JP3703573B2 - ラベルプリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラベルプリンタに関し、特に、使用済の台紙を巻取る巻取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術と問題点】
この種のラベルプリンタは、台紙(ラベルシート)上のラベルに印字を施した後、印字済のラベルを台紙から剥離する。剥離されたラベルは、パック商品等の包装材に貼付され、一方、台紙は巻取ローラに巻き取られる。この種のラベルプリンタの台紙の巻取機構の一例を図8および図9に示す(実公平1−43260号公報)。
【0003】
図8(a)において、印字ヘッド100には印字用紙Lを介して印字ローラ101が圧接している。印字ローラ101の前方には、剥離軸102が設けられており、該剥離軸102は、印字ローラ101に沿って巻かれた印字用紙Lを鋭角に折り返すことで、印字用紙Lから印字済のラベルL1を剥がす。ラベルL1が剥がされた台紙L3は、巻取ローラ112に巻き取られる。
【0004】
図9において、巻取ローラ112は、図示しないモータで駆動される巻取軸111に回転自在に装着されている。一方、巻取軸111には、摩擦板113が固定されており、該摩擦板113が巻取ローラ112の端面112aにコイルスプリング114のバネ力によって圧接している。この圧接力により巻取ローラ112を回転させる一方で、巻取ローラ112による巻取速度を印字ローラ101の送出速度よりも大きく設定して、巻取ローラ112を巻取軸111に対してスリップさせながら巻取方向に正回転させて、図8(a)の印字ローラ101から送り出される台紙L3を、巻取ローラ112に巻取る。これにより、巻取時には、台紙L3に張力を付与することで、前記剥離軸102によるラベルL1の剥離を可能にしている。
【0005】
ところで、この種のラベルプリンタでは、印字済のラベルL1を剥離する位置まで送り出した際に、後続のラベルL2の先端が印字位置Pを通過してしまい、この状態を放置すると、ラベルL2の先端部分に印字できない空白部分が生じる。そこで、従来より、図8(b)のように、印字ローラ101および巻取ローラ112を逆方向に回転させることで、後続のラベルL2を若干後退(バックフィード)させた後に、該ラベルL2の印字を開始するようにしている。
【0006】
しかし、前述のように、図8(a)の巻取時における巻取ローラ112の巻取速度が印字ローラ101の送出速度よりも大きく設定されているので、図8(b)のバックフィード時には、印字ローラ101の巻戻し速度よりも巻取ローラ112の巻出速度が大きくなる。そのため、台紙L3が垂れ下がるようにして、台紙L3に緩みが生じる。このように、台紙L3に弛みが生じると、その後、図8(a)の印字ローラ101および巻取ローラ112を正回転させても、剥離軸102の部分において台紙L3に張力が生じるのが遅れるので、ラベルL2が剥離されずに、そのまま、巻取ローラ112側に巻取られるという事態が生じる。
【0007】
また、この種のラベルプリンタでは、ラベル貼付機の下方に物品搬送用のコンベヤが配設されている。そのため、図8(b)のように台紙L3が垂れ下がると、台紙L3が物品の上面に接触するなどの問題も生じる。
【0008】
そこで、こうした問題を解決した巻取装置が提案されている(実開平5−60852号公報)。これを図10に示す。
図10において、巻取軸111には巻取ローラ112が固定されていると共に、巻取軸111は印字ローラ101(図8)の駆動用ステッピングモータとは別のDCモータにより駆動される。該DCモータは、巻取軸111を図8(a)の台紙L3の巻径に応じた速度で回転させることにより、巻取時に適度な張力を台紙L3に付与する。
【0009】
一方、巻取軸111には、巻取軸111の逆回転時(バックフィード時)にのみ巻取軸111の回転力を伝達するワンウェイクラッチ115が装着されている。該ワンウェイクラッチ115に装着したクラッチ板116は、コイルスプリング114のバネ力により、摩擦板117に圧接している。この従来技術は、逆回転時(バックフィード時)にDCモータを停止させ、台紙L3(図8)と共に巻取ローラ112および巻取軸111が逆回転すると、ワンウェイクラッチ115を介してクラッチ板116も逆回転して、クラッチ板116と摩擦板117との間の摩擦力により、図8(b)の台紙L3が緩まない程度の張力を付与する。
