JP3931154B2 - ラベル貼着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、ラベル貼着装置に関し、例えば、帯状の剥離台紙上に間隔を隔てて多数のラベルが仮着され、ロール状に保持されたラベル連続体からラベルを1枚ずつ剥離して、搬送路上を搬送されてくる物品(被貼着物)の所望の位置にラベルを自動的に貼付することができる、ラベル貼着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図15は、従来のラベル貼着装置の一例を示す正面図解図である。この従来のラベル貼着装置1は、メカニカルブレーキ2を有するラベル供給リール3を含む。ラベル供給リール3には、帯状のラベル連続体4がロール状に巻かれて保持される。ラベル連続体4は、帯状の剥離台紙上に多数のラベルが等間隔で連続的に仮着されたものである。さらに、ラベル貼着装置1は、バネ機構(図示せず)を備えたテンションローラ5、ガイドローラ6、投光器7a,受光器7bを有するラベルセンサ7、ピンチローラ8、ニップローラ9、ニップローラ9の回転軸に取付けられ、ニップローラ9を回転駆動自在とする駆動モータ(図示せず)、剥離器10、ピンチローラ11、巻取リール12、ラベル貼着ローラ等のラベル貼着手段(図示せず)、および、このラベル貼着装置1のラベル連続体4の送りを適宜制御するコントローラ(図示せず)を含む。
この従来のラベル貼着装置1では、回転駆動するニップローラ9と、ニップローラ9の両側に配置され、ニップローラ9にラベルテープ4を押付けるピンチローラ8,ピンチローラ11とが、ラベル連続体4を挟み込みながら回転する。それにより、ラベル連続体4は、剥離器10の先端部10aに一定の速度および一定の張力で供給される。そして、剥離器10の先端部10aでラベル連続体4が急激に方向転換されることにより、ラベル連続体4からラベル(図示せず)が剥離される。剥離されたラベル(図示せず)は、たとえばコンベア上を移動する被貼付物(図示せず)の上面に送り出され、ラベル貼着手段で押圧・貼付される。この従来のラベル貼着装置1では、ラベル連続体4がラベルセンサ7の投光器7aおよび受光器7b間を通過すると、ラベルセンサ7がラベル連続体4上のラベル位置を検出し、コントローラに信号を送る。ワークセンサ(図示せず)がコンベア上を移動する被貼着物を検出し、内部的にコントロールされたタイミングでラベル連続体の送りを開始する。
このようにして、この従来のラベル貼着装置1では、ラベル連続体4が間欠的に停止・送りを繰返すので、ラベル供給リール2にロール状に保持されたラベル連続体4も間欠的に引張られる。そのため、ラベル連続体4の弛みが発生しやすく、その弛みのためにラベルセンサ7が正確にラベルテープ4のラベル位置を読み取らなかったり、ラベル連続体4を一定のテンションで送れず、被貼着物にラベルを一定に貼着できない状態になりやすい。
それを防止するために、この従来のラベル貼着装置1では、ラベル連続体4の弛みを防止する機構として、メカニカルブレーキ2およびテンションローラ5が配置される。すなわち、ラベル連続体4のテンションの大きさに応じて、テンションローラ5がバネ機構(図示せず)で移動して大きなテンションを吸収し、このテンションローラ5の動きに連動してメカニカルブレーキ2がブレーキ力を加減して、ラベル供給リール3を必要以上に回転させないように制御している。この場合、基本的には、テンションローラ5に大きなテンションが働くと、メカニカルブレーキ2は解放され、ラベル供給リール3が回転しやすくなる。反対に、テンションローラ5にかかるテンションが小さくなると、メカニカルブレーキ2は制動力として働き、ラベル供給リール3の回転が抑制される。このようにして、この従来のラベル貼着装置1では、ラベル供給リール3が必要以上に回転しない構成となっている。
また、この従来のラベル貼着装置1では、剥離器10の先端部10aで剥離の終えたラベル連続体4の剥離台紙4aが、カス紙として巻取リール12に巻き取られる。ラベル連続体4の剥離台紙4aは、その始端がたとえばU字状の固定金具13で固定される。その状態から、巻取リール12が回転することにより、剥離台紙4a(カス紙)は、巻取リール12に巻き取られていく。
剥離台紙4a(カス紙)を巻き取るための駆動力は、ニップローラ9の回転駆動力が伝動ベルト(図示せず)等により巻取リール12に連動されることにより得られる。この場合、巻取リール12に巻き取られるラベル連続体4の剥離台紙4aが徐々に巻き太るため、巻取リール12の回転数とニップローラ9の回転数とは一致しない。この回転数の違いは、伝動ベルト(図示せず)のスリップを利用したり、あるいは、滑りクラッチ(図示せず)等により調整される。
そして、この従来のラベル貼着装置1では、巻取リール12が剥離台紙4a(カス紙)を巻き終えて作業者が剥離台紙4a(カス紙)を取外す場合、巻取リール12から固定金具13を抜き取りることによって取外しが行われる。
ところが、上述した従来のラベル貼着装置1では、該ラベル貼着装置1へのラベル連続体4の装着作業あるいは交換作業が煩雑で手間のかかるものであった。すなわち、図15に示す従来のラベル貼着装置1において、ラベル連続体4を該ラベル貼着装置1へ装着する場合、つまり、ラベル連続体4をラベル供給リール3から巻取リール12まで取付けるためには、先ず、ロール状に巻かれたラベル連続体4がラベル供給リール3に取付けられる。
次に、ラベル連続体4の一端が引き出され、テンションローラ5およびガイドローラ6を経由して、ラベルセンサ7の投光器7aおよび受光器7b間の隙間を通って、ピンチローラ8とニップローラ9との間に導かれる。
さらに、ラベル連続体4は、剥離器10の一方側の狭い隙間を通って、剥離器10の先端部10aで折り返される。そして、ラベル連続体4は、再度、剥離部10のもう一方側の狭い隙間を通って、ニップローラ9とピンチローラ11との隙間を経由して、巻取リール12に固定金具13により固定される。
