JP4915158B2 - 電力用スイッチング素子の駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力用スイッチング素子のオン・オフを切換える駆動装置に関する。
例えばモータ等の電力機器への通電・非通電を制御する電力用スイッチング素子が開発されている。この種の電力用スイッチング素子は、ゲートに印加する電圧を制御することによって、電力用スイッチング素子のオン・オフを切換え、電力機器への通電・非通電を制御する。
電力用スイッチング素子には、短時間のうちにオフ状態からオン状態に切り換わることが求められている。すなわち動作速度が速いことが求められている。動作速度が速いと、スイッチング損失を減少することができる。それと同時に、電力用スイッチング素子には、過大なサージ電圧が発生しないように電力をオン・オフ制御することが求められる。電力のオン・オフ制御に伴って発生するサージ電圧が高ければ、電力用スイッチング素子に求められる耐圧が高くなってしまう。あるいは、電力機器への通電を制御する回路に用いられている電力用スイッチング素子以外の電子素子(例えばダイオード)に求められる耐圧が高くなってしまう。
電力用スイッチング素子の動作速度を早くすることと、サージ電圧を抑制することは、トレードオフの関係にあり、一般には、動作速度を早くすると、サージ電圧が高くなる関係にある。動作速度を早くしながら、サージ電圧を抑制することは難しい。
電力用スイッチング素子のスイッチング時の特性は、ゲートに電力を供給する電源と、ゲートの間に存在するゲート抵抗の大きさによって変化する。
図5と図6に、電力用スイッチング素子がターンオンするときの、ゲート電流(I)、ゲート・エミッタ間の電圧(VGE)、コレクタ・エミッタ間の電流(ICE)、コレクタ・エミッタ間の電圧(VCE)の時間変化を示す。図5は、ゲート抵抗が小さい場合を示し、図6は、ゲート抵抗が大きい場合を示している。
図5に示すように、ゲート抵抗が小さい場合はゲート駆動能力が高く、ターンオン時にコレクタ・エミッタ間の電流(ICE)が増加する時間変化率(di/dt)が大きいので、回路の寄生インダクタンスに起因して大きなサージ電圧が発生しやすい。一方、時間Tresが短いので、ターンオン時のスイッチング損失(VCE×ICE)は小さい。ここでは、電力用スイッチング素子がターンオンすることによってコレクタ・エミッタ間の電流(ICE)が増大した時から、ゲートの充電が進行してコレクタ・エミッタ間の電圧(VCE)が定常時のオン電圧に低下するまでの時間をTresとする。
図6に示すように、ゲート抵抗が大きい場合はゲート駆動能力が低く、ターンオン時にコレクタ・エミッタ間の電流(ICE)が増加する時間変化率(di/dt)が小さいので、回路に寄生インダクタンスが存在していてもサージ電圧は大きな値とならない。その反面、時間Tresが長いので、ターンオン時のスイッチング損失(VCE×ICE)が大きい。
特許文献1に記載された駆動装置では、サージ電圧の抑制とスイッチング損失の低減を両立させるために、電力用スイッチング素子のゲート・エミッタ間の電圧(VGE)を検出し、その検出値に基づいてゲート抵抗を切換える。すなわち、ゲート・エミッタ間の電圧(VGE)が所定の閾値よりも小さい間は、ゲート抵抗を大きくしてゲート駆動能力を減少させる。すると、図6に例示したように、コレクタ・エミッタ間の電流(ICE)の時間増加率(di/dt)が抑制され、配線等に寄生インダクタンスが存在していても、サージ電圧が大きくとなることを抑制する。その後に、ゲート・エミッタ間の電圧(VGE)が所定の閾値以上になった時に、ゲート抵抗を小さくしてゲート駆動能力を増大させる。これにより、ターンオン時のスイッチング損失を減少させる。
なお、特許文献1には、コレクタ・エミッタ間の電圧(VCE)、あるいはコレクタ・エミッタ間の電流(ICE)を検出し、検出値に基づいてゲート抵抗を選択する技術も開示されている。
特開平9−46201号公報
電力用スイッチング素子のゲート・エミッタ間の電圧(VGE)、あるいはコレクタ・エミッタ間の電圧(VCE)、あるいはコレクタ・エミッタ間の電流(ICE)を検出し、その検出値に基づいてゲート抵抗を選択する方式では、電力用スイッチング素子でオン・オフ制御する対象となっている量を検出するために、スイッチングノイズの影響を受け易い。
従来の技術では、スイッチングノイズの影響によって、適切でないタイミングでゲート抵抗を切換えてしまうことがある。このために、コレクタ・エミッタ間の電流(ICE)の変化速度を抑えることによってサージ電圧の発達を抑制する制御状態から、ゲートの充電電流を高いレベルに維持することによってスイッチング損失を低減する制御状態への切換えタイミングが所望のタイミングからずれ、サージ電圧の抑制とスイッチング損失の低減を両立させられない場合が生じる。
