JPH11200332A - 除雪機用スクレーパ - Google Patents

除雪機用スクレーパ

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JPH11200332A
JPH11200332A JP567998A JP567998A JPH11200332A JP H11200332 A JPH11200332 A JP H11200332A JP 567998 A JP567998 A JP 567998A JP 567998 A JP567998 A JP 567998A JP H11200332 A JPH11200332 A JP H11200332A
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JP
Japan
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scraper
snow
auger
lever
shooter
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Application number
JP567998A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Nakamura
敏明 中村
Yoshihisa Yamaguchi
佳久 山口
Kunihiko Otsuka
邦彦 大塚
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価に製造し得る除雪機用スクレーパを提供
すること。 【構成】 機体の前部に設けられたオーガハウジング1
0内にオーガ11を回転自在に収納して成る除雪機の前
記オーガハウジング10の下端部に取り付けられるスク
レーパ14を、端縁が鋸歯状に成形された複数の板金1
6,17,18を幅方向に鋸歯を一致させて前後方向に
互いにずらせて組付一体化して構成する。本発明によれ
ば、端縁が鋸歯状に成形された複数の板金16〜18を
幅方向に鋸歯を一致させて前後方向に互いにずらせて組
付一体化することによって除雪機用スクレーパ14が簡
易に構成されるため、共通の抜き型で各板金16〜18
を同一形状及び寸法に成形することができ、型費を削減
してスクレーパ14の製造コストを低く抑えることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、除雪機のオーガハ
ウジングの下端部に取り付けられるスクレーパに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、除雪機は駆動源であるエンジン
を搭載した機体の前部にオーガを含む除雪部を設け、走
行装置によって機体を前進させながら除雪部のオーガの
回転によって機体前部の幅方向中央に雪を掻き集め、こ
の掻き集められた雪をブロアによって吸引してシュータ
から排出するものであるが、オーガで掻き取れなかった
雪や地面に氷結した雪を掻き取るためのスクレーパがオ
ーガハウジングの下部に取り付けられている。
【0003】ところで、上記スクレーパは雪を掻き取り
易くするためにその前端縁を鋸歯状に成形する提案がな
されている(特許第2552866号参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案に係るスクレーパの鋸歯状の成形は、鉄板を山形に折
り曲げたり、或は金属厚板を切削することによってなさ
れていたため、製造コストが高いという問題があった。
【0005】従って、本発明は、安価に製造し得る除雪
機用スクレーパを提供することを目的とする。
【0006】又、従来のスクレーパは一体成形品であっ
たため、これが摩耗するとその全てを新しいものと交換
する必要があり、このために補修費が高くなってしまう
という問題もあった。
【0007】従って、本発明は、摩耗した一部の交換の
みで対処することができ、補修費を低く抑えることがで
きる除雪機用スクレーパを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、機体の前部に設けられたオ