なお、この従来のラベル貼着装置1では、ピンチローラ8とニップローラ9との間、および、ニップローラ9とピンチローラ11との間に、ラベル連続体4を通過させる場合には、レバー(図示せず),カム機構(図示せず)等で、ピンチローラ8およびピンチローラ11をニップローラ9から離間・移動させ、ピンチローラ8とニップローラ9との間、および、ニップローラ9とピンチローラ11との間に隙間を作り、この間にラベル連続体4が通される。
また、この従来のラベル貼着装置1において、ラベル連続体4の交換作業を行なう場合には、ラベル連続体4と剥離台紙4aとの間やその近傍のラベル連続体4あるいは剥離台紙4a部分で切り取る等行い、ラベル連続体4をラベル供給リール3から取外し、さらに、剥離台紙4a(カス紙)を巻取リール12から取外した後、ラベル連続体4を該ラベル貼着装置1へ装着する場合の作業と同様の方法によって、ラベル連続体4をラベル貼着装置1に装着していた。
図15に示す従来のラベル貼着装置1では、ラベル連続体4を取替える度に、上述したようなラベル連続体4の装着作業を行なわなければならない。そのため、従来のラベル貼着装置1では、ラベル貼着作業の効率を上げることができなかった。特に、たとえば被貼着物のロット数が少ない、所謂、多品種少量生産等の場合には、ラベル連続体4の交換回数が多くなるため、ラベル連続体の交換の容易なラベル貼着装置が切望される。
そこで、上述したような交換作業を少しでも簡単にするために、別のラベル連続体が予め装着されたカートリッジを着脱自在に取付けるものがあった。この場合、該カートリッジを装置本体に取付けた後、ピンチローラを送りローラから離間させ、送りローラおよびピンチローラ間に、ラベル連続体の剥離台紙が挟持・装着される(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−101046号公報(第4頁、第9頁、図1、図2、図7、図8)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、[特許文献1]に記載のラベル貼着装置では、別途、ラベル連続体を装着したカートリッジを準備する必要があり、しかも、カートリッジにラベル連続体を装着する場合には、図15に示す従来のラベル貼着装置1と同じ様に、煩雑な装着作業を行なわなければならない。
すなわち、上述した従来のいずれのラベル貼着装置においても、作業者がロール状のラベル連続体をラベル貼着装置に装着して剥離可能な状態にセットアップする場合には、ラベル連続体を複雑な機構部に通す面倒な作業が必要となる。
したがって、例えば、多種類のラベルを被貼着物に貼着する場合、ラベル連続体の交換回数が多くなり、作業者にとっても時間的余裕がなくなるので、セットアップに費やす緊張感から心的負担が大きくなる。また、交換作業時におけるラベル貼着装置の停止時間も長いものとなる。そのため、ラベル貼着作業全体の作業効率が悪くなる。その上、作業者にセットアップさせるための特殊な技能の教育・訓練が必要となり、これまた手間のかかるものとなる。
さらに、このような従来のラベル貼着装置では、メカニカルな機構が多い装置構成となっているので、部品点数が多く機構部が複雑な構成となっている。そのため、各機構部の調整・点検作業も多くメンテナンスも煩雑となる。
【0005】
それゆえに、本願発明の主たる目的は、ラベル連続体の装着作業および交換作業等のセットアップが極めて簡単に行なえる、ラベル貼着装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1にかかる本願発明は、帯状の剥離台紙上に間隔を隔てて複数のラベルが仮着されたラベル連続体を移送しながら、ラベル連続体からラベルを剥離して、被貼着物にラベルを貼着するラベル貼着装置であって、ラベル連続体を保持する保持リールと、保持リールより引き出されたラベル連続体からラベルを剥離する剥離手段と、剥離手段で剥離されたラベルを被貼着物に貼着するラベル貼着手段と、剥離手段でラベルを剥離した後のラベル連続体の剥離台紙を巻き取る巻取リールと、ラベルの剥離可能な位置退避位置とに剥離手段を往復変位させる変位手段とを含み、ラベル連続体の装着または交換の際に、変位手段により、剥離手段をラベルの剥離可能な位置から退避位置に変位させるとともに、保持リールから引き出したラベル連続体を、他の機器を経由することなく、直接、巻取リールに掛け渡して巻き取るようにし、かつ、剥離手段を変位させる変位手段により、剥離手段を、保持リールから巻取リールに掛け渡されたラベル連続体のラベルが仮着されていない側の退避位置から、ラベル連続体の移動経路と交差する方向に延びる開口部に沿って、ラベル連続体を略垂直に押圧しながら直線移動させることによって、剥離手段の先端側が、開口部の開口端側で案内プレートに当たり、支持軸を支点として回転して移動方向が変えられ、ラベルの剥離可能な位置に変位し、当該位置で剥離手段によって剥離されたラベルをラベル貼着手段によって被貼着物に貼着するようにしたことを特徴とする、ラベル貼着装置である。
請求項2にかかる本願発明は、請求項1にかかる本願発明に従属する発明であって、保持リールを回転駆動させる保持リール駆動手段と、巻取リールを回転駆動させる巻取リール駆動手段と、保持リール駆動手段および巻取リール駆動手段を制御する制御部とをさらに含み、巻取リール駆動手段によって、ラベル連続体の送り動作を行なわせ、制御部で保持リール駆動手段と巻取リール駆動手段とを同調動作させることにより、一定した状態でラベル連続体からラベルを剥離させることを特徴とする、ラベル貼着装置である。
【0007】
【作用】
