JPH024021Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はロールラベルのアキユーム装置に関
し、より詳しくは、ロールラベルを所要の長さに
切断して容器に貼着するラベル貼着装置と、この
ラベル貼着装置へ供給されるロールラベルの後端
部に新しいロールラベルの先端部を接続するロー
ルラベル接続装置との間においてロールラベルを
貯留し、上記ロールラベル接続装置によつてロー
ルラベルを接続する際にその貯留したロールラベ
ルを上記ラベル貼着装置へ供給するようにしたロ
ールラベルのアキユーム装置に関する。

「従来の技術」 ラベル貼着装置として、ロールラベルを順次１
枚のラベル長さに切断して、これを容器に貼着す
るようにしたものが知られている。この種のラベ
ル貼着装置では、一巻のロールラベルが消費され
る寸前にそのロールラベルの終端部に新しいロー
ルラベルの先端部を接続して、先行のロールラベ
ルに連続して新しいロールラベルを供給できるよ
うにしており、そのためにロールラベル接続装置
を設けている。

「考案が解決しようとする課題」 ところで従来は、上記ロールラベル接続装置に
よりロールラベルを接続する際には、ラベル貼着
装置の運転を停止した状態でそのロールラベルの
接続を行なつており、ロールラベルの接続時にも
ラベル貼着装置の運転を継続できるようにするこ
とが望まれていた。

「課題を解決するための手段」 本考案はかかる事情に鑑み、上記ラベル貼着装
置Ｂとロールラベル接続装置との間にアキユーム
装置を設け、このアキユーム装置を、上記ロール
ラベル接続装置側に配設した上流側の供給ローラ
と、上記ラベル貼着装置側に配設した下流側の案
内部材とから構成し、上記ロールラベルを、上記
供給ローラと案内部材との間に概略Ｕ字形にたる
ませた状態に掛渡し、さらに上記ラベル貼着装置
Ｂとは別個に上記供給ローラの回転速度を制御
し、上記供給ローラと案内部材との間に掛渡され
たロールラベルのたるみ量を調整するモータを設
けるようにしたものである。

「作用」 上記構成によれば、上記モータで供給ローラの
回転速度を増大させることにより、該供給ローラ
と案内部材との間に掛渡されたロールラベルのた
るみ量を増大させることができ、しかもアキユー
ム装置をラベル貼着装置とロールラベル接続装置
との間に配設してあるので、ロールラベル接続装
置によつてロールラベルの末端部に新たなロール
ラベルの先端部を接続する際には、上記ロールラ
ベルのたるみ量を減少させながら、アキユーム装
置からラベル貼着装置にロールラベルを供給する
ことができ、したがつてロールラベルを接続する
際にもラベル貼着装置の運転を継続することがで
きる。

「実施例」 以下図示実施例について本考案を説明すると、
図において、リール１から引出された帯状のロー
ルラベル２はプツシユローラ３とブレーキローラ
４との間を介してロールラベル接続装置Ａに供給
され、さらにロールラベル２の張力を一定に保つ
ダンサーローラ５、本発明に係るアキユーム装置
６およびロールラベル２の表面に製造年月日やロ
ツト番号等の必要事項を印字する印字装置８を介
してラベル貼着装置Ｂのフイードローラ９に供給
される。

上記ラベル貼着装置Ｂのフイードローラ９に供
給されたロールラベル２はロータリーカツタ１１
によつて所定長さに切断されて１枚のラベルとな
り、このラベルはドラム１２に吸着されて搬送さ
れる間に糊付装置１３によりその裏面に糊が塗布
され、次に容器１４にその糊の接着力で接着され
る。

上記容器１４は搬送コンベヤ１５によつて搬送
され、ストツパホイール１８とスターホイール１
７とによつて上記ドラム１２の回転に同期され、
上述のようにドラム１２によつてラベルが貼着さ
れる。そしてラベルの貼着された容器１４はひき
続きプレツシヤパツド１８とドラム１２間で回転
されながら搬送されてラベルが容器１４の周面に
巻付けられ、さらにワイピングベルト１９とアフ
ターロールパツド２０との間で回転移送されて完
全にラベルが容器に貼着される。

