JP3581039B2 - ラインサーマルヘッド印字方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱時剥離型熱転写リボンテープを、印字対象シートの移送速度に追従させて送って印字を行う、同期型のラインサーマルヘッド印字方法、特に、リボンテープの送り出しと巻き取りに改良を加えたラインサーマルヘッド印字方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、包装物に対しては製造年月日、賞味期限、製造連番など印字対象物毎に異なる文字や記号を表示することが多い。このような場合、熱時剥離型熱転写リボンテープを包装用フィルムなどの印字対象シートの移送速度に追従させて送って、ラインサーマルヘッド(コーナエッジ型とか端面型と呼ばれるもの)に通電して印字することが行われる。
【0003】
熱時剥離型熱転写リボンテープを用いてラインサーマルヘッドにより、高速で移送されている印字対象シートに印字を行う場合、印字対象シートの印字箇所が来たときに、リボンテープを印字対象シートの速度に同期させて巻き上げ移送する必要がある。印字スタート時に、リボンテープを印字対象シートの速度に同期させて巻き上げて移送するには、立ち上がり時間が必要である。
【0004】
この立ち上がり時間のため、リボンテープの巻き上げのスタートにはどうしても遅れが発生する。リボンテープの巻き上げのスタート遅れがあるにも拘わらず、印字開始とともにリボンテープは、印字対象シートと接触されて送り出されるので、印字開始直後の印字初期段階ではヘッド先端のリボンテープ剥離部分に弛みが生じ、印字の頭の部分に印字されない、または熱時剥離がうまく行われず印字不良となっている箇所が生ずるという問題があった。この問題は、10インチ/秒以上の高速度で搬送されている印字対象シートに対して印字を行う場合に生ずることが判明した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前項で説明したように、熱時剥離型熱転写リボンテープを使い、ラインサーマルヘッドに通電して印字を行うようにした従来の印字方法においては、印字スタート時に、所定品質の印字が行われないという問題を生ずる事があった。
【0006】
本発明は印字開始直後から熱時剥離型熱転写リボンテープを印字対象シートの移送速度に同期させて送ることができるようにして高品質な印字を得ることができるラインサーマルヘッドによる印字方法を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、移送中の印字対象シートに同期した速度で熱時剥離型熱転写リボンテープの必要量をステッピングモ−タを使用して送り出すとともに印字後の前記熱時剥離型熱転写リボンテープを巻き取るようにしたラインサーマルヘッド印字方法であって、前記巻き取りは、前記ステッピングモ−タがどちらに回転しても常にリボンテープに張力を伝えられるようにリボンテープ巻き取り軸に接続され一方は前記ステッピングモータの巻き取り方向の回転駆動力を伝達し他方は巻き戻し方向の駆動力を伝達するワンウエイクラッチギァ2個を使用した機構を用いて前記移送中の印字対象シートの速度以上で回転している動力によりフリクションクラッチを介して行い、前記リボンテ−プの送り出しと巻き取りは、ともに軸駆動で行なうようにしたラインサーマルヘッド印字方法を提供する。
【0008】
以上の印字方法を採用することにより、リボンテープの巻き取りは、ステッピングモ−タがどちらに回転しても常にリボンテ−プに張力を伝えられるようにリボンテープ巻き取り軸に接続され一方は前記ステッピングモータの巻き取り方向の回転駆動力を伝達し他方は巻き戻し方向の駆動力を伝達するワンウエイクラッチギァ2個を使用した機構を用いて移送中の印字対象シートの速度以上で回転している動力によりフリクションクラッチを介してリボンテープを引っ張って行っているので、リボンテープには常にテンションが作用して、ヘッド先端のリボンテープ剥離部分に弛みが生ずることはなく、リボンテープは常に熱時剥離が良好に行われる状態で巻き上げられる。
【0009】
このように、リボンテープの巻き取り側では移送中のシートの速度以上でリボンテープを引っ張ろうとするが、リボンテープ送り出し側に用いられているステッピングモータのトルクが効いているため、リボンテープはステッピングモータ使用の駆動装置が送り出す速度以上で送り出されることはない。
【0010】
また、本発明の印字方法においては、リボンテープの送り出しと巻き取りを共に軸駆動で行うのでリボンテープインク面を傷めつけることがない。
本発明の印字方法において、リボンテープの移動量をロータリエンコーダで検知するようにすれば、リボンテープインク面を傷めつけないので好ましい。
