JP3931627B2 - 半導体スイッチング素子のゲート駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体スイッチング素子を用いた電力変換装置に関し、特に電力変換装置の半導体スイッチング素子のゲート駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
大容量の電力変換装置の半導体スイッチング素子として、電圧駆動型の素子であるIGBT(絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタ)の大容量化が進み、適応範囲が拡大している。電圧駆動型半導体スイッチング素子のゲート電流は、ターンオン・ターンオフ時に流れるのみであり、その駆動が小電力で簡単にできるため、駆動回路の電力容量の小さくて済み、装置が小型になる。
【0003】
IGBTを用いた電力変換装置のIGBTの異常や、故障の検知方法が、特開平8−298786号公報に開示されている。特開平8−298786号公報では、IGBTのゲート−エミッタ間の電圧を監視し、IGBTのゲートしきい値電圧より低い値に、分圧抵抗で設定した基準電圧に対して、ゲート−エミッタ間電圧が高いときにはIGBTをオンと判定し、低いときにはオフと判定するフィードバック信号を発生させる。
【0004】
また、特開平11−356035号公報には、図2に示すようにIGBTのゲートしきい値電圧より低い電圧を設定していた分圧抵抗と並列に、基準電圧切り替え抵抗と基準電圧切り替えトランジスタを設けている。この場合、オンとオフの状態を判別するための基準電圧を夫々設けるため、そのオン状態を判別する基準電圧に対して、ゲート−エミッタ間電圧が高いときにはIGBTをオンと判定し、そのオフ状態を判別する基準電圧に対して、ゲート−エミッタ間電圧が低いときにはIGBTをオフと判定する。
【0005】
図2に示すようにIGBT11のゲート端子には、ゲート抵抗21が接続されている。IGBT11のゲート−エミッタ間電圧は、コンパレータ36に入力する。IGBT11がオンのときは、分圧抵抗26と27で設定される電圧と比較し、ゲート−エミッタ間電圧が高いときにはIGBTをオンと判定し、発光器
46に“L”を出力し、発光器46は発光しない。なお、分圧抵抗26と27で設定される電圧は、オン時のゲート−エミッタ間電圧よりも3V程度低く設定している。一方、IGBT11がオフのときは、分圧抵抗26と27及び基準電圧切り替え抵抗29で設定される電圧と比較し、ゲート−エミッタ間電圧が低いときにはIGBTをオフと判定し、発光器46に“H”を出力し、発光器46は発光する。なお、分圧抵抗26と27及び基準電圧切り替え抵抗29で設定される電圧は、オン時のゲート−エミッタ間電圧よりも3V程度高く設定している。
【0006】
図3に、従来技術の回路を用いた場合のゲート電圧波形の一例を示す。IGBTのゲートの絶縁特性が劣化し、ゲート−エミッタ間の抵抗が数百Ωに低下した場合でも、オン状態でのゲート電圧は、正常範囲の12〜15V、オフ状態でのゲート電圧は、正常範囲の−12〜−9Vで、スイッチングを繰り返す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記特開平8−298786号公報に開示の従来技術では、IGBTのゲートの絶縁が劣化し、ゲート−エミッタ間の漏れ電流が増加するなどで、正規のオンゲート電圧、あるいはオフゲート電圧がゲート−エミッタ間に印加されていない場合に、これを検出できなかった。
【0008】
また、特開平11−356035号公報に示す従来技術では、IGBTのゲートの絶縁特性が劣化し、ゲート−エミッタ間の抵抗が数百Ω程度の高インピーダンス状態になっている場合、オン状態を判別する基準電圧よりも低下する前に、IGBTのゲートの絶縁特性は異常になっており、これを検出できなかった。
【0009】