請求項1にかかる本願発明では、変位手段によって、ラベルが剥離される位置から、剥離手段が退避・移動する。そうすると、剥離手段等を経由せずに、保持リールに保持されたラベル連続体は、直接、巻取リールに巻き取られる。この場合、保持リールから引き出されたラベル連続体は、たとえば従来のラベル貼着装置のように、ガイドローラ、ニップローラ、ピンチローラ、剥離器などの機器を何ら経由することなく、直に、巻取リールに掛け渡されて巻き取られるものである。すなわち、ラベル貼着装置におけるラベル連続体の移動経路が至極単純なものとなる。そのため、ラベル連続体をラベル貼着装置に装着してセットアップする場合、保持リールにラベル連続体を装着してから、ラベル連続体の一端を引き出し、巻取リールに取付けて巻き取らせるようにするだけでよい。したがって、本願発明によれば、従来のラベル貼着装置に比べて、ラベル貼着装置へのラベル連続体の装着または交換が、極めて簡単なものとなる。
請求項2にかかる本願発明では、巻取リール駆動手段により、巻取リールが回転駆動され、ラベル貼着装置に装着されたラベル連続体の送り動作が行なわれる。つまり、巻取リール駆動手段がラベル連続体の送り動作の駆動源となる。そのため、保持リールに保持されたラベル連続体は、巻取リールにより巻き取られる。また、保持リールが保持リール駆動手段により回転駆動する。さらに、巻取リール駆動手段と保持リール駆動手段とは、制御部により同調動作されるように適宜制御される。そのため、ラベル貼着装置によるラベル貼着作業が進むにしたがって、保持リールにおけるラベル連続体の巻き径(巻き量)および巻取リールにおける剥離台紙の巻き径(巻き量)が変化しても、ラベル連続体のテンション、ラベル連続体の移動速度(送り速度)、ラベル連続体からのラベルの剥離速度等が一定した状態でラベル連続体からラベルを剥離させることが可能となる。
【0008】
本願発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【発明の実施の形態】
【実施例】
図1は、本願発明にかかるラベル貼着装置の一実施例を示す正面図解図であって、特に、ラベル貼着装置にラベル連続体を装着してセットアップした状態を示す正面図解図である。
ラベル貼着装置10は、たとえば矩形状のベース12を含む。ベース12には、ラベル貼着装置10を構成する部材(機器)が取付けられる。すなわち、ベース12には、たとえばその長手方向の一方側で且つその幅方向の一方側に、保持リール14が配設される。保持リール14は、たとえば図3に示すように、保持リール駆動手段16により、回転駆動自在に形成される。
【0010】
保持リール駆動手段16は、たとえばサーボモータ18を含む。サーボモータ18は、モータプレート20に保持され、モータプレート20は、ベース12から突出して設けられた取付プレート22に取付けられる。サーボモータ18の回転軸(図示せず)は、セットカラー24を介して連結ピン26に取着され、連結ピン26は、内部にブッシュ(図示せず)が組み込まれた支持プレート28により、ベース12に回動自在に支持される。
【0011】
また、保持リール14には、シャフト30が固定される。シャフト30は、ベース12の正面側(図3の左側)から背面側(図3の右側)に挿通されるように配置される。シャフト30の軸方向の中間部は、ベアリングホルダ32によりベース12に回動自在に支持される。ベース12の背面側(図3の右側)に突き出たシャフト30の軸方向の端部には、たとえばプラスチック製の大平歯車34が取着・固定される。一方、連結ピン26には、たとえばプラスチック製の小平歯車36が取着・固定される。小平歯車36は、大平歯車34に噛み合うように配置される。サーボモータ18の回転は、大平歯車34および小平歯車36の歯車列を介して、シャフト30に伝達される。この場合、サーボモータ18の回転は、該歯車列により、一定の速度比で保持リール14に伝達される。
【0012】
この保持リール14には、図3に示すように、帯状の剥離台紙38上に所定の間隔を隔てて多数のラベル40が仮着されたラベル連続体42が、たとえば図1に示すように、ロール状に保持される。ラベル40は、図3に示すように、たとえば長円状に形成される。
【0013】
また、ベース12には、保持リール14と所定の間隔を隔てた位置に、巻取リール44が配設される。巻取リール44は、保持リール14の配置と比べると、ベース12の長手方向の他方側でその幅方向の他方側に配設される。この場合、保持リール14と巻取リール44とは、ベース12の略対角線上に所定の間隔を隔てて対向・配置される。巻取リール44は、後述する剥離手段によりラベル連続体42からラベル40が剥離された後の剥離台紙(カス紙)38を巻き取るためのものである。
【0014】
巻取リール44は、たとえば図4に示すように、巻取リール駆動手段46により、回転駆動自在に形成される。巻取リール駆動手段46の構成は、上述した保持リール14の保持リール駆動手段16と略同様の部材(機器)構成を有するので、簡単に説明する。すなわち、巻取リール駆動手段46は、たとえばサーボモータ48を含む。サーボモータ48の回転は、小平歯車50および大平歯車52の歯車列を介して、巻取リール44に取着・固定されたシャフト54に伝達される。サーボモータ48の回転は、該歯車列により、一定の速度比で巻取リール44に伝達される。なお、図4において、図3に示すものと符合が同一である部材(機器)は同様の機能を有するため、その詳細な説明はここでは省略する。
【0015】
本実施例では、保持リール14にロール状のラベル連続体42が保持され、その一端が保持リール14から引き出され、直接、巻取リール44に巻き取られる。巻取リール44は、その内部に回転カム(図示せず)を備え、回転カム(図示せず)に直結する操作レバー56を操作することにより、ラベル連続体42の一端が固定される。本実施例では、巻取リール駆動手段46が、本ラベル貼着装置10に装着・セットされるラベル連続体42の送り動作の駆動源となる。
【0016】