【0010】
しかし、この後者の従来例では、印字ローラ101(図8)のステッピングモータとは別のDCモータを用いて、巻取ローラ112を回転駆動する必要があるから、これがコストアップの要因となる。また、バックフィード時には、ステッピングモータを逆転させる一方で、DCモータを停止させるので、制御も複雑になる。さらに、バックフィード時には、巻取軸111が逆回転するのに伴って、DCモータの出力軸(図示せず)が逆回転するから、該出力軸にDCモータの不均一なブレーキが作用するので、図8(b)の台紙L3にも不均一なブレーキ力が働くおそれがある。そのため、後退させたラベルL2の位置決め精度が低下するという問題が生じる。
【0011】
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたもので、その目的は、ラベルプリンタにおいて、巻取時にはラベルを剥離し得る張力を台紙に付与し、一方、バックフィード時には台紙が弛まない程度の張力を台紙に付与すると共に、1モータで印字ローラと巻取ローラとを回転させ得るラベルプリンタを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、モータで駆動される巻取軸に対して回転自在に装着した巻取ローラを、前記巻取軸に対してスリップさせながら巻取方向に正回転させて、印字ローラから送り出される台紙を前記巻取ローラに巻取るラベルプリンタであって、前記巻取軸の正回転に伴って前記巻取ローラが正回転するように巻取軸の回転力を伝達するワンウェイクラッチと、巻取時に前記ワンウェイクラッチからの巻取力を巻取ローラに伝達すると共に前記巻取ローラがスリップするのを許容する第1摩擦面と、摩擦力が前記第1摩擦面よりも小さく設定され、台紙のバックフィード時に、前記摩擦力により前記巻取ローラに回転抵抗を与える第2摩擦面とを備えている。
【0013】
本発明によれば、台紙の巻取時には、印字ローラおよび巻取軸が巻取方向に正回転し、巻取軸が正回転するのに伴ってワンウェイクラッチを介して巻取ローラが正回転して、台紙が巻取ローラに巻き取られる。この巻取時には、ワンウェイクラッチからの巻取力が巻取ローラに伝達されると共に、第1摩擦面において、比較的大きな第1の摩擦力で巻取ローラがスリップする。そのため、巻取時には台紙に比較的大きな張力が付与されているので、ラベルを剥離する剥離軸によって、ラベルが台紙から剥離される。
【0014】
一方、バックフィード時には、印字ローラが逆回転して印字用紙が若干後退すると共に、台紙が巻取ローラから巻き出されることで、台紙に引張られて巻取ローラが逆回転する。このバックフィード時には、第1の摩擦力よりも小さい第2の摩擦力により巻取ローラに比較的小さな回転抵抗が生じる。そのため、印字ローラによる印字用紙の巻戻し量よりも台紙の巻出量が大きくなるのを防止し得ると共に台紙に小さな張力が付与される。したがって、巻き出された台紙が下方に垂れ下がるおそれがない。また、台紙には巻取時よりも小さな張力しか発生しないので、該張力は印字ローラによる巻戻し動作を妨げない。その結果、印字ローラによる巻戻し量が所期の長さになるから、印字用紙の停止位置(巻戻し位置)の精度も向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
本実施形態では、図1のように、ラベルプリンタA、ラベル貼付機BおよびコンベヤCなどを備えたラベル印字貼付装置について説明する。前記ラベルプリンタAはラベルに印字すると共に台紙からラベルを剥離してラベルを発行するものである。ラベル貼付機Bは、発行されたラベルをコンベヤC上の品物の表面に貼付するものである。
【0016】
図2はラベルプリンタAの印字用紙Lの巻取装置1の概略を示す。
該巻取装置1は、破線で示すステッピングモータMにより回転する駆動ギヤ12、多数のアイドルギヤ13、第1従動ギヤ14および第2従動ギヤ15を有しており、前記モータMの回転により、印字ローラ20および巻取ローラ30の巻取軸31(図5)を間欠的に正逆回転させる。モータMを正回転することで、巻取装置1は、巻出ローラ10に装着したラベルロールLrから印字用紙Lを図面左下の印字ローラ20のまわりに沿って折り返すようにして巻取ローラ30に巻き取る。一方、モータMが逆回転することで、巻取装置1は、巻取ローラ30の台紙L3を矢印R方向に若干巻き戻す。
【0017】
図3および図4は、印字部2の構造を示す。