然して、上述したブーキローラ４には図示しな
いブレーキ装置とロータリーエンコーダとを設け
てあり、そのロータリーエンコーダでブレーキロ
ーラ４の回転量を検出できるようにするととも
に、上記ブレーキ装置でブレーキローラ４の回転
を停止させることができるようにしている。ま
た、上記プツシユローラ３はシリンダ２５によつ
てブレーキローラ４に接離できるようにしてあ
り、通常はブレーキローラ４から離隔して自由に
回転し、上記ロールラベル２の走行を案内できる
ようになつている。

上記ブレーキローラ４のプツシユローラ３と反
対側にはもう１つのプツシユローラ３′を設けて
あり、このプツシユローラ３′もシリンダ２５′に
よつてブレーキローラ４に接離できるようにし、
通常はプツシユローラ３′をブレーキローラ４か
ら離隔させている。そして、上記リール１に隣接
させて配設したリール１′から引出したロールラ
ベル２′の先端部を上記プツシユローラ３′とブレ
ーキローラ４との間を通過させ、さらに上記ロー
ルラベル接続装置Ａを構成する一対の圧接部材２
６，２６′のうちの一方の圧接部材２６′に負圧に
よつて吸着保持させるとともに、そのロールラベ
ル２′の先端に図示しない両面接着テープを貼着
している。

さらに、上記アキユーム装置６は、図示しない
モータに連動した供給ローラ２７とこの供給ロー
ラ２７に圧接させた押圧ローラ２８とを備えてお
り、上記供給ローラ２７を回転駆動することによ
り両ローラ２７，２８間で挟持したロールラベル
２を水平面内において図の下方に送り出すことが
できるようにしている。

そして上記一対のローラ２７、ローラ２８を結
ぶ直線上にそれらから所定の間隔をあけて案内ロ
ーラ２９を配設するとともに、さらにその直線の
一側に上記所定の間隔よりも若干広い間隔をあけ
て一対のガイド部材３０，３０′を設け、上記供
給ローラ２７から送り出されたロールラベル２を
そのガイド部材３０，３０′で案内しつつ概略Ｕ
字形を描いて案内ローラ２９に掛渡すことができ
るようにしている。

以上の構成において、通常の運転時には上記ア
キユーム装置６の供給ローラ２７はラベル貼着装
置Ｂのフイードローラ９と同一の速度でロールラ
ベル２を送り出しており、そのアキユーム装置６
内にはＵ字形に湾曲された所定量のロールラベル
２が貯留されている。この状態では、上記ラベル
貼着装置Ｂのフイードローラ９には実質的にテン
シヨンが加わらない状態でロールラベル２が供給
されている。

この通常運転時において、万一、アキユーム装
置６内のロールラベル２の貯留量が予め定めた最
少量以下となると、光電管等のセンサ３１がそれ
を検出して供給ローラ２７によるロールラベル２
の供給速度を増加させる。他方、アキユーム装置
６内のロールラベル２の貯留量が予め定めた最大
量を越えると、センサ３２がそれを検出して供給
ローラ２７によるロールラベル２の供給速度を低
下させる。

次に、リール１からロールラベル２が引出され
ている状態でセンサ３３がリール１に巻回された
ロールラベル２の残量が少なくなつたことを検出
すると、供給ローラ２７が高速運転されるように
なり、アキユーム装置６内のロールラベル２の貯
留量が増大される。そしてロールラベル２の貯留
量が予め定めた所定量を越えたことをセンサ３４
によつて検出すると、供給ローラ２７が元の通常
運転速度まで減速されるとともに、シリンダ２５
が作動されてプツシユローラ３をブレーキローラ
４に圧着する。

この状態において、ロールラベル２に一定間隔
毎に付した図示しないレジスタマークがセンサ３
５によつて検出されると、ブレーキローラ４に設
けたロータリエンコーダがその回転量を検出する
ようにり、ロールラベル２における１枚のラベル
長さに対応して所要量だけブレーキローラ４が回
転すると、ブレーキローラ４に制動が加えられて
その回転が停止されると同時に、これに同期して
供給ローラ２７の回転も停止される。この状態と
なると、ラベル貼着装置Ｂの運転によるロールラ
ベル２の消費に伴なつて、アキユーム装置６内に
Ｕ字形に貯留したロールラベル２が消費されるよ
うになる。

