JP3932167B2 - 塗装マスク装置 - Google Patents

塗装マスク装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3932167B2
JP3932167B2 JP2001254482A JP2001254482A JP3932167B2 JP 3932167 B2 JP3932167 B2 JP 3932167B2 JP 2001254482 A JP2001254482 A JP 2001254482A JP 2001254482 A JP2001254482 A JP 2001254482A JP 3932167 B2 JP3932167 B2 JP 3932167B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable base
mask
coating
workpiece
receiving jig
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001254482A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003062496A (ja
Inventor
恵一 稲葉
二男 高野
禎之 平尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2001254482A priority Critical patent/JP3932167B2/ja
Publication of JP2003062496A publication Critical patent/JP2003062496A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3932167B2 publication Critical patent/JP3932167B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両用灯具構成部品であるレンズやランプボディといった成形品の所望部分に塗装処理を施すために用いる塗装マスク装置に係わり、特に成形品の前面側及び背面側の所望部分に塗装処理を施すために用いる塗装マスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の成形品の前面側及び背面側の所望部分に塗装処理を施すために用いる塗装マスク装置としては、図10(a)に示されるように、ワーク載置用の受け治具3が、基台1に設けられた治具台2で支持されるとともに、被塗装品であるワーク7に対応する形状のマスク本体6を一体化したマスク支持枠5が基台1に対し上下方向揺動可能に設けられて、マスク本体6が受け治具3(ワーク7)を覆う形態(図10(a)仮想線参照)と受け治具3(ワーク7)の上方を開放する形態(図10(a)実線参照)とをとることのできる構造となっている。
【0003】
符号4は、治具台2を昇降動作させるリンク機構、符号4aは、リンク機構4を昇降動作させるためのレバーで、受け治具3を上方のマスク本体6に対し上昇させることで、ワーク7がマスク本体6に対し正確な位置で覆われた形態となる。
【0004】
また、マスク本体6には、ワーク7の塗装予定領域に対応する開口部や切り欠き部を形成したり、塗装予定領域以外の部分を覆うように形成されており、マスク本体6がワーク7を覆う形態において、マスク本体6の上方から塗装ガン9を用いてスプレー塗装を施すことで、ワーク7表面側の塗装予定領域だけを塗装できる。
【0005】
そして、塗装の終了したワーク7を受け治具3から取り外し、図10(b)に示すように、ワーク7を逆さまにした形態で載置できる受け治具3Aを備えた塗装マスク装置を使って、ワーク7の背面側の所望部分に塗装処理を施す。符号6Aは、反転させたワークの塗装予定領域以外の部分を覆うように形成されたマスク本体で、マスク本体6Aの上方から塗装ガン9を用いてスプレー塗装を施すことで、ワーク7裏面側の塗装予定領域だけを塗装できる。その他の部分は、図10(a)に示す装置と同一であり、同一の符号を付すことで、その重複した説明は省略する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記した従来の1台の塗装マスク装置では、ワークの表面側または裏面側の一方しか塗装できず、ワークの表裏両側を塗装するには、2台の塗装マスク装置を必要とし、装置設備にコストがかかり、設置スペースもとられ、塗装工程時間もそれだけかかるという問題があった。
【0007】
本発明は前記した問題点に鑑みなされたもので、その目的は、1台でワークの表裏両側を塗装することの可能な塗装マスク装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に係る発明の塗装マスク装置においては、固定基台に対して可動基台が水平支軸周りに回転可能に設けられるとともに、前記可動基台に、ワーク搭載用の受け治具と、前記受け治具に搭載されたワークを覆う塗装マスクとを備えた塗装マスク本体と、前記受け治具を前記可動基台に対し接近離反方向に平行スライド可能にする昇降機構と、該昇降機構を包囲するカバー部材とが設けられ、前記受け治具を前記可動基台に接近させた形態で前記可動基台が反転可能にされている。
(作用)受け治具に搭載したワークの上方位置からワークの表側所定部位に塗装を施した後、可動基台を反転させて、ワークの表裏を反転すると、この状態でワークの上方から反転されたワークの裏側所定部位に塗装を施すことができる
【0009】
