JP3941983B2 - 除雪機のシュータ操作装置 - Google Patents
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- E01H5/00—Removing snow or ice from roads or like surfaces; Grading or roughening snow or ice
- E01H5/04—Apparatus propelled by animal or engine power; Apparatus propelled by hand with driven dislodging or conveying levelling elements, conveying pneumatically for the dislodged material
- E01H5/045—Means per se for conveying or discharging the dislodged material, e.g. rotary impellers, discharge chutes
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、機体の前部に水平旋回可能に設けられたシュータ及び該シュータの先端部に傾倒自在に取り付けられたデフレクタを操作するための除雪機のシュータ操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、除雪機は駆動源であるエンジンを搭載した機体の前部にオーガ及びシュータを含む除雪部を設け、走行装置によって機体を前進させながら除雪部のオーガの回転によって機体前部の幅方向中央に雪を掻き集め、この掻き集められた雪をブロアによって吸引してシュータから排出するものであるが、シュータからの雪の排出方向を変えるために該シュータを水平旋回させるためのシュータ旋回機構が設けられている。
【0003】
又、シュータの先端部にデフレクタを傾倒自在に取り付け、必要に応じて該デフレクタを傾倒させてシュータからの雪の排出角度を変えることもなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来はシュータを左右に旋回させるためのシュータスイッチがデフレクタを操作するためのデフレクタレバーの頂部に設けられていたため、デフレクタレバーを操作する際に該デフレクタレバーの頂部に設けられたシュータスイッチに作業者の手が触れて該シュータスイッチがONされてしまい、作業者はデフレクタの角度を調整しようと意図したにも拘らず、シュータが作業者の意に反して旋回してしまう可能性があった。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、デフレクタレバーと操作子を片手で同時に操作することができるとともに、デフレクタレバーと操作子の一方のみを確実に操作することができ、シュータ又はデフレクタが作業者の意に反して動作する不具合を解消することができる除雪機のシュータ操作装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、機体の前部にオーガ及びシュータを含む除雪部と、前記シュータを水平旋回させるシュータ駆動機構の正逆転を切り換えるシュータスイッチと、シュータの先端部に傾倒自在に取り付けられたデフレクタを操作するデフレクタレバーを有する除雪機のシュータ操作装置において、前記シュータスイッチを操作する操作子を前記デフレクタレバーのノブから指が届く範囲内に配設し、該操作子とノブとの間に空間を形成したことを特徴とする。
【0007】
また、請求項1記載の発明は更に、前記操作子をシュータ回動レバーと外嵌部材を含んで構成し、外嵌部材を前記デフレクタレバーと同軸に且つ回動可能に設けるとともに、前記シュータ回動レバーの回動力をリンク機構介をして前記シュータスイッチに伝達するよう構成したことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記シュータスイッチを操作パネル内に配置したことを特徴とする。
【0009】
従って、請求項1記載の発明によれば、操作子をデフレクタレバーのノブから指が届く範囲内に配設し、両者の間に空間を形成したため、作業者はデフレクタレバーと操作子を片手で同時に操作することができるとともに、デフレクタレバー又は操作子の一方のみを確実に操作することができ、デフレクタ又はシュータが作業者の意に反して動作するという不具合が確実に解消される。
【0010】
