JP3415553B2 - 除雪機のチルト機構 - Google Patents

除雪機のチルト機構

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JP3415553B2
JP3415553B2 JP2000091169A JP2000091169A JP3415553B2 JP 3415553 B2 JP3415553 B2 JP 3415553B2 JP 2000091169 A JP2000091169 A JP 2000091169A JP 2000091169 A JP2000091169 A JP 2000091169A JP 3415553 B2 JP3415553 B2 JP 3415553B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前部に除雪部を有
する機体全体を走行装置の駆動軸を中心に上下に回動可
能に支持して成る除雪機に設けられるチルト機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、除雪機は駆動源であるエンジン
を搭載した機体の前部にオーガを含む除雪部を設け、走
行装置によって機体を前進させながら除雪部のオーガの
回転によって機体前部の幅方向中央に雪を掻き集め、こ
の掻き集められた雪をブロアによって吸引してシュータ
から排出するものであるが、除雪部の雪面への切り込み
深さ等を調整するために機体全体を走行装置の駆動軸を
中心として上下に回動可能に支持し、チルト機構によっ
て機体をロック及びロック解除することによって除雪部
の高さ等を調整するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
チルト機構においては、機体の回動をロックする操作レ
バーが操作パネルの上面に配設されていたため、例えば
オーガを雪面に食い込ませるために除雪部を持ち上げる
際には、両手でハンドルを持ち上げ、次に操作レバーを
操作して機体をロックする必要があり、片手をハンドル
から離さなければならなかった。このため、片手で機体
を支え切れないために除雪部が下がってしまう等の不具
合が発生していた。
【0004】又、除雪部の高さ調整に際しては作業者は
体を前に踏み込むため、機体のロック解除時に操作レバ
ーやハンドルが作業者の操作の邪魔になる等の問題もあ
った。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、ハンドルから手を離すことな
く作業性良く機体のロックを解除して除雪部の高さを簡
単に調整することができる除雪機のチルト機構を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、エンジンを搭載した機体の
後部に左右一対のハンドルを取り付け、機体の前部にオ
ーガを含む除雪部を有し、機体全体を走行装置の駆動軸
を中心に上下に回動可能に支持する除雪機に設けられる
機構であって、前記機体の前記駆動軸を中心とする回動
を固定ロックするロック手段と、該ロック手段による機
体のロックを回動操作によって解除するチルトレバーを
有して構成される除雪機のチルト機構において、前記各
ハンドルを機体の後部から後方に向かって斜め上方に延
出する傾斜部と該傾斜部の上部から連続して後方に略水
平に延出する水平部とで構成するとともに、水平部の後
端部に作業者が把持するためのグリップを設け、一方の
ハンドルの水平部の前記グリップの前方近傍にブラケッ
トを固定し、該ブラケットに軸を介して前記チルトレバ
ーを回動可能に軸支し、該チルトレバーの軸から後方へ
延出する部分を空間を介して前記グリップに対向させ
とともに、チルトレバーを、左右一対の前記ハンドルの
グリップ近傍に配設された走行クラッチレバー又はオー
ガクラッチレバーのグリップを挟んで上下方向において
反対側に配設したことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記ロック手段を、機体と走行装置の間に
介設されて前記除雪部の高さを無段階に調整可能であっ
て、シリンダと、該シリンダ内に一部が摺動自在に嵌装
されたロッドと、シリンダ内に内蔵されて前記ロッドの
摺動をロックするロック機構と、ケーブルを介して前記
チルトレバーに接続されて前記ロック機構によるロッド
のロックを解除する解除レバーを含んで構成されるチル
トロッドで構成したことを特徴とする。
【0008】従って、請求項1記載の発明によれば、ロ
ック手段を解除するチルトレバーをハンドルのグリップ
近傍で、且つ、空間を介してグリップに対向するように
