JP2018048863A - X線検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品を搬送しながらX線検査を行うX線検査装置であって、物品搬送の不具合を抑制可能で、コンパクトなX線検査装置を提供する。【解決手段】X線検査装置100は、X線照射器、X線が被検査物に照射される検査空間Sを覆うシールドボックス10、被検査物を透過したX線を検出するX線ラインセンサ、搬送部40、遮蔽カーテン60、及び制御コンピュータを備える。搬送部は、シールドボックスを貫通し、検査空間内を通過して延びる被検査物の搬送路Rに沿って、被検査物を搬送する。遮蔽カーテンは、シールドボックスの被検査物の搬入口及び搬出口にそれぞれ設けられる。制御コンピュータは、X線ラインセンサの検出結果に基づいてX線画像を生成し、X線画像に基づいて被検査物の検査を行う。搬送部は、搬送路に沿って搬入口及び搬出口を貫通して延び、被検査物の側面に当接して被検査物を支持するサイドコンベア50を有する。【選択図】図1

Description

本発明はX線検査装置、特に、搬送中の物品のX線検査を行うX線検査装置に関する。
従来、物品をコンベア上で搬送しながら、搬送中の物品のX線検査を行うX線検査装置が知られている。このようなX線検査装置は、次々と搬送されてくる物品を連続的に検査可能で、効率よく物品のX線検査を行うことができる。
一般に、このようなX線検査装置では、装置外へのX線の漏洩を防止するため、X線を遮蔽する筐体でX線検査の行われる検査空間を覆い、検査空間を貫通して延びる物品搬送路の検査空間への出入口に、出入口を覆うようにX線を遮蔽する遮蔽カーテンを配置した構成が採用される。
しかし、このような構成では、物品が軽量のものである場合に遮蔽カーテンによって物品の搬送が阻害されたり、物品が背の高いものである場合に遮蔽カーテンにより物品が転倒したりして、物品搬送に不具合が生じ、検査効率が低下するおそれがある。
このような課題に対し、特許文献1(特開2011−102745号公報)では、物品と遮蔽カーテンとの接触を避けるために遮蔽カーテンを無くし、代わりにX線を遮蔽するカバーで物品搬送路の検査空間への出入口周辺を覆う構成を採用している。また、特許文献1(特開2011−102745号公報)では、カバーに覆われた物品搬送路において、物品の搬送経路を蛇行させることで、カバー部分を含むX線検査装置の長さの増大を抑制している。
しかし、特許文献1(特開2011−102745号公報)では、X線の漏洩を防止するため、ある程度の長さのカバーを検査空間の出入口周辺に設ける必要があることから、X線検査装置のコンパクト化の観点からは改良の余地がある。
本発明は、物品を搬送しながらX線検査を行うX線検査装置であって、物品搬送の不具合を抑制可能で、コンパクトなX線検査装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係るX線検査装置は、X線源と、筐体と、X線検出器と、搬送部と、遮蔽カーテンと、検査部と、を備える。筐体は、X線源からのX線が被検査物に照射される検査空間を覆う。X線検出器は、被検査物を透過したX線を検出する。搬送部は、筐体を貫通し検査空間内を通過して延びる被検査物の搬送路に沿って、被検査物を搬送する。遮蔽カーテンは、搬送路の、筐体内への被検査物の搬入口及び筐体からの被検査物の搬出口にそれぞれ設けられる。検査部は、X線検出器の検出結果に基づいてX線画像を生成し、X線画像に基づいて被検査物の検査を行う。搬送部は、搬送路に沿って搬入口及び搬出口の少なくとも一方を貫通して延び、被検査物の側面に当接して被検査物を支持するサイドコンベアを有する。
本発明の第1観点に係るX線検査装置では、サイドコンベアにより被検査物が支持される。そのため、被検査物が、軽量である場合や、背が高い場合であっても、遮蔽カーテンによる被検査物の搬送不具合の発生を防止できる。また、本X線検査装置では、X線を遮蔽するカバーを被検査物の搬出入口周辺に配置する必要が無いため、装置サイズの増大を抑制することができる。
本発明の第2観点に係るX線検査装置は、第1観点に係るX線検査装置であって、サイドコンベアは、搬送路を挟むように配置される第1サイドコンベア及び第2サイドコンベアを含む。第1サイドコンベア及び第2サイドコンベアは、対となって、被検査物の両側面を支持する。
本発明の第2観点に係るX線検査装置では、一対のサイドコンベアの間で被検査物が支持されるため、遮蔽カーテンによる被検査物の搬送不具合の発生がより確実に防止されやすい。
本発明の第3観点に係るX線検査装置は、第2観点に係るX線検査装置であって、第1サイドコンベア及び第2サイドコンベアの少なくとも一方は、被検査物の側面に当接する当接部を駆動する駆動部を有し、駆動部を駆動して、被検査物を支持しながら搬送する。
本発明の第3観点に係るX線検査装置では、第1及び第2サイドコンベアの当接部の少なくとも一方が駆動され、両側面が支持された状態でサイドコンベアにより被検査物が搬送されるので、遮蔽カーテンによる被検査物の搬送不具合の発生がより確実に防止されやすい。
本発明の第4観点に係るX線検査装置は、第2観点又は第3観点に係るX線検査装置であって、搬送部は、第1サイドコンベア及び第2サイドコンベアの少なくとも一方を他方に対して接近/離反させるコンベア位置調整機構を更に有する。
本発明の第4観点に係るX線検査装置では、第1サイドコンベアと第2サイドコンベアとの間の幅を調整する調整機構が設けられているため、様々なサイズの被検査物を検査することが容易である。
本発明の第5観点に係るX線検査装置は、第1観点から第4観点のいずれかに係るX線検査装置であって、サイドコンベアは、搬入口及び搬出口の少なくとも一方から引き出し可能に構成されている。
本発明の第5観点に係るX線検査装置では、サイドコンベアが被計量物の搬入口及び搬出口の少なくとも一方から引き出し可能に構成されているため、サイドコンベアのメンテナンス性を向上させることができる。
本発明の第6観点に係るX線検査装置は、第1観点から第5観点のいずれかに係るX線検査装置であって、サイドコンベアは、上流側サイドコンベアと、下流側サイドコンベアと、を含む。上流側サイドコンベアは、搬入口を貫通して延びる。下流側サイドコンベアは、搬出口を貫通して延びる。下流側サイドコンベアは、上流側サイドコンベアとは分離されている。
本発明の第6観点に係るX線検査装置では、サイドコンベアが上流側と下流側とで分離された構造となっているため、サイドコンベアを、X線画像にサイドコンベアが映り込まないように配置することが可能である。このように構成されることで、搬入口及び搬出口の両方を貫通して延びる一体型のサイドコンベアが使用される場合に比べ、X線検査の感度を向上されることができる。
本発明の第7観点に係るX線検査装置は、第1観点から第6観点のいずれかに係るX線検査装置であって、搬送部は、搬送路に沿って延び、戴置された被検査物を搬送する平ベルトコンベアを更に有する。
本発明の第7観点に係るX線検査装置では、サイドコンベアで被検査物を支持し、かつ平ベルトコンベアを用いて被検査物を搬送することで、被検査物の搬送安定性を向上させることができる。
本発明の第8観点に係るX線検査装置は、第1観点から第7観点のいずれかに係るX線検査装置であって、遮蔽カーテンは、支持部周りに揺動可能に構成されている。被検査物の側面に当接するサイドコンベアの当接部の上端の高さ位置は、遮蔽カーテンの下端と支持部との中央部分の高さ位置よりも低い。