また、ラベル貼着装置10は、剥離手段としてのたとえば剥離器58を含む。剥離器58は、図1,図2に示すように、保持リール14と巻取リール44との間で、且つ、保持リール14および巻取リール44と所定の間隔を隔てて配置される。この場合、ベース12には、図1,図2に示すように、保持リール14から直接巻取リール44に巻き取られるラベル連続体42の移動経路と交差する方向に延びる開口部13が配設される。開口部13は、所定の幅をもって長さ方向に併行して伸びる直線状の開口端13Aと、直線状の開口端13Aの両端に配置されるたとえば半円弧状の開口端13B,13Cとを有する。剥離器58は、図1に示すように、開口部13の開口端13B近傍に配設される。
【0017】
剥離器58は、たとえば図5,図7に示すように、剥離器本体60を含む。剥離器本体60は、たとえば長さ方向を有する2つの本体バー60a,60bを含む。2つの本体バー60a,60bは、所定の間隔を隔てて略平行に配置される。2つの本体バー60a,60bは、その長さ方向の中間部において、保持ロッド62により所定の間隔に保持される。
【0018】
なお、本実施例では、2つの本体バー60a,60bの長さ方向の他端側が、図5に示すように、それぞれ、先細り形状に形成される。この先細り部分は、後述する剥離器58の折返し部分で、ラベル連続体42を折り返して、ラベル連続体42の進行方向を方向転換させるときに、ラベル連続体42をスムーズに折返し部分に移送させることができる。
【0019】
2つの本体バー60a,60bの長さ方向の一端には、それぞれ、保持プレート64a,64bが、取付ボルト66a,66bにより取り付けられる。2つの保持プレート64a,64bは、たとえば図7に示すように、その長さ方向の一端部が、たとえば矩形状の連結プレート70によって、連結・固定される。また、2つの保持プレート64a,64bは、それぞれ、軸孔68a,68bを有し、2つの軸孔68a,68bには、支持軸72が挿通される。支持軸72は、2つの保持プレート64a,64bの外側に突き出るように挿通される。2つの保持プレート64a,64bは、支持軸72に配置され、回動自在に支持軸72に支持される。
【0020】
さらに、支持軸72の軸方向の一端部には、固定プレート74がセットボルト76により取着・固定される。固定プレート74は、支持軸72が挿通される部位から間隔を隔てた位置に、ストッパー部材78を有する。ストッパー部材78は、たとえば円柱状に形成され、その軸方向の一端側が本体バー60a側に延びるように配設される。この場合、固定プレート74は、ストッパー部材78が本体バー60aの下側に配置されるように、支持軸72に取着される。したがって、本体バー60aが支持軸72に対して回動自在となった場合でも、たとえば図6に示すように、ストッパー部材78に本体バー60aが当って止まるように規制される。
【0021】
また、支持軸72の軸方向の他端部は、図7に示すように、後述する変位手段88のチェンジナット部114に接続される。支持軸72は、図1に示すように、その軸方向の他端側が開口部13の半円弧状の開口端13Bの近傍に挿通される。ベース12の背面側に突き出た支持軸72に、後述する変位手段88のチェンジナット部114が接続される。
【0022】
剥離器58は、折返し部として、たとえばストレートエジェクタピン80を有する。ストレートエジェクタピン80は、2つの本体バー60a,60bの長さ方向の他端間に、たとえば回動自在に配設される。ストレートエジェクタピン80は、その軸方向の中間部が不用意に撓まないように、たとえば矩形状の撓み防止プレート82で支持される。撓み防止プレート82は、たとえば図5に示すように、その幅方向の先端側で且つその長手方向に間隔を隔てて、たとえば2つの切り欠き部84を有する。撓み防止プレート82は、切り欠き部84の両側の突出片86によって、ストレートエジェクタピン80の軸方向の中間部と両端近傍とを支持している。
【0023】
このラベル貼着装置10では、変位手段88により、剥離器58がたとえば図1に示す位置から図2に示す位置に変位自在に配置される。本実施例では、図2に示すように、保持リール14から、直接、巻取リール44に巻き取られるラベル連続体42の移動経路と交差する方向に、剥離器58が往復直線運動自在に変位するものである。剥離器58は、ベース12に設けられた開口部13の近傍で、且つ、開口部13の長手方向に沿って往復直線運動自在に変位する。
【0024】
この場合、剥離器58は、ラベル連続体42の移動経路に沿って送られるラベル連続体42の裏面側、つまり、ラベル40が仮着されていない側の剥離台紙38の主面を略垂直に押圧し、ラベル連続体42が剥離器58のストレートエジェクタピン80部分で急激に折り返されて、ラベル連続体42の進行方向を略反対側に急激に方向転換させ、ラベル40を剥離させるものである。
【0025】
そこで、次に、剥離器58を所定の方向に変位させる変位手段88について説明する。変位手段88は、たとえば図8に示すように、長さ方向を有するベーステーブル90を含み、ベーステーブル90は、図7に示すように、その幅方向の一端面が取付ボルト(図示せず)等でベース12に取付けられる。ベーステーブル90は、その長手方向が開口部13の軸線方向と略平行になるように取付けられ、ベーステーブル90の長さ方向の一端部および他端部には、図8に示すように、それぞれ、固定プレート92および固定プレート94が取付ボルト等(図示せず)で取付けられる。固定プレート92および固定プレート94の間には、たとえば多条のスクリュー軸96が回動自在に配設される。スクリュー軸96は、その軸方向の一端側および他端側が、それぞれ、軸受部98および軸受部100により、固定プレート92および固定プレート94に回動自在に支持される。
【0026】