印字部2は、図3(a)の装着状態から図4(b)のように取外し自在な印字ユニット21を備えている。印字ユニット21は印字ヘッド22と該印字ヘッド22をネジ23で固定するユニット本体24を備えている。該印字ユニット21は図4(a)のように、コイルスプリング25のバネ力に抗して、ピン26のまわりに印字ユニット21を矢印方向に若干回転させた後、図4(b)のように、左側に抜き出すことにより、ブラケット11から取り外すことができるようになっている。取外後、前記ネジ23を緩めて印字ヘッド22を交換することにより、印字ヘッド22の交換時の位置決めが容易になる。
【0018】
図3(a)において、印字ローラ20の下方には、押付ローラ27が設けてある。該押付ローラ27は、コイルスプリング28により常時上方に付勢されていることで、印字ローラ20を印字ヘッド22の印字位置Pに向って押し付けている。印字ローラ20の近傍には、三日月状の剥離軸29が設けてある。該剥離軸29は、印字ローラ20に沿って巻かれた印字用紙Lを鋭角に折り返すことで、印字用紙LからラベルL1を剥離するためのものである。なお、剥離されたラベルL1は、図1のコンベヤC上を搬送される品物の上面に、ラベル貼付機Bによって貼付される。
【0019】
つぎに、本発明の要部について説明する。
図5は巻取ローラ30等を示す断面図である。
図5において、前記巻取ローラ30は、前記モータMで駆動される巻取軸31に回転自在に装着されており、台紙L3(図2)を巻取るためのものである。該巻取ローラ30には、巻取ローラ30との間で台紙L3(図2)の端部を押さえる台紙押え棒30bが装着されている。前記巻取ローラ30の外径と巻取軸31の回転数との積は、前記印字ローラ20(図2)の周速度よりも大きく設定されており、後述するように、巻取ローラ30が巻取軸31に対してスリップしながら巻取方向に正回転することで、印字ローラ20から送り出される台紙L3に張力を付与した状態で巻取ローラ30が台紙L3を巻き取る。
【0020】
前記巻取軸31にはワンウェイクラッチ32が装着されている。ワンウェイクラッチ32は、巻取軸31が正回転したときに、クラッチ板(クラッチ部材)33および第1摩擦板34を介して巻取軸31の回転力を巻取ローラ30に伝達し、一方、巻取軸31が逆回転したときには回転力を伝達しない。前記クラッチ板33は、ワンウェイクラッチ32の外周に止ネジ33aによって固定されていることで、ワンウェイクラッチ32を介して巻取軸31に装着されている。前記第1摩擦板34は、クラッチ板33と巻取ローラ30との間に介挿されている。
【0021】
前記巻取ローラ30は筒状で、その空洞部に圧縮コイルスプリング(バネ部材)35が収納されている。該スプリング35は、巻取ローラ30の端面30aをクラッチ板33の第1端面33bに向って押圧するもので、このバネ力によって第1摩擦板34の両端面がクラッチ板33の第1端面33bと巻取ローラ30の端面30aに圧接している。前記第1摩擦板34と巻取ローラ30との間の面は、第1摩擦面3Aを構成している。該第1摩擦面3Aは、前記バネ力により生じる第1の摩擦力によって、台紙L3の巻取時に、クラッチ板33の巻取力を第1摩擦板34を介して巻取ローラ30に伝達すると共に、台紙L3の張力が所定値よりも大きくなったときに、第1摩擦面3Aにおいて巻取ローラ30を第1摩擦板34に対してスリップさせて、巻取ローラ30がクラッチ板33との間でスリップするのを許容するものである。
【0022】
一方、前記クラッチ板33の第2端面33cには、第2摩擦板36が圧接している。該第2摩擦板36は、前記クラッチ板33と円筒部材37との間に設けられている。該円筒部材37には巻取軸31が貫通していると共に、該円筒部材37は給紙本体フレーム38に雄ねじ37aの先端部が係合している。
【0023】
前記第2摩擦板36とクラッチ板33との間の面は、第2摩擦面3Bを構成している。該第2摩擦面3Bは、摩擦力(第2摩擦力)が前記第1摩擦面3Aよりも小さく設定されており、台紙L3のバックフィード時に、前記クラッチ板33、第1摩擦板34および巻取ローラ30が逆回転するのを許容すると共に、前記第2の摩擦力により巻取ローラ30に回転抵抗を付与することで、バックフィードされた台紙L3に張力を付与するものである。
【0024】