また、請求項1記載の発明によれば、操作子を構成する外嵌部材をデフレクタレバーと同軸に且つ回動可能に設けたため、該外嵌部材はデフレクタレバーと一体的に回動することとなり、従って、操作パネルに形成される逃げ孔が小さくて済み、該逃げ孔から操作パネル内への雪の侵入が抑えられて操作パネル内の電気部品の故障が防がれる。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、シュータスイッチを操作パネル内に配置したため、電気部品であるシュータスイッチが操作パネルによって保護されて作動の信頼性が確保されるとともに、その耐久性が高められる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は除雪機の側面図、図2は同除雪機の平面図、図3は同除雪機の後面図、図4は同除雪機のスクレーパ部分の拡大側断面図、図5は同スクレーパ部分の平面図、図6は同除雪機のシュータ旋回機構部の平面図、図7は同除雪機のシュータ部分の側面図、図8は同除雪機の操作パネル部の破断後面図、図9は同除雪機のデフレクタレバー部分の側面図、図10は図9のA−A線拡大断面図、図11は同除雪機のデフレクタレバー及びシュータスイッチ部分の平面図である。
【0014】
図1〜図3に示す除雪機1において、2は機体であって、該機体2は左右一対のクローラ走行装置3によって走行せしめられる。そして、この機体2の中央部には駆動源であるエンジン4が搭載されており、前部には除雪部5が設けられている。尚、図1において、6は燃料タンク、7は排気マフラー、8はリコイルスタータのノブである。
【0015】
ところで、前記除雪部5は、機体2の前部に取り付けられたケーシング9と、該ケーシング9に取り付けられたオーガハウジング10と、該オーガハウジング10内に回転可能に収納されたオーガ11と、ケーシング9の上面に水平旋回可能に立設されたシュータ12と、ケーシング9内に収納された不図示のブロアを含んで構成されている。
【0016】
上記オーガハウジング10は略円弧状に湾曲成形された後壁10aの両側に左右の側壁10bを取り付けて構成され、その前面は開口しており、その内部には前記オーガ11が回転可能に収納されている。ここで、オーガ11はオーガハウジング10の両側壁10bに回転可能に横架された回転軸13に螺旋状の不図示の掻取羽根を取り付けて構成されており、該オーガ11と前記ブロアとは前記エンジン4からの動力伝達を受けて回転駆動される。
【0017】
又、図1及び図4に示すように、前記オーガハウジング10の下部にはスクレーパ14が全幅に亘って取り付けられている。このスクレーパ14は前記オーガ11で掻き取れなかった雪や地面に氷結した雪を掻き取るものであって、これは、側面視くの字状に折曲成形されたベースプレート15の端部上に、端縁が鋸歯状に成形された3枚の板金16,17,18を前後方向に互いにずらせて組み付けて構成されている。
【0018】
図5に示すように、上記ベースプレート15はその両端がオーガハウジング10の左右の側壁10bにボルト19によって締結され、中間部はオーガハウジング10の後壁10aに複数(図示例では、7本)のボルト20によって取り付けられている。そして、図4及び図5に示すように、ベースプレート15上には前記3枚の板金16〜18が複数(図示例では、14本)のビス21によって脱着可能に取り付けられており、中間(2段目)の板金17は最上段の板金16よりも所定長さだけ前方へずらして配置され、最下段の板金18は中間の板金17に対して所定長さだけ前方へずらして配置されている。従って、図5に示すように、3枚の板金16〜18は全体として階段状の斜面を有する鋸歯を形成している。
【0019】
尚、図1に示すように、オーガハウジング10の後壁10aには位置決め用のスキッド22が取り付けられている。
【0020】
一方、前記シュータ12はケーシング9の上部に水平旋回可能に支持されており、これは図6に示すシュータ旋回機構23によって図示角度θの範囲で水平旋回せしめられる。
【0021】
上記シュータ旋回機構23は駆動源としてケーシング9に設置されたモータ24を有しており、該モータ24の回転は不図示のウォームギヤ機構によって減速及び方向変換されて小径のギヤ25に伝達される。
【0022】
ところで、上記小径のギヤ25はシュータ12の下部外周に取り付けられたリング状の大径のセクタギヤ26に噛合しており、モータ24の正逆転によってギヤ25が正逆転すると、該ギヤ25の回転はセクタギヤ26によって減速されてシュータ12に伝達され、これによってシュータ12が図6に示す角度θの範囲で左右に水平旋回せしめられて該シュータ12からの雪の排出方向が変更される。尚、セクタギヤ26には角度θの範囲にのみ歯が部分的に刻設されている。又、図2に示すように、ケーシング9の右側方(前方に向かって右側方)にはバッテリ27が配設されている。
【0023】
又、図1及び図7に示すように、シュータ12の先端部には雪の排出角度を変えるためのデフレクタ28が軸29を中心に傾倒自在に取り付けられており、該デフレクタ28とシュータ12の各背面にそれぞれ取り付けられたブラケット30,31間にはリターンスプリング32が介装されている。そして、デフレクタ28の側部にはケーブル33の一端が連結されている。
