JP3917169B1 - キッチンキャビネット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シンク3と、シンク3の前方に収納部Sを有する引出し5を備えたキッチンキャビネットであって、引出し5は、キャビネット本体に対して前後移動可能に支持されており、引出し5を開く方向へ付勢するバネ19と、引出しを奥側へ押す毎にロック解除状態とロック状態とを切り替えるラッチ手段24と、引出しの移動時に制動力を与えるダンパー手段とからなる押出し機構10と、引出しの左右両側に固設されたラック33と、キャビネット本体の左右両側にラック33に噛み合って回転可能に設けられた歯車31,31と、左右の歯車31,31を連結する回転軸32とからなるリンク機構11とを備え、リンク機構11の回転軸32はシンク3の前方側に設けられている。
【選択図】図3
Description
また、特許文献2に開示されているように、引出しに付勢手段,ラッチ手段,ダンパー手段を備え、引出しを自動で送り出しできるように構成したものが存在する。
また、特許文献3に開示されているように、シンクの前に引出しを備えたキッチンキャビネットが存在する。
また、ラッチ手段により引出しを押すだけで開閉させることができ、操作が楽であり、しかも、引出しはダンパー手段によりゆっくり開閉するため、高級感があるキッチンキャビネットとなる。また、引出しの端側を押した場合でも、リンク機構により、引出しの左右両端の前後方向の位置を常に同じ位置に保ちながら前後に移動させるので、引出しが傾くことなくスムーズに前後方向に動き、引出しの開閉を確実に行なうことができるものとなる。
また、回転軸がシンクの前方側に設けられているため、デッドスペースを最小限に抑え、キャビネット全体としての収納空間を最大限に確保することができるものとなる。
図1は、キッチンキャビネットの斜視構成図であり、キッチンキャビネット1は、上面のカウンター2にシンク3が設けられており、カウンター2にはシンク3内に給水するための水栓4が設けられている。また、シンク3の前部には、前方側へ引出し可能に引出し5が設けられている。
このキッチンキャビネット1の縦断面側面構成図を図2に示し、さらに図3では、図2の要部拡大構成図を示す。
引出し5は、前面側に前板5aが設けられ、底板5bが、シンク3の底面3cの下方に背板1a側に延設されている。なお、収納部Sには、前板5aの裏面側に固設された図示しない包丁収納部材が配置されている。
この引出しの底板5bの下方側に、押出し機構10が背板1a側に延設されており、押出し機構10は、キッチンキャビネットの桟木1c上に固定されたものとなっている。
なお、この押出し機構10は、図5の平面概略構成図で示すように、キッチンキャビネットの左右の側板1b,1bの略中央部に前方側から後方側に延びて配設されたものである。
また、左右の側板1b,1bの内側に固定されて前後方向に延びるチャンネル状断面をなすレール受け6と、このレール受け6に戸車を介し前後方向にスライド移動できるレール7が引出し5の左右両側に設けられている。
即ち、このキッチンキャビネットの側板1b側に固定されたレール受け6,6と、引出し5の左右側に設けられたレール7,7により支持機構が構成されており、レール受け6に沿ってレール7が前後方向に移動することで、引出し5がキッチンキャビネットの本体から前後方向に移動されて開閉されるものである。
また、左右の側板1b,1bの内側に設けられた左右のリンク機構11,11により、引出し5の左右両端の前後方向の位置を常に同じ位置に保ちながら、引出し5が傾くことなく前後方向に移動されるように構成されており、横長の引出しの端側を手で押した場合にも、傾くことなく引出し5が前方側へゆっくりと引き出されてくるように構成されている。
また、中央の押出し機構10は、引出し5の底板5bの下方側に配置されて、底板5bで隠されるため、上方側から見た場合に押出し機構10は隠蔽されて、引出しの見栄えが良好なものであり、押出し機構10はシンク3の底面3cの下方のデッドスペース内に後方側へ延設させて、すっきりとした状態で配置されるものである。
また、ラック部材17と対向するスライド板13の左側上面には、バネ19が前後方向に配置され、このバネ19の後端側を連結固定するためのバネ取付部12aがスライド板13から垂下状に突出形成されている。
即ち、バネ19は引出し5が閉じられている時には伸長されて、常に引出し5を開く方向に付勢する付勢手段を構成するものである。
なお、引出し5は収納部Sの容積は比較的小さく、奥行き及び高さも比較的小さいものであるため、押出し機構10の付勢手段であるバネ19は比較的弱いものであっても、良好に引出し5を前方側へ自動的に開かせてゆくことができるものである。
また、前記ラッチ24と、このラッチ24が係合する係合孔14及び押し片15でラッチ手段が構成されている。
このようにラッチ手段により、閉まっている引出し5を押すとラッチ24が解除されて、バネ19とギヤダンパー25の作用により自然にゆっくりと引出し5が前方側へ移動して開かれ、再度、引出しを押し込むとラッチ24がロック状態となり、引出し5が閉まるものである。
この固定金具26の下端側には、略水平に内側へ突出して当接片26bが一体形成されており、また、固定金具26の前方側には、長方形状の係入孔26cが貫通形成されている。
また、上下回動板27には、水平回動軸29を介して左右方向に回動できる水平回動板30が取り付けられており、この水平回動板30の内側には、垂下状にレバー部30aが一体形成され、反対側には、前記係入孔26c内に係入可能に、くの字状に折り曲げた板バネ部30bが形成されている。
また、上下回動板27の内側には、垂下状に垂下支持部27bが形成されており、この垂下支持部27bの下端側に歯車31が回転可能に取り付けられており、右側のリンク機構11の歯車31と左側のリンク機構11の歯車31は回転軸32により連結されたものとなっている。
なお、この左右側のリンク機構11は、引出し5の底板5bの上方側に配置されており、左右のリンク機構11と中央の押出し機構10が干渉しないようにコンパクトに取り付け構成されている。
即ち、図21の説明図で示すように、回転軸32をシンク3の下方側へ設けることも考えられるが、この場合は、シンク3前方の引出し5の深さを増やし、引出し底板5bとシンクの底面3cとの間に空間を設けて、その空間に回転軸32を配置することとなる。しかしながら、この場合、図21の説明図で示すとおり、回転軸32の後方側の収納空間として利用できないデッドスペース35が大きくなってしまい、結果的にキャビネット全体としての収納空間を少なくしてしまうこととなる。従って、シンク3の前方側に回転軸32を設けることにより、デッドスペースを最小限に抑え、キャビネット全体としての収納空間を最大限に確保することができるものとなる。
1a 背板
1b 側板
1c 桟木
2 カウンター
3 シンク
3a シンクの前部
3c シンクの底面
5 引出し
5a 前板
5b 底板
6 レール受け
7 レール
10 押出し機構
11 リンク機構
12 引出し側部材
12a バネ取付部
13 スライド板
14 係合孔
15 押し片
16 戸車
17 ラック部材
17a ラックの歯
18 突起
19 バネ
20 本体側部材
21 固定板
21a レール部
22 戸車
23 バネ取付部
24 ラッチ
25 ギヤダンパー
26 固定金具
26a 固定片
26b 当接片
26c 係入孔
27 上下回動板
27a 垂下片
28 上下回動軸
29 水平回動軸
30 水平回動板
30a レバー部
30b 板バネ部
31 歯車
32 回転軸
33 ラック
S 収納部
Claims (2)
- キャビネット本体に設けられたシンクと、該シンクの前方に収納部を有する引出しと、
を備えたキッチンキャビネットであって、
前記引出しをキャビネット本体に対して前後移動可能に支持する支持機構と、
引出しを開く方向へ付勢する付勢手段と、引出しを奥側へ押す毎に引出しを開くことを許容するロック解除状態と引出しを開くことを規制するロック状態とを交互に切り替えるラッチ手段と、引出しが開閉移動する際に引出しに対して制動力を与えるダンパー手段と、からなる押出し機構と、
引出しの左右両側に固設され、引出しが閉じた状態で少なくとも一部がシンクの側方へ位置するラックと、キャビネット本体の左右両側に前記ラックに噛み合った状態で回転可能に支持された歯車と、前記左右両側の歯車を連結する回転軸と、からなるリンク機構と、
を備え、
該リンク機構の前記回転軸はシンクの前方側に設けられたことを特徴とするキッチンキャビネット。 - 前記押出し機構は、前記引出しの略中央位置でかつ引出しの底板の下方の桟に設けられ、該底板の下方からシンクの下方位置へ向かって延設されていることを特徴とする請求項1に記載のキッチンキャビネット。
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