前記2種類の摩擦力を設定するために、本実施形態では、たとえば、第1摩擦板34がコルク製で、第2摩擦板36が金属製で、円筒部材37、クラッチ板33および巻取ローラ30が合成樹脂で構成されている。また、第1摩擦面3Aは第2摩擦面3Bよりも面積が大きく設定されている。なお、巻取ローラ30の端面30aには、巻取ローラ30とは材質の異なる合成樹脂製シートを固着してもよい。
【0025】
なお、巻取軸31は、軸受部39において、給紙本体フレーム38に回転自在に支持されている。また、巻取軸31の端部には、スプリング35のバネ力を受けるスラスト軸受40が設けてある。
【0026】
つぎに、巻取装置の動作について説明する。
まず、図2の台紙L3の巻取時には、モータMを所定回転数だけ正回転させて、印字ローラ20および巻取軸31(図5)を巻取方向Fに正回転させる。前記印字ローラ20の正回転により、図3の印字用紙Lが巻取方向Fに進んで、ラベルL1に印字がなされる。
【0027】
一方、図5の巻取軸31が正回転するのに伴って、ワンウェイクラッチ32を介して、クラッチ板33、第1摩擦板34および巻取ローラ30が正回転して、台紙L3(図2)が巻取ローラ30に巻き取られる。この巻取時には、巻取軸31の回転力がワンウェイクラッチ32を介して巻取ローラ30に伝達されるのであるが、第1摩擦面3Aの最大静止摩擦力よりも台紙L3の張力が大きくなると、第1摩擦面3Aにおいて滑りが生じる。そのため、台紙L3が破断するのを防止し得ると共に、台紙L3に比較的大きな張力が付与される。したがって、図3の剥離軸29によってラベルL1を台紙L3から剥離することができる。なお、剥離されたラベルL1は、ラベル貼付機B(図1)によって品物上に貼付される。
【0028】
つぎに、バックフィード時について説明する。
バックフィード時には、図2のモータMを所定角度だけ逆回転させて、印字ローラ20および巻取軸31(図5)を逆回転させる。前記印字ローラ20が逆回転することにより、図3(b)のラベルL2が後方Rに若干後退して、印字位置Pに対して位置決めされると共に、以下に説明するように、台紙L3が図5の巻取ローラ30から巻き出される。
【0029】
このバックフィード時には、巻取ローラ30が逆回転するのであるが、巻取軸31も逆回転しており、かつ、該巻取軸31の角速度の方が巻取ローラ30の角速度よりも大きいので、巻取ローラ30が第1摩擦板34およびクラッチ板33と共に逆回転するのを許容する。したがって、図2の1つのモータMによって、印字ローラ20および巻取ローラ30を回転駆動させることができるので、コストダウンを図ることができる。
【0030】
一方、図5の第2摩擦面3Bの摩擦力は、第1摩擦面3Aよりも小さく設定されているので、該第2摩擦面3Bにおいて、クラッチ板33が第2摩擦板36に対して回転すると共に、巻取ローラ30に比較的小さな回転抵抗が生じる。そのため、図2の印字ローラ20による印字用紙Lの巻戻し量よりも台紙L3の巻出量が大きくなるのを防止し得ると共に、台紙L3に比較的小さな張力が付与される。したがって、巻取ローラ30から巻き出された台紙L3が下方に垂れ下がるおそれがない。
【0031】
また、台紙L3には巻取時よりも小さな張力しか発生せず、しかも、該張力は常時一定であるから、該張力によって印字ローラ20の巻戻し量にバラツキが生じるおそれはない。つまり、印字ローラ20による巻戻し量が所期の長さになるから、図3(b)のラベルL2を後退させた際の停止位置の精度が向上する。
しかも、巻戻した後には、台紙L3に若干の張力が残っているので、ラベルL2に印字する際に、ラベルL2に直ちに大きな張力が発生するから、剥離軸29によるラベルL2の剥離の確実性を高めることができる。
【0032】
ところで、前記実施形態では、図5のクラッチ板33や巻取ローラ30とは別体の第1摩擦板34および第2摩擦板36を設けたが、本発明では、第1摩擦面3Aおよび第2摩擦面3Bを設ければよい。すなわち、巻取ローラ30の端面30aやクラッチ板33の第1端面33b、第2端面33cに樹脂や金属の膜を設けたり、あるいは、これらの面に所定の加工を加えるなどによって、第1摩擦面3Aおよび第2摩擦面3Bを構成してもよい。
【0033】
また、第1摩擦面3Aは第2摩擦面3Bよりも摩擦力が大きく設定されていればよく、本発明は摩擦係数や接触面積の大小を限定するものではない。
【0034】
つぎに、本ラベル印字貼付装置における固定位置の調整装置について説明する。