【0024】
ここで、前記クローラ走行装置3について説明する。
【0025】
前記左右一対のクローラ走行装置3は、図1及び図3に示す左右一対の走行フレーム34の前後に互いに平行に、且つ、回転自在に架設された駆動軸35と従動軸36の各端部に取り付けられた駆動スプロケット37とガイドホイール38の間に無端状のクローラ39を巻装して構成されている。
【0026】
而して、前記エンジン4の回転動力が不図示の伝動機構によって各クローラ走行装置3の駆動軸35に伝達されると、該駆動軸35及びこれに結着された前記駆動スプロケット37が回転駆動され、駆動スプロケット37の回転によってクローラ39が回転駆動されて当該除雪機1が雪面上を走行する。
【0027】
ところで、前述のようにエンジン4及び除雪部5を備える機体2の全体は前記駆動軸35を中心として上下に回動可能に支持されており、該機体2の後部には左右一対のハンドル40が後方に向かって斜め上方に傾斜して立設されている。即ち、図1及び図3に示すように、各ハンドル40の下部は間にプレート41を介在させて機体2の側部に2本のボルト42によって取り付けられており、左右のプレート41の内側には左右一対のブラケット43の下部がボルト44によって結着され、各ブラケット43の左右両端の上部は各ハンドル40の下部に溶着されている。
【0028】
そして、上記左右一対のブラケット43の車幅方向中央部に延びる端部間には、チルト機構の一部を構成するロック手段としてのチルトロッド45のシリンダ46の端部がピン47によって連結されており、チルトロッド45のシリンダ46から下方へ延出するロッド48の端部は前記左右一対の走行フレーム34の後部間に横架された連結軸49に連結されている。
【0029】
ここで、上記チルトロッド45は、前記シリンダ46と、該シリンダ46内に一部が摺動自在に嵌装された前記ロッド48と、シリンダ46に内蔵されて前記ロッド48の摺動を無段階にロックする不図示のロック機構と、シリンダ46の側部に設けられた解除レバー50を含んで構成されており、解除レバー50をシリンダ46の周方向に回動させることによって前記ロック機構によるロッド48のロックが解除されて該ロッド48はシリンダ46に対して自由に摺動し得る。
【0030】
一方、前記左右のハンドル40の上部間には操作パネル51が設けられており、図8に詳細に示すように、左側のハンドル40のグリップ52の近傍には走行クラッチレバー53が軸54を中心に回動可能に設けられ、右側のハンドル40のグリップ52の近傍にはオーガクラッチレバー55とチルトレバー56がそれぞれ軸57,58を中心に回動可能に設けられている。
【0031】
上記走行クラッチレバー53はこれを握ると不図示の走行クラッチをONするものであって、該走行クラッチがONされるとエンジン4の動力がクローラ走行装置3に伝達されて該クローラ走行装置3が駆動され、これによって除雪機1が走行せしめられる。又、前記オーガクラッチレバー55はこれを握ると不図示のオーガクラッチレバーをONするものであって、該オーガクラッチがONされるとエンジン4の動力がオーガ11に伝達されて該オーガ11が回転駆動されて所要の除雪作業がなされる。
【0032】
ところで、図1に示すように、前記チルトレバー56はケーブル59を介して前記チルトロッド45の解除レバー50に連結されており、該チルトレバー56を握るとケーブル59を介して解除レバー50が回動せしめられてチルトロッド45のロックが解除され、チルトレバー56を離すとチルトロッド45が再びロックされる。
【0033】
他方、図8に示すように、前記操作パネル51上の右側のハンドル40に近い部位にはメインスイッチ60が配置されており、同操作パネル51の幅方向中央には前後方向に傾倒可能な変速レバー61が設けられている。この変速レバー61は除雪機1の前後進の切り換えと走行速度調整のためのものであって、これを図1に示す略鉛直の中立状態から前方へ倒すと除雪機1が前進し、逆に後方へ倒すと除雪機1が後進し、その倒れ角に応じて走行速度が変化する。
【0034】
又、操作パネル51の前記変速レバー61の左側であって、該変速レバー61と前記走行クラッチレバー53の中間位置には前後方向に傾倒可能なデフレクタレバー62が設けられている。即ち、図9に詳細に示すように、このデフレクタレバー62の下端には軸63を中心として回動するブラケット64が結着されており、該ブラケット64には前記シュータ12に連結された前記ケーブル33(図1参照)の他端が連結されている。
【0035】
而して、上記デフレクタレバー62を軸63を中心として図9の鎖線位置まで前方へ倒すと、ケーブル33が引かれて図1に示すデフレクタ28が軸29を中心として前方(図1の矢印B方向)に傾き、逆にデフレクタレバー62を軸63を中心として図9の鎖線位置まで後方へ倒すと、ケーブル33が緩んでデフレクタ28は前記リターンスプリング32によって引かれて軸29を中心として後方(図1の矢印C方向)に傾き、これによって雪の排出角度が変更される。