設けたため、作業者はハンドルから手を離すことなくグ
リップを掴んだまま、手を使ってチルトレバーを回動操
作してロック手段を解除することができ、除雪部の高さ
を簡単に調整することができる。又、ロック手段を解除
して除雪部の高さが急に変わっても、作業者は両手でハ
ンドルを支持し、しかも、機体の回動軌跡から離れてい
るため、ハンドルやレバー等が作業者の作業の邪魔にな
ることがない。
【0009】請求項2記載の発明によれば、ロック手段
を除雪部の高さを無段階に調整可能なチルトロッドで構
成したため、除雪作業中でも除雪部の高さを容易に微調
整することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0011】図1は除雪機の側面図、図2は同除雪機の
平面図、図3は同除雪機の後面図、図4は同除雪機のス
クレーパ部分の拡大側断面図、図5は同スクレーパ部分
の平面図、図6は同除雪機のシュータ旋回機構部の平面
図、図7は同除雪機のシュータ部分の側面図、図8は同
除雪機の操作パネル部の破断後面図、図9は同除雪機の
デフレクタレバー部分の側面図、図10は図9のA−A
線拡大断面図、図11は同除雪機のデフレクタレバー及
びシュータスイッチ部分の平面図である。
【0012】図1〜図3に示す除雪機1において、2は
機体であって、該機体2は左右一対のクローラ走行装置
3によって走行せしめられる。そして、この機体2の中
央部には駆動源であるエンジン4が搭載されており、前
部には除雪部5が設けられている。尚、図1において、
6は燃料タンク、7は排気マフラー、8はリコイルスタ
ータのノブである。
【0013】ところで、前記除雪部5は、機体2の前部
に取り付けられたケーシング9と、該ケーシング9に取
り付けられたオーガハウジング10と、該オーガハウジ
ング10内に回転可能に収納されたオーガ11と、ケー
シング9の上面に水平旋回可能に立設されたシュータ1
2と、ケーシング9内に収納された不図示のブロアを含
んで構成されている。
【0014】上記オーガハウジング10は略円弧状に湾
曲成形された後壁10aの両側に左右の側壁10bを取
り付けて構成され、その前面は開口しており、その内部
には前記オーガ11が回転可能に収納されている。ここ
で、オーガ11はオーガハウジング10の両側壁10b
に回転可能に横架された回転軸13に螺旋状の不図示の
掻取羽根を取り付けて構成されており、該オーガ11と
前記ブロアとは前記エンジン4からの動力伝達を受けて
回転駆動される。
【0015】又、図1及び図4に示すように、前記オー
ガハウジング10の下部にはスクレーパ14が全幅に亘
って取り付けられている。このスクレーパ14は前記オ
ーガ11で掻き取れなかった雪や地面に氷結した雪を掻
き取るものであって、これは、側面視くの字状に折曲成
形されたベースプレート15の端部上に、端縁が鋸歯状
に成形された3枚の板金16,17,18を前後方向に
互いにずらせて組み付けて構成されている。
【0016】図5に示すように、上記ベースプレート1
5はその両端がオーガハウジング10の左右の側壁10
bにボルト19によって締結され、中間部はオーガハウ
ジング10の後壁10aに複数(図示例では、7本)の
ボルト20によって取り付けられている。そして、図4
及び図5に示すように、ベースプレート15上には前記
3枚の板金16〜18が複数(図示例では、14本)の
ビス21によって脱着可能に取り付けられており、中間
(2段目)の板金17は最上段の板金16よりも所定長
さだけ前方へずらして配置され、最下段の板金18は中
間の板金17に対して所定長さだけ前方へずらして配置
されている。従って、図5に示すように、3枚の板金1
6〜18は全体として階段状の斜面を有する鋸歯を形成
している。
【0017】尚、図1に示すように、オーガハウジング
10の後壁10aには位置決め用のスキッド22が取り
付けられている。
【0018】一方、前記シュータ12はケーシング9の
上部に水平旋回可能に支持されており、これは図6に示
すシュータ旋回機構23によって図示角度θの範囲で水
平旋回せしめられる。
【0019】上記シュータ旋回機構23は駆動源として
ケーシング9に設置されたモータ24を有しており、該
モータ24の回転は不図示のウォームギヤ機構によって
減速及び方向変換されて小径のギヤ25に伝達される。
【0020】ところで、上記小径のギヤ25はシュータ
12の下部外周に取り付けられたリング状の大径のセク
タギヤ26に噛合しており、モータ24の正逆転によっ
てギヤ25が正逆転すると、該ギヤ25の回転はセクタ
ギヤ26によって減速されてシュータ12に伝達され、