本発明は、上記の不安定性を克服するために創作された。本発明は、絶縁ゲート型の電圧制御素子(例えば、IGBT、パワーMOSFET)に有用である。以下では、主として電力用スイッチング素子が、「コレクタ、エミッタ、ゲート」領域を有するIGBTである場合について説明するが、電力用スイッチング素子が、「ドレイン、ソース、ゲート」領域を有するMOSFETである場合についても、本発明は有用である。
発明は、電力用スイッチング素子の駆動装置に具現化される。その駆動装置は、電力用スイッチング素子のゲートに流れる電流の大きさを検出するゲート電流検出手段と、検出したゲート電流の変化パターンに基づいて電力用スイッチング素子のゲートを駆動する能力を調整する調整手段を備えている。
ゲート駆動能力が高い状態とは、ゲートを充電する電流、すなわちゲート電流が大きな状態をいう。ゲート駆動能力が低い状態とは、ゲート電流が小さな状態をいう。
本発明の駆動装置では、電力用スイッチング素子のゲートに流れる電流を検出する。ゲートに流れる電流は、ノイズの影響を受けにくい。ノイズの影響を受けにくいゲート電流に基づいてゲート駆動能力を調整するために、適切なタイミングでゲート駆動能力を適切に調整することができる。サージ電圧の抑制とスイッチング損失の低減を安定的に両立させることができる。
本発明の一実施形態では、ゲート駆動能力の調整手段が、ゲート電流が上昇する状態から下降する状態に転じた時にゲート駆動能力を減少させ、ゲート電流の変化率が所定値以下となった時にゲート駆動能力を増大させる。
ゲート電流が上昇する状態から下降する状態に転じた時は、厳密なピーク時点に限定されず、ピーク時点の直前または直後を含む。ゲート電流の時間微分値が所定値以下となった時点を検出することによって、ピーク時点の直前のタイミングを検出することができる。ゲート電流の時間微分値がゼロとなった時点を検出することによって、ピーク時点を検出することができる。ゲート電流の時間微分値が所定値以上となった時点を検出することによって、ピーク時点の直後のタイミングを検出することができる。
ゲート電流の変化率が所定値以下となった時とは、ゲート電流の時間微分値の絶対値が所定値以下となった時をいう。また「以下」とは数学的な意味での「以下」に限定されず、「未満」を含む。要は、ゲート電流が安定し、ゲート電流の変化スピードが低速化した時をいう。ゲート電流の変化スピードが低速化した時には、コレクタ・エミッタ間の電流(ICE)あるいはドレイン・ソース間の電流(IDS)の時間変化がほぼ終了している。
本発明の駆動装置では、電力用スイッチング素子のゲートに流れる電流がほぼピークとなった時に、ゲート駆動能力を低下させる。すなわち、それまではゲート駆動能力が高い状態としておき、ほぼピークとなった時にゲート駆動能力を低下させる。
ゲート電流がほぼピークとなるまではゲート駆動能力が高い状態とするために、ゲート電圧は急速に上昇し、早いタイミングでコレクタ・エミッタ間の電流(ICE)あるいはドレイン・ソース間の電流(IDS)が流れ始める。電力用スイッチング素子の動作速度が高速化される。この時点では、サージ電圧はまだ発達せず、ゲート駆動能力が高くても、過大なサージ電圧となることがない。
ゲート電流がほぼピークとなった時に、ゲート駆動能力を低下させる。これ以降は、コレクタ・エミッタ間の電流(ICE)あるいはドレイン・ソース間の電流(IDS)変化率を抑制することができる。コレクタ・エミッタ間の電流(ICE)あるいはドレイン・ソース間の電流(IDS)の変化率が抑制されるので、回路に寄生インダクタンスが存在していても、サージ電圧が過大なレベルにまで上昇することを抑制することができる。
ゲート電流がピークとなった後は、ゲート電流が減少する。このとき、ゲート電流の変化率は徐々に遅くなっていく。本駆動装置では、ゲート電流の変化率が所定値よりも低速化した時に、ゲート駆動能力を増大させる。これによって、ゲートの充電速度が上昇し、コレクタ・エミッタ間の電圧(VCE)が定常状態で得られるオン電圧に達するまでの時間を短縮することができる。この結果、ターンオン時のスイッチング損失(VCE×ICE)を抑制することができる。ゲート電流の変化率が所定値よりも低速化した時点では、サージ電圧は既におさまっており、ゲート駆動能力を増大させても、サージ電圧が過大となることはない。
本発明の別の実施形態では、ゲート駆動能力の調整手段が、ゲート電流が上昇する状態から下降する状態に転じた時に電源とゲート間の抵抗を増大させ、ゲート電流の変化率が所定値以下となった時に電源とゲート間の抵抗を減少させる。