【0036】
又、図8〜図11に示すように、デフレクタレバー62にはパイプ65が上下に摺動自在、且つ、周方向に回動可能に挿通しており、このパイプ65の上端部には側面視くの字状に折り曲げられた丸棒状のシュータ回動レバー66が結着され、同パイプ65の下端にはアーム67の基端部が軸直角方向に結着されている。尚、上記シュータ回動レバー66はデフレクタレバー62のノブ62aを握った作業者の手の指が届く範囲内の位置に配設されている。
【0037】
ところで、図9及び図10に示すように、前記パイプ65の上面の一部には半円状の凹溝65aが形成されており、該パイプ65はデフレクタレバー62の外周の前記アーム67とブラケット64との間に縮装されたスプリング68によって常時上方に付勢され、その上端部に形成された前記凹溝65aはデフレクタレバー62の側部に突設されたピン69に係合してその位置が規制されている。尚、上述のようにパイプ65の上面に形成された凹溝65aにピン69が係合することによって前記シュータ回動レバー66は図11に示すように前方を向いて中立位置を保持している。
【0038】
一方、図11に示すように、前記ブラケット64の水平部分上にはシュータスイッチ70が固設されており、このシュータスイッチ70は前記デフレクタレバー62と共に一体に回動するため、両者間の相対位置は一定に保たれ、デフレクタレバー62の回動操作に支障を生じることがない。
【0039】
上記シュータスイッチ70は図8に示すように操作パネル51内に収納されており、これには図8に実線にて示す鉛直の中立位置から鎖線にて示すように左右に傾倒するスイッチレバー70aが設けられている。そして、このスイッチレバー70aと前記アーム67の端部とは針金状のリンク部材71によって連結されており、これらのリンク部材71とアーム67とはリンク機構を構成している。
【0040】
而して、作業者がデフレクタレバー62のノブ62aを握ったままシュータ回動レバー66を指で操作してこれを左右に回すと、該シュータ回動レバー66が結着されているパイプ65及び該パイプ65の下端に結着されたアーム67が一体的に左右に回動し、アーム67の回動はリンク部材71を介してシュータスイッチ70のスイッチレバー70aに伝達されて該スイッチレバー70aが左右に傾倒し、これによって前記シュータ旋回機構23のモータ24(図6参照)が正逆転されてシュータ12が図6に示す確度θの範囲で左右に旋回して該シュータ12からの雪の排出方向が変えられる。
【0041】
尚、前述のようにパイプ65はその上面に形成された凹溝65aがピン69に係合しているため、シュータ回動レバー66から指を離すと該シュータ回動レバー66は中立位置に復帰してモータ24への通電がOFFされる。又、シュータスイッチ70のスイッチレバー70aも不図示のバネによって中立方向に付勢されている。
【0042】
次に、以上の構成を有する除雪機1の作用を説明する。
【0043】
操作パネル51上の前記メインスイッチ60をONしてリコイルスタータのノブ8(図1参照)を引っ張ってエンジン4を始動させた後、変速レバー61を例えば前方に倒した状態で走行クラッチレバー53を握ると、不図示の走行クラッチがONされてエンジン4の動力がクローラ走行装置3に伝達され、該クローラ走行装置3が駆動されて除雪機1が前進する。尚、変速レバー61を後方に倒すと除雪機1は後進する。
【0044】
而して、除雪機1が作業場所に移動した時点でオーガクラッチレバー55を握ると、不図示のオーガクラッチがONされてエンジン4の動力がオーガ11に伝達され、該オーガ11が回転駆動されて雪が幅方向中央に掻き集められる。そして、この掻き集められた雪はケーシング9内に収納された不図示のブロアによって吸引されてシュータ12から排出され、このようにして所要の除雪作業がなされる。
【0045】
尚、走行クラッチレバー53を握って除雪機1が走行している状態で一旦握ったオーガクラッチレバー55から手を離しても、オーガクラッチはON状態を保ってオーガ11はそのまま回転して除雪作業が続行される。そして、走行クラッチレバー53から手を離すと走行クラッチとオーカクラッチが共にOFFされ、除雪機1の走行とオーガ11の回転が同時に停止される。
【0046】
ところで、上記除雪作業中にデフレクタレバー62のノブ62aを握って該ディフレクタレバー62を前後に倒せば、前述のようにデフレクタ28が図1の矢印B又はC方向に傾動して雪の排出角度が変えられる。そして、作業者がデフレクタレバー62のノブ62aを握ったまま指でシュータ回動レバー66を左右に回すと、前述のようにシュータ28が図6に示す角度θの範囲内で左右に水平旋回して該シュータ12からの雪の排出方向が変えられる。
【0047】