本発明の目的は、このようなオン時に正規のゲート電圧、またはオフ時に正規のゲート電圧が印加されないときにおいても素子の故障を検知し、電力変換装置の安全性,信頼性を更に向上させる半導体スイッチング素子のゲート駆動装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は半導体スイッチング素子のゲート端子に接続したゲート抵抗を介して前記半導体スイッチング素子に駆動信号を加える半導体スイッチング素子のゲート駆動装置において、該ゲート駆動装置が、前記ゲート抵抗に流れるゲート電流測定手段と、該ゲート電流測定手段が検出したゲート電流測定値と正常範囲電流値とを比較し、正常又は異常を判別する正常異常判別手段と、該正常異常判別手段の出力信号を受信し前記半導体スイッチング素子のゲート駆動回路を制御する制御手段あるいは、前記正常異常判別手段の出力信号を該制御手段に伝達する異常信号伝達手段と、前記ゲート電流測定手段は、ゲート抵抗に流れるターンオン時のゲート電流のみを積分する手段、あるいはゲート抵抗に流れるターンオフ時のゲート電流のみを積分する手段を備え、前記正常異常判別手段は、少なくともいずれか一方の前記ゲート電流積分値と正常範囲電流積分値とを比較することを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を以下図面を使用して詳細に説明する。
【0014】
(実施例1)
図1に、本実施例の構成図を示す。半導体スイッチング素子として、IGBTやMOSFETなどの電圧駆動型の素子全般が適用できるが、以下、IGBTの場合を説明する。図1のIGBT11は、コレクタ端子13とエミッタ端子14と、ゲート端子とを備え、ゲート端子にはゲート抵抗21を接続する。本実施例では、ゲート抵抗21に流れる電流を測定するゲート電流測定回路42を備える。このゲート電流の測定結果を用いて、正常異常判別回路43で、IGBT11の正常異常を判別する。この判別結果の信号を制御回路44に伝送し、駆動回路41にフィードバックする。なお、制御回路44には、異常のラッチ回路も備えている。
【0015】
本実施例では、先に図2に示した従来技術とは異なり、図4に示すようにゲート電流波形をモニターする。ゲート電流を測定する手段として、ゲート抵抗の両端の電圧を測定し、電流値に換算する方法や、カレントトランスを使用する方法などを用いる。ゲート電流波形をモニターする期間は、図4に示すターンオン又は、ターンオフの信号が入力後、5μs以降後が望ましい。この理由は、IGBTのゲートの絶縁特性が正常なものでは、5μs程度でゲート電流が流れなくなるからである。なお、正常なIGBTのゲート電流値とは、IGBTの製品仕様に記載されている定格値のことである。本実施例では、正常なゲート電流値の50〜200%の範囲の測定値を正常範囲に設定し、ゲートの絶縁特性が劣化したIGBTの異常や劣化を検知する。ゲート電流値は、正常なIGBTであっても、ゲート容量のばらつき、動作電圧のばらつき、ゲート抵抗のばらつきなどの影響を受けるが、これらのばらつきの寄与は合計してもゲート電流値の30%程度である。従って正常範囲は、前記50〜200%とすれば充分であり、好ましくは60〜170%、さらに好ましくは70〜130%とすれば良い。
【0016】
本実施例では、ターンオン又は、ターンオフの信号を入力してから10μs経過後の電流値を測定して、IGBTのゲートの絶縁特性が劣化した場合のIGBTの異常、及び劣化を検知し、これによって安全性,信頼性の高いゲート駆動回路を実現する。
【0017】
(実施例2)