ここでいう電源は、電力用スイッチング素子を導通させるために電力用スイッチング素子のゲートを充電する充電電流の供給源をいい、通常は定電圧電源であることが多い。この駆動装置によると、コレクタ・エミッタ間の電流(ICE)あるいはドレイン・ソース間の電流(IDS)が流れ始めないためにサージ電圧が問題とならない第1期間では、大きなゲート電流で急速にゲート電位を上昇させることによって、電力用スイッチング素子のターンオンタイミングを速める。コレクタ・エミッタ間の電流(ICE)あるいはドレイン・ソース間の電流(IDS)が流れ始めたためにサージ電圧が問題となる第2期間では、小さなゲート電流で緩速度でゲート電位を上昇させることによって、サージ電圧が過大なレベルにまで上昇することを抑制する。コレクタ・エミッタ間の電流(ICE)あるいはドレイン・ソース間の電流(IDS)がほぼ安定したためにサージ電圧が問題とならなくなる第3期間では、大きなゲート電流で急速にゲート電位を上昇させることによって、電力用スイッチング素子のオン電圧を早いタイミングで下げ、スイッチング損失を抑制する。サージ電圧の抑制とスイッチング損失の低減を安定的に両立させることができる。
本発明の駆動装置では、電源とゲートの間に、スイッチング素子を内蔵する低抵抗回路と、スイッチング素子を内蔵する高抵抗回路を並列に設けることができる。この場合は、調整手段が、電力用スイッチング素子にゲート電流を通電し始める時に低抵抗回路のスイッチング素子と高抵抗回路のスイッチング素子を導通させ、ゲート電流が上昇する状態から下降する状態に転じた時に低抵抗回路のスイッチング素子を非導通とし、ゲート電流の変化率が所定値以下となった時に低抵抗回路のスイッチング素子を再び導通させることが好ましい。
この駆動装置によると、上記の作用効果を得ることができる。
さらに本発明の駆動装置では、電源とゲートの間に、制御用電極に加える電圧または電流によって抵抗が変化する半導体素子を設けることができる。この場合は、調整手段が、電力用スイッチング素子のゲート電流が上昇する状態から下降する状態に転じた時に半導体素子の制御用電極に加える電圧または電流を減少させ、電力用スイッチング素子のゲート電流の変化率が所定値以下となった時に半導体素子の制御用電極に加える電圧または電流を増大させることが好ましい。
「制御用電極に加える電圧または電流によって抵抗が変化する半導体素子」とは、例えば、ゲート電極に加えるゲート電圧によってオン抵抗(オン状態でのドレイン・ソース間の抵抗)が変化するスイッチング素子を意味する。
この駆動装置によっても、上記の作用効果を得ることができる。
本発明はまた、ゲート電流検出手段が、電源とゲートの間に設けられているシャント抵抗の電位差に基づいてゲート電流を検出することが好ましい。
これによれば、ゲート電流を容易に検出することができる。
本発明はまた、ゲート電流検出手段と電力用スイッチング素子が異なる基板に形成されているのが好ましい。
これによれば、電流検出手段で検出するゲート電流に、スイッチングノイズが影響しがたくなる。したがって、ゲート電流に基づいて調整されるゲート駆動能力の調整タイミングの信頼性が向上する。
また、ゲート電流検出手段と調整手段が、同一のパッケージに収容されているのが好ましい。
電流検出手段と調整手段がパッケージに収容されていると、電力用スイッチング素子のスイッチングノイズの影響を受け難い。したがって、ゲート電流に基づいて調整されるゲート駆動能力の調整タイミングの信頼性が向上する。
本発明の電力用スイッチング素子の駆動装置によると、ゲート駆動能力を適切なタイミングで適切に調整し、サージ電圧の抑制とスイッチング損失の低減を安定的に両立させることが可能となる。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。
(第1形態)複数個の電力用スイッチング素子を使用するインバータであり、電力用スイッチング素子毎に、ゲート電流の検出手段と、ゲート駆動能力の調整手段が設けられている。