図1において、該固定位置の調整装置Dは、コンベヤCの上方に配設されたラベル貼付機BについてコンベヤCの幅方向Wの固定位置を調整するためのものである。固定位置の調整装置Dは、ラベル貼付機Bの上方に配設された調整用の固定フレーム5を備えている。該固定フレーム5は、固定フレーム5の長手方向(コンベヤの幅方向)Wに沿って延設された図6のレール50が固定されている。固定フレーム5内には、移動フレーム6が収容されている。該移動フレーム6には、前記レール50を上下から挟み付ける多数のローラ(車輪)63が回転自在に取り付けられている。なお、一方のレール50には、ローラ63を横方向に位置決めする位置決め溝50aが刻設されている。
【0035】
移動フレーム6の下方には、連結部60および図1(a)のラベルプリンタAを介してラベル貼付機Bが取り付けられている。移動フレーム6は、図6(a)のように天板61および一対の側板(側部)62を有している。前記天板61は、固定フレーム5の天板51に覆われており、一方、各側板62は、固定フレーム5の一対の側板52に対向している。なお、前記一対のレール50,50は固定フレーム5の内方に向って突設されている。
【0036】
図7に示すように、移動フレーム6の天板61には、上下方向に貫通する複数の係合用貫通孔64が設けられている。該係合用貫通孔64には、係合用貫通孔64に係合する複数の係合パイプ(係合棒)70が貫通している。該係合パイプ70の上下には、第1プレート71および第2プレート(被押上部)72が固定されている。前記第1プレート71の上面には、複数の被押付部材73が固定されている。被押付部材73は、たとえばゴムからなり、固定フレーム5の天板51の下面に押し付けられることで、移動フレーム6を固定フレーム5に固定する固定力(摩擦力)を発揮するものである。
【0037】
前記固定フレーム5には、操作シャフト74が回転可能な状態で軸支されている。該操作シャフト74は、その軸線が固定フレーム5の長手方向Wに沿って設定されている。操作シャフト74には、多数のカム部75が固定されている。該カム部75は、図6(a),(b)のように、操作シャフト74が回転することにより、第2プレート72を上下動させる。該カム部75は、図6(a)のように、第2プレート72を上方に押し上げることで、係合パイプ70および第1プレート71を介して、被押付部材73を固定フレーム5の天板51に押し付けることにより、前記固定力を被押付部材73に発揮させて移動フレーム6を固定フレーム5に固定する。一方、前記カム部75は、図6(b)のように、第2プレート72を下方に退避させて、被押付部材73を固定フレーム5の天板51から離間させて、移動フレーム6の移動を可能にする。
なお、図7の操作シャフト74の端部74aは、図示しない工具やレバーなどにより回転力を付与することができるようになっている。
【0038】
つぎに、固定位置の調整方法について説明する。
図1(b)のコンベヤC上を搬送される品物は、トレーの大きさなどが異なり、品物の大きさが著しく異なっている場合には、ラベルの貼付位置を調整する必要がある。
この場合には、まず、操作シャフト74を回転させて、図6(a)の固定状態から図6(b)の移動可能状態にする。この後、図1(b)のラベル貼付機BをラベルプリンタAおよび移動フレーム6と共に長手方向Wに所望の位置まで移動させる。この移動後、図6(b)の移動可能状態から操作シャフト74を再び回転させて、図6(a)の固定状態にする。
【0039】
ところで、移動フレーム6に押圧力を負荷して移動フレーム6を固定すると、移動フレーム6が歪んで、ローラ63がスムースに回転しなくなって、移動をスムースに行えないという不具合が生じ易い。これに対して、本実施形態では、係合パイプ70を移動フレーム6の係合用貫通孔64に係合させているから、被押付部材73およびカム部75の押圧力が移動フレーム6に加わらないので、移動フレーム6が歪むおそれはない。したがって、ローラ63がスムースに回転するから、図1のラベル貼付機Bの移動操作が容易になる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ワンウェイクラッチを設けると共に互いに摩擦力の異なる第1および第2摩擦面を設けたから、巻取時にはラベルを剥離するのに必要な大きな張力を台紙に付与することができる。
その一方で、バックフィード時には台紙が弛まない程度の小さな張力を付与することができるから、台紙が垂れ下がらないので、台紙が品物と干渉するおそれがない。しかも、バックフィード時の台紙の張力は小さいから、印字ローラの回転による台紙の巻戻し量が所期の量になるので、次に印字するラベルの停止位置の精度が向上する。