本発明の第8観点に係るX線検査装置では、サイドコンベアと遮蔽カーテンとが接触する場合、サイドコンベアは、遮蔽カーテンと、遮蔽カーテンを揺動支持する支持部から比較的離れた位置で接触する。言い換えれば、サイドコンベアと遮蔽カーテンとが接触する場合、サイドコンベアは、遮蔽カーテンと、遮蔽カーテンが比較的大きく変位可能な位置で接触する。そのため、サイドコンベア若しくは遮蔽カーテンに無理な力が作用して損傷することを防止できる。
本発明の第9観点に係るX線検査装置は、第1観点から第8観点のいずれかに係るX線検査装置であって、検査部は、被検査物が搬送されていない状態でX線検出器が検出したX線の検出結果に基づいて、被検査物のX線画像のサイドコンベアの映り込み部分の明るさを、背景部分の明るさに補正し、補正後のX線画像に基づいて被検査物の検査を行う。
本発明の第9観点に係るX線検査装置では、X線画像に写り込んだサイドコンベアの画像が背景部分として処理されるので、精度のよい検査を行うことができる。
本発明に係るX線検査装置では、サイドコンベアにより被検査物が支持される。そのため、被検査物が、軽量である場合や、背が高い場合であっても、遮蔽カーテンによる被検査物の搬送不具合の発生を防止できる。また、本X線検査装置では、X線を遮蔽するカバーを被検査物の搬出入口周辺に配置する必要が無いため、装置サイズの増大を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るX線検査装置の概略正面図である。 図1のX線検査装置の概略制御ブロック図である。 図1のX線検査装置のシールドボックス内部の簡易構成図である。 異物検査の原理を示す模式図である。 図1のX線検査装置のサイドコンベアの概略平面図である。シールドボックスや遮蔽カーテンを二点鎖線で描画している。 図1のX線検査装置のサイドコンベアの概略左側面図である。 変形例Aに係るサイドコンベアの概略平面図である。シールドボックスや遮蔽カーテンを二点鎖線で描画している。 変形例Bに係るサイドコンベアの概略平面図である。シールドボックスや遮蔽カーテンを二点鎖線で描画している。 変形例Cに係るX線検査装置のサイドコンベアを、被検査物の搬入口又は搬出口から引き出し可能にする構成の一例である。 変形例Dに係るX線検査装置とオートケーサーとの組み合わせの一例である。
図面を参照して、本発明の一実施形態に係るX線検査装置100について説明する。
(1)全体説明
図1は、X線検査装置100の概略正面図を示す。図2は、X線検査装置100の概略制御ブロック図を示す。図3は、X線検査装置100の後述するシールドボックス10内部の簡易構成図を示す。
X線検査装置100は、例えば、食品等の商品の生産ラインに組み込まれる。X線検査装置100は、連続的に搬送されてくる被検査物AにX線を照射し、被検査物Aを透過したX線量に基づき被検査物Aの検査を行う。例えば、X線検査装置100は、被検査物Aを透過したX線量に基づき、被検査物Aに異物が含まれているか否かを検査する(異物検査を行う)。ただし、X線検査装置100が被検査物Aを透過したX線量に基づいて行う検査は、異物検査に限定されるものではなく、欠品検査(被検査物Aを構成する物品に欠落がないかの検査)等であってもよい。
X線検査装置100で検査される被検査物Aは、例えば、後述する1対のサイドコンベアにより挟み込まれた際に形状が大きく変形しにくい物である。限定するものではないが、例えば、X線検査装置100の検査する被検査物Aは、複数の物品が収容された紙箱(包装容器)である。また、限定するものではないが、例えば、紙箱内に収容される物品は、挽かれた1杯分のコーヒー豆が充填されたドリップバッグである。
なお、後述するサイドコンベア50を有する本X線検査装置100の構成は、被検査物Aが比較的軽い場合や、被検査物Aの底面積に対して被検査物Aの高さが比較的高い場合に特に有効である。なお、ここで、被検査物Aの底面積とはX線検査装置100による検査時の姿勢における被検査物Aの底面積を意味し、被検査物Aの高さとはX線検査装置100による検査時の姿勢における被検査物Aの高さを意味する。
X線検査装置100の検査対象である被検査物Aは、図1に示すように、前段コンベア200によってX線検査装置100まで搬送されてくる。そして、X線検査装置100において検査が完了した被検査物Aは、後段コンベア300によりX線検査装置100から遠ざかるように搬送される。X線検査装置100により異物を含んでいると判断された被検査物Aは、X線検査装置100の下流側に配置される振分装置(図示せず)により不良品として振り分けられる。
X線検査装置100は、図1〜図3に示すように、シールドボックス10、X線照射器20、X線ラインセンサ30、搬送部40、遮蔽カーテン60、タッチパネル機能付きのLCDモニタ70、制御コンピュータ80等から構成されている。
(2)詳細説明
以下に、X線検査装置100について詳細に説明する。
なお、以下では、説明の便宜上、方向や配置を説明するために「上」、「下」、「左」、「右」、「前(正面)」、「後(背面)」等の表現を用いる場合がある。これらの表現は、特に断りの無い場合、図中に矢印で示した方向に従う。本実施形態では、被検査物Aの搬送方向は左右方向であり、X線ラインセンサ30の長手方向は前後方向である。
(2−1)シールドボックス
シールドボックス10は、筐体の一例である。シールドボックス10は、下方に配置される脚部フレーム15により支持される(図1参照)。シールドボックス10は、X線照射器20からのX線が、搬送部40により搬送される被検査物Aに照射される検査空間Sを覆う(図1参照)。また、シールドボックス10の内部には、X線照射器20、X線ラインセンサ30、制御コンピュータ80等が収容される。
シールドボックス10は、左右の側面に開口11を有している(図6参照)。開口11は、被検査物Aを搬出入するための開口である。被検査物Aは、搬送部40により、搬入口側(図1では右側)の開口11からシールドボックス10内(検査空間S内)に搬入され、搬出口側(図1では左側)の開口11からシールドボックス10外(検査空間S外)に搬出される。
被検査物Aの搬出入口となる開口11には、シールドボックス10の外部へのX線漏洩を抑制するため、それぞれ遮蔽カーテン60が設けられている。被検査物Aのシールドボックス10内への搬入時及び被検査物Aのシールドボックス10からの搬出時には、遮蔽カーテン60は、遮蔽カーテン60に接触する被検査物Aにより押しのけられる。
シールドボックス10の正面下部側には、開閉可能な正面パネル12が設けられている(図1参照)。メンテナンス作業者は、正面パネル12を前方側に倒すように回転させて開くことで、検査空間Sに配置される遮蔽カーテン60や搬送部40のメンテナンスを行うことができる。
シールドボックス10の正面上部には、LCDモニタ70の他、電源スイッチ等が配置されている(図1参照)。
(2−2)X線照射器
X線照射器20は、X線源の一例である。X線照射器20は、左右方向におけるシールドボックス10の中央部に配置されている。X線照射器20は、搬送部40によって被検査物Aが搬送される、被検査物Aの搬送路R(搬送部40が被検査物Aを搬送する経路)の上方に配置されている(図3参照)。つまり、X線照射器20は、後述する搬送部40の平ベルトコンベア41のコンベアベルト41b及びサイドコンベア50のコンベアベルト51a,51bの上方に配置されている(図3参照)。
X線照射器20は、被検査物Aの搬送路Rの下方に配置されているX線ラインセンサ30に向けてX線を照射する。つまり、X線照射器20は、搬送部40の平ベルトコンベア41及びサイドコンベア50のコンベアベルト51a,51bの下方に配置されているX線ラインセンサ30に向けてX線を照射する(図3参照)。言い換えれば、X線照射器20は、搬送部40によって搬送される被検査物Aに対してX線を照射する。