【0011】
こうして 本発明の印字方法によれば、従来問題を生じていた10インチ/秒以上の高速で移送中の印字対象シートに対しても鮮明で高品質な印字を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による印字方法を図示した実施形態により具体的に説明する。
図1は本発明の印字方法を実施するための印字装置の一例を示している。図1において、2は印字対象シートで図の矢印方向に移送されている。4は熱転写リボンテープで、リボンテープ原反軸6から送り出されてリボンテープ巻き取り軸8に巻き上げられ、その途中で印字対象シート2の上方に配置される。リボンテープ巻き取り軸8は、後記する動力伝達機構からフリクションクラッチを介したフリクション伝達で動力が伝えられて回転する。
【0013】
10はラインサーマルヘッド、12は板又はローラから成るプラテンユニットで、ラインサーマルヘッド10の下方に配置され、印字対象シート2と熱転写リボンテープ4は、ラインサーマルヘッド10とプラテンユニット12によって挟まれ印字対象シート2上に印字が行われる。13は印字対象シート2の搬送速度を検出するためのシート速度検出エンコーダである。
【0014】
14はロータリエンコーダ周速リング兼ガイドローラで、リボンテープの送り速度を検知するとともにリボンテープの送りを案内する。16はリボンテープの送りを案内するガイドローラである。18はステッピングモータで、リボンテープ原反軸6を回転させて印字に必要な量のリボンテープを送り出す。
【0015】
ステッピングモータ18の駆動力は、ベルト20、伝達ローラ22、及びワンウエイクラッチギァ24を介してリボンテープ巻き取り軸8に伝達されてリボンテープ巻き取り軸8を駆動回転するようになっている。
【0016】
このベルト20、伝達ローラ22、及びワンウエイクラッチギァ24からなる動力伝達機構は、ステッピングモータ18がどちら側に回転しても常に巻き取り方向になるようリボンテープ巻き取り軸8に回転を伝えてリボンテープ4の弛みを取り除くように構成している。
【0017】
また、ステッピングモータ18からリボンテープ巻き取り軸8への駆動力の伝達比は、リボンテープ巻き取り軸8の径が変化して行っても常にリボンテープ4に引っ張り力が作用する比率に設定する。
【0018】
以上の構成を持つ印字装置において、リボンテープ原反軸6をステッピングモータ18で駆動して印字対象シート2と等速でリボンテープを送り出すとともに、リボンテープ巻き取り軸8を滑りクラッチを介し、印字対象シート2の移送速度以上で回転している動力によりフリクションクラッチを介してリボンテープを巻き取っている。
【0019】
従って、リボンテープ4には常にテンションが作用していて、ラインサーマルヘッド10の先端のリボンテープ剥離部分には弛みが生ずることがないので、リボンテープ4は常に熱時剥離が良好な状態でリボンテープ巻き取り軸8に巻き上げることができる。こうして熱時剥離型リボンテープを使って鮮明な印字を行うことができる。
【0020】
前記したようにリボンテープにはリボンテープ巻き取り軸8の方向に引っ張り出そうとする力が働いているが、リボンテープ4にはステッピングモータ18のトルクが効いているので、ステッピングモータ使用の駆動装置が送り出す速度以上でリボンテープ4が必要量以上送り出されることはない。
【0021】
また、リボンテープ4を静止しておきたいときも、ステッピングモータ18を使用していることにより静止トルクが得られ、リボンテープ4が印字対象シート2との接触抵抗や静電気の力に打ち勝って引っ張り出されることはない。
【0022】
また、図示した装置ではリボンテープの移動量をロータリエンコーダ周速リング兼ガイドローラ14を介して監視しているので、リボンテープ4が印字対象シート2の速度に追従する過程での加速、減速時間に送られたリボンテープは、ステッピングモータ18を逆回転させるだけで原反軸6に巻き戻すことができ、これによってリボンテープ4の消費を節約可能である。
【0023】
更に、本装置ではリボンテープ4の送り出し、巻き取りは共に軸駆動なので、インク面を外巻きとしたリボンテープにおいても、走行経路上でリボンテープのインク面に負担をかけて傷つけることがない。また、駆動ローラによる圧接送り機構もないので、送りローラの汚れ、付着物の落下なども大幅に減少し、良好な印字品質を保つことができる。
【0024】