図6に、本実施例の構成図を示す。実施例1と異なる点は、図1のゲート電流測定回路42がゲート電流積分回路47となっている点である。図5に、本実施例のゲート電流の積分波形の一例を示す。本実施例では、正常なゲート電流積分値の50〜200%の範囲の測定値を正常範囲に設定し、ゲートの絶縁特性が劣化したIGBTの異常や劣化を検知する。ゲート電流積分値は、正常なIGBTであっても、ゲート容量のばらつき、動作電圧のばらつき、ゲート抵抗のばらつきなどの影響を受けるが、これらのばらつきの寄与は合計してもゲート電流積分値の30%程度である。従って正常範囲は、前記50〜200%とすれば充分であり、好ましくは60〜170%、さらに好ましくは70〜130%とすれば良い。また、ゲート電流積分の正常値の範囲は、ターンオン時,ターンオフ時いずれの場合も同じである。ここで、正常なIGBTのゲート電流値とは、IGBTの製品仕様に記載されている定格値のことである。
【0018】
なお、ゲート電流積分回路47は、リセットパルス回路48から、リセットパルスを入力する。リセットパルスを入力する第1の方法は、図6に示すように、制御回路44から駆動回路41へのオン,オフパルス信号から、幅の狭いパルス信号を発生し、ゲート電流積分回路47のコンデンサの電荷を放電し、積分器出力をゼロにリセットする。第2の方法は、ゲート電流が正または負に変化するどちらか一方のタイミングを利用して、ゲート電流積分回路47のコンデンサの電荷を放電し、積分器出力をゼロにする方法である。このように本実施例によって、精度の良い異常検知回路を実現でき、安全性,信頼性の高いゲート駆動回路が提供できる。
【0019】
(実施例3)
図7に、本実施例の構成図を示す。本実施例では、最終段npnトランジスタ31,最終段pnpトランジスタ32,ターンオン用ゲート抵抗22,ターンオフ用ゲート抵抗23により、IGBT11を駆動する。本実施例が実施例2と異なる点は、ターンオフ用のゲート抵抗23に流れる電流を積分することである。本実施例は、駆動電源40のグランドを基準に、ゲート電流積分回路47や、リセットパルス回路48を構成できるため、全体回路が簡素化できる。
【0020】
(実施例4)
図8に、本実施例の構成図を示す。実施例3との相違点は、ターンオン用のゲート抵抗22に流れる電流を積分している点である。本実施例はターンオン時のゲート電流を監視し、実施例3と同様に精度の良い検知回路であり、安全性,信頼性の高いゲート駆動装置を提供できる。なお、本実施例に実施例3の構成を組み合わせて、ターンオン時とターンオフ時のゲート電流を監視しても良いことは言うまでもない。
【0021】
(実施例5)
図9に、本実施例の回路図を示す。本実施例と実施例2との相違点は、ゲート電流の積分回路及びリセットパルス回路に、差電圧検出器49と、積分器50を付加している点である。図10に、差電圧検出器49と、積分器50の回路詳細図を示す。
【0022】
図10を用いて、本実施例の回路動作を説明する。差電圧検出器49は、減算増幅器の回路構成となっている。ゲート抵抗21の両端の電圧をv1,v2(ゲート抵抗側をv1)とすると、差電圧検出器のオペアンプ37の出力電圧v3は、抵抗R1からR4の値をR2/R1=R4/R3に設定してあるので、v3=−R2/R1×(v1−v2)となる。ターンオン時には、v1>v2であり、オペアンプ37の出力電圧v3は負の値で増幅する。そのため、積分器のオペアンプ37の出力v4は、正の値となり、ダイオードD1によりコンデンサC1は放電し、ゼロにリセットする。よって、コンパレータ36は、制御回路へ、low信号を出力する。
【0023】
一方、ターンオフ時には、v1<v2であり、オペアンプ37の出力電圧v3は正の値で増幅する。積分器のオペアンプ37の出力v4は、v4=−1/C1・R5∫v3dtとなる。IGBTのゲート電流(ゲート抵抗両端の差電圧)の積分値が、正常範囲の場合は、この積分値が、コンパレータ36の基準電圧よりも、高い状態であり、コンパレータ36は、制御回路へlow信号を出力する。しかし、IGBTのゲートの絶縁特性が異常になった場合、IGBTのゲート電流の積分値すなわちv4が大きくなり、コンパレータ36の基準電圧よりも低くなり、コンパレータ36は、制御回路へhighの異常信号を出力する。同時に、図9の発光器46が消燈状態に移行する。発光器46は、フェールセーフを考慮すると、正常時に点灯し、異常時に消燈することが望ましい。発光器が消燈することで、異常信号を制御回路にフィードバックし、直列に接続しているスイッチング素子のゲート駆動回路をオフ状態に移行する。