X線照射器20は、X線ラインセンサ30に向けて扇状のX線(放射光)を照射する。X線照射器20によるX線の照射範囲Yは、図3に示されるように、平ベルトコンベア41のコンベアベルト41bの搬送面に対して垂直である。また、X線の照射範囲Yは、搬送部40による被検査物Aの搬送方向に対して直交する方向に広がる。すなわち、X線照射器20から照射されるX線は、平ベルトコンベア41のコンベアベルト41bの幅方向に広がる。
(2−3)X線ラインセンサ
X線ラインセンサ30は、X線検出器の一例である。X線ラインセンサ30は、搬送部40によって被検査物Aが搬送される被検査物Aの搬送路Rの下方に配置されている(図3参照)。つまり、X線ラインセンサ30は、後述する搬送部40の平ベルトコンベア41及びサイドコンベア50のコンベアベルト51a,51bの下方に配置されている(図3参照)。
X線ラインセンサ30は、主として多数のX線検出素子31から構成されている(図3参照)。X線検出素子31は、搬送部40の搬送方向と交差する向き、特にここでは搬送部40の搬送方向と直交する向きに並ぶように配置されている。
X線ラインセンサ30は、被検査物Aを透過したX線(透過X線)を検出する。具体的には、X線ラインセンサ30は、被検査物Aを透過したX線量(透過X線量)を各X線検出素子31により計測する。
図4は、X線ラインセンサ30のX線検出素子31によって検出される透過X線量の例を示すグラフである。グラフの横軸は、各X線検出素子31の位置に対応する。また、グラフの横軸は、搬送部40の搬送方向に直交する水平方向の距離に対応する。グラフの縦軸は、X線検出素子31で検出された透過X線量を示す。X線ラインセンサ30の検出結果に基づき制御コンピュータ80が生成するX線画像では、透過X線量の多いところが明るく(淡く)表示され、透過X線量が少ないところが暗く(濃く)表示される。すなわち、X線画像の明暗(濃淡)は、透過X線の検出量に対応する。図4に示されるように、被検査物内に異物が存在する場合には、異物に対応する位置で、その周囲に比べて透過X線量が減少する。
各X線検出素子31は、検出された透過X線の強度(つまり透過X線量)に応じた電圧を示すX線透過信号を出力する。制御コンピュータ80は、X線ラインセンサ30の出力するX線透過信号を受信し、X線透過信号に基づいてX線画像を生成する。
(2−4)搬送部
搬送部40は、前段コンベア200によってX線検査装置100まで搬送されてきた被検査物Aを受け取り、シールドボックス10内の検査空間S内を通過するように被検査物Aを搬送する。さらに、搬送部40は、検査空間S内を搬送した被検査物Aを、X線検査装置100の下流側の後段コンベア300へと受け渡す。搬送部40が被検査物Aを搬送する経路(搬送路R)は、シールドボックス10を貫通し、検査空間S内を通過して延びる。
搬送部40は、平ベルトコンベア41と、サイドコンベア50と、サイドコンベア50用のコンベア位置調整機構55と、脚部フレーム56と、主に有する(図1参照)。
(2−4−1)平ベルトコンベア
平ベルトコンベア41は、検査空間Sの左右の側面に形成された開口11を貫通するように配置されている。平ベルトコンベア41は、被検査物Aの搬送路Rに沿って延びる。平ベルトコンベア41は、モータ41a(図2参照)、及び、モータ41aによって駆動される駆動ローラと、従動ローラとに掛け回された無端状のコンベアベルト41b(図3参照)を有する。平ベルトコンベア41では、モータ41aが駆動されると、駆動ローラによりコンベアベルト41bが回転させられる。平ベルトコンベア41は、コンベアベルト41bにより被検査物Aを下方から支持すると共に、コンベアベルト41b上に戴置された被検査物Aを搬送する。なお、サイドコンベア50により被検査物Aが挟持され、被検査物Aが平ベルトコンベア41のコンベアベルト41bと接触しない状態で搬送される場合には、平ベルトコンベア41は、基本的には被検査物Aの搬送に直接関わらない。このような場合には、被検査物Aが落下しないように下方で支持することが平ベルトコンベア41の主な役割となる。
平ベルトコンベア41の搬送速度(コンベアベルト41bの回転速度)は、制御コンピュータ80によるモータ41aのインバータ制御により制御される。なお、制御コンピュータ80は、サイドコンベア50の搬送速度(コンベアベルト51a,51bの回転速度)と、平ベルトコンベア41の搬送速度とが一致するように、モータ41aの回転速度を制御する。
(2−4−2)サイドコンベア
サイドコンベア50は、被検査物Aの側面に当接して被検査物Aを支持する。
サイドコンベア50は、第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bを含む(図5参照)。第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bは、被検査物Aの搬送路Rを挟むように配置される。第1サイドコンベア50aは搬送路Rの後方側に、第2サイドコンベア50bは搬送路Rの前方側に、それぞれ配置される。第1サイドコンベア50aは、被検査物Aの後方側の側面に当接して被検査物Aを支持する。第2サイドコンベア50bは、被検査物Aの前方側の側面に当接して被検査物Aを支持する。つまり、第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bは、対となって、被検査物Aの両側面(ここで前後の側面)を支持する。第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bは、対となって被検査物Aの前後の側面を挟持して被検査物Aを搬送する。
第1サイドコンベア50aは、当接部の一例としてのコンベアベルト51a、駆動ローラ52aa、従動ローラ52ab、駆動部の一例としてのモータ53a、遮蔽板54a、支持フレーム50aaを有する(図5及び図6参照)。第2サイドコンベア50bは、当接部の一例としてのコンベアベルト51b、駆動ローラ52ba、従動ローラ52bb、駆動部の一例としてのモータ53b、遮蔽板54b、及び支持フレーム50baを主に有する(図5及び図6参照)。
以下では、第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bについて詳しく説明する。ただし、第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bは同様に構成されているため、第2サイドコンベア50bについての説明は省略する場合がある。
第1サイドコンベア50aは、被検査物Aの搬送路Rに沿って、シールドボックス10の被検査物Aの搬出入口の開口11を貫通して延びる。つまり、第1サイドコンベア50aの、被検査物Aの側面に当接して被検査物Aを支持するコンベアベルト51aは、搬送路Rの全長にわたって延びる。第1サイドコンベア50aは、搬送部40による被検査物Aの搬送方向において、シールドボックス10の被検査物Aの搬入口側の開口11に設けられた遮蔽カーテン60の上流から下流まで延びる。また、第1サイドコンベア50aは、搬送部40による被検査物Aの搬送方向において、シールドボックス10の被検査物Aの搬出口側の開口11に設けられた遮蔽カーテン60の上流から下流まで延びる。第1サイドコンベア50aは、搬送路Rの後方側に配置され、被検査物Aの後方側の側面に当接して被検査物Aを支持する。第1サイドコンベア50aは、後述する被検査物Aの後方側の側面に当接するコンベアベルト51aをモータ53aで駆動することで、被検査物Aを支持しながら搬送する。なお、第2サイドコンベア50bは、搬送路Rの前方側に配置され、被検査物Aの前方側の側面に当接する点以外は、第1サイドコンベア50aと同様であるので、説明は省略する。