これによってシュータ12が図6に示す角度θの範囲で
左右に水平旋回せしめられて該シュータ12からの雪の
排出方向が変更される。尚、セクタギヤ26には角度θ
の範囲にのみ歯が部分的に刻設されている。又、図2に
示すように、ケーシング9の右側方(前方に向かって右
側方)にはバッテリ27が配設されている。
【0021】又、図1及び図7に示すように、シュータ
12の先端部には雪の排出角度を変えるためのデフレク
タ28が軸29を中心に傾倒自在に取り付けられてお
り、該デフレクタ28とシュータ12の各背面にそれぞ
れ取り付けられたブラケット30,31間にはリターン
スプリング32が介装されている。そして、デフレクタ
28の側部にはケーブル33の一端が連結されている。
【0022】ここで、前記クローラ走行装置3について
説明する。
【0023】前記左右一対のクローラ走行装置3は、図
1及び図3に示す左右一対の走行フレーム34の前後に
互いに平行に、且つ、回転自在に架設された駆動軸35
と従動軸36の各端部に取り付けられた駆動スプロケッ
ト37とガイドホイール38の間に無端状のクローラ3
9を巻装して構成されている。
【0024】而して、前記エンジン4の回転動力が不図
示の伝動機構によって各クローラ走行装置3の駆動軸3
5に伝達されると、該駆動軸35及びこれに結着された
前記駆動スプロケット37が回転駆動され、駆動スプロ
ケット37の回転によってクローラ39が回転駆動され
て当該除雪機1が雪面上を走行する。
【0025】ところで、前述のようにエンジン4及び除
雪部5を備える機体2の全体は前記駆動軸35を中心と
して上下に回動可能に支持されており、該機体2の後部
には左右一対のハンドル40が後方に向かって斜め上方
に傾斜して立設されている。即ち、各ハンドル40は、
図1に示すように、機体2の後部から後方に向かって斜
め上方に延出する傾斜部40aと該傾斜部40aの上部
から連続して後方に略水平に延出する水平部40bとで
構成されており、水平部40bの後端部にはグリップ5
2が被着されている。そして、図1及び図3に示すよう
に、各ハンドル40の下部は間にプレート41を介在さ
せて機体2の側部に2本のボルト42によって取り付け
られており、左右のプレート41の内側には左右一対の
ブラケット43の下部がボルト44によって結着され、
各ブラケット43の左右両端の上部は各ハンドル40の
下部に溶着されている。
【0026】そして、上記左右一対のブラケット43の
車幅方向中央部に延びる端部間には、本発明に係るチル
ト機構の一部を構成するロック手段としてのチルトロッ
ド45のシリンダ46の端部がピン47によって連結さ
れており、チルトロッド45のシリンダ46から下方へ
延出するロッド48の端部は前記左右一対の走行フレー
ム34の後部間に横架された連結軸49に連結されてい
る。
【0027】ここで、上記チルトロッド45は、前記シ
リンダ46と、該シリンダ46内に一部が摺動自在に嵌
装された前記ロッド48と、シリンダ46に内蔵されて
前記ロッド48の摺動を無段階にロックする不図示のロ
ック機構と、シリンダ46の側部に設けられた解除レバ
ー50を含んで構成されており、解除レバー50をシリ
ンダ46の周方向に回動させることによって前記ロック
機構によるロッド48のロックが解除されて該ロッド4
8はシリンダ46に対して自由に摺動し得る。尚、チル
トロッド45の構成及び作用の詳細は特開平9−158
906号公報参照。
【0028】一方、前記左右のハンドル40の上部間に
は操作パネル51が設けられており、図8に詳細に示す
ように、左側のハンドル40のグリップ52の近傍には
走行クラッチレバー53が軸54を中心に回動可能に設
けられ、右側のハンドル40のグリップ52の近傍には
オーガクラッチレバー55とチルトレバー56がそれぞ
れ軸57,58を中心に回動可能に設けられている。即
ち、図1に示すように、右側のハンドル40の水平部4
0bのグリップ52の前方近傍にはブラケット72が固
定されており、このブラケット72には軸58を介して
前記チルトレバー56が回動自在に軸支されている。そ
して、チルトレバー56の軸58から後方へ延出する延
出部56aは図1に示すように空間を介してグリップ5
2に対向しており、両者の間には何ら部材は存在しな
い。
【0029】上記走行クラッチレバー53はこれを握る
と不図示の走行クラッチをONするものであって、該走
行クラッチがONされるとエンジン4の動力がクローラ
走行装置3に伝達されて該クローラ走行装置3が駆動さ
れ、これによって除雪機1が走行せしめられる。又、前
記オーガクラッチレバー55はこれを握ると不図示のオ
