JPH0722107Y2 - 引出しの支持装置 - Google Patents

引出しの支持装置

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JPH0722107Y2
JPH0722107Y2 JP9480489U JP9480489U JPH0722107Y2 JP H0722107 Y2 JPH0722107 Y2 JP H0722107Y2 JP 9480489 U JP9480489 U JP 9480489U JP 9480489 U JP9480489 U JP 9480489U JP H0722107 Y2 JPH0722107 Y2 JP H0722107Y2
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JP9480489U
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JPH0333539U (ja
Inventor
崇爾 西沢
Original Assignee
株式会社イトーキクレビオ
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、机等の家具における引出しの支持装置の改良
に係わり、更に詳しくは引出しを前後引出し可能となす
とともに、横方向にも移動可能となした引出しの支持装
置に関する。
〔従来の技術〕
従来、天板の下方に前後引出し可能且つ横方向移動可能
な引出しの支持構造は提供されており、例えば特公昭62
−54487号公報にて開示される如く、天板の下面横方向
に二本のレールを固設し、該各レールに各レールとそれ
ぞれ係合して滑動する転子を上面に有する支持体を左右
動自在に支承し、該支持体の両側から下方へ折曲形成し
た断面略コ字形の案内レールに引出しを進退動自在に支
持してなる構造が提供されるが、実際には引出しを左右
何れか側端部に位置させて使用するのであるが、該引出
しは支持体とともに前後のレールに沿って容易に移動す
るので、引出しを前後に引出して使用する場合には横振
れが生じて不安定であるといった問題を有するものであ
った。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案が前述の状況に鑑み、解決しようとするところ
は、引出しを横方向へ移動させた所定位置で、引出しの
前後引出し動作に支障が生じないように位置保持できる
とともに、横方向の異なった位置へ移動させる際には簡
単に移動させることができる引出しの支持装置を提供す
る点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、前述の問題解決の為に、机等の家具における
天板下面の前後位置に、それぞれ後方及び前方へ開口し
た凹溝を有する前レール受部材及び後レール受部材を横
設し、引出しを前後引出し可能に支持する両側レールの
前部及び後部間にそれぞれ前向き及び後向きに複数のス
ライダーを突出させて取付けた前連結部材及び後連結部
材を固着するとともに、該前連結部材及び後連結部材の
スライダーをそれぞれ前レール受部材及び後レール受部
材の凹溝に横方向スライド可能に嵌合し、更に前記引出
しを側端へ移動させた際に前連結部材及び/又は後連結
部材の側端に位置するスライダーを当止するストッパー
を前記前レール受部材及び/又は後レール受部材の凹溝
の上壁に取付けるとともに、該凹溝の下壁には前記スラ
イダーが上方通過可能且つ該ストッパーに当接した状態
で逆戻り規制する係止突起を設けてなる引出しの支持装
置を構成した。
〔作用〕
以上の如き内容からなる本考案の引出しの支持装置は、
机等の天板下面の前後位置に取付けた前レール受部材及
び後レール受部材の凹溝内に、引出しを前後引出し可能
に支持する両側レールの前部及び後部に固着した前連結
部材及び後連結部材にそれぞれ突設したスライダーを嵌
合装着して、引出しを天板下方で横方向スライド可能と
なしたものであり、また引出しを前記前レール受部材及
び後レール受部材に沿って側端方向へ移動させた際には
前連結部材及び/又は後連結部材の側端に位置するスラ
イダーが前記前レール受部材及び又は後レール受部材の
凹溝の下壁に設けた係止突起を乗り越えて、上壁に取付
けたストッパーに当止して、それ以上の側方への移動が
