JP4216260B2 - 巻取式スクリーン装置 - Google Patents
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Description
さらに、本発明においては、上記係止爪が、その巻取軸側に、前方壁側から後方壁側へ閉操作方向に傾斜する押圧部を有していて、閉操作時に、操作框が上記押圧部に当接することにより、係止爪が上記退避位置側に一旦後退するように構成されていても良く、またそのとき、上記操作框の係止部が、前方壁方向に傾斜して立ち上がる第1係合部を有していると共に、上記係止爪が、上記押圧部と鋭角を成して該第1係合部とほぼ同方向に傾斜する第2係合部を有していて、閉操作時に、上記退避位置側に一旦後退した係止爪の初期位置側への弾性的な戻りにより、上記係止部の第1係合部と上記係止爪の第2係合部とが係合して、スクリーンの閉状態が保持されるように構成されていても良い。
しかも、閉操作時には操作框をスクリーンの閉位置に移動させるだけで係止爪と操作框の係止部とが係合して該操作框がその位置に係止され、一方、開操作時には、係止状態にある操作框を単に後方壁側へと押圧することにより、上記係止爪と係止部との係合が解除され、スクリーンの上記巻取軸への巻き取りに伴って、該操作框が、初期位置にある係止爪の先端と後方壁との間に形成されたガイド溝内の間隙を通じて、上記巻取軸方向へと移動するように構成されているので、操作框の係脱操作自体も非常に単純且つ容易である。
そして、上記スクリーン装置は、巻取ボックス1を建物開口部枠の上枠材に取り付けるると共に、一対のガイド枠4,5を該建物開口部枠の互いに対向する縦枠材にそれぞれ取り付けることにより、建物開口部に対して装着されるようになっている。
上記係止爪8は、その前方壁7a側から後方壁7b側に向けてガイド溝7内に突設されていて、ガイド溝7内に突出した初期位置(図5(a)及び図5(b)並びに図6(a)及び図6(b)参照)と、前方壁7a側に後退した退避位置(図4(a)及び図4(b)参照)との間で進退可能となっている。
なお、上記初期位置は、ガイド溝7内において、スクリーン装置の開操作時に上記操作框3のガイド枠5側端部(係止部9)が通るのに必要とされる溝幅を、係止爪8の先端と後方壁7bとの間に残すような位置に予め設定されている。
また、本実施例においては、ガイド溝7の開口部側における前方壁7a上に、一対の立壁11a,11bが、該ガイド溝7を横切って後方壁7b方向に略平行に突設されていて、上記係止爪8及びアーム10が該一対の立壁11a,11b間に配設されている。そのため、該係止爪8が、これら一対の立壁11a,11bに案内されて、ガイド溝7を横切る一定方向に往復動できるようになっている。
すなわち、上記係止爪8は、前方壁7a側から後方壁7b側へ向けて斜め下方向に突出するフック状に形成されていて、その先端が鋭角に形成されている。
そして、スクリーン装置の閉操作により上記操作框3を下方に移動させた際に、該操作框3のガイド枠5側端部(係止部9)が、上記ガイド溝7内の初期位置に突出した状態にある係止爪8の押圧面8aに当接し、該操作框3の更なる移動に伴って該押圧面8aが押圧されながらスムーズに退避位置に後退できる構成としている。
なお、上記初期位置に突出した係止爪8の先端と後方壁7bとの間に残されるガイド溝7の溝幅は、上記操作框3のガイド枠5側端部(係止部9)の厚さとほぼ等しくなっている。ただしこの場合、後に詳述するようなスクリーン装置のスムーズな開操作を実現するため、残される溝幅は、上記操作框3のガイド溝5側端部(係止部9)の厚さよりも若干広い方が望ましい。
また、スクリーン装置の開操作時には、係止された操作框3を後方壁7b側へ押圧して移動させることにより、係止部9の第1係合面9aが、上記ストッパ手段によって後方壁7b側への移動が阻止された係止爪8の第2係合面8b上を後方壁7b方向に摺動しながら変位して、第1係合面9aと第2係合面8bとの係合が解除され、その結果、上記係止爪8と上記操作框3の係止部9との係合が解除されるようになっている。
まず、当該巻取式スクリーン装置を閉操作するにあったっては、操作框3の第2取っ手3bを持って引き下げることにより、該操作框3をスクリーン2の閉位置まで移動させる。このとき、同時にスクリーン2が巻取軸1aから繰り出されることにより、該巻取軸1aに内蔵されたコイルスプリング1cに巻き取り方向の付勢力が蓄積される。また、図4(a)及び図4(b)に示すように、閉位置近傍まで引き下げられた操作框3は、上記初期位置に突出した係止爪8の傾斜した押圧面8aに、そのガイド枠5側端部(係止部9)が当接して前傾状態となり、該係止爪8を上記退避位置側へ押圧して後退させながら下方へと移動する。それと同時に曲げ弾性を有する上記アーム10が撓んだ状態となる。そして、操作框3のガイド枠5側端部(係止部9)が係止爪8の先端を通過すると、図5(a)及び図5(b)に示すように、撓んだアーム10の弾性的な戻りにより係止爪8が退避位置側から初期位置に戻されて、係止部9の第1係合面9aに対して係止爪8の第2係合面8bが係合し、その結果、操作框3が係止されてスクリーン2の閉状態が保持されるようになっている。なお、このとき、上記コイルスプリング1cに蓄積されたスクリーン2を巻き取る方向の付勢力を利用することにより、係止爪8と操作框3の係止部9とをより確実に係合させることができる。