スクリュー軸96は、図8に示すように、駆動手段としてのたとえばパルスモータ102により、回転駆動される。パルスモータ102は、モータープレート(図示せず)に取付けられ、モータープレート(図示せず)は、セットボルト104により固定プレート92の上部に取付けられる。パルスモータ102の駆動軸(図示せず)は、シャフト(図示せず)およびカラー(図示せず)等を介して、タイミングプーリ106に接続される。タイミングプーリ106には、スリッピングクラッチブレーキ108が取付けられる。
【0027】
一方、スクリュー軸96の軸方向の一端部には、タイミングプーリ110が接続される。タイミングプーリ106およびタイミングプーリ110の間には、タイミングベルト112が掛け設けられる。したがって、パルスモータ102が駆動されると、その回転駆動力はタイミングベルト112を介してスクリュー軸96に伝動されるので、スクリュー軸96が回転される。
【0028】
スクリュー軸96には、スクリュー軸96の回転運動を直線運動に変換するチェンジナット部114が係合される。また、チェンジナット部114の下には、直線運動案内器として、たとえばLMガイド(株式会社THKの商標登録)116が配設される。LMガイド116は、案内ブロック118と案内レール120とで構成され、チェンジナット部114が直線運動する際に、チェンジナット部114をブレなく安定して直線運動させるためのものである。この場合、案内ブロック118がチェンジナット部114の下面に取着される。案内ブロック118は、ベーステーブル90の上面に配設された案内レール120に沿って、摺動自在に案内される。
なお、スクリュー軸96は、そのリードが大きく形成された場合、低速回転での早送り機構に適したものとなる。
【0029】
さらに、チェンジナット部114には、図7,図8,図9に示すように、支持軸72が挿通され、適宜な固着手段により固着される。これにより、変位手段88は、剥離器58と接続される。そのため、本実施例では、スクリュー軸96が回転されると、スクリュー軸96に沿ってチェンジナット部114が往復直線運動自在となり、チェンジナット部114に連動して、剥離器58を往復直線運動自在に変位させることができる。
【0030】
また、本実施例では、ベーステーブル90には、往復直線運動するチェンジナット部114の位置を検知する検知部122,124が配置される。検知部122,124は、チェンジナット部114の可動範囲を規定するために用いられる。検知部122,124は、ベーステーブル90の長手方向に所定の間隔を隔てて配置される。
一方の検知部122は、図8に示すように、ベーステーブル90の長手方向の一方側に配設される。この場合、ベーステーブル90の上面には、図7に示すように、取付プレート126が配設される。取付プレート126は、その一端側がベーステーブル90の幅方向の外側へ突出するように配設される。検知部122は、この取付プレート126の突出した部分に取付けられる。同様にして、他方の検知部124が、図8に示すように、取付プレート128に取付けられる。
【0031】
さらに、チェンジナット部114には、図7,図8,図9に示すように、センサードグ130が配設される。センサードグ130は、たとえばL字形の金属プレートで形成され、たとえばチェンジナット部114の側面下部に固着される。この場合、センサードグ130は、図7に示すように、ベーステーブル90に取付けられた検知部122,124の上方に所定の間隔を隔てて配置される。また、チェンジナット部114が移動して検知部122および検知部124の上方を通過するときには、センサードグ130と検知部122、センサードグ130と検知部124とが、それぞれ、対向するように配置される。
【0032】
本実施例では、検知部122,124として、たとえば近接スイッチが用いられる。検知部122は、スクリュー軸96に沿って往復直線運動自在となるチェンジナット部114の停止位置を規定する位置決め機能を有する。このチェンジナット部114の停止位置は、チェンジナット部114の移動に連動して移動する剥離器58の停止位置を規定するものであり、たとえば図13に示すように、剥離器58の先端部でラベル連続体42からラベル40が剥離される位置に剥離器58が停止するように規定されるものである。また、検知部124は、チェンジナット部114が、停止した位置から元の位置に戻るときに、原点位置を規定するための原点確認スイッチとしての機能を有する。
なお、検知部122,124としては、近接スイッチ以外にも、光電スイッチ、リミットスイッチなどが用いられてもよい。
【0033】
本実施例にかかるラベル貼着装置10では、上述したように、変位手段88により剥離器58がベース12の開口部13に沿って変位されるが、剥離器58は、たとえば図2,図13に示すように、ベース12に配設された案内プレート132により、移動方向が変えられる。この場合、剥離器58に当接片134が設けられ、剥離器58が変位したときに、その当接片134が案内プレート132に当たることにより、剥離器58の移動方向が変えられる。
【0034】
すなわち、案内プレート132は、たとえば図1に示すように、半円弧状の開口端13Cの近傍に配設される。案内プレート132は、たとえば断面矩形の棒状に形成され、開口部13の軸線方向と交差する方向に延び設けられる。一方、剥離器58には、図5,図7に示すように、本体バー60bの長さ方向の中間部で且つ本体バー60bの外側端面に、当接片134が配設される。当接片134は、たとえば断面矩形状に形成される。
【0035】
本実施例では、剥離器58を回動自在に支持する支持軸72が、開口部13に沿って、開口端13Bの近傍から開口端13Cの近傍に移動した場合、剥離器58の当接片134の下面が、案内プレート132の上面に当たる。このとき、剥離器58は、案内プレート132の上面に沿って、その移動方向が変えられるので、剥離器58の先端部(ストレートエジェクタピン80側)は、支持軸72を支点にして、図2に示すように、上方向(反時計方向)に回転する。したがって、剥離器58の先端部(ストレートエジェクタピン80側)は、たとえば図13に示すように、後述するラベル貼着ローラ172でラベル40が被貼着物Wに貼着される位置に移動される。