規制されるとともに、前記係止突起により内方への移動
も規制され、引出しを左右何れかの側端に位置保持した
状態で、前後引出して使用するのである。また、引出し
を反対側の側端へ移動させる際には、引出しをやや持ち
上げて前記スライダーを係止突起の上方を通過させれば
容易に移動が可能となるものである。
〔実施例〕
次に添付図面に示した実施例に基づき更に本考案の詳細
を説明する。
第1図〜第3図は本考案の代表的実施例を示し、図中A
は机等の家具の天板、Bは支持装置、Cは引出しをそれ
ぞれ示している。
天板Aは、本実施例ではスチール製の表面板1の下面の
横方向にスチール製の板を折曲形成した複数の補強部材
2,…を前後に所定間隔を隔てて溶着するとともに、前記
表面板1の周囲を下方に段状に折曲して合成樹脂製の枠
部材3を嵌合装着し、更に表面板1の上面を化粧板4に
て外覆した通常構造のものである。勿論、該天板Aを木
製の一枚物で形成することも可能である。
そして、本考案の引出しの支持装置Bは、前記補強部材
2,…を用いて嵌合又はビス止め固定にて天板A下面に取
付けるか又は直接天板A下面に取付けるもので、本実施
例では該支持装置Bは前記補強部材2,…に取付ける固定
部と、引出しCを前後引出し可能に支持した状態で、該
固定部に横方向にスライド移動可能に取付ける可動部と
よりなるものである。
更に詳しくは、前記支持装置Bは、前記補強部材2の最
前部に位置する前補強5と所定間隔を隔てた後部に位置
する後補強6に、固定部である前レール受部材7及び後
レール受部材8を取付け、引出しCの両側を前後引出し
可能に支持するレール9,9の前後部に架設状態で固着し
た前連結部材10と後連結部材11をそれぞれ前記前レール
受部材7と後レール受部材8に横方向スライド移動可能
に嵌合して取付けてなるものである。
ここで、前記引出しCは、各種構造のものを採用し得る
が、両側に設ける案内部材12は前記レール9に対して前
後引出し可能に支持し得るように、該レール9と案内部
材12の構造は対となして考慮しなければならない。
前記前補強5は、第1図に示す如く後面の所定位置にス
リット13と螺孔14を形成し、また前記後補強6は第1図
及び第3図に示す如く下面の中央部にその長さ方向全長
にわたり断面略コ字形の凹陥部15を形成し、該凹陥部15
の上面の所定位置に係止開口16と係合孔17を並設したも
のである。
前記前レール受部材7は、第1図、第2図及び第4図に
示す如く断面略L字形の大小の長尺部材を互いに一片に
て固着し、後方へ開口した凹溝18を形成するとともに、
両側端に前記前補強5の螺孔14にビス19にて固定し得る
ように取付孔20,20を形成し、側壁21の前面には前記前
補強5のスリット13に嵌合する爪片22を切起し形成した
ものであり、更に前記凹溝18を形成する上壁23の長さ方
向両端部には後方へ開放したスリット24を形成し、断面
略H字形のストッパー25を嵌着し得るようになすととも
に、他方下壁26の長さ方向両端部であって前記スリット
24よりやや中央寄り位置に、山形の係止突起27を凹溝18
内に打ち出し形成したものである。
また、前記後レール受部材8は、第1図、第3図及び第
5図に示す如く前記後補強6の凹陥部15上面に当接する
長尺基板28の一側縁を下方へ折曲した後、前方へ折曲し
て前方へ開口した凹溝29を形成し、更に前記基板28の前
縁部の両側端部に前記後補強6の係止開口16に挿入可能
且つ該係止開口16の口縁に係止し得る係止片30を上方へ
切起し形成するとともに、該係止片30の近傍に前記後補
強6の係合孔17に係合するダボ31を並設したものであ
る。尚、前記両係止片30,30の向きは、該後レール受部
材8の長さ方向の一方に設定し、前記ダボ31はそれぞれ
の係止片30の向きとは逆位置に設定し、前記係止開口16
及び係合孔17の位置もそれに応じて設定している。
前記前連結部材10は、水平な長尺連結板32の両側に前記
レール9,9の前部側面に固着する垂直な取付板33,33を折
曲形成するとともに、該連結板32の口縁を上方に折曲し
て補強板34を設け、そして第6図に示す如く該連結板32
の前縁両端及び中央部に前方へ開放したスリット35,…
を形成し、該スリット35,…のそれぞれに、両側中央に
嵌合溝36,36を有する断面略H字形のスライダー37を嵌