また、上記ブレーキローラ４の回転が停止され
ると、ロールラベル接続装置Ａの一対の圧接部材
２６，２６′が図示しないシリンダ装置等により
相互に圧接され、これにより新しいロールラベル
２′の先端に接着した両面接着テープにより、両
ロールラベル２，２′が相互に圧接されて接続さ
れる。そして手続き、ロールラベル２の接着部よ
り後方部分がカツタ３６によつてその接着部から
切離される。

上記ロールラベル接続装置Ａの圧接部材２６，
２６′が離隔されると、上記供給ローラ２７はフ
イードローラ９に同期して運転が開始され、これ
により新たなロールラベル２′がフイードローラ
９に供給されるようになる。そしてこの運転再開
時には、上記アキユーム装置６内に上述した通常
運転時における最大貯留量と最少貯留量との間で
ロールラベル２′が貯留されるようになつており、
万一それ以外の範囲となつている場合には、上述
したようにしてその貯留量が適正値に修正され
る。

さらに、ロールラベル２′の供給が開始される
とシリンダ２５によつてプツシユローラ３がブレ
ーキローラ４から離隔して元の位置に復帰され、
上記カツタ３６によつて切断されたロールラベル
２の後方部分およびリール１が取り除かれるとと
もに、上記ブレーキローラ４に対する制動も解除
される。

この後、従来と同様にロールラベル２と２′と
の接続部分が貼着された容器１４は正規の搬送ラ
インから排除されるようになり、また、空になつ
たリール１側に新たなリールが装填され、そのリ
ールからのラベルの先端が一対の圧接部材２６，
２６′のうち、上述したのとは異なる圧接部材２
６にセツトされる。そしてリール１′側のロール
ラベル２′の残量が少なくなると、再び上述と同
様な作動が行なわれるようになる。

なお、図において、３３′はセンサ、３６′はカ
ツタである。また、上記実施例においては案内部
材として案内ローラ２９を用いているがこれは固
定されていてもよく、また上記実施例ではロール
ラベル２，２′のＵ字形のループを水平面内に形
成するようにしているが、重力を利用して鉛直面
内に形成するようにしてもよい。さらに、ロール
ラベルの接続の際にラベル貼着装置Ｂの運転速度
を低速として、そのラベル貼着装置Ｂによつて消
費される単位時間当りのロールラベルの消費量を
少なくし、ロールラベルの接続後に再び元の運転
速度に復帰させるようにすることもできる。

「考案の効果」 以上のように、本考案によれば、ラベル貼着装
置の運転を継続したままロールラベルを接続する
ことが可能となるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す平面図である。 ２，２′……ロールラベル、６……アキユーム
装置、２７……供給ローラ、２９……案内ローラ
（案内部材）、Ａ……ロールラベル接続装置、Ｂ…
…ラベル貼着装置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ロールラベルを所要の長さに切断して容器に貼
   着するラベル貼着装置と、このラベル貼着装置へ
   供給するロールラベルの後端部に新しいロールラ
   ベルの先端部を接続するロールラベル接続装置と
   の間においてロールラベルを貯留し、上記ロール
   ラベル接続装置によつてロールラベルを接続する
   際にその貯留したロールラベルを上記ラベル貼着
   装置へ供給するようにしたロールラベルのアキユ
   ーム装置であつて、 このアキユーム装置は、上記ロールラベル接続
   装置側に配設した上流側の供給ローラと、上記ラ
   ベル貼着装置側に配設した下流側の案内部材とを
   備えており、上記ロールラベルは、上記供給ロー
   ラと案内部材との間に概略Ｕ字形にたるませた状
   態に掛渡してあり、さらに上記アキユーム装置
   は、上記ラベル貼着装置とは別個に上記供給ロー
   ラの回転速度を制御し、上記供給ローラと案内部
   材との間に掛渡されたロールラベルのたるみ量を
   調整するモータを備えていることを特徴とするロ
   ールラベルのアキユーム装置。