ーガハウジング内にオーガを回転自在に収納して成る除
雪機の前記オーガハウジングの下端部に取り付けられる
スクレーパを、端縁が鋸歯状に成形された複数の板金を
幅方向に鋸歯を一致させて前後方向に互いにずらせて組
付一体化して構成されることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、少なくとも最下部に位置する板金を他の板
金に対して脱着可能に構成したことを特徴とする。
【0010】従って、請求項1記載の発明によれば、端
縁が鋸歯状に成形された複数の板金を幅方向に鋸歯を一
致させて前後方向に互いにずらせて組付一体化すること
によって除雪機用スクレーパが簡易に構成されるため、
共通の抜き型で各板金を同一形状及び寸法に成形するこ
とができ、型費を削減してスクレーパの製造コストを低
く抑えることができる。
【0011】請求項2記載の発明によれば、少なくとも
最下部に位置する板金を他の板金に対して脱着可能に構
成したため、最も摩耗し易い最下部の板金が摩耗した場
合には、この最下部の板金のみを新しいものと交換すれ
ば済み、これによって補修費を低く抑えることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0013】図1は除雪機の側面図、図2は同除雪機の
平面図、図3は同除雪機の後面図、図4は同除雪機のス
クレーパ部分の拡大側断面図、図5は同スクレーパ部分
の平面図、図6は同除雪機のシュータ旋回機構部の平面
図、図7は同除雪機のシュータ部分の側面図、図8は同
除雪機の操作パネル部の破断後面図、図9は同除雪機の
デフレクタレバー部分の側面図、図10は図9のA−A
線拡大断面図、図11は同除雪機のデフレクタレバー及
びシュータスイッチ部分の平面図である。
【0014】図1〜図3に示す除雪機1において、2は
機体であって、該機体2は左右一対のクローラ走行装置
3によって走行せしめられる。そして、この機体2の中
央部には駆動源であるエンジン4が搭載されており、前
部には除雪部5が設けられている。尚、図1において、
6は燃料タンク、7は排気マフラー、8はリコイルスタ
ータのノブである。
【0015】ところで、前記除雪部5は、機体2の前部
に取り付けられたケーシング9と、該ケーシング9に取
り付けられたオーガハウジング10と、該オーガハウジ
ング10内に回転可能に収納されたオーガ11と、ケー
シング9の上面に水平旋回可能に立設されたシュータ1
2と、ケーシング9内に収納された不図示のブロアを含
んで構成されている。
【0016】上記オーガハウジング10は略円弧状に湾
曲成形された後壁10aの両側に左右の側壁10bを取
り付けて構成され、その前面は開口しており、その内部
には前記オーガ11が回転可能に収納されている。ここ
で、オーガ11はオーガハウジング10の両側壁10b
に回転可能に横架された回転軸13に螺旋状の不図示の
掻取羽根を取り付けて構成されており、該オーガ11と
前記ブロアとは前記エンジン4からの動力伝達を受けて
回転駆動される。
【0017】又、図1及び図4に示すように、前記オー
ガハウジング10の下端部には本発明に係るスクレーパ
14が全幅に亘って取り付けられている。このスクレー
パ14は前記オーガ11で掻き取れなかった雪や地面に
氷結した雪を掻き取るものであって、これは、側面視く
の字状に折曲成形されたベースプレート15の端部上
に、端縁が鋸歯状に成形された3枚の板金16,17,
18を幅方向に鋸歯を一致させて前後方向に互いにずら
せて組み付けて構成されている。
【0018】図5に示すように、上記ベースプレート1
5はその両端がオーガハウジング10の左右の側壁10
bにボルト19によって締結され、中間部はオーガハウ
ジング10の後壁10aに複数(図示例では、7本)の
ボルト20によって取り付けられている。そして、図4
及び図5に示すように、ベースプレート15上には前記
3枚の板金16〜18が複数(図示例では、14本)の
ビス21によって脱着可能に取り付けられており、中間
(2段目)の板金17は最上段の板金16よりも所定長
さだけ前方へずらして配置され、最下段の板金18は中
間の板金17に対して所定長さだけ前方へずらして配置