この際、受け治具を可動基台に接近させて、カバー部材が昇降機構を包囲する形態において、ワークの上方からワーク表面側に塗装を行い、次いで可動基台を水平支軸周りに回転し、ワークを可動基台と一体に反転させて、ワークの上方からワーク裏面側に塗装を行うことができる。このように、受け治具が可動基台に接近した形態で塗装処理と可動基台の回転(反転)を行えるので、回転体である可動基台の回転半径はそれだけ小さくでき、床面からの水平支軸の高さを低くでき、塗装マスク装置全体の高さも低くできる。また、回転体である可動基台の回転半径が小さい分、可動基台の慣性モーメントが小さく、可動基台を回転させるための力も少なくてよい。
【0010】
請求項2に係る発明においては、請求項に記載の塗装マスク装置において、前記ワークを一方向に延長して形成し、前記塗装マスク装置本体も前記ワークと同方向に長い形状に形成し、前記水平支軸を前記塗装マスク装置本体の長手方向に沿って設けるように構成にした。
(作用)さらに、回転体である可動基台の回転半径を小さく、床面からの水平支軸の高さを低くでき、塗装マスク装置全体の高さが低くなる。また、回転体である回転基台の回転半径が小さい分、回転基台の慣性モーメントが小さく、回転基台を回転させ易い。
【0011】
請求項3に係る発明においては、請求項1または2のいずれかに記載の塗装マスク装置において、前記塗装マスク本体および前記カバー部材を、前記可動基台に対し取り外し可能に設けた。
(作用)塗装処理により塗装マスク本体およびカバー部材が汚れた場合には、それぞれを可動基台から取り外して、洗浄できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、実施例に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図9は、本発明に係る塗装マスク装置の一実施例を示すもので、図1は同マスク装置を用いて塗装処理を行うワークであるレンズの断面図、図2は第1の実施例である塗装マスク装置の全体構成を示す斜視図、図3〜9は同マスク装置を用いた塗装工程を説明する説明図で、図3は上昇させた受け治具にワークであるレンズを載置する工程における同塗装マスク装置の側面図、図4は同塗装マスク装置の横断面図(図6に示す線IV−IVに沿う断面図)、図5は受け治具を下降させてレンズの下方領域をカバー部材で包囲する工程における同塗装マスク装置の側面図、図6はレンズを塗装マスク本体で覆う工程における同塗装マスク装置の側面図、図7は塗装工程における同塗装マスク装置の側面図、図8は塗装マスク装置の可動基台反転工程における同塗装マスク装置の側面図、図9は塗装マスク装置の可動基台を反転した状態で行う塗装工程における同塗装マスク装置の側面図である。
【0014】
図1は、図2〜図9に示す塗装マスク装置を用いて塗装処理を行う車両用灯具構成部品である合成樹脂製レンズ成形品(以下、ワークという)Wを示している。ワークWは、正面視横長(図1における左右方向に長い)矩形状で、長手方向の一側縁には、斜め下方に伸びるひさし部wが形成されて、ワークWであるレンズ外周の符号aで示す領域が塗装される。
【0015】
図2〜図9において、符号40は、ワークWを載置する受け治具で、この受け治具40は、前後(図3における左右方向)に長く偏平な枠体型の可動基台20上において、リンク式昇降機構30(図3,5参照)により昇降できるように構成されている。可動基台20は、平面視矩形状の枠体フレーム22に平板状のベースプレート24が溶接により一体化された構造で、後述するように、固定基台10に支承されて、水平支軸L周りに回転可能に構成されている。
【0016】
リンク式昇降機構30は、受け治具40の下面にピン32a連結された上リンク32と、可動基台20(のベースプレート24)および上リンク32間にピン32b,33a連結された下リンク33から構成されたリンク機構31と、リンク機構31を挟んだ前後に設けられた一対の摺動ガイド35で構成されている。下リンク33には、可動基台20(のベースプレート24)の側方に延出するL字レバー34が一体化されており、このレバー34を回動させることで、リンク式昇降機構30が昇降動作する。
【0017】
即ち、摺動ガイド35は、可動基台20(のベースプレート24)に貫通固定されて上方に延出し、垂直に対しθの傾斜をもつシリンダ37と、受け治具40下面に固定されて下方に延出し、垂直に対しθの傾斜をもち、シリンダ37内を軸方向に摺動可能な摺動ロッド36で構成されている。下リンク33には、下リンク33の平面と直交して側方(図3紙面に直交する方向)に延出した後、ほぼ直角に屈曲するL字レバー34が一体化されている。このL字レバー34は、リンク式昇降機構30を昇降するためのもので、L字レバー34を図3反時計方向(矢印A方向)に回動させると、下リンク33がピン支点33a周りに回動し、このとき上リンク32はピン32a周りに揺動しながら下降し、摺動ロッド36がシリンダ37内を軸方向下方に摺動して、受け治具40が可動基台20と平行状態を保ったまま下降する。そして、L字レバー34(下リンク33)の回動が約180度になると、図5に示すように、上リンク32側面の切り欠き32c(図3参照)にL字レバー34の側方延出部が係合し、下リンク33のこれ以上の回動が阻止されるとともに、ピン支点33aが切り欠き32cに係合保持されて、受け治具40は可動基台20に接近した所定位置に平行に保持される。
【0018】
