45が略水平な商品Pの搬送面を規定している。第1ガイドローラ41は、商品Pの搬送方向について上流側に配置されて前段コンベア60に隣接し、第2ガイドローラ42は、搬送方向について下流側に配置されて振分機構70に隣接する。第3ガイドローラ43及び第4ガイドローラ44は、第1ガイドローラ41及び第2ガイドローラ42の下方に配置されており、第2ガイドローラ42を通過したベルト45を第1ガイドローラ41まで戻す。
〔X線照射器〕
X線照射器31は、シールドボックス10の上面部10a、正面部10b、左側壁部10c、右側面部10d及び背面部10eの上部により囲まれる空間内に配置されており、X線管と、X線管から放射状に伝播するX線を下方のX線ラインセンサ32に向かう方向以外には概ね伝播させないように遮蔽する遮蔽板とから構成される。すなわち、X線照射器31は、下方のX線ラインセンサ32に向けて扇状の照射範囲にX線を照射する。
〔X線ラインセンサ〕
X線ラインセンサ32は、多くの画素センサから構成されている。これらの画素センサは、第2水平支持部52により略水平に支持されており、コンベア40による商品Pの搬送方向に直交する向きに一直線に配置される。
また、これらの画素センサは、X線照射器31から照射された後、ベルト45上を搬送される商品Pを透過して又は透過せずに画素センサに達したX線を検出し、その透過量に関する情報を制御部(図示せず)に送る。そして、制御部は、各画素センサにより検出されたX線の透過量に関する情報に基づいて商品PのX線画像を作成し、X線画像に画像処理等を施すことにより商品Pの状態を検査する。
〔X線遮蔽扉〕
図5に示すように、X線遮蔽扉20は、本体部20aと、本体部20aの周囲に連続する上側壁部20b、左側壁部20c、右側壁部20d及び下側壁部20eからなる側壁とから構成され、X線検査装置1の正面中央に位置する(図1参照)。下側壁部20eには、回転アーム21が取り付けられている。
X線遮蔽扉20は、本体部20aに平行するように回転アーム21を貫く回転軸A1を中心として、X線検査装置1の外側へ回転することにより開く(図2参照)。これにより、コンベヤ40等の清掃や点検といったX線検査装置1内のメンテナンス作業が容易に行えるようになっている。
一方、X線遮蔽扉20が閉じられた状態においては、X線遮蔽扉20の上側壁部20bはシールドボックス10の正面部10bの下端と接し、これにより、照射空間2の前面からのX線の漏洩が防止される。
右側壁部20dは、A〜Dを頂点とする略四角形の形状となっており、左側壁部20cは、右側壁部20dと同じ形状となっている。また、本体部20a、上側壁部20b及び下側壁部20eは、それぞれ略長方形の形状となっている。
そして、辺ABは上側壁部20bに、辺CDは下側壁部20eに、辺DAは本体部20aに連続し、角Bは90°、角Dは鈍角、角A及び角Cは鋭角をなしている。また、辺BCは、X線遮蔽扉20が閉じられた状態において鉛直方向と平行になる。さらに、辺CDは、辺ABに対して角度θ(0°<θ<角A)をなしており、辺DAは、辺BCに対して角度θ(0°<θ<角C)をなしている。
すなわち、X線遮蔽扉20が閉じられた状態において、X線遮蔽扉20の下側壁部20eは、水平方向に対して角度θ(0°<θ<角A)をなして下方に傾斜し、X線遮蔽扉20の本体部20aは、鉛直方向に対して角度θ(0°<θ<角C)をなして外側へ傾斜している。
また、角度θは角Aよりも小さく、角度θは角Cよりも小さくなっている。すなわち、辺DAは、辺CDよりも鉛直方向に対して大きく傾いており、X線遮蔽扉20の本体部20aは、X線遮蔽扉20の下側壁部20eよりも鉛直方向に対して切り立った状態にある。