されている。従って、図5に示すように、3枚の板金1
6〜18は全体として階段状の斜面を有する鋸歯を形成
している。
【0019】尚、図1に示すように、オーガハウジング
10の後壁10aには位置決め用のスキッド22が取り
付けられている。
【0020】一方、前記シュータ12はケーシング9の
上部に水平旋回可能に支持されており、これは図6に示
すシュータ旋回機構23によって図示角度θの範囲で水
平旋回せしめられる。
【0021】上記シュータ旋回機構23は駆動源として
ケーシング9に設置されたモータ24を有しており、該
モータ24の回転は不図示のウォームギヤ機構によって
減速及び方向変換されて小径のギヤ25に伝達される。
【0022】ところで、上記小径のギヤ25はシュータ
12の下部外周に取り付けられたリング状の大径のセク
タギヤ26に噛合しており、モータ24の正逆転によっ
てギヤ25が正逆転すると、該ギヤ25の回転はセクタ
ギヤ26によって減速されてシュータ12に伝達され、
これによってシュータ12が図6に示す角度θの範囲で
左右に水平旋回せしめられて該シュータ12からの雪の
排出方向が変更される。尚、セクタギヤ26には角度θ
の範囲にのみ歯が部分的に刻設されている。又、図2に
示すように、ケーシング9の右側方(前方に向かって右
側方)にはバッテリ27が配設されている。
【0023】又、図1及び図7に示すように、シュータ
12の先端部には雪の排出角度を変えるためのデフレク
タ28が軸29を中心に傾倒自在に取り付けられてお
り、該デフレクタ28とシュータ12の各背面にそれぞ
れ取り付けられたブラケット30,31間にはリターン
スプリング32が介装されている。そして、デフレクタ
28の側部にはケーブル33の一端が連結されている。
【0024】ここで、前記クローラ走行装置3について
説明する。
【0025】前記左右一対のクローラ走行装置3は、図
1及び図3に示す左右一対の走行フレーム34の前後に
互いに平行に、且つ、回転自在に架設された駆動軸35
と従動軸36の各端部に取り付けられた駆動スプロケッ
ト37とガイドホイール38の間に無端状のクローラ3
9を巻装して構成されている。
【0026】而して、前記エンジン4の回転動力が不図
示の伝動機構によって各クローラ走行装置3の駆動軸3
5に伝達されると、該駆動軸35及びこれに結着された
前記駆動スプロケット37が回転駆動され、駆動スプロ
ケット37の回転によってクローラ39が回転駆動され
て当該除雪機1が雪面上を走行する。
【0027】ところで、前述のようにエンジン4及び除
雪部5を備える機体2の全体は前記駆動軸35を中心と
して上下に回動可能に支持されており、該機体2の後部
には左右一対のハンドル40が後方に向かって斜め上方
に傾斜して立設されている。即ち、図1及び図3に示す
ように、各ハンドル40の下部は間にプレート41を介
在させて機体2の側部に2本のボルト42によって取り
付けられており、左右のプレート41の内側には左右一
対のブラケット43の下部がボルト44によって結着さ
れ、各ブラケット43の左右両端の上部は各ハンドル4
0の下部に溶着されている。
【0028】そして、上記左右一対のブラケット43の
車幅方向中央部に延びる端部間には、本発明に係るチル
ト機構の一部を構成するロック手段としてのチルトロッ
ド45のシリンダ46の端部がピン47によって連結さ
れており、チルトロッド45のシリンダ46から下方へ
延出するロッド48の端部は前記左右一対の走行フレー
ム34の後部間に横架された連結軸49に連結されてい
る。
【0029】ここで、上記チルトロッド45は、前記シ
リンダ46と、該シリンダ46内に一部が摺動自在に嵌
装された前記ロッド48と、シリンダ46に内蔵されて
前記ロッド48の摺動を無段階にロックする不図示のロ
ック機構と、シリンダ46の側部に設けられた解除レバ
ー50を含んで構成されており、解除レバー50をシリ
ンダ46の周方向に回動させることによって前記ロック
機構によるロッド48のロックが解除されて該ロッド4
8はシリンダ46に対して自由に摺動し得る。
【0030】一方、前記左右のハンドル40の上部間に
は操作パネル51が設けられており、図8に詳細に示す