ーガクラッチをONするものであって、該オーガクラッ
チがONされるとエンジン4の動力がオーガ11に伝達
されて該オーガ11が回転駆動されて所要の除雪作業が
なされる。
【0030】ところで、図1に示すように、前記チルト
レバー56はケーブル59を介して前記チルトロッド4
5の解除レバー50に連結されており、該チルトレバー
56を握るとケーブル59を介して解除レバー50が回
動せしめられてチルトロッド45のロックが解除され、
チルトレバー56を離すとチルトロッド45が再びロッ
クされる。
【0031】他方、図8に示すように、前記操作パネル
51上の右側のハンドル40に近い部位にはメインスイ
ッチ60が配置されており、同操作パネル51の幅方向
中央には前後方向に傾倒可能な変速レバー61が設けら
れている。この変速レバー61は除雪機1の前後進の切
り換えと走行速度調整のためのものであって、これを図
1に示す略鉛直の中立状態から前方へ倒すと除雪機1が
前進し、逆に後方へ倒すと除雪機1が後進し、その倒れ
角に応じて走行速度が変化する。
【0032】又、操作パネル51の前記変速レバー61
の左側であって、該変速レバー61と前記走行クラッチ
レバー53の中間位置には前後方向に傾倒可能なデフレ
クタレバー62が設けられている。即ち、図9に詳細に
示すように、このデフレクタレバー62の下端には軸6
3を中心として回動するブラケット64が結着されてお
り、該ブラケット64には前記シュータ12に連結され
た前記ケーブル33(図1参照)の他端が連結されてい
る。
【0033】而して、上記デフレクタレバー62を軸6
3を中心として図9の鎖線位置まで前方へ倒すと、ケー
ブル33が引かれて図1に示すデフレクタ28が軸29
を中心として前方(図1の矢印B方向)に傾き、逆にデ
フレクタレバー62を軸63を中心として図9の鎖線位
置まで後方へ倒すと、ケーブル33が緩んでデフレクタ
28は前記リターンスプリング32によって引かれて軸
29を中心として後方(図1の矢印C方向)に傾き、こ
れによって雪の排出角度が変更される。
【0034】又、図8〜図11に示すように、デフレク
タレバー62にはパイプ65が上下に摺動自在、且つ、
周方向に回動可能に挿通しており、このパイプ65の上
端部には側面視くの字状に折り曲げられた丸棒状のシュ
ータ回動レバー66が結着され、同パイプ65の下端に
はアーム67の基端部が軸直角方向に結着されている。
尚、上記シュータ回動レバー66はデフレクタレバー6
2のノブ62aを握った作業者の手の指が届く範囲内の
位置に配設されている。
【0035】ところで、図9及び図10に示すように、
前記パイプ65の上面の一部には半円状の凹溝65aが
形成されており、該パイプ65はデフレクタレバー62
の外周の前記アーム67とブラケット64との間に縮装
されたスプリング68によって常時上方に付勢され、そ
の上端部に形成された前記凹溝65aはデフレクタレバ
ー62の側部に突設されたピン69に係合してその位置
が規制されている。尚、上述のようにパイプ65の上面
に形成された凹溝65aにピン69が係合することによ
って前記シュータ回動レバー66は図11に示すように
前方を向いて中立位置を保持している。
【0036】一方、図11に示すように、前記ブラケッ
ト64の水平部分上にはシュータスイッチ70が固設さ
れており、このシュータスイッチ70は前記デフレクタ
レバー62と共に一体に回動するため、両者間の相対位
置は一定に保たれ、デフレクタレバー62の回動操作に
支障を生じることがない。
【0037】上記シュータスイッチ70は図8に示すよ
うに操作パネル51内に収納されており、これには図8
に実線にて示す鉛直の中立位置から鎖線にて示すように
左右に傾倒するスイッチレバー70aが設けられてい
る。そして、このスイッチレバー70aと前記アーム6
7の端部とは針金状のリンク部材71によって連結され
ており、これらのリンク部材71とアーム67とはリン
ク機構を構成している。
【0038】而して、作業者がデフレクタレバー62の
ノブ62aを握ったままシュータ回動レバー66を指で
操作してこれを左右に回すと、該シュータ回動レバー6
6が結着されているパイプ65及び該パイプ65の下端
に結着されたアーム67が一体的に左右に回動し、アー
ム67の回動はリンク部材71を介してシュータスイッ
チ70のスイッチレバー70aに伝達されて該スイッチ
レバー70aが左右に傾倒し、これによって前記シュー
タ旋回機構23のモータ24(図6参照)が正逆転され
てシュータ12が図6に示す角度θの範囲で左右に旋回
して該シュータ12からの雪の排出方向が変えられる。
【0039】尚、前述のようにパイプ65はその上面に