一方、図5に示す受け治具40の下降位置からL字レバー34(下リンク33)を図5時計方向(矢印B方向)に回動させると、L字レバー34およびピン支点33aの切り欠き32cとの係合が解除され、下リンク33がピン支点33a周りに回動しながら上リンク32を下方から押し上げるとともに、摺動ロッド36がシリンダ37内を軸方向上方に摺動し、受け治具40が可動基台20と平行状態のまま上昇する。そして、L字レバー34(下リンク33)の回動が約180度になると、上リンク32に設けられた図示しないストッパによって下リンク33が拘束されて、上リンク32と下リンク33が真っ直ぐに伸長した形態に保持される。このとき、受け治具40は可動基台20の上方に大きく離間した形態となっており、受け治具40から塗装を終了したワークWの取り出しや、新たなワークWの受け治具40への載置を行う。
【0019】
また、符号39で示される部材は、可動基台20のベースプレート24に固定された立壁状のカバー部材で、受け治具40とベースプレート24間に介装されたリンク式昇降機構30を包囲して、スプレー塗装の際の塗装ミストがワークWの裏面側やリンク式昇降機構30に付着しないようになっている。即ち、図5に示すように、受け治具40を下降させたときに、ワークWの外周縁部(レンズのシール脚の先端部)がカバー部材39の上縁部39a内側に係合して、受け治具40とベースプレート24間の領域(ワークWの下方領域)が立壁状のカバー部材39で包囲されるようになっている。
【0020】
なお、カバー部材39の側面には、L字レバー34貫通用の切り欠き39b(図2参照)が設けられて、カバー部材39とレバー34が干渉しないようになっている。また、カバー部材39は、例えばねじ止め等の着脱可能な固定手段でベースプレート24に固定されており、カバー部材39が汚れた場合には、固定手段による固定を解除することで、ベースプレート24から取り外して洗浄することができる。
【0021】
また、図2,3,5,6に示すように、可動基台20には、ワークWに対応する形状のマスク本体52を一体化したマスク支持枠50が上下方向揺動可能に設けられている。符号51a(図2,3,4参照)は、可動基台20(枠体フレーム22)背面側の水平ロッド部22aに設けられたマスク支持枠50の軸受であり、マスク支持枠50は、この軸受51a周りに揺動して、図4,6に示すように、マスク支持枠50(マスク本体52)を閉じてマスク本体52が受け治具40上のワークWを覆う形態と、図2,3,5に示すように、マスク支持枠50(マスク本体52)を跳ね上げてマスク本体52が受け治具40(ワークW)の上方を解放する形態とをとることができる。
【0022】
また、軸受51a周りに揺動するマスク支持枠50の揺動先端部側には、図2,4に示すように、取っ手57で連結された一対のフック56,56が水平ロッド部51bに回転可能に設けられ、一方、可動基台20(枠体フレーム22)前面側の水平ロッド部22bには、一対のU字型ロッド受け23,23が設けられるとともに、ロッド受け23,23間に水平なフック被掛止部23aが設けられている。そして、水平ロッド部51bをロッド受け23,23に係合させ、フック56,56をフック被掛止部23aに掛止させることで、マスク支持枠50(マスク本体52)が閉じた状態(マスク本体52が受け治具40上のワークWを覆う形態)に保持される。
【0023】
マスク本体52は、ワークWに対応した横長矩形状で、ワークWの塗装予定領域以外の部位を覆う所定形状に形成されており、ワークWをマスク本体52で覆った形態において、図7で示すように、スプレーガン60を使って、マスク本体52の上方からワークWのひさし部wの表面を含む所定領域にスプレー塗装することで、ワークWの所定領域に塗装を施すことができる。
【0024】
なお、マスク支持枠50を支承する軸受51aは、軸受の軸と直交する方向(図では上下方向)に二分割された構造で、ネジ(図示せず)によって一体化されており、ネジを緩め軸受け51aを分割することで、マスク支持枠50を可動基台20(の枠体フレーム22)の水平ロッド部22aに対し装着脱できる。また、マスク本体52は、ねじ止めや嵌合などの適宜固定手段(図示せず)によって、マスク支持枠50対し取り外し可能に取着されており、これにより、汚れたマスク支持枠50やマスク本体52は、可動基台20やマスク支持枠50から取り外して洗浄することができる。
【0025】
固定基台10は、矩形状枠型のベースフレーム12上に前後に対向する一対の垂直支柱14a,14bが立設された構造で、この支柱14a,14bの上端部に可動基台20の前後の支軸20a,20bが支承されている。支柱14a,14bは、可動基台20を回転できるに十分な高さに形成されている。
【0026】
符号26は、枠体フレーム22の後方に延出する後端側支軸20bに一体に形成されたL字型の操作ハンドルで、作業者はこのハンドル26を持って可動基台20を水平支軸L周りに回転させることができる。
【0027】
符号27は、ハンドル26に一体化されたケーシング27a内に収容されて、把持レバー27bにより突没動作するばね付勢されたロックピン27bと、固定基台10側の円盤プレート27cに設けたピン係合孔27dから構成された、可動基台固定機構である。そして、ハンドル26とこの把持レバー27bを一緒に握って把持レバー27bをばね付勢力に抗してハンドル26側に揺動させると、ケーシング27aから前方に突出しているロックピン27bがケーシング27a内に没した状態となり、一方、ハンドル26と把持レバー27b間の把持を解除すると、ばね付勢力によりロックピン27bがケーシング27a外前方に突出する構造となっている。このため、ハンドル26とこの把持レバー27bを一緒に握りロックピン27bをケーシング27a内に没した状態にして、ハンドル26を回動すれば、可動基台20を水平支軸L周りに自由に回転できる。一方、把持レバー27bを離して、ロックピン27bを係合孔27dに係合させれば、可動基台20を水平支軸L周り所定位置(ワークWが可動基台20の上または下となる所定位置)に固定保持できる。
【0028】
次に、本実施例に示す塗装マスク装置を用いて、ワークWの所定位置(図1参照)に塗装を施す工程を説明する。