ように、左側のハンドル40のグリップ52の近傍には
走行クラッチレバー53が軸54を中心に回動可能に設
けられ、右側のハンドル40のグリップ52の近傍には
オーガクラッチレバー55とチルトレバー56がそれぞ
れ軸57,58を中心に回動可能に設けられている。
【0031】上記走行クラッチレバー53はこれを握る
と不図示の走行クラッチをONするものであって、該走
行クラッチがONされるとエンジン4の動力がクローラ
走行装置3に伝達されて該クローラ走行装置3が駆動さ
れ、これによって除雪機1が走行せしめられる。又、前
記オーガクラッチレバー55はこれを握ると不図示のオ
ーガクラッチレバーをONするものであって、該オーガ
クラッチがONされるとエンジン4の動力がオーガ11
に伝達されて該オーガ11が回転駆動されて所要の除雪
作業がなされる。
【0032】ところで、図1に示すように、前記チルト
レバー56はケーブル59を介して前記チルトロッド4
5の解除レバー50に連結されており、該チルトレバー
56を握るとケーブル59を介して解除レバー50が回
動せしめられてチルトロッド45のロックが解除され、
チルトレバー56を離すとチルトロッド45が再びロッ
クされる。
【0033】他方、図8に示すように、前記操作パネル
51上の右側のハンドル40に近い部位にはメインスイ
ッチ60が配置されており、同操作パネル51の幅方向
中央には前後方向に傾倒可能な変速レバー61が設けら
れている。この変速レバー61は除雪機1の前後進の切
り換えと走行速度調整のためのものであって、これを図
1に示す略鉛直の中立状態から前方へ倒すと除雪機1が
前進し、逆に後方へ倒すと除雪機1が後進し、その倒れ
角に応じて走行速度が変化する。
【0034】又、操作パネル51の前記変速レバー61
の左側であって、該変速レバー61と前記走行クラッチ
レバー53の中間位置には前後方向に傾倒可能なデフレ
クタレバー62が設けられている。即ち、図9に詳細に
示すように、このデフレクタレバー62の下端には軸6
3を中心として回動するブラケット64が結着されてお
り、該ブラケット64には前記シュータ12に連結され
た前記ケーブル33(図1参照)の他端が連結されてい
る。
【0035】而して、上記デフレクタレバー62を軸6
3を中心として図9の鎖線位置まで前方へ倒すと、ケー
ブル33が引かれて図1に示すデフレクタ28が軸29
を中心として前方(図1の矢印B方向)に傾き、逆にデ
フレクタレバー62を軸63を中心として図9の鎖線位
置まで後方へ倒すと、ケーブル33が緩んでデフレクタ
28は前記リターンスプリング32によって引かれて軸
29を中心として後方(図1の矢印C方向)に傾き、こ
れによって雪の排出角度が変更される。
【0036】又、図8〜図11に示すように、デフレク
タレバー62にはパイプ65が上下に摺動自在、且つ、
周方向に回動可能に挿通しており、このパイプ65の上
端部には側面視くの字状に折り曲げられた丸棒状のシュ
ータ回動レバー66が結着され、同パイプ65の下端に
はアーム67の基端部が軸直角方向に結着されている。
尚、上記シュータ回動レバー66はデフレクタレバー6
2のノブ62aを握った作業者の手の指が届く範囲内の
位置に配設されている。
【0037】ところで、図9及び図10に示すように、
前記パイプ65の上面の一部には半円状の凹溝65aが
形成されており、該パイプ65はデフレクタレバー62
の外周の前記アーム67とブラケット64との間に縮装
されたスプリング68によって常時上方に付勢され、そ
の上端部に形成された前記凹溝65aはデフレクタレバ
ー62の側部に突設されたピン69に係合してその位置
が規制されている。尚、上述のようにパイプ65の上面
に形成された凹溝65aにピン69が係合することによ
って前記シュータ回動レバー66は図11に示すように
前方を向いて中立位置を保持している。
【0038】一方、図11に示すように、前記ブラケッ
ト64の水平部分上にはシュータスイッチ70が固設さ
れており、このシュータスイッチ70は前記デフレクタ
レバー62と共に一体に回動するため、両者間の相対位
置は一定に保たれ、デフレクタレバー62の回動操作に
支障を生じることがない。