形成された凹溝65aがピン69に係合しているため、
シュータ回動レバー66から指を離すと該シュータ回動
レバー66は中立位置に復帰してモータ24への通電が
OFFされる。又、シュータスイッチ70のスイッチレ
バー70aも不図示のバネによって中立方向に付勢され
ている。
【0040】次に、以上の構成を有する除雪機1の作用
を説明する。
【0041】操作パネル51上の前記メインスイッチ6
0をONしてリコイルスタータのノブ8(図1参照)を
引っ張ってエンジン4を始動させた後、変速レバー61
を例えば前方に倒した状態で走行クラッチレバー53を
握ると、不図示の走行クラッチがONされてエンジン4
の動力がクローラ走行装置3に伝達され、該クローラ走
行装置3が駆動されて除雪機1が前進する。尚、変速レ
バー61を後方に倒すと除雪機1は後進する。
【0042】而して、除雪機1が作業場所に移動した時
点でオーガクラッチレバー55を握ると、不図示のオー
ガクラッチがONされてエンジン4の動力がオーガ11
に伝達され、該オーガ11が回転駆動されて雪が幅方向
中央に掻き集められる。そして、この掻き集められた雪
はケーシング9内に収納された不図示のブロアによって
吸引されてシュータ12から排出され、このようにして
所要の除雪作業がなされる。
【0043】尚、走行クラッチレバー53を握って除雪
機1が走行している状態で一旦握ったオーガクラッチレ
バー55から手を離しても、オーガクラッチはON状態
を保ってオーガ11はそのまま回転して除雪作業が続行
される。そして、走行クラッチレバー53から手を離す
と走行クラッチとオーガクラッチが共にOFFされ、除
雪機1の走行とオーガ11の回転が同時に停止される。
【0044】ところで、上記除雪作業中にデフレクタレ
バー62のノブ62aを握って該ディフレクタレバー6
2を前後に倒せば、前述のようにデフレクタ28が図1
の矢印B又はC方向に傾動して雪の排出角度が変えられ
る。そして、作業者がデフレクタレバー62のノブ62
aを握ったまま指でシュータ回動レバー66を左右に回
すと、前述のようにシュータ28が図6に示す角度θの
範囲内で左右に水平旋回して該シュータ12からの雪の
排出方向が変えられる。
【0045】又、オーガ11の雪面への切り込み深さ等
を調整する際には、前記チルトレバー56を握れば前述
のようにケーブル59を介してチルトロッド45の解除
レバー50が操作されてチルトロッド45のロックが解
除されるため、機体2を駆動軸35を中心として上下に
回動させることができ、これによって除雪部5のオーガ
11の高さ位置を変えて該オーガ11の雪面への切り込
み深さ等を変えることができる。
【0046】そして、オーガ11の高さを調整した後に
チルトレバー56から手を離せば、前述のようにチルト
ロッド45がロックされて機体2の駆動軸35を中心と
する回動もロックされる。
【0047】而して、チルトロッド45においてはロッ
ド48の摺動が無段階的にロックされるため、除雪作業
中でも除雪部5の高さを容易に微調整することができ
る。
【0048】又、チルトレバー56を一方のハンドル4
0のグリップ52の近傍で、且つ、空間を介してグリッ
プ52に対向するように設けたため、作業者はハンドル
40から手を離すことなくグリップ52を掴んだまま、
手を使ってチルトレバー56を回動操作してチルトロッ
ド45による機体2のロックを解除して該機体2を駆動
軸35を中心として回動させることができ、除雪部5の
高さを簡単に調整することができる。そして、チルトロ
ッド45による機体2のロックを解除して除雪部5の高
さが急に変わっても、作業者は両手でハンドル40を支
持し、しかも、機体2の回動軌跡から離れているため、
ハンドル40等が作業者の作業の邪魔になることがな
い。
【0049】更に、チルトレバー56を右側のハンドル
40のグリップ52の上方に配設されたオーガクラッチ
レバー55の下側に配設したため、作業者はオーガクラ
ッチレバー55を握ったままチルトレバー56を操作し
てチルトロッド45のロックを解除することができる。
尚、チルトレバー56を左側の走行クラッチレバー53
の下方に配設しても良い。
【0050】又、本実施の形態によれば、チルトロッド
45のシリンダ46と解除レバー50を機体2側に取り
付け、ロッド48をクローラ走行装置3側に取り付けた
ため、ロッド48が伸縮動しても解除レバー50は殆ど
不動状態を保って該解除レバー50とチルトレバー56
との相対位置が変化せず、両レバー50,56を連結す
るケーブル59の取り回しが容易化する。そして、この
場合にはチルトロッド45のシリンダ46の開口部が下