コンベアベルト51aは、モータ53aにより駆動される駆動ローラ52aaと、従動ローラ52abと、に掛け回された無端状のベルトである。被検査物Aを一対のコンベアベルト51a,51b間でしっかりと挟持するため、コンベアベルト51aの表面の摩擦係数は比較的大きいことが好ましい。限定するものではないが、コンベアベルト51aはゴム製である。被検査物Aに押しあてられるコンベアベルト51aの接触面は、正面側を向き、左右方向に延びる。駆動ローラ52aaは、被検査物Aの搬送路Rの下流端近傍であって、モータ53aの近傍に配置される。従動ローラ52abは、被検査物Aの搬送路Rの上流端近傍に配置される。コンベアベルト51aは、第1サイドコンベア50aの当接部の一例であり、第1サイドコンベア50aが支持する被検査物Aの側面と当接する。コンベアベルト51aは、モータ53aにより駆動されることで、被検査物Aを支持しながら搬送する。なお、コンベアベルト51bは、被検査物Aに押しあてられるコンベアベルト51bの接触面が、背面側を向く点以外はコンベアベルト51aと同様であるので、説明は省略する。また、駆動ローラ52ba及び従動ローラ52bbは、駆動ローラ52aa及び従動ローラ52abと同様であるので、説明は省略する。
遮蔽板54aは、シールドボックス10の開口11の少なくとも一部を覆うように設けられた板状部材である。遮蔽板54aは、少なくともコンベアベルト51aの近傍においてシールドボックス10の開口11を覆うように設けられる。遮蔽板54aの材質は、例えばステンレス製である。図6では、被検査物Aの搬出口側の開口11に設けられた遮蔽板54aだけを描画しているが、被検査物Aの搬入口側の開口11にも同様に遮蔽板54aが設けられることが好ましい。このような遮蔽板54aが存在することで、搬送部40により搬送される被検査物Aが接触して遮蔽カーテン60が押し開けられた時に、押し開けられた遮蔽カーテン60の隙間から外部にX線が漏洩することを防止できる。遮蔽板54bは、遮蔽板54aと同様であるので、説明は省略する。
支持フレーム50aaは、コンベアベルト51a、駆動ローラ52aa、従動ローラ52ab、モータ53a及び遮蔽板54aを含む第1サイドコンベア50aの各種構成を支持する。支持フレーム50aaの下方側の端部は、後述するコンベア位置調整機構55の第1前後移動体57aと連結されている(図6参照)。また、第2サイドコンベア50bの各種構成を支持する支持フレーム50baの下方側の端部は、後述するコンベア位置調整機構55の第2前後移動体57bと連結されている(図6参照)。
なお、第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bの搬送速度(コンベアベルト51a及びコンベアベルト51bの回転速度)は、制御コンピュータ80によるモータ53a,53bのインバータ制御により、細かく制御される。なお、制御コンピュータ80は、第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bの搬送速度が一致するように、モータ53a,53bの回転速度を制御する。
(2−4−3)コンベア位置調整機構
コンベア位置調整機構55は、第1サイドコンベア50aを第2サイドコンベア50bに対して接近/離反させ、第2サイドコンベア50bを第1サイドコンベア50aに対して接近/離反させるサイドコンベア50の位置調整機構である。
コンベア位置調整機構55は、第1前後移動体57aと、第2前後移動体57bと、送りネジ58aと、ガイドシャフト58bと、ハンドル59と、を有する(図6参照)。
第1前後移動体57aの上端は、支持フレーム50aaの下方側の端部と連結されている(図6参照)。第2前後移動体57bの上端は、支持フレーム50baの下方側の端部と連結されている(図6参照)。第1前後移動体57a及び第2前後移動体57bには、第1前後移動体57a及び第2前後移動体57bを前後方向に貫通して延びる貫通孔(図示せず)が形成されている。貫通孔には、前後方向に延びるガイドシャフト58bが挿通されている(図6参照)。ガイドシャフト58bは、第1前後移動体57a及び第2前後移動体57bを前後方向に摺動可能に支持する。また、第1前後移動体57a及び第2前後移動体57bには、第1前後移動体57a及び第2前後移動体57bを前後方向に貫通して延び、内面に雌ネジが加工されたネジ穴(図示せず)が形成されている。ネジ穴には、送りネジ58aが螺合している。なお送りネジ58aには、前後方向における中央部分を挟んで逆向きにネジが形成されており、送りネジ58aの第1前後移動体57aと螺合する部分と、送りネジ58aの第2前後移動体57bと螺合する部分とでは、ネジ加工の方向が逆向きである。送りネジ58aは、ハンドル59と連結されており、ハンドル59を回転させることで送りネジ58aが回転(自転)する。送りネジ58aを回転させることで、送りネジ58aと螺合する第1前後移動体57aと第2前後移動体57bとを、互いに接近するように、又は、互いに離反するように、前後方向に移動させることができる。これに伴い、第1前後移動体57aと連結されている第1サイドコンベア50aと、第2前後移動体57bと連結されている第2サイドコンベア50bとを、互いに接近するように、又は、互いに離反するように、前後方向に移動させることができる。
なお、ここでは、ハンドル59により手動で第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bの位置調整が行われるが、これに限定されるものではない。
例えば、コンベア位置調整機構55は、ハンドル59に代えてモータにより送りネジ58aを回転させるように構成されてもよい。この場合には、例えばタッチパネル機能を有するLCDモニタ70から被検査物Aを特定する情報が入力されると、制御コンピュータ80は、第1サイドコンベア50aのコンベアベルト51aと第2サイドコンベア50bのコンベアベルト51bとの間の距離が被検査物Aに応じた所定の距離になるように、自動で第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bの位置調整を行ってもよい。
また、コンベア位置調整機構55は、上記のように送りネジ58aを利用する機構に限定されるものではなく、ボールネジを利用する機構や、ラック及びピニオンを利用する機構であってもよい。
(2−4−4)脚部フレーム
脚部フレーム56は、コンベア位置調整機構55を下方で支持する(図6参照)。つまり、脚部フレーム56は、コンベア位置調整機構55を介して、コンベア位置調整機構55により支持されているサイドコンベア50(第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50b)を下方から支持する。脚部フレーム56の下端にはキャスタ56aが設けられている(図6参照)。シールドボックス10の正面パネル12を開き、脚部フレーム56を前方に引き出すことで、サイドコンベア50を検査空間Sから前方に引き出すことができる。
(2−5)遮蔽カーテン
遮蔽カーテン60は、検査空間Sの外部へのX線の漏洩を防止するためのX線防護カーテンである。遮蔽カーテン60は、本実施形態ではタングステンを含むゴム製である。ただし、遮蔽カーテン60の材質はタングステンを含むゴム製に限定されるものではなく、例えばステンレス製であってもよい。