(第2形態)制御手段10は、ハイ電位とロー電位の間で時間的に切り換わる信号と、ゲート電流に比例する電圧を入力する。制御手段10は、第1トランジスタTr1と、第2トランジスタTr2と、第3トランジスタTr3のゲート電位を独立に制御する。第1トランジスタTr1は、高抵抗R1を介して、電源と電力用スイッチング素子のゲートを接続している。第2トランジスタTr2は、低抵抗R2を介して、電源と電力用スイッチング素子のゲートを接続している。第3トランジスタTr3は、電力用スイッチング素子のゲートとグランド線を抵抗を介して接続している。制御手段10は、入力した電位がローからハイに変化したときに、第1トランジスタTr1と第2トランジスタTr2にオン電位を加える。ゲート電流に比例する電圧がほぼピークとなった時に、第2トランジスタTr2に加える電位をオフ電位とする。ゲート電流に比例する電圧がほぼ一定となった時に、第2トランジスタTr2に加える電位をオン電位とする。入力した電位がハイからローに変化したときに、第1トランジスタTr1と第2トランジスタTr2にオフ電位を加え、第3トランジスタTr3にオン電位を加える。
(第1実施例)
本発明を具現化した駆動装置の第1実施例を、図1、図2を参照して説明する。本実施例の駆動装置1は、電力をスイッチングするIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)のオン・オフを切換える。図1は、6個のIGBTを利用して3相交流を出力するインバータに利用されている1個のIGBTのみを図示している。このインバータでは、IGBT毎に駆動装置1が設けられている。
駆動装置1は、IGBTのゲート電流を検出する手段と、ゲート駆動能力の調整手段を備えている。
駆動装置1は、制御手段10を備えている。制御手段10は、図示していないCPUやメモリを備えている。CPUは、メモリに記憶されているプログラミングを適宜読み出し、駆動装置1の動作を調整する。制御手段10は、ポート46からハイ電位とロー電位の間で時間的に切り換わる信号(図2の(1)に示す「ターンオン信号」やターンオフ信号)を入力する。制御手段10は、第1トランジスタ駆動回路30によって、第1トランジスタTr1のゲート電位をオン電位とオフ電位の間で時間的に切換える。制御手段10は、第2トランジスタ駆動回路40によって、第2トランジスタTr2のゲート電位をオン電位とオフ電位の間で時間的に切換える。制御手段10は、第3トランジスタ駆動回路60によって、第3トランジスタTr3のゲート電位をオン電位とオフ電位の間で時間的に切換える。制御手段10は、第1トランジスタTr1と、第2トランジスタTr2と、第3トランジスタTr3のゲート電位を独立に制御する。第1〜第3トランジスタTr1〜Tr3には、p型のMOSFETが用いられている。
第1トランジスタTr1がオン状態になると、シャント抵抗52と端子4と高抵抗R1を介して、定電圧電源48とIGBTのゲートが接続される。第2トランジスタTr2がオン状態になると、シャント抵抗52と端子6と低抵抗R2を介して、定電圧電源48とIGBTのゲートが接続される。第3トランジスタTr3がオン状態になると、抵抗R4と端子8を介して、IGBTのゲートとグランド線が接続される。
ポイント53における電位は、IGBTのゲートに流れる電流に比例して変動する。電流検出回路50によって、IGBTのゲートに流れる電流の大きさ(電流の大きさに比例する電圧値)が制御手段10に入力される。
IGBTのコレクタは、図示しない直流電源に接続されており、エミッタは図示しないモータコイルに接続されている。あるいは、IGBTのコレクタは、図示しないモータコイルに接続されており、エミッタは図示しないグランド線に接続されている。
駆動装置1は、IGBT、抵抗R1,R2が形成されている基板とは別の基板に形成されており、パッケージに封入されている。
次に、図2を用いて、駆動装置1によって、IGBTがターンオンする動作の概略を説明する。
[区間1(時刻t0〜t1)]
図2(1)に示すように、時刻t0で、駆動装置1の制御手段10にターンオン信号が入力されると、制御手段10は、図2(2)に示すように、第1トランジスタ駆動回路30に、第1トランジスタTr1をオンさせる信号を出力する。また、図2(3)に示すように、第2トランジスタ駆動回路40に第2トランジスタTr2のオン信号を出力する。第1トランジスタTr1及び第2トランジスタTr2の双方がオン状態となる。
これによって、高抵抗R1と低抵抗R2の並列接続を介して、IGBTのゲートにゲート電流(I)が流れ込み(図2(4)参照)、ゲート・エミッタ間の電圧(VGE)が増加する(図2(5)参照)。この状態では、低抵抗R2が導通していることから、大きなゲート電流(I)が流れ、ゲート・エミッタ間の電圧(VGE)が急激に上昇する。第1トランジスタTr1と第2トランジスタTr2が導通すると、ゲート電流(I)の大きさは増大し、その後に減少し始める。すなわち、上昇する状態から下降する状態に転じる。
[区間2(時刻t1〜t3)]