【0039】上記シュータスイッチ70は図8に示すよ
うに操作パネル51内に収納されており、これには図8
に実線にて示す鉛直の中立位置から鎖線にて示すように
左右に傾倒するスイッチレバー70aが設けられてい
る。そして、このスイッチレバー70aと前記アーム6
7の端部とは針金状のリンク部材71によって連結され
ており、これらのリンク部材71とアーム67とはリン
ク機構を構成している。
【0040】而して、作業者がデフレクタレバー62の
ノブ62aを握ったままシュータ回動レバー66を指で
操作してこれを左右に回すと、該シュータ回動レバー6
6が結着されているパイプ65及び該パイプ65の下端
に結着されたアーム67が一体的に左右に回動し、アー
ム67の回動はリンク部材71を介してシュータスイッ
チ70のスイッチレバー70aに伝達されて該スイッチ
レバー70aが左右に傾倒し、これによって前記シュー
タ旋回機構23のモータ24(図6参照)が正逆転され
てシュータ12が図6に示す確度θの範囲で左右に旋回
して該シュータ12からの雪の排出方向が変えられる。
【0041】尚、前述のようにパイプ65はその上面に
形成された凹溝65aがピン69に係合しているため、
シュータ回動レバー66から指を離すと該シュータ回動
レバー66は中立位置に復帰してモータ24への通電が
OFFされる。又、シュータスイッチ70のスイッチレ
バー70aも不図示のバネによって中立方向に付勢され
ている。
【0042】次に、以上の構成を有する除雪機1の作用
を説明する。
【0043】操作パネル51上の前記メインスイッチ6
0をONしてリコイルスタータのノブ8(図1参照)を
引っ張ってエンジン4を始動させた後、変速レバー61
を例えば前方に倒した状態で走行クラッチレバー53を
握ると、不図示の走行クラッチがONされてエンジン4
の動力がクローラ走行装置3に伝達され、該クローラ走
行装置3が駆動されて除雪機1が前進する。尚、変速レ
バー61を後方に倒すと除雪機1は後進する。
【0044】而して、除雪機1が作業場所に移動した時
点でオーガクラッチレバー55を握ると、不図示のオー
ガクラッチがONされてエンジン4の動力がオーガ11
に伝達され、該オーガ11が回転駆動されて雪が幅方向
中央に掻き集められる。そして、この掻き集められた雪
はケーシング9内に収納された不図示のブロアによって
吸引されてシュータ12から排出され、このようにして
所要の除雪作業がなされる。
【0045】尚、走行クラッチレバー53を握って除雪
機1が走行している状態で一旦握ったオーガクラッチレ
バー55から手を離しても、オーガクラッチはON状態
を保ってオーガ11はそのまま回転して除雪作業が続行
される。そして、走行クラッチレバー53から手を離す
と走行クラッチとオーガクラッチが共にOFFされ、除
雪機1の走行とオーガ11の回転が同時に停止される。
【0046】ところで、上記除雪作業においてオーガ1
1によって掻き取れなかって雪や地面に氷結した雪はオ
ーガハウジング10の下端部に取り付けられた前記スク
レーパ14によって掻き取られるが、前述のようにこの
スクレーパ14は複数の板金16〜18を幅方向に鋸歯
を一致させて前後方向に互いにずらせて組付一体化する
ことによって簡易に構成されている。従って、各板金1
6〜18を共通の抜き型で同一形状及び寸法に成形する
ことができ、この結果、型費が削減されてスクレーパ1
4の製造コストが低く抑えられる。尚、本実施の形態に
係るスクレーパ14は3枚の板金16〜18によって階
段状の斜面を有する鋸歯が形成されるが、作業中に掻き
取った雪の一部が鋸歯の階段状部分に詰まってその部分
を埋めるため、従来と同様な平坦な斜面の鋸歯が形成さ
れ、当該スクレーパ14は本来の機能を十分果たすこと
ができる。
【0047】又、本実施の形態に係るスクレーパ14に
おいては、全ての板金16〜18は互いに脱着可能であ
るとともに、ベースプレート15に対してもビス21に
よって脱着可能に取り付けられているため、最も摩耗し
易い最下段の板金18が摩耗した場合には、この最下段
の板金18のみを新しいものと交換すれば済み、これに
よって補修費を低く抑えることができる。
【0048】一方、前記除雪作業中にデフレクタレバー