各遮蔽カーテン60は、被検査物Aの搬送方向と交差する方向に延びる。特にここでは、各遮蔽カーテン60は、被検査物Aの搬送方向と直交する方向に延びる。
遮蔽カーテン60は、被検査物Aの搬送路Rの、被検査物Aの搬出入口となる開口11に、それぞれ2つ(二重に)設けられている。つまり、遮蔽カーテン60は、開口11それぞれに、搬送部40による被検査物Aの搬送方向に二列に設けられている。
なお、遮蔽カーテン60の列数は例示であって二列に限定されるものではない。遮蔽カーテン60は、被検査物Aの搬送方向に三列以上設けられてもよいし、被検査物Aの搬送方向に一列だけ設けられてもよい。ただし、X線の漏洩防止の観点からは、遮蔽カーテン60は、被検査物Aの搬送方向に複数列設けられることが好ましい。
遮蔽カーテン60は、検査空間Sの上部に設けられた図示しないフレームに取り外し可能に取り付けられている。遮蔽カーテン60は、前後方向において多数に分割されており、多数の幅の狭いカーテン片を有する。なお、本実施形態では、遮蔽カーテン60は、前後方向にシールドボックス10の開口11の全体をカバーするように、カーテン片がほとんど隙間なく隣接して配置されている。ただし、開口11を覆う搬送部40の遮蔽板54a,54bに対応する位置のカーテン片は省略されてもよい。このように構成されることで、サイドコンベア50と遮蔽カーテン60のカーテン片との接触によるコンベアベルト51a,51bや、遮蔽カーテン60等の損耗が防止されやすい。
遮蔽カーテン60(遮蔽カーテン60の各カーテン片)は、搬送部40の平ベルトコンベア41のコンベアベルト41bの搬送面近傍まで延びる。つまり、遮蔽カーテン60の下端60bは、平ベルトコンベア41のコンベアベルト41bの近傍に配置される(図1参照)。遮蔽カーテン60は、遮蔽カーテン60が取り付けられているフレームの近傍に位置する支持部60a(図1参照)周りに、主に左右方向に揺動可能に構成されている。言い換えれば、遮蔽カーテン60のカーテン片は、遮蔽カーテン60が取り付けられているフレームの近傍に位置するそれぞれの支持部周りに、主に左右方向に揺動可能に構成されている。
なお、被検査物Aの側面に当たるサイドコンベア50の当接部の上端、つまり、サイドコンベア50のコンベアベルト51a,51bの上端51tの高さ位置は、遮蔽カーテン60の下端60bと支持部60aとの中央部分Mの高さ位置より低くに位置するよう構成されることが好ましい(図1参照)。このように構成されることで、サイドコンベア50は、遮蔽カーテン60と接触する場合に、遮蔽カーテン60を揺動支持する支持部60aから比較的離れた位置で遮蔽カーテン60と接触することとなる。言い換えれば、サイドコンベア50は、遮蔽カーテン60と、遮蔽カーテン60が比較的大きく変位可能な位置で接触することとなる。そのため、サイドコンベア50若しくは遮蔽カーテン60に無理な力が作用して、サイドコンベア50若しくは遮蔽カーテン60が損傷等することを防止することが容易である。
(2−6)LCDモニタ
LCDモニタ70は、フルドット表示の液晶ディスプレイである。LCDモニタ70は、X線画像や異物検査の結果等を表示する。また、LCDモニタ70は、タッチパネル機能も有し、初期設定や異物検査に関するパラメータ入力などを促す画面の表示も行う。
(2−7)制御コンピュータ
制御コンピュータ80は、検査部の一例である。制御コンピュータ80は、X線ラインセンサ30が検出した被検査物Aを透過したX線量に基づいてX線画像を生成する。また、制御コンピュータ80は、生成したX線画像に基づいて被検査物Aの異物検査を行う。
制御コンピュータ80は、図2に示すように、CPU81と、CPU81によって制御される記憶部としてのROM82、RAM83、及びHDD(ハードディスクドライブ)85を搭載している。CPU81、ROM82、RAM83、HDD85等は、アドレスバス,データバス等のバスラインを介して相互に接続されている。また、制御コンピュータ80は、図示しない表示制御回路、キー入力回路及び通信ポート等を備えている。表示制御回路は、LCDモニタ70のデータ表示を制御する回路である。キー入力回路は、LCDモニタ70のタッチパネルを介してオペレータにより入力されたキー入力データを取り込む回路である。通信ポートは、プリンタ等の外部機器、及びLAN等のネットワークとの接続を可能にするポートである。
記憶部のROM82やHDD85には、CPU81によって実行される各種プログラムや、異物検査に用いられるパラメータや動作設定等の各種情報や、異物検査の検査結果等が記憶されている。異物検査に用いられるパラメータは、被検査物Aの異物の混入の有無を判定するために必要なパラメータであり、例えば透過X線量のしきい値等である。動作設定は、例えば、被検査物Aの検査速度等の情報である。CPU81は、記憶部に記憶されているプログラムを実行することで、X線画像生成部81a、画像補正部81b、異物有無検査部81c等の機能部として機能する。
また、制御コンピュータ80は、モータ41a、モータ53a、モータ53b、X線照射器20、X線ラインセンサ30、LCDモニタ70等と接続されている。また、制御コンピュータ80は、X線検査装置100の下流側に配置され、X線検査装置100により異物を含んでいると判断された被検査物Aを不良品として振り分ける振分装置(図示せず)とも接続されている。
(2−7−1)X線画像生成部
X線画像生成部81aは、X線ラインセンサ30によって検出された透過X線量(被検査物Aを透過したX線量)に基づいてX線画像(透過画像)を生成する。具体的には、X線画像生成部81aは、X線ラインセンサ30の各X線検出素子31から出力される、透過X線の強度に関するデータ(X線透過信号)を細かい時間間隔で取得し、データをマトリクス状に時系列につなぎ合わせて、被検査物Aの透過画像を生成する。
(2−7−2)画像補正部
搬送部40のサイドコンベア50は、上述のように、搬送部40による被検査物Aの搬送方向において、シールドボックス10の被検査物Aの搬入口側(図1では右)の開口11より上流側から、シールドボックス10の被検査物Aの搬出口側(図1では左側)の開口11の下流側まで、検査空間Sを貫通して延びる。そのため、X線照射器20から照射されるX線の一部は、X線の照射範囲Y内に存在するサイドコンベア50のコンベアベルト51a,51bを通過して、X線ラインセンサ30に到達する。また、X線照射器20から照射されるX線の一部は、X線の照射範囲Y内に存在するサイドコンベア50の支持フレーム(図示せず)等を通過して、X線ラインセンサ30に到達する場合がある。その結果、被検査物AのX線画像には、サイドコンベア50も映り込むことになる。
このようなサイドコンベア50の映り込みは、検査の妨げになる可能性があるため、画像補正部81bは、X線画像生成部81aにより生成されたX線画像のサイドコンベア50の映り込み部分の明るさを、背景部分の明るさに補正する。具体的には、画像補正部81bは、以下の様にX線画像を補正する。
まず、X線検査装置100で被検査物Aの検査を実行する前に、制御コンピュータ80は、被検査物Aが搬送されていない状態でX線ラインセンサ30にX線照射器20が照射するX線を検出させる。被検査物Aが搬送されていない状態で周囲に比べて透過X線量が少ない箇所は、サイドコンベア50のコンベアベルト51a,51b等の映り込んだ部分である。ROM82やHDD85等の記憶部は、被検査物Aが搬送されていない状態でX線ラインセンサ30が検出したX線の検出結果を記憶する。そして、画像補正部81bは、X線検査装置100が被検査物Aの検査を実行する際に、記憶部に記憶されたサイドコンベア50の映り込み部分の位置に関する情報を読み出して、X線画像生成部81aが生成した被検査物AのX線画像のサイドコンベア50の映り込み部分の明るさを、背景部分の明るさに補正した補正X線画像を生成する。