【0029】
まず、図3に示すように、マスク支持枠50は開かれ、リンク式昇降機構30は伸長状態で、上昇位置にある受け治具40にワークWを載置する。次に、L字レバー34を図3矢印A方向に回動し、図5に示すように、リンク式昇降機構30を折り畳んで、受け治具40を下降させる。このとき、ワークWの下方領域のリンク式昇降機構30がカバー部材39で包囲された形態となる。
【0030】
次に、図5破線矢印Cに示すように、マスク支持枠50を軸受51a周りに回動して、図6に示すように、閉じた状態とし、マスク支持枠50側のフック56を可動基台20側の被掛止部23aに掛止させて、ワークWをマスク本体52で覆った形態に保持する。そして、図7に示すように、スプレーガン60により、マスク本体52から露呈しているワークWの塗装予定領域に塗装を施す。
【0031】
次に、ハンドル26とレバー27bを握って可動基台固定機構27を解除するとともに、図8矢印Dに示すように、ハンドル26を回して可動基台20を回転させ、レバー27bを離して可動基台固定機構27を動作(ロックピン27cを係合孔27dに係合)させて、可動基台20を反転状態に固定保持する。このときワークWは、反転した可動基台20とともに逆さまの形態に保持されており、図9に示すように、スプレーガン60により、塗装できなかったワークWにおけるひさし部wの裏面側に上方から塗装を施す
そして、再びハンドル26とレバー27を握って可動基台固定機構27を解除するとともに、ハンドル26を回して可動基台20を回転させ、レバー27bを離して可動基台固定機構27を動作(ロックピン27cを係合孔27dに係合)させて、ワークWが上側となる元の位置に可動基台20を固定保持する。次いで、マスク支持枠50側のフック56の可動基台20側の被掛止部23aとの掛止を解除し、マスク支持枠50を軸受51a周りに回動させて開く。次いで、L字レバー34を回動してリンク式昇降機構30を伸長させて、受け治具40を可動基台20の上方位置に保持する。そして、塗装の終了したワークWを受け治具40から取り外すとともに、新たなワークWを受け治具40にセットし、前記したと同様の工程を繰り返す。
【0032】
このように、本実施例装置では、可動基台20がワークWの一方向に長い形状に合わせた前後に長い形状で、可動基台20の幅が前後長さに比べて短い。さらに、受け治具40を下降して可動基台20に接近させた形態で可動基台20を反転させるので、回転体である可動基台20の回転半径は小さく、慣性モーメントも小さい。したがって、可動基台20を回転させるための力もそれだけ少なくてよい。
【0033】
また、可動基台20の回転半径が小さい分、固定基台10の垂直支柱14a,14bの高さもそれだけ低くでき、装置全体の高さも低く、コンパクトで、それだけ塗装工程一連の作業も容易となる。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から明かなように、請求項1に係る発明の塗装マスク装置によれば、従来は2台の塗装マスク装置を必要としたワークの表裏両側への塗装処理が、1台の塗装マスク装置で行えるので、塗装設備が簡潔かつコンパクトとなるとともに、塗装作業も簡単で、塗装工程時間も短縮される。
【0035】
また、塗装マスク装置全体の高さを低くすることで、それだけ塗装マスク装置をコンパクト化できるとともに、塗装ノズルの位置も低くなって、塗装作業もし易い上に、可動基台を反転させ易いので、ワークの反転作業が楽になる。
【0036】
請求項2に係る発明によれば、さらに、塗装マスク装置全体の高さを低くすることで、それだけ塗装マスク装置をコンパクト化できるとともに、塗装ノズルの位置も低くなって塗装作業もし易い上に、可動基台を反転し易いので、ワークの反転作業がより楽になる。
【0037】
請求項3に係る発明によれば、塗装マスク本体およびカバー部材が汚れた場合には、それぞれを可動基台から取り外して洗浄できるので、常に汚れの少ない塗装マスク本体およびカバー部材を用いたマスク塗装を遂行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る塗装マスク装置を用いて塗装処理を行うワークであるレンズの断面図である。
【図2】 本発明に係る塗装マスク装置の一実施例である塗装マスク装置の全体構成を示す斜視図である。
【図3】 上昇させた受け治具にワークを載置する工程における同塗装マスク装置の側面図である。
【図4】 同塗装マスク装置の横断面図(図6に示す線IV−IVに沿う断面図)である。
【図5】 受け治具を下降させてレンズの下方領域をカバー部材で包囲する工程における同塗装マスク装置の側面図である。
【図6】 レンズをマスク本体で覆う工程における同塗装マスク装置の側面図である。
【図7】 塗装工程における同塗装マスク装置の側面図である。
【図8】 塗装マスク装置の可動基台反転工程における同塗装マスク装置の側面図である。
【図9】 塗装マスク装置の可動基台を反転した状態で行う塗装工程における同塗装マスク装置の側面図である。
【図10】 (a)従来の第1の塗装マスク装置の側面図である。 (b)従来の第2の塗装マスク装置の側面図である。
【符号の説明】
W 被塗装品であるワーク
w ひさし部
10 固定基台
14a,14b 垂直支柱
20 可動基台
20a,20b 支軸
22 枠体フレーム
24 ベースプレート
27 可動基台固定機構
30 リンク式昇降機構(昇降機構)
31 リンク機構
32,33 リンク
34 L字レバー
35 摺動ガイド
39 カバー部材
40 ワーク載置用の受け治具
50 マスク支持枠
51a マスク支持枠の軸受
52 塗装マスク本体
60 スプレーガン
L 水平支軸