62のノブ62aを握って該ディフレクタレバー62を
前後に倒せば、前述のようにデフレクタ28が図1の矢
印B又はC方向に傾動して雪の排出角度が変えられる。
そして、作業者がデフレクタレバー62のノブ62aを
握ったまま指でシュータ回動レバー66を左右に回す
と、前述のようにシュータ28が図6に示す角度θの範
囲内で左右に水平旋回して該シュータ12からの雪の排
出方向が変えられる。
【0049】又、オーガ11の雪面への切り込み深さ等
を調整する際には、前記チルトレバー56を握れば前述
のようにケーブル59を介してチルトロッド45の解除
レバー50が操作されてチルトロッド45のロックが解
除されるため、機体2を駆動軸35を中心として上下に
回動させることができ、これによって除雪部5のオーガ
11の高さ位置を変えて該オーガ11の雪面への切り込
み深さ等を変えることができる。
【0050】そして、オーガ11の高さを調整した後に
チルトレバー56から手を離せば、前述のようにチルト
ロッド45がロックされて機体2の駆動軸35を中心と
する回動もロックされる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、端縁が鋸歯状に成形された複数の
板金を幅方向に鋸歯を一致させて前後方向に互いにずら
せて組付一体化することによって除雪機用スクレーパが
簡易に構成されるため、共通の抜き型で各板金を同一形
状及び寸法に成形することができ、型費を削減してスク
レーパの製造コストを低く抑えることができるという効
果が得られる。
【0052】請求項2記載の発明によれば、少なくとも
最下部に位置する板金を他の板金に対して脱着可能に構
成したため、最も摩耗し易い最下部の板金が摩耗した場
合には、この最下部の板金のみを新しいものと交換すれ
ば済み、これによって補修費を低く抑えることができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】除雪機の側面図である。
【図2】除雪機の平面図である。
【図3】除雪機の後面図である。
【図4】除雪機のスクレーパ部分の拡大側断面図であ
る。
【図5】除雪機のスクレーパ部分の平面図である。
【図6】同除雪機のシュータ旋回機構部の平面図であ
る。
【図7】同除雪機のシュータ部分の側面図である。
【図8】除雪機の操作パネル部の破断後面図である。
【図9】除雪機のデフレクタレバー部分の側面図であ
る。
【図10】図9のA−A線拡大断面図である。
【図11】除雪機のデフレクタレバー及びシュータスイ
ッチ部分の平面図である。
【符号の説明】
1 除雪機 2 機体 10 オーガハウジング 11 オーガ 14 スクレーパ 16〜18 板金

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体の前部に設けられたオーガハウジン
    グ内にオーガを回転自在に収納して成る除雪機の前記オ
    ーガハウジングの下端部に取り付けられるスクレーパで
    あって、 端縁が鋸歯状に成形された複数の板金を幅方向に鋸歯を
    一致させて前後方向に互いにずらせて組付一体化して構
    成されることを特徴とする除雪機用スクレーパ。
  2. 【請求項2】 少なくとも最下部に位置する板金を他の
    板金に対して脱着可能に構成したことを特徴とする請求
    項1記載の除雪機用スクレーパ。
JP567998A 1998-01-14 1998-01-14 除雪機用スクレーパ Pending JPH11200332A (ja)

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JP567998A JPH11200332A (ja) 1998-01-14 1998-01-14 除雪機用スクレーパ

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JP567998A JPH11200332A (ja) 1998-01-14 1998-01-14 除雪機用スクレーパ

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