を向くため、水や雪等の自由落下によるシリンダ46へ
の侵入が防がれる
【0051】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、ロック手段を解除するチルトレバ
ーをハンドルのグリップ近傍で、且つ、空間を介してグ
リップに対向するように設けたため、作業者はハンドル
から手を離すことなくグリップを掴んだまま、手を使っ
てチルトレバーを回動操作してロック手段を解除するこ
とができ、除雪部の高さを簡単に調整することができ
る。又、ロック手段を解除して除雪部の高さが急に変わ
っても、作業者は両手でハンドルを支持し、しかも、機
体の回動軌跡から離れているため、ハンドルやレバー等
が作業者の作業の邪魔になることがない。
【0052】請求項2記載の発明によれば、ロック手段
を除雪部の高さを無段階に調整可能なチルトロッドで構
成したため、除雪作業中でも除雪部の高さを容易に微調
整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】除雪機の側面図である。
【図2】除雪機の平面図である。
【図3】除雪機の後面図である。
【図4】除雪機のスクレーパ部分の拡大側断面図であ
る。
【図5】除雪機のスクレーパ部分の平面図である。
【図6】同除雪機のシュータ旋回機構部の平面図であ
る。
【図7】同除雪機のシュータ部分の側面図である。
【図8】除雪機の操作パネル部の破断後面図である。
【図9】除雪機のデフレクタレバー部分の側面図であ
る。
【図10】図9のA−A線拡大断面図である。
【図11】除雪機のデフレクタレバー及びシュータスイ
ッチ部分の平面図である。
【符号の説明】
1 除雪機 2 機体 3 クローラ走行装置(走行装置) 4 エンジン 5 除雪部 11 オーガ 35 駆動軸 40 ハンドル 40a 傾斜部 40b 水平部 45 チルトロッド(ロック手段) 52 グリップ 53 走行クラッチレバー 55 オーガクラッチレバー 56 チルトレバー 56a 延出部 58 軸 72 ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−117904(JP,A) 特開 昭54−112524(JP,A) 実開 昭59−51814(JP,U) 実公 平5−10018(JP,Y2) 特許2680843(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01H 5/09 E01H 5/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンを搭載した機体の後部に左右一
    対のハンドルを取り付け、機体の前部にオーガを含む除
    雪部を有し、機体全体を走行装置の駆動軸を中心に上下
    に回動可能に支持する除雪機に設けられる機構であっ
    て、前記機体の前記駆動軸を中心とする回動を固定ロッ
    クするロック手段と、該ロック手段による機体のロック
    を回動操作によって解除するチルトレバーを有して構成
    される除雪機のチルト機構において、 前記各ハンドルを機体の後部から後方に向かって斜め上
    方に延出する傾斜部と該傾斜部の上部から連続して後方
    に略水平に延出する水平部とで構成するとともに、水平
    部の後端部に作業者が把持するためのグリップを設け、
    一方のハンドルの水平部の前記グリップの前方近傍にブ
    ラケットを固定し、該ブラケットに軸を介して前記チル
    トレバーを回動可能に軸支し、該チルトレバーの軸から
    後方へ延出する部分を空間を介して前記グリップに対向
    させるとともに、チルトレバーを、左右一対の前記ハン
    ドルのグリップ近傍に配設された走行クラッチレバー又
    はオーガクラッチレバーのグリップを挟んで上下方向に
    おいて反対側に配設したことを特徴とする除雪機のチル
    ト機構。
  2. 【請求項2】 前記ロック手段を、機体と走行装置の間
    に介設されて前記除雪部の高さを無段階に調整可能であ
    って、シリンダと、該シリンダ内に一部が摺動自在に嵌
    装されたロッドと、シリンダ内に内蔵されて前記ロッド
    の摺動をロックするロック機構と、ケーブルを介して前
    記チルトレバーに接続されて前記ロック機構によるロッ
    ドのロックを解除する解除レバーを含んで構成されるチ
    ルトロッドで構成したことを特徴とする請求項1記載の
    除雪機のチルト機構。
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