着したものである。尚、該スライダー37の形状は、前記
ストッパー25と同一形状にすることが可能である。
前記後連結部材11は、前記レール9,9の後部上面に固着
する水平な連結板38の後縁を上方へ折曲するとともに、
更に後方へ折曲して支持板39を形成し、該支持板39の後
縁に後方へ開放した前記同様なスリット35,…を形成
し、そして前記同様にスライダー37を嵌着している。
ここで、前記前連結部材10及び後連結部材11は前記形状
のものに限らず、両側レール9,9の前部及び後部間を連
結でき、前記同様なスライダー37を取付けることができ
るものであれば適宜採用し得る。
しかして、本考案の引出しの支持装置Bを組立てる場合
には、先ず机等の家具における天板A下面に固設した前
補強5の後面に形成したスリット13,…に、前レール受
部材7の側壁21に突設した爪片22,…を嵌合して位置決
めした後、ビス19,19を前レール受部材7の両側の取付
孔20,20から前補強5の螺孔14,14に螺合して取付ける。
次に、両側レール9,9の後部間に固着した後連結部材11
の支持板39に後向きに取付けたスライダー37,…を前記
後レール受部材8の前方開口した凹溝29内に横方向スラ
イド可能に嵌合した状態で、両側レール9,9の前部間に
固着した前連結部材10の連結板32に前向きに取付けたス
ライダー37,…を前記前補強5に取付けた前レール受部
材7の後方開口した凹溝18内に横方向スライド可能に嵌
合し、そして後レール受部材8の基板28を後補強6の凹
陥部15内に位置させて、係止片30を該後補強6の係止開
口16に挿入した後、スライドさせてその口縁に係合させ
るとともに、ダボ31を係合孔17に係合させて抜止め装着
して、その組立てが完了する。
更に、前記スライダー37とストッパー25及び係止突起27
との関係を詳説する。第7図は、前述したものと同一の
実施例を示し、前記係止突起27の形状は中央側を緩斜面
40となし、側端側を急斜面41となしたものであり、その
位置は前記ストッパー25の中央側端から前記スライダー
37の幅と略一致した距離だけ中央寄りに前記急斜面41を
設定し、そして該係止突起27の上端と上壁23との間隔L1
より前記スライダー37の上下厚みL2を小さく設定してい
る。こうすることにより、前記スライダー37は係止突起
27の緩斜面40を上って側方へ通過し、前記ストッパー25
の中央側端に当止されるとともに、スライダー37の中央
側端は前記急斜面41に当止されてその位置を保持するこ
とが可能となり、引出しCを側端に位置させた状態でそ
の位置保持をするのである。そして、引出しCを中央寄
りに移動させる場合には、該引出しCを持ち上げた状態
で中央側へ移動させれば、前記スライダー37は係止突起
27の上方を通過する。
また、第8図に示したものは、前記係止突起27の形状を
両側を緩斜面40となし、スライダー37の側端がストッパ
ー25に当接した状態で、該スライダー37の他側端が係止
突起27の側端側の緩斜面40の中間位置に当接するように
したもので、ガタつきなく位置保持できるとともに、引
出しCを持ち上げることなく、中央側へ移動させること
ができるものである。
更に、第9図に示したものは、第7図に示したものと同
一の係止突起27であるが、その位置をやや側端側に変位
させて設定し、スライダー37の側端がストッパー25に当
接した状態で、スライダー37の下面中央側を係止突起27
の上端に当接するようになしたものである。
尚、第10図に示したものは、引出しCを天板Aの両側端
ではなく中央寄りの適宜位置に保持する場合のもので、
第7図に示した係止突起27と同一のものを二つ間隔を隔
てて設け、両係止突起27,27の急斜面41,41を近接させて
配し、その間隔をスライダー37の幅に略一致させたもの
である。
ここで、本実施例において、前記ストッパー25及び係止
突起27は前レール受部材7にのみ設けたが、後レール受
部材8に設けることも、また両方に設けることも勿論可
能である。
〔考案の効果〕
以上にしてなる本考案の引出しの支持装置によれば、机
等の天板下面の前後位置に取付けた前レール受部材及び
後レール受部材の凹溝内に、引出しを前後引出し可能に
支持する両側レールの前部及び後部に固着した前連結部
材及び後連結部材にそれぞれ突設したスライダーを嵌合
装着して、引出しを天板下方で横方向スライド可能とな