また、リボンテープの送り速度が毎秒10インチ以下の領域では、この軸駆動の方式における送りと巻き取りの関係を逆にして、巻き取り軸の方を駆動するやり方にしてもインク面に負担をかけることがないので、良好な印字品質を保つことができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明の印字方法においては、印字対象シートの移送速度に同期した速度でリボンテープの必要量をステッピングモータを使用して送り出すとともに印字後の前記熱時剥離型熱転写リボンテープを巻き取るようにしたラインサーマルヘッド印字方法であって、前記巻き取りは、前記ステッピングモ−タがどちらに回転しても常にリボンテープに張力を伝えられるようにリボンテープ巻き取り軸に接続され一方は前記ステッピングモータの巻き取り方向の回転駆動力を伝達し他方は巻き戻し方向の駆動力を伝達するワンウエイクラッチギァ2個を使用した機構を用いて前記移送中の印字対象シートの速度以上で回転している動力によりフリクションクラッチを介して行い、リボンテープの送り出しと巻取りは、ともに軸駆動で行なっており、リボンテープは印字対象シートの速度以上の駆動力でフリクションクラッチを介して引っ張られていてヘッド先端のリボンテープ剥離部分に弛みが生ずることはないので、リボンテープは常に熱時剥離が良好に行われる。
【0028】
こうして 本発明の印字方法によれば、従来問題を生じていた10インチ/秒以上の高速で移送中の印字対象シートに対しても鮮明で高品質な印字を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印字方法を実施する印字装置の構成例を説明するための機器構成図。
【符号の説明】
2 印字対象シート
4 熱転写リボンテープ
6 リボンテープ原反軸
8 リボンテープ巻き取り軸
10 ラインサーマルヘッド
12 プラテンユニット
13 シート速度検出エンコーダ
14 ロータリエンコーダ兼ガイドローラ
16 ガイドローラ
18 ステッピングモータ
20 ベルト
22 伝達ローラ
24 ワンウエイクラッチギァ
Claims (2)
- 移送中の印字対象シートに同期した速度で熱時剥離型熱転写リボンテープの必要量をステッピングモ−タを使用して送り出すとともに印字後の前記熱時剥離型熱転写リボンテープを巻き取るようにしたラインサーマルヘッド印字方法であって、前記巻き取りは、前記ステッピングモ−タがどちらに回転しても常にリボンテープに張力を伝えられるようにリボンテープ巻き取り軸に接続され一方は前記ステッピングモータの巻き取り方向の回転駆動力を伝達し他方は巻き戻し方向の回転駆動力を伝達するワンウエイクラッチギァ2個を使用した機構を用いて前記移送中の印字対象シートの速度以上で回転している動力によりフリクションクラッチを介して行い、前記リボンテ−プの送り出しと巻き取りは、ともに軸駆動で行なうことを特徴とするラインサーマルヘッド印字方法。
- 前記リボンテープの移動量をロータリエンコーダで検知することを特徴とする請求項1に記載のラインサーマルヘッド印字方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP4657499A JP3581039B2 (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | ラインサーマルヘッド印字方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4657499A JP3581039B2 (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | ラインサーマルヘッド印字方法 |
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JP2000238396A JP2000238396A (ja) | 2000-09-05 |
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Family
ID=12751087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4657499A Expired - Lifetime JP3581039B2 (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | ラインサーマルヘッド印字方法 |
Country Status (1)
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-
1999
- 1999-02-24 JP JP4657499A patent/JP3581039B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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