【0024】
また、図10の回路では、ターンオフ時のゲート電流の積分により、正常・異常を判別したが、ゲート抵抗21の両端の電圧v1,v2を、差電圧検出器のオペアンプ37に反対に入力、すなわち逆極性で入力し、ダイオードD1の極性を図10とは反転して、ターンオン時のゲート電流の積分により、正常・異常を判別しても良い。
【0025】
なお、IGBTのゲート特性が劣化する原因の多くは、ターンオフ時にIGBTのRBSOA(逆バイアス安全動作領域)を超えた場合や、短絡耐量を超えた場合に、素子が故障し、ゲート特性が劣化するので、ターンオフ時のゲート電流の積分値を正常範囲と比較することが望ましい。
【0026】
このように、本回路構成により、ターンオフ時、あるいはターンオン時のゲート電流の積分値により、IGBTのゲートの絶縁特性の劣化を容易に判別でき、同一アームに直列に接続している素子のゲート回路にも異常を伝送して、アーム短絡を未然に防止できる。これにより安全性,信頼性の高いスイッチング素子のゲート駆動装置を実現できる。
【0027】
(実施例6)
図11に、本実施例の構成図を示す。本実施例では、電力変換回路の主回路の同一相に直列に接続されるIGBT11と、上アームのゲート駆動回路53,下アームのゲート駆動回路54、及び制御回路44を備えている。上アームのゲート駆動回路53と下アームのゲート駆動回路54は、それぞれ、図9と図10に示す回路構成である。
【0028】
本実施例の回路動作を説明する。例えば、下アームのIGBT11のゲートの絶縁特性が劣化した場合、下アームのゲート駆動回路54でIGBT11の劣化を検知し、レーザーダイオードや発光ダイオードなどの発光器46に信号を伝達する。制御回路44の、フォトダイオードやフォトトランジスタなどの受光器45が異常信号を検知し、故障検知回路56に異常を伝え、ゲートパルス出力回路55により、信号入力を停止する。前記制御回路44と上アームのゲート駆動回路53,下アームのゲート駆動回路54との間は光ファイバーで接続し、前記異常検知信号などを伝送する。なお、故障検知回路56からの異常信号は、オペレータや運転手に異常信号を伝える構成であっても良い。
【0029】
このように本実施例によれば、IGBTのゲートの絶縁特性が劣化した下アームのゲート駆動回路54と、同一相に直列に接続されるIGBTの上アームのゲート駆動回路53への駆動信号を停止でき、アーム短絡を未然に防止できるので、安全性,信頼性の高いスイッチング素子のゲート駆動装置を実現できる。
【0030】
(実施例7)
図12に、本実施例の構成図を示す。実施例6では、異常信号の伝送を光ファイバやレーザダイオード等の光通信で行っているが、本実施例では異常信号を電気信号の直流電位レベルを変換するレベルシフト回路を用いており、産業用インバータや自動車用インバータ装置にも容易に適用できる。
【0031】
本実施例では、正常異常判別回路43の出力は駆動回路41とレベルシフト回路とに入力されていて、上アームのゲート駆動回路53と下アームのゲート駆動回路54とを、1チップの集積回路59にした。例えば、下アームのIGBT11のゲートの絶縁特性が劣化した場合、正常異常判別回路43からの異常信号は、レベルシフトアップ回路57により、同一相に直列に接続されるIGBT11の上アームのゲート駆動回路53の電位レベルに信号を変換し、駆動を停止する。
【0032】