制御手段10が、時刻t1で、ゲート電流(I)が上昇する状態から下降する状態に転じた時を検出したら、第2トランジスタ駆動回路40にトランジスタTr2をオフさせる信号を出力する(図2(3)参照)。第1トランジスタTr1はオン状態を維持し、第2トランジスタTr2はオフ状態となる。制御手段10は、電流検出回路50で検出したゲート電流(I)の時間微分値(dI/dt)が正の値からゼロになったことを検出したら、第2トランジスタTr2をオフ状態とする。
時刻t1以降は、高抵抗R1のみを介してIGBTのゲートGにゲート電流(I)が流れ込む(図2(4)参照)。区間1のときのように高抵抗R1と低抵抗R2の並列接続を介してIGBTのゲートにゲート電流(I)が流れ込む場合と比較すると、区間2ではゲート抵抗が大きくなる。このため、区間2では駆動装置1のゲート駆動能力が低くなり、ゲートに流れる電流が少なくなる。したがって、ゲート・エミッタ間の電圧(VGE)の増加率も、区間1のときと比較して小さくなる。
図2(5)に示すように、時刻t2でゲート・エミッタ間の電圧(VGE)が所定の閾値Vthを超えると、IGBTのコレクタ・エミッタ間にコレクタ・エミッタ間電流(ICE)が流れ始める(図2(6)参照)。
時刻t0で駆動装置1にターンオン信号が入力されてから、コレクタ・エミッタ間電流(ICE)が流れ始めるまでの期間を遅延時間(TON)と称呼する。駆動装置1では、区間1では大きなゲート電流を流すために、遅延時間(TON)は短い。区間1ではコレクタ・エミッタ間電流(ICE)が流れ始めないので、大きなゲート電流(I)を流してもサージ電圧は生じない。
区間2では、小さなゲート電流(I)を流すために、コレクタ・エミッタ間電流(ICE)は緩やかに増大する。コレクタ・エミッタ間の電流(ICE)が増えるのに伴い、コレクタ・エミッタ間の電圧(VCE)が低下する。
IGBTがオフ状態のときには、IGBTのpn接合に空乏層が伸びているため、IGBTのゲート・コレクタ間の容量は非常に小さい。IGBTのコレクタ・エミッタ間の電圧(VCE)が低下すると、IGBTのゲート・コレクタ間の容量は増加する。増加したゲート・コレクタ間の容量を小さなゲート電流(I)で充電するために、ゲート・コレクタ間の電圧が緩やかに上昇し、ゲート電流(I)の変化率は徐々に低速化していく。この状態では、ゲート・コレクタ間の電圧が不十分であり、ゲート・コレクタ間の電圧が充分に高くなったときに得られるコレクタ・エミッタ間の電圧VCE2(いわゆるIGBTのオン電圧)よりは高い電圧VCE1となっている(図2(7)参照)。この期間が長いほどスイッチング損失(VCE×ICE)が大きくなる。
[区間3(時刻t3〜)]
制御手段10が、時刻t3で、ゲート電流(I)の時間微分値(dI/dt)が負の値からゼロになったことを検出したら、制御手段10は、図2(2)、図2(3)に示すように、再び、第1トランジスタTr1及び第2トランジスタTr2の双方をオン状態とする。
これによって、駆動装置1のゲート駆動能力が高くなる。ゲート電流(I)は、一時的に増加する(図2(4)参照。)。そして、ゲート電圧(VGE)の増加率は、一時的に大きくなる(図2(5)参照)。その後、IGBTのゲート・コレクタ間の容量が充分に充電され、ゲート・エミッタ間の電圧(VGE)は電源48の電圧に維持され、ゲート電流(I)はゼロに収束する(図2(4)参照)。IGBTのコレクタ・エミッタ電圧(VCE)は、いわゆるオン電圧VCE2に低下する(図2(7)参照)。
駆動装置1の制御手段10にターンオフ信号が入力されると、制御手段10は、第3トランジスタ駆動回路60に、第3トランジスタTr3をオンさせる信号を出力する。また、第1トランジスタ駆動回路30、第2トランジスタ駆動回路40に第1トランジスタTr1及び第2トランジスタTr2をオフさせる信号を出力する。
これによって、IGBTのゲートから抵抗R4、端子8、第3トランジスタTr3のドレイン・ソース間を介してグランド線に電流が流れ、IGBTのゲート・エミッタ間の電圧(VGE)が減少し、IGBTがターンオフする。
このように、駆動装置1は、[区間1]では、ゲート駆動能力を高い状態にする。ゲートを充電するゲート電流(I)が大きく、遅延時間(TON)を短くすることができる。すなわち、IGBTがターンオンする応答時間を短縮化することができる。区間1では、コレクタ・エミッタ間の電流(ICE)は流れ始めていないので過大なサージ電圧が発生することはない。