【0036】
また、本実施例では、ベース12に固定ガイドローラ136,138が配設される。固定ガイドローラ136,138は、たとえば図1,図2に示すように、ベース12の開口部13を間に挟んで対向するように配設される。固定ガイドローラ136は、上方の開口端13Aの上側に間隔を隔てて配設され、固定ガイドローラ138は、下方の開口端13Aの下側に間隔を隔てて配設される。
【0037】
この場合、剥離器58が、たとえば図2に示すように、保持リール14から直接巻取リール44に巻き取られるラベル連続体42の移動経路と交差する方向に変位され、剥離器58の先端部(ストレートエジェクタピン80側)がラベル連続体42を押圧してラベル連続体42の進行方向を方向転換させたときに、固定ガイドローラ136,138は、剥離器58の先端部(ストレートエジェクタピン80側)に供給するラベル連続体42の角度を維持する機能を有するものである。
【0038】
また、本実施例では、上記移動経路を移動するラベル連続体42のラベル40の有無および位置を検知するラベルセンサが配置される。ラベルセンサは、たとえば図1,図2に示すように、投光器140および受光器142を有する透過型の光電スイッチで形成される。この光電スイッチでは、投光器140および受光器142間の光路にラベル連続体42のラベル40が通過すると作動するものである。この場合、ラベル連続体42のラベル40やラベル40間の間隙を見て、ラベルの有無および位置を検知している。
【0039】
投光器140は、ベース12の開口部13の近傍で、且つ、固定ガイドローラ136の近傍に配設される。この場合、固定ガイドローラ136の近傍には、図10に示すように、たとえば円柱状の取付バー144がベース12から突出して設けられる。取付バー144は、その長さ方向に所定の間隔を隔てて、たとえば4つのねじ孔146を有する。取付バー144の長さ方向の中間部には、たとえば矩形状のブラケット板148が固着される。ブラケット板148は、その幅方向の一端部に、上記複数のねじ孔146と同じピッチのたとえば2つの貫通孔(図示せず)を有する。取付バー144のいずれかのねじ孔146とブラケット板148の2つの貫通孔(図示せず)とが連通するように、取付バー144の上にブラケット板148が配置される。そして、連通されたねじ孔146および貫通孔(図示せず)の間に、たとえばビス(図示せず)が螺合されることにより、取付バー144にブラケット板148が取付けられる。投光器140は、ブラケット板148の下面に適宜取付けられる。したがって、投光器140の取付位置は、ブラケット板148を取付バー144の長さ方向に移動させて、ブラケット板148の貫通孔(図示せず)と取付バー144のねじ孔146との連通箇所を調節することにより、適宜調節することが可能となる。
【0040】
一方、受光器142は、たとえば図5に示すように、剥離器58に配設される。この場合、剥離器58を回動自在に支持する支持軸72には、たとえば「コ」字状の保持ブラケット150が固着される。保持ブラケット150に支持軸72が挿通され、セットビス152により支持軸72に保持ブラケット150が固着される。保持ブラケット150の上面には、ブラケット板154がセットビス156により固着される。ブラケット板154には、受光器142が取付けられる。
本実施例では、剥離器58が変位すると伴に受光器142も変位し、たとえば図2,図13に示すように、剥離器58が剥離動作を行なう位置では、投光器140の光軸上に位置するように、投光器140と受光器142とは対向配置される。
【0041】
さらに、本実施例では、図1,図2,図13に示すように、ラベル貼着手段として、たとえばラベル貼着器158が配設される。ラベル貼着器158は、たとえば図11に示すように、たとえば長さ方向を有する揺動アーム160を含む。揺動アーム160の長さ方向の一端側は、ベース12に回動自在に支持される。この場合、揺動アーム160は、その長さ方向の一端側に、たとえば長孔162を有する。また、ベース12には、その長さ方向の他方側で且つその幅方向の一端側に、揺動アーム支持部164が配設される。揺動アーム支持部164は、取付ボルト165により、ベース12に固着される。揺動アーム支持部164は、ビス孔(図示せず)を有し、そのビス孔(図示せず)には、揺動アーム160の長孔162を介して、セットボルト166aが螺合される。そのため、揺動アーム160は、揺動アーム支持部164部分で、回動自在にベース12に支持される。
【0042】
揺動アーム160の長さ方向の他端部には、図11に示すように、ラベル貼着用リール168がピン170により回動自在に配設される。ラベル貼着用リール168の周胴部には、スポンジ,シリコンゴム等の柔軟性を有する弾性体からなラベル貼着ローラ172が取付けられる。ラベル貼着ローラ172は、たとえば図13に示すように、剥離器58の先端部(ストレートエジェクタピン80側)から剥離されたラベル40が被貼着物Wに初期的に貼着された後、確実にラベル40を被貼着物Wに貼着させるための機能を有する。また、ラベル貼着ローラ172は、スポンジ,シリコンゴム等の柔軟性を有する弾性体で形成されるので、被貼着物Wを損傷させることもない。
【0043】
また、ラベル貼着ローラ172は、上述の構造を有するため、揺動アーム160がセットボルト166aを支点にして揺動自在となる。そのため、ラベル貼着ローラ172は、被貼着物Wの高さに対応して、上下方向に揺動自在に変位することができる。なお、揺動アーム160の長さ方向の一端側には、適宜、バランサ(図示せず)が取付けられる。バランサ(図示せず)は、揺動揺動アーム160の長孔162にセットされるたとえば図11に示すセットボルト166b,166cにより取付けられる。このバランサ(図示せず)は、ラベル貼着用リール168およびラベル貼着ローラ172の重さとのバランスを図るものであって、被貼着物Wの高さに応じて、初期的なラベル貼着ローラ172の高さを調節するための機能をも有する。