このように本実施例によれば、アーム短絡を未然に回避できるので、安全性,信頼性の高いスイッチング素子のゲート駆動装置を実現できる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、ゲート抵抗に流れるゲート電流を測定する手段、あるいはゲート抵抗に流れるゲート電流を積分する手段を設けIGBTのゲートの絶縁特性等の異常を精度良く検知できる。さらに、同一アームに直列に接続している他のIGBTのゲート回路にも異常を伝送して、アーム短絡を未然に回避し、安全性,信頼性の高いゲート駆動装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の構成図。
【図2】従来技術の回路図。
【図3】IGBTのゲート−エミッタ間耐圧劣化品のゲート電圧波形。
【図4】IGBTのゲート−エミッタ間耐圧劣化品のゲート電流波形。
【図5】IGBTのゲート−エミッタ間耐圧劣化品のゲート電流積分波形。
【図6】実施例2の構成図。
【図7】実施例3の構成図。
【図8】実施例4の構成図。
【図9】実施例5の回路図。
【図10】実施例5の差電圧検出器と積分器,比較器の回路図。
【図11】実施例6の構成図。
【図12】実施例7の構成図。
【符号の説明】
11…IGBT、12…フリーホイルダイオード、13…コレクタ端子、14…エミッタ端子、21…ゲート抵抗、22…ターンオン用ゲート抵抗、23…ターンオフ用ゲート抵抗、24,28…プルアップ抵抗、25…エミッタ用抵抗、26,27…分圧抵抗、29…基準電圧切り替え抵抗、31…最終段npnトランジスタ、32…最終段pnpトランジスタ、33…次段npnトランジスタ、34…初段npnトランジスタ、35…基準電圧切り替えトランジスタ、36…コンパレータ、37…オペアンプ、40…駆動電源、41…駆動回路、42…ゲート電流測定回路、43…正常異常判別回路、44…制御回路、45…受光器、46…発光器、47…ゲート電流積分回路、48…リセットパルス回路、49…差電圧検出器、50…積分器、51…比較器、52…主回路電源、53…上アームのゲート駆動回路、54…下アームのゲート駆動回路、55…ゲートパルス出力回路、56…故障検知回路、57…レベルシフトアップ回路、58…レベルシフトダウン回路、59…集積回路。
Claims (4)
- 半導体スイッチング素子のゲート端子に接続したゲート抵抗を介して前記半導体スイッチング素子に駆動信号を加える半導体スイッチング素子のゲート駆動装置において、
該ゲート駆動装置が、前記ゲート抵抗に流れるゲート電流測定手段と、
該ゲート電流測定手段が検出したゲート電流測定値と正常範囲電流値とを比較し、正常又は異常を判別する正常異常判別手段と、
該正常異常判別手段の出力信号を受信し前記半導体スイッチング素子のゲート駆動回路を制御する制御手段あるいは、
前記正常異常判別手段の出力信号を該制御手段に伝達する異常信号伝達手段と、
前記ゲート電流測定手段は、ゲート抵抗に流れるターンオン時のゲート電流のみを積分する手段、あるいはゲート抵抗に流れるターンオフ時のゲート電流のみを積分する手段を備え、
前記正常異常判別手段は、少なくともいずれか一方の前記ゲート電流積分値と正常範囲電流積分値とを比較することを特徴とする半導体スイッチング素子のゲート駆動装置。 - 請求項1において、
前記ゲート電流測定手段のゲート抵抗に流れる電流を積分する手段が、ゲート抵抗の両端に発生する電圧を積分する積分器であることを特徴とする半導体スイッチング素子のゲート駆動装置。 - 請求項2において、
前記積分器が演算増幅器とコンデンサと抵抗とで構成されていることを特徴とする半導体スイッチング素子のゲート駆動装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、
前記ゲート電流測定手段によるゲート電流の積分値の正常値範囲が、正常なスイッチング素子のゲート電流積分値の0.5 倍から2倍であることを特徴とする半導体スイッチング素子のゲート駆動装置。
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