また、台紙のバックフィード時に、印字ローラだけでなく巻取軸も回転させるので、1つのモータで、印字ローラおよび巻取軸の双方を回転させることができるから、コストダウンを図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるラベル印字貼付装置の正面および側面レイアウト図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すラベルプリンタを示す概略正面レイアウト図である。
【図3】印字部の構造を示す一部断面した正面図である。
【図4】印字ユニットの取外し方法を示す正面図である。
【図5】巻取装置の要部を示す縦断面図である。
【図6】固定位置の調整装置の概略横断面図である。
【図7】同縦断面図である。
【図8】従来の巻取装置の概略正面図である。
【図9】同縦断面図である。
【図10】他の従来の巻取装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1:巻取装置
20:印字ローラ
29:剥離軸
30:巻取ローラ
30a:端面
31:巻取軸
32:ワンウェイクラッチ
33:クラッチ部材
34:第1摩擦板
35:バネ部材
36:第2摩擦板
3A:第1摩擦面
3B:第2摩擦面
L:印字用紙
L1,L2:ラベル
L3:台紙
Claims (4)
- モータで駆動される巻取軸に回転自在に装着した巻取ローラを、前記巻取軸に対してスリップさせながら巻取方向に正回転させて、印字ローラから送り出される台紙を前記巻取ローラに巻取るラベルプリンタであって、
前記巻取軸の正回転に伴って前記巻取ローラが正回転するように巻取軸の回転力を伝達するワンウェイクラッチと、
巻取時に前記ワンウェイクラッチからの巻取力を前記巻取ローラに伝達すると共に前記巻取ローラがスリップするのを許容する第1摩擦面と、
摩擦力が前記第1摩擦面よりも小さく設定され、台紙のバックフィード時に前記摩擦力により前記巻取ローラに回転抵抗を与える第2摩擦面とを備えたラベルプリンタ。 - モータで駆動される巻取軸に回転自在に装着した巻取ローラを、前記巻取軸に対してスリップさせながら巻取方向に正回転させて、印字ローラから送り出される台紙を前記巻取ローラに巻取るラベルプリンタであって、
前記巻取軸が正回転したときに回転力を伝達するワンウェイクラッチと、
該ワンウェイクラッチに固定され、該ワンウェイクラッチを介して前記巻取軸に装着されたクラッチ部材と、
前記巻取ローラの端面を前記クラッチ部材の一方の端面に向って押圧するバネ部材と、
台紙の巻取時に、前記クラッチ部材から巻取ローラに巻取力を伝達すると共に巻取ローラがクラッチ部材との間でスリップするのを許容する第1摩擦面と、
摩擦力が前記第1摩擦面よりも小さく設定され、台紙のバックフィード時に前記摩擦力により巻取ローラに回転抵抗を付与する第2摩擦面とを備えたラベルプリンタ。 - モータで駆動される巻取軸に回転自在に装着した巻取ローラを、前記巻取軸に対してスリップさせながら巻取方向に正回転させて、印字ローラから送り出される台紙に張力を付与した状態で該台紙を前記巻取ローラに巻取ると共に、前記印字ローラの近傍に設けた剥離軸によりラベルを台紙から剥離するラベルプリンタであって、
前記巻取軸に装着され、巻取軸が正回転したときに回転力を伝達し、かつ、巻取軸が逆回転したときに回転力を伝達しないワンウェイクラッチと、
該ワンウェイクラッチに固定され、該ワンウェイクラッチを介して前記巻取軸に装着されたクラッチ板と、
前記巻取ローラの端面を前記クラッチ板の第1端面に向って押圧するバネ部材と、
前記巻取ローラとクラッチ板の第1端面との間に設けられ、台紙の巻取時に前記クラッチ板から巻取ローラに巻取力を伝達すると共に巻取ローラがクラッチ板との間でスリップするのを許容する第1摩擦板と、
前記クラッチ板の第2端面側に設けられ、摩擦力が前記第1摩擦板よりも小さく設定されて、台紙のバックフィード時に前記摩擦力により巻取ローラに回転抵抗を付与する第2摩擦板とを備えたラベルプリンタ。 - 請求項1,2もしくは3において、
前記印字ローラと巻取軸とが単一のモータで回転駆動されることを特徴とするラベルプリンタ。
Priority Applications (1)
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