【0044】
本実施例にかかるラベル貼着装置10では、たとえば図12に示すように、保持リール14を回転駆動させるサーボモータ18、巻取リール44を回転駆動させるサーボモータ48、および、剥離器58を変位させる変位手段(パルスモータ102)が、制御部としてのコントローラによって適宜制御される。サーボモータ18およびサーボモータ48は、コントローラにより同調動作される。コントローラは、投光器140,受光器142を有するラベルセンサ、および、被貼着物Wを検知するワークセンサSからの信号により、適宜、サーボモータ18、サーボモータ48およびパルスモータ102の動作を制御する。
【0045】
本実施例にかかるラベル貼着装置10では、図13に示すように、ラベル貼着作業が進むに連れて、保持リール14にロール状に保持されたラベル連続体42の巻き径が徐々に小さくなり、ラベル連続体42からラベル40が剥離された後の剥離台紙38が巻取リール44にロール状に巻かれるときの巻き径が徐々に大きくなっても、サーボモータ18およびサーボモータ48が同調動作することにより、ラベル連続体42のテンションを一定にすることができる。
つまり、保持リール14に巻かれているラベル連続体42の巻き径、および、巻取リール44に巻かれる剥離台紙38の巻き径が変化して、ラベル連続体42のテンションと、保持リール14および巻取リール44にかかるトルクが変化しても、それらに対応して、サーボモータ18およびサーボモータ48を同期させることによって、ラベル連続体42のテンション、ラベル連続体42の移動速度(送り速度)およびラベル連続体42からのラベル40の剥離速度を一定にすることができる。
【0046】
本実施例では、保持リール14および巻取リール44間にラベル連続体42に弛みがない状態で、巻取リール44を回転駆動させて、保持リール14からラベル連続体42を巻取リール44に巻き取る。このとき、ラベルセンサの投光器140および受光器142により、移送されるラベル連続体42において、1枚分のラベル40の移動に要した保持リール14および巻取リール44の回転量(回転した回数)から、保持リール14に巻かれているラベル連続体42の巻き径と、巻取リール44に巻かれる剥離台紙38の巻き径とを推定することができる。すなわち、該巻き径の直径をL(mm)とし、ラベル40の1枚分の長さをR(mm)とし、ラベル連続体42において、ラベル(ラベル40)1枚分の移動に要した保持リール14および巻取リール44の回転量(回転した回数)をMとし、比例定数をKとしたとき、次の計算式となる。
L=(K×R)÷(M×π)
【0047】
そこで、上式により推定された該各巻き径と、ラベル連続体42のテンションと、サーボモータ18およびサーボモータ48にパラメータとして入力しておいたラベル(ラベル40)の幅との関係を初期化・設定しておく。そして、サーボモータ18およびサーボモータ48に、それぞれ、上式により推定された巻き径−テンション−ラベル40の幅−モータトルク特性として与えておくことで、最適なテンションでラベル連続体42の送り動作を制御することが可能となる。
【0048】
また、サーボモータ18の制御において、トルク制御と速度制御の切換えを行なうことによって、ラベル連続体42の弛みを防止することができる。サーボモータ18およびサーボモータ48を同期させることにより、ラベル貼着作業時における巻取リール44の加速−定速−減速の各タイミングを知ることで、加速−定速−減速に適した速度指令値をサーボモータ18およびサーボモータ48に与え、サーボ系のもつダンピング特性を用いてラベル連続体42の弛みを極力防止することができる。
【0049】
本実施例のラベル貼着装置10では、たとえば図1に示すように、サーボモータ48を含む巻取リール駆動手段46がラベル連続体42の送り動作の駆動源となり、保持リール14に装着したラベル連続体42を直接巻取リール44で巻き取るようにすることができる構成を有する。また、剥離器58が、図2,図13に示すように、保持リール14から、直接、巻取リール44に巻き取られるラベル連続体42の移動経路と交差する方向に移動し、ラベル連続体42の移動経路に沿って送られるラベル連続体42のラベル40が仮着されていない側の剥離台紙38の主面を押圧し、ラベル連続体42が剥離器58のストレートエジェクタピン80部分で急激に折り返されて、ラベル連続体42の元の進行方向(図1に示すラベル連続体42の進行方向)が方向転換される位置まで、往復直線運動自在に変位する構造を有する。
【0050】
すなわち、本実施例のラベル貼着装置10では、図13に示すように、ラベル連続体42からラベル40の剥離可能な位置より、剥離器58が、たとえば図2に示すように、該ラベル40の剥離可能な位置から退避する方向に、変位手段88により変位させることができる。この場合、剥離器58,固定ガイドローラ136,138により方向転換されたラベル連続体42は、元の進行方向に復帰する。したがって、本実施例のラベル貼着装置10では、ラベル連続体42の装着または交換の際には、ラベル連続体42を保持リール14から、直接、最短の移動経路で、巻取リール44に巻き取らせるようにすることができる。
そのため、ラベル貼着装置10へのラベル連続体42の装着作業および交換作業等のセットアップが極めて簡単に行なうことができる。
【0051】
なお、上述の実施例において、ベース12に設けられた開口部13に、図14に示すように、たとえば帯状の緩衝部174が配設されてもよい。緩衝部174は、ラバーゴム等の弾性体で形成され、開口部13の開口端13Aの端縁部に取付けられる。この場合、緩衝部174によって、剥離器58と伴に移動するときの支持軸72の振動等を緩衝することが可能となる。