(2−7−3)異物有無検査部
異物有無検査部81cは、X線画像生成部81aにより生成された被検査物AのX線画像に基づいて、被検査物Aへの異物混入の有無を判断する。異物有無検査部81cは、幾つかの判断方式を有している。例えば、異物有無検査部81cは、基準レベル(しきい値)を設定し、X線画像生成部81aにより生成され、画像補正部81bにより補正されたX線画像に基準レベルよりも暗い箇所が存在する時に被検査物A内に異物が混入していると判断する。異物有無検査部81cは、各判断方式で判断した結果、いずれかの方式での判断において異物混入有りと判断されれば、その被検査物Aに異物が混入していると判断する。異物混入有りと判断された場合、制御コンピュータ80は、LCDモニタ70に不良品表示を行うとともに、X線検査装置100の下流側に配置された振分装置に振り分けの指示を送る。
(3)特徴
(3−1)
本実施形態に係るX線検査装置100は、X線照射器20と、シールドボックス10と、X線ラインセンサ30と、搬送部40と、遮蔽カーテン60と、制御コンピュータ80と、を備える。X線照射器20は、X線源の一例である。シールドボックス10は、筐体の一例である。X線ラインセンサ30は、X線検出器の一例である。制御コンピュータ80は、検査部の一例である。シールドボックス10は、X線照射器20からのX線が被検査物Aに照射される検査空間Sを覆う。X線ラインセンサ30は、被検査物Aを透過したX線を検出する。搬送部40は、シールドボックス10を貫通し、検査空間S内を通過して延びる被検査物Aの搬送路Rに沿って、被検査物Aを搬送する。遮蔽カーテン60は、被検査物Aの搬送路Rの、シールドボックス10内への被検査物Aの搬入口としての開口11及びシールドボックス10からの被検査物Aの搬出口としての開口11にそれぞれ設けられる。制御コンピュータ80は、X線ラインセンサ30の検出結果に基づいてX線画像を生成し、X線画像に基づいて被検査物Aの検査を行う。搬送部40は、サイドコンベア50を有する。サイドコンベア50は、搬送路Rに沿って搬入口としての開口11及び搬出口としての開口11を貫通して延び、被検査物Aの側面に当接して被検査物Aを支持する。
本実施形態に係るX線検査装置100では、サイドコンベア50により被検査物Aが支持される。そのため、被検査物Aが、軽量である場合や、背が高い場合であっても、遮蔽カーテン60による被検査物Aの搬送不具合の発生を防止できる。また、本実施形態に係るX線検査装置100では、X線を遮蔽するカバーを被検査物Aの搬出入口周辺に配置する必要が無いため、装置サイズの増大を抑制することができる。
なお、本実施形態では、サイドコンベア50が被検査物Aの搬入口及び搬出口の両方の開口11を貫通して延びるが、サイドコンベア50は、被検査物Aの搬入口及び搬出口の一方の開口11のみを貫通して延びるものであってもよい。ただし、遮蔽カーテン60による被検査物Aの搬送不具合を防止するためには、サイドコンベア50は両方の開口11を貫通して延びることが好ましい。
(3−2)
本実施形態に係るX線検査装置100では、サイドコンベア50は、搬送路Rを挟むように配置される第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bを含む。第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bは、対となって、被検査物Aの両側面(ここでは前後の側面)を支持する。
本実施形態に係るX線検査装置100では、一対のサイドコンベア50a,50bの間で被検査物Aが支持されるため、遮蔽カーテン60による被検査物Aの搬送不具合の発生がより確実に防止されやすい。
なお、サイドコンベア50は、第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bの一方のみ、例えば第1サイドコンベア50aのみを有するものであってもよい。そして、第1サイドコンベア50aは、被検査物Aの搬送路Rの前方側に設けられる側壁(図示せず)との間で被検査物Aを挟みながら、被検査物Aを搬送してもよい。
ただし、一対の第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bで被検査物Aを支持することで、遮蔽カーテン60による被検査物Aの搬送不具合の発生が特に防止されやすい。
(3−3)
本実施形態に係るX線検査装置100では、第1サイドコンベア50aは、被検査物Aの側面に当接する当接部の一例としてのコンベアベルト51aを駆動するモータ53aを有し、モータ53aを駆動して被検査物Aを支持しながら搬送する。第2サイドコンベア50bは、被検査物Aの側面に当接する当接部の一例としてのコンベアベルト51bを駆動するモータ53bを有し、モータ53bを駆動して被検査物Aを支持しながら搬送する。好ましくは、第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bは、対となって、被検査物Aの両側面を挟持して、被検査物Aを搬送する。
本実施形態に係るX線検査装置100では、コンベアベルト51a及びコンベアベルト51bが駆動され、被検査物Aの両側面が支持された状態で第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bにより被検査物Aが搬送されるので、遮蔽カーテン60による被検査物Aの搬送不具合の発生が確実に防止されやすい。
特に、第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bにより被検査物Aが挟持された状態で搬送されることで、遮蔽カーテン60による被検査物Aの搬送不具合の発生がより確実に防止されやすい。
(3−4)
本実施形態に係るX線検査装置100では、搬送部40は、第1サイドコンベア50aを第2サイドコンベア50bに対して接近/離反させ、第2サイドコンベア50bを第1サイドコンベア50aに対して接近/離反させる、コンベア位置調整機構55を有する。
本実施形態に係るX線検査装置100では、第1サイドコンベア50aと第2サイドコンベア50bとの間の幅を調整するコンベア位置調整機構55が設けられているため、様々なサイズの被検査物Aを検査することが容易である。
なお、本実施形態では第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bの両方が、他方に対して接近/離反するように移動するが、これに限定されるものではない。コンベア位置調整機構55は、第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bの一方だけを、他方に対して接近/離反させるものであってもよい。
(3−5)
本実施形態に係るX線検査装置100では、搬送部40は、被検査物Aの搬送路Rに沿って延び、戴置された被検査物Aを搬送する平ベルトコンベア41を有する。
本実施形態に係るX線検査装置100では、サイドコンベア50と平ベルトコンベア41とを兼用して被検査物Aを搬送することで、被検査物Aの搬送安定性を向上させることができる。
ただし、X線検査装置100は、平ベルトコンベア41を有さなくてもよい。例えば、X線検査装置100は、平ベルトコンベア41に代えて回動自在のローラを有するものであってもよい。さらに、サイドコンベア50により被検査物Aをしっかりと挟持できる場合には、X線検査装置100は、検査空間Sの底面側に、平ベルトコンベア41やローラ等の被検査物Aを下方から支持する構造を有さなくてもよい。