Claims (3)

  1. 固定基台に対して可動基台が水平支軸周りに回転可能に設けられるとともに、前記可動基台に、ワーク搭載用の受け治具と、前記受け治具に搭載されたワークを覆う塗装マスク本体と、前記受け治具を前記可動基台に対し接近離反方向に平行スライド可能にする昇降機構と、該昇降機構を包囲するカバー部材とが設けられ、
    前記受け治具を前記可動基台に接近させた形態で前記可動基台が反転可能にされたことを特徴とする塗装マスク装置。
  2. 前記ワークは、一方向に延長して形成され、前記塗装マスク本体も前記ワークと同方向に長い形状で、前記水平支軸は前記塗装マスク本体の長手方向に沿って設けられたことを特徴とする請求項1に記載の塗装マスク装置。
  3. 前記塗装マスク本体および前記カバー部材は、前記可動基台に対し取り外し可能に設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の塗装マスク装置。
JP2001254482A 2001-08-24 2001-08-24 塗装マスク装置 Expired - Fee Related JP3932167B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001254482A JP3932167B2 (ja) 2001-08-24 2001-08-24 塗装マスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001254482A JP3932167B2 (ja) 2001-08-24 2001-08-24 塗装マスク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003062496A JP2003062496A (ja) 2003-03-04
JP3932167B2 true JP3932167B2 (ja) 2007-06-20