係止部9の第1係合面9aがストッパ手段によって初期位置に係止された係止爪8の第2係合面8b上を摺動して、操作框3が後方壁7b側に傾倒すると共に、第1係合面と第2係合面との係合が解除され、その結果、係止爪8と操作框3の係止部9との係合が解除される(図6(a)及び図6(b)参照)。すると、係止が解除された操作框3には、巻取軸1aのコイルスプリング1cに蓄積された付勢力によりスクリーン2が巻き取られる上方への力が作用しているため、該操作框3のガイド枠5側端部(係止部9)が、ガイド溝7内における初期位置にある係止爪8の先端と後方壁7bとの間に形成された間隙を通じて上方にスムーズに移動し、その結果、スクリーン2が巻取軸1aに巻き取られると共に、操作框3が上方へ持ち上げられて、スクリーン装置が開かれるようになっている。
さらに、上記係止爪8がアーム10の曲げ弾性によって弾性的に進退可能に構成されているが、必ずしもこのような構成に限られるものではなく、例えば、スプリングの圧縮弾性によって係止爪8が弾性的に進退できるような任意の構成を採用することができ、また、その構成に応じて、上記ストッパ手段12も適当な機構のものを採用することができる。さらに、操作框3の上記係止部9を、前方壁7a方向に向かって立ち上がる傾斜面状としているが、この係止部9は、係止爪8との係合が確実に行うことができ、且つ操作框3を後方壁7b側に押圧することにより係合の解除ができることができる構成であれば、任意の形状とすることができる。
1a 巻取軸
1c スプリング
2 スクリーン
3 操作框
4,5 ガイド枠
6,7 ガイド溝
6a,7a 前方壁
6b,7b 後方壁
8 係止爪
8a 押圧面(押圧部)
8b 第2係合面(第2係合部)
9 係止部
9a 第1係合面(第1係合部)
12 ストッパ手段
Claims (4)
- スクリーンを巻き取るための巻取軸と、上記スクリーンの先端に取り付けられた操作框と、該操作框の両端部を開閉方向に案内するガイド溝を備えた一対のガイド枠と、上記操作框を上記スクリーンの閉位置に係止させるため係止機構とを有する巻取式スクリーン装置において、
上記ガイド枠が、互いに対向して上記ガイド溝を形成する前方壁及び後方壁を有し、
上記係止機構が、前方壁側から後方壁側に向けて上記ガイド溝内の初期位置に突設されていて、前方壁側の退避位置との間で弾性的に進退可能な係止爪と、上記操作框の端部に設けられていて、該係止爪に係脱する係止部とを備えており、
閉操作時には、上記操作框の当接により一旦退避位置側に後退した係止爪が、その初期位置側への弾性的な戻りにより操作框の上記係止部に係合して、スクリーンの閉状態が保持され、
開操作時には、操作框を後方壁側へと押圧することにより上記係止爪と係止部との係合が解除され、スクリーンの上記巻取軸への巻き取りに伴って、該操作框が、上記初期位置にある係止爪の先端と上記後方壁との間に形成されたガイド溝内の間隙を通じて、上記巻取軸方向へと移動するように構成され、
上記ガイド枠と係止爪との間に、該係止爪の上記ガイド溝内への突出量を制限するストッパ手段が設けられている、
ことを特徴とする巻取式スクリーン装置。 - 請求項1に記載の巻取式スクリーン装置において、上記操作框が、前方壁と後方壁との間で傾倒可能なるように設けられているもの。
- 請求項1または請求項2に記載の巻取式スクリーン装置において、上記係止爪が、その巻取軸側に、前方壁側から後方壁側へ閉操作方向に傾斜する押圧部を有していて、
閉操作時に、操作框が上記押圧部に当接することにより、係止爪が上記退避位置側に一旦後退するように構成されたもの。 - 請求項3に記載の巻取式スクリーン装置において、上記操作框の係止部が、前方壁方向に傾斜して立ち上がる第1係合部を有していると共に、上記係止爪が、上記押圧部と鋭角を成して該第1係合部とほぼ同方向に傾斜する第2係合部を有していて、
閉操作時に、上記退避位置側に一旦後退した係止爪の初期位置側への弾性的な戻りにより、上記係止部の第1係合部と上記係止爪の第2係合部とが係合して、スクリーンの閉状態が保持されるように構成されたもの。
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