その後、[区間2]では、ゲート駆動能力を低い状態にする。ゲート電流(I)が小さく、IGBTのゲートは緩やかに充電され、コレクタ・エミッタ間の電流(ICE)は緩やかに上昇する。このため、例えば、IGBTのコレクタ側にダイオードが接続されている場合(IGBTが、インバータの下アームに設けられた電力用スイッチング素子であり、その上アームの電力用スイッチング素子にフライホイールダイオードが接続されている場合等)に、ダイオードの逆回復電流値を決定する時間変化率が抑制される。したがって、ターンオン時に、IGBTのコレクタ・エミッタ間に、ダイオードの大きな逆回復電流が流れることを抑制することができる。回路に存在する寄生インダクタンスLと、電流の時間変化に起因して発生するサージ電圧(L・di/dt)のレベルを抑制することができる。
その後、[区間3]では、再びゲート駆動能力を高い状態にする。これによって、ターンオン後は大きなゲート電流(I)によって、ゲート・コレクタ間の容量が早く充電され、コレクタ・エミッタ間の電圧(VCE)が低い定常値(VCE2)に達するまでの期間(時間TRES)を短縮することができる。したがって、ターンオン損失(VCE×ICE)を抑制することができる。時刻t3では、コレクタ・エミッタ間の電流(ICE)はほぼ安定しており、ゲート電流を大きくしても過大なサージ電圧が発生することはない。
本実施例の駆動装置1は、IGBTのゲート電流(I)をモニタし、その検出値の変化パターンに基づいてゲート駆動能力を調整している。駆動装置1はパッケージに封入されている。また、駆動装置1はIGBTとは別の基板に配設されている。ゲート電流(I)は、このように、IGBTから離間した位置でもモニタすることができ、検出するゲート電流は、スイッチングノイズに影響され難い構成とすることができる。駆動装置1を用いれば、ノイズに影響され難い量を検出するために、適切なタイミングでゲート駆動能力を切換えることができる。
また、駆動装置1によれば、ゲート駆動能力を大きくする場合には、抵抗R1,R2の双方を並列にゲートに接続すればよく、ゲート駆動能力を小さくする場合には、抵抗R1のみをゲートに接続すればよい。したがって、駆動装置1の回路構成が簡単である。[区間1]ではゲート駆動能力を大きく、[区間2]では、ゲート駆動能力を小さく、[区間3]ではゲート駆動能力を大きく、容易に切換えることができる。
[区間1]では、ゲート電流(I)が流れ始めてからコレクタ電流(ICE)が流れ始める遅延時間(TON)を短くすることができる。すなわち、IGBTがターンオンする遅延時間(TON)を短くして、IGBTの応答を速くすることができる。
また[区間2]では、ターンオン初期に過大なサージ電圧が発生することを抑制し、回路の寄生インダクタンスに起因するノイズを抑制することができる。
また[区間3]では、ターンオン時のスイッチング損失を低減化することができる。
本実施例では、抵抗R1、抵抗R2を駆動装置1とIGBTのゲートの間に接続する場合について説明したが、抵抗R1、抵抗R2は駆動装置1に含まれるように構成してもよい。抵抗回路として抵抗素子を用いると、抵抗回路を安価に構成することができる。また、温度変化等による変化の少ない安定した抵抗を提供することができる。
本実施例では、IGBTのゲート抵抗を減少させる場合に、抵抗R2を抵抗R1に並列接続する場合について説明したが、IGBTのゲート抵抗を増加させる場合に、元々接続されていた抵抗素子にさらに抵抗素子を直列接続するように構成してもよい。あるいは抵抗値の大きい抵抗素子をゲートに接続して、ゲート抵抗値を切換えるように構成されていてもよい。
(第2実施例)
次に、第2実施例の駆動装置1aを、図3、図4を参照して説明する。駆動装置1aは、オン抵抗の大きさを切換え可能な半導体素子を備えている。この半導体素子は、電力をスイッチングするIGBTのゲートに接続される。
図3は、6個のIGBTを利用して3相交流を出力するインバータに利用されている1個のIGBTのみを図示しており、IGBT毎に駆動装置1aが設けられている。図4は、駆動装置1aの動作を説明するタイミングチャート図である。
図3に示すように、駆動装置1aは、制御手段10を備えている。制御手段10は、図1に示す第1実施例の制御手段10と同様の機能を備えている。制御手段10は、図示省略してあるポート46からターンオン信号やターンオフ信号を入力する。制御手段10は、第4トランジスタ第1駆動回路30a、第4トランジスタ第2駆動回路30bによって、第4トランジスタTr4のゲート電位を切り換える。制御手段10は、第5トランジスタ駆動回路70によって、第5トランジスタTr5のゲート電位をオン電位とオフ電位の間で時間的に切換える。制御手段10は、第4トランジスタTr4と、第5トランジスタTr5のゲート電位を独立に制御する。
第4トランジスタ第1駆動回路30aは、第4トランジスタTr4のゲートに小さいゲート電流を流し、オン抵抗が高い状態で第4トランジスタTr4を駆動する。第4トランジスタ第2駆動回路30bは、第4トランジスタTr4のゲートに大きいゲート電流を流し、オン抵抗が低い状態で第4トランジスタTr4を駆動する。第4、第5トランジスタTr4,Tr5にはp型のMOSFETが用いられている。