すとともに、前レール受部材及び/又は後レール受部材
の側端位置で凹溝の上下壁にストッパー及び係止突起を
設けたので、引出しを前記前レール受部材及び後レール
受部材に沿って側端方向へ移動させた際に、前連結部材
及び/又は後連結部材の側端に位置するスライダーが前
記前レール受部材及び又は後レール部材の凹溝の下壁に
設けた係止突起を乗り越えて、上壁に取付けたストッパ
ーに当止して、それ以上の側方への移動を規制すること
ができるとともに、前記係止突起により内方への移動も
規制することができ、引出しを天板下方の左右何れかの
側端に位置保持することができ、その状態で、引出しを
安定に前後引出して使用することができるのである。
また、引出しを反対側の側端へ移動させる際には、引出
しをやや持ち上げて中央側へ移動させるだけで、前記ス
ライダーを係止突起の上方を通過させることができ、そ
の横方向位置を容易に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の引出しの支持装置を介して天板下面に
引出しを取付けた状態の要部の縦断側面図、第2図は第
1図のX−X線断面図、第3図は第1図のY−Y線断面
図、第4図は前レール受部材の後方から見た省略斜視
図、第5図は後レール受部材の前方から見た省略斜視
図、第6図はスライダーを取付ける状態を示した要部の
部分斜視図、第7図はストッパーと係止突起の代表的実
施例を示す要部断面図、第8図は同じく他の実施例を示
す要部断面図、第9図は同じく更に他の実施例を示す要
部断面図、第10図は二つの係止突起を用いて横方向の所
望位置で引出しを保持し得るようになした構造の要部断
面図である。 A:天板、B:支持装置、C:引出し、1:表面板、2:補強部
材、3:枠部材、4:化粧板、5:前補強、6:後補強、7:前レ
ール受部材、8:後レール受部材、9:レール、10:前連結
部材、11:後連結部材、12:案内部材、13:スリット、14:
螺孔、15:凹陥部、16:係止開口、17:係合孔、18:凹溝、
19:ビス、20:取付孔、21:側壁、22:爪片、23:上壁、24:
スリット、25:ストッパー、26:下壁、27:係止突起、28:
基板、29:凹溝、30:係止片、31:ダボ、32:連結板、33:
取付板、34:補強板、35:スリット、36:嵌合溝、37:スラ
イダー、38:連結板、39:支持板、40:緩斜面、41:急斜
面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】机等の家具における天板下面の前後位置
    に、それぞれ後方及び前方へ開口した凹溝を有する前レ
    ール受部材及び後レール受部材を横設し、引出しを前後
    引出し可能に支持する両側レールの前部及び後部間にそ
    れぞれ前向き及び後向きに複数のスライダーを突出させ
    て取付けた前連結部材及び後連結部材を固着するととも
    に、該前連結部材及び後連結部材のスライダーをそれぞ
    れ前レール受部材及び後レール受部材の凹溝に横方向ス
    ライド可能に嵌合し、更に前記引出しを側端へ移動させ
    た際に前連結部材及び/又は後連結部材の側端に位置す
    るスライダーを当止するストッパーを前記前レール受部
    材及び/又は後レール受部材の凹溝の上壁に取付けると
    ともに、該凹溝の下壁には前記スライダーが上方通過可
    能且つ該ストッパーに当接した状態で逆戻り規制する係
    止突起を設けてなることを特徴とする引出しの支持装
    置。
JP9480489U 1989-08-11 1989-08-11 引出しの支持装置 Expired - Lifetime JPH0722107Y2 (ja)

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JP9480489U JPH0722107Y2 (ja) 1989-08-11 1989-08-11 引出しの支持装置

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JPH0333539U JPH0333539U (ja) 1991-04-02
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