さらに、図2に示すように、X線遮蔽扉20が閉じられた状態において、角Dに対応する位置、すなわち、X線遮蔽扉20の本体部20aと下側壁部20eとの境界線L1に対応する位置は、第1ガイドローラ41と第2ガイドローラ42との間に架けられたコンベアベルト45よりも鉛直方向下側に存在する。なお、線L1は、X線遮蔽扉20が閉じられた状態において、水平方向と平行になる。
また、図2に示すように、X線遮蔽扉20が閉じられた状態において、角Cに対応する位置、すなわち、X線遮蔽扉20の下側壁部20eの下端を規定する線L2に対応する位置は、第4ガイドローラ44の下端よりも鉛直方向上側に存在する。なお、線L2は、X線遮蔽扉20が閉じられた状態において、水平方向と平行になる。
〔モニタ〕
モニタ11は、X線検査装置1の正面上部に設けられたフルドット表示の液晶ディスプレイであり、利用者に対して操作命令等の各種入力を促す画面や検査結果等を表示する。また、モニタ30は、タッチパネル機能も有しており、利用者による操作命令等の各種入力も受け付ける。
(特徴)
〔1〕
X線遮蔽扉20の内面には、X線遮蔽扉20を開いた状態において行ったX線検査装置1内の清掃時の洗浄水やそうした洗浄水に含まれるゴミ等が付着したまま残留し得る。こうした状況では、X線検査装置1内において雑菌が繁殖したり、商品Pに汚れが付着したりする等といった好ましくない状態が生じかねない。従って、このような不適切な状態を回避するためには、X線検査装置1内の点検や清掃等といったメンテナンス作業の負荷が過大なものとなり得る。
しかしながら、第1実施形態では、X線遮蔽扉20が閉じられた状態において、X線遮蔽扉20の下側壁部20eが水平方向に対して角度θ(0°<θ<90°)だけ下方に傾斜している。このため、X線遮蔽扉20の内面に残留した洗浄水等は、重力により下側壁部20eの傾斜面に沿って落ち、X線検査装置1の外部へ排出され易くなっている。従って、X線検査装置1内が清潔な状態に維持され易くなっている。
〔2〕
第1実施形態では、X線遮蔽扉20が閉じられた状態において、X線遮蔽扉20の本体部20aが鉛直方向に対して外側に角度θ(0°<θ<90°)だけ傾斜している。
図6に示すように、本体部20aにX線が入射角αで入射したとすると、このときの反射X線XDAと水平方向とのなす角度は、α−θとなる。一方、本体部20aに入射角αで入射するX線と平行なX線が鉛直面で反射したとすると、このときの反射X線Xvの反射角、すなわち、反射X線Xvと水平方向とのなす角度は、α+θとなる。従って、本体部20aで反射したX線の進行方向は、本体部20aが鉛直方向と平行になっている場合と比較して、角度2θ(角度θの2倍)だけ上向きにシフトされることになる。従って、照射空間2の下側からのX線の漏洩がより効果的に防止されるようになっている。
〔3〕
第1実施形態では、X線遮蔽扉20が閉じられた状態において、X線遮蔽扉20の下側壁部20eの下端を規定する線L2(図5参照)が、第4ガイドローラ44の下端よりも鉛直方向上側にくる。この場合、X線遮蔽扉20とコンベア40との間に隙間が形成されにくくなる。従って、照射空間2の下側からのX線の漏洩がより効果的に防止されるようになっている。
〔4〕
また、X線遮蔽扉20が閉じられた状態において、X線遮蔽扉20の本体部20aは、X線遮蔽扉20の下側壁部20eよりも鉛直方向に対して切り立った状態となっている。従って、本体部20aの長さが下側壁部20eの長さに対して長ければ長くなる程、X線遮蔽扉20の内面に付着したゴミ等がX線検査装置1の外部へと排出され易くなる。