(3−6)
本実施形態に係るX線検査装置100では、遮蔽カーテン60は、支持部60a周りに揺動可能に構成されている。被検査物Aの側面に接触するサイドコンベア50の当接部の上端、すなわちコンベアベルト51a,51bの上端51t、の高さ位置は、遮蔽カーテン60の下端60bと支持部60aとの中央部分Mの高さ位置よりも低い。
本実施形態に係るX線検査装置100では、サイドコンベア50と遮蔽カーテン60とが接触する場合、サイドコンベア50は、遮蔽カーテン60と、遮蔽カーテン60を揺動支持する支持部60aから比較的離れた位置で接触する。言い換えれば、本X線検査装置100では、サイドコンベア50と遮蔽カーテン60とが接触する場合、サイドコンベア50は、遮蔽カーテン60と、遮蔽カーテン60が比較的大きく変位可能な位置で接触する。そのため、サイドコンベア50若しくは遮蔽カーテン60に無理な力が作用して損傷することを防止できる。
(3−7)
本実施形態に係るX線検査装置100では、制御コンピュータ80は、被検査物Aが搬送されていない状態でX線ラインセンサ30が検出したX線の検出結果に基づいて、被検査物AのX線画像のサイドコンベア50の映り込み部分の明るさを、背景部分の明るさに補正する。そして、制御コンピュータ80は、補正後のX線画像に基づいて被検査物Aの検査を行う。
本実施形態に係るX線検査装置100では、X線画像に写り込んだサイドコンベア50の画像が背景部分として処理されるので、精度のよい検査を行うことができる。
(4)変形例
以下に上記実施形態の変形例を示す。なお、変形例は、互いに矛盾しない範囲で、適宜組み合わされてもよい。
(4−1)変形例A
上記実施形態では、第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bは搬送路Rの全長にわたって連続的に延びるが、これに限定されるものではない。
例えば、サイドコンベア50は、図7のように、第1上流側サイドコンベア50au、第1下流側サイドコンベア50ad、第2上流側サイドコンベア50bu、及び第2下流側サイドコンベア50bd、を含んでもよい。第1上流側サイドコンベア50au及び第2上流側サイドコンベア50buは、搬送路Rの最上流から、被検査物Aの搬入口側(右側)の開口11を貫通して、搬送路Rの中央部(X線ラインセンサ30近傍であって、X線ラインセンサ30の上流側)まで延びる。第1下流側サイドコンベア50ad及び第2下流側サイドコンベア50bdは、搬送路Rの中央部(X線ラインセンサ30近傍であって、X線ラインセンサ30の下流側)から、被検査物Aの搬出口側(左側)の開口11を貫通して、搬送路Rの最下流まで延びる。第1上流側サイドコンベア50auと、第1下流側サイドコンベア50adとは、分離されている。第2上流側サイドコンベア50buと、第2下流側サイドコンベア50bdとは、分離されている。第1上流側サイドコンベア50au及び第2上流側サイドコンベア50buは、搬送部40による被検査物Aの搬送方向において、シールドボックス10の被検査物Aの搬入口側の開口11に設けられた遮蔽カーテン60の上流から下流まで延びる。また、第1下流側サイドコンベア50ad及び第2下流側サイドコンベア50bdは、搬送部40による被検査物Aの搬送方向において、シールドボックス10の被検査物Aの搬出口側の開口11に設けられた遮蔽カーテン60の上流から下流まで延びる。第1下流側サイドコンベア50ad及び第2下流側サイドコンベア50bdは、第1上流側サイドコンベア50au及び第2上流側サイドコンベア50buにより搬送されてきた被検査物Aを受け取り、被検査物Aの搬送方向において更に下流側へと搬送する。搬送部40は、第1上流側サイドコンベア50au及び第2上流側サイドコンベア50buが互いに接近/離反するように第1上流側サイドコンベア50au及び第2上流側サイドコンベア50buの位置調整を行うコンベア位置調整機構55を有する。また、搬送部40は、第1下流側サイドコンベア50ad及び第2下流側サイドコンベア50bdが互いに接近/離反するように第1下流側サイドコンベア50ad及び第2下流側サイドコンベア50bdの位置調整を行うコンベア位置調整機構55を有する。
なお、各サイドコンベア50au,50ad,50bu,50bdの構成及びコンベア位置調整機構55の構成は、上記実施形態の第1サイドコンベア50a及びコンベア位置調整機構55の構成と同様であるので説明は省略する。
このように、サイドコンベア50が上流側と下流側とで分離された構造となっていることで、X線画像にサイドコンベア50が映り込まないようにサイドコンベア50を配置することが可能である。このように構成されることで、搬入口及び搬出口の両方を貫通して延びる一体型のサイドコンベア50が使用される場合に比べ、X線検査の感度を向上されることができる。
なお、被検査物AのX線画像にサイドコンベア50の映り込みが発生しない場合には、制御コンピュータ80は、上記の画像補正部81bのような機能を有さなくてもよい。
(4−2)変形例B
変形例Aのようにサイドコンベア50が、第1上流側サイドコンベア50au、第1下流側サイドコンベア50ad、第2上流側サイドコンベア50bu、及び第2下流側サイドコンベア50bdを含む場合に、図8のように構成されてもよい。
つまり、第1上流側サイドコンベア50au及び第2上流側サイドコンベア50buは、シールドボックス10の被検査物Aの搬入口側の開口11近傍だけに配置され、第1下流側サイドコンベア50ad及び第2下流側サイドコンベア50bdは、シールドボックス10の被検査物Aの搬出口側の開口11近傍だけに配置されてもよい。
なお、このように構成される場合にも、第1上流側サイドコンベア50au及び第2上流側サイドコンベア50buは、被検査物Aの搬送方向において、シールドボックス10の被検査物Aの搬入口側の開口11に設けられた遮蔽カーテン60の上流から下流まで延びることが好ましい。また、第1下流側サイドコンベア50ad及び第2下流側サイドコンベア50bdは、被検査物Aの搬送方向において、シールドボックス10の被検査物Aの搬出口側の開口11に設けられた遮蔽カーテン60の上流から下流まで延びることが好ましい。
なお、被検査物Aを安定して搬送するという観点からは、サイドコンベア50(第1上流側サイドコンベア50au、第1下流側サイドコンベア50ad、第2上流側サイドコンベア50bu、及び第2下流側サイドコンベア50bd)は、搬送路Rの概ね全長にわたって配置されること(すなわち図7のように構成されること)が好ましい。
(4−3)変形例C
上記実施形態では、サイドコンベア50を支持する脚部フレーム56を移動させることで、サイドコンベア50を検査空間Sから外部に引き出すことができるが、搬送部40の構成はこのような構成に限定されるものではない。
例えば、搬送部40は、第1サイドコンベア50aを開口11(搬入口又は搬出口)から引き出すことができるよう、以下の様に構成されてもよい。
搬送部40は、図9のように、左右方向に延びるフレーム150を有してもよい。フレーム150には、左右方向に延びるガイド溝150aが形成される。ガイド溝150aには、ガイド溝150aに沿って摺動可能なピン150bが配置される。第1サイドコンベア50aとピン150bとは、連結部150cにより連結される。このような構成により、第1サイドコンベア50aを、シールドボックス10の開口11(搬入口又は搬出口)の一方から引き出し可能に構成することができる。また、第1サイドコンベア50aは、シールドボックス10の両方の開口11(搬入口及び搬出口)から引き出し可能に構成されてもよい。そして、このような構成により、第1サイドコンベア50aのメンテナンス性を向上させることができる。