第4トランジスタTr4が第4トランジスタ第1駆動回路30aによってオン状態になると、シャント抵抗52と、オン抵抗が低い状態の第4トランジスタのドレイン・ソース間と、端子4aと、抵抗R3を介して、定電圧源48とIGBTのゲートが接続される。第4トランジスタTr4が第4トランジスタ第1駆動回路30bによってオン状態になると、シャント抵抗52と、オン抵抗が高い状態の第4トランジスタのドレイン・ソース間と、端子4aと、抵抗R3を介して、定電圧源48とIGBTのゲートが接続される。第5トランジスタTr5がオン状態になると、抵抗R5と端子8aを介して、IGBTのゲートとグランド線が接続される。
第1実施例の駆動装置1と同様、IGBTのゲートに流れる電流の大きさが電流検出回路50によって制御手段10に入力される。
次に、図4を用いて、駆動装置1aによって、IGBTがターンオンする動作の概略を説明する。
[区間1(時刻t0〜t1)]
時刻t0で、駆動装置1aの制御手段10にターンオン信号が入力されると、制御手段10は、第4トランジスタ第1駆動回路30aに、第4トラジスタTr4をオンさせる信号を出力する。第4トランジスタTr4がオン抵抗が低い状態でオンする。これによって、オン抵抗が低い状態の第4トランジスタTr4のドレイン・ソース間を介してIGBTのゲートに大きなゲート電流(I)が流れ込む。第4トラジスタTr4が導通すると、ゲート電流(I)の大きさは増大し、その後減少し始める。
[区間2(時刻t1〜t3)]
制御手段10が、時刻t1で、ゲート電流(I)が上昇する状態から下降する状態に転じた時を検出したら、第4トランジスタ第2駆動回路30aに代わって第4トランジスタ第2駆動回路30bに、第4トラジスタTr4をオンさせる信号を出力する。第4トランジスタTr4がオン抵抗が高い状態でオンする。
時刻t1以降は、オン抵抗が高い状態の第4トランジスタTr4のドレイン・ソース間を介してIGBTのゲートにゲート電流(I)が流れ込む(図4(2)参照)。区間1の場合と比較すると、区間2ではゲート抵抗が大きくなる。このため、区間2では駆動装置1aのゲート駆動能力が低くなり、単位時間あたりにゲートに供給する電流が少なくなる。
その後、第1実施例の駆動装置1の区間2と同様、増加したゲート・コレクタ間の容量を小さなゲート電流(I)で充電するために、ゲート・コレクタ間の電圧が緩やかに上昇し、ゲート電流(I)の変化率は徐々に低速化していく。
[区間3(時刻t3〜)]
制御手段10が、時刻t3で、制御手段10は、ゲート電流(I)の時間微分値(dI/dt)が負の値からゼロになったことを検出したら、第4トランジスタ第2駆動回路30bに代わって、再び第4トランジスタ第2駆動回路30aに、第4トラジスタTr4をオンさせる信号を出力する。これによって、駆動装置1aのゲート駆動能力が高くなる。IGBTのゲート電流(I)は、一時的に増加する(図4(2)参照)。
その後、第1実施例の駆動装置1の区間3と同様、IGBTのゲート・コレクタ間の容量が充分に充電され、ゲート・エミッタ間の電圧(VGE)は電源48の電圧に維持され、ゲート電流(I)は、ゼロに収束する。
駆動装置1aの制御手段10にターンオフ信号が入力されると、制御手段10は、第4トランジスタ第1駆動回路30a、第4トランジスタ第2駆動回路30bに代わって第5トランジスタ駆動回路70に、第5トランジスタTr5をオンさせる信号を出力する。
これによって、IGBTのゲートから抵抗R5、端子8a、第5トランジスタTr5のドレイン・ソース間を介してグランド線に電流が流れ、IGBTのゲート・エミッタ間の電圧(VGE)が減少し、IGBTがターンオフする。
このように、駆動装置1aは、実施例1の駆動装置1(併せて、図1参照)と同様、[区間1]→[区間2]→[区間3]で、ゲート駆動能力を、高→低→高と3段階で変化させることができる。ゲート駆動能力を切換えることによるゲート電流(I)、ゲート・エミッタ間の電圧(VGE)、コレクタ・エミッタ間の電流(ICE)、コレクタ・エミッタ間の電圧(VCE)の時間変化は、図2に示す駆動装置1の場合と同様である。
第1実施例の駆動装置1と同様、駆動装置1aの電流検出回路50で検出するゲート電流(I)は、スイッチングノイズに影響され難い。したがって、駆動装置1aを用いれば、ノイズに影響され難い量を検出するために、適切なタイミングでゲート駆動能力を切換えることができる。