Family

ID=19082640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001254482A Expired - Fee Related JP3932167B2 (ja) 2001-08-24 2001-08-24 塗装マスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3932167B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105855112A (zh) * 2016-06-12 2016-08-17 成都赋阳技术开发有限公司 一种轿车灯罩喷涂夹具
CN105855105A (zh) * 2016-06-12 2016-08-17 成都赋阳技术开发有限公司 一种汽车灯罩防漆雾喷涂工装

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CZ300308B6 (cs) * 2006-01-12 2009-04-15 Cadence Innovation K.S. Maska pro zhotovování vícebarevných elastomerových kuží

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6021361U (ja) * 1983-07-21 1985-02-14 トヨタ自動車株式会社 塗装用台車
JP2001038263A (ja) * 1999-08-04 2001-02-13 Koito Mfg Co Ltd 塗装マスク装置
JP3742254B2 (ja) * 1999-08-09 2006-02-01 株式会社小糸製作所 塗装マスク装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105855112A (zh) * 2016-06-12 2016-08-17 成都赋阳技术开发有限公司 一种轿车灯罩喷涂夹具
CN105855105A (zh) * 2016-06-12 2016-08-17 成都赋阳技术开发有限公司 一种汽车灯罩防漆雾喷涂工装
CN105855105B (zh) * 2016-06-12 2018-05-11 江苏蔚金模塑股份有限公司 一种汽车灯罩防漆雾喷涂工装
CN105855112B (zh) * 2016-06-12 2018-05-11 武汉诚盛非金属饰件有限公司 一种轿车灯罩喷涂夹具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003062496A (ja) 2003-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7322916B2 (en) Tool magazine device for vertical machining center
JP2002205519A (ja) タイヤ取外し装置
JP2001038263A (ja) 塗装マスク装置
JP3932167B2 (ja) 塗装マスク装置
JP3742254B2 (ja) 塗装マスク装置
JP2006322274A (ja) ガラスの回転作業台
JP4074591B2 (ja) 組み付け治具
JP6508183B2 (ja) 建設機械のヘッドガード
JP2000037651A (ja) 塗装マスク装置
JP2889230B1 (ja) ストッパー機構付きステー装置
JPH09109956A (ja) ドアキープスタンド
JP2944413B2 (ja) タイヤ交換装置
JP2008125966A (ja) ちり取り
JP2674408B2 (ja) バンパー自動組付装置のバンパー組付ハンド
JPH08206736A (ja) 車両用修理装置
JPH0741647Y2 (ja) フードチェンジャ
JP2530885Y2 (ja) 車両のフード支持装置
KR0181991B1 (ko) 페인트 작업용 작업대
JP3537747B2 (ja) 浸漬ノズルハンドリング装置
JP3932168B2 (ja) 塗装マスク装置
JP3510440B2 (ja) カードハンドラ昇降装置
JPH077882Y2 (ja) ワックス塗布機
KR200142418Y1 (ko) 콘덴서 코팅기의 로딩장치
JPH0238478Y2 (ja)
JP2832251B2 (ja) 旋回式バケット装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100323

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110323

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120323

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130323

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140323

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees