JP2003144255A - キャビネット - Google Patents

キャビネット

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JP2003144255A
JP2003144255A JP2001349845A JP2001349845A JP2003144255A JP 2003144255 A JP2003144255 A JP 2003144255A JP 2001349845 A JP2001349845 A JP 2001349845A JP 2001349845 A JP2001349845 A JP 2001349845A JP 2003144255 A JP2003144255 A JP 2003144255A
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JP2001349845A
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Yoshifumi Shimahori
好文 嶌堀
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Hokoku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Hokoku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引き手やノブの不要な引き出し式キャビネッ
トを提供する。 【解決手段】 キャビネット1は、引き出し10の下面
よりも下方の本体2内に可撓性を有し張力に応じ伸縮す
る線条部材25を引き出し進退動と直交する水平方向に
張設し、引き出し10後方の下部中央には下方に突出し
線条部材25を引っ掛ける引っ掛け具15を設ける一
方、キャッチ本体21に受け座22を挿入するとロック
し再び押し込むと解除するロック機構20のキャッチ本
体21を本体3の内部前端側に受け座22を引き出し前
面ボード11の裏側にそれぞれ取着して構成する。線条
部材25は、ワイヤー26の両端にコイルスプリング2
7を連結して形成してもよく、また引っ掛け具は、前後
に間隔を隔てて対面する1対の構成となしてもよい。引
っ掛け具は、適宜の横幅を有する形態としてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャビネットの技
術に係わり、更に詳しくは、引き出し式キャビネットに
おいて引き出しの前面ボードに引き手やノブなどを不要
とする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のキャビネットは、筐体からなるキ
ャビネット本体と、この本体内部に取着された支持レー
ル上を前後に進退動可能に支持された一つまたは複数の
引き出しとを有し、引き出しの前面ボードにはそれぞれ
引き手が設けられ、この引き手に手を掛けて引き出しを
引き出して収納物の出し入れを行う形態を採っている。
この種のキャビネットには、引き出しと本体との間に引
き出しの飛び出し防止用手動解除式ロック機構が介在し
引き出しの前面ボード内の狭い空間内に引き手と前記ロ
ック機構とを機械的に連結するリンク機構が内蔵されて
いるものもある。
【0003】或いは、キャビネット本体内部の奥寄りの
引き出し両脇に、引き出し支持レールに沿って引き出し
を前方付勢する1対のスプリングを備え、且つ引き出し
の前面ボード中央には前面ボードから突出するプッシュ
ノブを設けるとともに、引き出し両側の引き出しとキャ
ビネット本体との間にはそれぞれラッチ式ロック機構を
介在させ、引き出しの押し込み行程端にて左右2個のラ
ッチ式ロック機構が引き出しをロックするとともに、そ
の状態においてプッシュ機構を押すとロックが解除さ
れ、スプリングの前方付勢力で引き出しを前方に押し出
される方式のプッシュロック式キャビネットも知られて
いる。
【0004】上記の従来のキャビネットにおいては、引
き出し前面ボードに引き手やプッシュノブが突出形成さ
れ、見栄えが悪いとかノブに衣服が引っ掛かるとか引き
手などの凹凸部に埃や手垢が付着して清掃が大変などと
いった問題がある。
【0005】そして、引き手とロック機構が連動するキ
ャビネットにおいては、引き出しのロック機構を解除さ
せる機構、つまり引き出しの前面ボードの狭い内部空間
に介在するリンク機構の製作とその取付と調整に多くの
費用と時間がかかっている。
【0006】一方、プッシュロック式キャビネットにお
いては、引き出しに収納物が満杯の際にもその重量に打
ち勝って引き出しを押し出す必要性から前方付勢スプリ
ングのバネ常数を大きくする必要があるが、バネ常数を
大きくすると収納物が少ないときに引き出しが勢いよく
飛び出して危険であり、前進行程端で衝撃的にストッパ
に衝突して騒音を発するという不具合がある。
【0007】また、引き出し側スライドレールと本体側
支持レールとの間のガタツキや収納物の左右の重さのア
ンバランスなどにより、引き出しを正面から均等に負荷
が作用するように押さないと引き出しが偏芯して動きが
拘束されたり、ラッチ式ロック機構が片方しか作動しな
いとか解除しないことがある。ロック機構が片方しか作
動しないときに両方を作動させるため再び押し込むと、
今度は作動しているロックが解除され引き出しが飛び出
してくるといった不具合がある。従って従来のプッシュ
ロック式キャビネットにおいては、正確に引き出しの前
面ボード中心位置を押すようにするため前面ボード中央
にプッシュノブを設けこのプッシュノブを中心方向に向
けて正しく押すこと、および左右の前方付勢スプリング
の正確な調整が不可欠な要件となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の状況に鑑み本発
明が解決しようとするところは、引き出し式のキャビネ
ットにおいて、引き出し前面ボードには引き手やプッシ
ュノブなどを備えず、低コストの単純な機構を用いて引
き出しの前面ボードの任意の部分を単純に押すだけの操
作で偏芯して押してもラッチ式ロック機構の作動と解除
が確実に行え、引き出しの退動行程の途中から奧の方で
は引き出しに左右均等の付勢力が作用し、支持レール上
での偏芯が起こらず動きが拘束されず、且つロックが解
除されると引き出しが自然に前方に押し出される機構を
有するキャビネットを提供することにあり、もう一つの
課題は、前記により引き出しの前面ボードに凹凸のない
スッキリした形態のキャビネットを提供すること、更に
別の課題は、引き出しが前方に押し出された際に進出行
程端で衝撃的衝突が生じないキャビネットを提供する点
にある。
【0009】なお、本発明に関係する引き出し式キャビ
ネットとは、ファイルに綴った書類を立てて引き出し式
収納部に収納するキャビネット、或いは図面等の用紙類
を水平にして引き出し式収納部に収納する浅く広い面積
のキャビネットなど、収納部が引き出し形式をなすキャ
ビネットが対象であり、単独型または多段型或いは事務
机などに組み付けられた形式など様々な形態を含む。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の課題解決のため、
本発明では、筐体からなるキャビネット本体と、該本体
内部に取着された支持レール上を前後に進退動可能に支
持された少なくとも一つ以上の引き出しとを有してなる
キャビネットにおいて、前記キャビネット本体内側に
は、前記引き出し下面よりも下方側位置に可撓性を有し
且つ張力に応じて伸縮する線条部材を前記支持レールと
直交する水平方向に張設するとともに、前記引き出しの
下部中央には、下方に向けて突出し、引き出しの退動行
程途中で前記線条部材を引っ掛ける引っ掛け具を取着す
る一方、前記キャビネット本体と引き出しとの間には、
引き出しを退動行程端近傍位置に押し込んだ際に引き出
しがキャビネット本体側にロック保持されつぎに引き出
しを押し込むとロックが解除されるロック機構を介在さ
せる。
【0011】前記ロック機構は、キャッチ本体と受け座
との一対の部材からなり、受け座をキャッチ本体に押し
込むとキャッチ本体が受け座をロック保持しつぎに押し
込むとロックが解除する形式のラッチ式ロック機構にす
ると都合がよい。その場合、前記引き出しの退動行程端
近傍位置にて前記ラッチ式ロック機構の両部材が係合す
る関係が成立する適宜の位置にて、両部材の一方を前記
キャビネット本体内部に他方を前記引き出しにそれぞれ
取着すればよい。
【0012】前記構成により、引き出し前面ボードには
引き手等の付帯物を設けずスッキリした形態にする事が
でき、且つ引き出しには退動行程の途中から奧の方では
引き出しに左右均等の前方付勢力が作用するため、レー
ル上を移動する際に偏芯が起こらず前面ボードの任意の
場所を押してスムーズに引き出しを押し込み可能で、引
き出しのラッチ式ロック機構の作動と解除は引き出しの
前面ボードの任意の箇所を多少偏芯しても僅かに押すだ
けの操作ででき、ロックが解除されると引き出しはスム
ーズに前方に押し出される。
【0013】一方、引っ掛け具は、引き出し下部中央に
前後方向に適宜の間隔を隔てて互いに対面して取着され
た退動用と進出用の1対の引っ掛け具とし、この各々の
引っ掛け具が引き出しの進退動双方の行程途中で前記線
条部材を引っ掛ける形態にする。これにより進出端にお
いても引き出しの衝撃的衝突が避けられる。
【0014】また引っ掛け具の引っ掛け部は、上記いず
れの場合も引き出し下部中央から左右均等に適宜の横幅
を有する形態にしてもよい。これにより線条部材の付勢
力を大きくさせ引き出しの偏芯を押さえて安定させるこ
とができる。
【0015】線条部材は、可撓性を有し且つ張力に応じ
て左右均等に伸縮するものであればよく、具体的には、
非伸縮性の可撓線条の両端に同一特性のコイルスプリン
グの一端をそれぞれ連結して形成された線条、またはコ
イルスプリングの両端に同一長さの非伸縮性の可撓線条
の一端をそれぞれ連結して形成された線条、或いは1条
のコイルスプリングなどいずれもの形態をとってもよ
い。
【0016】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施の形態を添付
図面に基づき更に詳細に説明するが、本発明は添付の図
面に限定されるものではなく様々な形態を含むものであ
る。本発明は、引き出しが一つのものから多段のもの、
独立型のものから机などに組み込まれたもの、深いもの
や浅く広いものと様々なキャビネットに適用ができる
が、その一例として、3段式独立キャビネットの外観を
引き出しの一つが押し出された状態で図1に斜視図で示
す。そして、本発明に係るキャビネットの引き出し部分
1個の詳細構造を図2から図5に示し、図2は引き出し
が中間位置まで押し出された状態、図3は引き出しが退
動端まで押し込まれた状態、図4,図5は図2,図3の
底面をそれぞれ示している。
【0017】図において、キャビネット1は、筐体から
なるキャビネット本体2と、本体2内部に取着された個
別の支持レール4,4上を前後に進退動可能に支持され
た3段の引き出し10とを有してなる。そして、キャビ
ネット本体2の両側壁3,3の内側には、引き出し10
の底板14下面よりも下方側位置に可撓性を有し且つ張
力に応じて伸縮する線条部材25を支持レール4と直交
する水平方向に張設するとともに、前記引き出し10の
底板14の下面中央後端近傍には、下方に向けて突出
し、引き出しの退動行程途中で線条部材25を引っ掛け
る引っ掛け具15を取着している。更に、キャッチ本体
21とその受け座22との一対の部材からなるラッチ式
ロック機構20を、引き出し10が退動行程端近傍に位
置した際にラッチ式ロック機構の前記両部材が係合する
ように、キャッチ本体21をキャビネット本体2の内部
前端近傍の中央に受け座22を引き出し10の前面ボー
ド11の裏側中央にそれぞれ取り付けている。
【0018】つぎに前記構成からなるキャビネットの詳
細構造を各構成要素ごとに以下に順次説明する。まず、
キャビネット本体2は、スチール鋼板など薄い金属板な
どで成形され前面に開口を有する直方体の筐体からな
り、その両側壁3,3の内側には、本体2内に収納した
引き出し10を進退動可能に可動的に支持する水平の支
持レール4,4がそれぞれ取り付けられている。多段式
引き出しではこの支持レール4,4は引き出しの高さに
合う間隔で段数と同数対が設けられる。そしてこの支持
レール4は様々な形態が知られ、その共通する基本的形
態は、引き出し10の両側板12,12に形成したスラ
イドレール13を係合させて引き出しの円滑な進退動を
可能に支持する形状とすることであり、添付図のキャビ
ネットの場合詳細は省略するが、支持レール4,4は互
いに内方が開口する断面略コの字状の平行溝を形成して
なる。なお支持レール4,4それぞれの平行溝の前端近
傍下方には樹脂製など摩擦係数が少なく且つ耐摩耗性に
優れた材質で形成したローラー5,5が回転可能に取着
されている。このローラー5は、固定摺動部材に代える
ことも可能である。
【0019】また本体2は、剛性と強度を保つため、前
方開口端の周囲をそれぞれ開口内方に折り曲げ断面が矩
形の縁取り補強8を形成するとともに、筐体内壁部には
各引き出し10の底板14近傍の位置に水平骨6、6お
よびこの水平骨に直交する垂直骨7などを固着してい
る。
【0020】つぎに引き出し10は、本体2と同様スチ
ール鋼板など薄い金属板などで成形され、垂直な前面ボ
ード11と側板12,12と後板、および水平の底板1
4とで矩形の収納部を形成するとともに、側板12,1
2の外側面にはそのほぼ全長に亘り前後方向に水平なス
ライドレール13,13を取着してなる。スライドレー
ル13,13については、種々の形態が知られ適宜の形
状でよく、図示のキャビネットでは詳細構造は図示を省
略するが、互いに外方が開口する断面略コの字状の上下
端面が平行の部材で、その先端には前記本体2の支持レ
ール4の平行溝に係合する1対の摺動部材13a,13
bが上下に突出して取着されている。この摺動部材13
a,13bは樹脂製など摩擦係数が少なく且つ耐摩耗性
に優れた材質で形成され、図示のように固定部材とする
ほかローラーを回転可能に取着する形態に代えてもよ
い。
【0021】つぎにラッチ式ロック機構20について
は、詳細構造の図示は省略するが、キャッチ本体21と
受け座22との一対の部材からなりキャッチ本体21に
受け座22を押し込むとロックされ再び押し込むとロッ
クが解除される機能を有する。この機能を有するロック
装置は様々な形のものが市販されており、図の場合スガ
ツネ工業株式会社製オープンキャッチのB−OCSを用
いた例を示している。
【0022】このキャッチ本体21とその受け座22
は、一方を本体2側に他方を引き出し10側に取り付
け、その取り付け位置としては、引き出し10が退動行
程端近傍位置に押し込まれた際に両部材21,22が係
合する関係が成立する位置とする。添付図の実施例で
は、キャッチ受け座22は、引き出し10の前面ボード
11裏面のほぼ中央下端に、そしてキャッチ本体21
は、本体2の側壁3,3の内側で且つ引き出し底板14
の近傍位置に設けられた本体補強用の水平骨6,6の前
端を連結する部材のほぼ中央位置にそれぞれ取付ネジ2
1a,22aで取り付け、これによって引き出し10が
退動行程端に押し込まれた際に両部材21,22は互い
に係合する。
【0023】つぎに線条部材25は、可撓性のあるワイ
ヤー26の両端にそれぞれ同じ特性(バネ常数)のコイ
ルスプリング27,27の一端を連結した構成であり、
その全長はキャビネットの引き出し10の横幅と同等か
それよりも短くしてある。
【0024】そして線条部材25を引き延ばすようにし
て適宜の初期張力を作用させた状態でキャビネット本体
の側壁内側(図示の場合は側壁3,3に固着した垂直骨
7,7)にコイルスプリング27,27の他端つまり線
条部材25の両端25a,25aをフックまたはネジな
ど適宜の係止具(図示しない)で係止し、支持レール
4,4と直交する水平方向に張設している。なお線条部
材25を張設する高さは、図示のとおり引き出し10の
底板14の下面よりも若干下方であり、前後方向の位置
は本体2の前後方向の中心近傍である。
【0025】線条部材は、可撓性を有し且つ張力に応じ
て左右均等に伸縮するものであればよく、上記説明のよ
うにワイヤー両端に同一特性のコイルスプリングの一端
をそれぞれ連結して形成された線条部材25のほかに、
図8(a)に示すようにコイルスプリング30aの両端
に同一長さのワイヤー30b,30bの一端をそれぞれ
連結しその他端に係止部30c,30cを形成してなる
線条部材30、或いは図8(b)に示すように1条のコ
イルスプリング31aの両端に係止部31b,31bを
形成してなる線条部材31などいずれもの形態をとって
もよい。その理由は、引っ掛け具から線条部材端末の両
係止端までの距離(長さ)は引き出し10の進退動に伴
って変化するが、引き出しの中心にある引っ掛け具を支
点とする線条部材の左右の長さは幾何学的に同一となる
ため、左右の線条部材の特性つまりバネ常数が同じであ
れば、左右の線条部材に発生する張力は同じになり、引
き出しに対し左右均等の付勢力を作用させることができ
るためである。なお、ワイヤー26,30bについて
は、可撓性があり引っ掛け具で曲折しても永久変形が起
こりにくく、引っ張り強度と耐摩耗性に優れた非伸縮性
の材質が好ましく、例えばピアノ線または細いピアノ線
を撚ってロープ状にしたものを用いるが、チェーン或い
は合成繊維の撚糸ロープなどを用いてもよい。
【0026】つぎに引っ掛け具15は、引き出し10の
底板14の下面後端の中央に、下方に向けて突出した形
態で取り付けられている。この引っ掛け具15は、下方
端を後方にやや傾けてあり、引き出し10が後方に向け
て退動する際に、その下方に突出した端部で線条部材2
5を確実に引っ掛けることが可能な形状にしている。引
っ掛け部材15の形状は以上の説明の形状に限定せず、
例えば後方に向け開口する溝状の凹部を有する形状であ
ってもよい。
【0027】引っ掛け具15の目的は、引き出し10の
退動行程途中に線条部材25と出合った位置でこれを確
実に引っ掛けることと、引き出し10がその位置から奧
の方の行程を進退動する際に線条部材25を伸縮させ、
それによって発生する線条部材の張力を引き出し10に
伝達して進出方向の付勢力を与えることであり、その目
的に対応可能な構造と強度を有するものであればよい。
図示は省略するが、引っ掛け具の両横端部は鋭角の角が
ないように丸みをもった形状にし、線条部材の損傷や摩
耗が軽減されるように工夫している。
【0028】つぎに上記構成からなるキャビネット1の
作用を説明する。キャビネット1の引き出し10は、本
体2内に挿入された状態では、引き出し10の両側に取
着形成されたスライドレール13,13が本体2の内側
に取着された支持レール4,4の平行溝内に装着され、
その溝と契合するスライドレール13,13先端上下の
摺動部材13a,13b、および支持レール4,4の前
端近傍に装着されたローラー5,5とにより上下と左右
方向は拘束され且つ前後方向は移動可能に支持され、こ
れにより引き出し10は図示しない進退動行程端の各ス
トッパ間を円滑に進退動可能となっている。
【0029】そして、引き出し10を図2,図4に示さ
れた位置よりも退動方向つまり奧側に押すと引っ掛け具
15が線条部材25に当接し、更に押し込むと線条部材
25が引っ掛け具で押され引き伸ばされてヘの字状に曲
折され、この作用でスプリング27の張力が引っ掛け具
15を介して引き出し10を進出方向に付勢することに
なる。引っ掛け具15は引き出し10の中心に設けら
れ、且つ線条部材25両端のコイルスプリング27は同
一の特性(バネ常数)を有するため、線条部材25の付
勢力は幾何学的に引っ掛け具15を支点に左右均等に作
用し、引き出し10に対しては進出方向付勢力と同時に
左右に均等の水平力を作用させる。そのため引き出し1
0は左右に偏芯せず中心線に沿って安定した状態で押し
込まれる。
【0030】そして、上記のように引き出し10には偏
芯や傾きが無いため、引き出し10を図3,図5に示さ
れた位置まで押し込むとラッチ式ロック機構20のキャ
ッチ本体21にキャッチ受け座22が押し込まれ、ロッ
クされる。なお、線条部材25が引っ掛け具に付勢力を
作用させているときには両部材の当接部に働く摩擦力で
左右にずれることが無く、引き出しが蛇行しないよう安
定させる作用がある。
【0031】つぎに引き出し10を引き出す(付勢力で
押し出させる)際は、引き出しの前面ボード11に手を
当てて押し込むと、引き出し10には線条部材25によ
り左右方向にも均等な付勢力が作用し偏芯を妨げる作用
があるので、押す場所が多少偏芯していても引き出しは
傾かずに押し込まれてラッチ式ロック機構20が解除さ
れ、線条部材25の付勢力で引き出し10は図2,図4
に示す位置の近傍まで押し出される。そして引き出し1
0を更に引き出したいときは、前面ボード11に手を掛
け手前に引けばよい。
【0032】つぎに本発明の請求項3に記載のキャビネ
ットの実施例を図6,図7に基づいて説明する。図6,
図7の実施例は、前記図2から図5の実施例の説明にお
いて、片効きの引っ掛け具15の代わりに互いに適宜の
距離を隔てて対面する退動側引っ掛け具16と進出側引
っ掛け具17の1対の引っ掛け具を設けたことと、それ
に伴い線条部材25の取り付け位置を本体2のやや前方
寄りつまり前記引っ掛け具16,17の間隔とほぼ同じ
距離だけ前方寄りに張設したこと、その2点が異なるの
みである。そして上記以外の構成部材つまり、本体2、
本体2に取着した支持レール4、引き出し10、引き出
し10に取着したスライドレール13、ラッチ式ロック
機構(一部図示しないが退動側引っ掛け具16との干渉
を避けた位置に取り付ける)、および引き出し10の進
退動行程端のストッパ(図示しない)などについては、
その構造と取り付け位置や装着関係は前記実施例とほぼ
同一であり、図2から図5に示す部材と同一の部材につ
いては同一の符号で示している。
【0033】前記の図6,図7の実施例においては、引
き出し10の底板14の下面中央の後端近傍に、底板1
4から下方に向けて突出しその前端に線条部材を引っ掛
ける凹部17aを形成した進出側引っ掛け具17を取着
する一方、進出側引っ掛け具17から若干距離を隔てた
前方位置に、底板14から下方に向けて突出しその後端
に線条部材を引っ掛ける凹部16aを形成した退動側引
っ掛け具16を取着している。そして、線条部材25
は、本体2の前後方向の中間よりやや前方寄りの位置に
支持レール4と直交方向に水平に張設している。この線
条部材25は、前記の例と同様、初期張力を作用させそ
の両端係止部25a,25aを水平骨6に固着した係止
部材28,28にフックまたはネジなどの適宜の係止具
でそれぞれ係止され且つ引き出し10の底板14下面よ
りも若干下方に位置している。
【0034】なお、進出側引っ掛け具17の下面には、
図示の如く後端側が上方に向く斜面をなす傾斜部17b
が形成されている。
【0035】つぎにこの図6,図7の実施例の作用を説
明する。引き出し10の押し込み時は、引き出しの退動
行程途中で退動側引っ掛け具16の凹部16aに線条部
材25が引っ掛かり、引っ掛け具16が線条部材25を
押しながら図7の位置まで押し込むと、引き出し10の
中央に取り付けられたラッチ式ロック機構(図示しな
い)がロックされ引き出しは保持される。そして、引き
出し10を引き出す(押し出す)際は、再び引き出し1
0の前面ボードを押すとラッチ式ロック機構のロックが
解除され、引き出し10は線条部材25の進出方向付勢
力で図6に示す位置の近傍まで押し出される。ここまで
の行程は前記図2から図5までの実施例の説明と同様で
ある。
【0036】引き出し10の収納物が少ない場合、引き
出しが軽いにも拘わらず線条部材25の進出方向付勢力
は引き出しの位置のみによって決まる力が作用するた
め、引き出し10が慣性で図6に示す位置の近傍で停止
せず更に進出する。このときは進出側引っ掛け具17の
凹部17aに線条部材25が引っ掛かり、今度は線条部
材25を前方に向けてヘの字状に曲折させつつ引き出し
10は前方へ進む。それにより線条部材が引き延ばされ
進出側引っ掛け具17に退動方向付勢力を作用させる事
になり、この付勢力が引き出し10に対し制動力として
作用し慣性による進出動を押さえる。つまり引き出し1
0が進出側のストッパ(図示しない)に衝撃的に衝突す
る事が回避または緩和される。
【0037】なお、上記実施例においては退動側引っ掛
け具16と進出側引っ掛け具17とはそれぞれ独立形に
しているが、この両者を一体形成してもよいし、また両
者間にスライド調整機構を介在させ互いの間隔を可調整
にしてもよい。
【0038】また、進出側引っ掛け具17の下面後方に
形成した傾斜部17bは、引き出し10を本体2に装着
する際に線条部材25が進出側引っ掛け具17と退動側
引っ掛け具16の間に自動的に填るようにするための工
夫である。本体2に引き出し10を装着する際は支持レ
ール4の前端にスライドレール13の後端を引っ掛けて
引き出し10を押し込むが、このときは進出側引っ掛け
具17が線条部材の前方にあるため、引き出しの押し込
み途中で線条部材25を進出側引っ掛け具17の前側に
交わす必要がある。傾斜部17aが形成されていると、
引き出し下方に手を挿入して交わす作業をすることな
く、引き出し10を単純に押し込むだけで線条部材25
は傾斜部17aに沿って自動的に進出側引っ掛け具17
を交わして所定の位置に填る。
【0039】つぎに本発明の請求項3は、上記図2から
図5または図6から図7のいずれかに示すキャビネット
の実施例において、引き出し10に作用する付勢力を大
きくすることに関するものであり、その実現方法として
バネ常数の大きなコイルスプリングを用るのではなく、
引っ掛け具15,16,17の線条部材25を引っ掛け
る部分の横幅を広げるというものである。図示は省略す
るが、引っ掛け具の幅を広げる方法としては、引っ掛け
具自体の横幅を広げるほか、引っ掛け具を左右に2個設
ける形態にしてもよい。これにより引っ掛け具の水平方
向両端から線条部材25の係止端25a,25aまでの
長さが短くなり水平距離も近づくため、幾何学的に引き
出し10の進退動に対する線条部材の長さの変化率が大
きくなってより大きな付勢力を作用させることが可能と
なり、引き出しに重量物を収納してもスムーズに押し出
す事ができるとともに引き出しの蛇行に対する安定度を
増すことも可能となる。
【0040】
【発明の効果】本発明のキャビネットは、従来のように
引き出しの前面ボードに引き手や或いはプッシュノブと
いった付帯物を設ける必要がないため、キャビネット前
面が全面平坦な滑らかな壁面となり、とくに多段のキャ
ビネットを多数横列配置に設置するような場合には収納
庫と思わせないスッキリした美しい環境を創出すること
が可能である。
【0041】また、キャビネット自体も、従来のように
引き出しの前面ボード内部の狭い空間に引き手とロック
機構とを機械的に連結する複雑なリンク機構を組み込む
必要が無く、その部品も不要なので、キャビネットの製
造コストが低減できる。
【0042】更に、引き出し下方に張設した線条部材と
引き出し下部中央に突設した引っ掛け具とが、引き出し
押し込み行程途中から奧の方では前方付勢力を左右均等
に作用させ、これにより引き出しの移動時に偏芯が起こ
りにくく、引き出しの前面ボードの適宜の場所を僅かに
押すだけでしかも押す方向が多少偏芯していても引き出
しにはロック機構が1個備えられているだけなので確実
に作動と解除が可能で、且つロックが解除されると引き
出しが円滑に押し出される。
【0043】一方、本発明の請求項3の場合即ち引っ掛
け金具を前後方向に適宜の間隔を隔てて1対設ける場合
は、キャビネットの退動(押し込み)と進出(押し出
し)の両行程においてその行程端途中から行程端までの
間で適宜の付勢力を生じさせるため、引き出しを押し込
む際は押し込み行程端途中から作用する押し出し付勢力
で押し込み方向の慣性動を吸収して行程端での衝撃的衝
突を避け、また、引き出しを引き出すときは所定のスト
ローク範囲を押し出し付勢力で押し出す一方、引き出し
の前進行程途中から作用する押し込み付勢力で必要以上
の押し出しを制限し且つ前進端ストッパへの衝突衝撃の
緩和も行える。従って本発明のキャビネットは、操作上
の安全性を保ち且つ騒音も押さえることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャビネットの実施例を右前方斜
め上から見た外観の斜視図で、上段の引き出しが半ば押
し出された状態を示している。
【図2】本発明に係るキャビネットの片面の本体側壁を
取り除いた側面図で、引き出しを中間位置まで引き出し
た状態を示している。
【図3】図2において引き出しを退動行程端まで押し込
んだ状態を示す図である。
【図4】図2の状態における底面を、キャッチ本体を省
略して示す図である。
【図5】図3の状態における底面を、キャッチ本体を省
略して示す図である。
【図6】本発明の請求項2記載のキャビネットの片面の
本体側壁を取り除いた側面図で、引き出しを中間位置ま
で引き出し線条部材が進出側引っ掛け具に掛かった状態
を示している。
【図7】図6において引き出しを退動行程端まで押し込
んだ状態を示す図である。
【図8】引っ掛け具の別の実施例で、(a)は請求項
6、(b)は請求項7の引っ掛け具をそれぞれ示してい
る。
【符号の説明】
1 キャビネット 2 キャビネット本体 3 側壁 4 支持レール 5 ローラー 10 引き出し 11 前面ボード 12 側板 13 スライドレール 13a,13b 摺動部材 14 底板 15 引っ掛け具 16 退動側引っ掛け具 17 進出側引っ掛け具 16a,17a 凹部 17b 傾斜部 20 ラッチ式ロック機構 21 キャッチ本体 22 キャッチ受け座 25,30,31 線条部材 26,31b ワイヤー 27,30a,31a コイルスプリング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体からなるキャビネット本体と、該本
    体内部に取着された支持レール上を前後に進退動可能に
    支持された少なくとも一つ以上の引き出しとを有してな
    るキャビネットにおいて、前記キャビネット本体内側に
    は、前記引き出し下面よりも下方側位置に可撓性を有し
    且つ張力に応じて伸縮する線条部材を前記支持レールと
    直交する水平方向に張設するとともに、前記引き出しの
    下部中央には、下方に向けて突出し、引き出しの退動行
    程途中で前記線条部材を引っ掛ける引っ掛け具を取着す
    る一方、前記キャビネット本体と引き出しとの間には、
    引き出しを退動行程端近傍位置に押し込んだ際に引き出
    しがキャビネット本体側にロック保持されつぎに引き出
    しを押し込むとロックが解除されるロック機構を介在さ
    せていることを特徴とするキャビネット。
  2. 【請求項2】 前記ロック機構が、キャッチ本体と受け
    座との一対の部材からなり、受け座をキャッチ本体に押
    し込むとキャッチ本体が受け座をロック保持しつぎに押
    し込むとロックが解除するラッチ式ロック機構であっ
    て、前記引き出しの退動行程端近傍位置にて前記ラッチ
    式ロック機構の両部材が係合する関係が成立する適宜の
    位置にて、両部材の一方を前記キャビネット本体内部に
    他方を前記引き出しにそれぞれ取着してなる請求項1記
    載のキャビネット。
  3. 【請求項3】 前記引っ掛け具が、前記引き出し下部中
    央に前後方向に適宜の間隔を隔てて互いに対面して取着
    された退動用と進出用の1対の引っ掛け具からなり、こ
    の各々の引っ掛け具が引き出しの進退動双方の行程途中
    で前記線条部材を引っ掛ける形態にしている請求項1ま
    たは2記載のキャビネット。
  4. 【請求項4】 前記引っ掛け具の引っ掛け部が、前記引
    き出し下部中央から左右均等に適宜の横幅を有する形態
    にしている請求項1から3のいずれかに記載のキャビネ
    ット。
  5. 【請求項5】 前記線条部材が、非伸縮性の可撓線条の
    両端に同一特性のコイルスプリングの一端をそれぞれ連
    結して形成された線条からなる請求項1から4のいずれ
    かに記載のキャビネット。
  6. 【請求項6】 前記線条部材が、コイルスプリングの両
    端に同一長さの非伸縮性の可撓線条の一端をそれぞれ連
    結して形成された線条からなる請求項1から4のいずれ
    かに記載のキャビネット。
  7. 【請求項7】 前記線条部材が、1条のコイルスプリン
    グからなる請求項1から4のいずれかに記載のキャビネ
    ット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100738735B1 (ko) 2003-05-22 2007-07-12 아르투로 살리세 에스.피.에이. 가구의 이동부를 폐쇄 및 개방하기 위한 장치
JP2008049093A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Inax Corp キッチンキャビネット
CN110326914A (zh) * 2019-07-30 2019-10-15 海宁亿诚五金有限公司 一种抽屉的面板与侧板的连接器
CN110326914B (zh) * 2019-07-30 2024-05-03 海宁亿诚五金有限公司 一种抽屉的面板与侧板的连接器

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