【0052】
また、上述の実施例において、開口部13の下側に、図14に示すように、たとえばプラスチックからなる補助プレート176を配設してもよい。この補助プレート176は、剥離器58が移動するときに、図5,図7に示す剥離器58の本体バー60bを下側から当接・支持することによって、剥離器58が安定して移動することを補助する機能を有するものである。
【0053】
さらに、上述の実施例では、剥離器58の先端部がストレートエジェクタピン80で形成されたが、剥離器58の先端部としては、それに限定されるものではなく、ラベル連続体42を切断等損傷させないように、たとえば滑らかで、且つ、ラベル連続体42からラベル40を支障なく剥離できる程度にラベル連続体を方向転換させるために、鋭角なエッジで形成されたものであってもよい。
【0054】
【発明の効果】
本願発明によれば、ラベル連続体の装着作業および交換作業等のセットアップが極めて簡単に行なえる、ラベル貼着装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかるラベル貼着装置の一実施例を示す正面図解図であって、特に、ラベル貼着装置にラベル連続体を装着してセットアップした状態を示す正面図解図である。
【図2】図1のラベル貼着装置において、ラベル連続体からラベルが剥離可能となる位置に、剥離手段を変位させた状態を示す正面図解図である。
【図3】図1,図2に示すラベル貼着装置に用いられる保持リール駆動手段の一例を示す要部図解図であって、特に、ラベル貼着装置の右側面側から見た要部図解図である。
【図4】図1,図2に示すラベル貼着装置に用いられる巻取リール駆動手段の一例を示す要部図解図であって、特に、ラベル貼着装置の右側面側から見た要部図解図である。
【図5】図1,図2に示すラベル貼着装置に用いられる剥離手段の一例を示す斜視図解図である。
【図6】図5に示す剥離手段における剥離器本体の取付構造の一例を示す要部拡大斜視図解図である。
【図7】図1,図2に示すラベル貼着装置に用いられる剥離手段と変位手段との接続構造の一例を示す要部図解図である。
【図8】図1,図2に示すラベル貼着装置に用いられる変位手段の一例を示す要部図解図である。
【図9】図8に示す変位手段の要部左側面図解図である。
【図10】図1,図2に示すラベル貼着装置に用いられるラベル検知手段の投光器およびその取付構造の一例を示す要部斜視図解図である。
【図11】図1,図2に示すラベル貼着装置に用いられるラベル貼付手段およびその取付構造の一例を示す要部斜視図解図である。
【図12】図1,図2に示すラベル貼着装置のブロック図である。
【図13】図1,図2に示すラベル貼着装置の使用状態の一例を示す正面図解図である。
【図14】図1,図2に示すラベル貼着装置の変形例を示す正面図解図である。
【図15】従来のラベル貼着装置の一例を示す要部正面図解図である。
【符号の説明】
10 ラベル貼着装置
12 ベース
14 保持リール
16 保持リール駆動手段
18 サーボモータ
38 剥離台紙
40 ラベル
42 ラベル連続体
44 巻取リール
46 巻取リール駆動手段
48 サーボモータ
58 剥離器
88 変位手段
96 スクリュー軸
102 パルスモータ
114 チェンジナット部
136,138 固定ガイドローラ
140 投光器
142 受光器
158 ラベル貼着器
172 ラベル貼着ローラ
W 被貼着物
S ワークセンサ

Claims (2)

  1. 帯状の剥離台紙上に間隔を隔てて複数のラベルが仮着されたラベル連続体を移送しながら、前記ラベル連続体からラベルを剥離して、被貼着物に前記ラベルを貼着するラベル貼着装置であって、
    前記ラベル連続体を保持する保持リール、
    前記保持リールより引き出された前記ラベル連続体から前記ラベルを剥離する剥離手段、
    前記剥離手段で剥離された前記ラベルを前記被貼着物に貼着するラベル貼着手段、
    前記剥離手段で前記ラベルを剥離した後の前記ラベル連続体の前記剥離台紙を巻き取る巻取リール、および
    前記ラベルの剥離可能な位置退避位置とに前記剥離手段を往復変位させる変位手段を含み、
    前記ラベル連続体の装着または交換の際に、前記変位手段により、前記剥離手段を前記ラベルの剥離可能な位置から退避位置に変位させるとともに、前記保持リールから引き出した前記ラベル連続体を、他の機器を経由することなく、直接、前記巻取リールに掛け渡して巻き取るようにし、かつ、
    前記剥離手段を変位させる変位手段により、前記剥離手段を、前記保持リールから前記巻取リールに掛け渡された前記ラベル連続体のラベルが仮着されていない側の退避位置から、ラベル連続体の移動経路と交差する方向に延びる開口部に沿って、前記ラベル連続体を略垂直に押圧しながら直線移動させることによって、前記剥離手段の先端側が、前記開口部の開口端側で案内プレートに当たり、支持軸を支点として回転して移動方向が変えられ、前記ラベルの剥離可能な位置に変位し、当該位置で前記剥離手段によって剥離された前記ラベルを前記ラベル貼着手段によって前記被貼着物に貼着するようにしたことを特徴とする、ラベル貼着装置。
  2. 前記保持リールを回転駆動させる保持リール駆動手段、
    前記巻取リールを回転駆動させる巻取リール駆動手段、および
    前記保持リール駆動手段と前記巻取リール駆動手段とを制御する制御部をさらに含み、
    前記巻取リール駆動手段によって、前記ラベル連続体の送り動作を行なわせ、前記制御部で前記保持リール駆動手段と前記巻取リール駆動手段とを同調動作させることにより、一定した状態で前記ラベル連続体から前記ラベルを剥離させることを特徴とする、請求項1に記載のラベル貼着装置。
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