また、駆動装置1aでは、ゲート抵抗を切換えるためのトランジスタは1つ設けられていればよい。したがって部品点数が少なく、駆動装置を安価に構成することができる。
第1、第2実施例では、第1〜第5トランジスタTr1〜Tr5は、ゲート、ドレイン・ソースの領域が形成されているp型のMOSFETの場合について説明した。これらのトランジスタは、n型のMOSFETであってもよい。また、ベース、エミッタ、コレクタの領域が形成されているバイポーラトランジスタであってもよい。
第1、第2実施例では、本発明の駆動装置1,1aでIGBTを駆動する場合について説明したが、電圧駆動型の電力用スイッチング素子(例えば、MOSFET、GTO)であれば本発明の駆動装置1,1aを用いて駆動することができる。
第1、第2実施例では、シャント抵抗52がスイッチング素子のソース側に設けられている場合について説明したが、シャント抵抗52はスイッチング素子のドレイン側に設けられていてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
駆動装置1のブロック図である。 駆動装置1の動作を説明するタイミングチャート図である。 駆動装置1aのブロック図である。 駆動装置1aの動作を説明するタイミングチャート図である。 ゲート駆動能力が大きい場合に、IGBTがターンオンするときの、ゲート電流(I)、ゲート電圧(VGE)、コレクタ電流(ICE)、コレクタ電圧(VCE)の時間変化を示す。 ゲート駆動能力が小さい場合に、IGBTがターンオンするときの、ゲート電流(I)、ゲート電圧(VGE)、コレクタ電流(ICE)、コレクタ電圧(VCE)の時間変化を示す。
符号の説明
1,1a 駆動装置
4,4a,6,8,8a 端子
10 制御手段
30 第1トランジスタTr1の駆動回路
30a 第4トランジスタTr4の第1駆動回路
30b 第4トランジスタTr4の第2駆動回路
40 第2トランジスタTr2の駆動回路
46 ポート
48 定電圧電源
50 電流検出回路
53 ポイント
60 第3トランジスタTr3の駆動回路
70 第5トランジスタTr5の駆動回路
R1,R2,R3,R4,R5 抵抗

Claims (7)

  1. 電力用スイッチング素子のゲートに流れる電流の大きさを検出するゲート電流検出手段と、
    検出したゲート電流が上昇する状態から下降する状態に転じた時にスイッチング素子のゲート駆動能力を減少させ、ゲート電流の変化率が所定値以下となった時にゲート駆動能力を増大させる調整手段と、
    を備えることを特徴とする駆動装置。
  2. 電力用スイッチング素子のゲートに流れる電流の大きさを検出するゲート電流検出手段と、
    検出したゲート電流が上昇する状態から下降する状態に転じた時に電源とゲート間の抵抗を増大させ、ゲート電流の変化率が所定値以下となった時に電源とゲート間の抵抗を減少させる調整手段と、
    を備えることを特徴とする駆動装置。
  3. 電源とゲートの間に、スイッチング素子を内蔵する低抵抗回路と、スイッチング素子を内蔵する高抵抗回路が並列に設けられており、
    調整手段が、電力用スイッチング素子にゲート電流を通電し始める時に低抵抗回路のスイッチング素子と高抵抗回路のスイッチング素子を導通させ、ゲート電流が上昇する状態から下降する状態に転じた時に低抵抗回路のスイッチング素子を非導通とし、ゲート電流の変化率が所定値以下となった時に低抵抗回路のスイッチング素子を再び導通させることを特徴とする請求項の駆動装置。
  4. 電源とゲートの間に、制御用電極に加える電圧または電流によって抵抗が変化する半導体素子が設けられており、
    調整手段が、電力用スイッチング素子のゲート電流が上昇する状態から下降する状態に転じた時に半導体素子の制御用電極に加える電圧または電流を減少させ、電力用スイッチング素子のゲート電流の変化率が所定値以下となった時に半導体素子の制御用電極に加える電圧または電流を増大させることを特徴とする請求項の駆動装置。
  5. ゲート電流検出手段が、電源とゲートの間に設けられているシャント抵抗の電位差に基づいてゲート電流を検出することを特徴とする請求項1〜のいずれかの駆動装置。
  6. ゲート電流検出手段と電力用スイッチング素子が異なる基板に形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかの駆動装置。
  7. ゲート電流検出手段と調整手段が、同一のパッケージに収容されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかの駆動装置。
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