なお、ここでは、第1サイドコンベア50aを例に説明したが、第2サイドコンベア50bも同様に構成されてもよい。
(4−4)変形例D
上記実施形態では、上段コンベア(平ベルトコンベア)200により搬送されてきた被検査物Aを搬送部40が受け取るように構成されるが、これに限定されるものではない。
例えば、図10のように、X線検査装置100とオートケーサー(箱詰装置)400とが直接組み合わされてもよい。図10に示した構成では、搬送部40は、オートケーサー400の上下に配置された一対のコンベア410が挟持した状態で搬送してくる被検査物Aのダンボール箱を受け取り、被検査物Aを搬送路Rに沿って搬送する。なお、オートケーサー400の有するコンベア410は、上記実施形態のサイドコンベア50の第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bを上下に配置したような構成である。コンベア410についての詳細な説明は省略する。
(4−5)変形例E
上記実施形態では、第1サイドコンベア50aは、コンベアベルト51aを駆動するモータ53aを含み、第2サイドコンベア50bは、コンベアベルト51bを駆動するモータ53bを含む。しかし、これに限定されるものではなく、第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bの少なくとも一方は、被検査物Aの側面に当接する当接部を駆動するための駆動部を有さないコンベアであってもよい。
例えば、第2サイドコンベアは、被検査物Aの搬送路Rの前方側に設けられるフリーローラコンベアであってもよい。ここで、フリーローラコンベアとは、搬送方向(搬送部40により被検査物Aが搬送されていく方向)に並べられた複数の回転自在のローラを有し、ローラを駆動するためのモータ等の駆動部を有さないコンベアを意味する。そして、サイドコンベア50は、上記実施形態の第1サイドコンベア50aと、第2サイドコンベアとしてのフリーローラコンベアとの間で被検査物Aを挟んで、好ましくは挟持して、被検査物Aを搬送してもよい。
また、例えば、第1サイドコンベア及び第2サイドコンベアは、両方がフリーローラコンベアであってもよい。この場合には、第1サイドコンベア及び第2サイドコンベアには被検査物Aの搬送力がないため、平ベルトコンベア41等の他の搬送手段と組み合わされて使用されることが好ましい。
(4−6)変形例F
上記実施形態では、第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bは、コンベアベルトを駆動するタイプのコンベアであるが、これに限定されるものではない。第1サイドコンベア50a及び第2サイドコンベア50bは、被検査物Aを支持し、搬送可能なコンベアであればよい。例えば、サイドコンベアは、ローラを回転駆動させて被検査物Aを搬送するローラコンベアであってもよい。
本発明は、物品を搬送しながらX線検査を行うX線検査装置に広く適用でき、有用である。
10 シールドボックス(筐体)
11 開口(搬入口、搬出口)
30 X線ラインセンサ(X線検出器)
40 搬送部
41 平ベルトコンベア
50 サイドコンベア
51a,51b コンベアベルト(当接部)
51t コンベアベルトの上端(当接部の上端)
50a 第1サイドコンベア
50ad 第1下流側サイドコンベア(第1サイドコンベア,下流側サイドコンベア)
50au 第1上流側サイドコンベア(第1サイドコンベア,上流側サイドコンベア)
50b 第2サイドコンベア
50bd 第2下流側サイドコンベア(第2サイドコンベア,下流側サイドコンベア)
50bu 第2上流側サイドコンベア(第2サイドコンベア,上流側サイドコンベア)
53a,53b モータ(駆動部)
55 コンベア位置調整機構
60 遮蔽カーテン
60a 支持部
60b 下端(遮蔽カーテンの下端)
80 制御コンピュータ(検査部)
100 X線検査装置
A 被検査物
M 遮蔽カーテンの下端と支持部との中央部分
R 搬送路
S 検査空間
特開2011−102745号公報

Claims (9)

  1. X線源と、
    前記X線源からのX線が被検査物に照射される検査空間を覆う筐体と、
    被検査物を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記筐体を貫通し前記検査空間内を通過して延びる被検査物の搬送路に沿って、被検査物を搬送する搬送部と、
    前記搬送路の、前記筐体内への被検査物の搬入口及び前記筐体からの被検査物の搬出口にそれぞれ設けられた遮蔽カーテンと、
    前記X線検出器の検出結果に基づいてX線画像を生成し、前記X線画像に基づいて被検査物の検査を行う検査部と、
    を備えたX線検査装置であって、
    前記搬送部は、前記搬送路に沿って前記搬入口及び前記搬出口の少なくとも一方を貫通して延び、被検査物の側面に当接して被検査物を支持するサイドコンベアを有する、
    X線検査装置。
  2. 前記サイドコンベアは、前記搬送路を挟むように配置される第1サイドコンベア及び第2サイドコンベアを含み、
    前記第1サイドコンベア及び前記第2サイドコンベアは、対となって、被検査物の両側面を支持する、
    請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記第1サイドコンベア及び前記第2サイドコンベアの少なくとも一方は、被検査物の側面に当接する当接部を駆動する駆動部を有し、前記駆動部を駆動して、被検査物を支持しながら搬送する、
    請求項2に記載のX線検査装置。
  4. 前記搬送部は、前記第1サイドコンベア及び前記第2サイドコンベアの少なくとも一方を他方に対して接近/離反させるコンベア位置調整機構を更に有する、
    請求項2又は3に記載のX線検査装置。
  5. 前記サイドコンベアは、前記搬入口及び前記搬出口の少なくとも一方から引き出し可能に構成されている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のX線検査装置。
  6. 前記サイドコンベアは、前記搬入口を貫通して延びる上流側サイドコンベアと、前記上流側サイドコンベアとは分離されている、前記搬出口を貫通して延びる下流側サイドコンベアと、を含む、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のX線検査装置。
  7. 前記搬送部は、前記搬送路に沿って延び、戴置された被検査物を搬送する平ベルトコンベアを更に有する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のX線検査装置。
  8. 前記遮蔽カーテンは、支持部周りに揺動可能に構成され、
    被検査物の側面に当接する前記サイドコンベアの当接部の上端の高さ位置は、前記遮蔽カーテンの下端と前記支持部との中央部分の高さ位置よりも低い、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のX線検査装置。
  9. 前記検査部は、被検査物が搬送されていない状態で前記X線検出器が検出したX線の検出結果に基づいて、被検査物の前記X線画像の前記サイドコンベアの映り込み部分の明るさを、背景部分の明るさに補正し、補正後の前記X線画像に基づいて被検査物の検査を行う、
    請求項1から8のいずれか1項に記載のX線検査装置。
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