第1実施形態では、X線遮蔽扉20が閉じられた状態において、X線遮蔽扉20の本体部20aと下側壁部20eとの境界線L1(図5参照)が、第1ガイドローラ41と第2ガイドローラ42との間に架けられたコンベアベルト45よりも鉛直方向下側にくる。この場合、X線遮蔽扉20が閉じられた状態における本体部20aの鉛直方向の長さは、シールドボックス10の上面部10aの下端から、第1ガイドローラ41と第2ガイドローラ42との間に架けられたコンベアベルト45までの鉛直方向の距離よりも長くなる。
従って、X線遮蔽扉20が閉じられた状態における本体部20aの長さがある程度確保されることになり、X線遮蔽扉20の内面に付着したゴミ等の排出が促されるようになっている。
<第2実施形態>
第2実施形態に係るX線検査装置100は、第1実施形態に係るX線検査装置1とX線遮蔽扉20がX線遮蔽扉120となっている点においてのみ異なる。
以下、第2実施形態の説明においては、第1実施形態との差異を中心として説明し、その他の部分については第1実施形態と同様であるとして省略する。
〔X線遮蔽扉〕
図7に示すように、X線遮蔽扉120は、本体部120aと、本体部120aの周囲に連続する上側壁部120b、左側壁部120c、右側壁部120d及び下側壁部120eからなる側壁とから構成され、X線検査装置100の正面中央に位置する。下側壁部120eには、回転アーム21が取り付けられている。
X線遮蔽扉120は、本体部120aに平行するように回転アーム21を貫く回転軸A1を中心として、X線検査装置100の外側へ回転することにより開く。これにより、コンベヤ40等の清掃や点検といったX線検査装置100内のメンテナンス作業が容易に行えるようになっている。
一方、X線遮蔽扉120が閉じられた状態においては、X線遮蔽扉120の上側壁部120bはシールドボックス10の正面部10bの下端と接し、これにより、照射空間2の前面からのX線の漏洩が防止される。
右側壁部120dは、E〜Hを頂点とする略四角形の形状となっており、左側壁部120cは、右側壁部120dと同じ形状となっている。また、本体部120a、上側壁部120b及び下側壁部120eは、それぞれ略長方形の形状となっている。
そして、辺EFは上側壁部120bに、辺GHは下側壁部120eに、辺HEは本体部120aに連続し、角Fは90°、角Hは鈍角、角E及び角Gは鋭角をなしている。また、辺FGは、X線遮蔽扉120が閉じられた状態において鉛直方向と平行になる。さらに、辺GHは、辺EFに対して角度θ(0°<θ<角E)をなしており、辺HEは、辺FGに対して角度θ(0°<θ<角G)をなしている。
すなわち、X線遮蔽扉120が閉じられた状態において、X線遮蔽扉120の下側壁部120eは、水平方向に対して角度θ(0°<θ<角E)をなして下方に傾斜し、X線遮蔽扉120の本体部120aは、鉛直方向に対して角度θ(0°<θ<角G)をなして外側へ傾斜している。
また、角度θは角Eよりも小さく、角度θは角Gよりも小さくなっている。すなわち、辺HEは、辺GHよりも鉛直方向に対して大きく傾いており、X線遮蔽扉120の本体部120aは、X線遮蔽扉120の下側壁部120eよりも鉛直方向に対して切り立った状態にある。
さらに、X線遮蔽扉120が閉じられた状態において、角Hに対応する位置、すなわち、X線遮蔽扉120の本体部120aと下側壁部120eとの境界線L3に対応する位置は、第1ガイドローラ41と第2ガイドローラ42との間に架けられたコンベアベルト45よりも鉛直方向上側に存在する。なお、線L3は、X線遮蔽扉120が閉じられた状態において、水平方向と平行になる。
また、X線遮蔽扉120が閉じられた状態において、角Gに対応する位置、すなわち、X線遮蔽扉120の下側壁部120eの下端を規定する線L4に対応する位置は、第4ガイドローラ44の下端よりも鉛直方向上側に存在する。なお、線L4は、X線遮蔽扉120が閉じられた状態において、水平方向と平行になる。