而して、本実施の形態では、シュータ回動レバー66をシュータスイッチ70とは別設し、これをデフレクタレバー62のノブ62aから指が届く範囲内に配設して両者の間に空間を形成したため、作業者はデフレクタレバー62とシュータ回動レバー66を片手で同時に操作することができるとともに、デフレクタレバー62又はシュータ回動レバー66の一方のみを確実に操作することができ、デフレクタ28又はシュータ12が作業者の意に反して動作するという不具合が確実に解消される。
【0048】
又、本実施の形態においては、パイプ65をデフレクタレバー62と同軸に且つ回動可能に設けたため、該パイプ65はデフレクタレバー62と一体的に傾倒することとなり、従って、操作パネル51に形成された逃げ孔51a(図2参照)が小さくて済み、該逃げ孔51aから操作パネル51内への雪の侵入が抑えられて操作パネル51内の電気部品の故障が防がれる。
【0049】
更に、本実施の形態においては、前述のようにシュータスイッチ70を操作パネル51内に配置したため、電気部品であるシュータスイッチ70が操作パネル51によって保護されて作動の信頼性が確保されるとともに、その耐久性が高められる。
【0050】
ところで、オーガ11の雪面への切り込み深さ等を調整する際には、前記チルトレバー56を握れば前述のようにケーブル59を介してチルトロッド45の解除レバー50が操作されてチルトロッド45のロックが解除されるため、機体2を駆動軸35を中心として上下に回動させることができ、これによって除雪部5のオーガ11の高さ位置を変えて該オーガ11の雪面への切り込み深さ等を変えることができる。
【0051】
そして、オーガ11の高さを調整した後にチルトレバー56から手を離せば、前述のようにチルトロッド45がロックされて機体2の駆動軸35を中心とする回動もロックされる。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1記載の発明によれば、操作子をデフレクタレバーのノブから指が届く範囲内に配設し、両者の間に空間を形成したため、作業者はデフレクタレバーと操作子を片手で同時に操作することができるとともに、デフレクタレバー又は操作子の一方のみを確実に操作することができ、デフレクタ又はシュータが作業者の意に反して動作するという不具合が確実に解消されるという効果が得られる。
【0053】
請求項2記載の発明によれば、操作子を構成する外嵌部材をデフレクタレバーと同軸に且つ回動可能に設けたため、該外嵌部材はデフレクタレバーと一体的に回動することとなり、従って、操作パネルに形成される逃げ孔が小さくて済み、該逃げ孔から操作パネル内への雪の侵入が抑えられて操作パネル内の電気部品の故障が防がれるという効果が得られる。
【0054】
請求項3記載の発明によれば、シュータスイッチを操作パネル内に配置したため、電気部品であるシュータスイッチが操作パネルによって保護されて作動の信頼性が確保されるとともに、その耐久性が高められるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】除雪機の側面図である。
【図2】除雪機の平面図である。
【図3】除雪機の後面図である。
【図4】除雪機のスクレーパ部分の拡大側断面図である。
【図5】除雪機のスクレーパ部分の平面図である。
【図6】同除雪機のシュータ旋回機構部の平面図である。
【図7】同除雪機のシュータ部分の側面図である。
【図8】除雪機の操作パネル部の破断後面図である。
【図9】除雪機のデフレクタレバー部分の側面図である。
【図10】図9のA−A線拡大断面図である。
【図11】除雪機のデフレクタレバー及びシュータスイッチ部分の平面図である。
【符号の説明】
1 除雪機
2 機体
5 除雪部
11 オーガ
12 シュータ
23 シュータ駆動機構
28 デフレクタ
51 操作パネル
62 デフレクタレバー
62a ノブ
65 パイプ(外嵌部材)
66 シュータ回動レバー
67 アーム(リンク機構)
70 シュータスイッチ
71 リンク部材(リンク機構)
Claims (2)
- 機体の前部にオーガ及びシュータを含む除雪部と、前記シュータを水平旋回させるシュータ駆動機構の正逆転を切り換えるシュータスイッチと、シュータの先端部に傾倒自在に取り付けられたデフレクタを操作するデフレクタレバーを有する除雪機のシュータ操作装置において、前記シュータスイッチを操作する操作子を前記デフレクタレバーのノブから指が届く範囲内に配設し、該操作子とノブとの間に空間を形成し、前記操作子をシュータ回動レバーと外嵌部材を含んで構成し、外嵌部材を前記デフレクタレバーと同軸に且つ回動可能に設けるとともに、前記シュータ回動レバーの回動力をリンク機構を介して前記シュータスイッチに伝達するよう構成したことを特徴とする除雪機のシュータ操作装置。
- 前記シュータスイッチを操作パネル内に配置したことを特徴とする請求項1記載の除雪機のシュータ操作装置。
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