(特徴)
〔1〕
第2実施形態では、X線遮蔽扉120の本体部120aが鉛直方向に対して外側に角度θ(0°<θ<90°)だけ傾斜しており、X線遮蔽扉120の下側壁部120eが鉛直方向に対して外側に角度(90°−θ)(0°<θ<90°)だけ傾斜している。すなわち、本体部120aは、下側壁部120eよりも鉛直方向に対して外側に角度(90°−θ−θ)だけ傾斜していることになる。従って、下側壁部120eで反射したX線の進行方向は、本体部120aで反射する場合と比較して、角度2(90°−θ−θ)だけ上向きにシフトされる。
また、第2実施形態では、X線遮蔽扉120が閉じられた状態において、X線遮蔽扉120の本体部120aと下側壁部120eとの境界線L3(図7参照)が、第1ガイドローラ41と第2ガイドローラ42との間に架けられたコンベアベルト45よりも鉛直方向上側に存在している。
従って、照射空間2において、X線は、X線を本体部120aよりも上向きに反射させる傾向にある下側壁部120eに衝突し易くなっており、照射空間2の下側からのX線の漏洩がより効果的に防止されるようになっている。
<変形例>
(1)
上記各実施形態においては、角B又は角Fは90°となっていなくてもよいし、角D又は角Hは鈍角となっていなくてもよいし、角A、角C、角E又は角Gは鋭角となっていなくてもよい。また、X線遮蔽扉20,120を形成する本体部20a,120a、上側壁部20b,120b、左側壁部20c,120c、右側壁部20d,120d及び下側壁部20e,120eはそれぞれ平面となっているが、曲面であってもよい。
本発明は、X線検査装置において清潔な状態を容易に維持することができるという効果を有し、被検査物に対してX線を照射し、被検査物を透過したX線の透過量に基づいて被検査物の状態を検査するX線検査装置として有用である。
本発明の第1実施形態に係るX線検査装置の正面図。 本発明の第1実施形態に係るX線検査装置の右側面図。 本発明の第1実施形態に係るX線検査装置の前後の様子を示す図。 本発明の第1実施形態に係るコンベアの周囲の正面図。 本発明の第1実施形態に係るX線遮蔽扉の斜視図。 X線遮蔽扉での反射X線の進行方向を示す概念図。 本発明の第2実施形態に係るX線遮蔽扉の斜視図。
符号の説明
1 X線検査装置
2 照射空間
20,120 X線遮蔽扉
20a,120a 本体部
20e,120e 下側壁部
31 X線照射器(X線源)
40 コンベア
θ,θ 第1角度
θ,θ 第2角度

Claims (3)

  1. 被検査物にX線を照射して、前記被検査物の状態を検査するX線検査装置であって、
    X線を照射するX線源と、
    前記被検査物が前記X線源からのX線の照射空間を通過するように前記被検査物を搬送する搬送部と、
    開状態と閉状態との間を変化し、前記閉状態において前記照射空間からのX線の漏洩を防止するX線遮蔽扉と、
    を備え、
    前記X線遮蔽扉は、
    本体部と、
    前記閉状態における前記本体部の下端に連続し、水平方向に対して第1角度をなして下方へ傾斜する下側壁部と、
    を有し、
    前記本体部は、前記閉状態において、鉛直方向に対して外側に第2角度をなして傾斜するX線検査装置。
  2. 前記閉状態における前記本体部の下端は、前記搬送部の上端よりも鉛直方向下側に存在する、
    請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記閉状態における前記本体部の下端は、前記搬送部の上端よりも鉛直方向上側に存在する、
    請求項1に記載のX線検査装置。
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